JP2000169698A - 感熱硬化性組成物 - Google Patents
感熱硬化性組成物Info
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- JP2000169698A JP2000169698A JP10350458A JP35045898A JP2000169698A JP 2000169698 A JP2000169698 A JP 2000169698A JP 10350458 A JP10350458 A JP 10350458A JP 35045898 A JP35045898 A JP 35045898A JP 2000169698 A JP2000169698 A JP 2000169698A
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- Japan
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- polymer
- polyether
- tin
- melting point
- thermosetting composition
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 感熱硬化性に優れ、常温では殆ど硬化しない
が、ある温度以上に加熱することにより、短いタックフ
リータイムで速やかに硬化し、且つ、硬化後は優れた物
性を発揮する接着剤等を得るに適する1液型の感熱硬化
性組成物を提供することを課題とする。 【解決手段】 主鎖が本質的にポリエーテルであって、
少なくとも一つの分子末端に架橋可能な加水分解性シリ
ル基を有するポリエーテル系重合体及び融点が30〜1
20℃である錫系触媒が含有されてなることを特徴とす
る感熱硬化性組成物。
が、ある温度以上に加熱することにより、短いタックフ
リータイムで速やかに硬化し、且つ、硬化後は優れた物
性を発揮する接着剤等を得るに適する1液型の感熱硬化
性組成物を提供することを課題とする。 【解決手段】 主鎖が本質的にポリエーテルであって、
少なくとも一つの分子末端に架橋可能な加水分解性シリ
ル基を有するポリエーテル系重合体及び融点が30〜1
20℃である錫系触媒が含有されてなることを特徴とす
る感熱硬化性組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として接着剤や
シーリング剤等として好適に用いられる1液型の感熱硬
化性組成物に関する。
シーリング剤等として好適に用いられる1液型の感熱硬
化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、大気中の湿気と反応して硬化
し、エラストマー化する湿気硬化型重合体が接着剤やシ
ーリング剤等(以下、単に「接着剤等」と記す)として
広く用いられている。このような湿気硬化型重合体を用
いた接着剤等として、例えば、特公昭61−18582
号公報では、「特定の一般式で示されるシリルエーテル
基を少なくとも1つの末端に有し、主鎖が本質的にプロ
ピレンオキシド重合体であり、分子量が6300〜15
000である新規なポリエーテルを有効成分として含有
する室温硬化性密封剤(シーリング剤)組成物」が提案
されている。
し、エラストマー化する湿気硬化型重合体が接着剤やシ
ーリング剤等(以下、単に「接着剤等」と記す)として
広く用いられている。このような湿気硬化型重合体を用
いた接着剤等として、例えば、特公昭61−18582
号公報では、「特定の一般式で示されるシリルエーテル
基を少なくとも1つの末端に有し、主鎖が本質的にプロ
ピレンオキシド重合体であり、分子量が6300〜15
000である新規なポリエーテルを有効成分として含有
する室温硬化性密封剤(シーリング剤)組成物」が提案
されている。
【0003】上記提案にあるようなポリエーテルを主成
分とする接着剤等は、大気中の湿気と接触することによ
り常温で速やかに硬化するという利点を有するが、反
面、硬化速度の制御が困難であるという欠点があり、そ
のことに伴う種々の問題が発生する。
分とする接着剤等は、大気中の湿気と接触することによ
り常温で速やかに硬化するという利点を有するが、反
面、硬化速度の制御が困難であるという欠点があり、そ
のことに伴う種々の問題が発生する。
【0004】例えば、この種の接着剤等は一般的に通常
の雰囲気下でロール塗工されることが多いが、硬化速度
の制御が困難であるため、ロール上で接着剤等が硬化し
てしまい、塗工が困難となったり、ロール塗工機を破損
させてしまう等の問題点がある。
の雰囲気下でロール塗工されることが多いが、硬化速度
の制御が困難であるため、ロール上で接着剤等が硬化し
てしまい、塗工が困難となったり、ロール塗工機を破損
させてしまう等の問題点がある。
【0005】上記問題点に対応するため、通常、脱水剤
や硬化遅延剤等を組成物中に添加し、その添加量を増減
することによって常温における硬化速度を制御する方法
が採られるが、このような方法を採っても、主成分であ
るポリエーテルが本質的に常温硬化性であるため、常温
における硬化速度の制御は比較的狭い範囲に限られると
いう問題点がある。
や硬化遅延剤等を組成物中に添加し、その添加量を増減
することによって常温における硬化速度を制御する方法
が採られるが、このような方法を採っても、主成分であ
るポリエーテルが本質的に常温硬化性であるため、常温
における硬化速度の制御は比較的狭い範囲に限られると
いう問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するため、感熱硬化性に優れ、常温では殆
ど硬化しないが、ある温度以上に加熱することにより、
短いタックフリータイムで速やかに硬化し、且つ、硬化
