JP2891571B2 - 屋根瓦施工法 - Google Patents

屋根瓦施工法

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JP2891571B2
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憲樹 内田
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、屋根瓦施工法とこれ
に用いる施工治具、および施工用部材に関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、屋根瓦に耐風補強と
耐水性を付与するための施工方法と、この施工を効率よ
く、所要の性能で行うための治具および施工用部材とし
てのシールシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等の建物の屋根部には、
一般的に屋根瓦を重ね葺きしてきている。そしてこの屋
根葺き施工では、たとえば図4(a)に示した寄棟屋根
の場合には、その棟部(ア)、軒部(イ)および隅棟部
(ウ)の屋根瓦が、また、図4(b)に示した切妻屋根
の場合には、その棟部(ア)、軒部(イ)およびケラバ
部(エ)等の周辺に配設した屋根瓦が他の部位の瓦に比
べておよそ3倍もの風圧を受けるため、これらの部位の
屋根瓦には、その施工時に耐風補強処理を施すようにし
ている。
【0003】図5は、このような従来の耐風補強の一例
を示した斜視図と、その部分拡大平面図である。たとえ
ば、この図5に示したように、従来の屋根瓦の耐風補強
は、釘(オ)によって屋根下地材に固定した屋根瓦
(カ)の前端両側をさらに脳天釘(キ)によって釘止め
することによって行っている。また、その際に、脳天釘
(キ)の貫通穴からの漏水を防止し、耐水性を確保する
ために、脳天釘(キ)の釘打ち位置に当る屋根瓦(カ)
の裏面に、図中破線で示したような防水シート片(ク)
を配設している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の耐風補強の場合には、前記防水シート片
(ク)として、通常は屋根下地材との間に敷設している
非粘着性の防水性シートを細片化したものを用いるため
に、屋根瓦(カ)への密着性が乏しく、脳天釘(キ)に
よる釘打ちの前に、この防水シート片(ク)の位置ずれ
が生じやすかった。この位置づれを防止するため、防止
シート片(ク)を水に濡らし、瓦(カ)の裏面に付着さ
せることが行われてもいるが、その密着性は必ずしも充
分でなく、またその際の作業は面倒で、手間のかかるも
のであった。
【0005】しかも、このような従来の耐風補強は、屋
根瓦(カ)を重ね葺き施工する時にのみ、それと同時に
のみ行なうことができ、既設屋根面に対する補修等の作
業としては実施することはできなかった。さらにまた、
この従来の耐風補強においては、施工外観性や補強性能
の観点から脳天釘(キ)の釘止め位置を、各屋根瓦
(カ)についてほぼ等しくし、たとえば図5に示したよ
うに、屋根瓦(カ)の側端縁から脳天釘(キ)までの寸
法(L1)と、前端縁から脳天釘(キ)までの寸法(L
2)が常に同等になるように寸法取りして防水シート片
(ク)のほぼ中央に脳天釘が打ち込まれるようにするこ
とが望まれていたが、実際にこのような寸法を正確に位
置取りして、しかも所定の位置で防水シート片(ク)を
屋根瓦(カ)の裏面に当てがうことは、現場の施工作業
も極めて面倒で、かつ困難であった。
【0006】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の耐風補強のための屋根瓦の施
工方法の欠点を解消し、簡単な作業として、既設の屋根
面の補強時にも適用することができ、すぐれた作業効率
と精度において良好な耐風性、さらには耐水性を実現す
ることのできる、改良された屋根瓦施工法と、これを可
能にする施工治具および部材とを提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、重ね葺き屋根瓦の前端を持ち上
げ、前方載置部と把手部とを有する施工治具の載置部に
粘着層を上面にしたシールシートを乗せ、所要の位置に
までこれを差し込み、シールシートを粘着層によって屋
根瓦の裏面に貼付け、次いで施工治具を引抜いた後に、
瓦とシールシートとを釘打ち固定することを特徴とする
屋根瓦施工法を提供する。
【0008】また、この発明は、施工治具に表示したマ
ークに従って釘打ち固定することを好ましい態様として
もいる。さらにまた、この発明は、粘着層を上面にした
