JP2545294B2 - 除去式アンカーの施工法 - Google Patents

除去式アンカーの施工法

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JP2545294B2 JP2149033A JP14903390A JP2545294B2 JP 2545294 B2 JP2545294 B2 JP 2545294B2 JP 2149033 A JP2149033 A JP 2149033A JP 14903390 A JP14903390 A JP 14903390A JP 2545294 B2 JP2545294 B2 JP 2545294B2
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照雄 宮川
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は除去式アンカーの施工法に関する。
(従来の技術) 除去式アンカーは例えば山留壁等を支持する場合に用
いられ、山留壁等で仕切られたスペースでの各種の工事
が終了した後、アンカーを撤去する方式のものである。
このような除去式アンカーの施工法としては、従来次
の乃至の方式が知られている。
サーモクラッシャー除去アンカー工法 スカイディングウェッジ除去アンカー工法 MCC除去アンカー工法 剥離除去アンカー工法 センターコア式除去アンカー工法 (発明が解決しようとする課題) しかしながら、これら従来の工法は、何れもアンカー
除去手段が内部に一体的に設けられているためコストが
掛かる問題があった。
更に、アンカー先端部にグラウト注入手段を有さず、
地盤によっては引き抜き強度が不安定になる問題がある
ため、地盤に大きな孔を掘削して注入パイプをアンカー
の外部に沿わせて挿入し、グラウトの二次注入を行なっ
ていた。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本
発明の目的は、アンカーの引き抜き強度に優れると共
に、コストダウンを図れる除去式アンカーの施工法を提
供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するための本発明の構成を添付図面を
参照して説明する。
本発明は、地盤Gに孔1を掘削する工程と、所定内径
の中空部材9と、その外周に配設された複数のPC鋼線11
とからなるアンカー7を前記掘削された孔1に挿入する
工程と、前記アンカー7の長手方向の所定の箇所で、前
記掘削された孔1の壁面とアンカー7の外周面との間の
隙間を閉塞する工程と、前記アンカー7の先端からアン
カー7の外側にグラウトを注入する工程とを備えること
を特徴とする。
(作用) 掘削した孔1の壁面とPC鋼線11との間にグラウトを至
らしめて定着部7Aを形成するので、PC鋼線11と地盤G側
との結合関係がより強固となり、引き抜き強度に優れ
る。
また、アンカー7の内部に除去手段挿入用の空間部が
形成されるので、既設の種々の割岩手段を使用してアン
カー7の撤去を行なえ、更に、アンカー7に除去手段を
予め組み込む必要がないためアンカー7自体を簡単な構
成にでき、除去式アンカーのコストダウンを図れる。
尚、掘削された孔1の壁面とアンカー7の外周面との
間の隙間を閉塞する工程は、例えば、アンカー7の長手
方向の所定の箇所に含水膨張体3を配設することで簡単
になされる。
また、アンカー7の先端からアンカー7の外側にグラ
ウトを注入する工程は、例えば、前記アンカー7の内部
に注入管17を配設することで簡単になされる。
また、割岩手段として例えば既設の割岩機31を使用で
きる。
(実施例) 以下、本発明に係る除去式アンカーの施工法を添付図
面に従って説明する。
第1図は掘削した孔にアンカーを挿入した状態の側面
図、第2図は同・先部の拡大側面図、第3図は同・基部
の拡大側面図を示す。
まず、第1図に示すように山留壁30を貫通して地盤G
に孔1を掘削する。
次に、孔1にアンカー7を挿入する。
アンカー7は、所定の内径を有するパイプ9と、この
パイプ9の周囲に配設された8本のPC鋼線11と、PC鋼線
11の周囲に配設されたリング13とを備え、第4図に示す