後は優れた物性を発揮する接着剤等を得るに適する1液
型の感熱硬化性組成物を提供することを課題とする。
問題点を解決するため、感熱硬化性に優れ、常温では殆
ど硬化しないが、ある温度以上に加熱することにより、
短いタックフリータイムで速やかに硬化し、且つ、硬化
後は優れた物性を発揮する接着剤等を得るに適する1液
型の感熱硬化性組成物を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
(以下、「本発明」と記す)による感熱硬化性組成物
は、主鎖が本質的にポリエーテルであって、少なくとも
一つの分子末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有す
るポリエーテル系重合体及び融点が30〜120℃であ
る錫系触媒が含有されてなることを特徴とする。
(以下、「本発明」と記す)による感熱硬化性組成物
は、主鎖が本質的にポリエーテルであって、少なくとも
一つの分子末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有す
るポリエーテル系重合体及び融点が30〜120℃であ
る錫系触媒が含有されてなることを特徴とする。
【0008】本発明による感熱硬化性組成物は、主鎖が
本質的にポリエーテルであって、少なくとも一つの分子
末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有するポリエー
テル系重合体(以下、単に「ポリエーテル系重合体」と
記す)を主成分としてなる。
本質的にポリエーテルであって、少なくとも一つの分子
末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有するポリエー
テル系重合体(以下、単に「ポリエーテル系重合体」と
記す)を主成分としてなる。
【0009】上記ポリエーテル系重合体とは、特に限定
されるものではないが、例えば、分子末端にアリル基を
有するポリオキシアルキレンを、VIII族遷移金属の存在
下で、下記一般式(1)で表される水素化珪素化合物と
反応させることによって得られる重合体である。
されるものではないが、例えば、分子末端にアリル基を
有するポリオキシアルキレンを、VIII族遷移金属の存在
下で、下記一般式(1)で表される水素化珪素化合物と
反応させることによって得られる重合体である。
【化1】 (式中、Xはハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキ
シ基又はケトキシメート基を示し、Rは1価炭化水素基
又はハロゲン化1価炭化水素基を示し、nは0、1又は
2の正の整数を示す)
シ基又はケトキシメート基を示し、Rは1価炭化水素基
又はハロゲン化1価炭化水素基を示し、nは0、1又は
2の正の整数を示す)
【0010】上記ポリエーテル系重合体の主鎖を構成す
るポリオキシアルキレンとしては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシ
プロピレン、ポリオキシブチレン等が挙げられ、好適に
用いられるが、なかでも得られる室温硬化性組成物をシ
ーリング剤等として用いる時の弾性や耐水性等に優れる
ポリオキシプロピレンがより好適に用いられる。
るポリオキシアルキレンとしては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシ
プロピレン、ポリオキシブチレン等が挙げられ、好適に
用いられるが、なかでも得られる室温硬化性組成物をシ
ーリング剤等として用いる時の弾性や耐水性等に優れる
ポリオキシプロピレンがより好適に用いられる。
【0011】上記ポリオキシアルキレンは、単独で用い
られても良いし、2種類以上が併用されても良い。
られても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0012】上記ポリエーテル系重合体の少なくとも一
つの分子末端に含有される架橋可能な加水分解性シリル
基としては、特に限定されるものではないが、例えば、
メトキシシリル基やエトキシシリル基等のアルコキシシ
リル基が挙げられ、これらは硬化反応時に有害な副生成
物を生成しないので、好適に用いられる。
つの分子末端に含有される架橋可能な加水分解性シリル
基としては、特に限定されるものではないが、例えば、
メトキシシリル基やエトキシシリル基等のアルコキシシ
リル基が挙げられ、これらは硬化反応時に有害な副生成
物を生成しないので、好適に用いられる。
【0013】上記加水分解性シリル基は、単独で用いら
れても良いし、2種類以上が併用されても良い。
れても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0014】上記ポリエーテル系重合体は、その数平均
分子量が、特に限定されるものではないが、4000〜
30000であることが好ましい。ポリエーテル系重合
体の数平均分子量が4000未満であると、得られる感
熱硬化性組成物の硬化物の伸張性が不十分となることが
あり、逆にポリエーテル系重合体の数平均分子量が30
000を超えると、ポリエーテル系重合体の粘度が高く
なり過ぎて、配合工程等での取扱い作業性が悪くなるこ
とがある。
分子量が、特に限定されるものではないが、4000〜
30000であることが好ましい。ポリエーテル系重合
体の数平均分子量が4000未満であると、得られる感
熱硬化性組成物の硬化物の伸張性が不十分となることが
あり、逆にポリエーテル系重合体の数平均分子量が30
000を超えると、ポリエーテル系重合体の粘度が高く
なり過ぎて、配合工程等での取扱い作業性が悪くなるこ
とがある。
【0015】上記数平均分子量を有するポリエーテル系
重合体のなかでも、数平均分子量が10000〜300
00であり、且つ、分子量分布(Mw/Mn)が1.6
