JP2756138B2 - 一液常温湿気硬化型組成物 - Google Patents

一液常温湿気硬化型組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シーリング材及び接着剤等として好適に用
いられる一液常温湿気硬化型組成物に関し、さらに詳細
にいえば、硬化後の物性がゴム状で目地の動き、振動に
対応でき、かつパテ状化の時点が使用者の希望に応じて
選択できるようにした一液常温湿気硬化型組成物に関す
る。なお、本特許明細書において用いられるパテ状とは
粘土状のものを広く指称する意味で使用する。
〔従来の技術〕
従来のシーリング材としては、次のようなものが知ら
れていた。反応型のものとしては、二液エポキシパテ
及びポリエステルパテがあるが、これらは硬化後の物性
が硬いためにシーリング材として用いた場合割れてしま
うという欠点があり、また二液のために現場において混
合しなければならず作業が面倒であった。また、かぶれ
等の問題も発生していた。水蒸発型のものとしては、
エマルジョンパテがあり、その原料は酢酸ビニルエマル
ジョン又はアクリルエマルジョン等が知られている。こ
れらは水がとぶまでに1カ月以上かかり、また目減りす
る欠点があり、さらに物性が悪く、耐水性も悪いという
問題があった。表皮反応硬化型のものとしては、ガラ
スパテがあり、その原料はアルキッド樹脂である。この
ガラスパテは、表面以外が固まらず、例えば1cmの厚さ
がある場合には中まで固まるのに10年程度かかるもので
ある。不乾性型のものとしては、ブチルパテがある。
これは硬化せず、ベトベトしており、合成樹脂製の粘土
(油粘土)に近いものである。無機質型のものとして
は、石膏粉末パテがある。これは風呂場、トイレのタイ
ルの間にいれて使用されているが、セメントと同様のも
のである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記した従来技術の説明からわかるように現状のパテ
状シーリング材は、硬く固まってしまうものか、固まら
ないものに大別されてしまうもので、物性的にも欠点を
有し、かつその使用も不便なものであった。
本発明は、(a)パテ状化することにより非常に使い
やすくなり、(b)硬化後の物性がゴム状で目地の動き
振動に対応でき、(c)パテ状化の時点が使用者の希望
に応じて選択でき、(d)さらにパテ状として使用する
場合には被着材に取付けるとき垂直面に対しても止着で
きるようにした一液常温湿気硬化型組成物を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の要旨は、加熱時に溶解膨潤剤に溶けて組成物
の全体をパテ状化する作用を行う粉末状の有機高分子化
合物と、加熱時に該有機高分子化合物を溶解膨潤せしめ
る液状の溶解膨潤剤と、室温湿気硬化性有機シリコン化
合物とを含有し、加熱によりパテ状となる一液常温湿気
硬化型組成物に存する。
該有機高分子化合物は、加熱時に溶解膨潤剤に溶けて
組成物の全体をパテ状化する作用を行うものであれば、
いずれの化合物も用いられる。この有機高分子化合物は
溶解しやすいように粉末状であることが必要である。ブ
ロック状であると溶解に時間がかかり不利である。この
高分子化合物として、好適に用いられるものはポリ塩化
ビニル樹脂である。本発明におけるポリ塩化ビニル樹脂
は、通常のプラスチゾル用のものであればよく、塩化ビ
ニル単独又はこれと他の共重合性モノマーとを乳化重
合、懸濁重合、溶液重合等によって製造したものが採用
されてもよい。上記した共重合性モノマーとしては、例
えば、臭化ビニル、塩化ビニリデン、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニルやプロピオン酸
ビニルなどのカルボン酸ビニル、無水マレイン酸、マレ
イン酸などを挙げることができる。
溶解膨潤材は、上記した粉末状の高分子化合物を加熱
時に溶解膨潤せしめる液状化合物であり、一般的には可
塑剤と言われるものが使用できる。例えば、ジ(2−エ
チルヘキシル)フタレート、ブチルベンジルフタレー
ト、ジノニルフタレート、ジヘプチルフタレート、ブチ
ルフタリルブチルグリコールなどのフタル酸エステル、
ジオクチルアジペート、ジデシルアジペート、ジオクチ
ルセバケートなどの脂肪族二塩基酸エステル類、リン酸
トリクレジル、リン酸トリオクチルなどのリン酸エステ
