JP2758859B2 - 交換システムの仮想端末制御装置 - Google Patents

交換システムの仮想端末制御装置

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JP2758859B2
JP2758859B2 JP7164357A JP16435795A JP2758859B2 JP 2758859 B2 JP2758859 B2 JP 2758859B2 JP 7164357 A JP7164357 A JP 7164357A JP 16435795 A JP16435795 A JP 16435795A JP 2758859 B2 JP2758859 B2 JP 2758859B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04M3/42Systems providing special services or facilities to subscribers
    • H04M3/4228Systems providing special services or facilities to subscribers in networks
    • HELECTRICITY
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    • H04Q3/0016Arrangements providing connection between exchanges
    • H04Q3/0029Provisions for intelligent networking
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は交換システムの仮想端末
制御装置に関し、特に収容する端末によって同時接続可
能な呼識別数の異なるプロトコルごとの処理を行うプロ
トコル制御部と、前記端末に対する基本的な呼接続処理
を行うとともにこの呼接続処理に付随する複数の呼識別
による付加サービス制御処理を行う基本呼制御部とが階
層を成し呼識別対応のイベントである信号を互いに送受
信しながら呼処理を行う交換システムの呼処理部におい
て、基本呼制御部に対しプロトコル制御部における呼識
別の方式の違いを隠ぺいする仮想端末制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】交換システムは呼接続処理や付加サービ
ス処理を行うための呼処理部を、収容する端末の機能種
別に対応するプロトコルの処理を行うプロトコル制御部
と、当該端末に対する基本的な呼接続処理及びこの呼接
続処理に付随する付加サービス制御処理を行う基本呼制
御部との階層化構成とし、プロトコルを基に規定したプ
リミティブを階層間のインタフェースとしている。しか
しながら、従来の呼処理部では、複数のプロトコル種別
に対して基本呼制御部の機能とプロトコル制御部の機能
とが明確に分離されておらず、基本呼制御部内にもプロ
トコル固有の処理が存在していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の交換シ
ステムの呼処理部では、基本呼制御部がプロトコル固有
の処理を行っていたため、基本呼制御部上で付加サービ
スを提供する際には、プロトコルごとの処理を提供しな
ければならないという問題点がある。この問題点を解決
するために、基本呼制御部とプロトコル制御部との間
に、プロトコル制御部からの手順を共通のプリミティブ
である仮想プロトコルプリミティブに正規化するための
正規化情報を格納する正規化情報格納手段,この正規化
情報格納手段に対する正規化情報の登録または削除を行
う正規化情報管理手段,及びプロトコル制御部からの手
順を正規化情報格納手段から選択した正規化情報に基づ
いて仮想プロトコルプリミティブに正規化する正規化情
報選択実行手段を備えた仮想プロトコル制御部を設け、
この仮想プロトコル制御部からの正規化された手順によ
り基本呼制御部が呼及び付加サービスの制御を行うこと
により、基本呼制御部に対しプロトコルごとの手順の違
いを隠ぺいする技術が提案されている(特願平5−12
6676参照)。
【0004】一方、交換システムが提供する付加サービ
スの種別を呼の扱いの観点から分類してみると、(イ)
指定した番号を短縮された番号に登録し該番号に発信す
る際には先に登録した番号を入力すれば発信できる短縮
ダイアルサービスや、操作者が不在になるため指定され
た案内番号を登録し、該操作者に着信した際先に登録し
た案内番号に基づきアナウンスを聴取させる不在案内サ
ービスといった登録系のサービスのような単一の呼(呼
識別)上で実現される付加サービスと、(ロ)通信中に
操作者が他の番号に転送させる転送サービスや、通信中
に該番号に着信した旨を通知し切替えを行う通信中着信
通知といった同一端末上で複数の呼(呼識別)を扱い実
現される付加サービスとに分類される。
【0005】また、端末(及びプロトコル)の種別につ
いても、単一呼しか処理できない低機能なものと、複数
呼を処理できる高機能なものとに分類される。
【0006】前述した基本呼制御部及びプロトコル制御
部間に仮想プロトコル制御部を設けたシステムは、仮想
プロトコル制御部ではプロトコル制御における同一端末
に対する呼識別数に関して正規化の対象としていないた
め、基本呼制御部で複数呼識別方式の付加サービスを提
供するために端末(プロトコル)の処理可能な呼識別が
単一か複数かに応じて別々に処理しなければならず、す
べての付加サービスをプロトコルを意識することなしに
実現することが困難である。つまり、基本呼制御部が高
機能端末(高機能プロトコル制御部)向けの複数呼識別
方式の付加サービスを提供するものである場合、アナロ
グ端末のような単一呼識別方式の低機能端末(低機能プ
ロトコル制御部)に対してはその付加サービス制御処理
をそのまま適用することはできない。
