JP2838479B2 - ケーシングパッカー及び同パッカーを用いたケーシング引抜き方法 - Google Patents

ケーシングパッカー及び同パッカーを用いたケーシング引抜き方法

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JP2838479B2
JP2838479B2 JP7645694A JP7645694A JP2838479B2 JP 2838479 B2 JP2838479 B2 JP 2838479B2 JP 7645694 A JP7645694 A JP 7645694A JP 7645694 A JP7645694 A JP 7645694A JP 2838479 B2 JP2838479 B2 JP 2838479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はケーシングパッカー及び
同パッカーを用いたケーシング引抜き方法に係り、特に
高被圧地下水下においてグラウンドアンカーを施工する
際に地下水の逆流を防止するために使用されるケーシン
グパッカー及び同パッカーを用いたケーシング引抜き方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市市街地では土地の有効利用を
図るために、建物の高層化、地下構造物化が図られるよ
うになってきている。そのため高層建築物の基礎部分も
大深度化し、また地下構造物も平面的、深度的にも大規
模なものが計画、施工されるようになってきた。これに
伴い、掘削土留め工事も大規模なものとなるため、安全
性、施工性、コスト等の面から土留支保工にも種々の工
法が用いられるようになってきている。その中でグラウ
ンドアンカー工法は、以下のような利点を有するため、
近年、大規模掘削工事において多く利用されるようにな
ってきている。 (1)掘削空間に切梁を架設することがないので、大型掘
削機械を使用した掘削が可能になり、施工効率がアップ
する。 (2)アンカー定着が完了した部分から順次、次工程の掘
削に移れるため、工期の短縮が図れる。 (3)アンカーにプレストレスを導入するため土留壁の変
形を抑制することができ、支保工としての効果が大き
い。
【0003】ところで、このような大規模な掘削土留め
工事で問題となるものに地下水の影響がある。あらかじ
め地下水位以下での掘削が予想される掘削土留め工事で
は所定の排水工を施したり、作用水圧を考慮して止水性
のある土留壁を設計したりして地下水対策を図ってい
る。ところが、グラウンドアンカー工法を使用する掘削
土留め工事では、アンカー体が土留壁の背面の地盤に数
段にわたって形成され、各アンカー体の引張抵抗により
土留壁の変位を抑制するようになっている。このため地
下水位以深でグラウンドアンカーを施工する場合に、地
下水対策を施さないと、削孔時に被圧地下水がケーシン
グ内を逆流して口元から噴出したり、土留壁背面の地盤
を緩め、壁背面に空洞を形成してしまう等の問題が生じ
ることが予想される。
【0004】このため被圧地下水下のグラウンドアンカ
ー施工では削孔時、注入時、ケーシング引き抜き時にお
いて地下水の逆流等を防止するために種々の止水対策工
がとられている。たとえば削孔時のケーシング内への地
下水流入を防止可能な削孔ビットとしてクローネンビッ
トがある。このクローネンビットはアンカー孔削孔時に
ケーシング内を介して送水された加圧水をビット先端の
噴出孔から地盤側に噴出させることができる一方、加圧
水が送られていない状態ではビット先端に内蔵されたボ
ール弁の作用により前記噴出孔を閉塞し、被圧地下水が
ケーシング内に流入するのを防止することができるよう
になっている。
【0005】また、土留壁位置でのケーシング外周と土
留壁との隙間から噴出する地下水を止水するための止水
装置として止水ボックスがある。この止水ボックスは鋼
板を箱状に組み立てたもので、さらにケーシングが貫通
する止水ボックスの開口部にはグリースコットンが巻回
された口元プレペンダーがネジ止めされており、削孔し
ながらケーシングを地盤内に押し込む際や、2次注入に
伴ってケーシングを引き抜く際にケーシングと止水ボッ
クスの間から地下水が逆流するのを防止することができ
るようになっている。
【0006】ここで、グラウンドアンカーを設置する際
の公知の施工手順について図14を参照して説明する。
図14はグラウンドアンカー施工の一連の作業手順を示
したフローチャートである。被圧地下水下でのグラウン
ドアンカー施工では一般に同図に示したような手順でグ
