JP2760109B2 - シャンプー組成物 - Google Patents

シャンプー組成物

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JP2760109B2
JP2760109B2 JP1322868A JP32286889A JP2760109B2 JP 2760109 B2 JP2760109 B2 JP 2760109B2 JP 1322868 A JP1322868 A JP 1322868A JP 32286889 A JP32286889 A JP 32286889A JP 2760109 B2 JP2760109 B2 JP 2760109B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、洗浄効果と仕上げ効果とを併せ持つシャン
プー組成物に関する。
〔従来の技術〕
近年、いわゆる朝シャンとよばれ、朝、通勤,通学前
に洗髪することが流行している。このため、これまで洗
髪する際は洗浄剤(シャンプー)と仕上げ剤(リンス)
とを順次別個に使用するものであったが、かかる消費者
の洗髪動向を反映して、短時間に洗髪する目的で洗浄効
果と仕上げ効果とを併せ持つシャンプー組成物が開発さ
れるに至っている。
その提案の多くは、洗浄剤に仕上げ効果を有する特定
の成分を配合することにより、洗浄効果と仕上げ効果の
両方を得ようとするものであり、このような仕上げ効果
を有する成分として、シリコーン油(特開昭61−210022
号公報)、第4級アンモニウム塩(特開昭53−133206号
公報)、両性界面活性剤(特開昭50−23407号公報)、
特定のアニオン界面活性剤(特開昭52−35203号公
報)、特定のカチオン界面活性剤(特公昭47−47845号
公報)等が知られており、また、陽イオン性セルロース
樹脂であるポリマーJR樹脂を配合したシャンプー組成物
がシャンプーとリンスの両方の望ましい特性を有するこ
とも知られている(米国特許第3472840号明細書)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、本発明者らの検討によれば、上述のような仕
上げ効果を有する成分を配合したシャンプー組成物は、
1度の洗髪で十分満足し得る仕上り効果が得られないば
かりでなく、洗浄剤で洗浄を行なった後、仕上げ剤で仕
上げをするという2度の洗髪を行なう従来の洗髪過程に
比較して洗髪回数が少ないため、洗髪後、経時とともに
頭皮のカユミが発生するという問題点が生ずることを知
見した。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、1度の洗髪
で十分満足し得る仕上り性能を有すると共に、洗髪後の
カユミ防止効果に優れ、良好な洗浄効果と仕上げ効果と
を併せ持つシャンプー組成物を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、仕上り性能を付与する添加剤として後述する式
(I)で表わされるジメチルポリシロキサン(シリコー
ン油)と、後述する式(II)で表わされる1−ヒドロキ
シ−2−ピリドン系化合物及び/又は後述する式(II
I)で表わされるピリチオン系化合物と、水溶性の陽イ
オン性高分子化合物及び/又は水溶性のアクリル系高分
子化合物との3成分を併用することが有効であることを
知見した。即ち、これら3成分をそれぞれ単独で使用し
たり、或いはその2成分を併用しても十分なカユミ防止
効果がなく、またジメチルポリシロキサンやピリチンオ
ン系化合物を用いた場合、分散安定性が悪いものである
が、上記3成分を併用した場合、1度の洗髪で十分満足
し得る仕上り性能を有すると共に、洗髪後のカユミ防止
効果に優れ、しかも分散安定性が良好である上、これら
の性能が一般的にシャンプー組成物に用いられる成分を
上記3成分に加えて配合しても十分発揮し、実用上満足
できるシャンプー組成物が得られることを見い出し、本
発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は (イ) 下記式(I) (但し、nは3〜2500の数である。) で表わされるジメチルポリシロキサン、 (ロ) 下記式(II) 〔但し、R1は1〜17個の炭素原子を有するアルキル基、
2〜17個の炭素原子を有するアルケニル基、5〜8個の
炭素原子を有するシクロアルキル基、7〜9個の炭素原
子を有するビシクロアルキル基、シクロアルキル基が5
〜8個の炭素原子を有しかつアルキル基が1〜4個の炭
素原子を有するシクロアルキル−アルキル基(但しシク
ロアルキル基はその水素原子の1部が1〜4個の炭素原
子を有するアルキル基によって置換されていてもよ
い)、6〜14個の炭素原子を有するアリール基、アリー
ル基が6〜14個の炭素原子を有しかつアルキル基が1〜
4個の炭素原子を有するアラルキル基、アリール基が6
〜14個の炭素原子を有しかつアルケニル基が2〜4個の
炭素原子を有するアリールアルケニル基、アリール基が
6〜14個の炭素原子を有しかつアルキル基がそれぞれ1
〜4個の炭素原子を有するアリールオキシアルキルもし
くはアリールメルカプトアルキル基、ベンズヒドリル
基、アルキル基が1〜4個の炭素原子を有するフェニル
スルホニルアルキル基、フリル基、又はアルケニル基が
2〜4個の炭素原子を有するフリルアルケニル基を表わ
す。但し、上述のアリール基はその水素原子の1部が1
〜4個の炭素原子を有するアルキル基、1〜4個の炭素
原子を有するアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基又はハ
ロゲンによって置換されていてもよい。R2は水素原子、
1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、2〜4個の炭
