JP2787178B2 - 吸収式冷凍機用吸収蒸発器 - Google Patents

吸収式冷凍機用吸収蒸発器

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JP2787178B2 JP4199440A JP19944092A JP2787178B2 JP 2787178 B2 JP2787178 B2 JP 2787178B2 JP 4199440 A JP4199440 A JP 4199440A JP 19944092 A JP19944092 A JP 19944092A JP 2787178 B2 JP2787178 B2 JP 2787178B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収式冷凍機の吸収器
と蒸発器とを一体化させた吸収式冷凍機用吸収蒸発器
びこれを備えた吸収式冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍機は従来から空気調和装置等
として広く利用されている。以下では吸収式冷凍機の一
例の概要を、図7を参照しつつ説明する。図7は吸収式
冷凍機の一例の概略構造を説明する図である。同図にお
いて、高温再生器21は内部に燃焼室が収められ、冷媒
を吸収して濃度が薄くなった稀溶液を加熱し、この稀溶
液から冷媒蒸気を発生する。分離器22は冷媒蒸気を蒸
発して濃度が濃くなった中間濃溶液と冷媒蒸気とを分離
し、前者を高温溶液熱交換器27へ後者を低温再生器2
3へと送り込む。低温再生器23は高温溶液熱交換器2
7により温度が低下した中間濃溶液を分離器22からく
る冷媒蒸気で再加熱し、中間濃溶液の中から更に冷媒蒸
気を発生させ、これを凝縮器24へ送出しかつ中間濃
溶液自身を濃溶液にするとともに、分離器22からきた
冷媒蒸気を一部凝縮し冷媒液にして凝縮器24へと送り
込む。凝縮器24は低温再生器23で発生した冷媒蒸気
と低温再生器23で冷媒液とならなかった冷媒蒸気を冷
却水を用いて冷却液化して冷媒液にし蒸発器25へ送り
込む。蒸発器25は内部に冷却すべき循環水が流れる伝
熱管(冷水器)25Aが配設され、伝熱管25Aに凝縮
器24から送られてくる冷媒液を散布器25Bを用いて
散布し、冷媒液が冷媒蒸気となるときの気化熱を利用し
て循環水を冷却して冷水にする。吸収器26は低温再生
器23から低温溶液熱交換器28を通ってきた濃溶液が
導入され上部に設けられた散布器26Bを用いて散布・
滴下され、この濃溶液は蒸発器25内で気化した冷媒蒸
気を吸収する。吸収器26の吸収作用によって蒸発器2
5内は高真空が確保されており、蒸発器25内の伝熱管
25A上に散布された冷媒液は直ちに蒸発できるように
なっている。また、吸収器26には濃溶液が冷媒蒸気を
吸収して稀溶液となる際の冷却のための冷却手段26A
が配設されている。この冷却手段26Aはコイル状パイ
プで構成されており、凝縮器24内の冷却手段24Aと
も連なっており、内部を冷却水が循環するようになって
いる。高温溶液熱交換器27は分離器22からの高温の
中間濃溶液を低温溶液熱交換器28からの低温の稀溶液
と熱交換し、また、低温溶液熱交換器28は低温再生器
23からの高温の濃溶液を溶液循環ポンプ29から送ら
れた低温の稀溶液と熱交換し、高温側と低温側とに2段
に設けて熱交換効率の向上を図っている。溶液循環ポン
プ29は吸収器26において冷媒蒸気を吸収して稀溶液
となったものを低温溶液熱交換器28および高温溶液熱
交換器27を介して高温再生器21に送り、再び循環さ
せるために設けられている。
【0003】ところで本出願人は伝熱面部分を薄板の連
続折り曲げにより加工した波板形状の蛇腹フィンとした
吸収式冷凍機の熱交換器を提案している(特願平3−1
69757号等)。かかる蛇腹フィンは、吸収式冷凍機
の例えば蒸発器25、吸収器26、凝縮器24および低
温再生器23等の熱交換器に備えているものである。蛇
腹フィンの形状については図6を参照して説明する。図
6は蛇腹フィンの形状を示す図である。蛇腹フィン31
は熱伝導性の良い薄い板を連続的に折り曲げて波板形状
形成し、この蛇腹フィン31の山部32と谷部33と