ラウンドアンカーが設置される。まず土留壁のグラウン
ドアンカー削孔位置に止水装置(止水ボックス、口元プ
リペンダー)を取り付ける(ステップ100)。掘削地
盤上の所定位置に削孔機を設置し、ケーシングの先端に
取着されたクローネンビット等の特殊ビットにより地盤
削孔を行い、掘進に伴ってケーシング(通常L=1.5
〜2.0m)をつないで所定長のアンカー孔を削孔する
(ステップ110)。削孔が終了したらケーシング内を
洗浄し(ステップ120)、ケーシング先端の特殊ビッ
トを切り離し、セメントミルク等のグラウト材により1
次注入を行う(ステップ130、140)。あらかじめ
所定本数に束ねられたPC鋼線(PCケーブル)等から
なるテンドンをケーシング内に挿入する(ステップ15
0)。このとき各作業は、1次注入されたグラウト材の
比重が大きいため、地下水の逆流を最小限にした状態で
行うことができる。
【0007】この状態からケーシングを引き抜きながら
テンドン周辺の地盤にグラウト材を加圧注入(2次注
入)する(ステップ160)。そしてこのケーシング1
本分を引き抜いたら、ケーシングを切り離して注入、引
抜き作業を繰り返す。さらに最終ケーシングを残した状
態で、あらかじめテンドンとともに土留壁位置に挿入し
ておいた布パッカーを注入膨張させて壁体部分の止水を
行う。これと同時に止水ボックス部分からの孔口止水を
施し、最終ケーシングとケーシングパッカーを撤去する
(ステップ170、180)。さらに土留壁の背面の空
隙を埋める裏込め再注入を行う(ステップ190)。そ
の後、グラウト材固化のための養生期間を置き、土留壁
の所定位置に台座等を設置して緊張ジャッキによりテン
ドンの緊張を行い、各PCケーブルに所定のプレストレ
スを導入する(ステップ200〜220)。
【0008】ところで、前述の2次注入作業はケーシン
グを引き抜いて撤去しながら、順次ケーシングのなくな
った部分のアンカー周囲の地盤にグラウト材を加圧注入
する作業であるが、この2次注入作業の状態では注入し
たグラウト材が被圧地下水圧によりケーシング内を逆流
して孔外に噴出するおそれがある。このためケーシング
内にケーシングパッカーを挿入してケーシングの口元を
閉塞可能な状態にできるようにしてグラウト注入を行っ
ている。
【0009】図15(a)、(b)はその一例としての
機械式ケーシングパッカーを示したものである。この機
械式ケーシングパッカー50は先端に設けられた筒状の
ゴム弾性体からなるパッカー部分51を軸方向に圧縮さ
せてケーシング52の内径程度まで拡径させ、ケーシン
グ52を閉塞しようとするものである(同図(b)参
照)。このパッカー部分51にはケーシング52の長さ
より長く設定された操作ロッド53が接続されており、
この操作ロッド53の可動部分をねじるようにしてパッ
カー部分51の軸方向長さを短縮させ、拡径させるよう
になっている。なお、ケーシング52に装着した際にグ
ラウト材の注入を可能にするためのケーシングプリペン
ダー54がケーシング52の端部に装着されている。
【0010】図16はこの機械式ケーシングパッカー5
0を使用してケーシング52の引き抜き、切り離し作業
を行っている状態を示した模式説明図である。この機械
式ケーシングパッカー50を使用して地盤中のケーシン
グ52を引き抜く場合には土留壁Wの口元に台座55を
介してセンターホールタイプの引抜きジャッキ56を設
置し、引き抜きを行う。
【0011】このとき地盤内から引き抜かれたケーシン
グ52は次のケーシング52の先端を止水しているケー
シングパッカー50の操作ロッド53が内部に挿通され
た状態にある。この操作ロッド53があるため、ケーシ
ング52を切り離した後にさらに操作ロッド53に沿っ
て引き抜く手間があり、ケーシング52の取扱いが大変
面倒かつ重労働となっていた。また、引抜きジャッキ5
6によって引き抜きを行っているため引き抜き作業の効
率が悪かった。
【0012】そこで、これらの問題を解決するために、
図17(a)、(b)に示したようなエアパッカータイ
プのケーシングパッカー60も提案されている。このケ
ーシングパッカー60のパッカー部分61は同図に示し
たようにテンドンTの先端に取着され、他端に接続され
たエアホース62を介して圧源(図示せず)から圧縮空
気を供給し、ゴム弾性体からなる袋状のパッカー部分6
2を膨張させケーシング52を閉塞しようとするもので
ある。このパッカー部分62はケーシング52を引き抜
く際には図17(a)に示したように収縮状態にあり、
パッカー部分62とケーシング52との間にクリアラン