素原子を有するアルケニル基、2〜4個の炭素原子を有
するアルキニル基、ハロゲン原子、フェニル基、又はベ
ンジル基を表わす。Xは有機塩基、アルカリ金属イオ
ン、アンモニウムイオン、又は2〜4価の陽イオンを表
わす。〕で表わされる1−ヒドロキシ−2−ピリドン系
化合物及び/又は下記一般式(III) (但し、Mは多価金属原子を表わし、mはMの原子価を
示す。) で表わされるピリチオン系化合物、 (ハ) 水溶性の陽イオン性高分子化合物及び/又は水
溶性のアクリル系高分子化合物 を含有することを特徴とするシャンプー組成物を提供す
る。
以下、本発明につき、更に詳しく説明する。
本発明のシャンプー組成物は、上述したように(I)
式のアルガノポリシロキサン、(II)式及び/又は(II
I)式の化合物、及び水溶性の陽イオン性高分子化合物
及び/又は水溶性のアクリル系高分子化合物の3成分を
含有するものである。
ここで、本発明の第1の必須成分は下記式(I) (但し、n=3〜2500の数である。) で表わされるジメチルポリシロキサンで、仕上り性能を
付与するシリコーン油である。
上記(I)式のシリコーン油として、具体的には例え
ばトーレ・シリコーン(株)製のSH200(0.65cs〜1,00
0,000cs,25℃)を用いることができる。
(I)式のシリコーン油の配合量はシャンプー組成物
全体の0.01〜10%(重量%、以下同じ)、特に0.1〜5
%とすることが好ましい。0.01%未満では毛髪のしなや
かさ、滑らかさ等の仕上り性能が充分に発揮されないこ
とがあり、また10%を超えると多量のシリコーン油のた
めに、毛髪のまとまり性が劣化するばかりでなく、分散
性も悪化することがある。
本発明のシャンプー組成物の第2の必須成分のうちの
1つは下記式(II) で表わされる1−ヒドロキシー2−ピリドン系化合物で
ある。
上記(II)式中、R1は1〜17個の炭素原子を有するア
ルキル基、2〜17個の炭素原子を有するアルケニル基、
5〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル基、7〜9
個の炭素原子を有するビシクロアルキル基、シクロアル
キル基が5〜8個の炭素原子を有しかつアルキル基が1
〜4個の炭素原子を有するシクロアルキル−アルキル基
(但しシクロアルキル基はその水素原子の1部が1〜4
個の炭素原子を有するアルキル基によって置換されてい
てもよい)、6〜14個の炭素原子を有するアリール基、
アリール基が6〜14個の炭素原子を有しかつアルキル基
が1〜4個の炭素原子を有するアラルキル基、アリール
基が6〜14個の炭素原子を有しかつアルケニル基が2〜
4個の炭素原子を有するアリールアルケニル基、アリー
ル基が6〜14個の炭素原子を有しかつアルキル基がそれ
ぞれ1〜4個の炭素原子を有するアリールオキシアルキ
ルもしくはアリールメルカプトアルキル基、ベンズヒド
リル基、アルキル基が1〜4個の炭素原子を有するフェ
ニルスルホニルアルキル基、フリル基、又はアルケニル
基が2〜4個の炭素原子を有するフリルアルケニル基を
表わす。但し、上述のアリール基はその水素原子の1部
が1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、1〜4個の
炭素原子を有するアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基又
はハロゲンによって置換されていてもよい。
また、R2は水素原子、1〜4個の炭素原子を有するア
ルキル基、2〜4個の炭素原子を有するアルケニル基、
2〜4個の炭素原子を有するアルキニル基、ハロゲン原
子、フェニル基、又はベンジル基である。
更に、Xは有機塩基、アルカリ金属イオン、アンモニ
ウムイオン、又は2〜4価の陽イオンである。
上記式(II)で表わされる1−ヒドロキシ−2−ピリ
ドン系化合物の具体例としては、下記に示す化合物の塩
を挙げることができる。
1−ヒドロキシ−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4
−メチル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−6−メチル
−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4,6−ジメチル−2
−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−ヘプチ
ル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−
(1−エチルペンチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキ
シ−4−メチル−6−(2,4,4−トリメチルペンチル)
−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−ウ
ンデシル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル
−6−プロペニル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4
−メチル−6−オクテニル−2−ピリドン、1−ヒドロ
キシ−4−メチル−6−(2,2−ジブチル−ビニル)−
2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(シ
クロヘキセニリデン−メチル)−2−ピリドン、1−ヒ
ドロキシ−4−メチル−6−シクロヘキシル−2−ピリ
ドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(メチル−シ
クロヘキシル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−
