JPH07254937A - 複数チャネル通信方法及び通信装置 - Google Patents

複数チャネル通信方法及び通信装置

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JPH07254937A
JPH07254937A JP6044489A JP4448994A JPH07254937A JP H07254937 A JPH07254937 A JP H07254937A JP 6044489 A JP6044489 A JP 6044489A JP 4448994 A JP4448994 A JP 4448994A JP H07254937 A JPH07254937 A JP H07254937A
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Tetsuya Kusuda
哲也 楠田
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NTT Data Corp
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N T T DATA TSUSHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ISDNを利用して複数のサービスを提供す
る複数チャネル通信装置において、第三者の割り込み着
信等による通信路不足の発生を防止する。 【構成】 ISDN2を介した相手側通信装置との間で
情報の送受信を行う通信システムを構成する通信装置1
は、通信制御を行う網制御部10、網制御部10との間
で情報の送受信を行うメディア処理部11、装置各部の
制御を行う主制御部14を有する。主制御部14は、相
手側通信装置との間での最初のチャネルを呼確立処理時
に、空きチャネル数を探索して予定数のチャネルが空い
ているかどうかを判定し、空いているときは予定チャネ
ル数を確保し、相手側通信装置との間で各チャネル毎に
呼を確立する。第三者から新たに呼があったときは、そ
の呼については他の呼確立処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ISDN等の網を用い
て複数のサービスを提供する通信システムに関し、特
に、各通信装置における複数チャネルの呼の確立(確
立、以下同じ)方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の通信システムとして、例
えばISDNを用いて電話やファックス等の種々のメデ
ィアを組み合わせてサービスを提供する情報通信システ
ムが知られている。この情報通信システムでは、ISD
Nに、サービス提供を受ける複数のユーザ端末や、マル
チメディア情報等のサービスを提供する情報処理装置、
中継装置、ホスト端末等が接続される。
【0003】上記接続形態の情報通信システムにおい
て、例えば情報処理装置がISDNを介して特定のユー
ザ端末と通信を行う場合は、情報処理装置(発呼側通信
装置)からユーザ端末(着呼側通信装置)に対する1つ
の呼ごとに、各種情報要素、例えば伝達能力、チャネル
識別、高位レイヤ整合性、発番号、発サブアドレス、着
番号、あるいは着サブアドレス等を利用して、1つのチ
ャネルの確保し、その後に呼の確立を行う構成が採られ
ている。
【0004】このように、従来の情報通信システムで
は、複数チャネル(通信路)を用いて両通信装置間で通
信を行う場合であっても、個々の呼が使用するチャネル
の確保は、別々に行われているのが通常であった。な
お、ISDNを用いた情報通信システムでは、チャネル
を特定の用途に使用するために、第三者からの着信を規
制する発信専用制御や閉域接続等の付加サービスが利用
される場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の情報
通信システムでチャネルの確保を個々の呼確立毎に行う
場合において、複数チャネルを利用するサービス、例え
ば第1のユーザ端末に対する音声サービスと第2のユー
ザ端末に対するファックスサービス等の複数のサービス
等を、ISDNを介して情報処理装置が同時に提供する
ような場合には、以下のような問題があった。
【0006】即ち、これら複数のサービスのための複数
の呼を確立する途中において、情報処理装置に第三者か
らの呼が着信する場合がある。この場合、情報処理装置
に割り当てられたチャネル数が比較的多く、且つ情報処
理装置自体の処理能力が高ければ問題無いが、割り当て
られたチャネル数がさほど多くないときは、上記第三者
の着信によって不足し、サービス中断が余儀なくされる
虞があった。また、第三者からの着信を規制する発信専
用制御付加サービスや閉域接続付加サービスを利用する
場合には、発信専用制御等を行った回線やチャネルにお
いては着信できなくなるという問題もあった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑み、複数チャネ
ルを使用するシステムにおいて、確立すべき呼をサービ
ス毎にグループ化し、第三者からの着信による資源不足
の事態発生を回避することができる複数チャネル通信方
法及びこの方法を実現するための複数チャネル通信装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が提供する複数チ
ャネルの通信方法は、発呼側通信装置と着呼側通信装置
との間に介在する複数チャネルの通信路から使用予定の
チャネルを確保する段階を有し、確保されたチャネルに
呼を確立して通信を行う方法において、前記使用予定の
チャネルを確保する段階は、発呼側通信装置が、自装置
に接続された通信路から使用予定数の空きチャネルの有
無を探索し、該空きチャネルが有るときに、着呼側通信
装置に対してチャネルの使用予定数情報及び呼識別情報
を含む呼確立要求を送出するとともに、当該着呼側通信
装置からの呼確立可能通知の受信を契機に前記使用予定
数の空きチャネルを確保する過程を含み、他方、着呼側
通信装置が、前記着呼側通信装置が、前記発呼側通信装
置から送られた使用予定数情報及び呼識別情報を含む呼
確立要求の受信を契機に、自装置に接続された通信路か