スがあるので、ケーシング52を容易に引き抜ける。さ
らに次のケーシング52の先端がパッカー部分62に達
したときに再び膨張、拡径させてケーシング52の止水
を図るようにしている。このケーシングパッカー60を
使用することによりケーシング52の先端をそのまま削
孔機のアタッチメントAにつなぐことができ、削孔機の
パーカッション、ローテーション動作によりケーシング
52を地盤中から一気に引き抜くことができ、連続的な
引き抜き作業が可能になるという利点がある(図18参
照)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、エアパッカ
ーを使用したケーシングパッカー60の場合にも膨張さ
せた時にエアホース62が切断してしまうと、パッカー
部分62が収縮してケーシング52とパッカー部分62
の隙間から被圧地下水が孔外に噴出してしまい、このよ
うになってしまうとなかなか噴出を止められず、対応処
置が難しいという問題がある。また、引き抜いたケーシ
ング52を切り離す際に一旦エアホース62の一端を取
り外し、ホースに付着したグラウト材等を洗浄して再度
接続する作業が必要である。この作業は作業員の手作業
により削孔機とケーシング52とを再度連結する作業の
前後のタイミングで行われるため、作業員が削孔機のア
タッチメントに手を挟んだりするおそれもある。
【0014】この問題を解消するためにエアホースをな
くしたエアパッカーも開発されている。このエアパッカ
ーはケーシングの口元に挿入された状態で、エアホース
を接続して内圧をかけてエアパッカーを膨張させケーシ
ングとの隙間を閉塞させるようにする一方、ケーシング
引抜き時に削孔機側からエアパッカーの内圧より大きな
圧力の注入圧(外圧)をかけてパッカー部分とケーシン
グ内周面との間にクリアランスを生じさせるものであ
る。しかしこのように閉塞と解放とをパッカー部分の内
外の圧力差によって実現しているため微妙な圧力調整が
必要であり、万一パッカー部分の空気が漏れてしまった
ら、ケーシング内の止水機能は全く停止してしまうとい
うおそれもある。
【0015】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、一旦ケーシング内に設置し
た後は削孔機からの加圧動作の入力に対応して確実にケ
ーシングの閉塞と解放とを切り替えることができるケー
シングパッカー及び同パッカーを用いたケーシング引抜
き方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はケーシングを介して地盤にアンカー孔を削
孔し、削孔後の前記アンカー孔にグラウンドアンカーを
設置し、前記ケーシングを引き抜くとともに前記グラウ
ンドアンカーの周囲地盤に固化材を加圧注入する際に、
前記ケーシングに挿入して前記固化材の流路を閉塞して
逆流を防止するようにしたケーシングパッカーにおい
て、該ケーシングパッカーは、周状に形成された凸環状
部で前記固化材の流路を閉塞する筒状弾性パッカー部
と、該筒状弾性パッカー部の一端を前記ケーシングの管
軸方向にスライド可能に支持する筒状摺動部材と、該筒
状摺動部材の前記アンカー孔奥部方向へのスライドを規
制するように保持する付勢手段とを備えたことを特徴と
するものである。
【0017】また、前記筒状摺動部材は前記加圧注入さ
れた固化材の一部が前記筒状弾性パッカー部の内部に流
入して前記付勢手段に抗して前記アンカー孔奥部方向へ
押圧されてスライドし、前記凸環状部が変形伸長して該
凸環状部と前記ケーシング内周面との間に流路が形成さ
れ、前記固化材が前記アンカー孔奥部に加圧注入される
ようにすることが好ましい。
【0018】前述のケーシングパッカーを前記グラウン
ドアンカーの端部に固着した状態で前記ケーシングの孔
口部分に挿入配置し、前記固化材の加圧注入時に前記固
化材の一部を前記筒状弾性パッカー部の内部に流入さ
せ、前記筒状弾性パッカー部の前記摺動部材に支持され
た部位を前記アンカー孔の奥部方向へスライドさせ、前
記凸環状部を変形伸長させて該凸環状部と前記ケーシン
グ内周面との密着を解き、この状態で前記ケーシングを
切り離し可能な長さだけ引き抜き、その後前記固化材の
加圧注入を停止して前記筒状弾性パッカー部の凸環状部
と前記ケーシング内周面とを密着させ、地盤側からの固
化材の逆流を阻止した状態で前記引き抜かれた分のケー
シングを切り離し、該工程を繰り返して前記ケーシング
を引き抜くようにしたことを特徴とするものである。
【0019】前記ケーシングパッカーは、着脱自在なパ
ッカー伸長治具を装着して前記筒状弾性パッカー部の凸
