JPH118694A - 仮想アクセスネットワーク機能を有する交換機および交換システム - Google Patents

仮想アクセスネットワーク機能を有する交換機および交換システム

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JPH118694A
JPH118694A JP9160794A JP16079497A JPH118694A JP H118694 A JPH118694 A JP H118694A JP 9160794 A JP9160794 A JP 9160794A JP 16079497 A JP16079497 A JP 16079497A JP H118694 A JPH118694 A JP H118694A
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JP9160794A
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Kenji Kamiya
健司 神谷
Mamoru Higuchi
守 樋口
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加入者線の接続変更をすることなしに所望の
交換機が提供するサービスを受けられるようする。 【解決手段】 仮想AN交換機11は、仮想AN部23
を備える。仮想AN部23は、通常のアクセスネットワ
ーク装置と同じ機能を仮想AN交換機11内に仮想的に
構築したものであり、V5.2インタフェースにより制御交
換機12に接続されている。仮想AN交換機11に収容
されている加入者を仮想AN部23に収容させるか否か
は、加入者データメモリ24において加入者ごとに登録
する。仮想AN部23は、局内信号とV5.2信号メッセー
ジとを相互に変換する。仮想AN部23に収容された加
入者に対しては、仮想AN交換機11は、制御交換機1
2の遠隔収容装置として働く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、網を構成する交換
機、特に電子交換機に関する。
【0002】
【従来の技術】網内に多数設けられる交換機は、近年で
は、その大部分が電子交換機である。電子交換機は、交
換機として必要な機能を記述したソフトウェアプログラ
ムがインストールされており、そのプログラムを実行す
ることにより交換処理を実現する。このため、電子交換
機では、そのプログラムの記述により、単に加入者どう
しを接続するだけでなく、3者通話、呼転送、セントレ
ックス等の様々な付加的なサービスを提供できる。一例
として、セントレックスサービスについて簡単に説明す
る。
【0003】セントレックスサービスは、局交換機(通
信事業者が運用する交換機)をPBXとして使用できる
サービスである。例えば、加入者Aおよび加入者Bがセ
ントレックスサービスに加入している場合、加入者Aと
加入者Bとの間の通信は、番号体系あるいは通信料金な
どが「内線通話」であるものとして処理される。すなわ
ち、それら加入者の内線番号をその交換機に予め登録し
ておけば、例えば、加入者Aが加入者Bの内線番号をダ
イヤルすると、その交換機は、その内線番号が加入者B
に割り当てられた番号であることを認識し、加入者Aと
加入者Bとを接続する。このとき、交換機は、この通信
に対しては通信料金を課金しない。
【0004】上述のようなセントレックスサービスを実
現するためには、発信加入者および着信加入者がセント
レックスサービスに加入しているか否かを判断する処
理、内線番号を通常の通信において使用する番号に変換
する処理、およびセントレックス通信である場合に課金
カウンタをカウントアップさせない処理などを記述した
プログラムや、セントレックスサービスに必要なデータ
等を交換機に格納しておけばよい。
【0005】このように、電子交換機では、インストー
ルするプログラム等により様々なサービス(付加サービ
スを含む)を提供できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、網を構
成する電子交換機(以下、単に交換機)によって提供さ
れるサービスは、通常、個々の交換機(交換ノード)に
インストールされているプログラムによって制御され
る。すなわち、加入者を収容する物理ノードとサービス
を実施するノードは同一である。
【0007】ところが、網内に複数の機種の交換機が存
在する場合、交換機の機種によってサポートするサービ
スの種類が異なる場合がある。たとえば、ある交換機で
は、3者通話サービスや呼転送サービスを提供するが、
セントレックスサービスは提供せず、他の交換機では、
3者通話サービス、呼転送サービス、およびセントレッ
クスサービスをすべて提供するような状況が発生する。
【0008】したがって、たとえば、ある加入者が、現
在収容されている交換機において提供できないサービス
を希望した場合、その希望を満たすためには、その加入
者とその加入者が要求するサービスを提供している交換
機とを接続しなければならない。すなわち、加入者線の
接続を変更する必要がある。この場合、上記2つの交換
機が同一局舎(交換機を収容する建物)内に存在するの
であれば、加入者線の接続変更は、MDF(Main Distr
ibution Frame )の接続変更によって可能であるが、加
入者が希望するサービスを提供する交換機が他の局舎に
しか設置されていない場合は、加入者線の収容変更は実
質的に不可能であり、その加入者は希望するサービスを
受けられないことになる。
【0009】また、異なる交換機に収容される加入者を
単一のセントレックスグループに属させたいという要求
がある。このような形態は、一般に、City-Wide セント
レックスと呼ばれている。City-Wide セントレックスサ
ービスは、現状では、以下に示す方法で実現している。 (1) IN(インテリジェントネットワーク)の機能を利
用する。この方式では、任意の加入者に対してCity-Wid
e セントレックスサービスを提供することが可能である
が、IN信号方式の制約により、提供できるサービスに
制限が発生することがある。 (2) セントレックス専用交換機を設置する。この方式
は、網内にセントレックス専用交換機を設け、さらに、
他の交換機が設置されている局舎にそれぞれそのセント
レックス専用交換機に接続するための遠隔集線装置を設
置する必要がある。そして、セントレックスサービスを
受けようとする加入者を、最寄りの局舎の遠隔集線装置
に収容することにより、その加入者をセントレックス専
用交換機に接続する。このような構成により、異なる局
舎に収容される加入者が単一のセントレックスグループ
に属するものとして制限なくサービスを受けられる。し
かしながら、この方式では、各局舎に通常加入者を収容
するための交換機およびセントレックス専用交換機に接
続するための遠隔集線装置を併設する必要があるため、
設備コストが高くなるなど設備効率が悪い。
【0010】また、一般的な交換機では、過負荷状態に
なると、発信や着信を規制(特に、発信を規制)するこ
とによりその負荷を低下させる。このため、規制中は、
呼を確立することが困難になるなど、交換機のサービス
の品質が低下してしまう。
【0011】本発明の課題は、通信サービスの品質を向
上させることである。具体的には、加入者線の接続変更
をすることなしに所望の交換機が提供するサービスを受
けられるようすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1に示す原理図を参照
しながら本発明の手段を説明する。交換機1(第1の交
換機)は、交換機2(第2の交換機)に接続されてい
る。仮想アクセスネットワーク装置3は、交換機1に収
容される加入者に係わる通信の処理を交換機2に行わせ
る。仮想アクセスネットワーク装置3は、例えば、ソフ
トウェアプログラムを実行することによって得られる機
能として実現可能である。記憶手段4は、交換機1に収
容される各加入者が仮想アクセスネットワーク装置3を
利用するのか否かを表す属性情報を格納する。加入者収
容手段5は、記憶手段4に格納された属性情報に基づい
て交換機1に収容される加入者のうちの任意の加入者を
仮想アクセスネットワーク装置3に収容する。
【0013】通常加入者は、仮想アクセスネットワーク
装置3には収容されない。ある加入者を仮想仮想アクセ
スネットワーク装置3に収容すると、その加入者に係わ
る通信の処理が交換機2において行われる。すなわち、
仮想アクセスネットワーク装置3に収容された加入者
は、物理的には交換機1に収容されているが、実質的に
交換機2に収容された状態となる。このため、その加入
者は、第2の交換機が提供するサービスを受けることが
できる。
【0014】交換機1に収容される加入者を仮想アクセ
スネットワーク装置3に収容するか否かは、記憶手段4
に格納する属性情報により加入者ごとに設定できる。こ
の属性情報は、変更手段6により加入者ごとに変更でき
る。このような構成とすることにより、加入者線の接続
を変更することなしに、物理的に交換機1に収容されて
いる加入者を実質的に交換機2に収容させることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】交換機から遠く離れた地点の加入
者を遠隔収容する技術として、アクセスネットワーク
(以下、AN)が存在する。ANは、例えば、1つのビ
ルや特定の地域に対して設けられ、図2(a) に示すよう
に、複数の加入者を収容する。そして、そのANと網内
に設けられた交換機との間を所定のインタフェースで接
続することにより、上記加入者を網に遠隔収容する。A
Nと交換機との間のインタフェース/通信プロトコルと
しては、V5という規格が存在する。V5インタフェース
は、ITU-T (国際電信電話諮問委員会)およびETSI(欧
州電気通信標準化協会)で定められた規格であり、現
在、V5.1およびV5.2が標準化されている。以下の実施形
態では、V5.2を利用した構成を採り上げるが、本発明
は、V5.1であっても利用可能である。
【0016】ANは、本来、交換機に接続される1つの
独立した装置であるが、本発明の交換システムでは、図
2(b) に示すように、交換機内にANの機能を擬似的に
設ける。以下では、交換機内に設けられたAN機能を
「仮想AN」と称することにする。
【0017】仮想ANは、交換機内に設けられた機能で
あり、既存のANと同様に、加入者からの信号をV5.2イ
ンタフェースにより他の交換機に送出する機能、および
通話回線の多重化機能などを提供する。また、仮想AN
は、呼処理は行わない。以下では、仮想ANが設けられ
た交換機を「仮想AN交換機」と呼ぶことにする。ま
た、V5.2インタフェースにより仮想ANを収容する交換
機を「制御交換機」と呼ぶことにする。
【0018】仮想AN交換機11と制御交換機12との
間は、通常のPCM デジタル回線で接続されており、仮想
AN13は、このPCM デジタル回線を介して制御交換機
12に収容される。仮想AN交換機11に収容されてい
る加入者は、仮想AN13を利用すれば、物理的には仮
想AN交換機11に収容されたままの状態であたかも制
御交換機12に収容されているのと同じように制御交換
機12が提供するサービスを受けることができる。すな
