JP3708034B2 - 太陽電池付き屋根構造及びその施工方法 - Google Patents

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    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]

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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は太陽電池付き屋根構造及びその施工方法に関する。
特に、屋根パネル又は屋根ユニットを工場で製造し、この屋根パネル又は屋根ユニットを施工現場で組み立てる屋根の上に太陽電池パネルを取り付けるのに好適な太陽電池付き屋根構造及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、太陽電池付き屋根構造としては、瓦の上に太陽電池を取り付けたり、太陽電池を枠材に取り付けた太陽電池パネルを、屋根の上に設けられた架台の上に取り付ける等の種々な構造のものが知られているが、太陽電池パネルの複数個を、直接、屋根下地材の上に取り付ける構造が多く採用されている。
この複数の太陽電池パネルを、直接、屋根下地材に取り付けた太陽電池付き屋根構造では、架台を必要とせず便利であるが、雨水が隣接する太陽電池パネルと別の太陽電池パネルとの間から漏れて屋根下地材に浸入するという問題がある。
【0003】
かかる問題を解決するために、隣接する太陽電池パネルと別の太陽電池パネルとの間から雨水の浸入を防ぐ種々な試みが行われている。
例えば、特開平7−180310号公報には、太陽電池パネルの両側を支持するレール状の支持部材と、この太陽電池パネルに隣接する別の太陽電池パネルの両側を支持するレール状の支持部材とを、隣接して取り付け、この支持部材と隣接する支持部材の間にパッキング部材を介在させるとともに、この両方の支持材材に跨がって防水テープを貼り付けて防水する太陽電池パネル継ぎ目の防水構造が記載されている。
この太陽電池パネル継ぎ目の防水構造では、防水テープとパッキング材というように、2重に防水構造が設けられているので、極めて良好に防水され、隣接する太陽電池パネル間から雨水が漏れなくなり、好ましい構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に記載されている太陽電池パネル継ぎ目の防水構造では、長期間経過すると、次に示す問題点が発生する。
即ち、上記太陽電池付き屋根構造では、長期間経過している間に、太陽電池パネルに風が吹き付けたり、太陽電池パネルを修理するために太陽電池パネルの上に人が上がっることがあるが、かかるときに、太陽電池パネルには大きな力がかかり、太陽電池パネルが移動することが多い。
【0005】
一方、支持部材の多くは、太陽電池パネルを支える強度上の問題から、アルミニウム成形品であることが多く、変形に対して追随性が低い。
従って、太陽電池パネルが移動すると、支持部材も同時に移動し、この移動の歪みが防水テープに集中する。このような防水テープに集中する歪みが繰り返されると、防水テープが破壊する。
【0006】
又、太陽電池パネルが移動したときに、隣接する支持部材の間に介在させたパッキング材と支持部材との間にもずれが生じて、両者の間の水密性が劣るようになる。
このように、防水テープもパッキング材も、長期間経過している間に水密性が劣るようになり、隣接する支持部材間から屋根下地材の上に雨水が浸入するという問題が発生する。
【0007】
更に、屋根パネル又は屋根ユニットを工場で製造し、この屋根パネル又は屋根ユニットを施工現場で組み立てる屋根の上に太陽電池パネルを取り付けるときには、施工現場工数を少なくするために、工場で、屋根パネル又は屋根ユニットの上に太陽電池パネルを取り付け、施工現場では、据え付けるだけになす方法が好ましい。
このように工場で、屋根パネル又は屋根ユニットの上に太陽電池パネルを取り付けている場合には、次に示す問題がある。
【0008】
即ち、通常、屋根下地材の上に防水性をよくするためにルーフィング材を敷くが、このようにするためには、工場で、太陽電池パネルを取り付ける前にルーフィング材を敷く必要がある。すると、施工現場では、隣接する屋根パネル又は屋根ユニットのルーィング材を繋ぎ合わせる必要があるが、隣接する屋根パネル又は屋根ユニットに取り付けられている隣接する太陽電池パネル同士の狭い隙間でルーフィング材を繋ぎ合わせる施工が極めて困難である。
【0009】
そこで、この発明の目的は、長期間経過しても防水性を維持することのできる太陽電池付き屋根構造と、この太陽電池屋根構造になす施工方法、特に、工場で、太陽電池パネルを取り付けた屋根パネル又は屋根ユニットを製造し、施工現場で、この屋根パネル又は屋根ユニットを屋根に組み立てるのに好適な太陽電池付き屋根構造及びその施工方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになしたものであって、請求項1記載の発明は、屋根下地材の上に金属板と、太陽電池パネルが取り付けられた太陽電池付き屋根構造であって、前記太陽電池パネルは、太陽電池と、この太陽電池の周囲に取り付けられた枠材とからなり、前記金属板には、両側の縁部に立上部が設けられ、この金属板の複数枚が屋根下地材の上に載置され、前記太陽電池パネルが、この金属板の両側の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通された固定部材で屋根下地材に固定され、前記金属板の立上部と、この立上部に対峙する隣接する別の金属板の立上部とに防水テープが貼り渡され、カバー材が、太陽電池パネルの枠材の上面と、隣接する別の太陽電池パネルの枠材の上面とに架け渡されて、隣接する太陽電池パネル間の隙間を覆った状態に、取り付けられている太陽電池付き屋根構造を特徴とするものである。