環状部を変形伸長させ、該伸長状態を保持して前記ケー
シング内に挿入されるようにすることが好ましい。
【0020】
【作用】特定発明としての本発明によれば、ケーシング
を介して地盤にアンカー孔を削孔し、削孔後の前記アン
カー孔にグラウンドアンカーを設置し、前記ケーシング
を引き抜くとともに前記グラウンドアンカーの周囲地盤
に固化材を加圧注入する際に、前記ケーシング内に挿入
して前記固化材の流路を閉塞して逆流を防止するように
したケーシングパッカーにおいて、ケーシングパッカー
の一部に、前記固化材の流路を閉塞可能な周状をなした
凸環状部が形成された筒状弾性パッカー部を取着し、該
筒状弾性パッカー部の一端を筒状摺動部材で前記ケーシ
ングの管軸方向にスライド可能に支持し、さらに該筒状
摺動部材の前記アンカー孔奥部方向へのスライドを付勢
手段で規制するようにしたので、前記固化材を加圧注入
する場合には前記筒状弾性パッカー部とケーシング内周
面との間に形成された流路と前記筒状弾性パッカー部内
の流路とにより前記固化材は確実にアンカー孔奥部に供
給され、またこの加圧注入と同時に引き抜かれるケーシ
ングを切り離す際にも加圧注入停止により前記筒状弾性
パッカー部の凸環状部がケーシング内周面に密着するの
で、前記固化材が逆流するのを確実に防止できる。
【0021】また、前記筒状摺動部材は前記加圧注入さ
れた固化材の一部が前記筒状弾性パッカー部の内部に流
入して前記付勢手段に抗して前記アンカー孔奥部方向へ
押圧されてスライドさせるようにしたので、前記凸環状
部が変形伸長して該凸環状部と前記ケーシング内周面と
の間に流路が形成され、前記固化材が前記アンカー孔奥
部に加圧注入される。
【0022】前述のケーシングパッカーを前記グラウン
ドアンカーの端部に固着した状態で前記ケーシングの孔
口部分に挿入配置し、前記固化材の加圧注入時に前記固
化材の一部を前記筒状弾性パッカー部の内部に流入さ
せ、前記筒状弾性パッカー部の前記摺動部材に支持され
た部位を前記アンカー孔の奥部方向へスライドさせ、前
記凸環状部を変形伸長させて該凸環状部と前記ケーシン
グ内周面との密着を解き、この状態で前記ケーシングを
切り離し可能な長さだけ引き抜き、その後前記固化材の
加圧注入を停止して前記筒状弾性パッカー部の凸環状部
と前記ケーシング内周面とを密着させ、地盤側からの固
化材の逆流を阻止した状態で前記引き抜かれた分のケー
シングを切り離し、該工程を繰り返して前記ケーシング
を引き抜くようにしたので、前記ケーシングの引き抜き
をスムースに行えるとともに、所定長だけ引き抜かれた
ケーシングを切り離す際にも、前記筒状弾性パッカー部
の凸環状部とケーシング内周面との間が密着しているの
で、固化材の逆流を確実に防止でき、孔口での切り離し
作業において固化材を浴びたりして汚れることもなく迅
速に切り離し作業を行うことができる。
【0023】このとき前記ケーシングパッカーにパッカ
ー伸長治具を着脱自在に装着して前記筒状弾性パッカー
部の凸環状部を変形伸長させ、該伸長状態を保持して前
記ケーシング内に挿入されるようにすることにより前記
グラウンドアンカーに固着されたケーシングパッカーを
容易にケーシング内に挿入設置することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明によるケーシングパッカーの一
実施例を添付図面を参照して説明し、その後同パッカー
を用いたケーシング引抜き方法について説明する。図1
(a)、(b)はともに本発明によるケーシングパッカ
ー1の主要構成部分を示した部分断面図である。同図
(a)はケーシングパッカー1の初期状態を示してい
る。同図をもとにケーシングパッカー1の構成について
説明する。同図において符号2は本体パイプ2を示して
おり、この本体パイプ2の端部にはテンドン固定治具3
(図1には示さず。図2参照)が嵌挿されている。この
テンドン固定治具3の端部にはバネ支持リング4が一体
的に取着されており、このバネ支持リング4とシリンダ
受けリング5との間にコイルバネ6が嵌挿されている。
このコイルバネ6は同図(a)が初期状態である圧縮バ
ネで、後述するグラウト材の注入圧に応じてバネ定数の
異なったタイプを適宜適用できるようになっている。
【0025】さらに本体パイプ2には所定直径に拡径さ
れたシリンダを有するスライドバルブ10が外嵌されて
いる。このスライドバルブ10は吐出シリンダ11と吸
込シリンダ12とを組み合わせて構成されており、吸込
シリンダ12に一体的に固着されている内筒13の外周
