JPH11191811A - 共通線信号装置及びその制御方法 - Google Patents

共通線信号装置及びその制御方法

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JPH11191811A
JPH11191811A JP35735497A JP35735497A JPH11191811A JP H11191811 A JPH11191811 A JP H11191811A JP 35735497 A JP35735497 A JP 35735497A JP 35735497 A JP35735497 A JP 35735497A JP H11191811 A JPH11191811 A JP H11191811A
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JP35735497A
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Hitoshi Hayashi
仁司 林
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は交換網の共通線信号方式に関し、特
に被呼者の状況把握が可能で、且つ中継回線の使用効率
を最大限に引き出す共通線信号方式を提供することを目
的とする。 【解決手段】 発側の共通線信号の制御方法は、全ての
端末呼び出し要求に応じた起動信号を送出すること、前
記各起動信号に対して呼識別情報を割り付けること、受
信したバックワード信号が完了信号の場合に、その回線
識別情報に対応する回線を中継接続に用いること、から
成る。また、着側の共通線信号の制御方法は、起動信号
を受信すること、対応するバックワード信号を返送する
こと、その際に着信装置が未使用の場合には、発信装置
と接続する空き中継回線を捕捉して対応する回線識別情
報を完了信号に与えるか、反対に使用中の場合には、前
記起動信号に含まれる呼識別情報を不完了信号に与える
こと、から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電話交換網における
共通線信号方式に関し、特にITU−T勧告Q.721
−Q.724 Telephone User Par
t(TUP)及びQ.761−Q.764 ISDN
User Part(ISUP)に規定された共通線信
号方式を実現する共通線信号装置及びその方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来の共通線信号を用いた回線
接続の成功例を示したものである。ここで、図1の
(a)は、加入者A〜Dを収容する交換機Aと加入者W
〜Zを収容する交換機Bとの間の中継接続例を示してお
り、また図1の(b)は、前記交換機Aを発信局及び交
換機Bを着信局とした場合の共通線信号の制御シーケン
ス例を示している。
【0003】図1の(a)において、交換機Aと交換機
Bとの間を接続する中継回線には、例えばPCM24/
30等のディジタル回線が用いられる。従って、ここで
物理回線1〜3とは前記ディジタル回線の各チャネル
(タイムスロット)を示している。また、起動信号A等
の交換機間の制御信号を転送する共通線信号回線も、上
記チャネルの1つを使用する。
【0004】図1では、端末Aが端末Zとの接続を要求
して交換機Aに発呼し、その接続が成功した場合を示し
ている。この時、交換機Aは共通線信号回線を介して着
信端末Zを収容する交換機Bへ起動信号(IAM: Init
ial Address Message )を送出する。前記IAM信号
は、付加情報付きアドレス信号と呼ばれ、発呼者IDや
ダイヤル等の回線接続に必要な種々の情報が含まれる。
【0005】また、前記共通線信号のラベル情報の回線
識別番号フィールド(CICF:Circuit Indication C
ode Field )には、発側交換機Aで着信端末Zとの接続
のために捕捉した空き回線(物理回線1)の回線識別番
号(CIC)、本例では“101”、が設定される。着
側交換機Bでは、IAM信号の受信により着信端末Zを
呼出し、発側交換機Aに対しては呼出し中であることを
示すACM(Access Complete Message )信号を送出す
る。
【0006】次に、着信端末Zが応答すると着側交換機
Bは発側交換機AにANM(AnswerMessage)信号を送
出し、前記発側交換機Aで捕捉した物理回線1(回線識
別番号101)を用いて発信端末Aと着信端末Zとを接
続する。通話が終了すると、切断した端末(本例では端
末A)を収容する交換機Aから使用回線の開放を要求す
