JP2517421B2 - 吸収冷凍機 - Google Patents

吸収冷凍機

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JP2517421B2
JP2517421B2 JP2008935A JP893590A JP2517421B2 JP 2517421 B2 JP2517421 B2 JP 2517421B2 JP 2008935 A JP2008935 A JP 2008935A JP 893590 A JP893590 A JP 893590A JP 2517421 B2 JP2517421 B2 JP 2517421B2
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数恭 伊良皆
秀俊 有馬
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は蒸発吸収器胴、及び発生凝縮器胴を備えた吸
収冷凍機に関する。
(ロ) 従来の技術 例えば、実公昭58-44297号公報には、下胴(蒸発吸収
器胴)に蒸発器と複数の吸収器とを内蔵し、上胴(発生
凝縮器胴)に発生器と凝縮器とを内蔵し、下胴と上胴と
を配管接続した吸収冷凍機が開示されている。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 上記従来の技術に示した吸収冷凍機において、ビル等
の設置箇所の冷凍負荷が大きい場合には、一般に上胴と
下胴とから成る吸収冷凍機と冷凍負荷の大きさに応じて
複数配管接続し冷凍負荷の大きさに対応していたが、上
記のように上胴と下胴とからそれぞれ構成された吸収冷
凍機を複数配管接続した場合には、吸収冷凍機全体の容
積が大きくなり、吸収冷凍機を設置するビルの地下室等
の容積を大きくしなければならないという問題が発生す
る。又、吸収冷凍機の運搬も設置される各吸収冷凍機ご
とにそれぞれの上胴、下胴を運搬する必要があり、運搬
作業が煩雑になるという問題が発生する。
又、下胴1台で、冷凍負荷の大きい場合に対応しよう
とした場合、それに合わせて蒸発器、及び吸収器の伝熱
面積、即ち伝熱管の数を増加する必要があり、そのた
め、管群を大きくしなければならない。しかしながら、
管群を大きくした場合には、管群での冷媒蒸気の圧力損
失が大きくなるという問題が発生する。
本発明は、吸収冷凍機の容積を低減すると共に運搬を
容易にし、さらに、下胴での冷媒蒸気の圧力損失を減少
することを目的とする。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は上記課題を解決するために、発生凝縮器胴
(9)と、複数の蒸発吸収器胴(1),(33)と、発生
凝縮器胴の低温発生器(10)から分岐して蒸発吸収器胴
の各吸収器(3),(4),(35),(36)へ至る複数
の濃吸収液管(18),(20),(50),(51)と、発生
凝縮器胴の凝縮器(11)から蒸発吸収器胴の各蒸発器
(2),(34)へ至る冷媒液管(23),(53)及び冷媒
循環管(24),(54)とを備えた吸収冷凍機を提供する
ものである。
又、1台の発生凝縮器胴(9)と、複数の蒸発吸収器
胴(1),(33)と、発生凝縮器胴の低温発生器(10)
から蒸発吸収器胴の各吸収器(3),(4),(35),
(36)へ至る濃吸収液管(18),(20),(50),(5
1)と、発生凝縮器胴の凝縮器から分岐して蒸発吸収器
胴の各蒸発器へ至る複数の冷媒液管(23),(53)及び
冷媒循環管(24),(54)とを備えた吸収冷凍機を提供
するものである。
さらに、1台の発生凝縮器胴(9)と、複数の蒸発吸
収器胴(1),(33)と、発生凝縮器胴の低温発生器
(10)から分岐して蒸発吸収器胴の各吸収器(3),
(4),(35),(36)へ至る複数の濃吸収液管(1
8),(20),(50),(51)と、発生凝縮器胴の凝縮