【0011】
請求項2記載の発明は、両側の縁部に立上部が設けられ、この立上部の上側縁部に縁部を突出させた状態に防水テープが貼り付けられたの金属板の複数枚が、屋根下地材の上に立上部を対峙させた状態に並べられて載置され、太陽電池を枠材に取り付けた太陽電池パネルが、前記金属板の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通された固定部材で屋根下地材に固定された太陽電池パネル固定構造に組み立て、この太陽電池パネル固定構造の金属板の立上部に貼り付けられた防水テープの突出している縁部と、この立上部に対峙する隣接する別の金属板の立上部に貼り付けられている防水テープの突出している縁部とを、合わせた状態に密着させて接着し、カバー材を、太陽電池パネルの枠材の上面と、隣接する別の太陽電池パネルの枠材の上面とに架け渡して、隣接する太陽電池パネル間の隙間を覆った状態に、取り付ける太陽電池付き屋根の施工方法を特徴とするものである。
【0012】
請求項3記載の発明は、両側の縁部に立上部が設けられ、この立上部の上側縁部に縁部を突出させた状態に防水テープが貼り付けられた金属板が、金属板の立上部を屋根下地材の縁部に沿わせた状態にして、屋根パネル又は屋根ユニットの屋根下地材の上に載置され、太陽電池を枠材に取り付けた太陽電池パネルが、この金属板の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通した固定部材で屋根下地材に固定された屋根パネル又は屋根ユニットを工場で製造し、施工現場で、金属板の立上部を対峙させた状態に屋根パネル又は屋根ユニットを並べて据え付けた後に、前記金属板の立上部に貼り付けられた防水テープの突出している縁部と、この立上部に対峙する隣接する屋根パネル又は屋根ユニットの別の金属板の立上部に貼り付けられている防水テープの突出している縁部とを、合わせた状態に密着させて接着し、カバー材を、太陽電池パネルの枠材の上面と、隣接する屋根パネル又は屋根ユニットに取り付けられている別の太陽電池パネルの枠材の上面とに、架け渡し、隣接する屋根パネル又は屋根ユニットの太陽電池パネル間の隙間を覆った状態に、取り付ける太陽電池付き屋根の施工方法を特徴とするものである。
【0013】
本発明における金属板とは、鋼板、銅板、合成樹脂被覆鋼板等適宜の金属板が使用可能であるが、機械的強度が大きく安価な鋼板が好適である。
本発明においては、この金属板の両側の縁部に立上部が設けられているが、この立上部を設ける手段としては、金属板等を立設させた状態に溶接等で取り付けてもよいし、金属板の両側縁部を折り曲げて立上部を形成させてもよい。
【0014】
そして、本発明においては、この金属板を屋根下地材の上に載置しているが、防水性をよくするために、屋根下地材の上にルーィフイグを敷き、この上に金属板を載置する方が好ましい。
そして、この金属板の両側の立上部の間に太陽電池パネルを載置するが、この両側の立上部の間に1個の太陽電池パネルを載置してもよいし、複数個の太陽電池パネルを載置してもよい。
【0015】
又、請求項3記載の発明では、屋根パネル又は屋根ユニットの屋根下地材の上に金属板が載置されているが、この際、1個の屋根パネル又は屋根ユニットの屋根下地材の上に1枚の金属板を載置きしてもよいし、複数枚の金属板を載置してもよい。この複数枚の金属板を載置する場合には、両側の金属板の立上部を屋根下地材の縁部に沿わせて複数枚の金属板を屋根下地板の上に載置する。
【0016】
すると、屋根パネル又は屋根ユニットの中央部分では、金属板を連結する必要がある。この複数枚の金属板を連結する連結構造は適宜でよいが、隣接する屋根パネル又は屋根ユニットの間を防水する構造と略同じようにして連結すると、すべての金属板の連結構造が同じ構造になるので、施工や補修し易くなり好ましい。即ち、屋根下地材の中央部における対峙する一方の立上部から突出している防水テープの縁部と、他方の立上部から突出している防水テープの縁部とを合わせた状態に密着させて接着し、カバー材を、隣接する太陽電池パネルの枠材の上面に架け渡して、隙間を覆った状態に取り付ければよい。
【0017】
本発明におけるカバー材とは、アルミニウムのような金属製でもよいし、ガスケットのようなゴム製でもよい。
【0018】
本発明における防水テープとは、防水性を有する柔軟な長尺状のシートをいい、この防水テープは、粘着性を有するものであってもよいし、粘着性を有しないものでもよい。
例えば、軟質ポリ塩化ビニルテープや、天然ゴムテープや、合成ゴムテープ等の合成樹脂やゴムをテープ状にした粘着性を有しない防水テープや、このテープ状の合成樹脂やゴムの一面に粘着剤層を設けた粘着性を有する防水テープや、アクリル樹脂やブチルゴム等のようにそれ自体が粘着性を有する合成樹脂やゴムをテープ状にした粘着性を有する防水テープ等がある。
【0019】
そして、この防水テープは、請求項2記載の発明や請求項3記載の発明では、金属板の立上部の上側縁部に、縁部を突出させた状態に貼り付けられる。
この防水テープを金属板の立上部の上側縁部に、縁部を突出させた状態に貼り付ける手段は、粘着性を有しない防水テープでは、接着剤を使用して貼り付けたりリベット等で取り付ければよいし、粘着性を有する防水テープでは、この粘着性を利用して貼り付ければよい。特に、後者が、粘着性を有する防水テープを金属板の立上部の上側縁部に、縁部を突出させた状態にして、単に、押し付けるだけで貼り付けることができるので、施工が簡単になり好ましい。
【0020】
この粘着性を有する防水テープの場合には、金属板の立上部から縁部が突出しているので、この突出している縁部の粘着性を有する面にゴミ等が付着することを防止するために、この面に離型紙を貼り付けるとよい。