メチル−6−(2−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプチル)−2
−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−〔2−
(ジメチルシクロヘキシル)−プロピル〕−2−ピリド
ン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−メチル−
フェニル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチ
ル−6−(3−メチル−フェニル)−2−ピリドン、1
−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−第3ブチル−フ
ェニル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル
−6−(3−メチル−4−クロル−フェニル)−2−ピ
リドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(3,5−ジ
クロル−フェニル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−
4−メチル−6−(3−ブロム−4−クロル−フェニ
ル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6
−(4−メトキシスチリル)−2−ピリドン、1−ヒド
ロキシ−4−メチル−6−〔1−(4−ニトロフェノキ
シ)−ブチル〕−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−
メチル−6−(4−シアノフェノキシメチル)−2−ピ
リドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(フェニル
スルホニルメチル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−
4−メチル−6−〔1−(4−クロルフェニルスルホニ
ル)−ブチル〕−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−
メチル−6−ベンジル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ
−4−メチル−6−(2,4−ジメチルベンジル)−2−
ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(第3ブ
チル−ベンジル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4
−メチル−6−(2−クロル−ベンジル)−2−ピリド
ン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−クロルベ
ンジル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル
−6−(2,5−ジクロル−ベンジル)−2−ピリドン、
1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−ブロム−ベン
ジル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−
6−(フェノキシメチル)−2−ピリドン、1−ヒドロ
キシ−4−メチル−6−(3−メチルフェノキシ−メチ
ル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6
−(4−第2ブチルフェノキシ−メチル)−2−ピリド
ン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2,4,5−トリ
クロルフェノキシ−メチル)−2−ピリドン、1−ヒド
ロキシ−4−メチル−6−(4−ブロムフェノキシ−メ
チル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−
6−(4−クロルフェニルメルカプト−メチル)−2−
ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(4−メ
チルフェニルメルカプト−メチル)−2−ピリドン、1
−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2−ナフチル)−2
−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−ベンズ
ヒドリル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル
−6−フリル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メ
チル−6−(フリルビニル)−2−ピリドン、1−ヒド
ロキシ−4−メチル−6−スチリル−2−ピリドン、1
−ヒドロキシ−4−メチル−6−(フェニルブタジエニ
ル)−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−フェニル−
6−メチル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4,6−ジ
フェニル−2−ピリドン等。
上記した化合物は塩として用いられ、例えば有機アミ
ンとの塩として使用することができる。具体的には、エ
タノールアミン、ジエタノールアミン、N−エチルエタ
ノールアミン、N−メチル−ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、ジエチルアミノ−エタノール、2−
アミノ−2−メチル−n−プロパノール、ジメチルアミ
ノプロパノール、2−アミノ−2−メチル−プロパンジ