面に沿ってスライドリング14と吐出シリンダ11とが
本体パイプ2の軸線方向にスライドできるようになって
いる。この筒状摺動部材としての吐出シリンダ11の拡
径部11aには複数の吐出口15が穿設されており、小
径部11bは内周面が本体パイプ2に沿ってスライド可
能に支持されている。一方、吸込シリンダ12の外周面
には所定間隔をあけて複数のグラウト流入口16が形成
されている。同図(a)に示した初期状態では吐出シリ
ンダ11の吐出口15は吸込シリンダ12の内筒13の
端部13aにより閉塞されている。
【0026】さらに吸込シリンダ12の外周面とスライ
ドリング14の外周面の半分を覆うようにゴムパッカー
20が嵌着されている。このゴムパッカー20は初期状
態が図3に示したような筒状に成形加工された弾性パッ
カー部材で、その筒状体のほぼ中央位置には周状に凸環
状部が形成されて拡径されケーシング押圧部20aが形
成されている。凸環状部すなわちケーシング押圧部20
aの直径Dはケーシング内径にほぼ等しく設定され、シ
リンダ取付部の直径dは吸込シリンダ12、吐出シリン
ダ11、スライドリング14の外径より僅かに小さく設
定されており、ゴムパッカー20を吸込シリンダ12、
吐出シリンダ11、スライドリング14の外周面に嵌着
させた際に確実に密着するようになっている。なお、本
実施例ではさらにゴムパッカー20の外側からバンド
(図示せず)により締め付けが行われ、各部が摺動した
際に脱落しないようになっている。
【0027】このとき吸込シリンダ12の小径部位置の
本体パイプ2にはネジ部が形成されており、このネジ部
にゴムパッカー径調整ナット21が螺合されている。こ
のゴムパッカー径調整ナット21を回転してコイルバネ
6の付勢力とのバランスによりゴムパッカー20のケー
シング押圧部20aの径Dを調整してゴムパッカー20
が確実にケーシング内周面25aに密着することができ
るようになっている。さらに本体パイプ2の先端にはキ
ャップ22が螺着されており、グラウト加圧時に本体パ
イプ2内にグラウト材が浸入しないようにすることがで
きる。
【0028】このように構成されたケーシングパッカー
1を図2(a)に示したように所定本数のPCケーブル
束31、31…からなるテンドンTとグラウト用ホース
33A、33Bを束ねたアンカー30の先端に固着して
ケーシング25内に挿入する。ここで同図(a)に示し
たケーシングパッカー1とアンカーの構成について簡単
に説明する。テンドンTにケーシングパッカー1を固着
するには、まずテンドンTのうちの2本のPCケーブル
31、31を延出させ、テンドン固定治具3に締着す
る。このとき本体パイプ2内には布パッカー32にグラ
ウト材を供給するためのグラウトホース33Aを挿通さ
せ、このグラウトホース33Aの先端をキャップ22の
位置まで延出させておく。さらに布パッカー32をPC
ケーブルの周囲に巻き付けるようにしてセットするのと
併せて土留壁背面の裏込めグラウト用のグラウトホース
33Bも同時に束ねておくことが好ましい。このように
ケーシング25内にセットされたケーシングパッカー1
には矢印A方向に圧力が作用するが、ケーシング押圧部
20aがケーシング内周面25aに密着しているので、
グラウト材がケーシング25外に噴出するのを確実に防
止することができる。
【0029】この状態から同図(b)に示したようにケ
ーシング内(図示せず)で矢印B方向にグラウト材を加
圧供給すると、スライドバルブ10を構成している吐出
シリンダ11とスライドリング(図示せず)とがコイル
バネ6に抗して矢印B方向にスライドし、ゴムパッカー
20のケーシング押圧部20aが引き伸ばされるように
変形し、ケーシング内周面25aとケーシング押圧部2
0aとの間にクリアランスが生じ、ケーシング25との
密着が解かれる。
【0030】以下、このスライドバルブ10のスライド
動作の作用を図1(b)を参照して詳述する。同図
(b)に矢印Bで示したようにグラウト圧が作用する
と、このグラウト圧は吸込シリンダ12端面及びケーシ
ング押圧部20aに作用するとともに、グラウト流入口
16に流れ込み、吐出シリンダ11の内面を矢印B2方
向に押圧する。これにより吐出シリンダ11がコイルバ
ネ6の圧縮力に抗して本体パイプ2の軸線方向に沿って
矢印方向にスライドする。このスライド動作に伴い、ゴ
ムパッカー20で連結されたスライドリング14もスラ
イドする。この吐出シリンダ11とスライドリング14
のスライド動作により筒状をなすゴムパッカー20の略
U字形をなすケーシング押圧部20a部分が弾性変形し
て伸長し、ゴムパッカー20の外径が縮径する。