【0021】
請求項2記載の発明や請求項3記載の発明では、金属板の立上部に貼り付けられている防水テープの突出している縁部と、この立上部に対峙する隣接する別の金属板の立上部に貼り付けられている防水テープの突出している縁部とを、合わせた状態に密着させて接着するが、この接着する手段は、粘着性を有しない防水テープでは、この防水テープの接合面に接着剤を塗布して、両方の防水テープを合わせて、両者を接着すればよいし、粘着性を有する防水テープの場合には、離型紙があれば、これを剥がし、両方の防水テープを合わて両者を接着すればよい。
【0022】
本発明における太陽電池パネルは、太陽電池を枠材に取り付けたものであるが、この際の枠材としては、屋根下地材に取り付け易いように脚部を有するものが好ましい。そして、この太陽電池パネルは、枠材から金属板を経て屋根下地材に通された固定部材で固定されているが、この際、脚部を有する枠材の場合では、この脚部から金属板を経て屋根下地材に固定部材を通して、太陽電池パネルを屋根下地材に固定すればよい。
この際の固定部材とは、釘やリベットやビス等のように、一方の部材から他方の部材に打ち込んだり、螺入したりして通すことにより一方の部材と他方の部材とを固定するものをいう。
【0023】
請求項2記載の発明では、両側の縁部に立上部が設けられ、この立上部の上側縁部に縁部を突出させた状態に防水テープが貼り付けられた金属板の複数枚が、屋根下地材の上に立上部を対峙させた状態に並べられて載置され、太陽電池を枠材に取り付けた太陽電池パネルが、前記金属板の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通された固定部材で屋根下地材に固定された太陽電池パネル固定構造に組み立てるが、このような太陽電池パネル固定構造に組み立てるには、金属板の両側縁部に立上部を設ける手段と、防水テープを立上部の上側縁部に貼り付ける手段と、金属板を屋根下地材の上に載置する手段と、太陽電池パネルを金属板の立上部の間に載置する手段と、太陽電池パネルを固定部材で屋根下地材に固定する手段を行う必要があるが、これ等の手段の順序は適宜でよい。
【0024】
又、請求項3記載の発明では、両側の縁部に立上部が設けられ、この立上部の上側縁部に縁部を突出させた状態に防水テープが貼り付けられた金属板が、金属板の立上部を屋根下地材の縁部に沿わせた状態にして、屋根パネル又は屋根ユニットの屋根下地材に載置され、太陽電池を枠材に取り付けた太陽電池パネルが、この金属板の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通した固定部材で屋根下地材に固定された屋根パネル又は屋根ユニットを工場で製造しているが、この屋根パネル又は屋根ユニットを製造するには、金属板の両側縁部に立上部を設ける手段と、防水テープを立上部の上側縁部に貼り付ける手段と、金属板を屋根下地材の上に載置する手段と、太陽電池パネルを金属板の立上部の間に載置する手段と、太陽電池パネルを固定部材で屋根下地材に固定する手段を行う必要があるが、これ等の手段の順序は適宜でよい。
【0025】
請求項3記載の発明における屋根パネルとは、垂木等と屋根下地材(更に、必要があれば流れ梁)等をパネル状に組み立てて屋根の主要部を構成した部材であって、屋根トラスや合掌や梁、束等の上に取り付けることによって屋根の一部となるものをいう。又、屋根ユニットとは、屋根パネルにトラス等の梁材等をユニット状に取り付けたものであって、据え付けるだけで屋根の一部となるものをいう。
【0026】
(作用)
請求項1記載の発明では、金属板の複数枚が屋根下地材の上に載置され、太陽電池パネルが、この金属板の両側の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通された固定部材で屋根下地材に固定されているので、太陽電池パネルは屋根下地材に移動し難いように強固に固定される。
又、金属板の立上部と、この立上部に対峙する隣接する別の金属板の立上部とに防水テープが貼り渡されているので、隣接する金属板の立上部の間が防水テープで防水される。
【0027】
又、カバー材が、太陽電池パネルの枠材の上面と、隣接する別の太陽電池パネルの枠材の上面とに架け渡されて、隣接する太陽電池パネル間の隙間を覆った状態に、取り付けられているので、この隣接する太陽電池パネルの間に降った雨水は、カバー材に遮られて、隣接する太陽電池パネルの間から屋根下地材の上に浸入しない。
このように隣接する太陽電池パネル間は、カバー材と防水テープの2重に防水構造が設けられているので、この隣接する太陽電池パネル間から屋根下地材の上に雨水が浸入しない。
【0028】
又、長期間経過している間に、太陽電池パネルに風が吹き付けたり、太陽電池の上に人が上がっることがあるが、かかるときに、太陽電池パネルを移動させようとする力が働いて、太陽電池パネルが移動しても、カバー材と太陽電池パネルとの間の防水構造は、カバー材と太陽電池パネルとの間の相対的位置が若干変わるだけで、カバー材は隣接する太陽電池パネル間の隙間を覆っているし、防水テープによる防水構造は、防水テープが貼り付けられている金属板が撓んで、この移動によって発生する太陽電池パネルと金属板との歪みを吸収するので、この2重の防水構造が破壊しない。
従って、長期間経過していても、隣接する太陽電池パネルの間から屋根下地材の上に雨水が浸入しない。
【0029】
請求項2記載の発明では、金属板の複数枚が屋根下地材の上に載置され、太陽電池パネルが、金属板の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通された固定部材で屋根下地材に固定された太陽電池パネル固定構造に組み立てられているので、この太陽電池パネル構造では、太陽電池パネルが屋根下地材に移動し難いように強固に固定される。