【0007】したがって本発明の目的は、交換システム
の基本呼制御部とプロトコル制御部とが階層化された呼
処理部に用いられ、複数の呼識別で実現される付加サー
ビスの提供にあたり、基本呼制御部における付加サービ
ス制御処理を端末、すなわちプロトコル制御部における
呼識別の方式(単一呼識別方式/複数呼識別方式)に依
存することなく共通化することができ、単一呼しか制御
できない低機能な端末でも高機能な付加サービスをうけ
させることができる仮想端末制御装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の交換システムの
仮想端末制御装置は;収容する端末によって同時接続可
能な呼識別数の異なるプロトコルごとの処理を行うプロ
トコル制御部と、前記端末に対する基本的な呼接続処理
を行うとともにこの呼接続処理に付随する複数の呼識別
による付加サービス制御処理を行う基本呼制御部とが階
層を成し呼識別対応のイベントである信号を互いに送受
信しながら呼処理を行う交換システムの前記基本呼制御
部と前記プロトコル制御部との間に設けられ;前記基本
呼制御部及び前記プロトコル制御部がそれぞれ処理する
複数の呼識別が同一の前記端末に対するものであるかを
識別するための端末特定情報と、前記端末特定情報対応
前記基本呼制御部の処理する呼識別の各と前記プロト
コル制御部の処理する呼識別の各との接続可能な対応を
示すための呼識別対応情報と、前記端末特定情報対応に
前記基本呼制御部の呼識別ごとに前記プロトコル制御部
の呼識別に対応づけられた実端末用呼識別か対応づけら
れなかった仮想端末用呼識別かに振分けるための端末種
別情報とを登録する呼識別管理データと;前記基本呼制
御部からの信号を受信し当該信号の呼識別により前記呼
識別管理データを参照して前記実端末用呼識別の信号か
前記仮想端末用呼識別の信号かに振分けて出力する分配
処理手段と;信号を受けると状態を遷移させながら状態
ごとの動作を決定し実行する手段を有し、前記分配処理
手段を通した前記基本呼制御部からの前記実端末用呼識
別の信号を受信するとその呼識別を前記呼識別管理デー
タを参照して対応する前記プロトコル制御部の呼識別に
変換して前記プロトコル制御部へ送信し、前記プロトコ
ル制御部からの信号を受信するとその呼識別を前記呼識
別管理データを参照して対応する前記基本呼制御部の呼
識別に変換して前記基本呼制御部へ送信し、装置内部の
制御信号を受信すると指定された処理及び前記基本呼制
御部への信号送信を行う実端末処理手段と;前記分配処
理手段を通した前記基本呼制御部からの前記仮想端末用
呼識別の信号を受信すると前記実端末処理手段の状態を
読出し、当該受信信号及び前記実端末処理手段の状態に
応じた処理,前記基本呼制御部への信号送信,及び前記
実端末処理手段の動作を指定する前記制御信号の出力を
行う仮想端末処理手段とを備え;前記プロトコル制御部
及び前記基本呼制御部 の各からの信号受信に応じて前記
実端末処理手段で管理する呼識別と前記仮想端末処理手
段で管理する呼識別との切替えが必要か判定し、切替え
が必要な場合は前記呼識別管理データ内の前記呼識別対
応情報及び前記端末種別情報を実端末側と仮想端末側と
で互いに書替える構成を有する
【0009】また、上記構成において、前記基本呼制御
部及び前記プロトコル制御部で処理する前記呼識別を装
置内部での処理を容易化するための内部番号に変換する
手段を有し;前記呼識別管理データとして内部番号管理
データを前記内部番号ごとに設け、前記各内部番号管理
データに、端末特定情報として正規化加入者番号,端末
種別情報として前記実端末処理手段か前記仮想端末処理
手段かの区別,端末種別が前記実端末処理手段の場合の
前記実端末処理手段の状態,端末種別が前記仮想端末処
理手段の場合の前記正規化加入者番号が同一で端末種別
が前記実端末処理手段となっている内部番号,呼識別対
応情報として前記プロトコル制御部との間で信号を送受
信するための呼識別及び前記基本呼制御部との間で信号
を送受信するための呼識別をそれぞれ設定し;前記実端
末処理手段が状態を変更するたびに対応する前記内部番
号管理データに当該状態を書込み;前記仮想端末処理手
段が自己の対応する前記内部番号管理データから前記実
端末処理手段の内部番号を読出し、読出した内部番号に
対応する前記内部番号管理データから前記実端末処理手
段の状態を読出すことができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示すブロック構成図で
ある。本発明を適用した交換システムの呼処理部は、収
容する端末40に応じたプロトコルごとの制御を行うプ
ロトコル制御部30と、プロトコル制御部30を通して
端末40に対する基本的な呼接続処理を行うとともにそ
れに付随する付加サービス制御処理を行う基本呼制御部
10との間に、仮想端末制御装置20を挿入して設けて
ある。基本呼制御部10は、端末40と交換システムを
接続するリソースを制御する機能を有し、端末40が使
用するリソースに対する状態(空き、使用中など)を検
出する機能をも有している。さらに、基本呼制御部10
は付加サービスを制御する機能を有し、基本呼制御部1
0の状態に応じて、付加サービスを起動するためのデー
タ及び手段を有している。基本呼制御部10は、これら
基本呼及び付加サービスの処理を対応する呼識別(CR
i)ごとに行っており、同一端末40に対し複数の呼識
別を割当て可能である。一方、プロトコル制御部30の
割当て可能な呼識別数は端末40の種類に応じて単一の
場合と、複数の場合とに分けられる。そこで、本発明の
仮想端末制御装置20はプロトコル制御部30と基本呼
制御部10との間の呼識別の振分け/割当てを要求する
メカニズムを提供する。
【0011】実際の呼識別の割当ては図示していない呼
識別管理部が行っている。プロトコル制御部30は端末
40から発呼要求がきた場合、呼識別管理部に呼識別の
割当て要求を行い、割当てられた呼識別ごとに基本呼制
