JP2760450B2 - 多本針ミシンの糸供給装置 - Google Patents

多本針ミシンの糸供給装置

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JP2760450B2
JP2760450B2 JP2143680A JP14368090A JP2760450B2 JP 2760450 B2 JP2760450 B2 JP 2760450B2 JP 2143680 A JP2143680 A JP 2143680A JP 14368090 A JP14368090 A JP 14368090A JP 2760450 B2 JP2760450 B2 JP 2760450B2
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    • DTEXTILES; PAPER
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    • D05B65/02Devices for severing the needle or lower thread controlled by the sewing mechanisms

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複数の針と、少なくとも1つのルーパーと
を有し、針に導かれる針糸とルーパーに導かれるルーパ
ー糸を、ミシンを停止してから次の縫製を行う前に、ミ
シンに備わった糸切断具にてミシン運転時の糸経路から
引張って位置を変位させて切断するようになした多本針
ミシンにおける糸供給装置に関する。
従来の技術 上記多本針ミシンとしては、複数の針と1つのルーパ
ーを備え、針に導く針糸とルーパーに導くルーパー糸の
供給については、2枚のディスクからなる糸調子装置の
間に糸を通して供給量を調製するようにしていると共
に、縫い終わると糸切断具にて糸を切断するように構成
されたものが知られている。
ところで、糸切断具にて糸を切断する場合、ミシン運
転の停止後に各糸を、ミシン運転時の糸経路から位置を
横方向に変位させて切断する必要があり、余分な糸量を
要する。この余分な糸量を供給するため、ミシンの前記
糸調製装置の近傍に、鉤型に形成した糸引掛具を各糸毎
に備えた糸繰り出し具を設置している(特開昭51-3004
7)。
この糸繰り出し具は、第13図に示すように、上記糸引
掛具101を所望量だけ矢符方向に引き、2つの糸通し10
2,103間で糸100を引張ることにより、糸100を強制的に
弛めるものである。そして、弛められた各糸を、前記糸
切断具にて糸の供給方向とはほぼ直行する横方向に変位
させた後、切断するようにしてある。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来の場合には、糸に弛みがないとき
には糸引掛具101を正確な量だけ移動させると、必要と
する糸量だけ弛めることができるが、第13図に破線で示
すように、引っ張る前に糸100に弛みが存在すると、糸
引掛具101をいくら正確な量だけを移動させても、弛め
た糸量がその必要量よりも不足して糸切断具にて切断さ
れ、針孔から針糸が抜けたり、縫製品の縫い終わりが糸
により縮められ、見栄えの良い縫製品を得ることができ
にくいという難点があった。
また、次の縫製を開始すると、前記ルーパーがミシン
の主軸と連動して動き始めるが、このときルーパー糸が
不足していると、ルーパー糸の先端がルーパーから抜け
落ちてしまい、次の縫製を行えなくなるため、前述の糸
切断の際に、その不足分を同時に供給している。このた
め、ルーパー糸の途中が切断後において弛んで、糸通し
等に引っ掛かり糸切れが生じるという問題点もあった。
本発明はかかる課題を解決すべくなされたものであ
り、糸切りの際に不足することなく針糸やルーパー糸を
供給して見栄えの良い縫製品を得ることができ、また、
糸切り後に縫製を開始してもルーパー糸がルーパーから
抜け落ちず、しかも糸切れが生ずることがない多本針ミ
シンの糸供給装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明に係る多本針ミシンの糸供給装置は、複数の針