以下であるポリエーテル系重合体が、配合工程等での取
扱い作業性が良好であり、且つ、得られる感熱硬化性組
成物の硬化物の伸張性も優れるのでより好適に用いられ
る。
重合体のなかでも、数平均分子量が10000〜300
00であり、且つ、分子量分布(Mw/Mn)が1.6
以下であるポリエーテル系重合体が、配合工程等での取
扱い作業性が良好であり、且つ、得られる感熱硬化性組
成物の硬化物の伸張性も優れるのでより好適に用いられ
る。
【0016】上記ポリエーテル系重合体の具体例として
は、特に限定されるものではないが、例えば、鐘淵化学
工業社製の商品名「MSポリマーS−203、S−30
3、S−903」等の「MSポリマー」シリーズや商品
名「サイリルSAT−200、MA−430、MA−4
47」等の「サイリル」シリーズ、旭硝子社製の商品名
「エクセスターESS−2410、ESS−2420、
ESS−3630」等の「エクセスター」シリーズ等が
挙げられ、好適に用いられる。
は、特に限定されるものではないが、例えば、鐘淵化学
工業社製の商品名「MSポリマーS−203、S−30
3、S−903」等の「MSポリマー」シリーズや商品
名「サイリルSAT−200、MA−430、MA−4
47」等の「サイリル」シリーズ、旭硝子社製の商品名
「エクセスターESS−2410、ESS−2420、
ESS−3630」等の「エクセスター」シリーズ等が
挙げられ、好適に用いられる。
【0017】上記ポリエーテル系重合体は、単独で用い
られても良いし、2種類以上が併用されても良い。
られても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0018】上記各種ポリエーテル系重合体のなかで
も、少なくとも一つの分子末端にアクリル基を含んだ架
橋可能な加水分解性シリル基を有するポリエーテル系重
合体を単独もしくは他のポリエーテル系重合体と併用し
て用いることにより、得られる感熱硬化性組成物の耐候
性が向上するため、接着剤等の硬化物の表面にクラック
が発生し難くなり、クラック発生に伴う表面汚染や外観
不良等を防止することが可能となる。又、感熱硬化性組
成物の硬化物表面の残留タックが減少するため、汚染物
質が付着し難くなり、接着剤等の表面の経時的な汚染を
一段と抑制することが可能となる。
も、少なくとも一つの分子末端にアクリル基を含んだ架
橋可能な加水分解性シリル基を有するポリエーテル系重
合体を単独もしくは他のポリエーテル系重合体と併用し
て用いることにより、得られる感熱硬化性組成物の耐候
性が向上するため、接着剤等の硬化物の表面にクラック
が発生し難くなり、クラック発生に伴う表面汚染や外観
不良等を防止することが可能となる。又、感熱硬化性組
成物の硬化物表面の残留タックが減少するため、汚染物
質が付着し難くなり、接着剤等の表面の経時的な汚染を
一段と抑制することが可能となる。
【0019】本発明による感熱硬化性組成物において
は、シラノール縮合触媒として、融点が30〜120℃
である錫系触媒が含有されていることが必要である。
は、シラノール縮合触媒として、融点が30〜120℃
である錫系触媒が含有されていることが必要である。
【0020】シラノール縮合触媒として融点が30〜1
20℃である錫系触媒を含有させることにより、常温で
は殆ど硬化しないが、30℃以上に加熱されると、タッ
クフリータイムが短く、速やかに硬化する感熱硬化性組
成物を得ることが出来る。
20℃である錫系触媒を含有させることにより、常温で
は殆ど硬化しないが、30℃以上に加熱されると、タッ
クフリータイムが短く、速やかに硬化する感熱硬化性組
成物を得ることが出来る。
【0021】上記錫系触媒の融点が30℃未満である
と、常温においてもタックフリータイムが短く、速やか
に硬化する組成物となるので、本発明の狙いである感熱
硬化性組成物ではなくなり、逆に錫系触媒の融点が12
0℃を超えると、硬化させるために高温で加熱する必要
が生じるので、作業性や経済性等の点で不利となる。
と、常温においてもタックフリータイムが短く、速やか
に硬化する組成物となるので、本発明の狙いである感熱
硬化性組成物ではなくなり、逆に錫系触媒の融点が12
0℃を超えると、硬化させるために高温で加熱する必要
が生じるので、作業性や経済性等の点で不利となる。
【0022】上記融点が30〜120℃である錫系触媒
としては、特に限定されるものではないが、例えば、ジ
ブチル錫ジオクトエート、ジブチル錫ジステアレート、
ステアリン酸錫、ジステアリン酸錫等が挙げられ、好適
に用いられる。
としては、特に限定されるものではないが、例えば、ジ
ブチル錫ジオクトエート、ジブチル錫ジステアレート、
ステアリン酸錫、ジステアリン酸錫等が挙げられ、好適
に用いられる。
【0023】上記融点が30〜120℃である錫系触媒
の具体例としては、特に限定されるものではないが、例
えば、日東化成社製のステアリン酸錫(融点80〜90
℃)、商品名「ネオスタンU−8」(融点50〜60
℃)、商品名「ネオスタンU−317」(融点50〜7
0℃)、三共有機合成社製の商品名「C−100」(融
点45〜55℃)、商品名「FR−80」(53〜63
℃)、商品名「SB−10C」(融点68〜91℃)、
商品名「OMF」(融点91〜101℃)等が挙げら
れ、好適に用いられる。
の具体例としては、特に限定されるものではないが、例
えば、日東化成社製のステアリン酸錫(融点80〜90
℃)、商品名「ネオスタンU−8」(融点50〜60
℃)、商品名「ネオスタンU−317」(融点50〜7
0℃)、三共有機合成社製の商品名「C−100」(融
点45〜55℃)、商品名「FR−80」(53〜63
℃)、商品名「SB−10C」(融点68〜91℃)、
商品名「OMF」(融点91〜101℃)等が挙げら
れ、好適に用いられる。
【0024】上記融点が30〜120℃である錫系触媒