器から分岐して蒸発吸収器胴の各蒸発器へ至る複数の冷
媒液管(23),(53)及び冷媒循環管(24),(54)と
を備えた吸収冷凍機を提供するものである。
(ホ) 作用 各蒸発吸収器胴(1),(33)に対応して1台の発生
凝縮器胴(9)を配管接続したので、蒸発吸収器胴
(1),(33)内の圧力損失を増加させることなく、吸
収冷凍機の冷凍能力を大幅に増加させることなく、吸収
冷凍機の冷凍能力を大幅に増大することが可能になり、
又、発生凝縮器胴(9)は1台なため、吸収冷凍機の容
積の増大を抑え冷凍能力の増大を図ることが可能にな
り、さらに、吸収冷凍機の運搬の際には、各蒸発吸収器
胴(1),(33)と、これらの蒸発吸収器胴とほぼ容積
が等しい発生凝縮器胴(9)とを運搬すれば良く、運搬
作業の簡略化を図ることが可能になる。
又、発生凝縮器胴の低温発生器(10)から分岐して蒸
発吸収器胴(1),(33)の各吸収器(3),(4),
(35),(36)へ至る複数の濃吸収液管(18),(2
0),(50),(51)が接続され、濃吸収液は低温発生
器(10)から濃吸収液管(18),(20)を介して一方の
蒸発吸収器同(1)の吸収器(3),(4)へ流れると
ともに、同様の低温再生器(10)から濃吸収液管(5
0),(51)を介して他方の蒸発吸収器同(33)の吸収
器(35),(36)へ流れ、低温発生器(10)に溜まった
濃吸収液は低温発生器(10)から分流して異なる濃吸収
液管(18),(20)と濃吸収液管(50),(51)とを介
して吸収器(3),(4)と吸収器(35),(36)とへ
流れ、濃吸収液管(18),(20)と濃吸収液管(50),
(51)とを流れる濃吸収液の量を少なくすることがで
き、濃吸収液管の径を大きくすることなく、複数の蒸発
吸収器胴を配管接続することによって吸収冷凍機の冷凍
負荷が大きい場合に容易に対応することが可能となり、
且つ同一液面の低温発生器(10)から濃吸収液は濃吸収
液管(18),(20)と濃吸収液管(50),(51)へと流
れ、吸収器(3),(4)と吸収器(35),(36)とへ
送られるため、蒸発吸収器胴(1)と蒸発吸収器胴(3
3)とへ流れる濃吸収液の量を流量の調節機構を用いず
にほぼ等しく保つことができ、吸収冷凍機の運転効率を
向上することが可能になる。
又、吸収冷凍機の運転時、冷媒液が発生凝縮器胴
(9)の凝縮器(11)から分流して冷媒液管(23)及び
冷媒循環管(24)を介して一方の蒸発吸収器胴(1)の
蒸発器(2)へ流れるとともに、冷媒液管(53)及び冷
媒循環管(54)を介して他方の蒸発吸収器胴(33)の蒸
発器(34)へ流れ、凝縮器(11)に溜まった冷媒液は凝
縮器(11)から分流して異なる冷媒液管(23)及び冷媒
循環管(24)と冷媒液管(53)及び冷媒循環管(54)と
を介して蒸発器(2)と蒸発器(34)へ流れ、冷媒液管
(23)及び冷媒循環管(24)と冷媒液管(53)及び冷媒
循環管(54)とを流れる冷媒液の量を少なくすることが
でき、各冷媒液管及び冷媒循環管の径を大きくすること
なく、複数の蒸発吸収器胴を配管接続することによって
吸収冷凍機の冷凍負荷が大きい場合に容易に対応するこ
とが可能になり、且つ同一液面の凝縮器(11)から冷媒
液は冷媒液管(23)と冷媒液管(53)とへ流れ、蒸発器
(2)と蒸発器(34)とへ送られるため、蒸発吸収器胴
(1)と蒸発吸収器胴(33)とへ流れる冷媒液の量を流
量の調節機構を用いずにほぼ等しく保つことができ、吸
収冷凍機の運転効率を向上することが可能になり、又、
発生凝縮器胴(9)は蒸発吸収器胴(1),(33)に対
して1台配管接続されているので、各蒸発吸収器胴
(1),(33)ごとに発生凝縮器胴を接続する場合より
発生凝縮器胴の保温面積を縮小することが可能になり、
又、熱損失を低減することが可能になる。
さらに、発生凝縮器(9)の低温発生器(10)に溜ま