るREL(Relese)信号が交換機Bへ送出され、交換機
Bからその完了を示すRLC(Relese Complete )信号
が返送される。その結果、前記物理回線1は再び空き回
線となる。
【0007】上述したように、回線識別番号(CIC)
は、物理回線と一対一に対応しており、交換機はこの情
報に基づいて呼と局間信号との対応づけを行う。すなわ
ち、この回線識別番号によって交換機A,B間の「物理
回線の識別」及び「呼の識別」が行われる。従って、回
線識別番号は、その性質上、実装回線数と同数しか割り
付けられず、“交換機が同時に取り扱うことのできる呼
数=物理回線の実装数=回線識別番号の実装数”という
関係が成り立つ。
【0008】図2は、従来の共通線信号を用いた回線接
続の失敗例を示したものである。図1と同様に、図2の
(a)は、加入者A〜Dを収容する交換機Aと加入者W
〜Zを収容する交換機Bとの間の中継接続例を示してお
り、また図2の(b)は、前記交換機Aを発信局及び交
換機Bを着信局とした場合の共通線信号の制御シーケン
ス例を示している。
【0009】図2の(a)では、交換機AとBとを接続
する物理回線2及び3を介して端末CとY、及び端末D
とZがそれぞれ通話中に、残った唯一の空き物理回線1
を介して端末Aが前記通話中の端末Z(点線)へ、また
端末Bが未使用の端末X(一点鎖線)へ同時に発呼する
場合を示している。この場合には、以下の2つの状況が
考えられる。
【0010】(1)交換機Aが端末Aからの呼を先に処
理した場合 この場合には、先に空きの物理回線1を捕捉した端末A
からの発呼により、交換機Aからは着信端末Zに向けて
起動信号が送出される(図2の(b)のIAM信号)。
一方、端末Bからの発呼は交換機Aにおいて回線捕捉失
敗となり切断される。
【0011】前記発信端末Aからの呼に対しては、交換
機Bから不完了信号(加入者ビジー)が送出され(図2
の(b)のREL信号)、発信端末Aにビジートーン又
は関連するアナウンスメントが送出される。これにより
端末Aの発呼者は着信端末Zが話中であることを認知す
る。しかしながら、端末Bの発呼者は発呼失敗の原因が
分からず再度端末Xへダイヤルすることになる。
【0012】(2)交換機Aが端末Bからの呼を先に処
理した場合 この場合には、先に空きの物理回線1を捕捉した端末B
からの発呼により、交換機Aから着信端末Xに向けて起
動信号が送出される。交換機Bは、前記端末Bからの呼
に対して完了信号(加入者呼出し成功)を返送し、着信
端末Xの呼出しを行う。一方、端末Aからの発呼は交換
機Aにおいて回線捕捉失敗となって切断される。従っ
て、端末Aの発呼者は、着信端末Zが話中であるにも係
わらずそのことを認識できず、再度端末Zにダイヤルす
ることになる。
【0013】もし、その最中に、例えば物理回線2の終
話等により、空き回線が発生すると、交換機Aはその空
き回線を介して交換機Bへ起動信号を送出する。この場
合も、交換機Bは着信端末Zが話中のため不完了信号
(加入者ビジー)を返送する。端末Aの発呼者は、それ
によってはじめて着信端末Zが話中であることを認識す
る。
【0014】図3及び図4は、発側交換機Aと着側交換
機Bにおける従来の処理フロー例を示したものである。
図3において、発側交換機Aは、例えば端末Aからの発
呼による起動信号送出要求を受け付けると実回線捕捉処
理を行う(S102及び103)。ここで、空き物理回
線の捕捉に成功(OK)した場合には前記呼に呼識別番
号(CIC)を割り付け、呼状態管理メモリにその番号
を記憶する(S104及び105)。捕捉に失敗(N
G)した場合にはその旨を通知するアナウンスメント処
理を実行する(S112及び113)。
【0015】前記捕捉に成功した場合には、次に前記割
り付けられた呼識別番号を含む起動信号(IAM)を着
側交換機Bに送出し、そこからの返答(バックワード信
号)を待つ(S106及び107)。前記バックワード
信号が完了信号の場合には、前記捕捉した物理回線を用
いてパス接続処理を行い、着信端末の呼び出し状態に移
行する(S108〜111)。反対に、前記バックワー
ド信号が不完了信号の場合には、対応するアナウンスメ
ント処理を実行する(S109、S112及び11
3)。
【0016】一方、図4の着側交換機Bは、交換機Aか
ら前記起動信号(IAM)を受信すると、そこに含まれ
る宛先情報、例えば端末Z等、から着信端末の使用状況
等のチェックを行い、呼び出し可能(OK)の場合には
交換機Aに完了信号を送出する(S201〜204)。
そして、パス接続処理を行って端末の呼び出し状態に移
行する(S205及び206)。呼び出し付加(NG)
の場合は、交換機Aに不完了信号を送出して初期状態に