は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用され
ても良い。
は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用され
ても良い。
【0025】前記ポリエーテル系重合体に対する上記融
点が30〜120℃である錫系触媒の含有量は、特に限
定されるものではないが、ポリエーテル系重合体100
重量部に対し、融点が30〜120℃である錫系触媒
0.1〜5重量部であることが好ましく、より好ましく
は0.5〜3重量部である。
点が30〜120℃である錫系触媒の含有量は、特に限
定されるものではないが、ポリエーテル系重合体100
重量部に対し、融点が30〜120℃である錫系触媒
0.1〜5重量部であることが好ましく、より好ましく
は0.5〜3重量部である。
【0026】ポリエーテル系重合体100重量部に対す
る融点が30〜120℃である錫系触媒の含有量が0.
1重量部未満であると、加熱しても十分な硬化促進効果
を得られないことがあり、逆に、ポリエーテル系重合体
100重量部に対する融点が30〜120℃である錫系
触媒の含有量が5重量部を超えると、もはや硬化促進効
果はそれ以上向上しないにもかかわらず、コスト高とな
る。
る融点が30〜120℃である錫系触媒の含有量が0.
1重量部未満であると、加熱しても十分な硬化促進効果
を得られないことがあり、逆に、ポリエーテル系重合体
100重量部に対する融点が30〜120℃である錫系
触媒の含有量が5重量部を超えると、もはや硬化促進効
果はそれ以上向上しないにもかかわらず、コスト高とな
る。
【0027】本発明による感熱硬化性組成物には、上述
した必須成分としてのポリエーテル系重合体及び融点が
30〜120℃である錫系触媒以外に、本発明の課題達
成を阻害しない範囲で必要に応じて、脱水剤、引張強度
などを向上させるための物性調整剤、充填剤、補強剤、
伸張率などを向上させるための可塑剤(軟化剤)、硬化
物表面に艶消し性を付与するための艶消剤、着色剤、垂
れ防止剤、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、難燃
剤、香料、トルエンやアルコール等の有機溶剤等の各種
添加剤の1種もしくは2種以上が含有されていても良
い。
した必須成分としてのポリエーテル系重合体及び融点が
30〜120℃である錫系触媒以外に、本発明の課題達
成を阻害しない範囲で必要に応じて、脱水剤、引張強度
などを向上させるための物性調整剤、充填剤、補強剤、
伸張率などを向上させるための可塑剤(軟化剤)、硬化
物表面に艶消し性を付与するための艶消剤、着色剤、垂
れ防止剤、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、難燃
剤、香料、トルエンやアルコール等の有機溶剤等の各種
添加剤の1種もしくは2種以上が含有されていても良
い。
【0028】脱水剤としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ジメチル
ジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチル
トリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニ
ルジメトキシシラン等のシラン化合物;オルト蟻酸メチ
ル、オルト蟻酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸
エチル等の加水分解性エステル化合物等が挙げられ、こ
れらの1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
ないが、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ジメチル
ジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチル
トリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニ
ルジメトキシシラン等のシラン化合物;オルト蟻酸メチ
ル、オルト蟻酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸
エチル等の加水分解性エステル化合物等が挙げられ、こ
れらの1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
【0029】物性調整剤としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ジメ
チルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テト
ラエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフ
ェニルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメト
キシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2
−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−
3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N,N’−ビ
ス−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレン
ジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリエトキシシリ
ル)プロピル]エチレンジアミン、N,N’−ビス−