ら使用予定数の空きチャネルの有無を探索し、該空きチ
ャネルが有るときに、前記使用予定数の空きチャネルを
確保するとともに前記呼確立可能通知を当該発呼側通信
装置に送信する過程を含むことを特徴とする。
【0009】また、本発明が提供する複数チャネルの通
信装置は、自装置と相手側通信装置との間に介在する複
数チャネルの通信路から使用予定のチャネルを確保し、
確保されたチャネルに呼を確立して通信を行う複数チャ
ネル通信装置において、自装置と相手側通信装置との間
の呼を識別するための識別情報を相手側通信装置毎に生
成する識別情報生成手段と、呼確立済みの個々のチャネ
ルに前記識別情報を動的に割り当て、この割当状況から
前記通信路の空きチャネル数を導出する第1の手段と、
前記導出された空きチャネル数が相手側通信装置との間
で確保する予定のチャネル数以上のときに、該予定数の
空きチャネルを確保するとともに、当該相手側通信装置
と協動して前記予定チャネル数の呼確立処理を行う第2
の手段とを有することを特徴とする。なお、前記第2の
手段は、好ましくは、前記相手側通信装置との最初の呼
確立処理時に、当該呼に対する予定数の空きチャネルを
確保する。
【0010】
【作用】本発明の複数チャネルの通信方法では、呼を確
立しようとする場合、発呼側通信装置が、まず、自装置
に接続された通信路から使用予定数の空きチャネルの有
無を探索する。該空きチャネルが有るときは、着呼側通
信装置に対して該予定数情報及び呼識別情報を含む呼確
立要求を送出し、当該呼に対する予定数のチャネル確保
が可能か否かを問い合わせる。一方、着呼側通信装置で
は、発呼側通信装置から送られた予定チャネル数情報及
び呼識別情報をもとに自装置に接続された通信路から当
該呼識別情報に対応する使用予定数の空きチャネルの有
無を探索し、該空きチャネルが有るときは、当該呼に対
する予定数分の空きチャネルを確保するとともに呼確立
可能通知を発呼側通信装置に送信する。この着呼側通信
装置からの呼確立可能通知を受信することで、発呼側通
信装置は、予定数分のチャネルが確保されたことを知る
ことができるので、以後、確保したチャネルについてそ
れぞれ呼を確立し、通信を行うことで、第三者からの割
込着信等の影響を防止することができる。
【0011】また、本発明の複数チャネルの通信装置で
は、識別情報生成手段が、自装置と相手側通信装置との
間の呼を識別するための識別情報を相手側通信装置毎に
生成しておく。そして第1の手段が呼確立済みの個々の
チャネルに前記識別情報を動的に割り当て、この割当状
況から自装置に接続された通信路の空きチャネル数を導
出する。第2の手段は、この導出された空きチャネル数
が相手側通信装置との間で確保する予定のチャネル数を
超えるか否かを判定し、超えるときは当該呼に対する予
定数の空きチャネルを確保し、相手側通信装置に対して
確保したチャネル数の呼確立要求を行う。そして相手側
通信装置と協動して予定チャネル数の呼確立処理を行
う。このとき、相手側通信装置との最初の呼確立処理時
に、予定数のチャネルを確保しておくことで以後の通信
の中断防止が保証される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る通信装置
のブロック図であり、ISDNを用いた情報通信システ
ムの例を示す。なお、相手側通信装置については省略し
てあるが、本発明を実施する部分については図1に示し
た構成とほぼ同様となる。
【0013】図1を参照すると、本実施例の通信装置1
は、ISDN(以下、網と称する)2に接続して通信制
御を行う網制御部10、網制御部10にそれぞれ接続さ
れてこれとの間で情報の送受信を行う複数のメディア処
理部11、チャネル管理情報を書き換え自在に記憶する
チャネル管理テーブル12、呼をサービス単位に識別す
るための呼群番号を含む呼管理情報を書き換え自在に記
憶する呼群管理テーブル13、及び、装置内の情報の流
れを管理して各部の制御を行う主制御部14とを備えて
構成される。
【0014】ここで主制御部14は、例えばプログラム
されたコンピュータであり、本装置1が扱う情報を外部
機器との間で入出力するI/O(input/output)制御部
141、網制御部10を用いて複数のチャネルに呼を確
立するとともに、メディア処理部11を用いて様々な種
類の情報(音声、データ、画像等)を送受信する通信制
御部142、及び、チャネル管理テーブル12及び呼群
番号管理テーブル13との間で呼群番号の登録やチャネ
ル割当等を行うとともに、チャネルの使用状況を監視す
るチャネル監視部143を有している。
【0015】次に、上記構成の通信装置1において、複
数チャネルに呼を確立するための処理手順を図2〜図5
を参照して説明する。なお、図2〜図5において、Sは
各処理ステップを表す。図2は、処理全体の流れを概略
的に示すフローチャートであり、最初のチャネルの呼確
立処理S100、2本目以降のチャネルの呼確立処理
(S101)、通信処理(S102)、並びに通信終了
処理(S103)の順に実行する様子を示している。最
初のチャネルの呼確立処理(S100)の詳細なフロー
を図3、2本目以降のチャネルの呼確立処理(S10
1)の詳細なフローを図4、通信終了処理(S103)
の詳細なフローを図5にそれぞれ示す。通信処理(S1
02)においては、呼確立状態のチャネルを使用して各
種メディア情報が相手側通信装置との間で送受信され
る。以下、各処理の流れを具体的に説明する。
【0016】(最初のチャネルの呼確立処理)図3を参
照すると、まず、指令に基づき最初のチャネルの呼確立
処理を開始する(S200)。次いで使用予定のチャネ
ル数情報、発呼側ID、並びに着呼側IDから、呼群番
号を生成する(S101)。発呼側IDは自装置の識別
符号、着呼側IDは相手側通信装置(図示省略)の識別
符号である。呼群番号は、複数チャネルを利用する通信
において、当該複数チャネルを利用する呼を1つのグル
ープとして識別するための手段に用いるものであり、通
信装置間で一意に定められる情報形式であって良い。本
実施例で用いる呼群番号のフォーマットの一例を図6に
示す。
【0017】なお、この呼群番号の生成に際し、必要と
するチャネル数を含めないで、別情報としてと取り扱う
こともできる。この場合には、後述のS205におい