御部10に発呼要求を行う。一方、基本呼制御部10は
外部から着呼要求があると、呼識別管理部に呼識別の割
当て要求を行い、割当てられた呼識別に従いプロトコル
制御部30を通して端末40に着呼させる。また、端末
40にはあらかじめ加入者番号が付与されており、交換
システム内で論理的な正規化加入者番号に変換され、イ
ンタフェース信号に搭載されて持回られているので、基
本呼制御部10及びプロトコル制御部30はそれぞれ呼
識別と正規化加入者番号との対応を知っている。
【0012】プロトコル制御部30と仮想端末制御装置
20との間は対応するプロトコルを基に規定されたプリ
ミティブ(実端末プリミティブ)を介してインタフェー
スし、基本呼制御部10と仮想端末制御装置20との間
は1つの端末40に複数の呼識別を割当て可能な高機能
のプロトコルを基に規定された共通なプリミティブ(仮
想端末プリミティブ)を介してインタフェースする。仮
想端末プリミティブとしては、IAM(呼設定要求),
ACM(呼設定受信完了通知),CPG(呼出中旨通
知),ANM(応答),INF(付加情報),HOLD
(保留),HOLD−ACK(保留確認),RETRE
IVE(保留解除),RETRIEVE−ACK(保留
解除確認)等があり、実端末プリミティブはプロトコル
種別に応じて仮想端末プリミティブの一部を使用する。
【0013】本実施例の仮想端末制御装置20は;基本
呼制御部10及びプロトコル制御部30がそれぞれ処理
する複数の呼識別が同一の端末40に対するものである
ことを示す端末特定情報(正規化加入者番号),基本呼
制御部10との間で送受信するための呼識別の各とプロ
トコル制御部30との間で送受信するための呼識別の各
との接続可能な対応を示す呼識別対応情報,基本呼制御
部10の呼識別ごとにプロトコル制御部30の呼識別に
対応づけられた実端末用呼識別か対応づけられなかった
仮想端末用呼識別かに振分ける端末種別情報(端末処理
部種別)や各種データ,テーブルなどを記憶し他部から
の読出し/書込み/削除要求を受付け処理するデータ処
理部24と;基本呼制御部10からの呼識別対応のイベ
ントである信号を受信し当該信号の呼識別によりデータ
処理部24内のデータを参照して実端末処理部22か仮
想端末処理部23かに振分けて出力する分配処理部21
と;信号を受けると状態を遷移させながら状態ごとの動
作を決定し実行する手段を有し、分配処理部21を通し
た基本呼制御部10からの信号を受信するとその呼識別
をデータ処理部24内のデータを参照して対応するプロ
トコル制御部30の呼識別に変換してプロトコル制御部
30へ送信し、プロトコル制御部30からの呼識別対応
のイベントである信号を受信するとその呼識別をデータ
処理部24内のデータを参照して対応する基本呼制御部
10の呼識別に変換して基本呼制御部10へ送信し、仮
想端末処理部23からの信号を受信すると指定された処
理及び基本呼制御部10への信号送信を行い、データ処
理部24内の呼識別対応情報及び端末種別情報の変更契
機を検出するとこれら情報の変更を行う実端末処理部2
2と;分配処理部21を通した基本呼制御部10からの
信号を受信すると実端末処理部22の状態を読出し、当
該受信信号及び実端末処理部の状態に応じた処理,基本
呼制御部10への信号送信,及び実端末処理部22の動
作を指定する信号の出力を行ない、データ処理部24内
の呼識別対応情報及び端末種別情報の変更契機を検出す
るとこれら情報の変更を行う仮想端末処理部23とで構
成されている。
【0014】次に、端末40(及びプロトコル制御部3
0)が単一呼識別しか処理できない場合の分配処理部2
1,実端末処理部22,仮想端末処理部23各部の動作
を各動作フローを示す図5,図6,図7及びデータ処理
部24内の各種データ,テーブルを示す図2,図3,図
4を参照して説明する。
【0015】分配処理部21は基本呼制御部10から呼
識別対応の信号(イベント)を受信し(図5のステップ
S100)、受信した呼識別をキーにデータ処理部24
内の内部番号テーブル241(図2(A)参照)を索引
し仮想端末制御装置20内部での処理や処理先判定を行
うための端末識別内部番号がすでに割当てられているか
チェックする(ステップS101,S102)。割当て
られていなければデータ処理部24内の内部番号空塞テ
ーブル24(図2(B)参照)をサーチし空いている
端末識別内部番号(ビット対応)の1つを割当て、内部
番号テーブル241及び内部番号空塞テーブル242に
書込む(ステップS103)。ある呼識別が指定された
信号のうち1回目の信号中には対応する正規化加入者番
号も指定されている。また、端末識別内部番号(呼識
別)ごとに、対応する正規化加入者番号,実端末処理部
22か仮想端末処理部23かの処理すべき端末処理部の
種別,処理すべき端末処理部種別が仮想端末処理部の場
合における同一の正規化加入者番号に対応する実端末処
理部側の端末識別内部番号,処理すべき端末処理部種別
が実端末処理部の場合における実端末処理部の状態,実
端末処理部がプロトコル制御部30との間で信号を送受
信する際に使用する呼識別,及び基本呼制御部10との
間で信号を送受信する際に使用する呼識別などから構成
される管理データ243(図3参照)をデータ処理部2
4内に有している。端末識別内部番号の割当て後、分配
処理部21はすべての既登録の端末識別内部番号の管理
データ243をサーチし、指定された正規化加入者番号
と同一の正規化加入者番号登録されているかチェック
する(ステップS104,S105)。登録されていな
ければ、端末40に対する1つ目の呼識別の割当てであ
り実端末処理部22で接続処理可能と認識し、正規化加
入者番号,端末処理種別が実端末処理部22側,状態が
空き状態,プロトコル制御部30との間の呼識別,及び
基本呼制御部10との間の呼識別を内容とする管理デー
タ243を新規に書込み(ステップS106)、受信信
号を実端末処理部22へ送信する(ステップS10
