JP2760955B2 - 建築用使い捨てメジャー - Google Patents

建築用使い捨てメジャー

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JP2760955B2
JP2760955B2 JP7041827A JP4182795A JP2760955B2 JP 2760955 B2 JP2760955 B2 JP 2760955B2 JP 7041827 A JP7041827 A JP 7041827A JP 4182795 A JP4182795 A JP 4182795A JP 2760955 B2 JP2760955 B2 JP 2760955B2
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義啓 平岡
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トタン屋根葺き作
業、その他の建築作業に用いる使い捨てのメジャーに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば家屋を新築する際におい
て、屋根の野地板面上にトタン屋根を葺く際には、野地
板の上に長尺トタン板を多数枚並べて敷設していくが、
この際、上記野地板面に沿って所定幅の長尺トタン板を
正確に並べて接続するために、隣合う長尺トタン板の両
側縁部に設けた接合部同士が接続する位置を測り、その
接合位置を野地板面上に沿って定間隔をおいて墨入れす
る作業を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に屋根上で行なう墨入れ作業は、メジャーや曲尺を使用
して野地板面上の所定位置毎に墨入れを行なう作業であ
るから、手間と時間がかかっていた。本発明は、上記し
た如き従来事情に鑑みなされたものであり、トタン屋根
葺き作業に必要な野地板上の墨入れ作業、軸組作業にお
ける墨入れ作業などを容易に行なうことのできる手段を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
為に、本発明の屋根葺き用使い捨てメジャーは、メジャ
ー本体を伸びにくい材質のポリプロピレンフィルム若し
くはポリエステルフィルム等の合成樹脂フィルムでテー
プ状に形成すると共にメジャー本体に補強繊維を格子状
に入れて構成し、該メジャー本体の裏面に粘着剤を付着
せ、同メジャー本体の長さ方向に一定間隔を置いて目
盛を設けてなるものである。
【0005】また、上記使い捨てメジャーは、前記メジ
ャー本体がロール状に巻かれているものである
【0006】
【作用】以上の手段によれば、テープ状のメジャー本体
の裏面には粘着剤が付着され、この粘着力により、野地
板表面への貼着が可能となる。また、上記メジャー本体
には一定間隔をおいて目盛が設けてあり、上記したよう
に、メジャー本体を野地板表面に貼着した際、野地板の
表面に沿って一定間隔の目盛が付される。上記メジャー
本体の目盛は、トタン葺き屋根を構成するための接合部
の間隔、長尺トタン板に予め形成されている排水路のト
タン葺屋根における配置部位、その他墨入れを必要とす
る間隔配置部位などに対応して設けるものである。よっ
て、メジャー本体の貼着と同時に屋根面にトタン葺きに
必要な墨入れが行なわれたことになる。
【0007】上記したメジャー本体を伸びにくいポリプ
ロピレンフィルム若しくはポリエステルフィルムにて構
成したものは、メジャー本体が外力により伸びずらくな
り、また、同メジャー本体がロール状に巻かれている
とにより、野地板面に対してメジャー本体を引延ばしな
がら貼着する作業を簡単に行なうことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明を実施したトタン葺き用の使い捨
てメジャーaを示している。上記したメジャーaは、テ
ープ状に構成したメジャー本体1を巻き芯16の回りに
巻き付けてロール状に構成してある。
【0009】メジャー本体1はポリプロピレンフィルム
やポリエステルフイルム等の伸びの少ない合成樹脂フィ
ルムをテープ状に切断して基材11を形成し、該基材1
1の裏面に粘着剤12の層を付着させ、例えばセロハン
テープ等の粘着テープと同様に貼着可能に構成してあ
る。尚、上記基材11は補強繊維を格子状に入れて一層
伸びにくく構成すると共に良好な引っ張り強度を確保し
ている。また、上記基材11の表面はシリコン離型処理
層13にて被覆してあり、上記したようにメジャー本体
1を巻き芯16の回りに巻き付けてロール状にした際
に、本体1の表面に接着した粘着剤12の裏面が容易に