【0030】
又、この太陽電池パネル固定構造の金属板の立上部に貼り付けられた防水テープの突出している縁部と、この立上部に対峙する隣接する別の金属板の立上部に貼り付けられている防水テープの突出している縁部とを、合わせた状態に密着させて接着するので、隣接する太陽電池パネル間の狭い隙間でも、手を差し込んで、両方の防水テープを合わせた状態に密着させて接着すればよく、施工し易いし、このように施工することにより、隣接する金属板の立上部の間が防水テープで防水される。
この際、防水テープを太陽電池パネルの間から引き出して、接着させることができる。このようにすることにより、作業性が更によくなるし、確実に密着させることができ信頼性がよくなる。
【0031】
又、カバー材を、太陽電池パネルの枠材の上面と、隣接する別の太陽電池パネルの枠材の上面とに架け渡して、隣接する太陽電池パネル間の隙間を覆った状態に、取り付けるので、この隣接する太陽電池パネルの間に降った雨水は、カバー材に遮られて、隣接する太陽電池パネルの間から屋根下地材の上に浸入しなくなる。
このように隣接する太陽電池パネル間は、カバー材と防水テープの2重に防水構造が設けられているので、この隣接する太陽電池パネル間から屋根下地材の上に雨水が浸入しない。
【0032】
又、長期間経過している間に、太陽電池パネルに風が吹き付けたり、太陽電池の上に人が上がっることがあるが、かかるときに、太陽電池パネルを移動させようとする力が働いて、太陽電池パネルが移動しても、カバー材と太陽電池パネルとの間の防水構造は、カバー材と太陽電池パネルとの間の相対的位置が若干変わるだけで、カバー材は隣接する太陽電池パネル間の隙間を覆っているし、防水テープによる防水構造は、両方の防水テープの突出している縁部同士を合わせて密着させて接着させていて、この両方の防水テープには遊びがあるし、又、防水テープが貼り付けられている金属板が撓むというように、この防水テープの遊びと金属板の撓みの作用により太陽電池パネルの移動によって発生する太陽電池パネルと金属板との間の歪みが吸収され、防水テープが破損しない。
このように、長期間使用していても、2重の防水構造が破壊しないので、隣接する太陽電池パネルの間から屋根下地材の上に雨水が漏れない。
【0033】
請求項3記載の発明では、金属板が屋根パネル又は屋根ユニットの屋根下地材の上に載置され、太陽電池パネルが、金属板の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通した固定部材で屋根下地材に固定された屋根パネル又は屋根ユニットを工場で製造するので、この屋根パネル又は屋根ユニットは、太陽電池パネルが屋根下地材に移動し難いように強固に固定される。
しかも、この屋根パネル又は屋根ユニットに太陽電池パネルを取り付ける工程を設備の整った工場で行うので、精度のよい機械的強度の大きい屋根パネル又は屋根ユニットを製造することができる。
【0034】
又、施工現場で、金属板の立上部を対峙させた状態に屋根パネル又は屋根ユニットを並べて据え付けた後に、金属板の立上部に貼り付けられた防水テープの突出している縁部と、この立上部に対峙する隣接する屋根パネル又は屋根ユニットの別の金属板の立上部に貼り付けられている防水テープの突出している縁部とを、合わせた状態に密着させて接着するので、隣接する太陽電池パネル間の狭い場所でも、手を差し込んで、両方の防水テープを合わせた状態に密着させて接着すればよく、施工し易いし、このように施工することにより、隣接する金属板の立上部の間が防水テープで防水される。
この際、防水テープを太陽電池パネルの間から引き出して、接着させることができる。このようにすることにより、作業性が更によくなるし、確実に密着させることができ信頼性がよくなる。
【0035】
又、カバー材を、太陽電池パネルの枠材の上面と、隣接する屋根パネル又は屋根ユニットに取り付けられている別の太陽電池パネルの枠材の上面とに、架け渡し、隣接する屋根パネル又は屋根ユニットの太陽電池パネル間の隙間を覆った状態に、取り付けるので、この隣接する太陽電池パネルの間に降った雨水は、カバー材に遮られて、隣接する太陽電池パネルの間から屋根下地材の上に浸入しなくなる。
【0036】
このように隣接する太陽電池パネル間は、カバー材と防水テープの2重に防水構造が設けられているので、この隣接する太陽電池パネル間から屋根下地材の上に雨水が浸入しない。
このように雨水が、隣接する太陽電池パネルの間から浸入しないので、屋根下地材の上にルーフィング材を敷かなくともよい。従って、屋根パネル又は屋根ユニットの屋根下地材の上にルーフィング材を敷き、この上に太陽電池パネルを取り付けた屋根パネル又は屋根ユニットの場合でも、このルーフィング材を繋ぐ必要がなく施工し易い。
【0037】
又、屋根パネル又は屋根ユニットには、工場で太陽電池パネルが取り付けられているので、施工現場では、この屋根パネル又は屋根ユニットを据え付けるだけで太陽電池付き屋根構造とすることができ、現場施工工数が少なくなる。
【0038】
又、長期間経過している間に、太陽電池パネルに風が吹き付けたり、太陽電池の上に人が上がっることがあるが、かかるときに、太陽電池パネルを移動させようとする力が働いて、太陽電池パネルが移動しても、カバー材と太陽電池パネルとの間の防水構造は、カバー材と太陽電池パネルとの間の相対的位置が若干変わるだけで、カバー材は隣接する太陽電池パネル間の隙間を覆っているし、防水テープによる防水構造は、両方の防水テープの突出している縁部同士を合わせて密着させて接着させていて、この両方の防水テープには遊びがあるし、又、防水テープが貼り付けられている金属板が撓むというように、この防水テープの遊びと金属板の撓みの作用によって太陽電池パネルの移動による太陽電池パネルと金属板との間に発生する歪みが吸収され、防水テープが破損しない。