7)。分配処理部21は、ステップS104,S105
の処理において同一の正規化加入者番号がすでに登録さ
れている場合は、端末40に対する2つ目の呼識別の割
当てであり実端末処理部22で接続処理することはでき
ず仮想端末処理部23側で仮想的に接続処理しなければ
ならないと認識し(実端末処理部22で処理可能な呼識
別数はあらかじめ指定されたプロトコル制御部30が制
御するプロトコル種別により判断する)、正規化加入者
番号,端末処理種別が仮想端末処理部23側,正規化加
入者番号に対応する実端末処理部22側の端末識別内部
番号及び基本呼制御部10との間の呼識別を内容とする
管理データ243を新規に書込み(ステップS12
0)、受信信号を仮想端末処理部23へ送信する(ステ
ップS121)。分配処理部21はまた、ステップS1
01,S102の処理において端末識別内部番号がすで
に割当て済みであった場合は、その端末識別内部番号の
管理データ243を読出し端末処理部種別をチェックし
(ステップS111)、実端末処理部が指定されていれ
ば実端末処理部22へ信号を送信し(ステップS10
7)、仮想端末処理部が指定されていれば仮想端末処理
部23へ信号を送信する(ステップS121)。
【0016】実端末処理部22は、分配処理部21から
の信号,プロトコル制御部30からの信号,及び仮想端
末処理部23からの信号を受信しキュー(図示せず)に
格納する(図6のステップS200)。キューから順次
信号を取出しその呼識別をキーにデータ処理部24内の
内部番号テーブル241を索引し端末識別内部番号を読
出す(ステップS201,S202)。端末識別内部番
号が得られなければ、端末40に対する1つ目の呼識別
の割当てと認識し、分配処理部21のステップS103
〜S106の処理と同様に、呼識別に端末識別内部番号
を割当て内部番号テーブル241及び内部番号空塞テー
ブル242に書込むとともに、正規化加入者番号,端末
処理種別が実端末処理部22側,状態が空き状態,プロ
トコル制御部30との間の呼識別,及び基本呼制御部1
0との間の呼識別を内容とする管理データ243を新規
に書込む(ステップS210)。端末識別内部番号が得
られたならば、データ処理部24内の対応する管理デー
タ243を読出す。この管理データ243の端末処理部
種別が実端末処理部ならばその内の実端末処理部22の
現在の状態を読取り、この管理データ243の端末処理
部種別が仮想端末処理部ならばこの第1の管理データ2
43内の実端末処理部側の端末識別内部番号に対応する
第2の管理データ243を読出しその内の実端末処理部
22の現在の状態を読取り、状態の内容を判定する(ス
テップS203,S204)。「空き」や「通信中」な
どの状態(状態1,状態2,…,状態n)ごとに、受信
した信号及び動作ポイント(仮想端末処理部23からの
信号のみに含まれる)に応じて、あらかじめ指定された
動作手順に従って信号解析,信号送信などの処理を行
う。実端末処理部がプロトコル制御部30及び基本呼制
御分10へそれぞれ送信する信号の呼識別は自己の状態
を読取った管理データ243に登録されている「プロト
コル制御部との間の呼識別」及び「基本呼制御部との間
の呼識別」をそれぞれ使用する。「プロトコル制御部と
の間の呼識別」と「基本呼制御部との間の呼識別」との
組合わせを変更すると、基本呼制御部10がプロトコル
制御部30に接続できる呼識別を切替えることができ
る。この切替え動作の詳細は後に説明する。すべての処
理を実行し終わると、必要に応じて他の状態に遷移し、
当該管理データ243の状態内容も書換える(ステップ
S205,S206,…,S20n)。
【0017】仮想端末処理部23は分配処理部21から
の信号を受信しキュー(図示せず)に格納する(図7の
ステップS300)。キューから順次信号を取出しその
呼識別をキーにデータ処理部24内の内部番号テーブル
241を索引し端末識別内部番号を読出し得られた端末
識別番号に対応する管理データ243を読出す(ステッ
プS301)。自己の第1の管理データ243中の実端
末処理部22側の端末識別内部番号に対応する第2の管
理データ243を読出し実端末処理部22側の状態を読
取る(ステップS302)。図4に示すように、これら
正規化加入者番号,受信信号の種類,実端末処理部の状
態に基づいてデータ処理部24内の各種索引テーブル2
44,245,246−1,246−2を索引し、動作
決定テーブル247−1,247−2,247−3のい
ずれかを選択し読出す(ステップS303)。図4に示
す各動作決定テーブル247−1,…,247−3の上
段部分は仮想端末処理部23が実行すべき動作、下段部
分は実端末処理部22に実行させるべき動作を示す。仮
想端末処理部23は読出した動作決定テーブルの内容に
従って基本呼制御部10への信号送信などの動作すると
ともに、実端末処理部22へ動作ポイントを含んだ信号
を送信し動作ポイント対応の動作をさせる。例えば、動
作ポイント「0」は「何もしない」、動作ポイント
「1」は「INF分析」、動作ポイント「2」は「基本
呼制御部へのINF送信」を表わす。仮想端末処理部2
3が基本呼制御部10へ送信する信号の呼識別は、分配
処理部21を通した基本呼制御部10からの信号の呼識
別を使用する。なお、この呼識別は自己の管理データ2
43内の「基本呼制御部との間の呼識別」と同じであ
る。
【0018】次に全体の動作を説明する。まず、プロト
コル制御部30が端末40としてアナログ端末(黒電
話)を収容し呼識別を1つのみ割当てる低機能なプロ
トコルに対応している場合におけるコールウェイティン
グサービスを例として図8及び図9のシーケンス図も
併せ用いて説明する。仮想端末制御装置20はあらかじ
めプロトコル制御部30のプロトコル種別が単一呼方式
であることを指示されており、前に説明したように、分
配処理部21は端末40対応の同一正規化加入者番号に
対し1つの呼識別のみを実端末処理部22に振分け
りの呼識別を仮想端末処理部23に振分け、実端末処理