わち、仮想AN13を利用することにより、加入者線を
交換機に接続するための配線盤(MDF :Main Distributi
on Frame)における加入者線の接続変更や、加入者段装
置における収容位置変更などをせずに、実際にサービス
が実施される交換機を加入者が直接収容されている交換
機から他の交換機に移すことが可能になる。
【0019】本実施例において、サービスとは、呼を接
続するためにパスを設定する処理をはじめ、呼転送、コ
ールバック、3者通話などの一般に付加サービスを呼ば
れる処理も含む。
【0020】制御交換機12としては、標準規格に従っ
たV5.2インタフェースを装備していれば、仮想AN13
を利用する加入者(以下、仮想AN加入者)を通常のA
Nに収容される加入者と同等に制御できる。すなわち、
制御交換機12は、物理的に他の交換機(仮想AN交換
機11)に収容されている加入者を自分自身に接続され
ている加入者であるかのように扱うことができ、その他
の交換機に収容されている加入者に対してサービスを提
供できる。
【0021】図3は、本実施形態の交換システムの構成
図である。仮想AN交換機11は、加入者段装置21お
よび分配段装置22を有する。加入者段装置21には、
仮想AN交換機11に収容される加入者線が接続され
る。加入者段装置21は、各加入者線(または加入者)
を、加入者収容位置情報(物理収容位置情報)として識
別する。ここで、加入者収容位置とは、たとえば、加入
者段装置21において各加入者線が接続される装置の番
号、その装置内に設置されるボードの番号、そのボード
上に設けられた回路の番号等の組合せにより表される。
図3に示す例では、たとえば、1-0-10-1〜1-0-10-3が加
入者収容位置番号である。
【0022】分配段装置22は、PCM デジタル回線によ
り、他の1つ以上の交換機と接続する。分配段装置22
は、仮想AN部23を有する。仮想AN部23は、加入
者からの信号をV5.2インタフェースにより他の交換機
(制御交換機12)に送出する機能、および通話回線の
多重化機能を提供する(多重機能に関しては、加入者段
との分担で実現される)。分配段装置22は、通常加入
者に係わる呼においては、No.7共通線信号方式で他の交
換機との間で制御信号を送受信し、仮想AN加入者に係
わる呼においては仮想AN部23を利用し、制御交換機
12との間でV5.2信号メッセージを送受信する。
【0023】制御交換機12は、V5.2において規定され
ているLEとしてV5.2信号メッセージを送受信するイン
タフェース部25を有する。このインタフェース部25
は、既存のANを収容する(既存のANとの間でV5.2信
号メッセージを送受信する)ものと同じである。
【0024】仮想AN交換機11は、自分が収容する加
入者のうちの任意の加入者を仮想AN部23に収容させ
ることができる。すなわち、ある加入者が仮想AN機能
を利用する場合には、加入者と通信事業者との契約など
に従って、その旨を仮想交換機11内に設けた加入者デ
ータメモリ24に設定することにより、その加入者は通
常の加入者から識別されて仮想AN部23を利用できる
ようになる。図3に示す例では、加入者収容位置情報が
1-0-10-2および1-0-10-3である加入者がそれぞれ仮想A
N部23に収容された仮想AN加入者である。
【0025】仮想AN加入者は、V5.2インタフェースを
利用するので、V5.2ユーザポートID(V5.2のレイヤ3ア
ドレス)を付与する必要がある。V5.2ユーザポートID
は、例えば、加入者と通信事業者との契約時に設定され
る。図3に示す例では、たとえば、物理収容位置情報が
1-0-10-2である加入者にV5.2ユーザポートIDとして20
が付与されている。これらの情報は、加入者ごとに加入
者データメモリ24に登録される。
【0026】このように、加入者データメモリ24にお
ける加入者ごとの設定により、仮想AN交換機11に収
容されている任意の加入者を通常加入者から分離識別し
て仮想AN部23に収容される仮想AN加入者として定
義できる。
【0027】仮想AN交換機11内に複数の仮想AN部
を設けることができる。仮想AN交換機11は、各仮想
AN部に収容される仮想AN加入者の集まりをそれぞれ
1つの仮想AN加入者グループとして扱う。すなわち、
仮想AN交換機11は、複数の仮想AN加入者グループ
を収容することができる。
【0028】仮想AN交換機11は、各仮想AN部にそ
れぞれITU-T およびETSIの規格に従ったANとしての機
能を持たせるために、各仮想AN部(各仮想AN加入者
グループ)に対して、仮想AN用PCMリンク装置、V
5.2信号リンク、およびAN番号等の必要なリソースを
割り当てる。
【0029】図4は、ANとLEとの間のPCM リンクを
示す図である。ANおよびLEは、それぞれ図3の仮想
AN部23および制御交換機12に設けられるインタフ
ェース部25に相当する。仮想AN部23とインタフェ
ース部25との間は、最大16本のPCM リンクが確立さ
れる。このうち、V5.2信号メッセージは、第1リンクお
よび第2リンク(それぞれ、Primary Link、Secondary
Link)と呼ばれる2本のリンクに中の各通信用チャネル
(TS16)に格納されて送受信される。ここで、これらの
リンクを識別する情報は、信号リンク番号として定義さ
れる。
【0030】図3に戻り、仮想AN交換機11の動作を
説明する。各加入者からの信号(ここでは、オフフッ
ク、ダイヤル投入などのイベント)は、加入者段装置2
1において局内信号に変換される。局内信号は、交換機
内で使用されるメッセージである。局内信号は、通常、
交換機ベンダごとに独自のフォーマットで定義されてい
る。この後の処理は、発信加入者が通常加入者であるか
仮想AN加入者であるかにより異なる。
【0031】発信加入者が通常加入者であれば、仮想A
N交換機11は、通常の呼処理を実行する。即ち、呼の
接続は、発信加入者(通常加入者)−発信側交換機(仮
想AN交換機11)−局間PCMトランク(No.7共通線
信号方式等の局間信号)−着信側交換機(制御交換機1
2)−着信先加入者となる。この場合、サービス実施ポ
イントとして呼を処理する交換機は、発信加入者を収容
する交換機、すなわち仮想AN交換機11である。
【0032】一方、発信加入者が仮想AN加入者であれ
ば、加入者からの信号は、局内信号に変換された後、さ
らに仮想AN部23においてV5.2信号メッセージに変換
される。即ち、加入者が仮想AN部23に収容される
と、仮想AN交換機11は、サービス(呼処理を含む)
の制御は行わず、加入者からのイベント信号とV5.2信号
メッセージとの間の変換処理を行う。
【0033】V5.2信号メッセージは、仮想AN用に設け
たPCM リンクを経由して制御交換機12に転送され、制
御交換機12において、通常のANに収容されている加
入者と同様にサービスの制御が行われる。この場合、呼
は、発信加入者(仮想AN加入者)−仮想AN部23−
仮想AN用PCM リンク(V5.2インタフェース)−制御交
換機12のインタフェース部25−着加入者というパス
で接続される。また、サービス実施ポイントとして呼を
処理する交換機は、制御交換機12である。即ち、仮想
AN加入者は、物理的には仮想AN交換機11に接続さ
れているが、そのサービスは制御交換機12において実
施される。
【0034】上述したように、仮想AN交換機11に収
容されている加入者を通常加入者とするか仮想AN加入
者とするかは、加入者データメモリ24に格納するデー
タにより設定できる。したがって、加入者データメモリ
24に格納するデータを変更することにより、加入者線
の接続を変更することなく、サービスを実施する交換機
を容易に変更させることができる。
【0035】加入者を仮想AN加入者として登録する場
合、半固定収容方式、呼毎収容方式および動的負荷分散
のための方式の中の1つを選ぶことができる。半固定収
容方式では、加入者を半固定的に仮想ANに収容し、そ
の加入者に係わるすべての呼に対して仮想AN処理を行
う。呼毎収容方式では、その加入者が要求するサービス
の種別などに応じて、呼毎に仮想AN処理を行うか否か
が判断される。動的負荷分散のための方式では、その加
入者を収容する仮想AN交換機の呼処理用プロセッサの
負荷条件などに従って必要に応じてその加入者を動的に
通常加入者から仮想AN収容に切り替える。これらの3
つの収容方式については、後述詳しく説明する。
【0036】ここで、本実施形態の交換システムの理解
を助けるために、公知の技術ではあるが、V5.2インタフ
ェースについて簡単に説明しておく。図5および図6
は、V5.2信号メッセージの一覧である。本実施形態の交
換システムでは、これらのV5.2信号メッセージは、図3
の仮想AN部23と制御交換機12のインタフェース部
25との間で送受信される。また、仮想AN部23は、
後述詳しく説明するが、これらのV5.2信号メッセージと
局内信号とを相互に変換する。
【0037】図7〜図9は、V5.2信号メッセージの中で
本実施形態の交換システムを説明する上で特に関係の深
いメッセージのフォーマットを示す図であり、それぞ
れ、ESTABLISH メッセージ、ALLOCATIONメッセージ、お
よびSIGNALメッセージのフォーマットである。これらの
メッセージの用途は、図5または図6に示した通りであ
る。
【0038】図10および図11は、ANに収容されて
いる加入者が発信したときのV5.2による呼接続シーケン
スの一例を示す図である。ANおよびLEは、それぞれ
図3の仮想AN部23および制御交換機12のインタフ
ェース部25に相当する。
【0039】AN加入者(User Terminal )がオフフッ
クすると、ANは、LEに対してESTABLISH メッセージ
を送信する。このメッセージにより、AN加入者のユー
ザポートID(レイヤ3アドレス)が通知される。ユーザ
ポートIDは、V5.2インタフェースにおいて加入者を識別
する情報である。LEは、ESTABLISH メッセージを受信
すると、ANにESTABLISH ACK (承認)メッセージを返
送した後、さらにALLOCATION(チャネル割当て)メッセ
ージを送信する。このメッセージにより、ANとLEと
の間の通信に割り当てられたチャネルがANに通知され
る。ANは、ALLOCATIONメッセージを受信すると、LE
にALLOCATION ACK(完了)メッセージを返送する。
【0040】つづいて、AN加入者が着信先を指示する
番号を投入すると、ANは、その番号に従ってSIGNALメ
ッセージを作成してLEに送信する。V5.2の仕様より、
ダイヤル数字のSIGNALメッセージを用いて通知するの
は、発加入者がパルス式電話機を使用する場合である。
発加入者がトーン式電話機を使用する場合は、LEでト
ーン信号の受信を行う。LEは、SIGNALメッセージ(I
AM等)を受信すると、着信先の加入者を収容する交換
機に対して発呼メッセージを送出するとともに、ANに
SIGNAL ACK(承認)メッセージを返送する。このSIGNAL
ACKメッセージは、Multiple SIGNAL Message Operatio
n で転送される。
【0041】着信先の加入者が応答すると、着信先の加
入者を収容する交換機からLEにその旨が通知され、L