シールシートを乗せ、これを屋根瓦裏面の所要の位置に
貼付けるシールシート載置部と把手部とを有し、このシ
ールシート載置部を屋根瓦前端よりその裏面に差し込ん
でシールシートを貼付けるようにしてなる屋根瓦施工用
治具や、シート材に粘着層が設けられ、剥離紙がその粘
着層の上に積層され、屋根瓦施工用治具が有するシール
シート載置部の大きさに対応して切離し可能とする切取
り線が設けられている屋根瓦の釘打ち固定用のシールシ
ートをも提供する。
【0009】
【作用】この発明の屋根瓦施工法においては、前記した
通りの載置部と把手部とを有する治具の使用によって、
載置部に乗せたシールシートを所定の位置に簡便に、か
つ正確に配置し、しかも、粘着層によってしっかりと屋
根瓦裏面にシールシートを貼付けることができる。この
ため、シールシートの位置づれもなく、かつ、既設の屋
根面であっても、必要に応じて耐風補強を行なうことが
可能となる。
【0010】また、屋根瓦への脳天釘打ちの位置や、防
水材として介在させるシールシートの挿入位置は、施工
治具のマークを表示することで、より容易に位置取りが
可能であり、現場作業性を著しく向上させることができ
る。しかも、屋根瓦の各々について均等な釘打ち位置が
選定されるため、耐風性能、そして耐水性能とともに、
仕上がり外観も良好となる。
【0011】
【実施例】以下、添付した図面に沿って実施例を示し、
この発明についてさらに詳しく説明する。図1は、この
発明の屋根瓦施工法に用いることのできる施工治具の一
例を示した斜視図である。
【0012】この治具(1)は、シールシート載置部
(2)と把手部(3)、およびこれらの接続部(4)を
有し、たとえばステンレス板等の鋼板材を切断、折曲げ
加工等することにより成形している。さらにこの治具
(1)は、シールシート載置部(2)および接続部
(4)に、各々、マーク穴(5a)(5b)を有してい
る。これらのマーク穴(5a)(5b)は、いずれも把
手部(3)の両側端縁から等しい寸法(L1)で、かつ
把手部(3)の後端縁からマーク穴(5b)までの長さ
と、マーク穴(5b)からマーク穴(5a)までの長さ
が、いずれも等しい寸法(L2)になるように位置させ
ている。
【0013】シールシート載置部(2)は、その三方の
端縁に折曲げ加工等によって若干の厚み部(2′)を形
成し、シールシートを載置した場合の脱落防止を図って
おり、また、把手部(3)の後端縁にも折曲げ部
(3′)を設け、屋根瓦前端に当接して釘打ちの寸法、
位置の確定を助けるようにしている。図2は、この治具
(1)によって屋根瓦の裏面に差し込んで貼付けるシー
ルシートを例示した斜視図である。
【0014】このシールシート(6)は、たとえばアス
ファルト系素材等よりなるシート材(7)に粘着層
(8)を設け、剥離紙(9)をその上に積層した構造を
有し、たとえばこの図2に示したように、シートロール
(10)状として製造されたものを例示することができ
る。このシートロール(10)からは、所定寸法のシー
ルシート(6)が図1に例示した施工治具(1)のシー
ルシート載置部(2)の大きさに対応して剥離紙(9)
とともに切離しできるように、ミシン目等の切取
(11)設けられている
【0015】剥離紙(9)を剥して粘着層(8)を上に
したシールシート(6)は、図1の施工治具(1)のシ
ールシート載置部(2)に乗せて、屋根瓦の裏面に差し
込むが、このとき、シールシート(6)の中心部が前記
マーク穴(5a)と一致するように、シールシート載置
部(2)の前端および両端の厚み部(2′)にシールシ
ート(6)の三方端縁を当接させる。
【0016】シールシート載置部(2)は、このように
シールシート(6)の大きさに合致する大きさに形成し
ておく。こうすることにより、厚み部(2′)によって
シールシート(6)の載置状態が常に一定になり、屋根
瓦裏面への差し込みと、シールシート(6)貼付けとが
容易となる。
【0017】以下、これらの施工治具(1)およびシー
ルシート(6)を用いた屋根瓦施工法を、図3に例示し
た工程図に沿って説明する。 (a) まず、施工治具(1)のシールシート載置部
(2)に、粘着層(8)を上にしてシールシート(6)
を載置する。シールシート(6)が図2に示したよう
に、シートロール(10)から切り離した直後のもので
ある場合には、腕曲した状態となっていることがあるの
で、その場合には、シールシート(6)を水平になるま
でよく伸ばすようにする。
【0018】一方、屋根瓦(12)には、その前端より
ハンマー(13)等を裏面に差し込み、重ね合っている
屋根瓦(12)の間に隙間を形成する。この隙間の間隔
