JPH05117533A - 一液常温湿気硬化型組成物 - Google Patents

一液常温湿気硬化型組成物

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JPH05117533A
JPH05117533A JP30841891A JP30841891A JPH05117533A JP H05117533 A JPH05117533 A JP H05117533A JP 30841891 A JP30841891 A JP 30841891A JP 30841891 A JP30841891 A JP 30841891A JP H05117533 A JPH05117533 A JP H05117533A
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room temperature
weight
group
vinyl acetate
temperature moisture
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JP30841891A
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English (en)
Inventor
Naomi Okamura
直実 岡村
Tsutomu Kuwata
勉 桑田
Makoto Tateno
信 館野
Akio Futamura
暁男 二村
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Cemedine Co Ltd
Original Assignee
Cemedine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パテ状で使いやすく、硬化後の物性がゴム状
で目地の動き振動に対応でき、どのような被着材に対し
ても被着材を汚染することのない一液常温湿気硬化型組
成物を提供する。 【構成】 室温湿気硬化性有機シリコン化合物、この室
温湿気硬化性有機シリコン化合物と相溶する熱可塑性樹
脂及び充填剤を必須成分とする一液常温湿気硬化型組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シーリング材及び接着
剤等として好適に用いられる一液常温湿気硬化型組成物
に関し、さらに詳細にいえば、硬化後の物性がゴム状で
目地の動き、振動に対応でき、かつ被着材を汚染するこ
とがないようにした一液常温湿気硬化型組成物に関す
る。なお、本特許明細書において用いられるパテ状とは
粘土状のものを広く指称する意味で使用する。
【0002】
【従来の技術】従来のパテ状シーリング材としては、次
のようなものが知られていた。反応型のものとして
は、二液エポキシパテ及びポリエステルパテがあるが、
これらは硬化後の物性が硬いためにシーリング材として
用いた場合割れてしまうという欠点があり、また二液の
ために現場において混合しなければならず作業が面倒で
あった。また、かぶれ等の問題も発生していた。水蒸
発型のものとしては、エマルジョンパテがあり、その原
料は酢酸ビニルエマルジョン又はアクリルエマルジョン
等が知られている。これらは水がとぶまでに1カ月以上
かかり、また目減りする欠点があり、さらに物性が悪
く、耐水性も悪いという問題があった。表皮反応硬化
型のものとしては、ガラスパテがあり、その原料はアル
キッド樹脂である。このガラスパテは、表面以外が固ま
らず、例えば1cmの厚さがある場合には中まで固まる
のに10年程度かかるものである。不乾性型のものと
しては、ブチルパテがある。これは硬化せず、ベトベト
しており、合成樹脂製の粘土(油粘土)に近いものであ
る。無機質型のものとしては、石膏粉末パテがある。
これは風呂場、トイレのタイルの間にいれて使用されて
いるが、セメントと同様のものである。
【0003】上記した従来技術の説明からわかるように
既存のパテ状シーリング材は、硬く固まってしまうもの
か、固まらないものに大別されてしまうもので、物性的
にも欠点を有し、かつその使用も不便なものであった。
【0004】そこで、本願特許出願人は(a)パテ状化
とすることにより非常に使いやすくなり、(b)硬化後
の物性がゴム状で目地の動き振動に対応でき、(c)パ
テ状化の時点が使用者の希望に応じて選択でき、(d)
さらにパテ状として使用する場合には被着材に取付ける
とき垂直面に対しても止着できるようにした一液常温湿