ル類、その他エポキシ系可塑剤、ポリエステル系可塑
剤、ポリエーテル系可塑剤等が挙げられる。
本発明で用いる室温湿気硬化性有機シリコン化合物と
しては、一般式 (式中、Xは加水分解可能な基であり、Rは加水分解可
能な基以外の基であり、nは0〜2の整数である。) で表される基(以下、これを「反応性シリコン官能基」
ということがある。)を分子中に少なくとも2個有する
有機シリコン化合物が挙げられる。
前記の一般式(I)における加水分解可能な基Xの具
体例としては、例えばアセトキシ基、オクタノイルオキ
シ基、ベンゾイルオキシ基等のアシロキシ基;ジメチル
ケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基、ジエチ
ルケトオキシム基等のケトオキシム基;メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基;イソプロペ
ニルオキシ基、1−エチル−2−メチルビニルオキシ基
等のアルケニルオキシ基;ジメチルアミノ基、ジエチル
アミノ基、ブチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基等
のアミノ基;ジメチルアミノオキシ基、ジエチルアミノ
オキシ基等のアミノオキシ基;N−メチルアセトアミド
基、N−エチルアセトアミド基、N−メチルベンズアミ
ド基等のアミド基などがあげられる。
また、前記一般式(I)における加水分解可能な基以
外の基Rとしては、例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリ
ル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基、ナフチ
ル基等のアリール基;2−フェニルエチル基等のアラルキ
ル基;構造式 等で表されるイミノアルキル基;これらの各基の水素原
子の一部又は全部が塩素原子などのハロゲン原子で置換
された基があげられる。
前記の加水分解可能な基が結合したケイ素原子を分子
中に少なくとも2個有する有機シリコン化合物の例とし
ては、下記の(イ)〜(ハ)に記載の方法でえらる化合
物があげられる。
(イ)分子中にイソシアネート基と反応可能な基及び前
記一般式(I)で表される反応性シリコーン官能基を有
する種々の化合物と、種々のポリイソシアネート化合物
との反応によって得られる室温硬化性ケイ素末端化合物
(特公昭46−30711号公報参照): (ロ)分子中にイソシアネート基及び前記一般式(I)
で表される反応性シリコン官能基を有する化合物と、種
々の有機ポリヒドロキシ化合物又は種々の有機ポリチオ
ール化合物とを反応させて得られる室温硬化性ケイ素末
端化合物: (ハ)分子末端にアリル基を有するポリオキシポリアル
キレンポリエーテル化合物と、前記一般式(I)で表さ
れる反応性シリコン官能基を有し、かつ−SH基又はケイ
素に直接結合した水素を有する化合物とを付加反応させ
て得られるシリコン変性ポリオキシアルキレンポリエー
テル化合物: 上記室温湿気硬化性有機シリコン化合物の硬化促進剤
として、有機錫化合物、又は一級、二級若しくは三級ア
ミン化合物を含有せしめることができ、これらの硬化促
進剤は2種以上を併用することができる。
粉末状高分子化合物と室温湿気硬化性有機シリコン化
合物の配合割合は、室温湿気硬化有機シリコン化合物10
0重量部に対して、10〜150重量部程度、好ましくは20〜
100重量部程度である。この範囲以下であると、組成物
を加熱後冷却してもパテ状にならない。この範囲以上で
あると、硬くなりすぎて取扱いが困難となり不都合であ
る。
溶解膨潤剤の添加量は、室温湿気硬化性有機シリコン
化合物と溶解膨潤剤の合計の5〜80重量%程度、好まし
くは10〜50重量%程度である。この範囲以下では、加熱
冷却後組成物がパテ化しない。この範囲以上であると、
パテ状とした組成物を施工後もゴム状にならない、即ち
固まらない。
本発明の組成物には、前記した各成分のほかに、シラ
ン化合物等の接着性付与剤、モレキュラーシーブや酸化
カルシウム等の脱水剤、耐酸性や耐熱性等を付与せしめ
る老化防止剤、炭酸カルシウムやカーボンブラック、マ
イクロバルーン、導電性粉末等の充填剤、紫外線吸収
剤、着色剤、不燃化剤(もしくは難燃化剤)等を、必要
に応じて含有せしめることができる。また、通常の高分