部22も分配処理部21,仮想端末処理部2,及びデ
ータ処理部と協働して基本呼制御部10及びプロトコル
制御部3間を接続するようにしている。
【0019】端末40は発呼者(発信者)であり、相手
の端末がオフフック(受話器をあげる動作)した際、相
手の端末が収容されている交換システムと交換システム
を接続しているネットワーク(網)を介して、端末40
が収容されている交換システムに対して、ANM(応
答)信号を通知することにより、相手が応答した旨を伝
える手順で通信中となっている。基本呼制御部10,仮
想端末制御装置20内の実端末処理部22,及びプロト
コル制御部30は、外部からの何らかのイベント(信
号)を受けて、内部で規定した状態に基づき状態を遷移
させながら動作する構成を採用している。よって、図8
の初期状態として示すように、プロトコル制御部30,
実端末処理部22,及び基本呼制御部10ともに通信中
状態となっている。
【0020】基本呼制御部10は、ネットワーク側から
のIAM(呼設定要求)信号を受付ける。基本呼制御部
10では、ネットワーク側からの新たな呼設定要求を受
信した訳だから新たな呼識別を割当てて制御する。説明
上、通信中状態にある呼識別をCRi:1、新たに端末
40に呼設定要求してきた呼識別をCRi:2とする。
基本呼制御部10は、新たに端末40に対しての呼設定
要求を受付けたので、端末40が使用するリソースの捕
捉を行おうとするが、既に端末40は通信中であり、リ
ソースの捕捉が行えない。そのため、基本呼制御部10
は着端末ビジーを検出しコールウェイティング(CW)
サービスの起動を行う。CWサービスは、端末40に対
して新たに呼設定要求を受けた旨を通知する必要がある
ので、通信中の端末40に対してCRi:2でIAM送
信を行う。
【0021】仮想端末制御装置20ではIAM信号を分
配処理部21で受ける。分配処理部21は、信号(イベ
ント)を受けたらデータ処理部24の内部番号テーブル
241を用いて呼識別ごとに端末識別内部番号(以下、
内部番号と略記する)を割当てる機能を有しているの
で、CRi:2に対する内部番号(例えば、n)を割当
てる(CRi:1に対する内部番号として、例えば、m
が割当てられているとする)。また、端末40に対して
すでに他の内部番号が割当てられているかをデータ処理
部24内の内部番号対応の管理データ243により検索
し、該状態では図12(A)の管理データ243−mに
示すように、CRi:1に割当てられた内部番号「m」
が実端末処理部22を通して端末40とすでに接続され
ているので、新規に図12()に示す管理データ24
3−nを書込み仮想端末処理部23に対してIAM信号
を送信する(図8中の処理A1)。
【0022】仮想端末処理部23ではCRi:2のIA
M信号受信を検出したら、CRi:2に対応する内部番
号「n」の管理データ243−nから正規化加入者番号
(例えば、S)と、実端末処理部22側の内部番号
「m」を読出し、続いて内部番号「m」の管理データ2
43−mから状態「通信中」を読出す。これらの正規化
加入者番号「S」,信号「IAM」,状態「通信中」を
キーとしてデータ処理部24内の各テーブル244,2
45,246−1を索引し、動作決定テーブル247−
1を読出す。仮想端末処理部23は動作決定テーブル2
47−1の内容に従って、基本呼制御部10に対してC
Ri:2のCPG(呼出中通知)信号とANM信号とを
送出する。また、実端末側動作はINF(付加情報)信
号送信なので、実端末処理部22へ動作ポイント「2」
を含んだ信号を送信し動作要求を行う(処理B1)。
【0023】実端末処理部22では、動作要求を受け
て、仮想端末処理部23からの信号を受けたことをIN
F信号(CRi:1)を送信して基本呼制御部10に通
知する。よって、基本呼制御部10では、CRi対応に
制御されているので、仮想端末処理部23に振分けられ
た内部番号が、どの実端末処理部22に割当てられた内
部番号とリンクしているかを判断することができる(処
理C1)。
【0024】基本呼制御部10では、通信中状態のCR
i:1でINF信号を受信したため、CWサービスに対
して、INF信号受信の旨を通知する。CWサービスで
は、通信中状態のCRi:1を使用して、通信中である
端末40に対してINF信号を送出することにより、端
末40に通信中着信があったことを伝える。
【0025】分配処理部21は、INF信号を受信した
ので、該CRi(CRi:1)に対応する内部番号
「m」を検索した上で、端末40に接続されていると管
理データ243−mから判断し実端末処理部22にこの
INF信号を送信する(処理A2)。
【0026】実端末処理部22では、受信したINF信
号を管理データ243−m内の「プロトコル制御部との
間の呼識別(この時点では基本呼制御部10との間の呼
識別(CRi:1)と同じ)」を用いてプロトコル制御
部30に通知する。プロトコル制御部30は、INF信
号受信を受けて、端末40に対してコールウェイティン
グトーン(CWT)を送出する。端末40では、CWT
を聴取することにより、自端末に着信があることを認識
したので、フッキング(Hooking)を行う。プロ
コトコル制御部30は、フッキングを受信すると、実端
末処理部22に対して、INF信号を送信する。実端末
処理部22では、INF信号を管理データ243−m内
の「基本呼制御部との間の呼識別(CRi:1)」を用
いて基本呼制御部10に通知する。
【0027】基本呼制御部10は、INF信号を受信し
た旨をCWサービスに通知する。CWサービスでは、I
NF信号受信後の動作として、通信中のCRi:1でH
OLD(保留)信号を送出する。
【0028】分配処理部21では、CRi:1でのHO
LD信号受信なので、実端末処理部22にHOLD信号
を送出する(処理A3)。
【0029】実端末処理部22は、HOLD信号受信時
には、プロトコル制御部30にHOLD信号を送出し
て、HOLD−ACK(保留確認)信号待ち状態とな
