JP2756523B2 - 吸収冷凍機の液分配器 - Google Patents

吸収冷凍機の液分配器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収冷凍機の液分配器
に係り、特に冷媒や溶液の分配を均一化し、伝熱効率の
向上を図った吸収冷凍機の液分配器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の吸収冷凍機は、空気調和機の熱
源として広く利用されていることは周知のとおりであ
る。この冷凍機には吸収器と蒸発器が設けられており、
この吸収器及び蒸発器に液分配器が使用されている。
【0003】図3は、上述した吸収冷凍機の一例の概略
構造を説明する図である。同図において、燃焼室を有す
る高温再生器21で加熱された稀溶液は分離器22に導
かれ、この分離器22で冷媒蒸気と中間濃溶液とに分離
される。分離器22において分離された冷媒蒸気は低温
再生器23に、中間濃溶液は高温溶液熱交換器24にそ
れぞれ供給される。低温再生器23では、高温溶液熱交
換器24から送られてきた溶液を分離器22から供給さ
れた冷媒蒸気で加熱することにより冷媒蒸気を発生させ
て凝縮器25に送るとともに、蒸発後の濃溶液を低温溶
液熱交換器26に送る。また、低温再生器23では、冷
媒蒸気は中間濃溶液を加熱することにより一部凝縮し、
冷媒液の混合体となって凝縮器25に供給される。凝縮
器25では、低温再生器23から供給された冷媒蒸気と
凝縮液との混合体は伝熱管27を流れる冷却水で冷却液
化されて冷媒液となり、この冷媒液が蒸発器28に供給
される。蒸発器28には伝熱管29が配設されており、
この伝熱管29には熱負荷(図示せず)に熱エネルギー
を搬送する循環水が循環する。凝縮器25から送られた
冷媒液は散布器30を用いて伝熱管29に散布され、冷
媒液が蒸気となる際の気化熱で伝熱管29内の循環水を
冷却する。吸収器31には、冷却水を流す伝熱管32、
散布器33がそれぞれ設けられており、低温溶液熱交換
器26から送られてきた濃溶液を散布器33を用いて伝
熱管32に散布・滴下する。吸収器31内の濃溶液は、
蒸発器28内で気化した冷媒蒸気を吸収する。この吸収
作用により、蒸発器28内は高真空状態に確保される。
また、吸収器31内で発生する吸収熱は、伝熱管32内
を流れる冷却液で冷却される。そして、吸収器31にお
いて、濃溶液が冷媒蒸気を吸収した後の稀溶液は、溶液
循環ポンプ34により低温溶液熱交換器26、高温溶液
熱交換器24を介して高温再生器21に供給される。な
お、分離器22と凝縮器25とを連通する管路35は暖
房時に使用されるものであり、その管路35に設けたバ
ルブ36を開けば暖房に、バルブ36を閉じれば冷房に
使用できる。
【0004】ところで、本出願人は、伝熱面部分を連続
折り曲げにより加工した波形の蛇腹フィン、及びこの蛇
腹フィンを縦に配置し、かつ当該蛇腹フィンの上部端部
に溶液分配器を設けた吸収冷凍機を提案している(特願
平4−199440号等)。
【0005】図4は、蛇腹フィンを縦に配置し、かつ当
該蛇腹フィンの上部端部に溶液分配器を設けた蒸発吸収
器の構成例を一部を切り欠いて示す斜視図である。図4
において、蒸発吸収器41内には、蒸発器42、吸収器
43が形成される。蒸発部42、吸収部43とも、それ
ぞれ蛇腹フィン44と、シールプレート45とを備えて
いる。蛇腹フィン44を蒸発吸収器41の側壁に取付
け、かつ蛇腹フィン44の側面をシールプレート45で
シールすることにより熱交換器として使用できる。蒸発
部42の蛇腹フィン44の上部には冷媒液分配器46
が、吸収器43の上部には濃溶液液分配器47が、それ
ぞれ設けられている。また、冷媒液分配器46のシール
プレート45上には、冷媒液滴下部48から冷媒液が滴
下される。また、符号49は循環水入口であり、この循
環水入口49から循環水が蛇腹フィンの内部に入り、循
環水出口50から抜ける。また、符号51は冷却水入口
であり、この冷却水入口51から冷却水が吸収部43の
蛇腹フィン内部に入り、冷却水出口52から抜ける。
【0006】図5は、上述した冷媒液分配器46、また
は濃溶液分配器47の例を示す斜視図である。図5にお
いて、冷媒液分配器46、または濃溶液分配器47の構
造については、同様であるので一方を代表として説明す
る。蛇腹フィン44の端部より、一定距離だけ低くシー
ルプレート45をシールすることにより、液溜部53を
形成する。そして、前記蛇腹フィン44の端部に切欠5
5を一定間隔で複数形成することにより、冷媒液分配器
46を形成している。そして、液溜部53に溜まった液
は、切欠55から滴下して蛇腹フィン44の伝熱面を流
れ落ちる。
【0007】図6は、冷媒液分配器、または濃溶液分配
器の他の構成例を示す斜視図である。図6において、液
分配器は、蛇腹フィン44の端部より、一定距離だけ低
くシールプレート45をシールすることにより、液溜部
53を形成する。その液溜部53の側壁に毛細管現象に
より冷媒液を吸い上げて、その冷媒液を伝熱管上に滴下
するドリッパー57を複数個設置したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す液分配器の場合には、液溜部53の水平度により液
分配に影響を受けるため、組み付けるときや設置すると
きに、水平度管理が必要となる。また、上記液分配器で
は、水平管理するための治工具が必要となり、組み付け
工数が増大してしまうという欠点があった。また、図6
に示す液分配器の場合には、液を分配滴下するために、
別部品のドリッパーが必要で、低コスト化できないとい
う欠点に加えて、ドリッパー自身が毛細管現象を利用し
たものであるため、油分、ゴミ等の付着による滴下不良