戻る(S207及び208)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
は、例えば輻輳等により物理回線に空きがない場合に
は、発側交換機Aは起動信号を送出せず、そのため発呼
者は被呼者側の状況を把握することができなかった。そ
の結果、従来においては発呼者による発呼が繰り返し行
われ、その結果輻輳状態をさらに助長する等の問題が生
じていた。
【0018】また、一般に中継物理回線数は呼損率等に
基づいて決定され、対向する交換機に収容された全ての
端末同士を同時期に接続することはできない。しかしな
がら上述した(1)及び(2)の場合にあっては、少な
くとも後者の端末Bの発呼だけは完了させることができ
る。従って、このような場合には、端末A及びBの発呼
の先後に係わらず、端末Bの発呼を優先させることが物
理回線の有効利用及びサービス性の向上に寄与すること
になる。
【0019】しかし、従来は着側交換機が収容する着信
端末の状況は全く考慮されておらず、発側交換機側だけ
で着信先が決定されるため、上述したような物理回線の
有効利用等が図れないという問題があった。
【0020】そこで本発明の目的は、上記問題点に鑑
み、物理回線の空き状況に係わらず、全ての発呼に対し
て発側交換機は着側交換機に対して起動信号を送出し、
そして着側交換機では各起動信号に対し着信端末の利用
状況に応じた物理回線の選択及び完了/不完了通知を発
側交換機に行うことによって、発側交換機による着信側
の状況把握を可能とし、さらに物理回線の有効利用を最
大限に達成する共通線信号装置及びその方法を提供する
ことにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、共通線
信号方式を用いた交換装置における発側の共通線信号装
置であって、収容端末からの全ての端末呼び出し要求に
それぞれ対応した起動信号を送出する発信制御手段、前
記各起動信号に対して呼識別情報を割り付ける呼識別情
報割付処理手段、そして前記各起動信号に対して返送さ
れた信号に含まれる回線識別情報に対応する中継回線を
着側との接続に用いる着信制御手段、から構成する共通
線信号装置が提供される。
【0022】前記着信制御手段は、さらに前記起動信号
送出の際に割り付けられた呼識別情報であって前記信号
に含まれる付加情報から、前記信号に対応する起動信号
を識別する。また、前記呼識別情報割付処理手段は、さ
らに前記呼識別情報を割付ける際にその割付け状況を参
照・記憶するための呼識別情報テーブルを有する。
【0023】また本発明によれば、共通線信号方式を用
いた交換装置における着側の共通線信号装置であって、
起動信号を受信する受信制御手段、前記受信した起動信
号に対応する信号を返送する送信制御手段、そして前記
受信した起動信号に対応する収容端末が未使用の場合に
は、発側の呼と接続するための空き中継回線を捕捉して
その空き中継回線に対応する回線識別情報を前記信号と
しての完了信号に与え、又は前記収容端末が使用中の場
合には、前記起動信号に含まれる呼識別情報を前記信号
としての不完了信号に与える実回線捕捉処理手段、から
構成する共通線信号装置が提供される。
【0024】前記実回線捕捉処理手段は、さらに前記完
了信号に対応する起動信号に与えられた前記呼識別情報
を付加する。また、前記実回線捕捉処理手段は、さらに
前記空き中継回線を捕捉する際にその捕捉状況を参照・
記憶するための呼状態管理テーブルを有する。
【0025】さらに本発明によれば、共通線信号方式を
用いた交換網における発側の共通線信号の制御方法であ
って、発信装置からの全ての端末呼び出し要求に応じた
起動信号を送出すること、前記各起動信号に対して呼識
別情報を割り付けること、そして前記各起動信号に対し
て返送された信号に含まれる回線識別情報に対応する中
継回線を着側装置との接続に用いること、から成る共通
線信号の制御方法が提供される。
【0026】さらに、前記起動信号送出の際に割り付け
られた呼識別情報であって前記完了信号に含まれる付加
情報から、前記完了信号に対応する起動信号を識別する
こと、が含まれる。またさらに、前記各起動信号に対し
て返送されたバックワード信号が不完了信号の場合に、
その不完了に関する情報を前記発信装置に与えること、
が含まれる。
【0027】さらにまた本発明によれば、共通線信号方
式を用いた交換網における着側の共通線信号の制御方法
であって、起動信号を受信すること、前記受信した起動
信号に対応する信号を返送すること、そして前記受信し
た起動信号に対応する着信装置が未使用の場合には、発
信装置と接続するための空き中継回線を捕捉してその空
き中継回線に対応する回線識別情報を前記信号としての