[3−(メチルジメトキシシリル)プロピル]エチレン
ジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリメトキシシリ
ル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビ
ス−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]ヘキサメ
チレンジアミン、N,N’−ビス−[3−(メチルジメ
トキシシリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、
N,N−ビス−[3−(トリメトキシシリル)プロピ
ル]エチレンジアミン、N,N−ビス−[3−(トリエ
トキシシリル)プロピル]エチレンジアミン、N,N−
ビス−[3−(メチルジメトキシシリル)プロピル]エ
チレンジアミン、N,N−ビス−[3−(トリメトキシ
シリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、N,N−
ビス−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]ヘキサ
メチレンジアミン、N,N−ビス−[3−(メチルジメ
トキシシリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、
N,N−ビス−[3−(トリメトキシシリル)プロピ
ル]アミン、N,N−ビス−[3−(トリエトキシシリ
ル)プロピル]アミン、N,N−ビス−[3−(メチル
ジメトキシシリル)プロピル]アミン等の各種シランカ
ップリング剤等が挙げられ、これらの1種もしくは2種
以上が好適に用いられる。
ではないが、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ジメ
チルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テト
ラエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフ
ェニルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメト
キシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2
−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−
3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N,N’−ビ
ス−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレン
ジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリエトキシシリ
ル)プロピル]エチレンジアミン、N,N’−ビス−
[3−(メチルジメトキシシリル)プロピル]エチレン
ジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリメトキシシリ
ル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビ
ス−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]ヘキサメ
チレンジアミン、N,N’−ビス−[3−(メチルジメ
トキシシリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、
N,N−ビス−[3−(トリメトキシシリル)プロピ
ル]エチレンジアミン、N,N−ビス−[3−(トリエ
トキシシリル)プロピル]エチレンジアミン、N,N−
ビス−[3−(メチルジメトキシシリル)プロピル]エ
チレンジアミン、N,N−ビス−[3−(トリメトキシ
シリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、N,N−
ビス−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]ヘキサ
メチレンジアミン、N,N−ビス−[3−(メチルジメ
トキシシリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、
N,N−ビス−[3−(トリメトキシシリル)プロピ
ル]アミン、N,N−ビス−[3−(トリエトキシシリ
ル)プロピル]アミン、N,N−ビス−[3−(メチル
ジメトキシシリル)プロピル]アミン等の各種シランカ
ップリング剤等が挙げられ、これらの1種もしくは2種
以上が好適に用いられる。
【0030】充填剤としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
含水珪酸、無水珪酸、珪酸カルシウム、シリカ、クレ
ー、タルク、二酸化チタン、カーボンブラック等が挙げ
られ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用いられ
る。
ないが、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
含水珪酸、無水珪酸、珪酸カルシウム、シリカ、クレ
ー、タルク、二酸化チタン、カーボンブラック等が挙げ
られ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用いられ
る。
【0031】可塑剤(軟化剤)としては、特に限定され
るものではないが、例えば、燐酸トリブチル、燐酸トリ
クレジル等の燐酸エステル類;フタル酸ジブチル、フタ
ル酸2−エチルヘキシル等のフタル酸エステル類;グリ