気硬化型組成物を提案した(特開平2−279766号
公報)。
【0005】この新規なパテ状の組成物は従来のパテ状
シーリング材の欠点を一掃したものであって、非常な好
評を得ている。しかし、この一液常温湿気硬化型組成物
は、可塑剤(溶解膨潤剤)を含んでいるため、パテの
上に塗料を塗ると、可塑剤が塗料に移行してベトベトし
た状態となり、これにほこりが付着したりしてパテ部分
のみが黒く汚れてしまう、大理石に対して使用する場
合、薄く切ってこのパテを接着剤として目地部分に使用
すると、やはり可塑剤が移行し大理石の多孔質部分に可
塑剤が入りほこりが付着して汚れてしまう、この可塑
剤を含んだパテの上にペンキ(アルキッド塗料)を塗る
と可塑剤のために硬化せず、ベトベトしてやはりほこり
が付着して汚れてしまうという不都合があった。この公
知の一液常温湿気硬化型組成物の欠点はいずれも可塑剤
が含有されていることに起因するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、従来のパ
テ状シーリング材の欠陥を一掃した上記公知の一液常温
湿気硬化型組成物の利点を維持しつつ、その唯一の欠点
である可塑剤の存在を解消するために鋭意研究を行った
結果、本発明を完成したものである。本発明は、(1)
パテ状化することにより非常に使いやすくなり、(2)
硬化後の物性がゴム状で目地の動き振動に対応でき、
(3)パテ状として使用する場合には被着材に取り付け
るとき垂直面に対しても止着できるという上記公知の一
液常温湿気硬化型組成物の利点をそのまま保持するとと
もに、(4)どのような被着材に対しても被着材を汚染
することがないようにした新規な一液常温湿気硬化型組
成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の一液常温湿気硬化型組成物は、 (a)室温湿気硬化性有機シリコン化合物 (b)上記室温湿気硬化性有機シリコン化合物と相溶す
る熱可塑性樹脂 (c)充填剤 を必須成分とするものである。
【0008】上記(b)熱可塑性樹脂は酢酸ビニル含有
量が40重量%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
であるのが好ましい。
【0009】上記(a)室温湿気硬化性有機シリコン化
合物100重量部に対して上記エチレン−酢酸ビニル共
重合10〜200重量部、好ましくは20〜1000重
量部を配合するのがよい。
【0010】上記(a)、(b)及び(c)成分にさら
に(d)酢酸ビニル含有量が40重量%未満のエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂及び/又はエチレン−エチルア
クリレート共重合樹脂を配合するのが好ましい。
【0011】上記(b)成分と(d)成分との配合割合
は重量比で、3:97〜100:0とするのが好まし
い。
【0012】本発明で用いる室温湿気硬化性有機シリコ
ン化合物(a)としては、一般式 (式中、Xは加水分解可能な基であり、Rは加水分解可
能な基以外の基であり、nは0〜2の整数である。)で
表される基(以下、これを「反応性シリコン官能基」と
いうことがある。)を分子中に少なくとも2個有する有
機シリコン化合物が挙げられる。
【0013】前記の一般式(I)における加水分解可能
な基Xの具体例としては、例えばアセトキシ基、オクタ
ノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアシロキシ
基;ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシ
ム基、ジエチルケトオキシム基等のケトオキシム基;メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ
基;イソプロペニルオキシ基、1−エチル−2−メチル
ビニルオキシ基等のアルケニルオキシ基;ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基、ブチルアミノ基、シクロヘキ
シルアミノ基等のアミノ基;ジメチルアミノオキシ基、
ジエチルアミノオキシ基等のアミノオキシ基;N−メチ
ルアセトアミド基、N−エチルアセトアミド基、N−メ
チルベンズアミド基等のアミド基などがあげられる。
【0014】また、前記一般式(I)における加水分解
可能な基以外の基Rとしては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基;シクロペン
