JP2000273432A - 床構成体 - Google Patents

床構成体

Info

Publication number
JP2000273432A
JP2000273432A JP11076000A JP7600099A JP2000273432A JP 2000273432 A JP2000273432 A JP 2000273432A JP 11076000 A JP11076000 A JP 11076000A JP 7600099 A JP7600099 A JP 7600099A JP 2000273432 A JP2000273432 A JP 2000273432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modified silicone
floor
based adhesive
flooring
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11076000A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Hayashi
聡史 林
Takeo Kuroda
健夫 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP11076000A priority Critical patent/JP2000273432A/ja
Publication of JP2000273432A publication Critical patent/JP2000273432A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化物が特定の物性を発揮する変成シリコー
ン系接着剤を用いて接着することにより、床材の収縮に
よる目隙や人の歩行等による床鳴り音が殆ど発生しない
床構成体を提供することを課題とする。 【解決手段】 床材と床暖房ユニットとが変成シリコー
ン系接着剤により接着されて成る床構成体であって、上
記変成シリコーン系接着剤の硬化物の、JISK625
1に準拠して測定した30%モジュラスが10kg/c
2 以上であり、且つ、JISK6253に準拠してタ
イプAデュロメータで測定した表面硬度が80以下であ
ることを特徴とする床構成体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床構成体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、床構成体における床材の積層
には、主としてコスト面で有利なエポキシ樹脂系接着剤
や酢酸ビニル樹脂系接着剤等が広く使用されてきた。し
かし、上記エポキシ樹脂系接着剤や酢酸ビニル樹脂系接
着剤等は、硬化もしくは乾燥皮膜が硬いため、得られる
床構成体の床鳴り音が大きいという問題点がある。ここ
で言う床鳴り音とは、人が歩行等によって床を踏みしめ
た時に床構成体から発生する好ましからざる音を意味す
る。
【0003】上記問題点に対応するため、最近では、作
業性が良好で硬化皮膜が弾性に富む変成シリコーン系接
着剤が使用されている。しかし、変成シリコーン系接着
剤を用いて、例えば床暖房仕様の床材等を接着すると、
床材等が収縮して目隙が生じるという別の問題点が発生
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するため、硬化物が特定の物性を発揮する
変成シリコーン系接着剤を用いて接着することにより、
床材の収縮による目隙や人の歩行等による床鳴り音が殆
ど発生しない床構成体を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
(以下、「本発明」と記す)による床構成体は、床材と
床暖房ユニットとが変成シリコーン系接着剤により接着
されて成る床構成体であって、上記変成シリコーン系接
着剤の硬化物の、JISK6251に準拠して測定した
30%モジュラスが10kg/cm2 以上であり、且
つ、JISK6253に準拠してタイプAデュロメータ
で測定した表面硬度が80以下であることを特徴とす
る。尚、上記30%モジュラス測定時の試験片の形状は
ダンベル状3号形である。
【0006】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤の硬化物のJISK6251に準拠して測定した30
%モジュラスが10kg/cm2 未満であると、硬化時
の内部応力による床材等の収縮を抑制することが出来
ず、目隙が発生する。
【0007】又、本発明で用いられる変成シリコーン系
接着剤の硬化物のJISK6253に準拠してタイプA
デュロメータで測定した表面硬度が80を超えると、床
構成体施工後に人が歩行等によって床構成体を踏みしめ
た時に、その衝撃を吸収することが出来ず、好ましから
ざる床鳴り音が発生する。
【0008】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤とは、変成シリコーンポリマーを主成分とし、これに