ように、アンカー7の先端側が定着部7Aとなり、また、
基端側が自由長部7Bとなる。
パイプ9の定着部9Aは後述する所定強度の材料(実施
例では厚肉硬質塩化ビニール)で構成され、また、パイ
プ9の自由長部9Bは軟化の材料で形成され、定着部9Aと
自由長部9Bはカップリング(不図示)により接続され、
パイプ9の内径は割岩機を挿入できる寸法で形成されて
いる。
前記リング13は膨張可能な材料(実施例ではビニー
ル)からなる。リング13はPC鋼線11をパイプ9の周囲に
保持させるためのものであるが、保持させる方法として
は他に、パイプ9の外周に凹溝を有するリングを該パイ
プ9の長手方向に間隔をおいて嵌装し、この凹溝にPC鋼
線11を位置させ、更にその外周にリングを嵌着させる等
の構造が考えられる。
また、アンカー7の定着部7Aと自由長部7Bとの間に
は、合成樹脂材からなり含水することで膨張する含水膨
張体3が設けられている。この含水膨張体3は後述する
アンカー先端から孔1に注入されるグラウトが自由長部
7B側へ侵入するのを阻止するためのものである。
また、アンカー7の自由長部7Bの外周には合成樹脂材
からなるパイプ5が設けられ、パイプ5における含水膨
張体3との結合部分及び自由長部7Bの基端部分は、第3
図に示すように、シール材14でシールされている。尚、
パイプ5はPC鋼線11を吹き抜き易くするためのもので、
シール材14はグラウトや異物のパイプ5内への侵入を阻
止するためのものである。
更に、パイプ9の内部には管支え15を介して注入管17
が着脱可能に配設され、また、アンカー7の先端にはキ
ャップ19が装着されている。
キャップ19の内部は注入室21に形成され、キャップ19
の先端寄りの壁面には注入孔23が形成されている。前記
注入管17の先端は、パイプ9の先端に設けた逆止弁付き
封栓20を介して注入室21に連結されている。
このような構成からなるアンカー7を孔1に挿入する
と、含水膨張体3は一次注入のグラウトや地中の水分に
より膨張し、孔1の壁面とアンカー7との間の隙間を閉
塞する。
この場合、アンカー7の外周にその長手方向に間隔を
おいて複数のスペーサを嵌着しておき、孔のほぼ中央部
分にアンカー7が位置するようにする。
尚、地盤Gの崩壊を防ぐ山留壁30の表面側には、腹起
こし25、鉄ブロック27、定着金物29等が配設され、PC鋼
線11は鉄ブロック27を挿通して定着金物29により保持さ
れている。
次に、アンカー7を孔1に挿入した後、注入管17にグ
ラウトを加圧注入すると、第4図に側面図で、第5図に
断面図で示すように、グラウトは逆止弁付き封栓20、注
入室21、注入孔23から孔1の内側及びその周囲の地盤G
に含浸していく。この場合、孔1の周囲の地盤Gへのグ
ラウトの含浸は含水膨張体3部分までなされる。
グラウト注入後、注入管17及び管支え15をパイプ9内
から取り除く。
グラウトの硬化により、含水膨張体3よりも先の部分
がPC鋼線11と地盤Gが一体になった定着部7Aとなり、ま
た、含水膨張体3と山留壁30の表面との間が自由長部7B
となる。
アンカー7としての使用時、PC鋼線11に緊張力が作用
すると、その分力によりパイプ9はその内側に締め付け
られるが、パイプ9は所定の強度で形成されているため
その外形が保持される。
次に、このアンカー7で山留壁30等を支持しつつ各種
の工事を行ない、工事が終了した後、アンカー7を撤去
する。
アンカー7の撤去は、PC鋼線11への緊張力を解除した
後、パイプ9の内部に公知の割岩手段を挿入し、定着部
7Aのパイプ9とグラウトを破砕してPC鋼線11の縁切りを
行ない、PC鋼線11を引き抜くことで行なう。
割岩手段としては、例えば、加圧流体の供給により径
外方に広がる膨張形式の割岩機や、或は化学反応に基づ
き膨張する形式の方法を用いる等任意である。
割岩機を用いる場合には、第6図に斜線で示すよう
に、適宜長さの割岩機31を移動させつつ破砕を行なって
もよいし、或は、予め定着部7Aの長さの割岩機31を用意
し、この割岩機31により一度に破砕を行なうようにして
もよい。
割岩機31は、一般に、第7図に示すように、ゴム等の
弾性材と補強繊維が組み合わせて形成された中空状の弾