は施工治具(1)およびシールシート(6)の厚み等に
応じて適宜とする。 (b) 次に、この隙間から、シールシート(6)を載
置した施工治具(1)を、そのマーク穴(5b)が屋根
瓦(12)の前端に一致するまで差し込む。
【0019】また、施工治具(1)は、その把手部
(3)の側端縁が、屋根瓦(12)の側端縁と同一線上
となる位置で差し込むようにする。 (c) ハンマー(13)を抜き取り、屋根瓦(12)
をよく押えて、シールシート(6)を粘着層(8)によ
って屋根瓦(12)の裏面に貼付ける。 (d) 再びハンマー(13)を差し込み、施工治具
(1)のみを抜き取る。 (e) 抜き取った施工治具(1)を、その把手部
(3)の後端縁が屋根瓦(12)の前端縁に、側端縁が
屋根瓦(12)の側端縁にそれぞれ一致するように屋根
瓦(12)の上に置く。こうすることによって、施工治
具(1)のマーク穴(5b)は、屋根瓦(12)の裏面
貼付いたシールシート(6)の中心を指し示す。この
マーク穴(5b)の位置をマークし、施工治具(1)を
取り除いた後、脳天釘(14)をマーク位置に打ち込
む。 (f) このようにして、脳天釘(14)をシールシー
ト(6)の中心部に打ち込むことができ、屋根瓦(1
2)の耐風強度が向上するとともに、その防水性も良好
となる。さらに、以上の方法で他の屋根瓦(12)にシ
ールシート(6)を差し込み、脳天釘(14)を打ち込
めば、脳天釘(14)の釘止め位置が、L1およびL2
と常に一定となるため、仕上がり外観は極めて良好とな
る。
【0020】もちろんこの発明は以上の例によって限定
されるものでなく、細部については様々な態様が可能で
あることは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明の屋
根瓦施工法によって、現場作業性が向上し、しかも施工
後の屋根瓦の耐風性能、耐水性、さらに仕上がり外観の
良好な施工が可能となる。また、屋根葺きを終了した既
設屋根面にも、必要に応じて耐風補強を施すことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の治具の一例を示した斜視図である。
【図2】この発明に用いることのできるシールシートと
そのロール状態を例示した斜視図である。
【図3】この発明の屋根瓦施工法の一例を示した工程図
である。
【図4】(a)(b)は、各々、屋根形状を例示した平
面図である。
【図5】従来の耐風補強施工を例示した斜視図およびそ
の部分拡大平面図である。
【符号の説明】
1 施工治具 2 シールシート載置部 2′ 厚み部 3 把手部 3′ 折曲げ部 4 接続部 5a,5b マーク穴 6 シールシート 7 シート材 8 粘着層 9 剥離紙 10 シートロール 11 切取り線 12 屋根瓦 13 ハンマー 14 脳天釘
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04D 15/02 E04D 1/34

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重ね葺き屋根瓦の前端を持ち上げ、前方
    載置部と把手部とを有する施工治具の載置部に粘着層を
    上面にしたシールシートを乗せ、所要の位置にまでこれ
    を差し込み、シールシートを粘着層によって屋根瓦の裏
    面に貼付け、次いで施工治具を引抜いた後に、瓦とシー
    ルシートとを釘打ち固定することを特徴とする屋根瓦施
    工法。
  2. 【請求項2】 施工治具に表示したマークに従って釘打
    ち固定する請求項1の施工方法。
  3. 【請求項3】 粘着層を上面にしたシールシートを乗
    せ、これを屋根瓦裏面の所要の位置に貼付けるシールシ
    ート載置部と把手部とを有し、シールシート載置部を屋
    根瓦前端よりその裏面に差し込むようにしてなる屋根瓦
    施工用治具。
  4. 【請求項4】 シールシート貼付け後に、瓦とこのシー
    ルシートの貼付部とを釘打ちするための釘打ち位置をマ
    ーク表示してなる請求項3の屋根瓦施工用治具。
  5. 【請求項5】 シート材に粘着層が設けられ、剥離紙
    その粘着層の上に積層された屋根瓦の釘打ち固定用のシ
    ールシートであって、屋根瓦施工用治具が有するシール
    シート載置部の大きさに対応して切離し可能とする切取
    り線が設けられている屋根瓦の釘打ち固定用のシールシ
    ート。
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