セリンモノオレイン酸エステル等の脂肪酸一塩基酸エス
テル類;アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル等
の脂肪酸二塩基酸エステル類;ポリプロピレングリコー
ル等のグリコール類等が挙げられ、これらの1種もしく
は2種以上が好適に用いられる。
るものではないが、例えば、燐酸トリブチル、燐酸トリ
クレジル等の燐酸エステル類;フタル酸ジブチル、フタ
ル酸2−エチルヘキシル等のフタル酸エステル類;グリ
セリンモノオレイン酸エステル等の脂肪酸一塩基酸エス
テル類;アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル等
の脂肪酸二塩基酸エステル類;ポリプロピレングリコー
ル等のグリコール類等が挙げられ、これらの1種もしく
は2種以上が好適に用いられる。
【0032】艶消剤としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、ガラスビーズ、シリカビーズ、アルミ
ナビーズ、カーボンビーズ、スチレンビーズ、フェノー
ルビーズ、アクリルビーズ、多孔質シリカ、シラスバル
ーン、ガラスバルーン、シリカバルーン、サランバルー
ン、アクリルバルーン等の平均粒子径10〜80μm程
度の有機もしくは無機艶消剤が挙げられ、これらの1種
もしくは2種以上が好適に用いられるが、なかでも感熱
硬化性組成物の硬化物の伸張性を低下させることの少な
いガラスバルーンがより好適に用いられる。
ないが、例えば、ガラスビーズ、シリカビーズ、アルミ
ナビーズ、カーボンビーズ、スチレンビーズ、フェノー
ルビーズ、アクリルビーズ、多孔質シリカ、シラスバル
ーン、ガラスバルーン、シリカバルーン、サランバルー
ン、アクリルバルーン等の平均粒子径10〜80μm程
度の有機もしくは無機艶消剤が挙げられ、これらの1種
もしくは2種以上が好適に用いられるが、なかでも感熱
硬化性組成物の硬化物の伸張性を低下させることの少な
いガラスバルーンがより好適に用いられる。
【0033】着色剤としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、カーボンブラック、酸化チタン、弁柄
等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に
用いられる。
ないが、例えば、カーボンブラック、酸化チタン、弁柄
等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に
用いられる。
【0034】垂れ防止剤としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、水添ひまし油、脂肪酸ビスアマイ
ド、ヒュームドシリカ等が挙げられ、これらの1種もし
くは2種以上が好適に用いられる。
ではないが、例えば、水添ひまし油、脂肪酸ビスアマイ
ド、ヒュームドシリカ等が挙げられ、これらの1種もし
くは2種以上が好適に用いられる。
【0035】酸化防止剤としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、ヒンダードアミン系酸化防止剤や
ヒンダードフェノール系酸化防止剤等が挙げられ、これ
らの1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
ではないが、例えば、ヒンダードアミン系酸化防止剤や
ヒンダードフェノール系酸化防止剤等が挙げられ、これ
らの1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
【0036】本発明による感熱硬化性組成物の製造方法
は、特別なものではなく、必須成分であるポリエーテル
系重合体及び融点が30〜120℃である錫系触媒の各
所定量と必要に応じて含有させる上記各種添加剤の1種
もしくは2種以上の各所定量とを秤量し、ミキサーやニ
ーダー等の混合機で予備混合を行った後、減圧下で常温
脱水もしくは加熱脱水を行い、次いで、例えば上記混合
機や三本ロール等を用いて均一に混練りすることにより
所望の感熱硬化性組成物を得ることが出来る。
は、特別なものではなく、必須成分であるポリエーテル
系重合体及び融点が30〜120℃である錫系触媒の各
所定量と必要に応じて含有させる上記各種添加剤の1種
もしくは2種以上の各所定量とを秤量し、ミキサーやニ
ーダー等の混合機で予備混合を行った後、減圧下で常温
脱水もしくは加熱脱水を行い、次いで、例えば上記混合
機や三本ロール等を用いて均一に混練りすることにより
所望の感熱硬化性組成物を得ることが出来る。
【0037】
【作用】本発明による感熱硬化性組成物は、主鎖が本質
的にポリエーテルであって、少なくとも一つの分子末端
に架橋可能な加水分解性シリル基を有するポリエーテル
系重合体を主成分とし、そのポリエーテル系重合体に対
し、シラノール縮合触媒として融点が30〜120℃で
ある錫系触媒が含有されてなるので、感熱硬化性に優
れ、常温では殆ど硬化しないが、30℃以上に加熱する
ことにより、短いタックフリータイムで速やかに硬化
し、且つ、硬化後は優れた物性を発揮する。
的にポリエーテルであって、少なくとも一つの分子末端
に架橋可能な加水分解性シリル基を有するポリエーテル
系重合体を主成分とし、そのポリエーテル系重合体に対
し、シラノール縮合触媒として融点が30〜120℃で
ある錫系触媒が含有されてなるので、感熱硬化性に優
れ、常温では殆ど硬化しないが、30℃以上に加熱する
ことにより、短いタックフリータイムで速やかに硬化
し、且つ、硬化後は優れた物性を発揮する。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味する。
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味する。