このように、長期間使用していても、2重の防水構造が破壊さないので、隣接する太陽電池パネルの間から屋根下地材の上に雨水が漏れない。
【0039】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例で説明する。
(実施例1)
図1〜図4は本発明の一実施例を示すもので、図1は屋根パネルを太陽電池パネル、金属板、屋根下地材に分解して示す斜視図、図2(イ)は水流れと直角方向に切断した屋根パネルの断面図、(ロ)は(イ)のA部分を拡大して示す断面図、図3(イ)は屋根パネルを取り付けている状態を示す斜視図、(ロ)は(イ)のB−B線における断面図、図4(イ)は太陽電池付き屋根構造の隣接する屋根パネルの連結部分を示す断面図、(ロ)は(イ)のC部分を拡大して示す断面図である。
【0040】
図1〜図4において、1は屋根トラスであり、この屋根トラス1は、図3に一部が示されているように、屋根梁11に束12を立設し、この束12の上に棟梁13が取り付けられ、この棟梁13と屋根梁11とに流れ梁14を斜めに架け渡したものである。
2は太陽電池付き屋根構造であり、この太陽電池付き屋根構造1は、図3に示すように、屋根トラス1の流れ梁14に屋根パネル3を架け渡して取り付けたものである。
【0041】
屋根パネル3は、図1及び図2に示すように、垂木31の上に野地板(屋根下地材)32を取り付け、この野地板32の上に鋼板34と太陽電池パネル4を取り付けたものである。
この際使用する太陽電池パネル4は、太陽電池41を枠材42に取り付けたものである。
【0042】
又、枠材42は、太陽電池41の側縁部を挟むための断面コ字形の太陽電池保持部421と、太陽電池保持部421から下方に突出し、この下端に設けられたほぼ水平な水平板とからなる脚422と、この脚422に取り付けられたカバー材取付部材424とからなる。カバー材取付部材424は、脚422にリベット429で取り付ける垂直部425と、この垂直部525の上端から略水平に折曲されたカバー材取付部426とからなる。
【0043】
この屋根パネル3の構造を詳細に説明する。
屋根パネル3は、図1及び図2に示すように、所定位置に配置した垂木31の上に野地板32を載置し、この野地板32から垂木31に打ち込んだ図示しない釘で、野地板32を垂木31に固定し、この野地板32の上にルーフィング33を敷き、このルーフィング33から野地板32に打ち込んだホッチキスでルーフィング33を野地板32に固定し、この上に両側に立上部341を有する鋼板(金属板)34を2枚並べて載置し、この両側の立上部341の間の鋼板34の上に2段、合計4個の太陽電池パネル4を載置し、脚422から鋼板34を経て野地板32に螺入したビス45で、野地板32に太陽電池パネル4を固定し、垂木31の下端に鼻隠し311を押し付け、この鼻隠し311に受木桟312を当接させ、この受木桟312から垂木31に螺入したビス315で鼻隠し311を垂木31に取り付けたものである。
【0044】
5は粘着性を有するブチルゴム製の防水テープであり、この防水テープ5は、鋼板34の立上部341の先端に一方の側縁部を突出させた状態に貼り付け、突出した部分に離型紙55を貼り付けたものである。
又、カバー材6は、隣接する太陽電池パネル4の枠材42を覆う形状のアルミニウム製の長尺体であり、所々にビスを通す通孔が設けられている。
【0045】
次に、屋根の施工方法及び作用について説明する。
工場で、太陽電池パネル4が取り付けられた屋根パネル3や、太陽電池が取り付けられてない従来の屋根パネルや、棟材を製造する。
【0046】
この際の太陽電池4が取り付けられた屋根パネル3の製造方法を説明する。
先ず、枠材42の断面コ字形の太陽電池保持部421に太陽電池41を挿入して、図示しないシール材を太陽電池保持部421と太陽電池41の間に注入して太陽電池41を枠材42に取り付ける。
【0047】
又、板状の鋼の両側縁に防水テープ5を、一方の側縁部が突出した状態に貼り付け、この突出した部分に離型紙55を貼り付けたり、この両側縁を立設させて立上部341を設けると鋼板34が完成する。
又、カバー材6を製造する。
又、垂木31の上に野地板(屋根下地材)32を取り付ける。
【0048】
そして、この野地板32の上にはルーフィング33を敷き、ホッチキスを打ち込んでルーフィング33を固定し、この上に両側に立上部341を有する鋼板(金属板)34を2枚並べて載置し、この両側の立上部341の間の鋼板34の上に太陽電池パネル4を載置し、枠材42の脚422から鋼板34を経て野地板32に螺入しビス45で、野地板32に太陽電池パネル4を固定する。
この際、両側の立上部341を野地板32の側縁に沿った状態にする。
【0049】
次に、2枚の鋼板34の略中央の継ぎ目部分には、両側の鋼板34の立上部341が対峙しているので、隣接する太陽電池パネル4の間に手を差し込んで、この立上部341に貼り付けられている防水テープ5の離型紙55を剥がし、防水テープ5同士を合わせると、防水テープ5同士が接着して、両方の鋼板34が防水テープ5で連結される。
【0050】
このように、隣接する太陽電池パネル4の間に手を差し込んで、離型紙55を剥がし、防水テープ5同士を合わせるだけで両方の鋼板34を連結することができるので、隣接する太陽電池パネルの間が狭くても施工し易い。
この際、防水テープ5を太陽電池パネル4の間から引き出して、接着させてもよい。
次に、カバー材6を隣接する太陽電池パネル4の枠材42に架け渡し、このカバー材6を枠材42のカバー材取付部424にビス425で取り付けたり、垂木31の下端に鼻隠し311を押し付け、この鼻隠し311に受木桟312を当接し、この受木桟312からビス315を垂木31に螺入して鼻隠し311を垂木31に取り付けると屋根パネル3が完成する。
【0051】