完了信号に与えるか、又は前記着信装置が使用中の場合
には、前記起動信号に含まれる呼識別情報を前記信号と
しての不完了信号に与えること、から成る共通線信号の
制御方法が提供される。さらに、前記完了信号には対応
する前記起動信号に与えられた前記呼識別情報を付加す
ること、が含まれる。
【0028】なお、上記装置及び方法に関する共通線信
号方式には、ITU−T勧告Q.721−Q.724
Telephone User Part、又はITU
−T勧告Q.761−Q.764 ISDN User
Partが適用される。
【0029】
【発明の実施の形態】図5は、本発明による共通線信号
を用いた回線接続処理の概説図である。ここでは、先ず
本発明の共通線信号による具体的な回線接続処理を概説
し、これ以降の図6〜図11で本発明の実施例をより詳
細に説明する。図5は、先に説明した従来例の図2の
(a)と対応しており、交換機AとBとを接続する物理
回線2及び3を介して端末CとY、及び端末DとZがそ
れぞれ通話中である場合に、残った唯一の空き物理回線
1を介して端末Aが前記通話中の端末Zへ、また端末B
が未使用の端末Xへ同時に発呼した場合を示している。
【0030】本発明によれば、端末A及びBから同時期
に発呼を受けた交換機Aは、それらの受信の先後及び空
き物理回線の有無に係わらず、両方の呼の起動信号(I
AM)を共通線信号を介して交換機Bへ送出する。本例
では、端末Aの起動信号Aに対して呼識別番号(CIC
=801)及び端末Bの起動信号Bに対して呼識別番号
(CIC=802)が付与されている。なお、本発明に
より発側交換機Aで付与される呼識別番号には任意の値
が設定される。
【0031】一方、起動信号A及びBを受信した着側交
換機Bでは、起動信号Aに含まれる宛先情報から端末Z
の利用状況を、そして起動信号Bに含まれる宛先情報か
ら端末Xの利用状況をそれぞれチェックする。本例で
は、端末Xは未使用、そして端末Zは話中であることか
ら、本発明により着側交換機Bは端末Zに対する起動信
号Aの返答として不完了信号A(加入者ビジー、出回線
捕捉失敗等)を送出し、一方端末Xに対する起動信号B
の返答として完了信号B(加入者呼出し成功、出回線捕
捉成功等)をそれぞれ送出する。
【0032】ここでは、前記不完了信号Aにおけるラベ
ル情報には発側交換機Aから受信した呼識別番号“80
1”がそのまま設定され、前記完了信号Bにおけるラベ
ル情報には着側交換機Bで捕捉したITU−T勧告に基
づく空き物理回線1の回線識別番号“101”が設定さ
れる。
【0033】発側交換機Aでは、着側交換機Bから前記
不完了信号A(加入者ビジー)を受信すると、発信端末
Aに対してビジートーンを送出し、その加入者に着信端
末Zが話中であることを知らせる。また、完了信号B
(加入者呼び出し成功)を受信すると、そこに含まれる
回線識別番号“101”を用いて物理回線1と発信端末
Bとの間のパス接続処理を開始する。
【0034】上記説明から明らかなように、図2の従来
例における(1)及び(2)の各場合の問題点は、本発
明によれば物理回線の有無に係わらず全ての発呼に対し
て起動信号を送出し、その応答信号を受信するため被呼
端末の状況把握が可能となること、さらに本発明によれ
ば着側交換機側で空き物理回線の選択を行うため物理回
線の有効利用が最大限に図れること、から全て解決され
る。
【0035】図6は、本発明による共通線信号装置の一
実施例を示したものである。図6において、共通線信号
装置1は、対向する交換機間の呼状態を管理する呼制御
部2と、前記呼制御部2からの呼制御情報を対向する交
換機間で送受信する信号制御部3から成る。
【0036】前記呼制御部2は、発側及び着側の収容端
末の呼状態情報及び物理回線の空き情報等に基づき、起
動信号やバックワード信号の発信/着信制御を行う呼状
態管理部4を有し、また前記呼状態管理部4はそれらを
実行する発信制御部5及び着信制御部6から成る。前記
呼制御部2は、さらに前記発信制御部5が起動信号を送
信する際に対応する呼識別番号を割り付ける呼識別番号
割付処理部7、その呼識別番号割付処理部7が呼識別番
号割付けの際に参照し、その結果を記憶する呼識別番号
空き・塞がりテーブル8を有する。
【0037】前記呼制御部2は、また前記着信制御部6
がバックワード信号を送信する際に空き物理回線を捕捉
する実回線捕捉処理部10を有し、前記実回線捕捉処理
部10が空き物理回線を検索して対応する回線識別番号
を付与する際に参照し、その結果を記憶する呼状態管理
テーブル11を有する。そして、前記呼制御部2は、さ
らにその発着信制御に用いる信号をTUP又はISUP
等の所定の共通線信号フォーマットに編集する信号編集