て、呼群番号と、呼確立を必要とするチャネル数の両方
の情報を送信する。
【0018】次いで、チャネル管理テーブル12を検索
して、必要とするチャネル数分の空きがあることを確認
する(S202)。また、このチャネル管理テーブル1
2に記憶された内容から自装置に割り当てられたチャネ
ルの予約状況(割当状況)を調べ、空きチャネル数が使
用予定のチャネル数以上であることを確認する。なお、
このチャネル管理の詳細は後述する。
【0019】このとき空きチャネルがあれば、必要数の
チャネルを確保するとともにチャネル管理テーブル12
への呼群番号の登録を行い(S204)、呼設定メッセ
ージにこの呼群番号を入れて着呼側装置へ網2を経由し
て送信する(S205)。これにより自装置は応答待ち
の状態となる。
【0020】他方、S202において空きチャネルがな
ければ発信不可であるとして処理を終了する(S20
3)。ここで、呼群番号を入れる呼設定メッセージ内の
領域としては、発呼側装置と着呼側装置との間で情報が
そのまま送受信される領域、例えば着サブアドレス情報
要素、ユーザ・ユーザデータ情報要素等が使用される。
【0021】他方、図示しない着呼側装置では以下の処
理を行う。上記呼設定メッセージを着信検出し(S20
8)、またその際に受信した呼設定メッセージ内の呼群
番号の確認を行う。ここで、呼群番号が登録済みであれ
ば、当該呼については既に最初の呼確立処理が行われて
いることを示すので、後述する2本目以降の呼確立の場
合の処理(S210)に移る。よって、最初の呼確立処
理の場合にはこのS210への遷移はない。他方、呼群
番号が未登録である場合には、呼群番号内の必要とする
チャネル数分の空きがあることを確認する(S21
1)。
【0022】空きがない場合は着信不可であり、解放完
了メッセージを発呼側装置(即ち、自装置、以下同じ)
へ網2を経由して送出する(S212)。これを受けて
発呼側装置では、相手側ビジーを検出し(S206)、
確保したチャネルの解放および呼番号のチャネル管理テ
ーブル12からの登録抹消を行い(S207)、処理を
終了する。なお、発呼側装置は、応答待ち状態で異常を
検出すると、同様に呼群番号の登録抹消および確保した
チャネルの解放を行って処理を終了する。
【0023】一方、S211で空きがあることを確認し
た場合、着呼側装置では、必要数のチャネルの確保およ
び呼群番号の登録を行い(S213)、発呼側装置に応
答メッセージを網2経由で送出し(S214)、最初の
チャネルが呼確立状態となる(S215)。また自装置
ではこの応答メッセージを検出し(S216)、同様に
最初のチャネルが呼確立状態となる(S217)。
【0024】そして、この呼確立状態の以降は、上記の
複数のチャネルのうちの少なくとも1つのチャネルが呼
確立状態となる通信処理(S101)の状態において
は、両装置(発呼側装置と着呼側装置)間で、それらの
メディア処理部11を用いて、また網2を介して、情報
の送受信が行われる。
【0025】(2本目以降のチャネルの呼確立処理)次
に、2本目以降のチャネルの呼確立処理(S101)の
手順を、図4を参照して説明する。まず、通信中である
両装置の一方(発呼側装置)が、他方(着呼側装置)に
対して、2本目以降のチャネルの呼確立処理を開始する
(S300)。この処理は、次のように行われる。ま
ず、発呼側装置は、呼設定メッセージに呼群番号を入
れ、網2経由で着呼側装置に送信する(S301)。
【0026】これに対し、着呼側装置では、この着信を
検出し(S302)、また受信した呼設定メッセージ内
の呼群番号の確認を行う(S303)。ここで、呼群番
号が未登録であれば、最初のチャネルの呼確立処理が行
われる(S304)。なお、2本目以降の呼確立が前提
であれば、この状態への遷移はない。
【0027】一方、S303において呼群番号が登録済
みであれば、着呼側装置から発呼側装置へ網2経由で応
答メッセージの送出が行われ(S316)、また発呼側
装置はこの応答メッセージを受信し検出する(S31
8)。そして以後は、発呼側装置と着呼側装置との間に
おいて上記割り当てられたチャネルが呼確立状態となり
(S317、S319)、通信処理中の状態なる(S1
02)。
【0028】(通信終了処理)また、図5を参照して通
信終了処理の手順を説明する。少なくとも1つのチャネ
ルが呼確立状態である通信処理(S101)において、
両装置が呼の解放処理を始める(S401)。このと
き、両装置間で最初に確保したチャネルが全て呼確立状
態でないかどうかを確認し(S402)、少なくとも1
つのチャネルが呼確立状態であれば、通信処理(S10
1)の状態に戻る(S403)。他方、全てのチャネル
が呼確立状態でない場合には、呼群番号の登録抹消およ
びチャネルの解放を行い(S404)、処理を終了す
る。
【0029】次に、図7及び図8を参照して本実施例に
おけるチャネルの管理の具体的手法について説明する。
図7はチャネル管理テーブル12の内容例を示す図であ
り、各回線のチャネル毎に、これらチャネルの使用状況
とチャネルの予約状況を、それぞれ管理している。
【0030】図中、「回線」の欄は、自装置に接続され
た通信路の回線番号を示したものである。「チャネル」
の欄は、これらの回線に含まれるチャネルの番号を示し
たものであり、図示の例では、1回線当たり24チャネ
ルが含まれている。「チャネル使用状況」の欄には現在
のチャネル使用状況、即ち呼の確立状態を示している。
例えば各チャネルが呼確立状態となっている場合(S2
15、S217、S317、S319)においてその呼
が用いる呼群番号の登録番号が、図8にその内容例を示
す呼群番号管理テーブル13から取得し、これが「チャ
ネルの使用状況」の欄に動的に格納される。なお、動的
とは、状態に応じて変更されることを指す。そして、呼
が解放された(S401)場合には、「チャネル使用状
況」の欄は未使用となる。
【0031】更に、「チャネル予約状況」の欄には、回
線毎の確保されていないチャネルの数、つまり空きチャ
ネル数が、動的に格納される。そして、最初のチャネル
の呼確立処理(S100)において、発呼側装置と着呼
側装置との間で使用予定のチャネルの確保が行われる場
合(S204、S213)には、この「チャネル予約状
況」の欄に示された空きチャネル数から確立しようとす