で形成される室を確保するため端面をシールするように
シールプレート3435を設けて一体化して熱交換器
を形成している。図6においては蛇腹フィン31とシー
ルプレート3435とを解体した斜視図で示してあ
る。
【0004】以下では、かかる蛇腹フィン31を設けた
吸収式冷凍機の蒸発器、吸収器の構造について説明す
る。図4は、かかる蛇腹フィンを蒸発器25に備えた場
合を示すものであり、同図(a)はこの蒸発器の概略図
であり、(b)はそのA−A矢視図である。図4におい
て、側板41と蛇腹フィン31とで形成される密閉され
た一方の室には冷水入口42から循環水(冷水)43が
流入し、その上方に配設された冷水出口44から冷水は
流出する。これに対し、他方の室には、凝縮器24から
くる冷媒液45が上方から滴下され、この冷媒液45が
冷媒蒸気となるときの気化熱を利用して冷水43を冷却
する。
【0005】図5は蛇腹フィン31を吸収器26に備え
た場合を示すものであり、同図(a)は、この吸収器の
概略図であり、(b)はそのA−A矢視図であり、
(c)はB方向から見た場合の図でありその一部破断面
図である。図5において、側板51と蛇腹フィン31と
で形成される密閉された一方の室には冷却水入口52か
ら冷却水53が流入し、その上方に配設された冷却水出
口54から冷却水53は流出する。これに対し、他方の
室には低温再生器23から低温熱交換器28を経てくる
濃溶液55が上方から滴下されると同時に蒸発器25か
らくる冷媒蒸気が流入する。その結果、蛇腹フィン31
の薄板を介し、濃溶液55と冷媒蒸気とが熱交換するこ
とによって、この両者は冷却され濃溶液55に冷媒が溶
け込んで稀溶液となる。
【0006】以上のような蛇腹フィン31を備えた蒸発
器25、吸収器26は、いずれも伝熱面部分が波板形状
であるため、限られたスペースの中で伝熱面の面積を大
きく取ることが出来、熱交換率の高い蒸発器、吸収器を
提供できる。また、上記蒸発器25、吸収器26はいず
れも蛇腹フィン31の波板形状の方向が鉛直方向と直交
するものであり、冷媒液、濃溶液が該波板形状の方向と
直交する鉛直方向に蛇腹フィン31の伝熱面を流れ落ち
ていきながら循環水、冷却水と熱交換を行うものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、蛇腹フィン3
1の該伝熱面の広い範囲に冷媒液、濃溶液が拡がって流
れるようにしないと、せっかく蛇腹フィン31を設けて
伝熱面積を拡げても冷媒液、濃溶液の伝熱面における濡
性が向上せず熱交換率の向上にはならない。しかしなが
ら、蛇腹フィン31の伝熱面部分が波板形状であるた
め、該波板形状に対応して冷媒液、濃溶液をバランス良
く分配して伝熱面に流し、蛇腹フィン31の伝熱面に冷
媒液、濃溶液が広い範囲に行き渡るようにするためには
冷媒液、濃溶液を分配、滴下する分配器が複雑で大きな
ものとなる。そのため、吸収式冷凍機をコンパクト化す
ることが困難となる。
【0008】また、従来は蒸発器25で発生した冷媒蒸
気を吸収器26に導く接続管を設けていたため、この点
でも吸収式冷凍機のコンパクト化が図れなかった。
【0009】本発明は、熱交換率の向上を妨げることな
、コンパクト化が図れる吸収式冷凍機用吸収蒸発器
と、これを用いることにより吸収式冷凍機内における各
部材の配置の自由度を向上させることができる吸収式冷
凍機とを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨は、凝縮器から送られてくる冷媒液と冷
却すべき循環水との間で熱交換を行う蒸発部と、低温溶
液熱交換器から送られてきた濃溶液と該濃溶液を冷却す
る冷却水との間で熱交換を行いつつ前記蒸発部における
熱交換により前記冷媒液から発生した冷媒蒸気を前記濃
溶液に吸収させる吸収部とを備え、前記蒸発部における
熱交換のための冷媒液側の伝熱面と前記吸収部における
濃溶液側の伝熱面とを対峙させると共に、前記蒸発部及
び吸収部の前記伝熱面部分はそれぞれ薄板の連続折り曲
げにより波板形状に加工され、且つ水平断面が該波板形
状となるように鉛直方向に配置され、前記蒸発部におけ