と、少なくとも1つのルーパーとを有し、針に導かれる
針糸とルーパーに導かれるルーパー糸を、ミシンを停止
してから次の縫製を行う前に、ミシンに備わった糸切断
具にてミシン運転時の糸経路から引張って位置を変位さ
せて切断するようにした多本針ミシンにおいて、各糸を
ローラ間で挟圧して強制的に供給する供給機構と、各糸
を糸把持手段にて把持して糸供給を停止させる停止機構
と、前記糸切断具にて各糸を切断することにより針糸及
びルーパー糸について余分に必要とする第1の糸量、及
びルーパー糸が次の縫製の開始によりルーパーから抜け
落ちることのない必要な第2の糸量を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段から各糸について前記第1,第2の糸量
を読取り、読取った第1の糸量に関するデータに基づい
て供給機構と停止機構とを制御してその糸量だけ余分に
供給し、前記糸切断具を作動させて糸を切断し、その
後、ルーパー糸についての第2の糸量に関するデータに
基づいて供給機構と停止機構とを制御してその糸量だけ
余分に供給する制御手段と、を具備することを特徴とす
る。
また、針の本数や間隔を異ならせる場合には、各糸を
ローラ間で挟圧して強制的に供給する供給機構と、各糸
を糸把持手段にて把持して糸供給を停止させる停止機構
と、前記糸切断具にて各糸を切断することにより針糸に
ついて余分に必要とする糸量を、針の本数及び針間隔に
応じて異なる各針糸毎に、針の本数及び針間隔に関連さ
せて記憶する記憶手段と、前記記憶手段から各針糸につ
いて前記糸量を読取り、読取った糸量に関するデータに
基づいて供給機構と停止機構と制御してその糸量だけ余
分に供給する制御手段と、を具備する構成としてもよ
い。
作用 本発明にあっては、糸切断具にて糸を切断する場合
に、糸の位置変位により余分に必要とする第1の糸量
が、制御手段による供給機構と停止機構の動作により、
糸切断具を作動させる以前に供給され、その後糸が切断
される。この切断前の糸供給については、糸を強制的に
送る供給機構と停止機構により行っているので、糸に弛
みが生じていても余分に必要とする糸量の確実な供給が
可能である。
そして、切断後に、縫い始めに必要なルーパー糸に関
する第2の糸量が、制御手段による供給機構と停止機構
の動作により供給されることになる。即ち、ルーパー糸
については、切断前と切断後の2回に分けて供給され
る。
また、糸を引っ張って切断する糸切断具と、各針との
距離については異なっており、更に、その距離が一般に
針本数に応じて異なる。このため、針糸に関する第1の
糸量については、針の本数及び針間隔に応じて異なる各
針糸毎に、針の本数及び針間隔に関連して記憶させてお
くと、夫々異なる量で糸が供給される。
実施例 以下、本発明を図面に基づき具体的に説明する。第1
図は、本発明に係る糸切断装置付きのミシンの一実施例
を示している。図中1は偏平縫い用に使用される多本針
ミシンであり、被縫製物である布等を載置すると共に所
定のピッチで搬送する搬送部2と、被縫製物を載置する
布台3と、布台3に載置された布を該布台3側に所定の
力で押圧する押圧部4と、縫製のために、例えば3本の
針5a,5b,5cが取付けられたアーム6と、針5a〜5cの下方
でミシン内部に設けてあるルーパー7と、針5a〜5c及び
ルーパー7にかけられた3本の針糸T1,T2,T3及びルーパ
ー糸T4、並びにこれらと共に布に縫い付ける上飾り糸T5
を供給すると共に、各糸の一縫目当たりの供給量をそれ
ぞれ調整するための糸送り量調整装置10と、前述した各
構成部である布台3,アーム6及び糸送り量調整装置10を
最適な位置に配置し各機構を収容したミシン枠体9と、
ミシン枠体9の右側に内蔵されたミシン制御部40を備え
ている。
ミシン1の上方からは上記5本の糸T1〜T5がミシン側
に送られており、この5本の糸T1〜T5は前記糸送り量調
整装置10で糸送り量を調整されたのち複数の糸通し部材
を通って、それぞれ針5a〜5c、ルーパー7、針5a等の近
傍に設けた上飾り糸通し6aへ導かれる。
前記糸送り量調整装置10は、第2図に示すように、ミ