【0039】(実施例1)
【0040】(1)感熱硬化性組成物の製造 ポリエーテル系重合体として商品名「MSポリマーS−
303」(鐘淵化学工業社製)100部、充填剤として
炭酸カルシウム(商品名「ホワイトンP−30」、白石
工業社製)60部及び同じく充填剤として炭酸カルシウ
ム(商品名「カルファインK−200」、丸尾カルシウ
ム社製)30部をプラネタリーミキサーを用いて均一に
攪拌混合した後、可塑剤としてジ2−エチルヘキシルフ
タレート(商品名「DOP」、積水化学工業社製)30
部、脱水剤としてビニルトリメトキシシラン(商品名
「TSL−8310」、東芝シリコーン社製)5部及び
融点が30〜120℃である錫系触媒として商品名「ネ
オスタンU−8」(融点50〜60℃、日東化成社製)
2部を添加し、均一に攪拌混合して感熱硬化性組成物を
得た。
303」(鐘淵化学工業社製)100部、充填剤として
炭酸カルシウム(商品名「ホワイトンP−30」、白石
工業社製)60部及び同じく充填剤として炭酸カルシウ
ム(商品名「カルファインK−200」、丸尾カルシウ
ム社製)30部をプラネタリーミキサーを用いて均一に
攪拌混合した後、可塑剤としてジ2−エチルヘキシルフ
タレート(商品名「DOP」、積水化学工業社製)30
部、脱水剤としてビニルトリメトキシシラン(商品名
「TSL−8310」、東芝シリコーン社製)5部及び
融点が30〜120℃である錫系触媒として商品名「ネ
オスタンU−8」(融点50〜60℃、日東化成社製)
2部を添加し、均一に攪拌混合して感熱硬化性組成物を
得た。
【0041】(2)評価 上記で得られた感熱硬化性組成物のタックフリータイム
を以下の方法で評価した。その結果は表1に示すとおり
であった。
を以下の方法で評価した。その結果は表1に示すとおり
であった。
【0042】タックフリータイム:JIS A−143
9に準拠し、感熱硬化性組成物をガラス板に塗布厚5m
m、面積100mm×100mmで均一に塗布した後、
30分毎に塗膜表面のタック(粘着性)を指触で測定
し、タックが消失する迄の時間を以てタックフリータイ
ム(時間)とした。尚、上記測定は20℃、50℃及び
80℃の3条件下で行った。
9に準拠し、感熱硬化性組成物をガラス板に塗布厚5m
m、面積100mm×100mmで均一に塗布した後、
30分毎に塗膜表面のタック(粘着性)を指触で測定
し、タックが消失する迄の時間を以てタックフリータイ
ム(時間)とした。尚、上記測定は20℃、50℃及び
80℃の3条件下で行った。
【0043】(実施例2)感熱硬化性組成物の製造にお
いて、融点が30〜120℃である錫系触媒として、
「ネオスタンU−8」の代わりに、商品名「ネオスタン
U−317」(融点50〜70℃、日東化成社製)を用
いたこと以外は実施例1と同様にして、感熱硬化性組成
物を得た。
いて、融点が30〜120℃である錫系触媒として、
「ネオスタンU−8」の代わりに、商品名「ネオスタン
U−317」(融点50〜70℃、日東化成社製)を用
いたこと以外は実施例1と同様にして、感熱硬化性組成
物を得た。
【0044】(実施例3)感熱硬化性組成物の製造にお
いて、融点が30〜120℃である錫系触媒として、
「ネオスタンU−8」の代わりに、商品名「FR−8
0」(融点53〜63℃、三共有機合成社製)を用いた
こと以外は実施例1と同様にして、感熱硬化性組成物を
得た。
いて、融点が30〜120℃である錫系触媒として、
「ネオスタンU−8」の代わりに、商品名「FR−8
0」(融点53〜63℃、三共有機合成社製)を用いた
こと以外は実施例1と同様にして、感熱硬化性組成物を
得た。
【0045】(比較例)感熱硬化性組成物の製造におい
て、錫系触媒として、「ネオスタンU−8」の代わり
に、常温で液状の錫系触媒(商品名「ネオスタンU−1
00」、日東化成社製)を用いたこと以外は実施例1と
同様にして、感熱硬化性組成物を得た。
て、錫系触媒として、「ネオスタンU−8」の代わり
に、常温で液状の錫系触媒(商品名「ネオスタンU−1
00」、日東化成社製)を用いたこと以外は実施例1と
同様にして、感熱硬化性組成物を得た。
【0046】実施例2、実施例3及び比較例で得られた
3種類の感熱硬化性組成物のタックフリータイムを実施
例1の場合と同様にして評価した。その結果は表1に示
すとおりであった。
3種類の感熱硬化性組成物のタックフリータイムを実施
例1の場合と同様にして評価した。その結果は表1に示
すとおりであった。
【0047】
【表1】
【0048】表1から明らかなように、本発明による実
施例1〜3の感熱硬化性組成物は、20℃においてはタ
ックフリータイムが非常に長く、殆ど硬化しなかった
が、50℃及び80℃においては温度が高くなるととも
にタックフリータイムが短くなり、速やかに硬化した。
即ち、優れた感熱硬化性を示した。
施例1〜3の感熱硬化性組成物は、20℃においてはタ
ックフリータイムが非常に長く、殆ど硬化しなかった
が、50℃及び80℃においては温度が高くなるととも
にタックフリータイムが短くなり、速やかに硬化した。
即ち、優れた感熱硬化性を示した。
【0049】これに対し、シラノール縮合触媒として常
温で液状の錫系触媒を含有させた比較例の感熱硬化性組
成物は、20℃においてもタックフリータイムが短く、
速やかに硬化した。反面、50℃及び80℃において
は、実施例1〜3の感熱硬化性組成物に比較して、タッ
クフリータイムが長くなり、硬化が遅くなった。即ち、
感熱硬化性を示さなかった。
温で液状の錫系触媒を含有させた比較例の感熱硬化性組
成物は、20℃においてもタックフリータイムが短く、
速やかに硬化した。反面、50℃及び80℃において
は、実施例1〜3の感熱硬化性組成物に比較して、タッ
クフリータイムが長くなり、硬化が遅くなった。即ち、