オール、トリ−イソプロパノールアミン、エチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、モルホリン、ピペリジ
ン、シクロヘキシルアミン、トリブチルアミン、ドデシ
ルアミン、N,N−ジメチル−ドデシルアミン、ステアリ
ルアミン、オレイルアミン、ベンジルアミン、ジベンジ
ルアミン、N−エチルベンジルアミン、ジメチルステア
リルアミン、N−メチル−モルホリン、N−メチルピペ
ラジン、4−メチルシクロヘキシルアミン、N−ヒドロ
キシエチル−モルホリンが挙げられる。
また、本発明に用いられる1−ヒドロキシ−2−ピリ
ドン系化合物は無機イオンとの塩であってもよい。例え
ばナトリウム塩もしくはカリウム塩のようなアルカリ金
属塩、アンモニウム塩、又はマグネシウム塩やカルシウ
ム塩のようなアルカリ土類金属塩を用いることができ
る。さらに、亜鉛塩、アルミニウム塩、又はジルコニウ
ム塩のような2〜4価の陽イオンとの塩も用いることが
できる。
また、第2の必須成分のうちの他の1つは下記式(II
I) (但し、Mは多価金属原子を表わし、mはMの原子価を
示す。) で表わされるピリチオン系化合物である。
ここで、上記式(III)中のMとしては、マグネシウ
ム、バリウム、ストロンチウム、亜鉛、カドミウム、ス
ズ、ジルコニウム等を挙げることができるが、この中
で、下記式 で表わされる2−メルカプトピリジン−N−オキシドの
亜鉛塩を好適に用いることができる。
本発明のシャンプー組成物では、上記式(II)で表さ
れる1−ヒドロキシ−2−ピリドン系化合物及び式(II
I)で表わされるピリチオン系化合物の1種を単独で使
用しても2種以上を併用してもよい。なお、その配合量
は特に制限されないが、シャンプー組成物全体の0.01〜
2%、特に0.1〜1%の範囲とすることが好ましい。
本発明のシャンプー組成物の第3の必須成分の1つは
水溶性の陽イオン性高分子化合物であり、他の1つは水
溶性のアクリル系高分子化合物である。
ここで、陽イオン性高分子化合物としては、例えば第
4級窒素含有セルロースエーテル、第4級窒素含有スタ
ーチ、第4級窒素含有ポリ(トリアルキルアミノエチル
メタクリレート)、第4級窒素含有ポリビニルピロリド
ン等の第4級窒素含有水溶性ポリマーを有効に使用し得
る。この場合、これら第4級窒素含有水溶性ポリマーと
しては、分子量2000〜3000000、窒素含有率0.2〜5%の
ものを用いることが望ましい。なお、第4級窒素含有水
溶性ポリマーは水溶性ポリマーと第4級窒素導入剤とを
反応させることにより製造することができる。この場
合、水溶性ポリマーとしてはセルロースエーテル、スタ
ーチ、ポリビニルピロリドン、トリアルキルアミノエチ
ルメタクリレートポリマー等を挙げることができ、第4
級窒素導入剤としてはグリシジルトリメチルアンモニウ
ムハライドや3−ハロゲノ−2−ヒドロキシプロピルト
リアルキルアンモニウムハライド等を挙げることができ
る。
また、本発明において、陽イオン性高分子化合物とし
て、下記式(IV)もしくは(V)で示されるポリ(ジメ
チルジアリルアンモニウムハライド)型陽イオン性高分
子化合物、下記式(VI)もしくは(VII)で示されるジ
メチルジアリルアンモニウムハライドとアクリルアミド
とのコポリマー型陽イオン性高分子化合物を有効に使用
することもできる。
(但し、R3及びR4はそれぞれ水素原子又はメチル基、X
はハロゲン原子、pは150〜6200の整数である。) (但し、R3、R4、X及びpは上記と同様の意味を表わ
す。) (但し、R3、R4及びXは上記と同様の意味を表わし、q
+rは150〜9000の整数である。) (但し、R3、R4、X及びq+rは上記と同様の意味を表
わす。) 他方、アクリル系高分子化合物としては、次の2種類
を挙げることができる。
1つは、下記式(VIII)及び(IX)の重合体、式
(X)のランダム共重合体、即ち、 (但し、式中Z及びYはそれぞれ水素原子、アルカリ金
属原子、アンモニウム基、アルカノールアミン残基又は
炭素数1〜4のアルキル基、a=100〜20000、b=100
〜20000である。) で表わされるものの1種又は2種以上である。この場
合、上記式(VIII)〜(X)において、Zは水素原子又
は炭素数1〜4のアルキル基、Yは水素原子、アルカリ
金属原子又はアルカノールアミン残基、a=1000〜2000
0、b=1000〜20000であることが特に好ましい。
上記アクリル樹脂の具体例としては、例えばアクリル
酸エチルエステルとメタクリル酸ナトリウムとの共重合
体又はアクリル酸エチルエステルとメタクリル酸トリエ
タノールアミンとの共重合体であって、上記(X)式の
a:bが70:30の構造をもつもの等が好適に使用される。
他の1つは、下記式(XI)、即ち、 (式中R5及びR7はそれぞれ水素原子又はメチル基、R6
炭素数1〜18、好ましくは1〜10のアルキル基、R8及び
R10はそれぞれ炭素数1〜4、好ましくは1〜2のアル
キレン基、R9は水素原子、メチル基又はエチル基、c/d
はモル比として1/9〜8/2である。) で表わされる平均分子量2万〜100万、好ましくは2万
〜50万のものであり、アクリル酸エステル又はメタクリ
ル酸エステル(以下A成分と称す)と、アクリル酸エス
テル又はメタクリル酸エステルのベタイン型両性化合物
(以下B成分と称す)とからなる共重合物である。
上記式(XI)で表わされる共重合物中のA成分とB成
分のモル比は、1/9〜8/2、特に2/8〜7/3の範囲とするこ
とが好ましく、A成分のモル比が多いと高分子化合物が
水溶性となり、一方B成分のモル比が多いと弱電解質が
共存している場合に高分子化合物が縮退凝集し、いずれ
も本発明の効果を発揮し得ない場合がある。
これら水溶性高分子化合物の配合量は、その1種を単
独で又は2種以上を併用してシャンプー組成物全体の0.