子化合物(プラスチック、ゴム等)を可塑剤に溶解して
いれることもできる。
さらに、本発明の組成物に、加水分解してポリアミノ
化合物ポリイミノ化合物等を生成するケチミン化合物
と、反応性エポキシ基を含有するエポキシ樹脂化合物と
の混合物等のシリコン化合物に対する物性向上剤(上記
混合物によれば海島構造が付与される)などを添加する
こともできる。
本発明の一液常温湿気硬化型組成物は、加熱しない限
りペースト状であり、また加熱している限りペースト状
であるが、これを一旦加熱し冷却(室温でよい)するこ
とによってパテ状(粘土状)となる。この加熱処理は80
〜200℃程度で充分であるこの加熱時間は、加熱温度に
よって変動することは勿論であり、例えば140℃で20分
程度行えばよい。この温度が低いと、パテ化せず、高い
と、組成物の劣化が早くなる。パテ状化に要する時間は
冷却の速度に関係するもので、早くパテ状にしたいとき
はこの冷却を早く行えばよい。
加熱処理をどの時点でどのように行うかによって、本
発明の組成物にたいして種々の使用方法が考えられる。
製品をパテ状で供給する場合、即ちバテ状密封品とす
るには、湿気遮断性とヒートシール性を有する筒状のラ
ミネート(貼り合わせ)加工フィルム(例えば、ポリエ
チレン、ナイロン、アルミニウム、ナイロン、ポリエチ
レンからなる5層構造のフィルム)等に充填し、両端を
ヒートシール機で密閉し、加熱処理を加えておき、室温
で冷却しておけばよい。使用するときは、そのシールを
開封すれば、本発明の組成物をパテ状でとりだすことが
できる。このパテ状密封品とするには、湿気遮断効果を
有する容器(例えば、上記ラミネート加工フィルムでは
アルミニウム層が湿気遮断効果を有する。)等に本発明
組成物を収納すればよいが、上記の例以外にも、例えば
湿気遮断効果を有する金属(アルミニウム等)缶、金属
(アルミニウム等)容器等を用いて密封することもでき
る。
また、製品ではペースト状で供給し、使用時にパテ状
化して使用する場合には、加熱装置、例えばホットメル
ト接着剤を加熱する際に用いられる加熱装置(例えば、
ケント・ムーア・ジャパン(株)製、hot−even−flow
−5にヒーテッドホース及び手動式ガンを装着したも
の、又はノードソン(株)製、Model500、バルクメルタ
ー/アプリケーターと手動ガンAD318等)に供給し、例
えば140℃程度に加熱して被着物上に塗出すればよい。
また、被着物表面にペースト状のままの本発明の組成
物を塗布して貼り合わせた後、加熱、冷却してパテ状と
することによって、短時間で被着物を仮固定することが
できる。
なお、本発明の一液常温湿気硬化型組成物をパテ状と
したときの形状としては、ブロック状、薄シート状、紐
状等、自由にその形状を設定することができる。また、
本発明の一液常温湿気硬化型組成物をパテ状化した後に
使用する場合には、隙間の充填(シーリング材)、接着
剤等として好適に用いることができるが、ペースト状の
まま(吐出しつつ加熱してもよく、吐出後に加熱しても
よい。)で使用、即ち吐出しついでパテ状とする場合に
も、同様に隙間の充填(シーリング剤)、接着剤等とし
て用いることができる。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明がこれらの実施例に限定されるものでないこ
とはいうまでもない。
実施例1 組成成分 MSポリマー#300(室温湿気硬化性有機シリコン化合
物、鐘淵化学工業株式会社商品名、 カネビニールPCM−12(塩化ビニール・酢酸ビニール共
重合樹脂、鐘淵化学工業株式会社商品名) ・・・80重量部 ジ(2−エチルヘキシル)フタレート(可塑剤) ・・・50重量部 ジブチル錫ジラウレート(硬化促進剤)・・・2重量部 γ,β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン(接着付与剤) ・・・6重量部 炭酸カルシウム ・・・200重量部 上記組成のうち、塩化ビニル樹脂及び炭酸カルシウム
については、鋳型のパレットに広げ、熱風乾燥機によ
り、所定の条件(塩化ビニル樹脂は80℃×24時間、炭酸
カルシウムは200℃×2時間)にて乾燥して、水分を除
いた(製品の貯蔵安定性を増大させるため)。次いで、
上記全組成物をニーダーを用いて混練後、10mmHgの減圧
下で60分間混練して脱泡して、ペースト状の組成物を得
た。この組成物の150gを筒状のラミネート(貼り合わ