チル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニ
ル基、アリル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル
基、ナフチル基等のアリ−ル基;2−フェニルエチル基
等のアラルキル基;構造式
【0015】
【化1】
【0016】
【化2】
【0017】等で表されるイミノアルキル基;これらの
各基の水素原子の一部又は全部が塩素原子などのハロゲ
ン原子で置換された基があげられる。
【0018】前記の加水分解可能な基が結合したケイ素
原子を分子中に少なくとも2個有する有機シリコン化合
物の例としては、下記の(イ)〜(ハ)に記載の方法で
えらる化合物があげられる。
【0019】(イ)分子中にイソシアネート基と反応可
能な基及び前記一般式(I)で表される反応性シリコー
ン官能基を有する種々の化合物と、種々のポリイソシア
ネート化合物との反応によって得られる室温硬化性ケイ
素末端化合物(特公昭46−30711号公報参照):
【0020】(ロ)分子中にイソシアネート基及び前記
一般式(I)で表される反応性シリコン官能基を有する
化合物と、種々の有機ポリヒドロキシ化合物又は種々の
有機ポリチオール化合物とを反応させて得られる室温硬
化性ケイ素末端化合物:
【0021】(ハ)分子末端にアリル基を有するポリオ
キシポリアルキレンポリエーテル化合物と、前記一般式
(I)で表される反応性シリコン官能基を有し、かつ−
SH基又はケイ素に直接結合した水素を有する化合物と
を付加反応させて得られるシリコン変性ポリオキシアル
キレンポリエーテル化合物:
【0022】上記室温湿気硬化性有機シリコン化合物の
硬化促進剤として、有機錫化合物、又は一級、二級若し
くは三級アミン化合物を含有せしめることができ、これ
らの硬化促進剤は2種以上を併用することができる。
【0023】本発明で用いる上記室温湿気硬化性有機シ
リコン化合物(a)と相溶する熱可塑性樹脂(b)とし
ては、室温湿気硬化性有機シリコン化合物(a)と相溶
するものであればいずれの熱可塑性樹脂も使用可能であ
るが、例えば酢酸ビニル含有量が40重量%以上のエチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂が好適であり、その他にも
エチルアクリレート含有量が40重量%以上のエチレン
−エチルアクリレート共重合樹脂等を用いることができ
る。
【0024】この共重合樹脂は、上記(a)室温湿気硬
化性有機シリコン化合物100重量部に対して10〜2
00重量部、好ましくは20〜1000重量部を配合す
るのがよい。
【0025】本発明で用いる充填剤(c)としては、フ
ュームシリカ、沈降性シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ
酸、カーボンブラック、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、ケイソウ土、焼成クレー、クレー、タルク、酸化
チタン、ベントナイト、有機ベントナイト、酸化第二
鉄、シラスバルーン、石綿、ガラス繊維、フィラメント
などを挙げることができる。
【0026】この充填剤は、上記(a)室温湿気硬化性
有機シリコン化合物100重量部に対して40〜100
0重量部、好ましくは50〜800重量部を配合するの
がよい。
【0027】上記(a)、(b)及び(c)成分にさら
に(d)酢酸ビニル含有量が40重量%未満のエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂及び/又はエチレン−エチルア
クリレート共重合樹脂を配合するのが好ましい。この
(d)成分は、(a)室温湿気硬化性有機シリコン化合
物とは相溶性はないが、(b)酢酸ビニル含有量が40
重量%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂と相溶性
を有するものである。
【0028】上記(b)成分と(d)成分との配合割合
は重量比で、3:97〜100:0とするのが好まし
い。
【0029】本発明の組成物には、前記した各成分のほ
かに、シラン化合物等の接着性付与剤:ロジン、テルペ
ン等の天然樹脂、脂肪族、芳香族系の石油樹脂、クマロ
ン、インデン等の石炭樹脂等の接着性付与樹脂:モレキ
ュラーシーブや酸化カルシウム等の脱水剤:耐酸性や耐
熱性等を付与せしめる老化防止剤:紫外線吸収剤:着色
剤:不燃化剤(もしくは難燃化剤)等を、必要に応じて
