JPH09188809A - 室温硬化性組成物 - Google Patents
室温硬化性組成物Info
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- JPH09188809A JPH09188809A JP20896A JP20896A JPH09188809A JP H09188809 A JPH09188809 A JP H09188809A JP 20896 A JP20896 A JP 20896A JP 20896 A JP20896 A JP 20896A JP H09188809 A JPH09188809 A JP H09188809A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高比重であり、床材用接着剤として用いると
遮音性シートを使用したときと同様に遮音性に優れ、ま
た、硬化後の伸びや接着性などのバランスがとれ、シー
リング材、弾性接着剤として有用な室温硬化性組成物を
提供する。 【解決手段】 (A)主鎖が本質的にポリエーテルであ
り、分子末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有する
重合体(例、主鎖がポリオキシプロピレンであり、分子
末端にジメトキシシリル基を有する重合体)100重量
部と、(B)平均粒径5〜80μmの酸化鉄(例、平均
粒径が30μmの酸化鉄)100〜500重量部とから
なることを特徴とする室温硬化性組成物。
遮音性シートを使用したときと同様に遮音性に優れ、ま
た、硬化後の伸びや接着性などのバランスがとれ、シー
リング材、弾性接着剤として有用な室温硬化性組成物を
提供する。 【解決手段】 (A)主鎖が本質的にポリエーテルであ
り、分子末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有する
重合体(例、主鎖がポリオキシプロピレンであり、分子
末端にジメトキシシリル基を有する重合体)100重量
部と、(B)平均粒径5〜80μmの酸化鉄(例、平均
粒径が30μmの酸化鉄)100〜500重量部とから
なることを特徴とする室温硬化性組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気中の湿気と反
応してゴム状に室温硬化する室温硬化性組成物に関し、
特に硬化後の遮音物性に優れたシーリング材、弾性接着
剤として有用な室温硬化性組成物に関する。
応してゴム状に室温硬化する室温硬化性組成物に関し、
特に硬化後の遮音物性に優れたシーリング材、弾性接着
剤として有用な室温硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】大気中の湿気と反応してゴム状に硬化す
る重合体としては、例えば、特開昭50−156599
号公報に記載されている、分子末端にエーテル型アリル
オレフィン基を有するオキシアルキレン重合体を、VIII
族遷移金属の存在下で、一般式 X3-a SiRa H (式中、Rは1価炭化水素基またはハロゲン化1価炭化
水素基、aは0〜2の整数、Xはハロゲン原子、アルコ
キシ基、アシルオキシ基及びケトキシメート基からなる
群より選ばれる原子または基)で表されるヒドロシリコ
ン化合物と反応させることにより得られる、分子末端に
加水分解性のシリル基を有するポリエーテルが挙げられ
る。このような重合体を含有する硬化性組成物は優れた
性能を有することが知られている。
る重合体としては、例えば、特開昭50−156599
号公報に記載されている、分子末端にエーテル型アリル
オレフィン基を有するオキシアルキレン重合体を、VIII
族遷移金属の存在下で、一般式 X3-a SiRa H (式中、Rは1価炭化水素基またはハロゲン化1価炭化
水素基、aは0〜2の整数、Xはハロゲン原子、アルコ
キシ基、アシルオキシ基及びケトキシメート基からなる
群より選ばれる原子または基)で表されるヒドロシリコ
ン化合物と反応させることにより得られる、分子末端に
加水分解性のシリル基を有するポリエーテルが挙げられ
る。このような重合体を含有する硬化性組成物は優れた
性能を有することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、住宅の高級化や
フローリングの普及などにより、床や壁などにおいて、
遮音性を重視した設計がなされている。現在、床や壁の
遮音性を高める方法としては、例えば、高比重の遮音性
シートを床材の下地材と仕上げ材の間に貼り合わせる方
法が採られている。しかし、遮音性シートの貼り合わせ
工程が増えることにより施工コストが上昇したり、ま
た、貼り合わせ工程に溶剤系の酢酸ビニル重合体からな
る接着剤が使用されるため、溶剤による安全面、環境面
への悪影響が問題となっていた。
フローリングの普及などにより、床や壁などにおいて、
遮音性を重視した設計がなされている。現在、床や壁の
遮音性を高める方法としては、例えば、高比重の遮音性
シートを床材の下地材と仕上げ材の間に貼り合わせる方
法が採られている。しかし、遮音性シートの貼り合わせ
工程が増えることにより施工コストが上昇したり、ま
た、貼り合わせ工程に溶剤系の酢酸ビニル重合体からな
る接着剤が使用されるため、溶剤による安全面、環境面
への悪影響が問題となっていた。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、高比重であり、床材用接着剤
として用いると遮音性シートを使用したときと同様に遮
音性に優れ、また、硬化後の伸びや接着性などのバラン
スがとれ、シーリング材、弾性接着剤として有用な室温
硬化性組成物を提供することにある。
ものであり、その目的は、高比重であり、床材用接着剤
として用いると遮音性シートを使用したときと同様に遮
音性に優れ、また、硬化後の伸びや接着性などのバラン