このようにして製造した屋根パネル3では、鋼板34が野地板32の上に載置され、太陽電池パネル4が、この鋼板34の立上部341の間に載置され、太陽電池パネル4の枠材42から鋼板34を経て野地板32に通されたビス45で太陽電池パネル4が野地板32に固定されているので、太陽電池パネル3は野地板32に移動し難いように強固に固定される。
しかも、この屋根パネル3に太陽電池パネル4を設備の整った工場で取り付けるので、精度のよい機械的強度の大きい太陽電池パネル4が取り付けられた屋根パネル3を製造することができる。
【0052】
このようにして製造した太陽電池パネル4や、太陽電池パネルの取り付けられてない従来の屋根パネルや、棟材等を施工現場に運搬する。
【0053】
施工現場では、予め、設けられている屋根トラス1の南側の流れ梁13に太陽電池パネル4が取り付けられている屋根パネル3を架け渡して取り付け、北側の流れ貼り13には従来の屋根パネルを取り付け、棟部に棟材を取り付けると、屋根が完成する。
従来の屋根パネルや棟材の取付方法は従来と同じであるので省略し、太陽電池パネル4が取り付けられている屋根パネル3の取付方法を詳細に説明する。
【0054】
先ず、第1の屋根パネル3を、屋根トラス1の一番端部の流れ梁13に取り付ける。
次に、この隣に、第2の屋根パネル3を、同じようにして、流れ梁13に取り付ける。
すると、屋根パネル3の側縁には、鋼板34の立上部341があるので、第1の屋根パネル3の立上部341と、第2の屋根パネル3の立上部341が対峙する。
【0055】
そして、隣接する屋根パネル3の間に手を差し込んで、第1の屋根パネル3の鋼板34の立上部に貼り付けられた防水テープ5の突出している縁部と、この立上部341に対峙する第2の屋根パネル3の金属板34の立上部341に貼り付けられている防水テープ5の突出している縁部とから離型紙を剥がし、この両方の防水テープ5の縁部を、合わせた状態に密着させると、粘着性を有する防水テープ5同士が接着する。
この際、防水テープ5を太陽電池パネル4の間から引き出して接着させてもよい。
【0056】
このように、隣接する屋根パネル3に取り付けられている太陽電池パネル4の間に手を差し込んで、両方の防水テープ5の突出している縁部同士を合わせて密着させて接着させるだけで、防水テープ5による防水構造が完成するので、この隣接する屋根パネル3に取り付けられている太陽電池パネル4の間が狭くとも、施工し易い。
この際、防水テープ5を太陽電池パネル4の間から引き出して接着させると、作業性が更によくなるし、確実に密着させることができ信頼性がよくなる。
【0057】
次に、第1の屋根パネル3の太陽電池パネル4の枠材42の上面と、第2の屋根パネル4に取り付けられている別の太陽電池パネル4の枠材42の上面とに、カバー材6を架け渡し、第1の屋根パネル3の太陽電池パネル3と第2の屋根パネル3の太陽電池パネル3との間の隙間を覆った状態にし、ビス425をカバー材6からカバー材取付部426に螺入して、カバー材6を枠材42に取り付ける。
【0058】
次に、この第2の屋根パネル3の隣に、同様にして、第3の屋根パネル3を取り付ける。
このようにして、次々と、屋根パネル3を取り付けると、南側の屋根が完成する。
このように、屋根パネル3には、工場で太陽電池パネル4が取り付けられているので、施工現場では、この屋根パネル3を据え付けるだけで太陽電池付き屋根構造とすることができ、現場施工工数が少なくなり、極めて便利である。
【0059】
このようにして完成した屋根では、屋根パネル3の中央部の鋼板34の接合部でも、又、屋根パネル3と隣接する屋根パネル3との間の鋼板34の接合部でも、鋼板34の立上部341に貼り付けられた防水テープ5の突出している縁部と、この立上部341に対峙する隣接する別の鋼板34の立上部341に貼り付けられている防水テープ5の突出している縁部とが接着されているので、隣接する鋼板34の立上部341の間が防水テープ5で防水される。
【0060】
又、カバー材6を、太陽電池パネル4の枠材41の上面と隣接する別の太陽電池パネル4の枠材41の上面とに、架け渡し、隣接する太陽電池パネル4間の隙間を覆った状態に、取り付けるので、この隣接する太陽電池パネル4の間に降った雨水は、カバー材6に遮られて、隣接する太陽電池パネル4の間から野地板32の上に浸入しない。
【0061】
このように、隣接する太陽電池パネル4間は、カバー材6と防水テープ5の2重に防水構造が設けられているので、この隣接する太陽電池パネル4間から野地板32の上に雨水が浸入しない。
【0062】
又、長期間経過している間に、太陽電池パネル4に風が吹き付けたり、太陽電池の上に人が上がっることがあるが、かかるときに、太陽電池パネル4を移動させようとする力が働いて、太陽電池パネル4が移動しても、カバー材6と太陽電池パネル4との間の防水構造は、カバー材4と太陽電池パネル4との間の相対的位置が変わるだけで、カバー材6は隣接する太陽電池パネル4の間の隙間を覆っているし、防水テープ5による防水構造は、両方の防水テープ5の突出している縁部同士を合わせて密着させて接着させていて、この両方の防水テープ5には遊びがあるし、又、防水テープ5が貼り付けられている鋼板34が撓むので、この防水テープ5の遊びと鋼板34の撓みの作用により太陽電池パネル4の移動によって発生する太陽電池パネル4と鋼板34との間の歪みが吸収され、この2重の防水構造が破壊さない。
従って、長期間使用していても、隣接する太陽電池パネル4の間から屋根下地材の上に雨水が浸入しない。
【0063】
(実施例2)
図5及び図6は本発明の他の実施例を示すもので、図5はカバー材の断面図、図6は隣接する太陽電池パネルの間にカバー材を取り付けた状態を示す断面図である。
【0064】
図5及び図6に示す実施例2を図1〜図4に示す実施例と比較すると、カバー材6aの構造、太陽電池パネル4aの脚部62aにカバー取付部材が取り付けられてないこと、及び、カバー材6aの取付構造が異なる。