含有せしめることができる。
【0030】なお、本発明の一液常温湿気硬化型組成物
をパテ状としたときの形状としては、ブロック状、薄シ
ート状、紐状等、自由にその形状を設定することができ
る。また、本発明の一液常温湿気硬化型組成物をパテ状
化した後に使用する場合には、隙間の充填(シーリング
材)、接着剤等として好適に用いることができる。
【0031】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されるもの
でないことはいうまでもない。
【0032】実施例1 組成成分 MSポリマー#300(室温湿気硬化性有機シリコン化合物、鐘淵化学工業株式 会社商品名)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部 エバフレックス45X(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、三井デュポンポリケ ミカル株式会社商品名、酢酸ビニル含有量45重量%)・・・・・10重量部 炭酸カルシウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・200重量部 ジブチル錫ジラウレート(硬化促進剤)・・・・・・・・・・・・・2重量部 γ,β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(接着付与剤 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6重量部
【0033】上記組成物を120℃に加熱しながら、ミ
キサーを用いて混練後、10mmHgの減圧下で混練、
脱泡し、その後冷却して組成物を得た。この組成物の粘
度〔針入度、測定機はレオメーター((株)サン化学
製、CR200D)〕は115gであり、手で触ったと
ころ、少しべたつくがパテ状であった。このパテ状組成
物を1cm(幅)×1cm(深さ)×10cm(長さ)
のコの字形の溝材に詰めた。この溝に対する詰め込み作
業はパテ状であるため非常に作業し易いものであった。
【0034】このパテ状の組成物を100g取りプレス
機で10kg/cmの圧力をかけ、2mm厚のシート状
にした。このシートを20℃、65%RHで7日間養生
硬化した。このシート状硬化物を用い、JISK630
1に基づいて伸び及び破断強度の測定を行った。伸びは
170%、破断強度は14.3g/cm2 であり、弾性
あるゴム状となっていることが確認できた。
【0035】さらに、下記するような方法によって、塗
料汚染性試験、アルキッド樹脂の硬化性試験及び被着材
汚染性試験を行ったが、塗料の汚染は発生せず、アルキ
ッド塗料の硬化阻害はなく硬化し、また被着材の汚染も
なかった。
【0036】(1)塗料汚染性の試験法 150mm×150mm×150mmのスレート板と
150mm×20mm×5mmのスレート板を使用し
て、幅12mm、長さ150mm、深さ5mmの目地を
作成する。これにパテ状組成物を塗布し、標準状態
(20℃、65%RH)に7日間放置する。3種(ア
クリルエマルジョン系、アクリル溶剤系、塩ビ溶剤系)
の塗料を刷毛で塗布し、標準状態で7日間養生する。
これを50℃に設定した熱風循環式乾燥機中に7日間置
き、取り出し後速やかに試験片を水平静置し、黒色珪砂
(42〜70メッシュ35%及び70〜200メッシュ
65%のものを使用)を試験片表面にふりまき、そのま
まの状態で室温まで冷却した後試験片を垂直にし、2,
3回テーブルに叩きつけて珪砂を落とし、付着している
珪砂の状態を観察する。表面に付着した珪砂の有無で判
断する。
【0037】(2)アルキッド塗料の硬化性試験法 塗料汚染性の試験法及びの手順をとり、塗膜の硬化
を指触により判定した。
【0038】(3)被着材汚染性試験法 50×50×5mmの大理石の端部にパテを50×10
×5mmのサイズで塗付し7日間養生する。50℃で3
0日養生後、大理石のパテと接した部分の汚染の有無を
目視で判定する。
【0039】実施例2 エバフレックス45Xの添加量を20重量部とした以外
は実施例1と同様にして組成物をえた。この組成物の粘
度測定及び手触りを実施例1と同様に行ったところ、粘
度は140gであり、良好なパテ状であった。続いて、
実施例1と同様にしてその硬化物性を調べたところ、伸
びは220%、破断強度は13.8g/cm2 であり、
弾性あるゴム状となっていることが確認できた。さら
に、実施例1と同様に、塗料汚染性試験、アルキッド樹
脂の硬化性試験及び被着材汚染性試験を行ったが、塗料