る。HOLD−ACK受信時には、基本呼制御部10に
通知する。実端末処理部22はHOLD−ACK送信
後、プロトコル制御部30と接続する呼識別はCRi:
1のままで、基本呼制御部10と接続する呼識別をCR
i:2に切替える準備をする。すなわち、図12(A)
に示すデータ処理部24内の管理データ243−mの端
末処理部種別を実端末から仮想端末に変更する。このと
き、同一正規化加入者番号「S」に対する他の内部番号
(呼識別)が複数ありうる場合を考慮すると、そのうち
のいずれの内部番号が実端末処理部側に切替えられるか
まだ不定であるため、実端末処理部側の内部番号はまだ
設定しない。よって基本呼制御部10からの呼識別CR
i:1に割当てられた内部番号「m」に対応する端末処
理部種別は仮想端末となっているが、「実端末処理部の
状態」と「プロトコル制御部との間の呼識別(CRi:
1)」を保持することになる(処理C2)。
【0030】基本呼制御部10は、HOLD−ACK信
号受信をCWサービスに通知する。CWサービスでは、
通信中呼,保留呼を意識して動作しているので、通信中
呼であるCRi:1でのHOLD−ACK信号を受信す
ると、保留呼であるCRi:2からRETRIEVE
(保留解除)信号を送信する。
【0031】分配処理部21では、RETRIEVE信
号がCRi:2であるので、仮想端末処理部23へ送信
する(処理A4)。
【0032】仮想端末処理部23では、RETRIEV
E信号を受信したので、動作を決定する為に、データ処
理部24へ実端末処理部22の状態読みだしを行う。通
信中状態でのRETRIEVE信号受信時の仮想端末側
動作は、図4(動作決定テーブル247−2)に示すよ
うに、基本呼制御部10へのRETREVE−ACK
(保留解除確認)信号送信なので、その信号を送信す
る。また、実端末側の動作は何もしなくてよいので実端
末処理部22への動作要求はせず、実端末処理部22で
は動作要求を受けていないので信号送信動作はしない
(処理B2)。
【0033】仮想端末処理部23はRETRIVE−A
CK信号送信後、基本呼制御部10と接続する呼識別を
CRi:2からCRi:1へ切替える。すなわち、CR
i:2対応の内部番号「n」の正規化加入者番号「S」
と同一の正規化加入者番号で端末処理部種別が仮想端末
側でありながら「実端末処理部の状態」を保持している
内部番号「m」の管理データ243−mを見つけ出す。
この管理データ243−mから実端末処理部の状態「通
信中」と呼識別「CRi:1」とを内部番号「n」の管
理データ243−nへ移し、管理データ243−nの端
末処理部種別を仮想端末から実端末に変更するとともに
内部番号「n」を管理データ243−mに書込む(図1
2(B)参照)。以上により、基本呼制御部10との間
の呼識別CRi:1及びCRi:2の実端末処理部22
及び仮想端末処理部23間の相互入替えが実現されたこ
とになる。実端末処理部22は信号送信に際し、管理デ
ータ243−nにより基本呼制御部10との間のCR
i:2とプロトコル制御部30との間のCRi:1とを
相互変換する。
【0034】基本呼制御部10では、通信中呼と保留呼
の切り変え手順により、端末40と接続するためのリソ
ースを切り変える手段を有しているので、CRi:1が
保留、CRi:2が通信中となる。基本呼制御部10か
ら送信されたCRi:2の信号は対応する管理データ2
43−nに基づいて分配処理部21から実端末処理部2
2に振分けられ、実端末処理部22からCRi:1の信
号としてプロトコル制御部30へ送信される。基本呼制
御部10から送信されたCRi:1の信号は対応する管
理データ243−mに基づいて分配処理部21から仮想
端末処理部23に振分けられる。一方、プロトコル制御
部30から送信されたらCRi:1の信号は対応する管
理データ243−mにより検索された管理データ243
−nに基づいて実端末処理部22からCRi:2の信号
として基本呼制御部10へ送信される。つまり、CWサ
ービスが収容されるプロトコル上では同一端末40に対
しCRi(呼識別)が1つしか使用できないのにかかわ
らず、基本呼制御部10上では複数(2つ)のCRiを
使用してCWサービスが実現できたことになる。
【0035】この状態のとき端末40で再度フッキング
を行うと、上記説明と同様の動作により、CRi:1が
通信中、CRi:2が保留となり、元の状態に戻すこと
ができる(図9参照)。
【0036】次に、プロトコル制御部30が高機能な端
末40に複数のCRiの使用可能なQ.931プロトコ
ルのような高機能なプロトコルに対応している場合にお
けるコールウェイティングサービスを例として、図10
のシーケンス図も併せ用いて動作を説明する。
【0037】仮想端末制御装置20の分配処理部21は
あらかじめこのプロトコル種別を指示され、CRiの一
部を自装置内で対処し実端末/仮想端末制御を行う必要
がないことを認識しており、実端末処理部22とともに
基本呼制御部10及びプロトコル制御部30間のプリミ
ティブを透過的に転送する。
【0038】端末40は、基本呼制御部40を介して網
に接続される接続相手端末と通信中状態であり、端末4
0が使用できるリソースは全て使用中である状態とす
る。基本呼制御部10は、新たに端末40に対する網側
からの呼設定要求IAM(CRi:2)を受付けたの
で、端末40が使用するリソースを捕捉しようとする
が、前述したように端末40のリソースは全て使用中な
ので、捕捉が行えず、着端末ビジーを検出する。基本呼
制御部10は、着端末ビジー(着端末が使用できるリソ
ースが全て使用中)を検出したので、コールウェイティ
ング(CW)サービスの起動を行う。CWサービスは、
端末40に対して新たに呼設定要求を受けた旨を通知す
る必要があるので、通信中の端末40に対して、CR
i:2を用いてIAM送信を行う。
【0039】プロトコル制御部30は端末40について
複数のCRiでの制御が可能なので、端末40に対して