せ)加工フィルム(ポリエチレン、ナイロン、アルミニ
ウム、ナイロン、ポリエチレンからなる5層構造のフィ
ルム)のパッケージに充填し、その後、両端をヒートシ
ール機で密封した。この密封品を熱風乾燥機で140℃×2
0分加熱処理した後、取り出し室温にて冷却した。つい
で、その密封製品を開封して指で触ってパテ状(粘土
状)となっているか確認したところパテ状となってい
た。このパテ状組成物を1cm(幅)×1cm(深さ)×10cm
(長さ)のコの字形の溝材に詰めた。この溝に対する詰
め込み作業はパテ状であるため非常に作業し易いもので
あった。このものを20℃、65%RHの室に7日間放置し
た。このものの硬化物性を指で触って弾性あるゴム状に
なっているかパテ状のままかによって調べたところ、弾
性あるゴム状となっていた。
実施例2 組成成分 サイリル5B−25(室温湿気硬化性有機シリコン化合物、
鐘淵化学工業株式会社商品名) ・・・100重量部 カネビニールPCM−12(塩化ビニール・酢酸ビニール共
重合樹脂、鐘淵化学工業株式会社商品名) ・・・70重量部 ジ(2−エチルヘキシル)フタレート(可塑剤) ・・・40重量部 ジブチル錫ジラウレート(硬化促進剤)・・・2重量部 γ,β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン(接着付与剤) ・・・6重量部 炭酸カルシウム ・・・200重量部 上記組成物を実施例1と同様に処理した。実施例1と
同様の性状及び性能を示した。
実施例3 組成成分 MSポリマー#300(室温湿気硬化性有機シリコン化合
物、鐘淵化学工業株式会社商品名) ・・・100重量部 ゼオン121(塩化ビニル樹脂、日本ゼオン株式会社商品
名) ・・・80重量部 ブチルベンジルフタレート(可塑剤) ・・・50重量部 ジブチル錫ジラウレート(硬化促進剤)・・・2重量部 γ,β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン(接着付与剤) ・・・6重量部 炭酸カルシウム ・・・200重量部 上記組成物を実施例1と同様に処理した。実施例1と
同様の性状及び性能を示した。
実施例4 組成成分 MSポリマー#300(室温湿気硬化性有機シリコン化合
物、鐘淵化学工業株式会社商品名) ・・・100重量部 カネビニールPCM−12(塩化ビニール・酢酸ビニール共
重合樹脂、鐘淵化学工業株式会社商品名) ・・・60重量部 ジ(2−エチルヘキシル)フタレート(可塑剤) ・・・40重量部 ジブチル錫ジラウレート(硬化促進剤)・・・2重量部 γ,β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン(接着付与剤) ・・・4重量部 上記組成物を実施例1と同様に処理した(但し、炭酸
カルシウムはなし)。実施例1と同様の性状及び性能を
示した。
比較例1 MSポリマー#300(室温湿気硬化性有機シリコン化合
物、鐘淵化学工業株式会社商品名) ・・・150重量部 カネビニールPCM−12(塩化ビニール・酢酸ビニール共
重合樹脂、鐘淵化学工業株式会社商品名) ・・・60重量部 ジブチル錫ジラウレート(硬化促進剤)・・・2重量部 γ,β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン(接着付与剤)・・・4重量部 上記組成物を実施例1と同様に処理した(但し、炭酸
カルシウムはなし)。この例では、可塑剤が添加されて
いないため、密封製品の性状はペースト状のままであ
り、硬化物性はゴム状であった。ペースト状のまま溝材
に詰めるわけであるから、取扱いが面倒であった。
比較例2 MSポリマー#300(室温湿気硬化性有機シリコン化合
物、鐘淵化学工業株式会社商品名) ・・・100重量部 ジ(2−エチルヘキシル)フタレート(可塑剤) ・・・40重量部 ジブチル錫ジラウレート(硬化促進剤)・・・2重量部 γ,β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン(接着付与剤)・・・4重量部 上記組成物を実施例1と同様に処理した(但し塩化ビ
ニル樹脂、炭酸カルシウムはなし)。この例では、塩化
ビニル樹脂が添加されていないため、密封製品の性状は
ペースト状のままであり、硬化物性はゴム状であった。
ペースト状のまま溝材に詰めるわけであるから、取扱い