硬化触媒やその他の各種添加剤の1種もしくは2種以上
を添加し、混練して成る接着剤である。
【0009】主成分として用いられる変成シリコーンポ
リマーとしては、特に限定されるものではないが、例え
ば、主鎖がポリオキシアルキレンであり、少なくとも一
つの分子末端に架橋可能な加水分解性シリル基を含有す
るポリマーが挙げられ、好適に用いられる。
【0010】上記変成シリコーンポリマーは、単独で用
いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0011】上記変成シリコーンポリマーの主鎖を構成
するポリオキシアルキレンとしては、特に限定されるも
のではないが、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキ
シプロピレン、ポリオキシブチレン等が挙げられ、好適
に用いられるが、なかでもポリオキシプロピレンがより
好適に用いられる。
【0012】上記ポリオキシアルキレンは、単独で用い
られても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0013】又、上記変成シリコーンポリマーの少なく
とも一つの分子末端に含有される架橋可能な加水分解性
シリル基としては、特に限定されるものではないが、例
えば、メトキシシリル基やエトキシシリル基等のアルコ
キシシリル基が挙げられ、これらは硬化反応時に有害な
副生成物を生成しないので、好適に用いられる。
【0014】上記加水分解性シリル基は、単独で用いら
れても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0015】上記変成シリコーンポリマーは、特に限定
されるものではないが、数平均分子量が4000〜30
000であるものが好ましい。
【0016】変成シリコーンポリマーの数平均分子量が
4000未満であると、得られる変成シリコーン系接着
剤の硬化物の伸長性が不十分となることがあり、逆に変
成シリコーンポリマーの数平均分子量が30000を超
えると、変成シリコーンポリマーの粘度が高くなり過ぎ
て、配合工程や混練工程等での取扱い作業性が悪くなる
ことがある。
【0017】上記数平均分子量を有する変成シリコーン
ポリマーのなかでも、数平均分子量が10000〜30
000であり、且つ、分子量分布(重量平均分子量/数
平均分子量)が1.6以下である変成シリコーンポリマ
ーが、配合工程や混練工程等での取扱い作業性が良好で
あり、且つ、得られる変成シリコーン系接着剤の硬化物
の伸長性も優れるのでより好適に用いられる。
【0018】上記変成シリコーンポリマーの具体例とし
ては、特に限定されるものではないが、例えば、商品名
「MSポリマーS−203」、「MSポリマーS−30
3」、「MSポリマーS−903」等の「MSポリマ
ー」シリーズ(以上、鐘淵化学工業社製);商品名「サ
イリルSAT−200」、「サイリルSAT−35
0」、「サイリルSAT−400」、「サイリルMA−
430」、「サイリルMA−447」等の「サイリル」
シリーズ(以上、鐘淵化学工業社製);商品名「エクセ
スターESS−2420」等の「エクセスター」シリー
ズ(以上、旭硝子社製)等の市販品が挙げられ、好適に
用いられる。
【0019】上記変成シリコーンポリマーは、単独で用
いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0020】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤には、主成分である上述の変成シリコーンポリマーの
湿気硬化反応を促進するために硬化触媒が添加されてい
ることが好ましい。
【0021】上記硬化触媒としては、従来より変成シリ
コーンポリマーの硬化触媒として一般的に用いられてい
るシラノール縮合触媒等が挙げられ、好適に用いられ
る。
【0022】上記硬化触媒は、単独で用いられても良い
し、2種類以上が併用されても良い。
【0023】上記シラノール縮合触媒としては、特に限
定されるものではないが、例えば、ジブチル錫ジラウレ
ート、ビス(ジブチル錫ラウリン酸)オキサイド、ジブ
チル錫オキサイド、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル
錫フタレート、ジブチル錫ビスアセテート、ジブチル錫
(モノエステルマレート)、オクチル酸錫、ジブチル錫
オクトエート、ジオクチル錫オキサイド等の錫系化合
物;テトラ−n−ブトキシチタネート、テトライソプロ
ポキシチタネート等のチタネート系化合物;ジブチルア
ミン−n−エチルヘキソエート等のアミン系化合物;そ
の他の酸性触媒や塩基性触媒等が挙げられ、好適に用い
られる。
【0024】上記シラノール縮合触媒は、単独で用いら
れても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0025】変成シリコーンポリマーに対する上記硬化
触媒の添加量は、特に限定されるものではないが、変成
シリコーンポリマー100重量部に対し、硬化触媒0.