SETUP要求を行う。その後、ANMを送信するまで
プロトコル制御部30及び基本呼制御部10が遷移す
る。端末40の操作者は、通信中に着信があった旨の通
知を判断し、例えばキーにマッピングされたCWサービ
ス切り替えボタンを押下すると、プロトコル制御部30
に対して、INFOを送出する。その後、通信中のCR
i:1に対して、HOLD要求を受付け、CRi:2に
対して、RETRIEVEを受信し、CRi:1が保
留、CRi:2が通信中状態になる。このケース(高機
能プロトコルの複数CRi方式)での基本呼制御部10
における付加サービス(CWサービス)及び基本呼制御
手順は、先に説明したアナログ端末での手順と一致して
いる。よって、基本呼制御部10に対し、同一端末への
CRi(呼識別)の割当て数の異るプロトコルの違いを
隠ぺいできたことになる。
【0040】図11は、Q.931プロトコルを採用す
るプロトコル制御部30が、単一のCRiによって制御
する際のコールウェイティングサービスのシーケンス図
である。このような高機能プロトコルの単一CRi方式
に対しても、基本呼制御部10及び仮想端末制御装置2
0における付加サービス(CWサービス)及び基本呼制
御手順はアナログ端末に対するような低機能プロトコル
の単一CRi方式と一致するので、図8に示すシーケン
スと同様のシーケンスとなる(但し、端末40とプロト
コル制御部30間の手順(メッセージ)が異なる)。
【0041】以上説明したように、本実施例の仮想端末
制御装置20は、仮想的な端末動作を行う仮想端末処理
部23を有しており、同一端末に対し複数の呼(呼識別
が異る)の接続制御を行う基本呼制御部10の配下にプ
ロトコル制御部30を通して単一の呼しか制御できない
端末40を設ける場合でも、端末側で処理できない呼を
仮想端末処理部23で代行処理する。このため、複数の
呼識別で付加サービスを実現する基本呼制御部10をプ
ロトコル制御における呼識別の方式にかかわらず共通化
することができ、単一の呼識別方式の端末にも同様の付
加サービスを提供することができる。
【0042】なお、上記実施例においては、仮想端末制
御装置20の分配処理部21に外部からのプロトコル種
別指示により基本呼制御部10との間のプリミティブを
一部仮想端末処理部23に処理させるか、すべて実端末
処理部22を透過させるかの判断機能を持たせ、プロト
コル制御部30の処理するプロトコル種別にかかわら
ず、仮想端末装置20を介してプロトコル制御部30と
基本呼制御部10との間を接続できるようにしている
が、これとは別に、分配処理部21にはあらかじめプロ
トコル種別として単一呼方式のプロトコルを固定的に指
示し、一部のプリミティブを仮想端末処理部23で処理
するようにしておくことができる。このようにした場
合、プロトコル制御部30が複数の呼識別の制御可能な
プロトコルを処理する場合は、仮想端末制御装置20を
通さずにプロトコル制御部30と基本呼制御部10とを
直接接続し、プロトコル制御部30が単一の呼識別の制
御可能なプロトコルを処理する場合は、仮想端末制御装
置20を通してプロトコル制御部30と基本呼制御部1
0とを接続する。
【0043】また、本実施例においては基本呼制御部1
0及びプロトコル制御部30からの信号の呼識別を仮想
端末制御装置20内で処理し易いように内部番号に変換
し、この内部番号で管理データ243を管理するように
しているが、内部番号への変換を行わずに呼識別で直接
管理データを管理するようにすることができる。このよ
うにしても本発明の効果は影響されない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明の交換システ
ムの仮想端末制御装置は、基本呼制御部の呼識別の各と
プロトコル制御部の呼識別の各との接続可能な対応を示
す呼識別対応情報と、基本呼制御部の呼識別ごとにプロ
トコル制御部の呼識別に対応づけられた実端末用呼識別
か対応づけられなかった仮想端末用呼識別かに振分ける
端末種別情報との管理データを有し、分配処理手段によ
り基本呼制御部からの呼識別対応のイベントである信号
をプロトコル制御部を通して端末との接続が可能か否か
を判定し実端末処理手段と仮想端末処理手段とに振分
け、実端末処理手段では基本呼制御部,プロトコル制御
部,及び仮想端末処理手段から信号を受けると状態を遷
移させながら状態ごとの動作を決定し実行し、呼識別を
変換しながら信号をプロトコル制御部及び基本呼制御部
に相互に転送し、仮想端末処理手段ではプロトコル制御
部が処理できない基本呼制御部からの信号に対して実端
末処理手段の状態に応じた動作を決定し実行し、基本呼
制御部及び実端末処理手段に信号を送出し基本呼制御部
に対してあたかも実際の端末から信号があったと思わせ
ることができ、また呼識別対応情報と端末種別情報を書
換え端末に接続させる信号の呼識別を任意に変更するこ
とができるので、交換システムの基本呼制御部とプロト
コル制御部とが階層化された呼処理部に用いられ複数の
呼識別で実現される付加サービスを提供する際に、基本
呼制御部における付加サービス制御処理を端末、すなわ
ちプロトコル制御部における呼識別の方式(単一呼識別
方式/複数呼識別方式)に依存することなく共通化する
ことができ、単一呼しか制御できない低機能な端末でも
高機能な付加サービスをうけさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図2】分図(A)は内部番号テーブルの構成例を示す
図、分図(B)は内部番号空塞テーブルの構成例を示す
図である。
【図3】端末識別内部番号ごとの管理データの構成例を
示す図である。
【図4】動作決定テーブル及び動作決定テーブルを索引
するための各種索引テーブルの構成例を示す図である。
【図5】図1の実施例の分配処理部の動作フロー図であ
る。
【図6】図1の実施例の実端末処理部の動作フロー図で
ある。
【図7】図1の実施例の仮想端末処理部の動作フロー図
である。