った濃吸収液は低温発生器(10)から分流して異なる濃
吸収液管(18),(20)と濃吸収液管(50),(51)と
を介して吸収器(3),(4)と吸収器(35),(36)
とへ流れ、凝縮器(11)に溜まった冷媒液は凝縮器(1
1)から分流して異なる冷媒液管(23)及び冷媒循環管
(24)と冷媒液管(53)及び冷媒循環管(54)とを介し
て蒸発器(2)と蒸発器(34)へ流れ、複数の蒸発吸収
器胴(1),(33)を配管接続する場合にも濃吸収液
管、冷媒液管及び冷媒循環管の径を大きくすることな
く、複数の蒸発吸収器胴を配管接続することによって吸
収冷凍機の冷凍負荷が大きい場合に一層容易に対応する
ことが可能になり、又、冷媒液、及び濃液を各蒸発吸収
器胴(1),(33)へ分配して流すためのダンパなどを
設ける必要もなく、吸収冷凍機の構成の簡略化を図るこ
とが可能になる。
又、同一液面の低温発生器(10)から濃吸収液は、濃
吸収液管(18),(20)と濃吸収液管(50),(51)と
へ流れ、吸収器(3),(4)と吸収器(35),(36)
とへ送られるため、、蒸発吸収器胴(1)と蒸発吸収器
胴(33)とへ流れる濃吸収液の量を流量の調節機構を用
いずにほぼ等しく保つことができ、且つ同一液面の凝縮
器(11)から冷媒液は冷媒液管(23)と冷媒液管(53)
とへ流れ、蒸発器(2)と蒸発器(34)とへ送られるた
め、蒸発吸収器胴(1)と蒸発吸収器胴(33)とへ流れ
る冷媒液の量を流量の調節機構を用いずにほぼ等しく保
つことができ、各蒸発吸収器胴(1),(33)の吸収冷
凍機の運転効率を一層向上することが可能になる。又、
冷媒液、及び濃液を各蒸発吸収器胴(1),(33)へ分
配して流すためのダンパなどを設ける必要がなく、吸収
冷凍機の構成の簡略化を図ることが可能になる。
(ヘ) 実施例 以下、本発明の一実施例について図面に基づいて詳細
に説明する。
図面において、(1)は一方の蒸発吸収器胴であり、
この蒸発吸収器胴(1)の中央には蒸発器(2)が内蔵
され、この蒸発器(2)の両側にそれぞれ吸収器
(3),(4)が内蔵されている。又、(5)は吸収液
ポンプ、(6)は低温熱交換器、(7)は高温熱交換
器、(8)は蒸気熱源の高温発生器、(9)は発生凝縮
器胴、(10)は低温発生器、(11)は凝縮器であり、そ
れぞれは稀吸収液管(12),(13),(14),(15)、
中間濃液管(16),(17)、濃液管(18),(20)、冷
媒管(21),(22)、冷媒液管(23)、及び冷媒循環管
(24)により接続されている。そして、冷媒配管(23)
の途中に開閉弁(23A)が設けられている。又、濃液管
(18)の途中に濃液ポンプ(18P)が設けられ、濃液管
(20)が各吸収器(3),(4)の上部の濃液散布器
(3A),(4A)に接続されている。又、(14A),(18
A)はそれぞれ稀吸収液管(14)、濃液管(18)の途中
に設けられた開閉弁である。又、稀吸収液管(12)は蒸
発吸収器胴(1)の下部に形成された吸収液溜め(1A)
に配管接続されている。されに、(26)、及び(27)は
それぞれ蒸発器(2)の上部、及び下部に設けられた冷
媒散布器、及び冷媒液溜めであり、冷媒散布器(26)と
冷媒液溜め(27)との間に冷媒循環管(24)が接続され
ている。そして、この冷媒循環管(24)の途中に冷媒液
ポンプ(28)が設けられている。
又、(11A),(30),(31)はそれぞれ冷却水管で
あり、これら冷却水管(30),(31)の途中に冷却水ポ
ンプ(11P)、冷却水熱交換器(11a),(30a),(31
a)が接続されている。さらに、(32)は冷水管であ
り、この冷水管(32)の途中に冷水熱交換器(32a)、
及び冷水ポンプ(32P)が設けられている。
(33)は他方の蒸発吸収器胴であり、(33A)は吸収液
溜め、(34)は蒸発器、(35),(36)は吸収器、(3
7)は冷媒散布器、(38)は冷媒液溜め、(41)、及び