部9を有する。
【0038】前記信号制御部3は、前記フォーマット信
号を例えばPCM24/30等の所定のディシタル中継
回線の任意のチャネル(共通線信号用に割付けられた任
意のタイムスッロト)へ挿入して送出する発信制御部5
と、それとは反対にディジタル中継回線からの共通線信
号を受信し、その抽出処理を行う信号受信部13から成
る。
【0039】図7は、一例としてISUPの共通線信号
フォーマットを示している。図7において、ルーチング
・ラベルフィールド及び回線識別番号フィールドはラベ
ル情報と呼ばれる。また次のメッセージ・タイプ・コー
ドフィールドまでは全ての信号に共通した構成となって
いる。それ以降の付加情報からなる個別フィールドは、
各種ポインタ値やパラメータ等を含む。
【0040】前記ルーチング・ラベルフィールドは、発
信元(発信局番号)を示すOPC(Originating Point
Code) 、及び着信先(相手局番号)を示すDPC(Dest
ination Point Code)を含み、また回線識別番号フィー
ルド(CICF)には14ビットの回線識別番号(CI
C)が割り当てられる。そして、メッセージ・タイプ・
コードフィールドには、対向する局相互間で送受信され
る共通線信号のメッセージコード、IAM、ACM等、
が与えられる。
【0041】図8は、本発明による共通線信号を用いた
回線接続の成功例を示したものである。その内容は先に
説明した従来例の図1と対応する。図8の(a)は、端
末Aを収容する交換機Aと端末Bを収容する交換機Bと
の間の中継接続例を示しており、また図8の(b)は、
前記交換機Aを発信局及び交換機Bを着信局とした場合
の共通線信号の制御シーケンス例を示している。
【0042】図8において、端末Aが端末Bとの接続を
要求して交換機Aに発呼した時、その端末呼情報に基づ
いて共通線信号装置1(図6)の発信制御部5は共通線
信号リンクを介して着信端末Bを収容する交換機Bに起
動信号(IAM)を送出する。その際、呼識別番号割付
処理部7が呼識別番号空き・塞がりテーブル8を使って
割り付けた任意の呼識別番号(14ビットで0〜163
83の範囲)が前記IAM信号の回線識別番号フィール
ド(CICF)に設定される。本例では“CICF=9
28”の場合が示されている。
【0043】次に、前記起動信号を受信した着側交換機
Bでは、その共通線信号装置1の着信制御部6が着信端
末Bの呼情報を調べ、未使用の場合には実回線捕捉処理
部10が物理回線−回線識別番号テーブルを使って捕捉
した空き物理回線の回線識別番号(本例ではCIC=6
41)を完了信号の回線識別番号フィールドに設定
(“CICF=641”)して返送する。また、前記完
了信号の個別フィールド(図7)には発呼側から与えら
れた呼識別情報“928”を付加情報として設定する。
【0044】発側交換機Aは、受信した前記完了信号の
付加情報“928”から対応する発呼処理を識別し、そ
して受信側で選択された回線識別番号“641”を有す
る空き物理回線を使ってパス接続処理を行う。これ以降
の説明は図1と同様であり、ここでは説明しない。な
お、各起動信号に対してそのバックワード信号が逐次返
送されるような場合は、前記起動信号とそのバックワー
ド信号との対応関係が明らかであり、前記付加情報は使
用しなくともよい。
【0045】図9は、本発明による共通線信号を用いた
回線接続の失敗例を示したものである。その内容は先に
説明した従来例の図2と対応する。図9の(a)は、端
末Aを収容する交換機Aと端末B及びCを収容する交換
機Bとの間の中継接続処理例を示しており、端末BとC
が接続中(話中)に端末Aが交換機Aを発信局及び交換
機Bを着信局として端末Bに発呼する場合(点線)の共
通線信号の制御シーケンス例を示している。
【0046】図9において、端末Aが端末Bへ発呼する
と、その端末呼情報に基づいて交換機Aの共通線信号装
置1の発信制御部5は共通線信号リンクを介して着信端
末Bを収容する交換機Bに起動信号(IAM)を送出す
る。本例では任意の呼識別番号として“928”が回線
識別番号フィールド(CICF)に設定される。
【0047】次に、前記起動信号を受信した着側交換機
Bでは、その共通線信号装置1の着信制御部6が着信端
末Bの呼情報を調べて本例では着信端末Bが「話中」で
あることを確認する。「話中」の場合には、前記着信制
御部6は実回線捕捉処理部10を起動せず、単に返送す
る不完了信号(加入者ビジー)の回線識別フィールドに
発側交換機Aから受信した呼識別番号“928”を設定
する。この場合に付加情報は不要である。なお、もし着
信端末Bが未使用であれば前記実回線捕捉処理部10は
起動され、その結果空き物理回線の捕捉に失敗した時に