1〜5重量部であることが好ましく、より好ましくは
0.5〜3重量部である。
【0026】変成シリコーンポリマー100重量部に対
する硬化触媒の添加量が0.1重量部未満であると、十
分な硬化促進効果を得られないことがあり、逆に変成シ
リコーンポリマー100重量部に対する硬化触媒の添加
量が5重量部を超えると、もはや硬化促進効果はそれ以
上向上しないにもかかわらず、硬化物の物性低下を来す
ことがある。
【0027】又、本発明で用いられる変成シリコーン系
接着剤には、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要
に応じて、変成シリコーンポリマーの硬化性を更に向上
させるために硬化助触媒が添加されていても良い。
【0028】上記硬化助触媒としては、特に限定される
ものではないが、例えば、ケトオキシムシラン、アルコ
キシシラン、アミノキシシラン、アミドシランのような
アミノ基置換アルコキシシラン等のシラン化合物やラウ
リルアミン等のアミン化合物並びにこれらの誘導体等が
挙げられ、好適に用いられる。
【0029】上記硬化助触媒は、単独で用いられても良
いし、2種類以上が併用されても良い。
【0030】さらに、本発明で用いる変成シリコーン系
接着剤には、本発明の課題達成を阻害しないで範囲で必
要に応じて、熱劣化を防止するための酸化防止剤、接着
性向上のための接着性付与剤、耐久接着性を向上させる
ためのエポキシ樹脂、水分を除去するための脱水剤、補
強のための充填剤、伸長性を向上させるための可塑剤
(軟化剤)、垂れ防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、難燃
剤、着色剤、香料、有機溶剤等の各種添加剤の1種もし
くは2種以上が含有されていても良い。
【0031】酸化防止剤としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止
剤、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ベンゾトリアゾー
ル系酸化防止剤等が挙げられ、これらの1種もしくは2
種以上が好適に用いられる。
【0032】上記酸化防止剤の添加量は、特に限定され
るものではないが、前記変成シリコーンポリマー100
重量部に対し、酸化防止剤0.5〜10重量部であるこ
とが好ましい。変成シリコーンポリマー100重量部に
対する酸化防止剤の添加量が0.5重量部未満である
と、十分な熱劣化防止効果を得られないことがあり、逆
に変成シリコーンポリマー100重量部に対する酸化防
止剤の添加量が10重量部を超えなも、もはや熱劣化防
止効果はそれ以上向上しない。
【0033】接着性付与剤としては、特に限定されるも
のではないが、例えば、1分子中にアミノ基及びアルコ
キシシリル基を有する化合物や、1分子中にアミノ基及
びアルコキシシリル基を有する化合物とエポキシ基を有
するシラン化合物との反応生成物等が挙げられ、これら
の1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
【0034】1分子中にアミノ基及びアルコキシシリル
基を有する化合物の具体例としては、特に限定されるも
のではないが、例えば、3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2
−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−
3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N,N’−ビ
ス−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレン
ジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリエトキシシリ
ル)プロピル]エチレンジアミン、N,N’−ビス−
[3−(メチルジメトキシシリル)プロピル]エチレン
ジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリメトキシシリ
ル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビ
ス−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]ヘキサメ
チレンジアミン、N,N’−ビス−[3−(メチルジメ
トキシシリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、
N,N’−ビス−[3−(トリメトキシシリル)プロピ
ル]アミン、N,N’−ビス−[3−(トリエトキシシ
リル)プロピル]アミン、N,N’−ビス−[3−(メ
チルジメトキシシリル)プロピル]アミン等が挙げら
れ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用いられ
る。
【0035】又、1分子中にアミノ基及びアルコキシシ
リル基を有する化合物とエポキシ基を有するシラン化合
物との反応生成物の具体例としては、特に限定されるも
のではないが、例えば、N−(2−アミノエチル)−3
−アミノプロピルトリメトキシシランやN−(2−アミ
ノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン等と3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等
との反応生成物等が挙げられ、これらの1種もしくは2
種以上が好適に用いられる。
【0036】脱水剤としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ジメチル
ジメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトラメ
トキシシラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリメ
チルシラン、ジフェニルジメトキシシラン等のシラン化
合物;オルト蟻酸メチル、オルト蟻酸エチル、オルト酢
酸メチル、オルト酢酸エチル等の加水分解性エステル化
合物等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好
適に用いられるが、なかでもビニルトリメトキシシラン
やテトラエトキシシラン等がより好適に用いられる。
【0037】充填剤としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
酸化カルシウム、含水珪酸、無水珪酸、珪酸カルシウ
ム、微粉末シリカ、二酸化チタン、クレー、タルク、カ
ーボンブラック、ガラスバルーン、マイカ、金属ウィス
カー、炭酸カルシウムウィスカー等が挙げられ、これら
の1種もしくは2種以上が好適に用いられが、なかでも
炭酸カルシウムがより好適に用いられる。
【0038】可塑剤(軟化剤)としては、特に限定され
るものではないが、例えば、燐酸トリブチル、燐酸トリ
クレジル等の燐酸エステル類;フタル酸ジブチル、フタ
ル酸ジオクチル、フタル酸2−エチルヘキシル等のフタ
ル酸エステル類;グリセリンモノオレイン酸エステル等
の脂肪酸一塩基酸エステル類;アジピン酸ジブチル、ア
ジピン酸ジオクチル等の脂肪酸二塩基酸エステル類;ポ
リプロピレングリコール等のグリコール類等が挙げら
れ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用いられ
る。
【0039】着色剤としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、カーボンブラック、酸化チタン、弁柄
等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に
用いられる。
【0040】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤の製造方法は、特別なものではなく、主成分である変
成シリコーンポリマーの所定量、硬化触媒の所定量及び
必要に応じて添加される硬化助触媒や上記各種添加剤の
1種もしくは2種以上の各所定量とを秤量し、ミキサー
やニーダー等の混合機で予備混合を行った後、減圧下で
常温脱水もしくは加熱脱水を行い、次いで、例えば上記
混合機や三本ロール等を用いて均一に混練りすることに
より所望の変成シリコーン系接着剤を得ることが出来
る。
【0041】こうして得られる変成シリコーン系接着剤
は、1液型接着剤として設計されても良いし、2液混合
型接着剤として設計されても良いが、施工が簡便で作業
性に優れる1液型接着剤であることが好ましい。
【0042】本発明による床構成体は、床材と床暖房ユ
ニットとを上述した変成シリコーン系接着剤を用いて接
着することにより得られる。この床構成体の施工方法
(接着方法)は、特別なものではなく、例えば、床暖房
ユニット上に変成シリコーン系接着剤を塗布し、その上
に床材を積層して圧着し接着すれば良い。
【0043】変成シリコーン系接着剤は、通常、ノズル
が装着されたカートリッジ容器に充填されており、使用
時にはカートリッジ容器に圧力を加えてノズルの先から
押し出しながら塗布する方法が一般的に採用される。
【0044】上記カートリッジ容器に装着されたノズル
には、通常、1個の吐出口が設けられており、1回の塗
布によって1本のビード状に塗布することが出来る。
又、複数の吐出口が設けられたノズルを使用することに
よって、1回の塗布によって複数のビード状に塗布する
ことも出来る。
【0045】本発明による床構成体に用いられる床材
は、特に限定されるものではなく、いわゆる床材そのも
のであっても良いし、床仕上げ材と床下地材とが前記変
成シリコーン系接着剤により接着されたものであっても
良く、その接着の際には上記塗布方法が適用されても良
い。又、変成シリコーン系接着剤の塗布は床下地材上及
びさね部に同時に行われても良い。
【0046】上記床仕上げ材としては、特に限定される
ものではないが、例えば、合板、MDF(中密度繊維
板)等の木質フローリング、タイル、塩化ビニル樹脂シ
ート、石材等が挙げられ、好適に用いられる。
【0047】又、上記床下地材としては、特に限定され
るものではないが、例えば、合板、木根材、石膏ボー
ド、スレート板、コンクリート等が挙げられ、好適に用
いられる。
【0048】本発明による床構成体に用いられる床暖房
ユニットは、特に限定されるものではなく、例えば、床
仕上げ材と床下地材との間に床暖房ユニットが挟持され
たものであっても良いし、例えば温水パイプのような暖
房用エレメントが針葉樹合板やラワン合板等によってパ
ネル化された床暖房ユニットがそのまま床下地材として
用いられても良いし、又、床下地材の下面に床暖房ユニ
ットが積層されたものであっても良い。
【0049】
【作用】本発明による床構成体は、床材と床暖房ユニッ
トとが、硬化後に特定の30%モジュラスと特定の表面
硬度とを発揮する変成シリコーン系接着剤により接着さ
れて成るので、床材の収縮による目隙や人の歩行等によ
る床鳴り音が殆ど発生しない。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味する。
【0051】(実施例1)
【0052】(1)変成シリコーン系接着剤の製造 変成シリコーンポリマーとして商品名「サイリルSAT
−400」(鐘淵化学工業社製)100部、硬化触媒と
してジブチル錫ジラウレート2部、脱水剤としてビニル
トリメトキシシラン4部、接着性付与剤としてN−(2
−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン2部、酸化防止剤としてペンタエリスリチル−テト
ラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]1部、可塑剤としてジオ
クチルフタレート20部、充填剤としてコロイダル炭酸
カルシウム(商品名「CCR」、白石工業社製)150
部及び金属チタン酸カリウムウィスカー20部を配合
し、プラネタリーミキサーを用いて、真空雰囲気下で約
60分間混練して、1液型の変成シリコーン系接着剤を
得た。
【0053】(2)評価 上記で得られた変成シリコーン系接着剤の性能(粘
度、チキソトロピー性、30%モジュラス、表面
硬度、目隙性、床鳴り音性)を以下の方法で評価し
た。その結果は表1に示すとおりであった。
【0054】粘度:ブルックフィールド型回転粘度計
を用いて、ローターNo.6、回転数10rpmの条件
で、23℃における粘度(cps)を測定した。
【0055】チキソトロピー性:ブルックフィールド
型回転粘度計を用いて、ローターNo.6、回転数1r
pm及び10rpmの条件で、23℃におけるそれぞれ
の粘度を測定し、その粘度比(1rpm/10rpm)
を求めてチキソトロピー性とした。
【0056】30%モジュラス:JISK6251に
準拠して、変成シリコーン系接着剤の硬化物をダンベル
状3号形形状の試験片に打ち抜き、30%モジュラス
(kg/cm2 )を測定した。
【0057】表面硬度:JISK6253に準拠し
て、変成シリコーン系接着剤の硬化物の表面硬度をタイ
プAデュロメータで測定した。
【0058】目隙性:80℃で1週間乾燥した針葉樹
合板(300mm×1800mm×20mm厚)の短手
方向に変成シリコーン系接着剤を300mm間隔で6m
m幅のビード状に6本塗布した後、針葉樹合板の上に2
枚のフロア材(300mm×900mm×12mm厚)
を水平に並べて積層し、コーナー端部4個所を釘で固定
して、床構成体を得た。この床構成体を20℃−65%
RHの雰囲気下で2週間養生し、次いで、80℃で1週
間加熱乾燥した後、2枚のフロア材間に生じた目隙幅
(mm)を測定した。
【0059】床鳴り音性:針葉樹合板(300mm×
450mm×20mm厚)の短手方向に変成シリコーン
系接着剤を300mm間隔(中心線振り分け)で6mm
幅のビード状に2本塗布した後、針葉樹合板の上にフロ
ア材(300mm×450mm×12mm厚)を水平に
積層し、いったん圧力を加えて変成シリコーン系接着剤
を押し広げた後、フロア材の中央部に10kgの錘を乗
せて圧締し、床構成体を得た。この床構成体を20℃−
65%RHの雰囲気下で2週間養生した後、針葉樹合板
の短手方向の両端部を支持台で支持し、フロア材上の中
心部に500mm/分の速度で3mm変位の曲げ応力を
加えて、剥離もしくは割れによる床鳴り音の発生の有無
を測定した。
【0060】(比較例1)変成シリコーン系接着剤の製
造において、変成シリコーンポリマーとして、「サイリ
ルSAT−400」100部の代わりに、商品名「MS
ポリマーS−203」(鐘淵化学工業社製)100部を
用い、ジオクチルフタレート(可塑剤)の配合量を40
部、コロイダル炭酸カルシウム「CCR」(充填剤)の
配合量を200部とし、且つ、金属チタン酸カリウムウ
ィスカーを配合しなかったこと以外は実施例1の場合と
同様にして、1液型の変成シリコーン系接着剤を得た。
【0061】(比較例2)変成シリコーン系接着剤の製
造において、ジオクチルフタレート(可塑剤)の配合量
を10部とし、且つ、充填剤としてコロイダル炭酸カル
シウム「CCR」150部及び普通ポルトランドセメン
ト40部を配合したこと以外は実施例1の場合と同様に
して、1液型の変成シリコーン系接着剤を得た。
【0062】比較例1及び2で得られた2種類の変成シ
リコーン系接着剤の性能(粘度、チキソトロピー
性、30%モジュラス、表面硬度、目隙性、床
鳴り音性)を実施例1の場合と同様にして評価した。そ
の結果は表1に示すとおりであった。
【0063】
【表1】
【0064】表1から明らかなように、本発明による実
施例1の床構成体は、床材の収縮による目隙の発生が殆
ど無く、且つ、床鳴り音の発生も無かった。
【0065】これに対し、JISK6251に準拠して
測定した硬化物の30%モジュラスが10kg/cm2
未満であった変成シリコーン系接着剤を用いて接着され
た比較例1の床構成体は、床鳴り音の発生は無かったも
のの、床材の収縮による目隙の発生が大きかった。
【0066】.又、JISK6253に準拠してタイプ
Aデュロメータで測定した硬化物の表面硬度が80を超
えていた変成シリコーン系接着剤を用いて接着された比
較例2の床構成体は、床材の収縮による目隙の発生は殆
ど無かったものの、床鳴り音の発生が認められた。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による床構成
体は、床材の収縮による目隙や人の歩行等による床鳴り
音が殆ど発生しないので、集合住宅や戸建て住宅等の床
構成体として好適に用いられる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床材と床暖房ユニットとが変成シリコー
    ン系接着剤により接着されて成る床構成体であって、上
    記変成シリコーン系接着剤の硬化物の、JISK625
    1に準拠して測定した30%モジュラスが10kg/c
    2 以上であり、且つ、JISK6253に準拠してタ
    イプAデュロメータで測定した表面硬度が80以下であ
    ることを特徴とする床構成体。