の汚染は発生せず、アルキッド塗料の硬化阻害はなく硬
化し、また被着材の汚染もなかった。
【0040】実施例3 エバフレックス45Xの添加量を100重量部とした以
外は実施例1と同様にして組成物をえた。この組成物の
粘度測定及び手触りを実施例1と同様に行ったところ、
粘度は810gであり、良好なパテ状であった。続い
て、実施例1と同様にしてその硬化物性を調べたとこ
ろ、伸びは620%、破断強度は13.3g/cm2
あり、弾性あるゴム状となっていることが確認できた。
さらに、実施例1と同様に、塗料汚染性試験、アルキッ
ド樹脂の硬化性試験及び被着材汚染性試験を行ったが、
塗料の汚染は発生せず、アルキッド塗料の硬化阻害はな
く硬化し、また被着材の汚染もなかった。
【0041】実施例4 エバフレックス45Xの添加量を200重量部とした以
外は実施例1と同様にして組成物をえた。この組成物の
粘度測定及び手触りを実施例1と同様に行ったところ、
粘度は1210gであり、少し堅いがパテ状であった。
続いて、実施例1と同様にしてその硬化物性を調べたと
ころ、伸びは1070%、破断強度は16.2g/cm
2 であり、弾性あるゴム状となっていることが確認でき
た。さらに、実施例1と同様に、塗料汚染性試験、アル
キッド樹脂の硬化性試験及び被着材汚染性試験を行った
が、塗料の汚染は発生せず、アルキッド塗料の硬化阻害
はなく硬化し、また被着材の汚染もなかった。
【0042】実施例5 エバフレックス45Xの添加量を2重量部とし新たにエ
バフレックス420(エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、三井デュポンポリケミカル株式会社商品名、酢酸ビ
ニル含有量19重量%)を60重量部添加した以外は実
施例1と同様にして組成物をえた。この組成物の粘度測
定及び手触りを実施例1と同様に行ったところ、粘度は
1030gであり、良好なパテ状であった。続いて、実
施例1と同様にしてその硬化物性を調べたところ、伸び
は100%、破断強度は16.6g/cm2 であり、弾
性あるゴム状となっていることが確認できた。さらに、
実施例1と同様に、塗料汚染性試験、アルキッド樹脂の
硬化性試験及び被着材汚染性試験を行ったが、塗料の汚
染は発生せず、アルキッド塗料の硬化阻害はなく硬化
し、また被着材の汚染もなかった。
【0043】実施例6 エバフレックス45Xの添加量を2重量部とし新たにN
UC6070(エチレン−エチルアクリレート共重合樹
脂、日本ユニカー株式会社商品名、エチルアクリレート
含有量25重量%)を60重量部添加した以外は実施例
1と同様にして組成物をえた。この組成物の粘度測定及
び手触りを実施例1と同様に行ったところ、粘度は83
0gであり、良好なパテ状であった。続いて、実施例1
と同様にしてその硬化物性を調べたところ、伸びは95
%、破断強度は16.4g/cm2 であり、弾性あるゴ
ム状となっていることが確認できた。さらに、実施例1
と同様に、塗料汚染性試験、アルキッド樹脂の硬化性試
験及び被着材汚染性試験を行ったが、塗料の汚染は発生
せず、アルキッド塗料の硬化阻害はなく硬化し、また被
着材の汚染もなかった。
【0044】実施例7 エバフレックス45Xの添加量を20重量部とし新たに
エバフレックス420(エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、三井デュポンポリケミカル株式会社商品名、酢酸ビ
ニル含有量19重量%)を60重量部添加し、さらに炭
酸カルシウムの代わりにクレーを200重量部用いた以
外は実施例1と同様にして組成物をえた。この組成物の
粘度測定及び手触りを実施例1と同様に行ったところ、
粘度は571gであり、良好なパテ状であった。続い
て、実施例1と同様にしてその硬化物性を調べたとこ
ろ、伸びは130%、破断強度は22.3g/cm2
あり、弾性あるゴム状となっていることが確認できた。
さらに、実施例1と同様に、塗料汚染性試験、アルキッ
ド樹脂の硬化性試験及び被着材汚染性試験を行ったが、
塗料の汚染は発生せず、アルキッド塗料の硬化阻害はな
く硬化し、また被着材の汚染もなかった。
【0045】実施例8 エバフレックス45Xの添加量を20重量部とし新たに
エバフレックス420(エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、三井デュポンポリケミカル株式会社商品名、酢酸ビ
ニル含有量19重量%)を60重量部添加し、さらに炭
酸カルシウムの添加量を40重量部とした以外は実施例