スがとれ、シーリング材、弾性接着剤として有用な室温
硬化性組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の室温硬化性組成
物は、(A)主鎖が本質的にポリエーテルであり、分子
末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有する重合体1
00重量部と、(B)平均粒径5〜80μmの酸化鉄1
00〜500重量部とからなることを特徴とする。
物は、(A)主鎖が本質的にポリエーテルであり、分子
末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有する重合体1
00重量部と、(B)平均粒径5〜80μmの酸化鉄1
00〜500重量部とからなることを特徴とする。
【0006】上記主鎖が本質的にポリエーテルであり、
分子末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有する重合
体は、分子末端にエーテル型アリルオレフィン基を有す
るオキシアルキレン重合体を、VIII族遷移金属の存在下
で、一般式 X3-a SiRa H (式中、Rは1価炭化水素基またはハロゲン化1価炭化
水素基、aは0〜2の整数、Xはハロゲン原子、アルコ
キシ基、アシルオキシ基及びケトキシメート基からなる
群より選ばれる原子または基)で表されるヒドロシリコ
ン化合物と反応させることにより得られる重合体であ
る。
分子末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有する重合
体は、分子末端にエーテル型アリルオレフィン基を有す
るオキシアルキレン重合体を、VIII族遷移金属の存在下
で、一般式 X3-a SiRa H (式中、Rは1価炭化水素基またはハロゲン化1価炭化
水素基、aは0〜2の整数、Xはハロゲン原子、アルコ
キシ基、アシルオキシ基及びケトキシメート基からなる
群より選ばれる原子または基)で表されるヒドロシリコ
ン化合物と反応させることにより得られる重合体であ
る。
【0007】上記主鎖が本質的にポリエーテルであり、
分子末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有する重合
体において、その主鎖であるオキシアルキレン重合体と
しては、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロ
ピレン、ポリオキシブチレン等が挙げられるが、物性の
バランスの点から、ポリオキシプロピレンが好ましい。
上記架橋可能な加水分解性シリル基としては、メトキシ
シリル基が反応性、反応後の発生物の点から好ましい。
また、この重合体としては数平均分子量が4000〜3
0000のものが好ましく、特に数平均分子量が100
00〜30000で分子量分布(重量平均分子量/数平
均分子量)が1.6以下のものが好ましい。
分子末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有する重合
体において、その主鎖であるオキシアルキレン重合体と
しては、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロ
ピレン、ポリオキシブチレン等が挙げられるが、物性の
バランスの点から、ポリオキシプロピレンが好ましい。
上記架橋可能な加水分解性シリル基としては、メトキシ
シリル基が反応性、反応後の発生物の点から好ましい。
また、この重合体としては数平均分子量が4000〜3
0000のものが好ましく、特に数平均分子量が100
00〜30000で分子量分布(重量平均分子量/数平
均分子量)が1.6以下のものが好ましい。
【0008】上記重合体の市販品としては、例えば、鐘
淵化学工業社製、商品名「MSポリマーS−203」、
「MSポリマーS−303」、「MSポリマーS−90
3」等のMSポリマー;鐘淵化学工業社製、商品名「サ
イリルSAT−200」、「サイリルMA−430」、
「サイリルMAX447」等のサイリルポリマー;旭硝
子社製、商品名「エクセスターESS−3620」、
「エクセスターESS−3430」、「エクセスターE
SS−2420」、「エクセスターESS−2410」
などが挙げられ、これらは単独で、または2種以上混合
されて使用されてよい。
淵化学工業社製、商品名「MSポリマーS−203」、
「MSポリマーS−303」、「MSポリマーS−90
3」等のMSポリマー;鐘淵化学工業社製、商品名「サ
イリルSAT−200」、「サイリルMA−430」、
「サイリルMAX447」等のサイリルポリマー;旭硝
子社製、商品名「エクセスターESS−3620」、
「エクセスターESS−3430」、「エクセスターE
SS−2420」、「エクセスターESS−2410」
などが挙げられ、これらは単独で、または2種以上混合
されて使用されてよい。
【0009】上記酸化鉄の平均粒径は、小さくなると得
られる室温硬化性組成物の粘度が上昇して作業性が悪く
なり、大きくなると室温硬化性組成物の硬化後の伸びが
悪くなるので、5〜80μmに限定される。上記酸化鉄
の成分は、ヘマタイトが30〜70重量%、マグネタイ
トが30〜70重量%のものが好ましい。
られる室温硬化性組成物の粘度が上昇して作業性が悪く
なり、大きくなると室温硬化性組成物の硬化後の伸びが
悪くなるので、5〜80μmに限定される。上記酸化鉄
の成分は、ヘマタイトが30〜70重量%、マグネタイ
トが30〜70重量%のものが好ましい。
【0010】上記酸化鉄の量は、少なくなると室温硬化
性組成物の硬化後の制振性が不十分となり、多くなると
硬化後の接着性が低下するので、主鎖が本質的にポリエ
ーテルであり、分子末端に架橋可能な加水分解性シリル
基を有する重合体100重量部に対して、100〜50
0重量部に限定される。