Eは、ANにその通知に従ってSIGNAL(steady-signal)
メッセージを送信する。ANは、このメッセージ受信す
ると、AN加入者(発信加入者)の端末装置を通話状態
に切り替え、そしてSIGNAL ACKメッセージをLEに返送
する。以降、AN加入者と着信先加入者との間が通話状
態になる。
【0042】図12は、ANに接続されている加入者へ
の着信時のV5.2による呼接続シーケンスの一例を示す図
である。LEは、ANに接続されている加入者への着呼
を検出すると、ANへALLOCATIONメッセージを送信する
ことにより、ANとLEとの間の通信に割り当てられた
チャネルをANに通知する。LEは、ANからALLOCATI
ON COMPLETE (完了)メッセージを受信すると、ANに
対してESTABLISH メッセージを送信する。このESTABLIS
H メッセージには、V5.2のユーザポートID(レイヤ3ア
ドレス)として着信先の加入者を識別する情報が設定さ
れている。ANは、このESTABLISH メッセージに設定さ
れているV5.2のユーザポートIDにより着信先の加入者を
認識し、その加入者を呼ぶ。
【0043】着信先の加入者が応答すると、ANは、SI
GNAL(steady-signal) メッセージをLEに送信し、LE
がこのメッセージに対してSIGNAL ACKメッセージを返送
すると、以降、AN加入者と着信先加入者との間が通話
状態になる。
【0044】仮想AN部23は、図10〜図12に示し
たANを交換機内に設ける機能として実現するものであ
る。図10〜図12に示したANは、AN加入者からの
オフフック信号やダイヤル信号を直接受信する。ところ
が、仮想AN部23は、交換機内に設けられた仮想的な
装置である。ここで、仮想AN加入者からの信号は、上
述したように、交換機内では局内信号に変換される。こ
のため、仮想AN交換機は、局内信号とV5.2信号メッセ
ージとを相互に変換する。そして、この信号変換処理
は、仮想AN部23の機能の一部である。以下、仮想A
N交換機の構成および動作を詳細に説明する。
【0045】図13は、仮想AN交換機11のブロック
図である。加入者段装置21は、上述したように、加入
者からの信号(オフフック、ダイヤル等)を局内信号に
変換して出力する。加入者回路31は、加入者線を終端
する。また、加入者回路31は、加入者の状態(基本的
には、オフフック状態か否かの判断など)を検出し、そ
の検出した状態を受信信号メモリ32に書き込む。
【0046】局内信号変換装置33は、受信メモリ32
にアクセスして加入者からの信号を検出し、その信号を
局内信号に変換して制御装置41へ出力する。このと
き、局内信号変換装置33は、信号を出力した加入者を
識別する情報として加入者収容位置情報もいっしょに出
力する。このことにより、加入者からの信号(オフフッ
クやダイヤルなどの加入者端末におけるイベント)が局
内信号に変換されてその加入者を識別する加入者収容位
置情報と共に制御装置41に転送される。また、局内信
号変換装置33は、この加入者段装置21に接続されて
いる加入者への着信を意味する局内信号を制御装置41
から受信すると、その旨を表す情報を送信信号メモリ3
4に書き込む。そして、加入者回路31は、送信信号メ
モリ34書き込まれた情報に従って着信先の加入者を呼
ぶ。
【0047】加入者回路31は、コネクションが確立さ
れると、加入者が送受信する音声情報などを通話路装置
46を介して送受信する。なお、加入者段装置21に
は、複数の加入者が接続される。すなわち、加入者段装
置21は、集線機能を備えている。そして、制御装置4
1は、複数の加入者により共有される。
【0048】制御装置41は、加入者段装置21または
他の交換機から受信する信号に従って通話路を制御す
る。加入者信号識別部42は、加入者段装置21から受
信した加入者収容位置情報をキーとして加入者データメ
モリ24の発信加入者データを検索し、その加入者が通
常加入者なのか仮想AN加入者なのかを調べる。加入者
データメモリ24については、後述詳しく説明する。
【0049】発信加入者が通常加入者であれば、呼処理
を含むサービスはこの仮想AN交換機11において実施
される。すなわち、制御装置41は、サービス情報メモ
リ45に格納されている所定のプログラムを起動して通
話路を制御する。また、加入者信号識別部42は、必要
に応じて、No.7共通線信号方式に従って他の交換機との
間で制御信号を送受信する。
【0050】一方、発信加入者が仮想AN加入者であれ
ば、加入者信号識別部42は、加入者段装置21から受
信した局内信号を信号変換部43に転送する。信号変換
部43は、加入者データメモリ24に格納されている加
入者データを参照しながら局内信号をV5.2信号メッセー
ジに変換し、そのV5.2信号メッセージを信号装置44を
介して制御交換機12に送出する。信号装置44は、信
号リンクを制御する装置である。このように、仮想AN
加入者が発呼すると、信号変換部43などが起動され、
局内信号がV5.2信号メッセージに変換されて制御交換機
12へ送出される。この場合、仮想AN交換機11は、
サービスを実施せず、単に仮想AN加入者を擬似的に制
御交換機12に収容させるための装置として働く。した
がって、サービスは、制御交換機12において実施され
る。
【0051】制御交換機12からV5.2信号メッセージを
受信すると、制御装置41は、仮想AN交換機11に収
容されている仮想AN加入者への着信であるとみなし、
そのV5.2信号メッセージに設定されている着信加入者の
ユーザポートIDをキーとして加入者データメモリ24に
アクセスし、その着信加入者を識別する加入者収容位置
情報を取り出す。そして、信号変換部43は、その受信
したV5.2信号メッセージを局内信号に変換し、その局内
信号および加入者収容位置情報を加入者段装置21に送
る。このように、仮想AN加入者への着呼を検出する
と、信号変換部43などが起動されてV5.2信号メッセー
ジが局内信号に変換される。この場合、仮想AN交換機
11は、制御交換機12の遠隔収容装置として働く。
【0052】仮想AN交換機11に収容される加入者を
通常加入者とするか仮想AN加入者とするのかは、加入
者データメモリ24に格納する情報により設定すること
ができる。以下、図14に加入者データメモリ24の構
成を示す。
【0053】加入者データメモリ24は、仮想AN交換
機11に収容される全加入者の加入者データを格納す
る。また、加入者データメモリ24は、仮想AN交換機
11に収容される加入者からの発信時に参照される発信
加入者用メモリ、および仮想AN交換機11に収容され
る加入者への着信時に参照される着信加入者用メモリと
から構成される。なお、仮想AN交換機11の加入者デ
ータメモリ24には、通常の加入者データ(既存の交換
機が持っている加入者データ)に加え、仮想ANを実現
するためのデータも合わせて格納している。換言すれ
ば、仮想AN交換機11においては、発信時または着信
時に参照される加入者データの一部として仮想ANを実
現する際に必要なデータが格納されている。
【0054】発信加入者用メモリは、図14(a) に示す
ように、各加入者を識別する情報としての加入者収容位
置情報をキーとして検索出来るように各加入者に関する
情報が格納されている。各加入者に関する情報として
は、通常の加入者データの他に仮想AN収容のためのデ
ータとして、仮想AN収容識別情報、AN番号、ユーザ
ポートIDが格納されている。
【0055】仮想AN収容識別情報は、加入者が仮想A
Nサービスを受けるか否か、および仮想ANサービスを
受けるのであればどのような方式とするのかを表す。仮
想AN収容識別情報の属性値としては、以下が設定され
る。 0:通常加入者(非仮想AN加入者) 1:半固定収容方式による仮想AN加入者 2:呼毎収容方式による仮想AN加入者 3:動的負荷分散のための方式による仮想AN加入者 これらの属性値は、例えば、各加入者と通信事業者との
契約により決定され、通信事業者が入力装置46からコ
マンドを投入することにより加入者データメモリ24に
書き込まれる。ここで、各加入者の収容属性は、この仮
想AN収容識別情報の属性値に従って決まるので、コマ
ンド投入によりその属性値を変更するだけで、仮想AN
交換機11に収容される任意の加入者の収容属性を容易
に変更できる。また、同様のコマンドを用いて、先に設
定された仮想AN加入者属性を解除し、その加入差を通
常加入者(非仮想AN収容)に戻すことも可能である。
【0056】AN番号は、V5.2インタフェースにおいて
ANを識別する情報である。仮想AN交換機11には、
複数の仮想ANを設けることができる。例えば、加入者
Xが仮想AN−Xに収容され、加入者Yが仮想AN−Y
に収容されている場合には、加入者XのAN番号として
仮想AN−Xを識別する番号が設定され、加入者YのA
N番号として仮想AN−Yを識別する番号が設定され
る。ユーザポートIDは、V5.2インタフェースにおけるレ
イヤ3アドレスであり、仮想AN加入者に割り当てられ
る識別情報である。
【0057】図14(a) に示す例では、加入者収容位置
が1-0-10-2である加入者は、半固定収容方式の仮想AN
加入者であり、AN番号およびユーザポートIDとしてそ
れぞれ5および20が割り当てられている。
【0058】なお、発信加入者用メモリは、通常の加入
者データの一部として、各加入者が発信する際に受ける
ことができるサービスを識別する情報を格納している。
どのようなサービスを受けられるのかは、契約などによ
る。図14(a) に示す加入者は、発信サービスとして、
セントレックス、3者通話などに加入している。
【0059】仮想AN交換機11に収容されている加入
者からの発信があったときには、その加入者の加入者収
容位置情報をキーとして図14(a) に示す発信加入者用
メモリが検索され、検索結果として、その加入者の仮想
AN収容識別情報、AN番号およびユーザポートID等が
得られる。
【0060】図14(b) は、仮想AN加入者のための着
信加入者用メモリの構成図である。仮想AN加入者のた
めの着信加入者用メモリは、各仮想AN加入者のV5.2イ
ンタフェースにおけるユーザポートIDをキーとして各仮
想AN加入者に関する情報を格納している。ところで、
通常加入者の加入者データは、ユーザポートIDをキーと
して格納されているのではなく、たとえばその加入者の
電話番号に基づいて生成される番号をキーとして格納さ
れているので、ある加入者が仮想ANサービスを受ける
契約をすると、その加入者に関する加入者データをその
加入者に割り当てられたユーザポートIDをキーとして検
索できるようにする必要がある。
【0061】ユーザポートIDをキーとして加入者データ
を検索できるようにする方法としては、たとえば、図1
5(a) に示すように、仮想AN加入者のために新たに加
入者データメモリを別途作成する手法が考えられる。図
15(a) に示す例では、仮想AN交換機11に収容され
ている加入者A,B,C,D,...のうち、加入者
A,D,...が仮想ANサービスを受けている。この
場合、仮想AN加入者のための加入者データメモリは、
各仮想AN加入者のユーザポートIDをキーとして格納さ
れる。なお、仮想AN加入者のための加入者データメモ
リには、各仮想AN加入者の仮想AN収容識別情報が格
納される。