【0031】また、これと同時に吐出シリンダ11と吸
込シリンダ12の内筒13との重なりが小さくなり、吐
出シリンダ11に形成されているグラウト吐出口15が
開口状態となる。これによりグラウト材はケーシングパ
ッカー1の外周を通過するとともに、ケーシングパッカ
ー1のスライドバルブ10部分を介して孔の奥部に供給
される。
【0032】次に、図5〜図10を参照して既に図14
で説明した公知のグラウンドアンカー施工工程のうち、
本発明によるケーシングパッカー1を用いて行った2次
注入及びケーシング引き抜き作業の手順を説明する。図
5はケーシングパッカー1が装着されたテンドンTをケ
ーシング25内に挿入完了した状態を示した土留壁Wの
孔口付近の断面図である。同図に示したようにケーシン
グパッカー1は図2に示したパッカー伸長治具45によ
りゴムパッカー部分20のケーシング押圧部20aがケ
ーシング25内に挿入可能な外径に縮径され、ケーシン
グ25内に挿入されている。なお、同図には土留壁Wに
取り付けられたベースプレート40に固着された公知の
止水ボックス41と口元プリペンダー42とが示されて
いる。
【0033】ここで、ケーシングパッカー1の挿入時に
使用するパッカー伸長治具45について図4(a)、
(b)を参照して簡単に説明する。同図(a)に示した
ようにパッカー伸長治具45はU字形をなし、その一部
に係止部46が形成された棒材で、同図(b)に示した
ようにケーシングパッカー1の吸込シリンダ12の肩部
に形成されている案内孔12cから先端部分を挿入して
吐出シリンダ11の肩部11cを内面から押圧して吐出
シリンダ11をコイルバネ6の付勢力に抗してスライド
させることができる。そしてこの状態を保持するために
キャップ22のアイボルト23と係止部46とを鋼線等
の引張材47で連結するようになっている。これにより
ケーシングパッカー1はゴムパッカー20部分の外径が
ケーシング25の内径より小さく保持される。この状態
でテンドンTの端部にケーシングパッカー1をセット
し、テンドンTの挿入と同時にケーシング25内に挿入
すれば良い(図5参照)。
【0034】テンドンTとケーシングパッカー1とがケ
ーシング25内の所定位置に挿入されたら、図6に示し
たようにパッカー伸長治具45の引張材47の係止を解
除するとともに、回収用に接続されているチェーン48
等によりパッカー伸長治具45をケーシングパッカー1
から引き抜く。この結果、コイルバネ6の付勢力により
吐出シリンダ11とスライドリング14が孔口側に押し
戻され、ゴムパッカー20のケーシング押圧部20aが
再びケーシング内周面25aに密着するようになる。
【0035】次いでケーシング25の先端に削孔機(図
示せず)のアタッチメントAを螺合接続してこのアタッ
チメントAを介してグラウト材をケーシング25内に加
圧注入する(図7参照)。このグラウト材の加圧注入動
作と同時に図8に示したように削孔機によりケーシング
25に回転を加えながら、ドリフタをガイドシェルに沿
って矢印C方向に後退スライドさせてケーシング1本分
を一気に引き抜くことができる。このときケーシングパ
ッカー1は図8に示したように伸長状態にあり、ケーシ
ング25内面との密着が解かれており、ケーシングパッ
カー1が引き抜かれるケーシング25と一緒に共上がり
するのを確実に防止できる。このときケーシングパッカ
ー部分を通過するグラウト材はケーシング内周面25a
とゴムパッカー部分20との隙間部分とケーシングパッ
カー1内のスライドバルブ10とを通じてアンカー孔の
奥部に供給されるようになっている。
【0036】このようにして1本分のケーシング25を
引き抜いたら、グラウトの加圧注入を停止する。すると
ケーシングパッカー1は図9に示したようにゴムパッカ
ー20のケーシング押圧部20aがケーシング内周面2
5aに密着して止水機能を発揮する。この状態でケーシ
ング25のネジ部25bを緩めて引き抜かれた部分のケ
ーシング25をケーシング本体から切り離すことができ
る。
【0037】以下、同様の工程にてケーシング25の引
抜き動作とグラウト材の加圧注入動作とを繰り返し、最
終ケーシング25の1本前までの引き抜き作業を行うこ
とができる。ここで、最終ケーシング25Lを残した状
態で行う孔口止水と布パッカー膨張について図10を参
照して説明する。最終ケーシング25Lの先端にはリン
グビット27が装着されているが、さらにリングビット
27の先端には布パッカー32の一部が土留壁Wをくり
貫いた部分の一部に位置している。この状態でキャップ
22をはずして内部に挿入されているグラウトホース3