性組成物の硬化後の制振性が不十分となり、多くなると
硬化後の接着性が低下するので、主鎖が本質的にポリエ
ーテルであり、分子末端に架橋可能な加水分解性シリル
基を有する重合体100重量部に対して、100〜50
0重量部に限定される。
【0011】本発明の室温硬化性組成物には、硬化触
媒、接着性付与剤、脱水剤、可塑剤、タレ防止剤、充填
剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、香
料、溶剤などが必要に応じて使用される。
媒、接着性付与剤、脱水剤、可塑剤、タレ防止剤、充填
剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、香
料、溶剤などが必要に応じて使用される。
【0012】上記硬化触媒は、室温硬化性組成物の湿気
硬化反応を促進するために使用される。上記硬化触媒と
しては、従来シリコーンポリマーを硬化するための硬化
触媒として使用されているシラノール縮合触媒が好適で
あり、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ビス(ジブチ
ル錫ラウリン酸)オキサイド、ジブチル錫オキサイド、
ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫フタレート、ジブ
チル錫ビスアセチルアセトナート、ジブチル錫ビス(モ
ノエステルマレート)、オクチル酸錫、ジブチル錫オク
トエート、ジオクチル錫オキサイド等の錫化合物;テト
ラ−n−ブトキシチタネート、テトライソプロポキシチ
タネート等のチタネート系化合物;ジブチルアミン−2
−エチルヘキソエート等のアミン塩;及び、その他の酸
性触媒や塩基性触媒が挙げられ、これらは単独又は2種
以上併用してもよい。
硬化反応を促進するために使用される。上記硬化触媒と
しては、従来シリコーンポリマーを硬化するための硬化
触媒として使用されているシラノール縮合触媒が好適で
あり、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ビス(ジブチ
ル錫ラウリン酸)オキサイド、ジブチル錫オキサイド、
ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫フタレート、ジブ
チル錫ビスアセチルアセトナート、ジブチル錫ビス(モ
ノエステルマレート)、オクチル酸錫、ジブチル錫オク
トエート、ジオクチル錫オキサイド等の錫化合物;テト
ラ−n−ブトキシチタネート、テトライソプロポキシチ
タネート等のチタネート系化合物;ジブチルアミン−2
−エチルヘキソエート等のアミン塩;及び、その他の酸
性触媒や塩基性触媒が挙げられ、これらは単独又は2種
以上併用してもよい。
【0013】上記接着性付与剤としては、1分子中にア
ミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物であり、
例えば、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)
−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−
アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N,N’−ビス−〔3−(トリ
メトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,
N’−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕
エチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(メチルジ
メトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,
N’−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕
ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(ト
リエトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミ
ン、N,N’−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリ
ル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス
−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕エチレンジ
アミン、N,N−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリ
ル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N−ビス−〔3
−(トリエトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミ
ン、N,N−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロ
ピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−
(メチルジメトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレン
ジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリエトキシシリ
ル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス
−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕アミン、
N,N−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピ
ル〕アミン、N,N−ビス−〔3−(メチルジメトキシ
シリル)プロピル〕アミン等が挙げられ、これらは単独
又は2種以上併用してもよい。
ミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物であり、
例えば、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)
−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−
アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N,N’−ビス−〔3−(トリ
メトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,
N’−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕
エチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(メチルジ
メトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,
N’−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕
ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(ト
リエトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミ
ン、N,N’−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリ
ル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス
−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕エチレンジ
アミン、N,N−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリ
ル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N−ビス−〔3
−(トリエトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミ
ン、N,N−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロ
ピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−
(メチルジメトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレン
ジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリエトキシシリ
ル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス
−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕アミン、
N,N−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピ
ル〕アミン、N,N−ビス−〔3−(メチルジメトキシ
シリル)プロピル〕アミン等が挙げられ、これらは単独
又は2種以上併用してもよい。
【0014】上記脱水剤は、室温硬化性組成物の保存時
における侵入水分を除去するために使用されるものであ
り、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ジメチルジメ
トキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメト
キシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトラメトキ
シシラン、フェニルトリメチルシラン、ジフェニルジメ
トキシシラン等のシラン化合物類;オルトギ酸メチル、
オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸エチ
ル等の加水分解性エステル化合物類が挙げられ、これら
は単独又は2種以上併用してもよい。
における侵入水分を除去するために使用されるものであ
り、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ジメチルジメ
トキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメト
キシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトラメトキ
シシラン、フェニルトリメチルシラン、ジフェニルジメ
トキシシラン等のシラン化合物類;オルトギ酸メチル、
オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸エチ
ル等の加水分解性エステル化合物類が挙げられ、これら
は単独又は2種以上併用してもよい。
【0015】上記可塑剤は、室温硬化性組成物の硬化物
の伸びを高めたり、低モジュラス化するため使用される
ものであり、例えば、燐酸トリブチル、燐酸トリクレジ
ル等の燐酸エステル類;フタル酸ジオクチル等のフタル
酸エステル類;グリセリンモノオレイン酸エステル等の
脂肪酸一塩基酸エステル類;アジピン酸ジブチル、アジ
ピン酸ジオクチル等の脂肪酸二塩基酸エステル類;及び