が面倒であった。
比較例3 アデカポリエーテルP3000(水酸基末端プロピレンオキ
シド重合体、旭電化工業株式会社商品名) ・・・100重量部 カネビニールPCM−12(塩化ビニール・酢酸ビニール共
重合樹脂、鐘淵化学工業株式会社商品名) ・・・80重量部 ジ(2−エチルヘキシル)フタレート(可塑剤) ・・・40重量部 ジブチル錫ジラウレート(硬化促進剤)・・・2重量部 γ,β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン(接着付与剤) ・・・4重量部 上記組成物を実施例1と同様に処理した(但し、炭酸
カルシウムはなし)。この例では、室温湿気硬化性有機
シリコン化合物が添加されていないため、密封製品の性
状はパテ状となるが、硬化物性もパテ状のままであっ
た。硬化物性に弾性がなく不都合であった。
実施例5〜8及び比較例4〜6 実施例1〜4及び比較例1〜3の組成物と同様の組成
物18kgをそれぞれ加熱装置(ケント・ムーア・ジャパン
(株)製、hot−even−flow−5にヒーテッドホース及
び手動式ガンを装着したもの)に入れて140℃に加熱し
た。これらの組成物を手動式ガンを用いてタイル板(15
cm×15cm×1.6cm、重さ790g)にビード状に吐出し、5
分後に垂直の鉄板面に押しつけた。5分後及び7日後の
接着性を調べ、その結果を第1表に示した。
実施例9〜12及び比較例7〜9 実施例1〜4及び比較例1〜3の組成物と同様の組成
物をタイル板(15cm×15cm×1.6cm、重さ790g)にビー
ド状に吐出し、水平の鉄板面に押しつけ、140℃の熱風
乾燥機(サタケ熱風循環恒温乾燥機41−S5、佐竹化学機
械工業(株)製)に20分入れて加熱した。熱風乾燥機か
ら取り出し、10分放置後、その鉄板を垂直にし、5分後
及び7日後の接着性を調べた。結果は、第1表に示した
実施例5〜8及び比較例4〜6と同様であった。
〔発明の効果〕
以上述べたごとく、本発明の一液常温湿気硬化型組成
物によれば、(a)パテ状化することにより非常に使い
やすくなり、(b)硬化後の物性がゴム状で目地の動き
振動に対応でき、(c)パテ状化の時点が使用者の希望
に応じて適宜に選択でき、(d)さらにパテ状として使
用する場合には被着材に取付けるとき垂直面に対しても
止着できるという大きな効果を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B32B 1/06 B32B 1/06 27/30 27/30 C C09K 3/10 C09K 3/10 Z

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱時に溶解膨潤剤に溶けて組成物の全体
    をパテ状化する作用を行う粉末状の有機高分子化合物
    と、加熱時に該有機高分子化合物を溶解膨潤せしめる液
    状の溶解膨潤剤と、室温湿気硬化性有機シリコン化合物
    とを含有し、加熱によりパテ状となる一液常温湿気硬化
    型組成物。
  2. 【請求項2】該有機高分子化合物がポリ塩化ビニル樹脂
    であり、該溶解膨潤剤が可塑剤であることを特徴とする
    請求項(1)記載の一液常温湿気硬化型組成物。
  3. 【請求項3】請求項(1)又は(2)記載の組成物を湿
    気遮断状態で密封し、加熱処理後冷却したことを特徴と
    するパテ状密封品。
  4. 【請求項4】該組成物を湿気遮断性及びヒートシール性
    を有する筒状ラミネート加工フィルムに充填し、両端を
    ヒートシール後、加熱処理後冷却したことを特徴とする
    請求項(3)記載のパテ状密封品。
  5. 【請求項5】請求項(1)又は(2)記載の組成物を加
    熱容器に加熱保存し、使用時に被着物表面に吐出し冷却
    せしめ、パテ状として接着、シーリング等を行う方法。
  6. 【請求項6】請求項(1)又は(2)記載の組成物を使
    用直前に加熱して被着物表面に吐出し冷却せしめ、パテ
    状として接着、シーリング等を行う方法。
  7. 【請求項7】請求項(1)又は(2)記載の組成物を被
    着物表面に塗布し、ついで加熱処理後冷却せしめ、パテ
    状として接着、シーリング等を行う方法。
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