【0062】あるいは、図15(b) に示すように、仮想
AN加入者のユーザポートIDとその仮想AN加入者が通
常加入者であったときにその加入者データを検索する際
に使用していた検索キー(通常検索キー)とを対応づけ
るテーブルを作成する。そして、ユーザポートIDをキー
として加入者データを取り出しすときには、そのユーザ
ポートIDを通常検索キーに変換し、その通常検索キーを
用いて加入者データを抽出する。なお、この場合、各加
入者の仮想AN収容識別情報を設定する領域が予め確保
されているものとする。このような構成とすれば、既存
の加入者データを格納したテーブルを利用できる。
【0063】図14(b) に示す仮想AN加入者のための
着信加入者用メモリは、仮想AN加入者の加入者データ
の検索キーをユーザポートIDとして格納した状態を模式
的に示している。仮想AN加入者のための着信加入者用
メモリには、通常の加入者データの他に仮想AN収容識
別情報、加入者収容位置情報などが格納される。尚、仮
想AN収容識別情報は、発信加入者メモリを設定した際
にそれと同期して設定される。また、着信加入者用メモ
リには、各加入者が契約している着信サービスを識別す
る情報を格納している。図14(b) に示す加入者は、呼
転送、コールバックなどのサービスに加入している。
【0064】仮想AN加入者のための着信加入者用メモ
リは、AN毎(仮想AN毎)に設けられる。従って、仮
想AN加入者への着信時には、まず、その仮想AN加入
者が接続される仮想ANのAN番号を抽出し、そのAN
番号に対応する着信加入者用メモリにアクセスする。
【0065】尚、各AN(仮想AN)は、それぞれV5.2
インタフェースの1つの信号リンクに対応して設けら
れ、また、V5.2インタフェースを使用した着信に際して
は、その着信に関するV5.2信号メッセージを転送してき
た信号リンク(図4のPrimaryLinkまたはSecondary Lin
k)を検出できる。このため、仮想AN加入者のための
着信加入者用メモリは、図14(b) に示すように、信号
リンク番号をキーとしてその信号リンクに対応するAN
番号を格納しておき、そのAN番号を用いて着信加入者
が属する領域にアクセスする構成としている。
【0066】V5.2インタフェースを使用して制御交換機
12から仮想ANへ着信があった場合には、受信したV
5.2信号メッセージに含まれるユーザポートIDをキーと
して着信加入者用メモリが検索され、検索結果として、
着信加入者の仮想AN収容識別情報、および加入者収容
位置等が得られる。
【0067】このように、加入者データメモリ24に格
納する加入者データにより、仮想AN交換機11に収容
されている加入者を通常加入者とするか仮想AN加入者
とするのかを設定できる。すなわち、加入者線の収容位
置を変えたり、ケーブルの接続変更などをすることな
く、任意の加入者を仮想ANに収容できる。
【0068】信号変換部43の処理を説明する。信号変
換部43は、上述したように、仮想AN加入者からの発
信または仮想AN加入者への着信に際して、局内信号と
V5.2信号メッセージとを相互に変換する。図16は、こ
の変換のために使用する信号変換テーブルの構成例であ
る。
【0069】図16(a) は、仮想AN加入者から信号が
出力されたときに使用するテーブルの構成図である。of
f-hookメッセージは、仮想AN交換機11に収容される
加入者による発信に際してのオフフックを検出したとき
に加入者段装置21が生成する局内信号である。加入者
段装置21は、off-hookメッセージのパラメータとし
て、そのオフフックした加入者を識別する情報(加入者
位置収容情報)を出力する。Digit Infoメッセージは、
仮想AN交換機11に収容される加入者から出力された
番号情報に基づいて加入者段装置21が生成する局内信
号である。加入者段装置21は、Digit Infoメッセージ
のパラメータとして、その番号情報を出力した加入者の
加入者収容位置情報およびその番号を表す数字を出力す
る。Answerメッセージは、仮想AN交換機11に収容さ
れる加入者への着信に対してその加入者がオフフックで
応答した場合に、そのオフフックを検出した加入者段装
置21が生成する局内信号である。加入者段装置21
は、Answerメッセージのパラメータとして、そのオフフ
ックした加入者の加入者収容位置情報を出力する。信号
変換部43は、上記局内信号(off-hookメッセージ、Di
git Infoメッセージ、Answerメッセージ)を、それぞれ
図16(a) に示すV5.2信号メッセージに変換する。ま
た、局内信号のパラメータを変換する際には、信号変換
部43は、図14(a) に示す発信加入者用メモリを参照
して加入者を識別する加入者収容位置情報をV5.2インタ
フェースのユーザポートID(レイヤ3アドレス)に変換
する。
【0070】図16(b) は、仮想AN交換機11が制御
交換機12からV5.2信号メッセージを受信したときに使
用するテーブルである。信号変換部43は、図16(b)
に示すテーブルに従って受信したV5.2信号メッセージを
局内信号に変換する。なお、信号変換部43は、V5.2信
号メッセージのパラメータの中のユーザポートID(レイ
ヤ3アドレス)を変換する際には、図14(b) に示す着
信加入者用メモリを参照する。
【0071】次に、本実施形態の交換システムの動作を
説明する。図17および図18は、仮想AN加入者が発
呼したときの処理シーケンスである。ここでは、「半固
定収容方式」で仮想AN交換機11の仮想AN部23に
収容されている仮想AN加入者が発呼した場合を説明す
る。また、着信先の加入者(通常加入者)は制御交換機
12に収容されているものとする。
【0072】発信加入者からの発呼信号(off-hook信
号)は、加入者段装置21により検出される。加入者段
装置21は、発信加入者のオフフックを検出すると、そ
の発信加入者を識別する加入者収容位置情報をパラメー
タとしてoff-hook信号を制御装置41へ出力する。
【0073】制御装置41は、off-hook信号を受信する
と、発信分析処理を行う。すなわち、制御装置41は、
加入者段装置21から転送されてきた加入者収容位置情
報をキーとして図14(a) に示す加入者データメモリ2
4内の発信加入者用メモリを検索し、仮想AN収容識別
情報を調べることにより、発加入者が仮想AN加入者で
あるのか否かを判断する。もし、発加入者が通常加入者
であれば、通常の呼処理を行う。すなわち、仮想AN交
換機11自身がその呼を処理する。
【0074】発信加入者が仮想AN加入者(半固定収容
方式で契約している)であった場合には、制御装置41
は、発信加入者の物理収容位置情報をキーとして図14
(a)に示す発信加入者用メモリにアクセスし、V5.2イン
タフェースを利用いた信号の送受信に必要なパラメータ
(ユーザポートIDおよびAN番号など)を読み出して制
御装置41内の信号変換部43にセットする(仮想AN
発信処理の起動)。
【0075】信号変換部43は、図16に示す信号変換
テーブルに基づいて局内信号をV5.2信号メッセージに変
換する。即ち、発信加入者からのoff-hook信号をESTABL
ISHメッセージに変換する。このESTABLISH メッセージ
には、発信加入者を識別する情報として、発信加入者用
メモリから読み出したV5.2インタフェースにおけるユー
ザポートIDが設定される。そして、制御装置41は、こ
のESTABLISH メッセージを信号装置44を介して制御交
換機12へ送出する。
【0076】制御交換機12は、仮想AN交換機11と
の間でV5.2信号メッセージを送受信する際、通常のAN
とV5.2信号メッセージを送受信する場合と同じ動作を行
う。すなわち、制御交換機12は、通常のANと仮想A
N交換機11内に設けられる仮想AN部23とを識別す
る必要がない。したがって、上記ESTABLISH メッセージ
を受信した後の制御交換機12の動作は、図10〜図1
1を参照しながら説明した通りである。即ち、制御交換
機12は、受信したESTABLISH メッセージおよび制御交
換機12にあらかじめ設定してある加入者データに基づ
いて発信分析を行い、発信加入者が正当な加入者であれ
ばその発呼を受け付け、ESTABLISH ACKメッセージを仮
想AN交換機11に返送する。
【0077】制御装置41は、制御交換機12から上記
ESTABLISH ACK メッセージを受信すると、信号変換部4
3において図16(b) に示すテーブルに従いそのV5.2信
号メッセージを局内信号に変換する。この信号変換によ
り、Digit Receive 信号が生成される。この時、制御装
置41は、ESTABLISH ACK メッセージに設定されている
発信加入者のユーザポートIDを加入者収容位置情報に変
換する。制御装置41は、このDigit Receive 信号を加
入者段装置21へ転送する。この後、加入者段装置21
は、発信加入者からのダイヤル入力を待ち受ける状態に
入る。
【0078】つづいて、制御交換機12は、V5.2の標準
プロトコルに従い、ALLOCATIONメッセージを送出する。
このALLOCATIONメッセージは、制御交換機12と仮想A
N交換機11に設けられる仮想AN部23との間のV5.2
用のPCM リンク内の通話チャネルを割り当てるためのメ
ッセージである。制御装置41は、このALLOCATIONメッ
セージに従ってPath Connect信号を生成する。このPath
Connect信号により、仮想AN交換機11内に下り方向
(交換機から発信加入者へ向かう方向)の通話パスが設
定される。そして、この通話パスを介して、制御交換機
12から発加入者へ発信音(ダイヤルを投入できる状態
になったことをユーザに通知するための信号)が送出さ
れる。
【0079】発信加入者がダイヤルした数字は、Digit
Info信号として仮想AN交換機11の制御装置41に入
力される。信号変換部43は、図16(a) の変換テーブ
ルに従い、受信したDigit Info信号を順次V5.2信号メッ
セージであるSIGNALメッセージに変換し、それらのSIGN
ALメッセージを信号装置44を介して制御交換機12に
送出する。
【0080】制御交換機12は、仮想AN交換機11に
対してSIGNAL ACKメッセージを返送した後、通常の数字
分析処理およびサービス分析処理により、着信加入者と
起動すべきサービスを認識する。なお、サービスは、発
信加入者がダイヤルにより指定したものとする。続い
て、制御交換機12は、着信先の加入者の空塞状態を調
べ、話中状態であれば話中処理を実行し、未使用状態で
あれば呼出し信号(リンギング)を送出する。
【0081】上記呼出し信号に対して着信先の加入者が
オフフックで応答すると、制御交換機12は、V5.2に規
定されるSIGNALメッセージでその旨を仮想AN交換機1
1に通知する。仮想AN交換機11の制御装置41は、
受信したSIGNALメッセージをPath Connect信号に変換す
る。この局内信号により、仮想AN交換機11内に上り
方向(発信加入者から交換機へ向かう方向)の通話パス
が設定される。制御装置41は、制御交換機12に対し
てSIGNAL ACKメッセージを返送する。上記シーケンスに
より、発呼した仮想AN加入者と制御交換機12に収容
される着信先加入者との間に通話パスが確立される。