る呼の呼群番号に含まれた必要とするチャネル数を減じ
られ、その結果が再度この欄に格納される処理が行われ
る(使用予定のチャネルを確保する段階)。また、通信
終了時にチャネルの解放を行う場合(S404、S20
7)には、この「チャネル予約状況」の欄に示された空
きチャネル数に、解放した呼の呼群番号に含まれた必要
とするチャネル数を加えた結果が、再度この欄に格納さ
れる処理が行われる。
【0032】呼群番号管理テーブル13の内容例を図8
に示す。この呼群番号管理テーブル13は、各登録番
号”1”〜”6”において、呼群番号、並びに呼群番号
毎の確立中における呼の数を、それぞれ管理している。
【0033】図8において、「登録番号」の欄は固定値
である。また「呼群番号」の欄は、最初のチャネルの呼
確立処理(S100)において、呼群番号の登録を行う
場合(S204、S213)に、未使用のデータに代え
て呼群番号を格納して、登録番号との対応を付ける。ま
た通信終了時には、呼群番号の登録抹消を行う場合(S
404、S207)には、その呼群番号の欄を未使用に
する。なお、「2AB」とは、発呼側IDがA、着呼側
IDがBの呼を2本確立することを意味している。
【0034】また、「確立呼数」の欄は、その呼群番号
を利用して、確立した呼の数を動的に格納する。つま
り、確立呼数は、最初の呼確立処理(S215、S21
7)によって”1”となり、以降はその呼群番号の呼が
確立される場合(S317、S319)には”1”を加
え、またその呼群番号の呼が解放される場合(S40
1)には”1”を減ずるものである。これにより複数チ
ャネルを利用する呼を一つのグループとして識別するこ
とができる。そしてこの欄が”0”になった場合、呼群
番号の登録抹消、チャネルの解放(S404)が行わ
れ、通信を終了する。
【0035】このように構成することで、通信装置間に
おいて最初の呼確立処理の際に使用予定数のチャネルが
保証されるので、第三者からの割込着信があった場合で
も、通信路不足による両通信装置間でのサービス停止が
防止できる。また、最初の呼確立処理の際にサービスが
中断されないことが保証されるので、無駄な課金の発生
を防止することができる。更に、サービス毎に利用する
チャネルを確保してからサービスを開始するためにチャ
ネルを共有化できて設備として必要な回線数を低減でき
る等の効果もある。
【0036】以上、本発明を実施例を用いて詳細に説明
したが、本発明は上記実施例に限定されず、種々の異な
る態様での実施が可能である。例えば、以上の実施例は
ISDNの網を利用した通信システムの場合の例である
が、その他の網あるいはネットワークを利用した通信シ
ステムにも本発明を適用できることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の複数チャネルの通信方法によれば、発呼側通信装置及
び着呼側通信装置が、それぞれ自装置に接続された通信
路から使用予定数の空きチャネルの有無を探索し、該空
きチャネルが有るときに、他方の通信装置と協動して当
該呼に対する予定数分の空きチャネルを確保するので、
その後の呼確立により通信装置間の予定数のチャネルが
保証される効果がある。
【0038】従って、通信中の通信装置に第三者の着信
等が発生しても、そのことによる通信中断が無くなり、
高品質のサービスを提供できるとともに、第三者にとっ
ても無駄な課金がかからなくなる利点がある。
【0039】また、本発明の複数チャネル通信装置は、
呼確立済みの個々のチャネルに呼識別用の識別情報を動
的に割り当て、その割当状況から導出された通信路の空
きチャネル数が相手側通信装置との間で確保する予定の
チャネル数を超えるときに、該予定数の空きチャネルを
確保するとともに、当該相手側通信装置と協動して予定
チャネル数の呼確立処理を行う構成なので、使用予定数
のチャネルの確保が容易になり、しかも第三者からの呼
と確立すべき呼との区別が可能になる効果がある。これ
により上記本発明の方法を容易に実現することができ
る。
【0040】本発明の複数チャネル通信装置は、また、
相手側通信装置との最初の呼確立処理時に、予定数の各
チャネルを確保する構成なので、通信開始の際にその中
断のないことが保証され、運用性、コスト性を含めたサ
ービスの品質向上が図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構
成図。
【図2】本実施例における、通信処理の全体の流れを示
したフローチャート。
【図3】本実施例における、最初のチャネルの呼確立処
理の詳細を示したフローチャート。
【図4】本実施例における、2本目以降のチャネルの呼
確立処理の詳細を示したフローチャート。
【図5】本実施例における、通信終了処理の詳細を示し
たフローチャート。
【図6】本実施例で用いる呼群番号のフォーマットの一
例を示した説明図。
【図7】本実施例で用いるチャネル管理テーブルの内容
例を示す説明図。
【図8】本実施例で用いる呼群番号管理テーブルの内容
例を示す説明図。
【符号の説明】
1 通信装置 10 網制御装置 11 メディア処理部 12 チャネル管理テーブル 13 呼群番号管理テーブル 14 主制御部 141 I/O制御部 142 通信制御部 143 チャネル監視部 2 ISDN
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 複数チャネル通信方法及び通信装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ISDN等の網を用い
て複数のサービスを提供する通信システムに関し、特
に、各通信装置における複数チャネルの呼の確立(通信
路設定、以下同じ)方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の通信システムとして、例
えばISDNを用いて電話やファックス等の種々のメデ
ィアを組み合わせてサービスを提供する情報通信システ
ムが知られている。この情報通信システムでは、ISD
Nに、サービス提供を受ける複数のユーザ端末や、マル
チメディア情報等のサービスを提供する情報処理装置、
中継装置、ホスト端末等が接続される。
【0003】上記接続形態の情報通信システムにおい