る冷媒液側の伝熱面に前記冷媒液が流れ、前記吸収部に
おける濃溶液側の伝熱面に前記濃溶液が流れる蛇腹フィ
ンであり、該蛇腹フィンの山部と谷部とから形成される
室のうち前記循環水、冷却水がそれぞれ流れる室を前記
蛇腹フィンの端部面でシールする前記蒸発部、吸収部に
それぞれ設けられたシールプレートと、前記冷媒液を前
記蒸発部のシールプレート上に滴下する冷媒液滴下手段
と、前記濃溶液を前記吸収部のシールプレートに滴下す
る濃溶液滴下手段とを有し、前記蛇腹フィンの端部と前
記シールプレートとが前記滴下された冷媒液、濃溶液の
溜り部をそれぞれ形成し、該溜り部を形成する前記蛇腹
フィンの端部にはそれぞれ該端部に複数並んで前記溜り
部に滴下された冷媒液、濃溶液を前記蛇腹フィンの伝熱
面にそれぞれ分配して流す切欠きを備えた吸収式冷凍機
用吸収蒸発器にある。
【0011】また、稀溶液を加熱源で加熱する高温再生
器と、該高温再生器で加熱された溶液を冷媒蒸気および
中間濃溶液に分離する分離器と、該分離器からの中間濃
溶液を稀溶液と熱交換する高温溶液熱交換器と、該高温
溶液熱交換器により温度が低下した中間濃溶液を前記分
離器からくる冷媒蒸気で再加熱し中間濃溶液の中からさ
らに冷媒蒸気を発生させ濃溶液とする低温再生器と、該
低温再生器で発生した冷媒蒸気を冷却液化して冷媒液に
する凝縮器と、請求項1に記載の吸収式冷凍機用吸収蒸
発器と、該吸収式冷凍機用吸収蒸発器の前記吸収部にて
冷媒を吸収した稀溶液を送り出す溶液循環ポンプと、前
記低温再生器からの濃溶液を前記溶液循環ポンプから送
られた稀溶液と熱交換する前記低温溶液熱交換器とを備
えた吸収式冷凍機も要旨とする。
【0012】
【作用】蒸発部における前記熱交換により発生した冷媒
蒸気は吸収部における濃溶液側の伝熱面に流れ、該伝熱
面で冷却水と熱交換して冷された濃溶液に吸収される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明の一実施例にかかる吸収式冷凍機
用吸収蒸発器の一部切欠き斜視図である。同図におい
て、吸収蒸発器1内には蒸発部2、吸収部3が配置され
ている。蒸発部2、吸収部3の伝熱面部分はそれぞれ薄
板の連続折り曲げにより波板形状に加工され、且つ水平
断面が該波板形状となるように鉛直方向に配置され、蒸
発部2における冷媒液側の伝熱面に冷媒液が流れ、吸収
部3における濃溶液側の伝熱面に濃溶液が流れる蛇腹フ
ィン4とシールプレート5とを備えている。蒸発部2
のシールプレート5は、蒸発部2において蛇腹フィン4
の山部と谷部とから形成される室のうち循環水が流れる
室を蛇腹フィン4の端部面でシールするものである。吸
収部3のシールプレート5は、同様に吸収部3において
蛇腹フィン4の山部と谷部とから形成される室のうち冷
却水が流れる室を蛇腹フィン4の端部面でシールするも
のである。循環水は循環水入口9から蛇腹フィン4の山
部と谷部とから形成される室のうち循環水が流れる室に
入り、循環水出口10から抜ける。冷却水は冷却水入口
11から蛇腹フィン4の山部と谷部とから形成される室
のうち冷却水が流れる室に入り、冷却水出口12から抜
ける。蒸発部2のシールプレート5上には冷媒液滴下部
8により冷媒液が滴下される。同様に吸収部3のシール
プレート5上には図示しない濃溶液滴下部により濃溶液
が滴下される。蒸発部2、吸収部3のそれぞれの蛇腹フ
ィン4とシールプレート5とは前記の滴下された冷媒
液、濃溶液のそれぞれの溜り部である冷媒液分配・滴下
部6、濃溶液分配・滴下部7をそれぞれ形成している。
【0014】冷媒液分配・滴下部6、濃溶液分配・滴下
部7の構造については図2を参照して説明する。図2は
冷媒液分配・滴下部6の拡大図である。冷媒液の溜り部
を形成する冷媒液分配・滴下部6の前記蛇腹フィン4の
端部には切欠き13が該端部に略等間隔に複数並んで設
けられている。溜り部である冷媒液分配・滴下部6に滴
下された冷媒液は複数の切欠き13から溢れて蛇腹フィ
ン4の伝熱面を流れ落ちていく。このように冷媒液は切
欠き13により分配されて蛇腹フィン4の伝熱面を流れ
る。濃溶液分配・滴下部7の構造も以上のような冷媒液
分配・滴下部6の構造と同様であり、同じように切欠き