【0082】このように、仮想AN交換機11は、仮想
AN加入者からの発呼があったときには、その仮想AN
加入者からの信号をV5.2信号メッセージに変換して制御
交換機12に転送する。そして、その仮想AN加入者の
発呼に伴うサービス(この場合、着信先を判断してその
着信先加入者を呼び出す処理)は、制御交換機12にお
いて実施される。
【0083】図19および図20は、仮想AN加入者へ
の着呼時の処理シーケンスである。ここでは、「半固定
収容方式」で仮想AN交換機11の仮想AN部23に収
容されている仮想AN加入者への着呼時の動作を説明す
る。また、発信加入者は、制御交換機12に収容されて
いる通常加入者とする。なお、仮想AN交換機11およ
び制御交換機12以外の交換機に収容されている加入者
から仮想AN交換機11に収容される仮想AN加入者へ
の呼は、いったん制御交換機12にルーティングされる
必要がある。このため、仮想AN交換機11に収容され
る仮想AN加入者には、その仮想AN加入者への着呼が
いったん制御交換機12にルーティングされるような電
話番号が付与される。
【0084】発信加入者が着信先加入者(仮想AN交換
機11に収容されている仮想AN加入者)の電話番号を
ダイヤルすると、制御交換機12は、通常の数字分析処
理およびサービス分析処理を実行する。分析の結果、着
信先加入者がAN加入者であることをと認識すると、制
御交換機12は、制御交換機12と仮想AN交換機11
との間で通話チャネルとして使用するPCM リンク上の信
号チャネルを仮想AN交換機11に通知するためにALLO
CATIONメッセージを作成して送出する。なお、制御交換
機12は、着信先の加入者の電話番号をその着信先の加
入者に対して割り当てられているV5.2インタフェースに
おけるユーザポートID(レイヤ3アドレス)に変換する
機能を持っており、ALLOCATIONメッセージには、着信先
加入者である仮想AN加入者のユーザポートIDが設定さ
れている。また、制御交換機12は、仮想AN交換機1
1に設けられる仮想AN部23との間でV5.2信号メッセ
ージを送受信する際、通常のANとの間でV5.2信号メッ
セージを送受信する場合と同様のシーケンスを実行す
る。
【0085】仮想AN交換機11の制御装置41は、上
記ALLOCATIONメッセージを受信すると、仮想AN加入者
への着信であると一意的に判断できるので、直ちに仮想
AN着信処理を起動する。
【0086】仮想AN着信処理では、まず、制御交換機
12からALLOCATIONメッセージを伝送してきた信号リン
クを認識する。V5.2信号メッセージを伝送するリンク
は、上述したように、図4のPrimary LinkまたはSecond
ary Linkのうちのいずれか一方である。続いて、制御装
置41は、認識した信号リンク番号をキーとして図14
(b) に示す着信加入者用メモリにアクセスすることによ
り、着信先の仮想AN加入者が収容されている仮想AN
を認識する。また、制御装置41は、受信したALLOCATI
ONメッセージに含まれている着信先加入者のユーザポー
トIDをキーとして図14(b) に示す着信加入者用メモリ
を検索し、着信先加入者の加入者収容位置情報を取り出
して信号変換部43に設定する(仮想AN着信処理の起
動)。
【0087】信号変換部43は、受信したALLOCATIONメ
ッセージを局内信号であるPath Connect信号に変換す
る。このPath Connect信号には、ALLOCATIONメッセージ
に設定されていた通話チャネルを識別する情報が格納さ
れる。このことにより、加入者段装置21は、仮想AN
交換機11内で通話路を確保する。
【0088】仮想AN装置11の制御装置41は、上記
処理に続いて、制御交換機12に対してALLOCATION COM
PLETE メッセージを送出する。制御交換機12は、この
メッセージを受け取ると、V5.2の標準プロトコルに従っ
て仮想AN交換機11へESTABLISH メッセージを送出す
る。
【0089】仮想AN交換機11は、このESTABLISH メ
ッセージを受信すると、信号変換部43においてそのメ
ッセージをRinging 信号に変換する。加入者段装置21
は、Ringing 信号を受信すると、その内容に従って着信
先加入者へ呼出し信号を送出する。
【0090】上記呼出し信号に着信先加入者がオフフッ
クで応答すると、加入者段装置21は、その旨をAnswer
信号として制御装置41に通知する。制御装置41は、
このAnswer信号を信号変換部43においてSIGNALメッセ
ージに変換して制御交換機12へ送出することにより、
着信先加入者の応答を制御交換機12に通知する。そし
て、このSIGNALメッセージに対して制御交換機12から
仮想AN交換機11へSIGNAL ACKメッセージが返送され
ると、発信加入者と着信先加入者との間に通話路が確立
される。
【0091】このように、仮想AN交換機11に収容さ
れる仮想AN加入者への着信時において、その仮想AN
加入者への着呼に伴うサービス(この場合、着信先を判
断してその通話路を確保する処理)は、制御交換機12
において実施される。
【0092】図21は、上述の仮想AN機能を利用して
外部ノード(他の交換機)にサービスを実施させる方法
を説明する図である。この例では、交換機51a、51
b、51cは、それぞれ付加サービスA、B、Cをサポ
ートする。付加サービスA、B、Cは、それぞれ交換機
が提供する1つ以上のサービスの集合体であり、それぞ
れソフトウェアプログラムとして格納されている。たと
えば、付加サービスAとしては、呼転送サービスを提供
するプログラムが格納されている。また、交換機51a
は、仮想AN(b) および仮想AN(c) を有する。仮想A
N(a) および仮想AN(b) は、それぞれ交換機51bお
よび交換機51cに接続される仮想的なAN装置であ
る。さらに、交換機51bには、交換機51aに接続さ
れる仮想AN(a) が設けられている。各仮想ANは、そ
れぞれV5.2インタフェースに従って他の交換機に接続さ
れている。
【0093】交換機51aに収容されている加入者が、
特別な付加サービスを必要としない場合、あるいは、交
換機51aが提供する付加サービスを受ける場合には、
加入者1のように、仮想ANを利用することなく通常加
入者として交換機51aに収容される。この場合、加入
者データメモリ24において、加入者1の加入者AN収
容識別を「0」に設定される。
【0094】交換機51aに収容されている加入者が、
交換機51bが提供するサービスを受けたい場合には、
加入者2のように、V5.2インタフェースを介して交換機
51bに接続されている仮想AN(b) に収容されるよう
に設定すればよい。この場合は、加入者データメモリ2
4において、その加入者(加入者2)の加入者AN収容
識別を「1:半固定収容方式」に設定するとともに、そ
のAN番号として仮想AN(b) を識別する番号を設定す
る。このような設定とすれば、加入者2に係わる通信に
おいて要求されるサービスを仮想ANインタフェースを
介して交換機51bに通知することにより、加入者2
は、交換機51bが提供するサービスを受けることにな
る。すなわち、加入者2に係わる通信においては、交換
機51aはAN機能のみを提供し、サービスは交換機5
1bにおいて実施される。
【0095】同様に、交換機51aに収容されている加
入者が、交換機51cが提供するサービスを受けたい場
合には、加入者3のように、仮想AN(c) に収容される
ような設定とすればよい。この場合、加入者データメモ
リ24において、その加入者(加入者3)の加入者AN
収容識別を「1」に設定すると共に、そのAN番号とし
て仮想AN(c) を識別する番号を設定する。
【0096】交換機51aは、V5.2によって規定される
LEのインタフェース機能を持たせることにより、図3
に示す制御交換機12として動作することも可能であ
る。すなわち、交換機51a以外の交換機に収容される
加入者が交換機51aが提供するサービスを受けたい場
合には、交換機51bに収容される加入者5のように、
V5.2インタフェースを介して交換機51aに接続されて
いる仮想AN(a) に収容されるように設定すればよい。
【0097】なお、仮想ANと他の交換機との間の信号
シーケンスは図17〜図20に示した通りである。この
ように、仮想AN機能を利用すれば、加入者を実際に収
容する交換機とその加入者に係わる通信において要求さ
れるサービスを実施する交換機とを分離することが可能
になる。このため、仮想AN加入者は、加入者線の接続
を変更することなく、他の所望の交換機が提供するサー
ビスを受けることができる。
【0098】仮想AN機能を利用してCity-Wide セント
レックスサービスを実現することもできる。この場合、
網内にセントレックスサービスを提供する交換局を設け
るとともに、網内の各交換機に仮想AN機能を導入す
る。そして、各交換機とセントレックス用交換局との間
をV5.2インタフェースで接続する。なお、セントレック
スサービスを受ける加入者は、通常、常にそのサービス
を利用することになるので、仮想ANへの収容形態とし
ては、図17〜図20に示した半固定収容方式が適して
いる。
【0099】図22は、仮想AN機能を利用してCity-W
ide セントレックスサービスを実現する構成を示す図で
ある。交換機61a〜61dは、それぞれ互いに異なる
局舎に設置されている。また、交換機61a〜61dに
は、それぞれ仮想ANが設けられている。City-Wide セ
ントレックス局62は、セントレックスサービスを提供
する交換機であり、V5.2のLEの機能を提供する。すな
わち、セントレックス局62は、V5.2インタフェースの
回線を終端する機能を有している。そして、交換機61
a〜61dに設けられる各仮想ANは、それぞれV5.2イ
ンタフェースを介してCity-Wide セントレックス局62
に接続されている。
【0100】City-Wide セントレックスサービスを受け
る加入者を各仮想ANに半固定収容方式で収容する。す
なわち、例えば、交換機61aに収容されているある加
入者をCity-Wide セントレックグループに参加させる場
合には、その加入者を交換機61aの仮想ANに収容す
る。仮想ANへの収容は、交換機61aに対して設けら
れている加入者データメモリ(図14参照)の設定を変
更するだけでよい。
【0101】City-Wide セントレックス局62は、複数
のCity-Wide セントレックグループを管理し、それら各
グループに対してサービスを提供する。即ち、City-Wid
e セントレックス局62は、各グループに属する仮想A
N加入者のユーザポートIDを認識しており、それらのユ
ーザポートIDを用いて各グループを管理する。
【0102】City-Wide セントレックスグループに属す
る仮想AN加入者間の通信では、交換機61a〜61d
がV5.2のANとして動作し、City-Wide セントレックス
局62がV5.2のLEとして動作する。したがって、City
-Wide セントレックス局62は、仮想AN加入者に係わ
る呼を自局に収容されている加入者に係わる呼として処
理することができる。すなわち、互いに異なる交換機
(たとえば、交換機61aと交換機61c)に収容され
ている加入者であっても、それぞれ仮想ANに収容され