て、例えば情報処理装置がISDNを介して特定のユー
ザ端末と通信を行う場合は、情報処理装置(発呼側通信
装置)からユーザ端末(着呼側通信装置)に対する1つ
の呼ごとに、各種情報要素、例えば伝達能力、チャネル
識別、高位レイヤ整合性、発番号、発サブアドレス、着
番号、あるいは着サブアドレス等を利用して、1つのチ
ャネル確保し、その後に呼の確立を行う構成が採られ
ている。
【0004】このように、従来の情報通信システムで
は、複数チャネル(通信路)を用いて両通信装置間で通
信を行う場合であっても、個々の呼が使用するチャネル
の確保は、別々に行われているのが通常であった。な
お、ISDNを用いた情報通信システムでは、チャネル
を特定の用途に使用するために、第三者からの着信を規
制する発信専用制御や閉域接続等の付加サービスが利用
される場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の情報
通信システムでチャネルの確保を個々の呼確立毎に行う
場合において、複数チャネルを利用するサービス、例え
ば第1のユーザ端末に対する音声サービスと第2のユー
ザ端末に対するファックスサービス等の複数のサービス
等を、ISDNを介して情報処理装置が同時に提供する
ような場合には、以下のような問題があった。
【0006】即ち、これら複数のサービスのための複数
の呼を確立する途中において、情報処理装置に第三者か
らの呼が着信する場合がある。この場合、情報処理装置
に割り当てられたチャネル数が比較的多く、且つ情報処
理装置自体の処理能力が高ければ問題無いが、割り当て
られたチャネル数がさほど多くないときは、上記第三者
の着信によって不足し、サービス中断が余儀なくされる
虞があった。また、第三者からの着信を規制する発信専
用制御付加サービスや閉域接続付加サービスを利用する
場合には、発信専用制御等を行った回線やチャネルにお
いては着信できなくなるという問題もあった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑み、複数チャネ
ルを使用するシステムにおいて、確立すべき呼をサービ
ス毎にグループ化し、第三者からの着信による資源不足
の事態発生を回避することができる複数チャネル通信方
法及びこの方法を実現するための複数チャネル通信装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が提供する複数チ
ャネルの通信方法は、通信装置間に介在する複数チャネ
ルの通信路から使用予定のチャネルを確保する段階と、
確保されたチャネルに呼を確立する段階とを有する通信
方法において、前記使用予定のチャネルを確保する段階
は、最初に発呼する第1の通信装置が、自装置に接続さ
れた通信路から使用予定数の空きチャネルの有無を探索
し、該空きチャネルが有るときに、前記使用予定数の空
きチャネルを確保するとともに、自装置で生成した呼識
別情報を記憶し、通信相手となる第2の通信装置に対し
てチャネルの使用予定数情報と前記呼識別情報とをグル
ープ化した呼確立要求を送出する過程、及び、前記第2
の通信装置が、前記呼確立要求の受信を契機に自装置に
接続された通信路から前記使用予定数の空きチャネルの
有無を探索し、該空きチャネルが有るときに、前記使用
予定数の空きチャネルを確保する過程を含むことを特徴
とする。また、前記確保されたチャネルに呼を確立する
段階は、前記使用予定のチャネルを確保する段階後、前
記第2の通信装置が、前記呼確立要求に含まれる呼識別
情報を記憶して呼確立可能通知を前記第1の通信装置に
送信する過程、及び、前記第1及び第2の通信装置間で
いずれか一方の通信装置が前記呼確立要求を他方の通信
装置に送信し、該他方の通信装置が前記呼確立要求に含
まれる呼識別情報と自装置に記憶している呼識別情報と
を比較し、一致したときは確保している空きチャネルの
中の一つを当該呼に割り当てて呼確立通知を一方の通信
装置に送出する過程を含むことを特徴とする。
【0009】また、本発明が提供する複数チャネルの通
信装置は、自装置と相手側通信装置との間に介在する複
数チャネルの通信路から使用予定のチャネルを確保し、
確保されたチャネルに呼を確立して通信を行う複数チャ
ネル通信装置において、自装置と相手側通信装置との間
複数の呼を一つのグループとして識別するための識別
情報を当該複数チャネル毎に生成する識別情報生成手段
と、前記識別情報毎の使用予定チャネル数と当該通信路
のチャネル数とから当該通信路の割当可能な空きチャネ
ル数を導出する第1の手段と、前記導出された空きチャ
ネル数が当該グループで使用する予定のチャネル数以上
のときに、当該グループに対する使用予定数の空きチャ
ネルを確保する第2の手段と、該相手側通信装置と協動
して使用予定チャネル数の呼確立処理を当該識別情報を
用いて行う第3の手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の複数チャネルの通信方法では、呼を確
立しようとする場合、第1の通信装置が、まず、自装置
に接続された通信路から使用予定数の空きチャネルの有
無を探索する。該空きチャネルが有るときは、使用予定
数分を確保するとともに呼識別情報をメモリ等に記憶
し、第2の通信装置に対してチャネルの使用予定数情報
と呼識別情報とをグループ化した呼確立要求を送出
る。一方、第2の通信装置では、第1の通信装置から送
られた呼確立要求の受信を契機に、自装置に接続された
通信路から前記使用予定数の空きチャネルの有無を探索
し、該空きチャネルが有るときは、当該グループに対す
る予定数分の空きチャネルを確保する。使用予定のチャ
ネルを確保した後は、第2の通信装置が、呼確立要求に
含まれる呼識別情報を記憶して呼確立可能通知を第1の
通信装置に送信し、最初の呼確立処理を可能にする。次
に、第1及び第2の通信装置間でいずれか一方の通信装
置が呼確立要求を他方の通信装置に送信し、該他方の通
信装置が呼確立要求に含まれる呼識別情報と自装置に記
憶している呼識別情報とを比較し、一致したときに確保
している空きチャネルの中の一つを当該呼に割り当てて
呼確立通知を一方の通信装置に送出する。これにより2
本目以降の呼確立処理を可能にする。このようにして通
信装置間で呼を確立することにより、以後、第三者から