シン枠体9の内部に設けたロータリーエンコーダ付きの
モータ11にて一定速度で回転駆動される段付状の駆動ロ
ーラ12と、この回転が歯車機構を介して伝達される大小
2つの従動ローラ13,14と、その近傍に設けた5つの把
持ソレノイド15,16,17,18,19とを備える。前記駆動ロー
ラ12は、周長の長い大径部12aと、周長の短い小径部12b
とを有し、大径部12aには大きい方の従動ローラ13が押
圧され、小径部12bには小さい方の従動ローラ14が押圧
されている。
大径部12aと従動ローラ13との間には、ルーパー糸T4
と上飾り糸T5が通され、小径部12bと従動ローラ14との
間には、針糸T1,T2,T3が通され、各糸はローラの回転に
より送られる。
上記従動ローラ13,14は、軸受部材20,21にて両持ち状
態で支持されている。この軸受部材20,21の基端部20a,2
1aは、軸22の周りを或る角度範囲内で回動可能となした
ホルダー23内に収納され、ホルダー23に回動可能に軸支
された軸23aに固着されている。そして、ホルダー23に
設けた係止部材24を、ミシン枠体9に固設した被係止部
材25に係止すると、従動ローラ13,14は糸送り状態にセ
ットされる。第3図に示すように、ホルダー23に形成し
てあるネジ孔に螺着させたネジ26,27に一端側が規制さ
れ、また、軸受部材20,21の基端部20a,21aに当接させて
ある当接部材28,29に他端側が規制されているバネ30,31
により軸受部材20,21は押圧されており、このバネ30,31
の押圧力により前記従動ローラ13,14が軸23aを中心とし
て駆動ローラ12に押し付けられている。
また、糸送りが不要な場合には、ミシン枠体9側に設
けたラッチソレノイド32を作動させて、軸23aに固着さ
れている開放板23bを矢印方向に押すと、軸23aが回動
し、軸受部材20,21がそれによって回動して従動ローラ1
3,14が駆動ローラ12の大径部12a,小径部12bより離隔す
る。
駆動ローラ12に対して糸供給方向上流側に設けられた
5つの把持ソレノイド15,16,17,18,19は、それぞれ各糸
T1,T2,T3,T5,T4を把持して、各糸が駆動ローラ12側に送
られるのを強制的に停止させて糸供給量を調整するため
のものである。上記各把持ソレノイド15〜19はソレノイ
ド本体15a〜19aとソレノイドの軸先端に取着した押圧板
15b〜19bからなり、通電時には押圧板15b〜19bがソレノ
イド本体15a〜19aに近づき、両者間で各糸を把持し、被
通電時には各糸の把持を解く。なお、各把持ソレノイド
15等の把持力は駆動ローラ12の糸搬送力よりも十分強い
ものとしてあり、また、その通電又は非通電期間は前記
ミシン制御部40にて制御される。
このように構成した糸送り量調整装置10を経た各糸
は、針糸T1〜T3は、針糸さばき33等を通り針5a〜5cに導
かれ、上飾り糸T5は上飾り糸さばき34等を通り、針5a等
の近傍に設けた上飾り糸通し6aへ導かれる。また、ルー
パー糸T4は、糸繰り具35等を通ってルーパー7に導かれ
る。この糸繰り具35は、第4図(a)に示すように、ミ
シンの主軸と連動して矢符方向に回転する軸36に固定し
てあるカム37が回転すると、同図(b)に示すように、
カム37を挟んで両側に設けた糸通し38,39にて案内され
るルーパー糸T4を、カム37の曲率半径の大きい箇所でV
状となして、糸を繰り出すようになっている。
第5図は本発明を適用したミシンに備わった糸切断具
50の先端部と、その近傍を示し斜視図である。この図
は、針5a〜5cに導かれた針糸T1〜T3と、ルーパー7に導
かれたルーパー糸T4を、糸切断具50により切断している
状態を示している。糸切断具50は、図示のように、矢符
方向に移動可能になした可動メス51と、可動メス51に対
して上側の固定メス52及び下側の板バネ53とを備え、可
動メス51に凹状に形成された歯の部分で、各糸T1〜T4
を、針糸の供給方向にほぼ直行する横方向に引張り、可
動メス51と下側の板バネ53との間でルーパー糸を保持し
つつ、可動メス51と上側の固定メス52との協働動作によ
り各糸を切断するように構成されている。
第6図は、前記ミシン制御部40を示すブロック図であ