01〜10%、特に0.1〜4%とすることが好ましい。
本発明のシャンプー組成物には、適度な泡性能を得る
ため界面活性剤を配合することができるが、この界面活
性剤の種類、配合量に特に限定はなく、シャンプー組成
物に一般的に使用されているものを用いることができ
る。例えば、アルキル硫酸塩,α−オレフィンスルホネ
ート,ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩,ア
ミノ酸系アニオン界面活性剤,パラフィンスルホネート
等のアニオン界面活性剤、イミダゾリウム型,アミドプ
ロピルベタイン,ポリオキシエチレン高級アルコールリ
ン酸エステル又はその塩,ポリオキシエチレン高級脂肪
酸エステル又はその塩等の両性界面活性剤、あるいは非
イオン界面活性剤などを通常の使用量で用いることがで
きる。
また、本発明のシャンプー組成物には、必要に応じて
通常使用されている補助添加剤を添加することができ
る。このような添加剤としては、例えば食塩、芒硝、可
溶化剤、BHT、α−トコフェロール等の酸化防止剤、紫
外線吸収剤、タンパク誘導体、アミノ酸、油分、動植物
抽出エキス、防腐剤、殺菌剤、真珠光沢剤、乳濁剤、ト
ニック剤、pH調整剤、色素、香料等を挙げることができ
る。
〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明のシャンプー組成物は洗
浄効果と仕上げ効果を併せ持ち、1回の洗髪で充分な仕
上り効果を有すると共に、優れたカユミ防止効果をも有
し、しかも分散安定性が良好なものである。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説
明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。なお、以下の例において%は全て重量%である。
まず、各例に先立ち、各例で採用した評価方法を示
す。
〔評価方法〕 カユミ防止効果 下記標準試料で洗髪し、翌日再び標準試料6gを施して
洗髪した2日後及び6日後のカユミ防止効果と、同様に
標準試料で洗髪し、翌日第1〜3表に示す試験試料6gを
施して洗髪した2日後及び6日後のカユミ防止効果との
比較を被験者10名の申告により行なった。その際の評点
は次の通りである。
標準試料 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム
(:3) 10% ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3 無水硫酸ナトリウム 1 水 残 計 100% 評 点 5点:標準試料に比較してカユミ防止効果が 非常にある。
4点: 〃 ある 3点: 〃 ややある 2点: 〃 同等 1点: 〃 悪い 判定は被験者10名の評点の合計を算出し、以下の基準
により評価した。
基 準 評点の合計 50点〜40点:◎ 39点〜30点:○ 29点〜20点:△ 19点〜10点:× 配合組成の分散安定性評価 試験試料を50ml入りガラス容器に充填し、室温にて1
日間保存したものについて、分離等の外観を視覚で観察
し、また油性成分の合一の有無を顕微鏡で観察し、下記
の基準に従って評価した。
基 準 ○:分離及び合一がなく、配合直後と比較して著しい
変化が認められない。
△:分離等外観の変化が認められた。
×:分離等の外観の変化に加えて油性成分の合一も認
められた。
〔実施例1〜13、比較例1〜17〕 第1〜2表に示す組成の30種のシャンプー組成物を調
製し、上述の方法に従ってその性能評価を行なった。
結果を同表に併記する。
*1)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリ
ウム(:3) *2)α−オレフィンスルホン酸ナトリウム *3)N−アシルサルコシン酸トリエタノールアミン *4)パラフィンスルホン酸ナトリウム *5)イミダゾリニウム型両性界面活性剤(アルキル
基:ココイル) *6)アミドプロピルベタイン(アルキル基:ココイ
ル) *7)アルキルジメチルアミノヒドロキシプロピルスル
ホベタイン *8) *9) *10) *11)第4級窒素含有セルロースエーテル(窒素含有率