性膨張体33と、この弾性膨張体33が挿入される弾性作製
のスリーブ35と、剛性の高い部材で円弧形状に形成さ
れ、スリーブ35の外周に複数配設された載荷板37とを備
える。
そして、弾性膨張体33の内部に加圧流体を供給し、弾
性膨張体33を半径方向外方に膨張させ、載荷板37により
周囲の岩盤に亀裂を生じさせ破砕を行なうように構成さ
れている。
このような割岩手段により定着部7Aのパイプ9とグラ
ウトを破砕する場合、第8図(A),(B)に示すよう
に、パイプ9の定着部9A部分の表面に、周方向に等間隔
で且つ長手方向に断続的な多数の切れ目51を形成してお
くと、アンカー7撤去時におけるパイプ9の破壊を容易
にし、且つ規則正しく破壊させることができる。
尚、パイプ9の定着部9Aは、PC鋼線11に緊張力が作用
した時その外形を保持でき、且つ、割岩手段により破壊
できる強度で形成しておく。
本実施例によれば、掘削した孔1の壁面とPC鋼線11と
の間にグラウトを至らしめて定着部7Aを形成するように
したので、PC鋼線11と地盤G側との結合関係がより強固
となり、引き抜き強度に優れたアンカー7が得られる。
また、PC鋼線11の引き抜きに際して行なうパイプ9と
硬化したグラウトの破砕を、公知の種々の割岩手段をア
ンカー7の内部に挿入して行なえるので、例えば単一の
割岩機31を流用して多数のアンカー7の撤去を行なうこ
とが可能となり、更に、アンカー7の従来の如く除去手
段を予め組み込む必要がないため、アンカー7自体を簡
単な構成にでき、除去式アンカーに要する費用の大幅な
コストダウンを図ることができる。
また、地盤Gに大きな孔を開ける必要がなくなり、余
分なグラウト材の注入が不要となる。
(発明の効果) 以上の説明で明らかなように本発明に係る除去式アン
カーの施工法によれば、引き抜き強度に優れるアンカー
が得られ、また、既設の割岩手段を用いてアンカーの撤
去を行なえると共に、アンカーに除去手段を予め組み込
む必要がないため、アンカー自体を簡単な構成にでき、
除去式アンカーのコストダウンを図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は掘削した孔にアンカーを挿入した状態の側面
図、第2図は同・先部の拡大側面図、第3図は同・基部
の拡大側面図、第4図はグラウトを注入した状態の側面
図、第5図は同・正面図、第6図は割岩機による破砕作
業の側面図、第7図は同・正面図、第8図(A)はパイ
プ部分の側面図、(B)は同・断面正面図である。 尚、図中1は孔、3は含水膨張体、7はアンカー、7Aは
定着部、7Bは自由長部、9はパイプ、11はPC鋼線、13は
リング、17は注入管、19はキャップ、20は逆止弁付き封
栓、31は割岩機である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤に孔を掘削する工程と、 所定内径の中空部材と、その外周に配設された複数のPC
    鋼線とからなるアンカーを前記掘削された孔に挿入する
    工程と、 前記アンカーの長手方向の所定の箇所で、前記掘削され
    た孔の壁面とアンカーの外周面との間の隙間を閉塞する
    工程と、 前記アンカーの先端からアンカーの外側にグラウトを注
    入する工程と、 を備えることを特徴とする除去式アンカーの施工法。
  2. 【請求項2】前記掘削された孔の壁面とアンカーの外周
    面との間の隙間を閉塞する工程は、前記アンカーの長手
    方向の所定の箇所に配設され含水することで膨張する含
    水膨張体により行なわれる請求項1記載の除去式アンカ
    ーの施工法。
  3. 【請求項3】アンカーの先端からアンカーの外側にグラ
    ウトを注入する工程は、前記アンカーの内部に着脱可能
    に配設された注入管を介して行なわれる請求項1または
    2記載の除去式アンカーの施工法。
  4. 【請求項4】アンカーを除去するに際して、前記中空部
    材の内部に割岩手段が挿入される請求項1,2または3記
    載の除去式アンカーの施工法。
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