る。この制御部40は、CPU41と、ROM42及びRAM43と、制
御内容表示部45及びRAM43へのデータの記憶や読出を行
うための操作キー部46(第1図参照)とを備える。CPU4
1には、ロータリーエンコーダ付きのモータ11からの回
転量に関する信号、ミシンの回転信号、操作キー部46か
らの信号等を、I/O44を介して入力する一方、把持ソレ
ノイド15等や、制御内容表示部45のLCD、糸切断具50を
作動・停止させるための制御信号を出力するように構成
されている。
上記操作キー部46は、第1図に示す如く、複数のキー
を備え、これらのキーを操作することによりRAM43への
記憶、記憶内容の変更等や、読み出しが行えるようにな
っている。
このように構成された本発明装置の糸供給制御につき
以下に説明する。
先ず、ミシン制御部40のRAM43に、第7図に示すよう
な制御内容を記憶させる。この処理は、操作キー部46を
操作することにより行う。第7図において、A1〜A5は3
本針の場合において、糸切断時に必要な糸量を示す値で
あり、そのうちA1は針糸T1、A2は針糸T2、A3は針糸T3、
A4及びA5はルーパー糸T4に関するものである。なお、図
中に示すB1〜B4は2本針でミシンを運転する場合に関す
るものである。
上記針糸T1〜T3において夫々値が変えてある。その理
由は、3本ある針5a〜5cを糸切断具50にて切断すると
き、第5図に示すように糸切断具50にて引っ張られるの
で、その引っ張られる糸量だけ余分に供給する必要があ
り、また、各糸T1〜T3の必要とする長さが異なり、右端
にある針5cを通った糸T3よりも、左端にある針5aを通っ
た糸T1の方が長いからである。
具体的には、第8図に示すように、針糸T1〜T3を切断
するとき、針5a等か通る孔を有する針板2aの下面と、ル
ーパー7の上部下面との距離aが例えば3mm、ルーパー
7の上部下面の一箇所に針糸T1〜T3が集められた箇所か
ら、糸切断具50に保持されている箇所までの距離bが例
えば12mmとすると、針板2aよりも下側に存在する糸の量
については、第9図に示す如く、 糸T1の場合 7.3+12+19.6=38.7mm 糸T2の場合 5.6+12+16.8=34.4mm 糸T3の場合 3.6+12+14=29.6mm となる。
この長さの中には、始めから供給されている長さ、つ
まり前記a(=3mm)を往復する長さ(6mm)とルーパー
7の厚み(紙面の前後方向)寸法である例えば2.7mmを
プラスした8.7mmが含まれているので、その長さを差し
引くと、糸T1では30.2mm、糸T2では25.2mm、糸T3では2
0.9mmが余分に供給を必要とする長さとなる。この長さ
は、ロータリーエンコーダ付きのモータ11の回転により
発生するパルス数に応じた値としてRAM43に記憶され、
その記憶された値が上記A1〜A3である。
一方、ルーパー糸T4については、第10図に示す如く、
左端の針5cが通る針板2aの孔の下面から、糸切断具50に
保持されている箇所までの距離cが例えば14mmと、ルー
パー7の左側の孔から、糸切断具50に保持されている箇
所までの距離dが例えば37mmとすると、針板2aよりも下
側に存在する糸の量については、37+14=51mmとなる。
このとき、始めから供給されている長さ24mmが含まれて
いるので、この長さを差し引くと、27mmとなる。この値
に関するパルス数が上記A4として記憶されている。
また、ルーパー糸T4については、次の縫製を開始する
ときに、ミシン主軸が回転し始めるとルーパー7や糸繰
り具35が作動を開始するため、この糸繰り具35によりル
ーパー糸T4が繰られる。このとき、糸切断具50にて保持
されている先端部分のルーパー糸T4の長さが短いと、そ
の先端がルーパー7から抜け落ちてしまい、縫製を行え
なくなるので、次の縫製に先立ち余分に糸を供給してお
く必要がある。よって、この長さについてもパルス数と
してRAM43に記憶させておく。
具体的な長さとしては、第11図に示すように、主軸が
0°から90°に回転したときが基準となり、その間にル
ーパー7が移動した距離に応じた長さに関連する。即
ち、主軸が90°まで回転することによりルーパー7の左