(42)は濃液散布器、(43)は吸収液ポンプである。こ
こで、蒸発吸収器胴(1),(33)を合わせた能力に応
じて発生凝縮器胴(9)は構成され、その容積は各蒸発
吸収器胴(1),(33)とほぼ等しい。吸収液溜め(33
A)は稀吸収液管(44),(45),(46)、吸収液ポン
プ(43)、低温熱交換器(47)を介して稀吸収液管(1
4)に接続されている。又、低温発生器(10)は濃液管
(50),(51)、及び低温熱交換器(47)を介して濃液
散布器(41),(42)に接続されている。(50P)は濃
液管(50)の途中に設けられた濃液ポンプであり、この
濃液ポンプ(50P)は蒸発吸収器胴(33)の停止時に停
止する。さらに、凝縮器(11)は冷媒液管(53)、及び
冷媒循環管(54)を介して冷媒散布器(37)、及び冷媒
液溜め(38)に接続され、冷媒循環管(54)の途中には
冷媒液ポンプ(55)が設けられている。又、冷媒管(5
3)の途中には開閉弁(53A)が設けられ、この開閉弁
(53A)は開閉弁(23A)と同様に蒸発吸収器胴(33)の
停止時に閉じる。又、稀吸収液管(46)及び濃液管(5
0)の途中にはそれぞれ開閉弁(46A),(50A)が設け
られている。
又、(56),(57)はそれぞれ冷却水管であり、これ
らの冷却水管(56),(57)の途中に冷却水熱交換器
(56a),(57a)が設けられている。又、(58)は冷水
管であり、この冷水管(58)の途中に冷水熱交換器(58
a)、及び冷水ポンプ(58P)が設けられている。そし
て、冷却水管(30),(31)及び、(56),(57)はそ
れぞれ冷却水管(61),(62)、及び(63),(64)に
よってクーリングタワー(図示せず)に接続され、冷却
水管(61)、及び(63)の途中には、それぞれ冷却水ポ
ンプ(65)、及び(66)が設けられている。上記吸収冷
凍機の運転時、各開閉弁(14A),(18A),(23A),
(46A),(50A)、及び(53A)は開いており、各吸収
液ポンプ(5),(43)、冷媒液ポンプ(28),(5
5)、冷水ポンプ(32P),(58P)、冷却水ポンプ(6
5),(66)、及び冷却水ポンプ(11P)が運転される。
そして、吸収液ポンプ(5),(43)から吐出された稀
吸収液は低温熱交換器(6),(47)、及び高温熱交換
器(7)にて温度上昇して高温発生器(8)へ流れる。
高温発生器(8)にて稀液は加熱器(8A)にて加熱さ
れ、稀吸収液から冷媒蒸気が分離する。ここで、加熱器
(8A)には加熱源となる例えば高温高圧蒸気が流れる。
冷媒蒸気は冷媒管(21)を通り低温発生器(10)へ流
れ、高温発生器(8)から流れて来た中間吸収液を加熱
する。そして、低温発生器(10)にて凝縮した冷媒液が
凝縮器(11)へ流れる。又、低温発生器(10)にて中間
吸収液から分離した冷媒蒸気が凝縮器(11)へ流れ、冷
却水熱交換器(11a)によって冷却され凝縮する。そし
て、凝縮器(11)の冷媒液溜め(11B)に溜った冷媒液
は冷媒管(23),(53)を経て冷媒液循環管(24),
(54)へ流れ、冷媒液ポンプ(28),(55)から吐出さ
れた冷媒液と一緒に各散布器(26),(37)から各冷水
熱交換器(32a),(58a)に散布される。そして、冷媒
液は各冷水熱交換器(32a),(58a)にて蒸発し、各冷
水熱交換器(32a),(58a)を流れる冷水が冷却され、
温度低下した冷水が各蒸発器(2),(33)から流出す
る。
又、低温発生器(10)にて冷媒が分離して濃度が高く
なった濃吸収液(以下濃液という)が濃液管(18),
(20),(50),(51)を介して各蒸発吸収器胴
(1),(33)の吸収器(3),(4),(35)、及び
(36)へ流れる。そして、濃液が濃液散布器(3A),
(4A),(41)、及び(42)から散布され、蒸発器
(2),(34)で蒸発した冷媒蒸気を吸収し、濃液が薄
くなった稀吸収液が、各蒸発吸収器胴(1),(33)の