従って、このカバー材6aの構造と取付構造について説明する。
カバー材6aは、図5に示すように、アルミニウム製の心材61aの周囲に合成ゴムが設けられたものであって、鋼板34aに貼り付けられている防水テープ5aの上から嵌め込んで取り付けることのできる脚部62aと、隣接する太陽電池パネル4aの枠材42aの上面を覆う防水部63aとからなる。
【0065】
そして、図6に示すように、太陽電池パネル4aの枠材42aの上面と、この太陽電池4aに隣接する別の太陽電池パネル4aの枠材42aの上面とに、カバー材6aの防水部63aを架け渡して、脚部62aを隣接する太陽電池パネル4aの間に挿入し、既に、貼り合わされている防水テープ5aの上から嵌め込むことでカバー材6aが鋼板34aに取り付けられている。
すると、この隣接する太陽電池パネル4aの間から野地板32aの上に雨水が浸入しなくなる。
その他の構造及び施工方法、作用は実施例1と同じであるので、説明を省略する。
【0066】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の発明は、金属板の複数枚が屋根下地材の上に載置され、太陽電池パネルが、この金属板の両側の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通された固定部材で屋根下地材に固定され、金属板の立上部と、この立上部に対峙する隣接する別の金属板の立上部とに防水テープが貼り渡され、カバー材が、太陽電池パネルの枠材の上面と、隣接する別の太陽電池パネルの枠材の上面とに架け渡されて、隣接する太陽電池パネル間の隙間を覆った状態に、取り付けられているから、太陽電池パネルは屋根下地材に移動し難いように強固に固定されるし、又、隣接する金属板の立上部の間が防水テープや、カバー材というように2重に防水構造が設けられ、この隣接する太陽電池パネル間から屋根下地材の上に雨水が浸入しない。
【0067】
又、長期間経過している間に、太陽電池パネルに風が吹き付けたり、太陽電池の上に人が上がることがあるが、かかるときに、太陽電池パネルを移動させようとする力が働いて、太陽電池パネルが移動しても、カバー材と太陽電池パネルとの間の防水構造は、カバー材と太陽電池パネルとの間の相対的位置が変わるだけで、カバー材は隣接する太陽電池パネルの間の隙間を覆っているし、防水テープによる防水構造は、防水テープが貼り付けられている金属板が撓んで、この移動による太陽電池パネルと金属板との間に生ずる歪みを吸収し、この2重の防水構造が破壊せず、隣接する太陽電池パネルの間から屋根下地板の上に雨水が漏れない。
【0068】
請求項2記載の発明は、金属板の複数枚が屋根下地材の上に載置され、太陽電池パネルが、この金属板の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通された固定部材で屋根下地材に固定された太陽電池パネル固定構造に組み立てられているから、この太陽電池パネル固定構造では、太陽電池パネルが屋根下地材に移動し難いように強固に固定される。
【0069】
又、この太陽電池パネル固定構造の金属板の立上部に貼り付けられた防水テープの突出している縁部と、この立上部に対峙する隣接する別の金属板の立上部に貼り付けられている防水テープの突出している縁部とを、合わせた状態に密着させて接着し、カバー材を、太陽電池パネルの枠材の上面と隣接する別の太陽電池パネルの枠材の上面とに架け渡して、隣接する太陽電池パネル間の隙間を覆った状態に、取り付けるから、施工し易いし、隣接する太陽電池パネル間は、カバー材と防水テープというように2重に防水構造が設けられ、この隣接する太陽電池パネル間から屋根下地材の上に雨水が浸入しない。
【0070】
又、長期間経過している間に、太陽電池パネルに風が吹き付けたり、太陽電池の上に人が上がることがあるが、かかるときに、太陽電池パネルを移動させようとする力が働いて、太陽電池パネルが移動しても、カバー材による防水構造は、カバー材と太陽電池パネルとの間の相対的位置が変わるだけであるし、防水テープによる防水構造は、防水テープの遊びと金属板の撓みの作用により太陽電池パネルの移動によって発生する太陽電池パネルと金属板との間の歪みを吸収し、防水テープが破損しない。このように、この2重の防水構造が破壊せず、隣接する太陽電池パネルの間から屋根下地材の上に雨水が浸入しない。
【0071】
請求項3記載の発明は、金属板が屋根パネル又は屋根ユニットの屋根下地材の上に載置され、太陽電池パネルが、前記金属板の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通された固定部材で太陽電池パネルが屋根下地材に固定された屋根パネル又は屋根ユニットを工場で製造するから、この工場で製造した屋根パネルや屋根ユニットは、太陽電池パネルが屋根下地材に移動し難いように強固に固定される。
しかも、この屋根パネル又は屋根ユニットは設備の整った工場で製造するので、精度のよい機械的強度の大きい屋根パネル又は屋根ユニットを製造することができる。
【0072】
又、この請求項3記載の発明では、施工現場で、金属板の立上部を対峙させた状態に屋根パネル又は屋根ユニットを並べて据え付けた後に、前記金属板の立上部に貼り付けられた防水テープの突出している縁部と、この立上部に対峙する隣接する別の金属板の立上部に貼り付けられている防水テープの突出している縁部とを、合わせた状態に密着させて接着するから、施工し易いし、隣接する金属板の立上部の間が確実に防水テープで防水される。
【0073】