1と同様にして組成物をえた。この組成物の粘度測定及
び手触りを実施例1と同様に行ったところ、粘度は15
gであり、少しベタツクがパテ状であった。続いて、実
施例1と同様にしてその硬化物性を調べたところ、伸び
は270%、破断強度は7.6g/cm2 であり、弾性
あるゴム状となっていることが確認できた。さらに、実
施例1と同様に、塗料汚染性試験、アルキッド樹脂の硬
化性試験及び被着材汚染性試験を行ったが、塗料の汚染
は発生せず、アルキッド塗料の硬化阻害はなく硬化し、
また被着材の汚染もなかった。
【0046】実施例9 エバフレックス45Xの添加量を20重量部とし新たに
エバフレックス420(エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、三井デュポンポリケミカル株式会社商品名、酢酸ビ
ニル含有量19重量%)を60重量部添加し、さらに炭
酸カルシウムの添加量を50重量部とした以外は実施例
1と同様にして組成物をえた。この組成物の粘度測定及
び手触りを実施例1と同様に行ったところ、粘度は23
gであり、良好なパテ状であった。続いて、実施例1と
同様にしてその硬化物性を調べたところ、伸びは310
%、破断強度は7.6g/cm2 であり、弾性あるゴム
状となっていることが確認できた。さらに、実施例1と
同様に、塗料汚染性試験、アルキッド樹脂の硬化性試験
及び被着材汚染性試験を行ったが、塗料の汚染は発生せ
ず、アルキッド塗料の硬化阻害はなく硬化し、また被着
材の汚染もなかった。
【0047】実施例10 エバフレックス45Xの添加量を20重量部とし新たに
エバフレックス420(エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、三井デュポンポリケミカル株式会社商品名、酢酸ビ
ニル含有量19重量%)を60重量部添加し、さらに炭
酸カルシウムの添加量を800重量部とした以外は実施
例1と同様にして組成物をえた。この組成物の粘度測定
及び手触りを実施例1と同様に行ったところ、粘度は1
710gであり、良好なパテ状であった。続いて、実施
例1と同様にしてその硬化物性を調べたところ、伸びは
30%、破断強度は23.1g/cm2 であり、弾性あ
るゴム状となっていることが確認できた。さらに、実施
例1と同様に、塗料汚染性試験、アルキッド樹脂の硬化
性試験及び被着材汚染性試験を行ったが、塗料の汚染は
発生せず、アルキッド塗料の硬化阻害はなく硬化し、ま
た被着材の汚染もなかった。
【0048】実施例11 エバフレックス45Xの添加量を20重量部とし新たに
エバフレックス420(エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、三井デュポンポリケミカル株式会社商品名、酢酸ビ
ニル含有量19重量%)を60重量部添加し、さらに炭
酸カルシウムの添加量を1000重量部とした以外は実
施例1と同様にして組成物をえた。この組成物の粘度測
定及び手触りを実施例1と同様に行ったところ、粘度は
2000gであり、少し硬いがパテ状であった。続い
て、実施例1と同様にしてその硬化物性を調べたとこ
ろ、伸びは10%、破断強度は35.3g/cm2 であ
り、弾性あるゴム状となっていることが確認できた。さ
らに、実施例1と同様に、塗料汚染性試験、アルキッド
樹脂の硬化性試験及び被着材汚染性試験を行ったが、塗
料の汚染は発生せず、アルキッド塗料の硬化阻害はなく
硬化し、また被着材の汚染もなかった。
【0049】比較例1 MSポリマー20Aを除いた以外は実施例3と同様にし
て、組成物をえた。この組成物の粘度測定及び手触りを
実施例1と同様に行ったところ、粘度は測定不能であ
り、固体化してパテ状でなかった。続いて、実施例1と
同様にしてその硬化物性を調べたところ、伸びは170
0%、破断強度は12.2g/cm2であった。この組
成物についてはパテ状でないため、塗料汚染性試験、ア
ルキッド樹脂の硬化性試験及び被着材汚染性試験を行わ
なかった。
【0050】比較例2 エバフレックス45Xを除いた以外は実施例1と同様に
して、組成物をえた。この組成物の粘度測定及び手触り
を実施例1と同様に行ったところ、粘度は3gであり、
液状化してパテ状でなかった。続いて、実施例1と同様
にしてその硬化物性を調べたところ、伸びは125%、
破断強度は14.0g/cm2 であった。この組成物に
ついてはパテ状でないため、塗料汚染性試験、アルキッ
ド樹脂の硬化性試験及び被着材汚染性試験を行わなかっ
た。