ていれば、それらの加入者間の通信に際しては、City-W
ide セントレックス局62において呼が処理される。こ
のため、仮想AN加入者間のの通信では、特別な局間信
号通信を用いたりインテリジェントネットワークのSC
P(サービス制御ポイント)の介在なしに、通常のセン
トレックスの呼処理機能を使用してCity-Wide セントレ
ックスサービスを提供できる。
【0103】また、セントレックスサービスに係わる呼
を単一の交換機局(City-Wide セントレックス局62)
で制御するため、物理的に異なる交換機に収容されてい
るセントレックスメンバー(仮想AN加入者)に対して
セントレックスサービスを透過的に提供することが可能
となる。さらに、セントレックスサービスに参加する加
入者を収容するために、セントレックスサービス専用の
遠隔集線装置やAN装置を設けるのではなく、各交換機
に設けた仮想AN機能を利用する構成なので、遠隔地に
ある交換機に収容される加入者を容易にセントレックス
グループに参加させることができ、なおかつそれらの加
入者をCity-Wide セントレックス局62から直接セント
レックスメンバーとして制御できる。
【0104】図23および図24は、仮想AN機能を利
用してCity-Wide セントレックスサービスを提供する際
の呼処理シーケンスを示す図である。ここでは、図22
の交換機61aに収容されている加入者1から交換機6
1cに収容されている加入者3への発呼の例を示す。
【0105】加入者1がオフフックして加入者3を指示
する番号を投入した際の交換機61aおよびCity-Wide
セントレックス局62の処理は、それぞれ基本的に図1
7および図18に示した仮想AN交換機11および制御
交換機12の処理と同じである。ただし、加入者1は、
加入者3の内線番号をダイヤルする。
【0106】City-Wide セントレックス局62は、ESTA
BLISH メッセージに設定されている加入者1のユーザポ
ートIDにより、加入者1が仮想AN加入者であること、
および加入者1が属しているセントレックスグループを
認識する。また、City-Wideセントレックス局62は、
各セントレックスグループ内で使用される内線番号とそ
れらの各内線番号に対応する加入者のユーザポートIDと
の対応関係を予め認識しており、着信先番号として受信
した加入者3の内線番号から加入者3のユーザポートID
を検出する。
【0107】加入者3への着信時のCity-Wide セントレ
ックス局62および交換機61cの処理は、それぞれ基
本的に図19および図20に示した制御交換機12およ
び仮想AN交換機11の処理と同じである。なお、City
-Wide セントレックス局62と交換機61cとの間で送
受信されるV5.2信号メッセージには、上記検出した加入
者3のユーザポートIDが設定される。
【0108】このように、City-Wide セントレックス局
62は、仮想AN加入者間の呼を自局内で処理すること
により、City-Wide セントレックスサービスを提供す
る。次に、加入者を仮想ANに収容する方式の1つであ
る呼毎収容方式について説明する。ある加入者を呼毎収
容方式で仮想ANに収容する場合には、その加入者の加
入者データの仮想AN収容収容識別情報を「2」に設定
する。呼毎収容方式で仮想ANに収容されている加入者
を収容する交換機は、その加入者に係わる通信において
要求されるサービスを自交換機が提供できるか否かを呼
毎に判断し、提供できるのであれば、仮想ANを利用す
ることなく自交換機で呼処理を実行するが、自交換機で
そのサービスを提供できないのであれば、仮想ANを利
用してそのサービスを提供できる交換機に呼処理を行わ
せる。
【0109】図25および図26は、呼毎収容方式で仮
想ANに収容されている加入者による発呼時の呼処理シ
ーケンスである。ここでは、仮想AN交換機11に収容
されている加入者が呼毎収容方式で仮想ANに収容され
ているものとする。また、着信先加入者は、着信局(交
換機)71に収容されているものとする。なお、仮想A
N交換機11内の加入者段装置21と制御装置41との
間のメッセージの授受は、図17および図18に示した
通りなので、ここではその図示および説明を省略する。
【0110】呼毎収容方式では、加入者は、擬似的に仮
想AN交換機11および制御交換機12の双方に帰属す
る。すなわち、仮想AN交換機11においては呼毎収容
仮想AN加入者として登録され、制御交換12において
は通常のANに収容された加入者として登録される。仮
想AN交換機11と制御交換機12との間のV5.2信号リ
ンクは予め確立しており、制御交換機12は、常に仮想
AN交換機11に収容されている仮想AN加入者からの
呼を受け付けられる状態になっている。
【0111】仮想AN交換機11は、加入者からの発信
オフフック信号を検出すると、発信分析を行い、そのオ
フフック信号を出力した加入者が仮想ANに収容されて
いるか否か、および仮想ANに収容されていた場合には
その収容方式を調べる。すなわち、仮想AN交換機11
における発信加入者の加入者収容位置情報をキーとして
加入者データメモリ24(図14(a) 参照)が検索さ
れ、その仮想AN収容識別情報が調べられる。この発信
分析により、発信加入者が呼毎収容加入者であることを
認識すると、仮想AN交換機11は、発信加入者に発信
音を送り、以降、その発信加入者からのダイヤルを受け
付ける状態に入る。上述した半固定収容仮想AN加入者
の場合は、制御交換機12においてダイヤル受信処理が
行われていたが、呼毎収容方式では、仮想AN交換機1
1が加入者からのダイヤル信号を受信して分析する。
【0112】仮想AN交換機11は、受信したダイヤル
数字を基に、数字分析処理およびサービス分析処理(要
求されたサービスを分析する処理)を行う。これら2つ
の処理は、既存の交換機が有する機能である。
【0113】仮想AN交換機11において上記要求され
たサービスを実施できる場合には、仮想AN交換機11
は、通常の交換機と同様に、自ら呼処理を実行してサー
ビスを提供する。一方、仮想AN交換機11において上
記要求されたサービスを実施できない場合には、仮想A
N交換機11は、仮想AN発信処理を起動して、制御交
換機12に上記要求されたサービスの実施を依頼する。
【0114】仮想AN交換機11は、制御交換機12に
サービスの実施を依頼するために、加入者から受信した
ダイヤル数字をV5.2信号メッセージに変換して制御交換
機12に送出する。なお、仮想AN交換機11と制御交
換機12と間で送受信されるV5.2信号メッセージについ
ては、図17および図18において説明した通りであ
る。したがって、制御交換機12にとっては、上記加入
者からの発呼は、制御交換機12に接続された通常のA
Nに収容されている加入者が発呼したものと同等であ
る。
【0115】制御交換機12は、仮想AN交換機11か
らSIGNALメッセージとして転送されたダイヤル数字およ
び加入者データ等を参照して、要求されているサービス
を実施する。
【0116】一例として、あらかじめ登録した対地への
発呼を規制するCall barringサービスが要求されたもの
とする。そして、仮想AN交換機11では、Call barri
ngサービスを実施することができず、制御交換機12に
おいてそのサービスを実施できるものとする。この場
合、制御交換機12は、仮想AN交換機11から受信し
た番号が許容された対地であるかどうか調べ、許容され
ている場合にのみ着信局との間で通常の局間信号シーケ
ンス(ISUP)に従って呼を設定する。
【0117】図27および図28は、呼毎収容方式で仮
想ANに収容されている加入者への着呼時の呼処理シー
ケンスである。ここでは、仮想AN交換機11に呼毎収
容方式で収容されている加入者への着呼時のシーケンス
を説明する。また、この着信先の仮想AN加入者は、付
加サービスとして、呼転送サービスに加入しており、そ
の転送先情報は、制御交換機12に登録してあるものと
する。呼転送サービスは、仮想AN交換機11で実施す
ることはできず、制御交換機12においては実施するこ
とができるものとする。なお、仮想AN交換機11内の
加入者段装置21と制御装置41との間のメッセージの
授受は、図19および図20に示した通りなので、ここ
ではその図示および説明を省略する。
【0118】発信加入者が着信先加入者の番号をダイヤ
ルすると、呼は、その発信加入者を収容する発信局72
から仮想AN交換機11へルーティングされる。すなわ
ち、発信局72は、IAM メッセージを送出することによ
り発信加入者が投入した番号を仮想AN交換機11に通
知する。
【0119】仮想AN交換機11は、着信信号(この例
では、共通線信号方式のIAM メッセージ)をもとに、数
字分析処理および着信分析処理を実行する。仮想AN交
換機11は、この着信分析処理において、着信先加入者
が仮想ANに収容されているか否かを調べる。すなわ
ち、仮想AN交換機11は、着信先加入者の電話番号を
キーとして加入者データメモリ24(図14(b) 参照)
を検索し、その着信先加入者の仮想AN収容識別情報を
調べる。もし、着信先加入者が仮想AN加入者でなけれ
ば、仮想AN交換機11において通常の呼処理を実行す
る。ただし、仮想AN交換機11は、呼転送サービスを
実行することができないので、この場合、通常呼として
処理される。
【0120】なお、V5.2信号メッセージによる着呼を検
出したときには、そのメッセージに設定されているユー
ザポートIDをキーとして図14(b) に示す着信加入者用
メモリを検索したが、図27に示す例のように、通常の
着呼を検出したときには、その着信先の電話番号等に基
づいて生成される検索キーを用いて加入者データが参照
される。すなわち、特には図示していないが、仮想AN
交換機11は、着信先の電話番号等に基づいて生成され
る検索キーを用いて図14(b) に示すメモリを参照でき
る。
【0121】仮想AN交換機11は、着信先加入者が呼
毎収容加入者であることを認識すると、着信処理を制御
交換機12に依頼する必要があるか否かを呼毎に制御交
換機12に問い合わせる。この問合わせ処理では、TCAP
メッセージが使用される。
【0122】制御交換機12は、TCAPメッセージをする
と、その着信先加入者に対して提供すべき着信サービス
が登録されているか否かを調べる。登録されていなけれ
ば、制御交換機12は、仮想AN処理要求を拒否する旨
を仮想AN交換機11に通知する。この場合、仮想AN
交換機11は、通常の呼処理を実行する。一方、その着
信先加入者に対して提供するサービスが登録されていた
場合には、制御交換機12は、仮想AN交換機11に対
して仮想AN処理を許可する旨と通知する。
【0123】仮想AN処理が許可された場合、仮想AN
交換機11は、制御交換機12に対して呼情報を転送す
る。この呼情報転送では、着信先情報などが通知され
る。呼情報の転送が終了すると、仮想AN交換機11と
制御交換機12との間に中継パスが設定される。このこ
とにより、発信加入者は、発信局72および仮想AN交
換機11を介して制御交換機12に接続され、以降、そ
の記呼は、制御交換機12において実施されることにな
る。
【0124】ここで、例えば上記着信先加入者に対して
登録されているサービスが「無条件転送(予め登録され
ている番号の端末に無条件に着信呼を転送するサービ