JP11076000A 1999-03-19 1999-03-19 床構成体 Withdrawn JP2000273432A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11076000A JP2000273432A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 床構成体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11076000A JP2000273432A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 床構成体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000273432A true JP2000273432A (ja) 2000-10-03

Family

ID=13592548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11076000A Withdrawn JP2000273432A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 床構成体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000273432A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002146328A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Sekisui Chem Co Ltd 接着剤組成物
JP2007162958A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Sekisui Fuller Kk 床暖房装置
JP2008121410A (ja) * 2006-10-16 2008-05-29 Sekisui Fuller Co Ltd 天井構造体
JP2008121408A (ja) * 2006-10-16 2008-05-29 Sekisui Fuller Co Ltd 内壁構造体
JP2015059127A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 セメダイン株式会社 木質床材用1液型常温湿気硬化性接着剤組成物
JP2018070886A (ja) * 2009-12-31 2018-05-10 ボスティック,インコーポレイテッド 湿気硬化型接着性組成物および堅木床を取り付けるための方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002146328A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Sekisui Chem Co Ltd 接着剤組成物
JP2007162958A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Sekisui Fuller Kk 床暖房装置
JP2008121410A (ja) * 2006-10-16 2008-05-29 Sekisui Fuller Co Ltd 天井構造体
JP2008121408A (ja) * 2006-10-16 2008-05-29 Sekisui Fuller Co Ltd 内壁構造体
JP2018070886A (ja) * 2009-12-31 2018-05-10 ボスティック,インコーポレイテッド 湿気硬化型接着性組成物および堅木床を取り付けるための方法
JP2015059127A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 セメダイン株式会社 木質床材用1液型常温湿気硬化性接着剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103649428A (zh) 建筑用外装材料
JP4761814B2 (ja) 接着剤組成物及び接着方法
JPWO2013047838A1 (ja) 床構造用接着剤及び床構造
JP2000273432A (ja) 床構成体
JP2000265646A (ja) 床構成体
JPWO2014065076A1 (ja) 床構造用接着剤
JP3739307B2 (ja) 外壁構造体
JP3563981B2 (ja) 床構成体及びその施工方法
JPH0848967A (ja) シリコーンシーラント組成物を熱い多孔性表面上で硬化するとき発泡を減らす方法
JP5999463B1 (ja) 目地構造を有する壁、目地施工方法、及び一液常温湿気硬化型シーリング材組成物
JP5999464B1 (ja) 目地構造を有する壁、及び目地施工方法
JP4540383B2 (ja) 接着剤及びそれを用いた床構造体
JP2006117753A (ja) 室温硬化性組成物及び床構造体
JP6024099B2 (ja) タイル目地構造体及び湿気硬化型タイル用接着剤組成物
JP7072187B2 (ja) 床構造体及びその施工方法
JP2000239645A (ja) 変成シリコーン系内装材用接着剤及び内装材の接着方法
JP2003105956A (ja) フローリング材の直貼り施工方法及び接着剤
JP2000120257A (ja) 床構造体
WO2020110713A1 (ja) ポリオキシアルキレン系重合体及び硬化性組成物
JP6579421B2 (ja) 木質床材用1液型常温湿気硬化性接着剤組成物
JPH09188809A (ja) 室温硬化性組成物
JPH09287210A (ja) 外壁構造体
JP2000291199A (ja) 軒天井材の接着方法
JPH09100408A (ja) 室温硬化性組成物
JP2000290632A (ja) 変成シリコーン系接着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070725

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070921