感熱硬化性を示さなかった。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による感熱硬
化性組成物は、感熱硬化性に優れ、常温では殆ど硬化し
ないが、ある温度以上に加熱すると短いタックフリータ
イムで速やかに硬化し、且つ、硬化後は優れた物性を発
揮するので、感熱硬化性の要求される用途むけの接着剤
やシーリング剤等として好適に用いられる。
化性組成物は、感熱硬化性に優れ、常温では殆ど硬化し
ないが、ある温度以上に加熱すると短いタックフリータ
イムで速やかに硬化し、且つ、硬化後は優れた物性を発
揮するので、感熱硬化性の要求される用途むけの接着剤
やシーリング剤等として好適に用いられる。
Claims (1)
- 【請求項1】 主鎖が本質的にポリエーテルであって、
少なくとも一つの分子末端に架橋可能な加水分解性シリ
ル基を有するポリエーテル系重合体及び融点が30〜1
20℃である錫系触媒が含有されてなることを特徴とす
る感熱硬化性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10350458A JP2000169698A (ja) | 1998-12-09 | 1998-12-09 | 感熱硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10350458A JP2000169698A (ja) | 1998-12-09 | 1998-12-09 | 感熱硬化性組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000169698A true JP2000169698A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18410639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10350458A Withdrawn JP2000169698A (ja) | 1998-12-09 | 1998-12-09 | 感熱硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000169698A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005121255A1 (ja) * | 2004-06-09 | 2005-12-22 | Kaneka Corporation | 硬化性組成物 |
EP2465895A1 (de) | 2010-12-15 | 2012-06-20 | Merz+Benteli AG | Hitzehärtbarer Kleb-, Dicht- und Beschichtungsstoff |
US8586688B2 (en) | 2002-11-01 | 2013-11-19 | Kaneka Corporation | Curable composition and method for improving recovery properties and creep properties |
US8759435B2 (en) | 2005-04-15 | 2014-06-24 | Kaneka Corporation | Curable composition and cured article excellent in transparency |
-
1998
- 1998-12-09 JP JP10350458A patent/JP2000169698A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8586688B2 (en) | 2002-11-01 | 2013-11-19 | Kaneka Corporation | Curable composition and method for improving recovery properties and creep properties |
WO2005121255A1 (ja) * | 2004-06-09 | 2005-12-22 | Kaneka Corporation | 硬化性組成物 |
JPWO2005121255A1 (ja) * | 2004-06-09 | 2008-04-10 | 株式会社カネカ | 硬化性組成物 |
US8030427B2 (en) | 2004-06-09 | 2011-10-04 | Kaneka Corporation | Curable composition |
JP5081448B2 (ja) * | 2004-06-09 | 2012-11-28 | 株式会社カネカ | 硬化性組成物 |
US8759435B2 (en) | 2005-04-15 | 2014-06-24 | Kaneka Corporation | Curable composition and cured article excellent in transparency |
EP2465895A1 (de) | 2010-12-15 | 2012-06-20 | Merz+Benteli AG | Hitzehärtbarer Kleb-, Dicht- und Beschichtungsstoff |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050818 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071031 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080528 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080623 |