3Aを引き出し、グラウト材供給ホース35と接続して
所定の注入圧でグラウト注入を行う。これにより布パッ
カー32は図10に仮想線で示したように膨張し、土留
壁Wに形成されたアンカー孔を確実に閉塞することがで
きる。また、このグラウト作業と並行して止水ボックス
41のバルブ36から止水注入を行う。なお、最終ケー
シング25を引き抜いた後からグラウトホース33Bに
より土留壁Wの裏込め注入作業を行うことが好ましい。
【0038】このように本発明によるケーシングパッカ
ー1を使用して2次注入を行った場合には図11に示し
たように2次注入工程(図14−ステップ160参照)
において、図17のエアパッカーを例として使用して2
次注入を行った場合に比べ、大幅な工程短縮が図れるこ
とがわかる。また、前述したような危険作業もなく、き
わめて安全な作業によりケーシングの切り離し等を行う
ことができる。
【0039】図12はテンドン固定治具3の変形例を使
用したケーシングパッカー1の端部の拡大部分断面図で
ある。本変形例では固定治具として筒状リング金物を使
用している。この筒状リング金物にはPCケーブル31
の端部を挿入可能な2個の固定孔3A、3Aが対向位置
に穿設されており、各固定孔3Aに2本のPCケーブル
31をそれぞれ延出させて挿入し、側面から止めネジ8
で締めつけてPCケーブル31が脱落しないようにして
いる。これにより容易かつ確実にPCケーブルとケーシ
ングパッカーの接続を行えるという利点がある。
【0040】図13はスライドバルブ10を構成する吸
込シリンダ12、吐出シリンダ11及びスライドリング
14の外周面のゴムパッカー20が嵌着される部分にす
べり止め用鋸歯状面を形成した変形例を示したものであ
る。このようにしてゴムパッカー20がスライドバルブ
10の各部に確実に密着するようにできる。
【0041】なお、このゴムパッカー20は本実施例で
はスライドリング14を介して2個が直列に配設されて
いるが、スライドリング14を用いず、1個のゴムパッ
カー20で凸環状部を蛇腹状にして密着度を確保した
り、単なるU字形でなく、フィン状の止水部を一体的に
形成したりして種々の形状によりケーシング内周面との
密着を図るようにしても良いことはいうまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、簡単な構造のケーシングパッカーによりグラ
ウト材の注入作業及びケーシングの引き抜き作業を安全
かつ効率的に行うことができ、工程短縮を図れるととも
に、作業員が作業中にグラウト材を浴びてしまうような
状況を全くなくすことができ、作業環境の向上にも寄与
するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるケーシングパッカーの一実施例を
示した部分断面正面図。
【図2】図1に示したケーシングパッカーをケーシング
内に設置した状態を示した設置状態説明図。
【図3】図1に使用するゴムパッカー部分の一例を示し
た正面部分断面図。
【図4】図1に示したケーシングパッカーに使用するパ
ッカー伸長治具の一例を示した説明図。
【図5】ケーシング設置状態、加圧注入状態及びケーシ
ング引き抜き状態を示した作業状態説明図(その1)。
【図6】ケーシング設置状態、加圧注入状態及びケーシ
ング引き抜き状態を示した作業状態説明図(その2)。
【図7】ケーシング設置状態、加圧注入状態及びケーシ
ング引き抜き状態を示した作業状態説明図(その3)。
【図8】ケーシング設置状態、加圧注入状態及びケーシ
ング引き抜き状態を示した作業状態説明図(その4)。
【図9】ケーシング設置状態、加圧注入状態及びケーシ
ング引き抜き状態を示した作業状態説明図(その5)。
【図10】ケーシング設置状態、加圧注入状態及びケー
シング引き抜き状態を示した作業状態説明図(その
6)。
【図11】本発明によるケーシング引き抜き作業工程を
従来の工程と比較した作業フローチャート。
【図12】テンドン固定治具の変形例を示した部分断面
図。
【図13】ゴムパッカー部分装着部の変形例を示した部
分断面図。
【図14】従来のグラウンドアンカー施工の手順の一例
を示した作業フローチャート。
【図15】従来のケーシングパッカーの一例(機械式)
を示した構成説明図。
【図16】図15に示したケーシングパッカーを使用し
てケーシングの切り離し作業を行っている状態を示した
作業状態説明図。
【図17】従来のケーシングパッカーの一例(エアパッ
カー式)を示した構成説明図。
【図18】図17に示したケーシングパッカーを使用し