剥離し、ロール状に巻いたメジャー本体1を端の部分か
ら奇麗に引き延ばすことができるように構成してある。
【0010】上記メジャー本体1には、一定の間隔をお
いて目盛10が設けてある。目盛10は、図示の実施例
では、野地板の上に敷設する長尺トタン板同士の接合部
の間隔と対応させてあり、本実施例の場合500ミリの
間隔をおいて印刷してある。目盛10の印刷は、メジャ
ー本体1の裏面に施され、透明若しくは半透明な本体1
をとうして本体1表側から視認できるように構成してあ
る。
【0011】尚、上記メジャーaは、メジャー本体1に
沿って500ミリ間隔の目盛10を一種類だけ設けた
が、上記した目盛は、間隔の異なる複数種類の目盛を色
分けするなどして一本のメジャー本体1上に設けてもよ
い。上記目盛10の場合、500ミリ間隔で記入された
線10aと、各線10aの間隔を表す寸法表示10c
と、矢印10bとから構成されている。尚、上記目盛1
0は、メジャー本体1の表面側に印刷してもよい。
【0012】上記したように構成したメジャーaは、屋
根の野地板の表面に沿って貼着することによりして使用
する。例えば、ロール状に巻きとられたメジャーaは、
野地板表面の端に位置する基準位置にメジャー本体1の
始端の目盛10を合わせて貼着する。その後、ロールの
外周からメジャー本体1を剥しながら真っ直ぐに引き延
ばし、野地板の表面に沿って貼着する。この時、メジャ
ー本体1は、屋根の棟と平行又は該棟と直交方向になる
ように引き延ばす。
【0013】上記したようにメジャーaを野地板に貼着
すると、そのメジャー本体1に定間隔を置いて設けられ
る各目盛10の位置が長尺トタン板の接合部となる。即
ち、墨入れした場合と同様に野地板面上に目印が等間隔
にて付されたことになる。そして、作業者は上記目盛1
0を基準として隣合う長尺トタン板の接合部同士を接合
する。
【0014】上記したように野地板の表面に貼着したメ
ジャーaは、野地板の上に葺いた長尺トタン板の下に隠
れた状態となり、そのまま放置される。また、本発明の
メジャーは長尺トタン板の接合部の墨入れの他に、長尺
トタン板の曲げ位置、長尺トタン板の排水路配置部位な
どを決める作業にも利用することができるほか、棟木,
母屋,軒桁などに貼って垂木の配設位置、大梁や桁に貼
って小梁や根太などの取付け位置等を決める作業にも利
用できる。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、テープ状
に構成したメジャー本体の裏面に粘着剤を付着させると
共に、同メジャー本体の長さ方向に一定間隔をおいて目
盛を設けたものであるから、上記目盛をトタン葺き屋根
の接合部の間隔等に対応させることにより、メジャー本
体を真っ直ぐに引き伸ばしながら野地板表面に沿って貼
るだけで、野地板表面に必要な墨入れを簡単に済ませる
ことができる。
【0016】メジャー本体を伸びにくいポリプロピレン
フィルム若しくは同ポリエステルフィルム等の合成樹脂
フィルムにすると共に補強繊維を格子状に入れて構成し
てあるため、メジャー本体の伸びを殆ど伸びがない範囲
に抑えることができ且つ良好な引っ張り強度を確保して
るので、メジャー本体を引き伸ばした際の寸法誤差が
小さく、正確な墨入れを行なうことが可能となる。
、上記メジャー本体をロール状に巻き取ることによれ
ば、野地面に対してメジャー本体を貼り付けて引き延ば
す作業を円滑に行なうことができるようになり、作業の
能率をより向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したメジャーを示す斜視図。
【符号の説明】
a・・・メジャー 1・・・メジャー本体 10・・・目盛 12・・・粘着剤

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メジャー本体を伸びにくい材質のポリ
    プロピレンフィルム若しくはポリエステルフィルム等の
    合成樹脂フィルムでテープ状に形成すると共にメジャー
    本体に補強繊維を格子状に入れて構成し、該メジャー本
    体の裏面に粘着剤を付着させ、同メジャー本体の長さ方
    向に一定間隔を置いて目盛を設けてなる建築用使い捨て
    メジャー。
  2. 【請求項2】 前記メジャー本体がロール状に巻かれ
    ている請求項1記載の建築用使い捨てメジャー。
JP7041827A 1995-03-01 1995-03-01 建築用使い捨てメジャー Expired - Fee Related JP2760955B2 (ja)

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