ス)」であったとすると、制御交換機12は、即座に予
め登録されている転送先の番号を呼び出すための呼処理
を実行する。あるいは、登録されているサービスが「不
応答時転送(いったん着信先加入者を呼び、応答が無か
った場合にのみ予め登録されている番号の端末に着信呼
を転送するサービス)」であれば、図28に示すよう
に、制御交換機12は、V5.2信号メッセージを用いて仮
想AN交換機11に収容されている着信先加入者を呼び
出すための着信指示を転送する。そして、不応答の際に
は、制御交換機12において呼転送サービスを実施す
る。
【0125】上述したように、半固定収容方式では、あ
る仮想AN加入者に係わるサービスは、その仮想AN加
入者を収容する交換機において実施されることはなく、
常に他の交換機において実施されていた。ところが、呼
毎収容方式では、仮想AN加入者に係わるサービスは、
基本的にはその仮想AN加入者を収容する交換機におい
て実施され、その交換機において実施できないときに他
の交換機がそのサービスを補完的に実施する。このよう
に、呼毎収容方式では、サービスに応じて仮想AN機能
を使用するか否かが決定されるので、局内信号とV5.2信
号メッセージとを変換する処理、および仮想AN交換機
と制御交換機との間で制御信号を送受信する処理を減ら
すことができる。
【0126】次に、仮想ANを利用して交換機の負荷を
動的に分散させるシステムの構成を示す。一般に、特定
の交換機に負荷が集中すると、その交換機の呼処理を制
御するプロセッサが過負荷状態に陥り、場合によって
は、その交換機はその交換機からの発信を規制する。以
下に示す本実施形態の負荷分散方式では、交換機が過負
荷状態に陥ったときに、その交換機に収容される加入者
のうちの特定に加入者を仮想ANを介して他の交換機に
収容させ、その他の交換機に呼処理を行わせることによ
り、その交換機において発信規制が起こらないようにす
る。
【0127】図29は、仮想ANを利用した動的負荷分
散方法を説明する図である。仮想AN交換機11におい
て、所定の加入者の仮想AN収容識別情報の属性を
「3:動的負荷分散収容方式」に設定する。ここでは、
加入者aの仮想AN収容識別情報の属性を「3」に設定
したものとする。仮想AN交換機11に設けられた仮想
AN部23は、V5.2インタフェースを介して制御交換機
12に接続されている。
【0128】仮想AN交換機11は、通常状態において
は、仮想AN部23を使用することなく、加入者aを通
常加入者として扱う。すなわち、加入者aが発呼した場
合には、仮想AN交換機11は、自局内でその呼を処理
(サービスの実施)する。この場合、仮想AN交換機1
1は、他の交換機との接続に使用する局間トランク回路
等は自局のリソースを使用し、制御信号は、共通先信号
方式で送受信する。
【0129】仮想AN交換機11の負荷が所定値以上に
上昇すると、仮想AN収容識別情報の属性が「動的負荷
分散のための方式」に設定されている加入者(ここで
は、加入者a)は、仮想AN部23に収容される。この
状態で加入者aが発呼すると、仮想AN発呼処理が起動
される。すなわち、仮想AN部23は、V5.2信号メッセ
ージを用いて加入者aの発呼を制御交換機12に通知す
る。制御交換機12は、受信したV5.2信号メッセージに
従ってサービス(呼処理など)を実施する。制御交換機
12は、V5.2用インタフェース部25を常に運用状態に
しておけば、いつでも仮想ANからの発呼を受け付ける
ことができるので、仮想AN交換機11における動作が
切り替えられた場合であっても、特別な動作変更等は必
要ない。
【0130】仮想AN交換機11は、着信呼に関して
は、過負荷状態であっても、通常通り自局の局間トラン
クにルーティングされる。これは、動的負荷分散処理を
起動している時であっても呼のルーティング条件を変更
しないためである。
【0131】上述のようにして仮想AN交換機11にお
ける発信処理を他の交換機に依頼することにより、仮想
AN交換機11の処理が減少する。すなわち、従来は、
交換機が過負荷状態に陥ると、その交換機からの発信を
規制することによってその交換機の処理を減らしていた
が、本実施形態の交換機では、発信を規制することなく
その交換機の負荷を軽くすることができる。すなわち、
加入者にとっては、発信が規制される可能性が減る又は
無くなるので、高いパフォーマンスが得られることにな
る。
【0132】そして、 仮想AN交換機11の負荷が一
定レベル以下に減少した場合は、上記負荷分散処理は自
動的に停止され、以降、通常の呼処理に戻る。したがっ
て、仮想AN交換機11は、加入者aを通常加入者とし
て扱う。
【0133】図30(a) は、負荷を監視する処理のフロ
ーチャートである。仮想AN交換機11は、自分の負荷
状況(仮想AN交換機11の動作を制御するプロセッサ
の負荷状況)を監視し、その結果をフラグとして設定す
る。ステップS1では、プロセッサの占有率を検出す
る。続いて、ステップS2において、ステップS1で検
出した占有率と予め設定されている負荷分散起動閾値と
を比較する。検出したプロセッサ占有率が負荷分散起動
閾値よりも大きければ、ステップS3において負荷分散
フラグをセットする。
【0134】検出したプロセッサ占有率が負荷分散起動
閾値よりも小さければ(ステップS2:No)、ステッ
プS4において、検出した占有率と予め設定されている
負荷分散終了閾値とを比較する。そして、検出したプロ
セッサ占有率が負荷分散終了閾値よりも小さければ、ス
テップS5において負荷分散フラグをリセットする。検
出したプロセッサ占有率が負荷分散終了閾値よりも大き
ければ、負荷分散フラグは変更しない。
【0135】上記フローチャートの処理は、タイマ割込
み等によって所定時間ごとに実行される。また、負荷分
散起動閾値は、負荷分散終了閾値よりも大きな値であ
る。図30(b) は、仮想AN交換機11が収容する加入
者からの発呼時の仮想AN交換機11の処理を説明する
フローチャートである。このフローチャートは、仮想A
N交換機11の発呼を検出した後の処理を示す。
【0136】ステップS11では、発信分析により、発
呼した加入者を特定する。ステップS12では、発信加
入者の加入者データ(図14(a) 参照)を調べ、その加
入者が動的負荷分散方式で仮想ANに収容されているの
か否かを調べる。発信加入者が動的負荷分散方式で仮想
ANに収容されていた場合には、ステップS13におい
て、負荷分散フラグをチェックする。
【0137】負荷分散フラグがセットされていれば、ス
テップS14において仮想AN発信処理を起動する。即
ち、発信加入者を仮想ANに収容する。そして、ステッ
プS15において、仮想ANを介してV5.2信号メッセー
ジを送出することにより、制御交換機12に呼処理を依
頼する。一方、発信加入者が動的負荷分散方式で仮想A
Nに収容されていなかった場合(ステップS12:N
o)、あるいは負荷分散フラグがリセットされていた場
合(ステップS13:No)は、ステップS16におい
て、自局にて通常の呼処理を実行する。
【0138】図31は、既存の交換機に仮想ANを組み
込む方法を説明する図である。仮想ANは、既存の交換
機に対して、仮想ANを実現するためのソフトウェアプ
ログラム、加入者データの一部として設定可能な各加入
者ごとに設定する情報(図14参照)、V5.2信号リンク
を制御する信号装置、仮想AN用のPCM トランク装置を
設けることにより実現する。すなわち、既存の交換機の
加入者段装置、通話路装置、制御装置、記憶装置などの
交換機リソースおよび追加装置をソフトウェアで制御す
ることにより仮想ANを構築する。
【0139】尚、多様な通信サービスを提供するシステ
ムとしてインテリジェントネットワーク(IN)が知ら
れているが、本実施形態の交換システムは、以下の点で
INとは異なる。INは、図32に示すように、交換機
に相当するSSP(ServiceSwitching Point )および
サービスを実施するために必要な情報を格納するSCP
(Service Control Point )から構成され、SSPは、
サービスを実施する際にSCPからそのサービスに必要
な情報を受け取り、その情報を使用して呼を制御する。
即ち、サービスは、加入者を収容するSSPにおいて実
施される。
【0140】一方、本実施形態の交換システムでは、図
2(b) に示したように、仮想AN交換機内に設けた仮想
ANを利用して仮想AN交換機が収容する加入者を制御
交換機に擬似的に収容すると、その仮想ANを利用する
加入者に係わる通信が要求するサービスは、制御交換機
において実施される。すなわち、本実施形態の交換シス
テムでは、加入者を収容する交換機以外の交換機におい
てサービスを実施できる。
【0141】上記実施例では、仮想AN交換機と制御交
換機との間をV5プロトコルに従って接続しているが、本
発明は、この方式に限定されるものではなく、他の所定
のプロトコルを用いてもよい。
【0142】
【発明の効果】交換機内に設けた仮想的なアクセスネッ
トワークを利用し、その交換機が収容する加入者を仮想
的に他の交換機に収容させることができる。このとき、
各加入者がその仮想的なアクセスネットワークを利用す
るか否かをソフトウェアで登録できるので、加入者線等
の接続変更を伴うことなく、加入者を実質的に収容する
交換機を変更できる。
【0143】また、加入者が要求するサービスや交換機
に負荷状態などに応じて上記仮想的なアクセスネットワ
ークを利用する形態を提供するので、柔軟なネットワー
クを構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】(a) は、アクセスネットワークの基本構成を示
す図であり、(b) は、本発明の基本構成を示す図であ
る。
【図3】本実施形態の交換システムの構成図である。
【図4】ANとLEとの間PCMリンクを示す図であ
る。
【図5】V5.2信号メッセージの一覧(その1)である。
【図6】V5.2信号メッセージの一覧(その2)である。
【図7】V5.2のESTABLISH メッセージのフォーマットで
ある。
【図8】V5.2のALLOCATIONメッセージのフォーマットで
ある。
【図9】V5.2のSIGNALメッセージのフォーマットであ
る。
【図10】V5.2による発呼時の呼接続シーケンスの一例
を示す図(その1)である。
【図11】V5.2による発呼時の呼接続シーケンスの一例
を示す図(その2)である。
【図12】V5.2による着呼時の呼接続シーケンスの一例
を示す図である。
【図13】仮想AN交換機のブロック図である。
【図14】加入者データメモリの構成図である。
【図15】仮想AN加入者のための着信加入者用メモリ
を作成する手法を説明する図である。
【図16】信号変換テーブルの構成例である。
【図17】半固定方式で収容されている仮想AN加入者
の発呼シーケンス(その1)である。
【図18】半固定方式で収容されている仮想AN加入者
の発呼シーケンス(その2)である。
【図19】半固定方式で収容されている仮想AN加入者
への着呼シーケンス(その1)である。
【図20】半固定方式で収容されている仮想AN加入者
への着呼シーケンス(その2)である。
【図21】仮想AN機能を利用して外部ノードにサービ
スを実施させる方法を説明する図である。
【図22】仮想AN機能を利用してCity-Wide セントレ