【0051】比較例3 エバフレックス45Xの添加量を60重量部とし、炭酸
カルシウムを除いた以外は実施例1と同様にして、組成
物をえた。この組成物の粘度測定及び手触りを実施例1
と同様に行ったところ、粘度は7gであり、液状化して
パテ状でなかった。続いて、実施例1と同様にしてその
硬化物性を調べたところ、伸びは350%、破断強度は
10.9g/cm2 であった。この組成物についてはパ
テ状でないため、塗料汚染性試験、アルキッド樹脂の硬
化性試験及び被着材汚染性試験を行わなかった。
【0052】比較例4 エバフレックス45X及び炭酸カルシウムを除き、かつ
新たにカネビニールPCM−12(塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合樹脂、鐘淵化学工業株式会社商品名)を80
重量部及びジ(2−エチルヘキシル)フタレート50重
量部を添加した以外は実施例1と同様にして、組成物を
えた。この組成物の粘度測定及び手触りを実施例1と同
様に行ったところ、粘度は200gであり、良好なパテ
状であった。続いて、実施例1と同様にしてその硬化物
性を調べたところ、伸びは60%、破断強度は20.0
g/cm2 であった。しかし、実施例1と同様に、塗料
汚染性試験、アルキッド樹脂の硬化性試験及び被着材汚
染性試験を行ったところ、塗料の汚染があり、アルキッ
ド塗料の硬化阻害が発生して硬化せず、また被着材の汚
染も発生していた。
【0053】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明の一液常温湿
気硬化型組成物によれば、(1)パテ状化することによ
り非常に使いやすくなり、(2)硬化後の物性がゴム状
で目地の動き振動に対応でき、(3)パテ状として使用
する場合には被着材に取り付けるとき垂直面に対しても
止着でき、さらに(4)どのような被着材に対しても被
着材を汚染することがないという大きな効果を奏するも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C09J 123/08 JCH 7107−4J (72)発明者 二村 暁男 東京都品川区東五反田4丁目5番9号 セ メダイン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)室温湿気硬化性有機シリコン化合物 (b)上記室温湿気硬化性有機シリコン化合物と相溶す
    る熱可塑性樹脂 (c)充填剤 を必須成分とする一液常温湿気硬化型組成物。
  2. 【請求項2】 上記(b)熱可塑性樹脂が酢酸ビニル含
    有量が40重量%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合樹
    脂であることを特徴とする請求項1記載の一液常温湿気
    硬化型組成物。
  3. 【請求項3】 上記(a)室温湿気硬化性有機シリコン
    化合物100重量部に対して上記エチレン−酢酸ビニル
    共重合樹脂10〜200重量部、好ましくは20〜10
    00重量部を配合することを特徴とする請求項2記載の
    一液常温湿気硬化型組成物。
  4. 【請求項4】 上記(a)、(b)及び(c)成分にさ
    らに(d)酢酸ビニル含有量が40重量%未満のエチレ
    ン−酢酸ビニル共重合樹脂及び/又はエチレン−エチル
    アクリレート共重合樹脂を配合することを特徴とする請
    求項2記載の一液常温湿気硬化型組成物。
  5. 【請求項5】 上記(b)成分と(d)成分との配合割
    合が重量比で、3:97〜100:0であることを特徴
    とする請求項4記載の一液常温湿気硬化型組成物。
JP30841891A 1991-10-28 1991-10-28 一液常温湿気硬化型組成物 Pending JPH05117533A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09100461A (ja) * 1995-10-03 1997-04-15 Shin Etsu Polymer Co Ltd シリコーンゴム系目地部材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09100461A (ja) * 1995-10-03 1997-04-15 Shin Etsu Polymer Co Ltd シリコーンゴム系目地部材

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