ポリプロピレングリコールなどが挙げられ、これらは単
独又は2種以上併用してもよい。
の伸びを高めたり、低モジュラス化するため使用される
ものであり、例えば、燐酸トリブチル、燐酸トリクレジ
ル等の燐酸エステル類;フタル酸ジオクチル等のフタル
酸エステル類;グリセリンモノオレイン酸エステル等の
脂肪酸一塩基酸エステル類;アジピン酸ジブチル、アジ
ピン酸ジオクチル等の脂肪酸二塩基酸エステル類;及び
ポリプロピレングリコールなどが挙げられ、これらは単
独又は2種以上併用してもよい。
【0016】上記タレ防止剤は、室温硬化性組成物のタ
レ防止のために使用されるものであり、例えば、水添ひ
まし油、脂肪酸ビスアマイド、ヒュームドシリカ等が挙
げられる。
レ防止のために使用されるものであり、例えば、水添ひ
まし油、脂肪酸ビスアマイド、ヒュームドシリカ等が挙
げられる。
【0017】上記充填剤は、室温硬化性組成物の補強を
目的として使用されるものであり、例えば、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、酸化カルシウム、含水ケイ
酸、無水ケイ酸、微粉末シリカ、ケイ酸カルシウム、二
酸化チタン、クレー、タルク、カーボンブラック、ガラ
スバルーンなどが挙げられ、これらは単独又は2種以上
併用してもよい。
目的として使用されるものであり、例えば、炭酸カルシ
ウム、炭酸マグネシウム、酸化カルシウム、含水ケイ
酸、無水ケイ酸、微粉末シリカ、ケイ酸カルシウム、二
酸化チタン、クレー、タルク、カーボンブラック、ガラ
スバルーンなどが挙げられ、これらは単独又は2種以上
併用してもよい。
【0018】上記室温硬化性組成物は、主鎖が本質的に
ポリエーテルであり、分子末端に架橋可能な加水分解性
シリル基を有する重合体、酸化鉄、及び必要に応じて、
硬化触媒、接着性付与剤、脱水剤、可塑剤、タレ防止
剤、充填剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
顔料、香料、溶剤等を所定量配合し、ロール、プラネタ
リーミキサー等により混練することによって得られる。
ポリエーテルであり、分子末端に架橋可能な加水分解性
シリル基を有する重合体、酸化鉄、及び必要に応じて、
硬化触媒、接着性付与剤、脱水剤、可塑剤、タレ防止
剤、充填剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
顔料、香料、溶剤等を所定量配合し、ロール、プラネタ
リーミキサー等により混練することによって得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例及び比較例
を示す。以下の実施例及び比較例においては、次の材料
を使用した。 ・主鎖がポリオキシプロピレンであり、分子末端にジメ
トキシシリル基を有する重合体 鐘淵化学工業社製、商品名「MSポリマーS−303」 ・酸化鉄 日新製鋼社製、商品名「BFスケール」(平均粒径:3
0μm) ・硬化触媒 ジブチル錫ジラウレート ・接着性付与剤 東芝シリコーン社製、商品名「TSL 8340」(3
−アミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン)
を示す。以下の実施例及び比較例においては、次の材料
を使用した。 ・主鎖がポリオキシプロピレンであり、分子末端にジメ
トキシシリル基を有する重合体 鐘淵化学工業社製、商品名「MSポリマーS−303」 ・酸化鉄 日新製鋼社製、商品名「BFスケール」(平均粒径:3
0μm) ・硬化触媒 ジブチル錫ジラウレート ・接着性付与剤 東芝シリコーン社製、商品名「TSL 8340」(3
−アミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン)
【0020】・脱水剤 東芝シリコーン社製、商品名「TSL 8310」(ビ
ニルトリメトキシシラン) ・可塑剤 積水化学工業社製、商品名「DOP」(ジオ
クチルフタレート) ・充填剤 白石工業社製、商品名「CCR」(炭酸カル
シウム)
ニルトリメトキシシラン) ・可塑剤 積水化学工業社製、商品名「DOP」(ジオ
クチルフタレート) ・充填剤 白石工業社製、商品名「CCR」(炭酸カル
シウム)
【0021】(実施例1〜3、比較例1、2)表1に示
した配合(単位:重量部)で、プラネタリーミキサー
に、上記の、重合体、硬化触媒、乾燥した充填剤、乾燥
した酸化鉄を入れて混合し、次いで、可塑剤、接着性付
与剤、脱水剤を入れて約60分間真空混練して室温硬化
性組成物を得た。
した配合(単位:重量部)で、プラネタリーミキサー
に、上記の、重合体、硬化触媒、乾燥した充填剤、乾燥
した酸化鉄を入れて混合し、次いで、可塑剤、接着性付
与剤、脱水剤を入れて約60分間真空混練して室温硬化
性組成物を得た。
【0022】
【表1】
【0023】得られた、室温硬化性組成物の接着性評価
および遮音性評価を以下のようにして行い、結果を表1
に示した。 ・接着性評価 JIS K6852に基づく、圧縮剪断試験により接着
性を評価した。方法は、ベニヤ(厚み5mm)と針葉樹
合板(厚み10mm)とを接着し、接着面積は25mm
×35mm、接着剤としての室温硬化性組成物の硬化後
の厚みは1mm、引張り速度は5mm/分とした。 ・遮音性評価 JIS A1419に基づく、建築物の遮音試験により
遮音性を評価した。材料は、床下地材として厚み20m
mのパーチクルボード、床仕上げ材として厚み6mmの
フローリング材とし、室温硬化性組成物を硬化後の厚み
が7mmとなるように上記床下地材と床仕上げ材の間に
いれて硬化させたものを用いた。なお、比較例2の室温
硬化性組成物は、酸化鉄の配合量が多いため接着強度が
低く、上記床下地材と床仕上げ材を十分に接着しなかっ
たので、遮音性評価をしなかった。試験時の周波数は、
125、250、500、1000、2000および4
000Hzとした。