側の孔がI→IIに変化し、その孔と、左側の針5aが通る
針板2aの下面との間の距離が短くなっていき6mmとな
り、この6mmと、糸切断具50にて保持されている箇所か
ら左側の針5aが通る針板2aの下面までの距離19.6mmが、
前記距離dである37mmの中に含まれているので、これら
を差し引いた値11.4mmだけ、ルーパー7が糸切断具50側
に移動して、糸が余った状態となる。その量は、ルーパ
ー7の両側にルーパー糸が存在するため、ルーパー7の
移動量の2倍の22.8mmとなる。このときまでに、前記糸
繰り具35が約50mmルーパー糸を繰るので、その差たる2
7.2mmが余分に必要とする糸量となる。この長さについ
ても前同様にパルス数としてRAM43に記憶され、その記
憶した値が上記A5である。
このようなデータが記憶された状態で、ミシンの運転
準備を始める。先ず、運転に先立ち、該当するデータを
操作キー部46にて読出し、RAM43に備わった実行部(図
示せず)に格納しておくか、或いはミシン運転中に同様
にして格納しておく。そして、ミシンに備わったペダル
(図示せず)の先端側を踏むと、運転が開始される。ミ
シンが運転されている間は、前記実行部に1縫目に必要
な糸量に関するデータが格納され、ミシン制御部40はそ
のデータに基づいて糸送り量調整装置10を制御する。
そして、縫製が終了して、糸を切断する段になると、
ミシンを運転する場合とは逆にペダルの手前側を踏む
(なお、縫製が終了したとき、主軸は0°なるようにし
ておく。)。これにより制御部40が第12図に示す糸供給
制御を開始する。先ず、ステップ(以下S)1で全把持
ソレノイド15等をオフする。これにより、各糸が駆動ロ
ーラ12の回転により供給され始める。次いで、S2でロー
タリーエンコーダ付きモータ11からのパルス数を計測開
始し、その値がA1,A2,A3,A4に一致すると該当する把持
ソレノイド15等をオンし(S3〜S6)、いずれにも一致し
ない場合には判断を繰り返す。これにより、RAM43の実
行部に格納させていた切断前までのデータ、つまりA1〜
A4と同一の長さの糸が余分に供給される。このとき、従
来と異なり、糸を強制的に供給・停止させる糸送り量調
整装置10を使用しているので、これよりも針5a等やルー
パー7側で糸に弛みが生じていても、その弛みに関係な
く正確な糸量を供給できる。
その後、S7で全把持ソレノイド15等をオンとなしたか
否かを判定し、Yesの場合にはS8に進んで糸切断具T50を
作動させ、糸を切断する。なお、上飾り糸T5について
は、別の糸切断具(図示せず)がミシン制御部40から指
令を受けて切断される。次いで、S10で把持ソレノイド1
9をオフした後、S11に進んでロータリーエンコーダ付き
モータ11からのパルス数の計測を開始し、S12でその値
がA5に一致するかどうか判定し、Yesの場合には糸切断
後に供給すべき糸量が余分に送られたと判断し、S13で
把持ソレノイド19をオンする。
これにより、次の縫製が行われても、ルーパー7や糸
繰り具35の作動に係わらず、ルーパー糸T4がルーパー7
から抜け落ちることがない。
なお、上記実施例では通常では3本針の場合、5a〜5c
の間隔は一定値としてあるため、RAMにデータを1種だ
け記憶させているが、5a〜5cの間隔を複数のパターンで
変更してミシンを運転する場合には、各パターンについ
て各針糸に必要とする糸量をRAMに記憶させておき、該
当するデータを選択使用するようにしてもよい。
また、上記実施例では3本針の場合を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限らず、2本針や4本以上針を
使用する場合にあっても同様にして実施できることは勿
論である。
発明の効果 以上詳述した如く本発明による場合には、糸切断具に
て糸を切断する場合に、糸の位置変位により余分に必要
とする第1の糸量を、制御手段による供給機構と停止機
構の動作により、糸切断具を作動させる以前に供給する
ので、針糸やルーパー糸が糸切りの際に不足することが
なく、よって見栄えの良い縫製品を得ることができ、
又、糸の供給を強制的に行うことができる供給機構及び