又、カバー材を、太陽電池パネルの枠材の上面と、隣接する屋根パネル又は屋根ユニットに取り付けられている別の太陽電池パネルの枠材の上面とに、架け渡し、隣接する屋根パネル又は屋根ユニットの太陽電池パネル間の隙間を覆った状態に、取り付けるから、この隣接する太陽電池パネルの間に降った雨水は、カバー材に遮られて、隣接する太陽電池パネルの間から屋根下地材の上に雨水が浸入しない。
このように防水テープによる防水構造とカバー材というように2重に防水構造が設けられているので、雨水が隣接する太陽電池パネルの間から屋根下地材の上に浸入しない。
【0074】
又、長時間経過している間に、太陽電池パネルに風が吹き付けたり、太陽電池の上に人が上がることがあるが、かかるときに、太陽電池パネルを移動させようとする力が働いて、太陽電池パネルが移動しても、カバー材と太陽電池パネルとの間の防水構造は、カバー材と太陽電池パネルとの間の相対的位置が変わるだけで、カバー材が隣接する太陽電池パネルの間の隙間を覆っているし、防水テープによる防水構造は、防水テープの遊びと金属板の撓みの作用により太陽電池パネルの移動による太陽電池パネルと金属板との間に生ずる歪みを吸収し、防水テープが破損しない。このように、この2重の防水構造が破壊さないので、長期間使用していても、隣接する太陽電池パネルの間から屋根下地材の上に雨水が漏れない。
【0075】
又、屋根パネル又は屋根ユニットには、工場で太陽電池パネルが取り付けられているので、施工現場では、この屋根パネル又は屋根ユニットを据え付けるだけで太陽電池付き屋根構造とすることができ、現場施工工数が少なくなり、極めて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、屋根パネルを太陽電池パネル、金属板、屋根下地材に分解して示す斜視図である。
【図2】(イ)は水流れと直角方向に切断した屋根パネルの断面図、(ロ)は(イ)のA部分を拡大して示す断面図である。
【図3】(イ)は、屋根パネルを取り付けている状態を示す斜視図、(ロ)は(イ)のB−B線における断面図である。
【図4】(イ)は太陽電池付き屋根構造の隣接する屋根パネルの連結部を示す断面図、(ロ)は(イ)のC部分を拡大して示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すもので、カバー材の断面図である。
【図6】隣接する太陽電池パネルの間にカバー材を取り付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 屋根トラス
2 太陽電池付き屋根構造
3 屋根パネル
32 屋根下地材(野地板)
34、34a 金属板(鋼板)
341 立上部
4、4a 太陽電池パネル
41、41a 太陽電池
42、42a 枠材
45 固定部材(ビス)
5、5a 防水テープ
6、6a カバー材

Claims (3)

  1. 屋根下地材の上に金属板と、太陽電池パネルが取り付けられた太陽電池付き屋根構造であって、前記太陽電池パネルは、太陽電池と、この太陽電池の周囲に取り付けられた枠材とからなり、前記金属板には、両側の縁部に立上部が設けられ、この金属板の複数枚が屋根下地材の上に載置され、前記太陽電池パネルが、この金属板の両側の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通された固定部材で屋根下地材に固定され、前記金属板の立上部と、この立上部に対峙する隣接する別の金属板の立上部とに防水テープが貼り渡され、カバー材が、太陽電池パネルの枠材の上面と、隣接する別の太陽電池パネルの枠材の上面とに架け渡されて、隣接する太陽電池パネル間の隙間を覆った状態に、取り付けられていることを特徴とする太陽電池付き屋根構造。
  2. 両側の縁部に立上部が設けられ、この立上部の上側縁部に縁部を突出させた状態に防水テープが貼り付けられた金属板の複数枚が、屋根下地材の上に立上部を対峙させた状態に並べられて載置され、太陽電池を枠材に取り付けた太陽電池パネルが、前記金属板の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通された固定部材で屋根下地材に固定された太陽電池パネル固定構造に組み立て、この太陽電池パネル固定構造の金属板の立上部に貼り付けられた防水テープの突出している縁部と、この立上部に対峙する隣接する別の金属板の立上部に貼り付けられている防水テープの突出している縁部とを、合わせた状態に密着させて接着し、カバー材を、太陽電池パネルの枠材の上面と、隣接する別の太陽電池パネルの枠材の上面とに架け渡して、隣接する太陽電池パネル間の隙間を覆った状態に、取り付けることを特徴とする太陽電池付き屋根の施工方法。
  3. 両側の縁部に立上部が設けられ、この立上部の上側縁部に縁部を突出させた状態に防水テープが貼り付けられた金属板が、金属板の立上部を屋根下地材の縁部に沿わせた状態にして、屋根パネル又は屋根ユニットの屋根下地材の上に載置され、太陽電池を枠材に取り付けた太陽電池パネルが、この金属板の立上部の間に載置され、太陽電池パネルの枠材から金属板を経て屋根下地材に通した固定部材で屋根下地材に固定された屋根パネル又は屋根ユニットを工場で製造し、施工現場で、金属板の立上部を対峙させた状態に屋根パネル又は屋根ユニットを並べて据え付けた後に、前記金属板の立上部に貼り付けられた防水テープの突出している縁部と、この立上部に対峙する隣接する屋根パネル又は屋根ユニットの別の金属板の立上部に貼り付けられている防水テープの突出している縁部とを、合わせた状態に密着させて接着し、カバー材を、太陽電池パネルの枠材の上面と、隣接する屋根パネル又は屋根ユニットに取り付けられている別の太陽電池パネルの枠材の上面とに、架け渡し、隣接する屋根パネル又は屋根ユニットの太陽電池パネル間の隙間を覆った状態に、取り付けることを特徴とする太陽電池付き屋根の施工方法。
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