および遮音性評価を以下のようにして行い、結果を表1
に示した。 ・接着性評価 JIS K6852に基づく、圧縮剪断試験により接着
性を評価した。方法は、ベニヤ(厚み5mm)と針葉樹
合板(厚み10mm)とを接着し、接着面積は25mm
×35mm、接着剤としての室温硬化性組成物の硬化後
の厚みは1mm、引張り速度は5mm/分とした。 ・遮音性評価 JIS A1419に基づく、建築物の遮音試験により
遮音性を評価した。材料は、床下地材として厚み20m
mのパーチクルボード、床仕上げ材として厚み6mmの
フローリング材とし、室温硬化性組成物を硬化後の厚み
が7mmとなるように上記床下地材と床仕上げ材の間に
いれて硬化させたものを用いた。なお、比較例2の室温
硬化性組成物は、酸化鉄の配合量が多いため接着強度が
低く、上記床下地材と床仕上げ材を十分に接着しなかっ
たので、遮音性評価をしなかった。試験時の周波数は、
125、250、500、1000、2000および4
000Hzとした。
【0024】
【発明の効果】本発明の室温硬化性組成物の構成は上記
の通りであり、該組成物は、高比重であり、床材用接着
剤として用いると遮音性シートを使用したときと同様に
遮音性に優れ、また、硬化後の伸びや接着性などのバラ
ンスがとれた室温硬化性組成物である。従って、本発明
の室温硬化性組成物は、シーリング材、弾性接着剤とし
て特に有用である。
の通りであり、該組成物は、高比重であり、床材用接着
剤として用いると遮音性シートを使用したときと同様に
遮音性に優れ、また、硬化後の伸びや接着性などのバラ
ンスがとれた室温硬化性組成物である。従って、本発明
の室温硬化性組成物は、シーリング材、弾性接着剤とし
て特に有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)主鎖が本質的にポリエーテルであ
り、分子末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有する
重合体100重量部と、(B)平均粒径5〜80μmの
酸化鉄100〜500重量部とからなることを特徴とす
る室温硬化性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20896A JPH09188809A (ja) | 1996-01-05 | 1996-01-05 | 室温硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20896A JPH09188809A (ja) | 1996-01-05 | 1996-01-05 | 室温硬化性組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09188809A true JPH09188809A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11467559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20896A Pending JPH09188809A (ja) | 1996-01-05 | 1996-01-05 | 室温硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09188809A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008077510A1 (en) * | 2006-12-23 | 2008-07-03 | Bostik S.A. | Self-levelling, anhydrous coating materials for floor surfaces |
JP2016180094A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | 関西ペイント株式会社 | パテ組成物及びこれを用いた補修塗装方法 |
JP2017115031A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | リンテック株式会社 | 遮音性粘着シート |
-
1996
- 1996-01-05 JP JP20896A patent/JPH09188809A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008077510A1 (en) * | 2006-12-23 | 2008-07-03 | Bostik S.A. | Self-levelling, anhydrous coating materials for floor surfaces |
AU2007338453B2 (en) * | 2006-12-23 | 2013-09-12 | Bostik S.A. | Self-levelling, anhydrous coating materials for floor surfaces |
US10005904B2 (en) | 2006-12-23 | 2018-06-26 | Bostik, S.A. | Self-levelling, anhydrous coating materials for floor surfaces |
JP2016180094A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | 関西ペイント株式会社 | パテ組成物及びこれを用いた補修塗装方法 |
JP2017115031A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | リンテック株式会社 | 遮音性粘着シート |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050309 |