吸収液溜め(1A),(33A)に溜る。そして、吸収液ポ
ンプ(5),(43)から吐出した稀吸収液が高温発生器
(8)へ流れる。
上記のように運転されている吸収冷凍機において、冷
凍負荷が減少して例えば蒸発吸収器胴(1),(33)の
運転時の例えば1/2以下になった場合には、開閉弁(14
A),(18A),(23A)又は開閉弁(46A),(50A),
(53A)が閉じ、さらに各ポンプ(5),(18P),(2
8),(32P),(65)又は各ポンプ(43),(50P),
(55),(58P),(66)が停止する。そして、何れか
の蒸発吸収器胴への冷媒、及び吸収液の循環が停止する
と共に、冷水、及び冷却水の循環が停止する。そして、
何れかの蒸発吸収器胴の運転が停止し、吸収冷凍機の冷
凍能力は低下する。
上記実施例によれば、蒸発吸収器胴(1),(33)と
1台の発生凝縮器胴(9)とを配管接続し、発生凝縮器
胴(9)から各蒸発吸収器胴(1),(33)へ冷媒液、
及び濃液が並列に流れるようにしたので、1台の蒸発吸
収器胴の大型化を図り冷凍能力を向上させた場合のよう
に各蒸発器(2),(34)、及び各吸収器(3),
(4),(35),(36)の伝熱面積を増やす必要がな
く、この結果、各蒸発吸収器胴(1),(33)内の圧力
損失を増加させることなく吸収冷凍機の冷凍能力を大幅
に増大することができる。又、2台の蒸発吸収器胴
(1),(33)にそれぞれ別の発生凝縮器胴を配管接続
する必要がなく、吸収冷凍機の容積を低減することがで
き、又、配管接続作業を簡略化することができる。
又、各蒸発吸収器胴(1),(33)の大きさ(容積)
を抑えることができるので、各蒸発吸収器胴(1),
(33)の耐圧強度に余裕ができ、板厚を薄くすることが
できる。
又、吸収冷凍機を工場から設置場所まで運搬するとき
には、蒸発吸収器胴(1),(33)をそれぞれ別に運搬
すると共に、1台の発生凝縮器胴(9)を運搬すれば良
く、運搬作業の簡略化を図ることができる。又、蒸発吸
収器胴(1),(33)に合わせて発生凝縮器胴(9)の
能力、及び大きさが決まり、蒸発吸収器胴(1),(3
3)と発生凝縮器胴(9)との容積比は従来の1:2ないし
1:5からほぼ1:1になるので、蒸発吸収器胴(1),(3
3)、及び発生凝縮器胴(9)を運搬手段、或いは運搬
経路の広さなどの限界まで大きくし、吸収冷凍機の大型
化を図ることができる。
さらに、各蒸発吸収器胴(1),(33)ごとに発生凝
縮器胴を配管接続する場合と比較して、発生凝縮器胴
(9)を1台にすることによって低温発生器の保温面積
を小さくすることができる。又、発生凝縮器胴の表面積
を小さくでき、放熱量を小さくして発生凝縮器胴での熱
損失を低減することができる。又、発生凝縮器胴(9)
から各蒸発吸収器胴(1),(33)へ冷媒液、及び濃液
が分配されて並列に流れるため、各濃液管、或いは各冷
媒液管などにダンパ等を設ける必要がなく、吸収冷凍機
の構成の簡略化を図ることができる。
又、低温発生器(10)に溜まった濃液は低温発生器
(10)から分流して異なる濃液管(18),(20)と濃液
管(50),(51)とを介して吸収器(3),(4)と吸
収器(35),(36)とへ流れ、濃液管(18),(20)と
濃液管(50),(51)とを流れる濃液の量を少なくする
ことができ、各濃液管の径を大きくすることなく、複数
の蒸発吸収器胴を配管接続することによって吸収冷凍機
の冷凍負荷が大きい場合に容易に対応することができ、
且つ濃液は同一液面の低温発生器(10)から分溜して濃
液管(18),(20)と濃液管(50),(51)とへ流れ、
吸収器(3),(4)と吸収器(35),(36)とへ送ら
れるため、蒸発吸収器胴(1)と蒸発吸収器胴(33)と
へ流れる濃液の量を流量の調節機構を用いずにほぼ等し
く保つことができ、吸収冷凍機の運転効率を向上するこ
とができる。