ックスサービスを実現する構成を示す図である。
【図23】仮想AN機能を利用してCity-Wide セントレ
ックスサービスを提供する際の呼処理シーケンスを示す
図(その1)である。
【図24】仮想AN機能を利用してCity-Wide セントレ
ックスサービスを提供する際の呼処理シーケンスを示す
図(その2)である。
【図25】呼毎収容方式で収容されている加入者による
発呼時の呼処理シーケンスを示す図(その1)である。
【図26】呼毎収容方式で収容されている加入者による
発呼時の呼処理シーケンスを示す図(その2)である。
【図27】呼毎収容方式で収容されている加入者への着
呼時の呼処理シーケンスを示す図(その1)である。
【図28】呼毎収容方式で収容されている加入者への着
呼時の呼処理シーケンスを示す図(その2)である。
【図29】仮想ANを利用した動的負荷分散方法を説明
する図である。
【図30】(a) は、負荷監視処理のフローチャートであ
り、(b) は、仮想AN交換機が収容する加入者からの発
呼時の仮想AN交換機の処理を説明するフローチャート
である。
【図31】既存の交換機に仮想ANを組み込む方法を説
明する図である。
【図32】インテリジェントネットワークの構成を説明
する図である。
【符号の説明】
1、2 交換機 3 仮想アクセスネットワーク装置 4 記憶手段 5 加入者収容手段 6 変更手段 11 仮想AN交換機 12 制御交換機 13 仮想AN

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の交換機を含む複数の交
    換機が互いに接続されたネットワーク内に設けられた第
    1の交換機としての交換機であって、 当該交換機に収容される加入者に係わる通信の処理を上
    記第2の交換機に行わせる仮想アクセスネットワーク装
    置と、 当該交換機に収容される加入者が上記仮想アクセスネッ
    トワーク装置を利用するか否かを表す属性情報を格納し
    た記憶手段と、 該記憶手段に格納された属性情報に基づいて当該交換機
    に収容される加入者のうちの任意の加入者を上記仮想ア
    クセスネットワーク装置に収容する加入者収容手段と、 を有する記載の交換機。
  2. 【請求項2】 上記記憶手段に格納されている属性情報
    を加入者ごとに変更する変更手段をさらに有する請求項
    1に記載の交換機。
  3. 【請求項3】 当該交換機に収容される加入者からの発
    呼を検出した際に、上記記憶手段にアクセスしてその加
    入者が上記仮想アクセスネットワーク装置を利用する加
    入者であるのか否かを判断する判断手段と、 上記加入者が上記仮想アクセスネットワーク装置を利用
    する加入者であった場合に上記仮想アクセスネットワー
    ク装置による仮想発信処理を起動する起動手段と、 を有する請求項1に記載の交換機。
  4. 【請求項4】 上記第2の交換機からその第2の交換機
    と上記仮想アクセスネットワーク装置との間の所定イン
    タフェースを介して着信メッセージを受信した際に、上
    記仮想アクセスネットワーク装置による仮想着信処理を
    起動する起動手段を有する請求項1に記載の交換機。
  5. 【請求項5】 上記仮想アクセスネットワーク装置は、 V5インタフェースに従って上記第2の交換機と接続す
    るインタフェース手段と、 当該仮想アクセスネットワーク装置に収容される加入者
    に対してV5インタフェースに従った通信において必要
    なリソースを割り当てる割当て手段と、 を有する請求項1に記載の交換機。
  6. 【請求項6】 加入者からの信号に基づいて交換機内メ
    ッセージを生成する生成手段と、 交換機内メッセージを上記仮想アクセスネットワーク装
    置と上記第2の交換機との間の所定インタフェースにお
    いて規定されるフォーマットのメッセージに変換する変
    換手段と、 をさらに有する請求項1に記載の交換機。
  7. 【請求項7】 上記記憶手段は、当該交換機に収容され
    る各加入者の回線を識別する情報に対応づけて、各加入
    者を上記仮想アクセスネットワーク装置に収容する際に
    必要な情報を格納しており、 さらに、当該交換機に収容される加入者による発信を検
    出したときに、その加入者の回線を識別する情報に基づ
    いて上記記憶手段から上記仮想アクセスネットワーク装
    置に収容する際に必要な情報を取り出し、その情報を利
    用して上記第2の交換機にアクセスするアクセス手段を
    有する請求項1に記載の交換機。
  8. 【請求項8】 上記記憶手段は、上記仮想アクセスネッ
    トワーク装置と上記第2の交換機との間の所定インタフ
    ェースにおいて加入者を識別する情報に対応づけて、当
    該交換機に収容される加入者の回線を識別する情報を格
    納しており、 さらに、当該交換機に収容される加入者への着信を検出
    したときに、その所定インタフェースにおいて加入者を
    識別する情報に基づいて上記記憶手段から上記加入者の
    回線を識別する情報を取り出し、その情報を利用して着
    信先の加入者にアクセスするアクセス手段を有する請求
    項1に記載の交換機。
  9. 【請求項9】 上記仮想アクセスネットワーク装置を複
    数備え、それら各仮想アクセスネットワーク装置をそれ
    ぞれ上記複数の交換機の中の互いに異なる交換機に接続
    した請求項1に記載の交換機。
  10. 【請求項10】 加入者を上記仮想アクセスネットワー
    ク装置に収容する方式として、 上記仮想アクセスネットワーク装置に収容される加入者
    に係わる通信において要求されるサービスを全て上記第
    2の交換機において実施させる第1の方式、 上記仮想アクセスネットワーク装置に収容される加入者
    に係わる通信において要求されるサービスのうち、当該
    交換機において実施できないサービスを上記第2の交換
    機において実施させる第2の方式、 予め決めておいた所定の条件が満たされたときに、上記
    仮想アクセスネットワーク装置に収容される加入者に係
    わる通信において要求されるサービスを上記第2の交換
    機において実施させる第3の方式を提供し、上記仮想ア
    クセスネットワーク装置に収容する加入者毎に上記3つ
    の方式の中の1つを選択して上記記憶手段に設定する請
    求項1記載の交換機。
  11. 【請求項11】 当該交換機に収容される加入者からの
    発信による通信において要求されるサービスを検出する
    サービス検出手段と、 当該交換機がそのサービスを実施できるか否かを判断す
    る判断手段と、 当該交換機においてそのサービスを実施できない場合に
    上記仮想アクセスネットワーク装置を起動する起動手段
    と、 を有する請求項1に記載の交換機。
  12. 【請求項12】 当該交換機に収容される加入者への着
    信による通信において要求されるサービスを検出するサ
    ービス検出手段と、 当該交換機がそのサービスを実施できるか否かを判断す
    る判断手段と、 当該交換機においてそのサービスを実施できない場合に
    上記仮想アクセスネットワーク装置を起動する起動手段
    と、 を有する請求項1に記載の交換機。
  13. 【請求項13】 当該交換機の負荷状態を検出する検出
    手段と、 該検出手段の検出結果に従って上記仮想アクセスネット
    ワーク装置を起動する起動手段と、 を有する請求項1に記載の交換機。
  14. 【請求項14】 上記検出手段は、当該交換機において
    呼処理を制御するプロセッサの占有率を定期的に検出す
    る請求項13に記載の交換機。
  15. 【請求項15】 上記起動手段は、当該交換機に収容さ
    れる加入者による発呼ごとに、上記記憶手段に格納され
    ているその加入者の属性情報および上記検出手段の検出
    結果に従って上記仮想アクセスネットワーク装置を起動
    するか否かを決定する請求項13に記載の交換機。
  16. 【請求項16】 第1および第2の交換機を含む複数の
    交換機が互いに接続されたネットワーク内に設けられた
    第1の交換機としての交換機であって、 当該交換機に収容される加入者に係わる通信において要
    求されるサービスを上記第2の交換機において実施させ
    る仮想アクセスネットワーク装置と、 当該交換機に収容される加入者が上記仮想アクセスネッ
    トワーク装置を利用するか否かを表す属性情報を格納し
    た記憶手段と、 該記憶手段に格納された属性情報に基づいて当該交換機
    に収容される加入者のうちの任意の加入者を上記仮想ア
    クセスネットワーク装置に収容する加入者収容手段と、 を有する記載の交換機。
  17. 【請求項17】 第1および第2の交換機を含む複数の
    交換機が互いに接続された交換システムであって、 上記第1の交換機は、 当該交換機に収容される加入者に係わる通信の処理を上
    記第2の交換機に行わせる仮想アクセスネットワーク装
    置と、 当該交換機に収容される加入者が上記仮想アクセスネッ
    トワーク装置を利用するか否かを表す属性情報を格納し
    た記憶手段と、 該記憶手段に格納された属性情報に基づいて当該交換機
    に収容される加入者のうちの任意の加入者を上記仮想ア
    クセスネットワーク装置に収容する加入者収容手段と、
    を有し、 上記第2の交換機が上記仮想アクセスネットワーク装置
    に収容されている加入者に係わる通信を制御する交換シ
    ステム。
  18. 【請求項18】 複数の交換機から構成される交換シス
    テムであって、 各交換機は、それぞれ、 自交換機に収容される加入者に係わる通信において要求
    されるサービスを他の交換機において実施させる仮想ア
    クセスネットワーク装置と、 自交換機に収容される加入者が上記仮想アクセスネット
    ワーク装置を利用するか否かを表す属性情報を格納した
    記憶手段と、 該記憶手段に格納された属性情報に基づいて当該交換機
    に収容される加入者のうちの任意の加入者を上記仮想ア
    クセスネットワーク装置に収容する加入者収容手段と、 を有する交換システム。
  19. 【請求項19】 上記各交換機は、さらに、 自交換機に収容される加入者に係わる通信に際して要求
    されるサービスを検出するサービス検出手段と、 自交換機がそのサービスを実施できるか否かを判断する
    判断手段と、 自交換機においてそのサービスを実施できない場合に上
    記仮想アクセスネットワーク装置を起動する起動手段
    と、 を有する請求項18に記載の交換システム。
  20. 【請求項20】 セントレックスサービスを提供するセ
    ントレックス交換機を設け、 上記各交換機の仮想アクセスネットワーク装置を所定の
    インタフェースを介して上記セントレックス交換機に接
    続することによりCity-Wide セントレックスサービスを
    提供する請求項18に記載の交換システム。
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