の着信等の影響を受けずに通信を行うことができる。
【0011】また、本発明の複数チャネルの通信装置で
は、識別情報生成手段が、自装置と相手側通信装置との
間の複数の呼を一つのグループとして識別するための識
別情報を当該複数チャネル毎に生成しておく。そして第
1の手段において識別情報毎の使用予定チャネル数と当
該通信路のチャネル数とから当該通信路の割当可能な
きチャネル数を導出する。第2の手段では、この導出さ
れた空きチャネル数が当該グループで使用する予定のチ
ャネル数以上か否かを判定し、予定数以上のときは、
グループに対する使用予定数の空きチャネルを確保す
る。空きチャネル確保後は、第3の手段が、当該識別情
報を用い、相手側通信装置と協動して使用予定チャネル
数の呼確立処理を行う。このように、複数チャネルを利
用する呼を一つのグループとして識別し、グループ毎に
チャネルを確保しておくことで以後の通信の中断防止が
保証される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る通信装置
のブロック図であり、ISDNを用いた情報通信システ
ムの例を示す。なお、相手側通信装置については省略し
てあるが、本発明を実施する部分については図1に示し
た構成とほぼ同様となる。
【0013】図1を参照すると、本実施例の通信装置1
は、ISDN(以下、網と称する)2に接続して通信制
御を行う網制御部10、網制御部10にそれぞれ接続さ
れてこれとの間で情報の送受信を行う複数のメディア処
理部11、チャネル管理情報を書き換え自在に記憶する
チャネル管理テーブル12、呼をサービス単位に識別す
るための呼群番号を含む呼管理情報を書き換え自在に記
憶する呼群管理テーブル13、及び、装置内の情報の流
れを管理して各部の制御を行う主制御部14とを備えて
構成される。
【0014】ここで主制御部14は、例えばプログラム
されたコンピュータであり、本装置1が扱う情報を外部
機器との間で入出力するI/O(input/output)制御部
141、網制御部10を用いて複数のチャネルに呼を確
立するとともに、メディア処理部11を用いて様々な種
類の情報(音声、データ、画像等)を送受信する通信制
御部142、及び、チャネル管理テーブル12及び呼群
番号管理テーブル13との間で呼群番号の登録やチャネ
ル割当等を行うとともに、チャネルの使用状況を監視す
るチャネル管理部142を有している。
【0015】次に、上記構成の通信装置1において、複
数チャネルに呼を確立するための処理手順を図2〜図5
を参照して説明する。なお、図2〜図5において、Sは
各処理ステップを表す。図2は、処理全体の流れを概略
的に示すフローチャートであり、最初のチャネルの呼確
立処理S100、2本目以降のチャネルの呼確立処
理(S101)、通信処理(S102)、並びに通信終
了処理(S103)の順に実行する様子を示している。
最初のチャネルの呼確立処理(S100)の詳細なフロ
ーを図3、2本目以降のチャネルの呼確立処理(S10
1)の詳細なフローを図4、通信終了処理(S103)
の詳細なフローを図5にそれぞれ示す。通信処理(S1
02)においては、呼確立状態のチャネルを使用して各
種メディア情報が相手側通信装置との間で送受信され
る。以下、各処理の流れを具体的に説明する。
【0016】(最初のチャネルの呼確立処理)図3を参
照すると、まず、指令に基づき最初のチャネルの呼確立
処理を開始する(S200)。次いで必要とするチャネ
ル数、発呼側ID、並びに着呼側IDから、呼群番号を
生成する(S101)。発呼側IDは自装置の識別符
号、着呼側IDは相手側通信装置(図示省略)の識別符
号である。呼群番号は、複数チャネルを利用する通信に
おいて、当該複数チャネルを利用する呼を1つのグルー
プとして識別するための手段に用いるものであり、通信
装置間で一意に定められる情報形式であって良い。本実
施例で用いる呼群番号のフォーマットの一例を図6に示
す。
【0017】なお、この呼群番号の生成に際し、必要と
するチャネル数を含めないで、別情報としてと取り扱う
こともできる。この場合には、後述のS205におい
て、呼群番号を必要とするチャネル数の両方の情報を送
信するようになる。
【0018】次いで、チャネル管理テーブル12を検索
して、必要とするチャネル数分の空きがあることを確認
する(S202)。また、このチャネル管理テーブル1
2に記憶された内容から自装置に割り当てられたチャネ
ルの予約状況(割当状況)を調べ、空きチャネル数が使
用予定のチャネル数以上であることを確認する。なお、
このチャネル管理の詳細は後述する。
【0019】このとき空きチャネルがあれば、必要数の
チャネルを確保するとともにチャネル管理テーブル12
への呼群番号の登録を行い(S204)、呼確立メッセ
ージにこの呼群番号を入れて着呼側装置へ網2を経由し
て送信する(S205)。これにより自装置は応答待ち
の状態となる。
【0020】他方、S202において空きチャネルがな
ければ発信不可であるとして処理を終了する(S20
3)。ここで、呼群番号を入れる呼確立メッセージ内の
領域としては、発呼側装置と着呼側装置との間で情報が
そのまま送受信される領域、例えば着サブアドレス情報
要素、ユーザ・ユーザデータ情報要素等が使用される。
【0021】他方、図示しない着呼側装置では以下の処
理を行う。上記呼確立メッセージを着信検出し(S20
8)、またその際に受信した呼確立メッセージ内の呼群
番号の確認を行う。ここで、呼群番号が登録済みであれ
ば、後述する2本目以降の呼確立の場合の処理(S21
0)に移る。よって、最初の呼確立処理の場合にはこの
S210への遷移はない。また、呼群番号が未登録であ
る場合には、呼群番号内の必要とするチャネル数分の空
きがあることを確認する(S211)。
【0022】空きがない場合は着信不可であり、解放完
了メッセージを発呼側装置(即ち、自装置)へ網2を経
由して送出する(S212)。これを受けて発呼側装置
では、相手側ビジーを検出し(S206)、確保したチ
ャネルの解放および呼番号のチャネル管理テーブル12
からの登録抹消を行い(S207)、処理を終了する。
なお、発呼側装置は、応答待ち状態で異常を検出する
と、同様に呼群番号の登録抹消および確保したチャネル
の解放を行って処理を終了する。