又、吸収冷凍機の運転時、凝縮器(11)に溜まった冷
媒液は凝縮器(11)から分流して異なる冷媒液管(23)
及び冷媒循環管(24)と冷媒液管(53)および冷媒循環
管(54)とを介して蒸発器(2)と蒸発器(34)とへ流
れ、冷媒液管(23)及び冷媒循環管(24)と冷媒液管
(53)及び冷媒循環管(54)とを流れる冷媒液の量を少
なくすることができ、各冷媒液管及び冷媒循環管の径を
大きくすることなく、複数の蒸発吸収器胴を配管接続す
ることによって吸収冷凍機の冷凍負荷が大きい場合に容
易に対応することができ、且つ同一液面の凝縮器(11)
から冷媒液は冷媒液管(23)と冷媒液管(53)とへ流
れ、蒸発器(2)と蒸発器(34)とへ送られるため、蒸
発吸収器胴(1)と蒸発吸収器胴(33)とへ流れる冷媒
液の量を流量の調節機構を用いずにほぼ等しく保つこと
ができ、吸収冷凍機の運転効率を向上することができ
る。
さらに、発生凝縮器(9)の低温発生器(10)に溜ま
った濃液は低温発生器(10)から分流して異なる濃液管
(18),(20)と濃液管(50),(51)とを介して吸収
器(3),(4)と吸収器(35),(36)とへ流れ、凝
縮器(11)に溜まった冷媒液は凝縮器(11)から分流し
て異なる冷媒液管(23)及び冷媒循環管(24)と冷媒液
管(53)及び冷媒循環管(54)とを介して蒸発器(2)
と蒸発器(34)へ流れ、複数の蒸発吸収器胴(1),
(33)を配管接続する場合にも濃液管、冷媒液管及び冷
媒循環管の径を大きくすることなく、複数の蒸発吸収器
胴を配管接続することによって吸収冷凍機の冷凍負荷が
大きい場合に一層容易に対応することができる。
又、同一液面の低温発生器(10)から濃液は濃液管
(18),(20)と濃液管(50),(51)とへ流れ、吸収
器(3),(4)と吸収器(35),(36)とへ送られ、
蒸発吸収器胴(1)と蒸発吸収器胴(33)とへ流れる濃
液の量を流量の調節機構を用いずにほぼ等しく保つこと
ができ、且つ同一液面の凝縮器(11)から冷媒液は冷媒
液管(23)と冷媒液管(53)とへ流れ、蒸発器(2),
(34)とへ送られ、蒸発吸収器胴(1)と蒸発吸収器胴
(33)とへ流れる冷媒液の量を流量の調節機構を用いず
にほぼ等しく保つことができ、この結果、各蒸発吸収器
胴(1),(33)の冷凍能力をほぼ均一に保つことがで
き。吸収冷凍機の運転効率を一層向上することができ
る。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
2台以上の複数の蒸発吸収器胴と1台の発生凝縮器胴と
を配管接続した場合にも、上記実施例と同様の作用効果
を得ることができる。
(ト) 発明の効果 本発明は以上のように構成された吸収冷凍機であり、
請求項1の発明によれば、発生器に溜まった濃吸収液は
発生器から分流して異なる複数の濃吸収液管とを介して
それぞれ吸収器へ流れ、各濃吸収液管を流れる濃吸収液
の量を少なくすることができ、発生器から各吸収器まで
の各濃吸収液管の径を大きくすることなく、複数の蒸発
吸収器胴を配管接続することによって吸収冷凍機の冷凍
負荷が大きい場合に容易に対応することができ、且つ濃
吸収液は同一液面の発生器から分溜して各濃吸収液管と
へ流れ、それぞれの吸収器へ送られるため、それぞれの
蒸発吸収器胴へ流れる濃吸収液の量を流量の調節機構を
用いずにほぼ等しく保つことができ、吸収冷凍機の運転
効率を向上することができる。
又、請求項2の発明によれば、吸収冷凍機の運転時、
凝縮器に溜まった冷媒液は凝縮器から分流して異なる冷
媒液管を介してそれぞれの蒸発器へ流れ、それぞれの冷
媒液管を流れる冷媒液の量を少なくすることができ、各
冷媒液管及び冷媒循環管の径を大きくすることなく、複
数の蒸発吸収器胴を配管接続することによって吸収冷凍
機の冷凍負荷が大きい場合に容易に対応することがで
き、且つ同一液面の凝縮器から冷媒液はそれぞれの冷媒