13を有し、該切欠き13により濃溶液が分配されて蛇
腹フィン4の伝熱面を流れる。なお、このように冷媒
液、濃溶液は蛇腹フィン4の波板形状の方向と直交する
鉛直方向に流れ落ちることとなる。
【0015】図1を参照して、蒸発部2と吸収部3との
位置関係について説明する。蒸発部2の蛇腹フィン4の
冷媒液が流れる側の伝熱面と、吸収部3の蛇腹フィン4
の濃溶液が流れる側の伝熱面とは、10mm程度の間隔
をおいて対峙して配置されている。このように本実施例
の吸収蒸発器1は従来の吸収式冷凍機の吸収器、蒸発器
を一体化した構成であり、もって、従来のような蒸発器
で発生した冷媒蒸気を吸収器に導くための接続管は不要
である。
【0016】続いて、本実施例の吸収蒸発器1の動作に
ついて説明する。まず、循環水入口9から蒸発部2の室
に循環水が流入する。図示しない吸収式冷凍機の凝縮器
から送られてきた冷媒液は冷媒液滴下部8から冷媒液分
配・滴下部6に滴下され、前述のように分配されて蒸発
部2の蛇腹フィン4の伝熱面を流れる。一方、図示しな
い吸収式冷凍機の凝縮器から送られてきた冷却水は冷却
水入口11から吸収部3の室に流入する。図示しない吸
収式冷凍機の低温溶液熱交換器から送られてきた濃溶液
は図示しない濃溶液滴下部により濃溶液分配・滴下部7
に滴下され、前述のように分配されて吸収部3の蛇腹フ
ィン4の伝熱面を流れる。図3はかかる状態の吸収部
3、蒸発部2を示すものである。蒸発部2の蛇腹フィン
4の伝熱面で循環水と冷媒液とは熱交換を行い、循環水
は冷却され、冷媒液は冷媒蒸気を発生させる。吸収部3
の蛇腹フィン4の伝熱面では冷却水と濃溶液とが熱交換
を行い、濃溶液は冷却される。蒸発部2の蛇腹フィン4
の冷媒液が流れる側の伝熱面と、吸収部3の蛇腹フィン
4の濃溶液が流れる側の伝熱面とは対峙して配置されて
いるから、図3に矢印で示すように、冷媒蒸気は冷却さ
れた濃溶液に吸収され、濃溶液は稀溶液となって、吸収
蒸発器底部14に流れ落ちる。この稀溶液は稀溶液出口
15から流出して、図示しない吸収式冷凍機の溶液循環
ポンプで、低温溶液熱交換器、高温溶液熱交換器を介し
高温再生器に送られる。
【0017】以上説明した本実施例の吸収蒸発器1によ
れば、蒸発部2の蛇腹フィン4の冷媒液が流れる側の伝
熱面と、吸収部3の蛇腹フィン4の濃溶液が流れる側の
伝熱面とは対峙して配置されているから、従来の吸収
器、蒸発器を用いる場合と異なり、蒸発した冷媒蒸気を
吸収器に導く接続管が不要であり、吸収器、蒸発器部分
のコンパクト化が図れる。よって、熱交換率の向上を妨
げることなく、吸収式冷凍機のコンパクト化を図り、よ
って、吸収式冷凍機内における各部材の配置の自由度を
向上させることが出来る。
【0018】また、冷媒液分配・滴下部6、濃溶液分配
・滴下部7は上述のような溜り部をなし、上述のような
複数の切欠き13を設けただけの簡易な構成であり、こ
の冷媒液分配・滴下部6、濃溶液分配・滴下部7にそれ
ぞれ冷媒液、濃溶液を滴下するだけで冷媒液、濃溶液を
バランス良く分配して伝熱面に流し、冷媒液、濃溶液が
広い範囲に行き渡るようにすることが出来るから、従来
のように蛇腹フィンの伝熱面の波板形状に対応して冷媒
液、濃溶液をバランス良く分配して伝熱面に流し、蛇腹
フィンの伝熱面に冷媒液、濃溶液が広い範囲に行き渡る
ようにするための、複雑で大きな分配器が不要となる。
よって、この点でも熱交換率の向上を妨げることなく、
吸収式冷凍機のコンパクト化を図り、よって、吸収式冷
凍機内における各部材の配置の自由度を向上させること
が出来る。
【0019】このように、従来の吸収器、蒸発器を備え
た吸収式冷凍機に比べ、構造が簡素化され、コンパクト
化されるから、吸収式冷凍機の低コスト化も図ることが
出来る。
【0020】さらに、本実施例の吸収蒸発器1は炉中ロ
ー付によっての組立てが可能であり、もって、作業効率
の向上も図ることが出来る。
【0021】
【発明の効果】本発明の吸収式冷凍機用吸収蒸発器によ
れば、熱交換率の向上を妨げることなく、コンパクト化
が図れる。
【0022】また、上記吸収式冷凍機用吸収蒸発器を用
いた吸収式冷凍機は、コンパクト化が図れ、吸収式冷凍