【0023】一方、S211で空きがあることを確認し
た場合、着呼側装置では、必要数のチャネルの確保およ
び呼群番号の登録を行い(S213)、発呼側装置に応
答メッセージを網2経由で送出し(S214)、最初の
チャネルが呼確立状態となる(S215)。また自装置
ではこの応答メッセージを検出し(S216)、同様に
最初のチャネルが呼確立状態となる(S217)。
【0024】そして、この呼確立状態の以降は、上記の
複数のチャネルのうちの少なくとも1つのチャネルが呼
確立状態となる通信中(S102)の状態においては、
両装置(発呼側装置と着呼側装置)間ではそれらのメデ
ィア処理部11を用いて、また網2を介して、情報の送
受信が行われる。
【0025】(2本目以降のチャネルの呼確立処理)次
に、2本目以降のチャネルの呼確立処理(S101)の
手順を、図4を参照して説明する。まず、通信中である
両装置の一方(例えば発呼側装置)が、他方(例えば
呼側装置)に対して、2本目以降のチャネルの呼確立処
理を開始する(S300)。この処理は、次のように行
われる。まず、発呼側装置は、呼確立メッセージに呼群
番号を入れ、網2経由で着呼側装置に送信する(S30
1)。
【0026】これに対し、着呼側装置では、この着信を
検出し(S302)、また受信した呼確立メッセージ内
の呼群番号の確認を行う(S303)。ここで、呼群番
号が未登録であれば、最初のチャネルの呼確立処理が行
われる(S304)。なお、2本目以降の呼確立が前提
であれば、この状態への遷移はない。
【0027】一方、S303において呼群番号が登録済
みであれば、着呼側装置から発呼側装置へ網2経由で応
答メッセージの送出が行われ(S316)、また発呼側
装置はこの応答メッセージを受信し検出する(S31
8)。そして以後は、発呼側装置と着呼側装置との間に
おいて上記割り当てられたチャネルが呼確立状態となり
(S317、S319)、通信処理中の状態なる(S1
02)。
【0028】(通信終了処理)また、図5を参照して通
信終了処理の手順を説明する。少なくとも1つのチャネ
ルが呼確立状態である通信処理中(S102)におい
て、両装置が呼の解放処理を始める(S401)。この
とき、両装置間で最初に確保したチャネルが全て呼確立
状態でないかどうかを確認し(S402)、少なくとも
1つのチャネルが呼確立状態であれば、通信処理中(S
102)の状態に戻る(S403)。他方、全てのチャ
ネルが呼確立状態でない場合には、呼群番号の登録抹消
およびチャネルの解放を行い(S404)、処理を終了
する。
【0029】次に、図7及び図8を参照して本実施例に
おけるチャネルの管理の具体的手法について説明する。
図7はチャネル管理テーブル12の内容例を示す図であ
り、各回線のチャネル毎に、これらチャネルの使用状況
とチャネルの予約状況を、それぞれ管理している。
【0030】図中、「回線」の欄は、自装置に接続され
た通信路の回線番号を示したものである。「チャネル」
の欄は、これらの回線に含まれるチャネルの番号を示し
たものであり、図示の例では、1回線当たり24チャネ
ルが含まれている。「チャネル使用状況」の欄には現在
のチャネル使用状況、即ち呼の確立状態を示している。
例えば各チャネルが呼確立状態となっている場合(S2
15、S217、S317、S319)においてその呼
が用いる呼群番号の登録番号が、図8にその内容例を示
す呼群番号管理テーブル13から取得し、これが「チャ
ネルの使用状況」の欄に動的に格納される。なお、動的
とは、状態に応じて変更されることを指す。そして、呼
が解放された(S401)場合には、「チャネル使用状
況」の欄は未使用となる。
【0031】更に、「チャネル予約状況」の欄には、回
線毎の確保されていないチャネルの数、つまり空きチャ
ネル数が、動的に格納される。そして、最初のチャネル
の呼確立処理(S100)において、発呼側装置と着呼
側装置とでチャネルの確保が行われる場合(S204、
S213)には、この「チャネル予約状況」の欄に示さ
れた空きチャネル数から確立しようとする呼の呼群番号
に含まれた必要とするチャネル数を減じられ、この結果
が再度この欄に格納される処理が行われる。また、通信
終了時にチャネルの解放を行う場合(S404、S20
7)には、この「チャネル予約状況」の欄に示された空
きチャネル数に、解放した呼の呼群番号に含まれた必要
とするチャネル数を加えた結果が、再度この欄に格納さ
れる処理が行われる。
【0032】呼群番号管理テーブル13の内容例を図8
に示す。この呼群番号管理テーブル13は、各登録番
号”1”〜”6”において、呼群番号、並びに呼群番号
毎の確立中における呼の数を、それぞれ管理している。
【0033】図8において、「登録番号」の欄は固定値
である。また「呼群番号」の欄は、最初のチャネルの呼
確立処理(S100)において、呼群番号の登録を行う
場合(S204、S213)に、未使用のデータに代え
て呼群番号を格納して、登録番号との対応を付ける。ま
た通信終了時には、呼群番号の登録抹消を行う場合(S
404、S207)には、その呼群番号の欄を未使用に
する。なお、「2AB」とは、発呼側IDがA、着呼側
IDがBの呼を2本確立することを意味している。
【0034】また、「確立呼数」の欄は、その呼群番号
を利用して、確立した呼の数を動的に格納する。つま
り、確立呼数は、最初の呼確立処理(S215、S21
7)によって”1”となり、以降はその呼群番号の呼が
確立される場合(S317、S319)には”1”を加
え、またその呼群番号の呼が解放される場合(S40
1)には”1”を減ずるものである。そしてこの欄が”
0”になった場合、呼群番号の登録抹消、チャネルの解
放(S404)が行われ、通信を終了する。
【0035】このように構成することで、通信装置間に
おいて複数の呼を確立する途中で第三者からの着信があ
った場合でも、通信路不足による両通信装置間でのサー
ビス停止が防止できる他、最初の呼確立時にサービスが
中断されないことが保証されるので無駄な課金がかから
ない、サービス毎に利用するチャネルを確保してからサ
ービスを開始するためにチャネルを共有化できて設備と
して必要な回線数を低減できる等の効果もある。
【0036】以上、本発明を実施例を用いて詳細に説明
したが、本発明は上記実施例に限定されず、種々の異な