は同様にCICF=928の不完了信号(出回線捕捉失
敗)が返送される。
【0048】図10及び図11は、発側交換機Aと着側
交換機Bにおける本発明の処理フロー例を示したもので
ある。その内容は先に説明した従来例の図3及び4とそ
れぞれ対応する。ここでは、重複した説明を避けるため
に前記従来例と相違する部分についてだけ説明する。な
お、これらの処理フローは主に図6の共通線信号装置に
よって実行される。
【0049】図10の発側処理フローでは、起動信号の
送出要求(S302)があった場合には、空き物理回線
の有無に係わらず、全ての要求に対して任意の呼識別番
号を付与した起動信号が送出される(S303〜30
5)。その結果、各起動信号に対応する返答信号により
発側で着側端末状況等の把握が可能となる。また、完了
信号(加入者呼び出し成功)を受信した場合には、着側
で選択した回線識別番号を有する空き物理回線を用いて
パス接続処理が行われる(S308〜310)。これに
より、着側において、着信可能な端末を空き物理回線に
優先的に割付け可能となり、物理回線を最大限に有効活
用することができる。
【0050】図11の着側処理フローでは、起動信号の
受信により、加入者状態をチェックして呼び出し可能と
判断された場合には、さらに実回線捕捉処理が実行さ
れ、捕捉した空き物理回線の回線識別番号を付与した完
了信号が返送される(S404〜406)。その結果、
着側において着信可能な端末が空き物理回線に優先的に
割付けられ、その情報は発側へ通知される。また、着信
加入者ビジー又は実回線捕捉失敗の場合には、各発呼に
対応する呼識別番号がその不完了信号とともに返送され
る(S403、405、410,及び411)。発側で
は、前記呼識別番号により不完了呼を識別する。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば各発
呼毎に被呼者の状況把握が可能となり、加入者に対する
サービス性は大幅に向上する。また本発明によれば着側
に回線の選択権限を与えることにより中継回線の使用効
率を最大限に向上させることが可能となる。
【0052】本発明は共通線信号方式を採用しているあ
らゆる種類の交換機、市内、中継、市外、国際、構内交
換機等に適用可能である。特に回線の使用効率について
は本発明により最大限に達成し得るものと考えられ、高
価な国際回線や私設網等、資源の制約がある場合にその
効果は顕著なものとなることは容易に推測される。
【0053】例えば、従来のある2局間において、その
実装回線数が10000回線でこの時の呼の完了率(呼
び出し成功率)が80%と仮定するならは、本発明を採
用することで実装回線数を8000回線まで削減しても
従来とほぼ同等の接続サービスを提供し得るものと考え
られ、大幅な資源の節約となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の共通線信号を用いた回線接続例(1)を
示した図である。
【図2】従来の共通線信号を用いた回線接続例(2)を
示した図である。
【図3】発側交換機における従来の処理フロー例を示し
た図である。
【図4】着側交換機における従来の処理フロー例を示し
た図である。
【図5】本発明による共通線信号を用いた回線接続処理
の概説図である。
【図6】本発明による共通線信号装置の一実施例を示し
た図である。
【図7】ISUPの共通線信号フォーマットを示した図
である。
【図8】本発明による共通線信号を用いた回線接続例
(1)を示した図である。
【図9】本発明による共通線信号を用いた回線接続例
(2)を示した図である。
【図10】発側交換機における本発明の処理フロー例を
示した図である。
【図11】着側交換機における本発明の処理フロー例を
示した図である。
【符号の説明】
1…共通線信号装置 2…呼制御部 3…信号制御部 4…呼状態管理部 5…発信制御部 6…着信制御部 7…呼識別番号割付処理部 8…呼識別番号空き・塞がりテーブル 9…信号編集部 10…実回線捕捉処理部 11…呼状態管理テーブル 12…信号送信部 13…信号受信部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通線信号方式を用いた交換装置におけ
    る発側の共通線信号装置であって、 収容端末からの全ての端末呼び出し要求にそれぞれ対応
    した起動信号を送出する発信制御手段、 前記各起動信号に対して呼識別情報を割り付ける呼識別
    情報割付処理手段、そして前記各起動信号に対して返送
    された信号に含まれる回線識別情報に対応する中継回線
    を着側との接続に用いる着信制御手段、から構成するこ