液管とへ流れ、各蒸発吸収器胴のそれぞれの蒸発器とへ
送られるため、それぞれの蒸発吸収器胴へ流れる冷媒液
の量を流量の調節機構を用いずにほぼ等しく保つことが
でき、吸収冷凍機の運転効率を向上することができる。
さらに、請求項3の発明のよれば、発生凝縮器胴の発
生器に溜まった濃吸収液は発生器から分流して異なるそ
れぞれの濃吸収液管を介して各蒸発吸収器胴の吸収器へ
流れ、凝縮器に溜まった冷媒液は凝縮器から分流して異
なるそれぞれの冷媒液管を介して各蒸発吸収器胴のそれ
ぞれの蒸発器へ流れ、複数の蒸発吸収器胴を配管接続す
る場合にも濃吸収液管及び冷媒液管の径を大きくするこ
となく、複数の蒸発吸収器胴を配管接続することによっ
て吸収冷凍機の冷凍負荷が大きい場合に一層容易に対応
することができる。
又、同一液面の発生器から濃吸収液はそれぞれの濃吸
収液管へ流れ、それぞれの吸収器へ送られ、各蒸発吸収
器胴へ流れる濃吸収液の量を流量の調節機構を用いずに
ほぼ等しく保つことができ、且つ同一液面の凝縮器から
冷媒液はそれぞれの冷媒液管へ流れ、それぞれの蒸発器
へ送られ、それぞれの蒸発吸収器胴へ流れる冷媒液の量
を流量の調節機構を用いずにほぼ等しく保つことがで
き、この結果、各蒸発吸収器胴の冷凍能力をほぼ均一に
保つことができ。吸収冷凍機の運転効率を一層向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示す吸収冷凍機の回路構成図
である。 (1),(33)……蒸発吸収器胴、(2),(34)……
蒸発器、(3),(4),(35),(36)……吸収器、
(9)……発生凝縮器胴、(10)……低温発生器、(1
1)……凝縮器、(18),(20),(50),(51)……
濃液管、(23),(53)……冷媒液管、(24),(54)
……冷媒循環管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 泉 雅士 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−2564(JP,A) 実開 平1−82464(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸発器及び吸収器を内蔵した蒸発吸収器
    胴、発生器及び凝縮器を内蔵した発生凝縮器胴をそれぞ
    れ配管接続して冷凍サイクルを形成した吸収冷凍機にお
    いて、1台の発生凝縮器胴と、複数の蒸発吸収器胴と、
    発生凝縮器胴の発生器から分岐して蒸発吸収器胴の各吸
    収器へ至る複数の濃吸収液管と、発生凝縮器胴の凝縮器
    から蒸発吸収器胴の各蒸発器へ至る冷媒液管とを備えた
    ことを特徴とする吸収冷凍機。
  2. 【請求項2】蒸発器及び吸収器を内蔵した蒸発吸収器
    胴、発生器及び凝縮器を内蔵した発生凝縮器胴をそれぞ
    れ配管接続して冷凍サイクルを形成した吸収冷凍機にお
    いて、1台の発生凝縮器胴と、複数の蒸発吸収器胴と、
    発生凝縮器胴の発生器から蒸発吸収器胴の各吸収器へ至
    る濃吸収液管と、発生凝縮器胴の凝縮器から分岐して蒸
    発吸収器胴の各蒸発器へ至る複数の冷媒液管とを備えた
    ことを特徴とする吸収冷凍機。
  3. 【請求項3】蒸発器及び吸収器を内蔵した蒸発吸収器
    胴、発生器及び凝縮器を内蔵した発生凝縮器胴をそれぞ
    れ配管接続して冷凍サイクルを形成した吸収冷凍機にお
    いて、1台の発生凝縮器胴と、複数の蒸発吸収器胴と、
    発生凝縮器胴の発生器から分岐して蒸発吸収器胴の各吸
    収器へ至る複数の濃吸収液管と、発生凝縮器胴の凝縮器
    から分岐して蒸発吸収器胴の各蒸発器へ至る複数の冷媒
    液管とを備えたことを特徴とする吸収冷凍機。
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