てケーシングの切り離し作業を行っている状態を示した
作業状態説明図。
【符号の説明】
1 ケーシングパッカー 2 本体パイプ テンドン固定治具3 6 コイルバネ 10 スライドバルブ 11 吐出シリンダ 12 吸込シリンダ 13 内筒 14 スライドリング 20 ゴムパッカー 20a ケーシング押圧部 25 ケーシング 25a ケーシング内周面 31 PCケーブル 32 布パッカー 33A,33B グラウトホース T テンドン W 土留壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 和彦 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設 株式会社内 (72)発明者 佐藤 新一郎 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設 株式会社内 (72)発明者 沢木 昌孝 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設 株式会社内 (72)発明者 一森 清国男 東京都文京区後楽1丁目2番7号 三信 建設工業株式会社内 (72)発明者 滝田 安之 東京都文京区後楽1丁目2番7号 三信 建設工業株式会社内 (72)発明者 野口 英樹 東京都小平市仲町385−2 弘和産業株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−1924(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 5/80

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングを介して地盤にアンカー孔を削
    孔し、削孔後の前記アンカー孔にグラウンドアンカーを
    設置し、前記ケーシングを引き抜くとともに前記グラウ
    ンドアンカーの周囲地盤に固化材を加圧注入する際に、
    前記ケーシング内に挿入して前記固化材の流路を閉塞し
    て逆流を防止するようにしたケーシングパッカーにおい
    て、該ケーシングパッカーは、周状に形成された凸環状
    部で前記固化材の流路を閉塞する筒状弾性パッカー部
    と、該筒状弾性パッカー部の一端を前記ケーシングの管
    軸方向に前記固化材の注入加圧力を利用してスライド可
    能に支持する筒状摺動部材と、該筒状摺動部材の前記ア
    ンカー孔奥部方向へのスライドを規制するように保持す
    る付勢手段とを備えたことを特徴とするケーシングパッ
    カー。
  2. 【請求項2】前記筒状摺動部材は前記加圧注入された固
    化材の一部が前記筒状弾性パッカー部の内部に流入して
    前記付勢手段に抗して前記アンカー孔奥部方向へ押圧さ
    れてスライドし、前記凸環状部が変形伸長して該凸環状
    部と前記ケーシング内周面との間に流路が形成され、前
    記固化材が前記アンカー孔奥部に加圧注入されるように
    したことを特徴とする請求項1記載のケーシングパッカ
    ー。
  3. 【請求項3】請求項1記載のケーシングパッカーを前記
    グラウンドアンカーの端部に固着した状態で前記ケーシ
    ングの孔口部分に挿入配置し、前記固化材の加圧注入時
    に前記固化材の一部を前記筒状弾性パッカー部の内部に
    流入させ、前記筒状弾性パッカー部の前記摺動部材に支
    持された部位を前記アンカー孔の奥部方向へスライドさ
    せ、前記凸環状部を変形伸長させて該凸環状部と前記ケ
    ーシング内周面との密着を解き、この状態で前記ケーシ
    ングを切り離し可能な長さだけ引き抜き、その後前記固
    化材の加圧注入を停止して前記筒状弾性パッカー部の凸
    環状部と前記ケーシング内周面とを密着させ、地盤側か
    らの固化材の逆流を阻止した状態で前記引き抜かれた分
    のケーシングを切り離し、該工程を繰り返して前記ケー
    シングを引き抜くようにしたことを特徴とするケーシン
    グ引抜き方法。
  4. 【請求項4】前記ケーシングパッカーは、着脱自在なパ
    ッカー伸長治具を装着して前記筒状弾性パッカー部の凸
    環状部を変形伸長させ、該伸長状態を保持して前記ケー
    シング内に挿入されるようにしたことを特徴とする請求
    項3記載のケーシング引抜き方法。
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