る態様での実施が可能である。例えば、以上の実施例は
ISDNの網を利用した通信システムの場合の例である
が、その他の網あるいはネットワークを利用した通信シ
ステムにも本発明を適用できることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の複数チャネルの通信方法によれば、第1及び第2の
信装置が、使用予定数のチャネルを利用する呼を一つの
グループとして識別し、それぞれ自装置に接続された通
信路から該予定数の空きチャネルを確保するので、その
後の呼確立処理により通信装置間の予定数のチャネルが
保証される効果がある。また、呼確立に際しては、相手
側通信装置から送られる呼識別情報と自装置に記憶して
いる呼識別情報とを比較し、一致したときに、予め確保
している空きチャネルの中の一つを当該呼に割り当てる
ので、そのグル−プ以外の呼に対する呼確立が排除され
る効果がある。
【0038】従って、通信中の通信装置に第三者の着信
等が発生しても、そのことによる通信中断が無くなり、
高品質のサービスを提供できるとともに、第三者にとっ
ても無駄な課金がかからなくなる利点がある。
【0039】また、本発明の複数チャネル通信装置は、
自装置と相手側通信装置との間の複数の呼を一つのグル
ープとして識別するための識別情報を当該複数チャネル
毎に生成しておき、この識別情報毎の使用予定チャネル
数と当該通信路のチャネル数とから導出された空きチャ
ネル数が当該グループで使用する予定のチャネル数以上
ときに、該予定数の空きチャネルを確保するととも
に、当該相手側通信装置と協動して予定チャネル数毎の
呼確立処理を行う構成なので、使用予定数のチャネルの
確保が容易になり、しかも第三者からの呼と確立すべき
呼との区別が可能になる効果がある。これにより上記本
発明の方法を容易に実現することができる。
【0040】なお、本発明の複数チャネル通信装置は、
手側通信装置との最初の呼確立処理時に、予定数の各
チャネルに対して呼を確保しておくことにより、通信開
始の際にその中断のないことが保証され、運用性、コス
ト性を含めたサービスの品質向上が図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る通信装置のブロック構
成図。
【図2】本実施例における、通信処理の全体の流れを示
したフローチャート。
【図3】本実施例における、最初のチャネルの呼確立処
理の詳細を示したフローチャート。
【図4】本実施例における、2本目以降のチャネルの呼
確立処理の詳細を示したフローチャート。
【図5】本実施例における、通信終了処理の詳細を示し
たフローチャート。
【図6】本実施例で用いる呼群番号のフォーマットの一
例を示した説明図。
【図7】本実施例で用いるチャネル管理テーブルの内容
例を示す説明図。
【図8】本実施例で用いる呼群番号管理テーブルの内容
例を示す説明図。
【符号の説明】 1 通信装置 10 網制御装置 11 メディア処理部 12 チャネル管理テーブル 13 呼群番号管理テーブル 14 主制御部 141 I/O制御部 142 通信制御部 143 チャネル監視部 2 ISDN

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発呼側通信装置と着呼側通信装置との間
    に介在する複数チャネルの通信路から使用予定のチャネ
    ルを確保する段階を有し、確保されたチャネルに呼を確
    立して通信を行う方法において、 前記使用予定のチャネルを確保する段階は、 発呼側通信装置が、自装置に接続された通信路から使用
    予定数の空きチャネルの有無を探索し、該空きチャネル
    が有るときに、着呼側通信装置に対してチャネルの使用
    予定数情報及び呼識別情報を含む呼確立要求を送出する
    とともに、当該着呼側通信装置からの呼確立可能通知の
    受信を契機に当該呼に対する前記使用予定数の空きチャ
    ネルを確保する過程を含むことを特徴とする複数チャネ
    ル通信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複数チャネル通信方法に
    おいて、 前記使用予定のチャネルを確保する段階は、 前記着呼側通信装置が、前記発呼側通信装置から送られ
    た前記使用予定数情報及び呼識別情報を含む呼確立要求
    の受信を契機に、自装置に接続された通信路から前記使
    用予定数の空きチャネルの有無を探索し、該空きチャネ
    ルが有るときに、当該呼に対する前記使用予定数の空き
    チャネルを確保するとともに前記呼確立可能通知を当該
    発呼側通信装置に送信する過程を含むことを特徴とする
    複数チャネル通信方法。
  3. 【請求項3】 自装置と相手側通信装置との間に介在す
    る複数チャネルの通信路から使用予定のチャネルを確保
    し、確保されたチャネルに呼を確立して通信を行う複数
    チャネル通信装置において、 自装置と相手側通信装置との間の呼を識別するための識
    別情報を相手側通信装置毎に生成する識別情報生成手段
    と、 呼確立済みの個々のチャネルに前記識別情報を動的に割
    り当て、この割当状況から前記通信路の空きチャネル数
    を導出する第1の手段と、 前記導出された空きチャネル数が相手側通信装置との間
    で使用する予定のチャネル数以上のときに、当該呼に対
    する使用予定数の空きチャネルを確保するとともに、該
    相手側通信装置と協動して使用予定チャネル数の呼確立
    処理を行う第2の手段と、を有することを特徴とする複
    数チャネル通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の複数チャネル通信装置に
    おいて、 前記第2の手段は、前記相手側通信装置との最初の呼確
    立処理時に、当該呼に対する使用予定数の空きチャネル
    を確保することを特徴とする複数チャネル通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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