    とを特徴とする共通線信号装置。
  2. 【請求項2】 前記着信制御手段は、さらに前記起動信
    号送出の際に割り付けられた呼識別情報であって前記信
    号に含まれる付加情報から、前記信号に対応する起動信
    号を識別する請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記呼識別情報割付処理手段は、前記呼
    識別情報を割付ける際にその割付け状況を参照・記憶す
    るための呼識別情報テーブルを有する請求項1記載の装
    置。
  4. 【請求項4】 共通線信号方式を用いた交換装置におけ
    る着側の共通線信号装置であって、 起動信号を受信する受信制御手段、 前記受信した起動信号に対応する信号を返送する送信制
    御手段、そして前記受信した起動信号に対応する収容端
    末が未使用の場合には、発側の呼と接続するための空き
    中継回線を捕捉してその空き中継回線に対応する回線識
    別情報を前記信号としての完了信号に与え、又は前記収
    容端末が使用中の場合には、前記起動信号に含まれる呼
    識別情報を前記信号としての不完了信号に与える実回線
    捕捉処理手段、から構成することを特徴とする共通線信
    号装置。
  5. 【請求項5】 前記実回線捕捉処理手段は、さらに前記
    完了信号に、対応する起動信号に与えられた前記呼識別
    情報を付加する請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記実回線捕捉処理手段は、前記空き中
    継回線を捕捉する際にその捕捉状況を参照・記憶するた
    めの呼状態管理テーブルを有する請求項4記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記共通線信号方式は、ITU−T勧告
    Q.721−Q.724 Telephone Use
    r Part、又はITU−T勧告Q.761−Q.7
    64 ISDN User Partである請求項1〜
    6のいずれか1つに記載の装置。
  8. 【請求項8】 共通線信号方式を用いた交換網における
    発側の共通線信号の制御方法であって、 発信装置からの全ての端末呼び出し要求に応じた起動信
    号を送出すること、 前記各起動信号に対して呼識別情報を割り付けること、
    そして前記各起動信号に対して返送された信号に含まれ
    る回線識別情報に対応する中継回線を着側装置との接続
    に用いること、から成ることを特徴とする共通線信号の
    制御方法。
  9. 【請求項9】 さらに、前記起動信号送出の際に割り付
    けられた呼識別情報であって前記完了信号に含まれる付
    加情報から、前記完了信号に対応する起動信号を識別す
    ること、を含む請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 さらに、前記各起動信号に対して返送
    されたバックワード信号が不完了信号の場合に、その不
    完了に関する情報を前記発信装置に与えること、を含む
    請求項8又は9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 共通線信号方式を用いた交換網におけ
    る着側の共通線信号の制御方法であって、 起動信号を受信すること、 前記受信した起動信号に対応する信号を返送すること、
    そして前記受信した起動信号に対応する着信装置が未使
    用の場合には、発信装置と接続するための空き中継回線
    を捕捉してその空き中継回線に対応する回線識別情報を
    前記信号としての完了信号に与えるか、又は前記着信装
    置が使用中の場合には、前記起動信号に含まれる呼識別
    情報を前記信号としての不完了信号に与えること、から
    成ることを特徴とする共通線信号の制御方法。
  12. 【請求項12】 さらに、前記完了信号には、対応する
    前記起動信号に与えられた前記呼識別情報を付加するこ
    と、を含む請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記共通線信号方式は、ITU−T勧
    告Q.721−Q.724 Telephone Us
    er Part、又はITU−T勧告Q.761−Q.
    764 ISDN User Partである請求項8
    〜12のいずれか1つに記載の方法。
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