2.0%,平均分子量10万) *12)ジメチルジアリルアンモニウムクロライド−アク
リロアマイド共重合体(平均分子量120万) *13) *14) 第1、2表の結果から明らかなように、(I)式のジ
メチルポリシロキサンと(II)式の1−ヒドロキシ−2
−ピリドン系化合物及び/又は(III)式のピリチオン
系化合物と水溶性の陽イオン性高分子化合物及び/又は
水溶性のアクリル系高分子化合物を含有する本発明のシ
ャンプー組成物(実施例1〜14)は、カユミ防止効果に
優れていると共に分散安定性が良好であることが認めら
れる。
これに対し、(I)式のジメチルポリシロキサンを配
合していないシャンプー組成物(比較例3〜10)、(I
I)式の1−ヒドロキシ−2−ピリドン系化合物及び(I
II)式のピリチオン系化合物を配合していない組成物
(比較例1〜2、7〜10、14〜17)、水溶性の陽イオン
性高分子化合物及びアクリル系高分子化合物を配合して
いないシャンプー組成物(比較例1〜6、11〜13)はい
ずれもカユミ防止効果及び分散安定性に劣ることが認め
られる。
〔実施例14〜17〕 第3表に示す組成のシャンプー組成物を調製し、上記
方法で評価を行なった。
結果を第3表に併記する。
第3表の結果より、本発明のシャンプー組成物は、必
須成分以外の成分を必須成分と共に配合しても、カユミ
防止効果及び配合安定性が損なわれず、良好な性能を保
持するものであることが認められる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)下記式(I)で表わされるジメチル
    ポリシロキサン、 (ロ)下記式(II)で表わされる1−ヒドロキシ−2−
    ピリドン系化合物及び/又は下記式(III)で表わされ
    るピリチオン系化合物、 (ハ)水溶性の陽イオン性高分子化合物及び/又は水溶
    性のアクリル系高分子化合物 を含有することを特徴とするシャンプー組成物。 (但し、nは3〜2500の数である。) 〔但し、R1は1〜17個の炭素原子を有するアルキル基、
    2〜17個の炭素原子を有するアルケニル基、5〜8個の
    炭素原子を有するシクロアルキル基、7〜9個の炭素原
    子を有するビシクロアルキル基、シクロアルキル基が5
    〜8個の炭素原子を有しかつアルキル基が1〜4個の炭
    素原子を有するシクロアルキル−アルキル基(但しシク
    ロアルキル基はその水素原子の1部が1〜4個の炭素原
    子を有するアルキル基によって置換されていてもよ
    い)、6〜14個の炭素原子を有するアリール基、アリー
    ル基が6〜14個の炭素原子を有しかつアルキル基が1〜
    4個の炭素原子を有するアラルキル基、アリール基が6
    〜14個の炭素原子を有しかつアルケニル基が2〜4個の
    炭素原子を有するアリールアルケニル基、アリール基が
    6〜14個の炭素原子を有しかつアルキル基がそれぞれ1
    〜4個の炭素原子を有するアリールオキシアルキルもし
    くはアリールメルカプトアルキル基、ベンズヒドリル
    基、アルキル基が1〜4個の炭素原子を有するフェニル
    スルホニルアルキル基、フリル基、又はアルケニル基が
    2〜4個の炭素原子を有するフリルアルケニル基を表わ
    す。但し、上述のアリール基はその水素原子の一部が1
    〜4個の炭素原子を有するアルキル基、1〜4個の炭素
    原子を有するアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基又はハ
    ロゲンによって置換されていてもよい。R2は水素原子、
    1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、2〜4個の炭
    素原子を有するアルケニル基、2〜4個の炭素原子を有
    するアルキニル基、ハロゲン原子、フェニル基、又はベ
    ンジル基を表わす。Xは有機塩基、アルカリ金属イオ
    ン、アンモニウムイオン、又は2〜4価の陽イオンを表
    わす。〕 (但し、Mは多価金属原子を表わし、mはMの原子価を
    示す。)
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