が発生する欠点があった。
【0009】本発明の目的は、上述した欠点を解消し、
特別な作業等をなくすことができ、かつ適正な液滴下を
実現できる吸収冷凍機の液分配器を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の吸収冷凍機の液分配器は、吸収冷凍機に使
用される液分配器において、薄い板を折り曲げて山部と
谷部とを形成してなる熱交換フィンを、山部の稜線が垂
直方向に向くように配置し、かつ前記熱交換フィンの上
部側面をシールプレートでシールすることにより液溜部
を形成し、前記液溜部の底側の熱交換フィンに分配孔を
複数個形成してなる。また、前記分配孔は、熱交換フィ
ンの面より一定の長さだけ突出した形状に構成すること
が好適である。
【0011】
【作用】本発明では、前記液溜部の底部の熱交換フィン
に分配孔を穿設し、この分配孔の孔径で液の滴下量が決
定される。したがって、液の分配量は、液溜部の液面高
さに影響を受けにくくなる。このため、機器の水平度に
よって分配量のバラツキがでないことになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明について図示の実施例を基に説
明する。図1は、本発明に係る吸収冷凍機の液分配器の
実施例の要部を示す斜視図である。図2は、同実施例の
一部を示す断面図である。これらの図において、本発明
の液分配器1は、熱交換フィンを構成する蛇腹フィン2
と、シールプレート3とを主な要素として次のように構
成されている。すなわち、蛇腹フィン2は、熱伝導性の
よい薄い金属板等を連続的に折り曲げて波形形状(山部
と谷部とが連続する形状)に形成することにより得るこ
とができる。また、前記蛇腹フィン2は、例えば蒸発器
の内部において、その山部の稜線が垂直方向に向くよう
に配置され、かつ蛇腹フィン2の一部を例えば前記蒸発
器の壁面に固定シールする。前記蛇腹フィン2の端部か
ら一定距離だけ内側にシールプレート3をシールするこ
とにより、液溜部4を形成する。前記シールプレート3
から突出した蛇腹フィン2の端部側で、シールプレート
3よりやや高い位置(液溜部4の底よりやや高い位置)
に分配孔5を一定間隔で複数個穿設する。これら分配孔
5は、溶液または冷媒の分配滴下量に合わせて、0.5
〜5.0[mm]程度の孔径に調整されて蛇腹フィン2に
穿設されている。また、上記分配孔5は、図2に示すよ
うに、バーリング形状にするとよい。これは、孔径dを
0.5〜5.0[mm]程度とし、かつバーリング高さhを
1〜5[mm]程度に形成している。
【0013】このような構造の液分配器によれば、例え
ば液媒液が液溜部4に冷媒液が溜まり、分配孔5から滴
下する。液の滴下量は、分配孔5の孔径で決定されるた
め、液溜部4の液面高さに影響をうけずらくなる。した
がって、機器の水平度による分配量のバラツキを軽減す
ることが可能になる。また、液溜部の水平度が、液面の
高さによる影響を受けないから重要なことではなくなる
ため、機器の組み付け時、特別な治工具を使用する必要
もなくなり、当然に機器設置時にも同様に特別な治工具
を使用する必要がなくなる。したがって、溶液あるいは
冷媒液の分配滴下が均一化し、伝熱効率が向上すること
になる。このため、機器のコンパクト化が図れるととも
に、機器の低コスト化も図ることができる。
【0014】なお、上記実施例では、蒸発器に適用した
例で説明したが、吸収器等にも適用できることはいうま
でもない。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、蛇
腹フィンに設けた分配孔により液を均一に分配可能とし
たので、次のような効果がある。 (1)伝熱効率が向上し、かつこれにより機器の小型化
が図れる。 (2)液分配に液高さが関係ないことから、水平管理が
不要になり、低コスト化が図れる。 (3)水平管理が不要となるので、水平管理をするため
の治工具が不要となり、低コスト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収冷凍機の液分配器の実施例を示す
斜視図である。
【図2】同実施例の要部を示す図である。
【図3】吸収冷凍機の概略構成を示す図である。
【図4】従来の液分配器を適用した蒸発吸収器の例を示
す図である。
【図5】従来の液分配器の例を示す図である。
【図6】従来の液分配器の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 液分配器 2 蛇腹フィン(熱交換フィン) 3 シールプレート 4 液溜部 5 分配孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収冷凍機に使用される液分配器におい
    て、 薄い板を折り曲げて山部と谷部とを形成してなる熱交換
    フィンを、山部の稜線が垂直方向に向くように配置し、
    かつ前記熱交換フィンの上部側面をシールプレートでシ
    ールすることにより液溜部を形成し、前記液溜部の底側
    の熱交換フィンに分配孔を複数個形成してなることを特
    徴とする吸収冷凍機の液分配器。
  2. 【請求項2】 前記分配孔は、熱交換フィンの面より一
    定の長さだけ突出した形状に構成したことを特徴とする
    請求項1記載の吸収冷凍機の液分配器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102213508A (zh) * 2010-04-08 2011-10-12 Lg电子株式会社 液体分配装置以及具有该液体分配装置的吸收式冷热水机
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