機内における各部材の配置の自由度を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる吸収蒸発器の一部切欠
き斜視図である。
【図2】本発明の実施例にかかる吸収蒸発器の冷媒液分
配・滴下部の拡大図である。
【図3】本発明の実施例にかかる吸収蒸発器の動作を説
明する図である。
【図4】従来の吸収式冷凍機用蒸発器の一例の構造を説
明する図であり、(a)は蒸発器の概略図、(b)は
(a)のA−A矢視図である。
【図5】従来の吸収式冷凍機用吸収器の一例の構造を説
明する図であり、(a)は吸収器の概略図、(b)は
(a)のA−A矢視図、(c)は(a)のB方向から見
た図である。
【図6】従来の蛇腹フィン及びシールプレートの構造を
説明する図である。
【図7】従来に吸収式冷凍機の構造の概略図である。
【符号の説明】
2 蒸発部 3 吸収部 4 蛇腹フィン 5 シールプレート 6 冷媒液分配・滴下部 7 濃溶液分配・滴下部 13 切欠き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−2751(JP,A) 特開 昭54−137763(JP,A) 実開 昭52−35553(JP,U) 実開 昭62−142666(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凝縮器から送られてくる冷媒液と冷却す
    べき循環水との間で熱交換を行う蒸発部と、低温溶液熱
    交換器から送られてきた濃溶液と該濃溶液を冷却する冷
    却水との間で熱交換を行いつつ前記蒸発部における熱交
    換により前記冷媒液から発生した冷媒蒸気を前記濃溶液
    に吸収させる吸収部とを備え、前記蒸発部における熱交
    換のための冷媒液側の伝熱面と前記吸収部における濃溶
    液側の伝熱面とを対峙させると共に、前記蒸発部及び吸
    収部の前記伝熱面部分はそれぞれ薄板の連続折り曲げに
    より波板形状に加工され、且つ水平断面が該波板形状と
    なるように鉛直方向に配置され、前記蒸発部における冷
    媒液側の伝熱面に前記冷媒液が流れ、前記吸収部におけ
    る濃溶液側の伝熱面に前記濃溶液が流れる蛇腹フィンで
    あり、該蛇腹フィンの山部と谷部とから形成される室の
    うち前記循環水、冷却水がそれぞれ流れる室を前記蛇腹
    フィンの端部面でシールする前記蒸発部、吸収部にそれ
    ぞれ設けられたシールプレートと、前記冷媒液を前記蒸
    発部のシールプレート上に滴下する冷媒液滴下手段と、
    前記濃溶液を前記吸収部のシールプレートに滴下する濃
    溶液滴下手段とを有し、前記蛇腹フィンの端部と前記シ
    ールプレートとが前記滴下された冷媒液、濃溶液の溜り
    部をそれぞれ形成し、該溜り部を形成する前記蛇腹フィ
    ンの端部にはそれぞれ該端部に複数並んで前記溜り部に
    滴下された冷媒液、濃溶液を前記蛇腹フィンの伝熱面に
    それぞれ分配して流す切欠きを備えたことを特徴とする
    吸収式冷凍機用吸収蒸発器。
  2. 【請求項2】 稀溶液を加熱源で加熱する高温再生器
    と、該高温再生器で加熱された溶液を冷媒蒸気および中
    間濃溶液に分離する分離器と、該分離器からの中間濃溶
    液を稀溶液と熱交換する高温溶液熱交換器と、該高温溶
    液熱交換器により温度が低下した中間濃溶液を前記分離
    器からくる冷媒蒸気で再加熱し中間濃溶液の中からさら
    に冷媒蒸気を発生させ濃溶液とする低温再生器と、該低
    温再生器で発生した冷媒蒸気を冷却液化して冷媒液にす
    る凝縮器と、請求項1に記載の吸収式冷凍機用吸収蒸発
    器と、該吸収式冷凍機用吸収蒸発器の前記吸収部にて冷
    媒を吸収した稀溶液を送り出す溶液循環ポンプと、前記
    低温再生器からの濃溶液を 前記溶液循環ポンプから送ら
    れた稀溶液と熱交換する前記低温溶液熱交換器とを備え
    たことを特徴とする吸収式冷凍機。
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