【図8】アナログ単一CRi方式におけるCWサービス
の第1の動作シーケンスを示す図である。
【図9】アナログ単一CRi方式におけるCWサービス
の第2の動作シーケンスを示す図である。
【図10】Q.931複数CRi方式におけるCWサー
ビスの動作シーケンスを示す図である。
【図11】Q.931単一CRi方式におけるCWサー
ビスの動作シーケンスを示す図である。
【図12】分図(A)及び(B)は実端末処理部と仮想
端末処理部との呼識別に対する接続入替前の状態及び入
替後の状態をそれぞれ示す図である。
【符号の説明】
10 基本呼制御部 20 仮想端末制御装置 21 分配処理部 22 実端末処理部 23 仮想端末処理部 24 データ処理部 30 プロトコル制御部 40 端末 241 内部番号テーブル 243,243−m,243−n 端末識別内部番号
ごとの管理データ 247−1,247−2,247−3 動作決定テーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−336110(JP,A) 特開 平6−6466(JP,A) 特開 平6−311549(JP,A) 特開 平6−339169(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04Q 3/545 H04M 3/42 H04M 3/00 H04Q 3/58

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収容する端末によって同時接続可能な呼
    識別数の異なるプロトコルごとの処理を行うプロトコル
    制御部と、前記端末に対する基本的な呼接続処理を行う
    とともにこの呼接続処理に付随する複数の呼識別による
    付加サービス制御処理を行う基本呼制御部とが階層を成
    し呼識別対応のイベントである信号を互いに送受信しな
    がら呼処理を行う交換システムの前記基本呼制御部と前
    記プロトコル制御部との間に設けられ、 前記基本呼制御部及び前記プロトコル制御部がそれぞれ
    処理する複数の呼識別が同一の前記端末に対するもので
    あるかを識別するための端末特定情報と、前記端末特定
    情報対応に前記基本呼制御部の処理する呼識別の各と前
    記プロトコル制御部の処理する呼識別の各との接続可能
    な対応を示すための呼識別対応情報と、前記端末特定情
    報対応に前記基本呼制御部の呼識別ごとに前記プロトコ
    ル制御部の呼識別に対応づけられた実端末用呼識別か対
    応づけられなかった仮想端末用呼識別かに振分けるため
    端末種別情報とを登録する呼識別管理データと、 前記基本呼制御部からの信号を受信し当該信号の呼識別
    により前記呼識別管理データを参照して前記実端末用呼
    識別の信号か前記仮想端末用呼識別の信号かに振分けて
    出力する分配処理手段と、 信号を受けると状態を遷移させながら状態ごとの動作を
    決定し実行する手段を有し、前記分配処理手段を通した
    前記基本呼制御部からの前記実端末用呼識別の信号を受
    信するとその呼識別を前記呼識別管理データを参照して
    対応する前記プロトコル制御部の呼識別に変換して前記
    プロトコル制御部へ送信し、前記プロトコル制御部から
    の信号を受信するとその呼識別を前記呼識別管理データ
    を参照して対応する前記基本呼制御部の呼識別に変換し
    て前記基本呼制御部へ送信し、装置内部の制御信号を受
    信すると指定された処理及び前記基本呼制御部への信号
    送信を行う実端末処理手段と、 前記分配処理手段を通した前記基本呼制御部からの前記
    仮想端末用呼識別の信号を受信すると前記実端末処理手
    段の状態を読出し、当該受信信号及び前記実端末処理手
    段の状態に応じた処理,前記基本呼制御部への信号送
    信,及び前記実端末処理手段の動作を指定する前記制御
    信号の出力を行う仮想端末処理手段とを備え 前記プロトコル制御部及び前記基本呼制御部の各からの
    信号受信に応じて前記実端末処理手段で管理する呼識別
    と前記仮想端末処理手段で管理する呼識別との切替えが
    必要か判定し、切替えが必要な場合は前記呼識別管理デ
    ータ内の前記呼識別対応情報及び前記端末種別情報を実
    端末側と仮想端末側とで互いに書替え ることを特徴とす
    る交換システムの仮想端末制御装置。
  2. 【請求項2】 前記基本呼制御部及び前記プロトコル制
    御部で処理する前記呼識別を装置内部での処理を容易化
    するための内部番号に変換する手段を有し、 前記呼識別管理データとして内部番号管理データを前記
    内部番号ごとに設け、前記各内部番号管理データに、端
    末特定情報として正規化加入者番号,端末種別情報とし
    て前記実端末処理手段か前記仮想端末処理手段かの区
    別,端末種別が前記実端末処理手段の場合の前記実端末
    処理手段の状態,端末種別が前記仮想端末処理手段の場
    合の前記正規化加入者番号が同一で端末種別が前記実端
    末処理手段となっている内部番号,呼識別対応情報とし
    て前記プロトコル制御部との間で信号を送受信するため
    の呼識別及び前記基本呼制御部との間で信号を送受信す
    るための呼識別をそれぞれ設定し、 前記実端末処理手段が状態を変更するたびに対応する前
    記内部番号管理データに当該状態を書込み、 前記仮想端末処理手段が自己の対応する前記内部番号管
    理データから前記実端末処理手段の内部番号を読出し、
    読出した内部番号に対応する前記内部番号管理データか
    ら前記実端末処理手段の状態を読出すことを特徴とする
    請求項1記載の交換システムの仮想端末制御装置。
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