停止機構を用いているので、糸に弛みが生じていてもそ
れに関係なく、正確な糸量を供給することが可能であ
る。また、縫い始めに必要なルーパー糸に関する第2の
糸量が、縫い始め前に供給されているので、縫製を開始
してもルーパー糸がルーパーから抜け落ちず、しかも糸
切れが生ずることがない。
更に、針糸に関する糸量については、針の本数及び針
間隔に応じて異なる各針糸毎に、針の本数及び針間隔に
関連して記憶させておくと、該当する針の本数及び針間
隔の場合に供給すべき必要な糸量を選択することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る糸供給装置付きのミシンの一実施
例を示す斜視図、第2図はその装置に備わった糸送り量
調整装置を示す斜視図、第3図は第2図の装置の一部を
示す断面図、第4図(a)は糸繰り具を示す正面断面
図、第4図(b)はその平面図、第5図は糸切断具の近
傍を示す斜視図、第6図は本発明装置に備わったミシン
制御部を示すブロック図、第7図はRAMに記憶させた制
御内用を示す図、第8図乃至第11図は糸切断の際に針糸
やルーパー糸に必要な糸量を求める際の説明図、第12図
は本発明装置に備わったミシン制御部の制御内容を示す
フローチャート、第13図は従来の糸繰り具による糸繰り
内容を説明するための図である。 T1,T2,T3……針糸、T4……ルーパー糸、10……糸送り量
調整装置、11……ロータリーエンコーダ付きモータ、12
……駆動ローラ、13,14……従動ローラ、40……ミシン
制御部、43……RAM、50……糸切断具。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の針と、少なくとも1つのルーパーと
    を有し、針に導かれる針糸とルーパーに導かれるルーパ
    ー糸を、ミシンを停止してから次の縫製を行う前に、ミ
    シンに備わった糸切断具にてミシン運転時の糸経路から
    引張って位置を変位させて切断するようにした多本針ミ
    シンにおいて、 各糸をローラ間で挟圧して強制的に供給する供給機構
    と、 各糸を糸把持手段にて把持して糸供給を停止させる停止
    機構と、 前記糸切断具にて各糸を切断することにより針糸及びル
    ーパー糸について余分に必要とする第1の糸量、及びル
    ーパー糸が次の縫製の開始によりルーパーから抜け落ち
    ることのない必要な第2の糸量を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段から各糸について前記第1,第2の糸量を読
    取り、読取った第1の糸量に関するデータに基づいて供
    給機構と停止機構とを制御してその糸量だけ余分に供給
    し、前記糸切断具を作動させて糸を切断し、その後、ル
    ーパー糸についての第2の糸量に関するデータに基づい
    て供給機構と停止機構とを制御してその糸量だけ余分に
    供給する制御手段と、 を具備することを特徴とする多本針ミシンの糸供給装
    置。
  2. 【請求項2】複数の針と、少なくとも1つのルーパーと
    を有し、針に導かれる針糸とルーパーに導かれるルーパ
    ー糸を、ミシンを停止してから次の縫製を行う前に、ミ
    シンに備わった糸切断具にてミシン運転時の糸経路から
    引張って位置を変位させて切断するようにした多本針ミ
    シンにおいて、 各糸をローラ間で挟圧して強制的に供給する供給機構
    と、 各糸を糸把持手段にて把持して糸供給を停止させる停止
    機構と、 前記糸切断具にて各糸を切断することにより針糸につい
    て余分に必要とする糸量を、針の本数及び針間隔に応じ
    て異なる各針糸毎に、針の本数及び針間隔に関連させて
    記憶する記憶手段と、 前記記憶手段から各針糸について前記糸量を読取り、読
    取った糸量に関するデータに基づいて供給機構と停止機
    構とを制御してその糸量だけ余分に供給する制御手段
    と、 を具備することを特徴とする多本針ミシンの糸供給装
    置。
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