JP2753703B2 - 外壁パネル - Google Patents
外壁パネルInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明はビル等の建物の外壁面を多数個用いて覆う外
壁パネルに関する。 「従来の技術」 従来、ビル等の建物の外壁面に多数個取付けて覆う外
壁パネルは種々あるが、いずれも取付けた場合、外壁パ
ネル間に比較的幅広で奥行きのある隙間の目地ができる
ものであった。 このため、目地部にゴミや埃が溜り建物の美観を著し
く損うという欠点があるとともに、該部より雨水が内部
に浸入しやすいという欠点があった。 また、前述のような欠点を解決するために目地の隙間
に目地部材を嵌入して隙間を塞ぐことも考えられるが、
この場合には目地部材を多数個必要とするため、コスト
アップになるという欠点があった。 「本発明の目的」 本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、取付けた場
合に、外壁パネル間に比較的幅広で奥行きのある隙間の
目地ができないようにして、該部にゴミや埃が溜るのを
防止して建物の美観を損うのを防止するとともに、内部
に雨水が浸入するのを確実に防止することのできる外壁
パネルを得るにある。 「本発明の目的を達成するための手段」 本発明は所定幅寸法で横長に押出し成形された板状の
外壁パネル本体と、この外壁パネル本体の上端部に一体
に押出し成形された内方へ突出する上端部部材と、前記
外壁パネル本体の下部側の内側部に一体に押出し成形さ
れた該外壁パネル本体の下端部とで溝状の嵌合部を形成
する嵌合部形成部材と、前記上端部部材の基部に上方へ
突出成形された他の外壁パネルの嵌合部内に、それぞれ
の外壁パネル本体が略平坦面となるように入込んで嵌合
し、該部の目地部に埃等が溜るのを防ぐとともに、内部
に毛細管現象によって雨水が侵入するのを防ぐ嵌合部材
と、前記上端部部材の先端部に前記嵌合部材と上部位置
の外壁パネルの嵌合部とが嵌合した状態で該上部位置の
外壁パネルの嵌合部形成部材との間に所定の隙間を設け
て上方へ突出するように押出し成形によって一体成形さ
れた上端部が内側に屈曲されたプレート片と、このプレ
ート片の上端部に上方へ突出するように押出し成形によ
って一定成形された先端部が外側に屈曲された前記外壁
パネル本体を建物の外壁面に係止することのできる係止
部材とからなることを特徴としている。 「本発明の実施例」 以下、図面に示す実施例により、本発明を詳細に説明
する。 第１図ないし第10図の実施例において、１はビル等の
建物２の外壁面３を該外壁面３に本実施例では縦方向に
所定間隔で固定された複数本のベース材４を介して縦お
よび横方向に多数個接続設置して覆うアルミ等の金属材
で形成された本発明の外壁パネルで、この外壁パネル１
は所定幅寸法で横長に押出し成形された板状の外壁パネ
ル本体５と、この外壁パネル本体５の上端部に一体に押
出し成形された内方、すなわち建物２の外壁面３側へ突
出する上端部部材６と、前記外壁パネル本体５の下側部
の内側面に一体に押出し成形された該外壁パネル本体５
の下端部とで溝状の嵌合部７を形成する嵌合部形成部材
８と、前記上端部部材６の基部に上方へ突出された他の
外壁パネル１の嵌合部７にそれぞれの外壁パネル本体
５、５が略平坦面となるように入込んだ状態で嵌合し、
該部の目地部９となる部位にゴミや埃が溜るのを防ぐと
ともに、内部に雨水等が侵入するのを防ぐ嵌合部材10
と、前記上端部部材６の先端部に上方へ押出し成形によ
って一体に形成された前記外壁パネル本体５を前記建物
２の外壁面３に固設された前記ベース材４に係止具11で
係止される係止部材12とから構成されている。 前記外壁パネル本体５は、例えば200〜300mmの幅で、
長さが４〜5mの寸法に形成され、内側面の略中央部の横
方向にはＴ字状の補強リブ13が一体に突出成形されてい
る。 なお、この補強リブ13は左右両端部が所定寸法量切欠
かれて、後述する水切りジョイントが挿入できるように
なっている。 前記上端部部材６は前記外壁パネル本体５に対して直
角に突出成形されている。 前記嵌合部成形部材８は逆Ｌ字状に形成され、垂直辺
部8aが前記外壁パネル本体５の下端部と平行状態に突出
成形されている。 前記嵌合部材10は前記嵌合部７の深さと同じ高さ寸法
に突出成形され、他の外壁パネル１の嵌合部７と嵌合し
た時に雨水が毛細管現象によって内部に侵入するのを防
止できるように、上端部に山形形状となる切欠き14、14
が形成され、かつ、内側面に複数本の水切り溝15が設け
られている。 前記係止部材12は前記上端部部材６の先端部に嵌合部
材10と嵌合部７とを嵌合した状態で他の外壁パネル１の
嵌合部形成部材８との間に措定の隙間16を設けて上方へ
突出された上端が内側へ直角に屈曲したプレート片17
と、このプレート片17の上端部に上方へ突設され先端部
が外側に屈曲された前記係止具11によって横方向にスラ
イド可能に支持される係合部18とで構成され、該係合支
持部18の下端部にはジョイントストッパー19が下方へ突
設されている。 前記ベース材４は第６図に示すように前面壁4aに所定
間隔でボルト挿入孔4bが設けられた断面コ字状の縦長に
形成され、複数本のアンカーボルト20で建物２の外壁面
３に固設されている。 前記係止具11は第６図に示すように、前記ベース材４
の前面壁4aにビス21で固定されるようにビス挿入孔11a
が設けられている。 22は横方向に接続された前記外壁パネル１、１間の隙
間より侵入する雨水を内部に侵入させることなく下流側
へ排水する水切りジョイントで、この水切りジョイント
22は第７図および第８図に示すように上部が前記外壁パ
ネル１の上端部部材６および係止部材12のプレート片17
に沿ってＬ字状に、下部が前記嵌合部形成部材８に沿っ
て逆Ｌ字状にそれぞれ屈曲した水切りジョイント本体23
と、この水切りジョイント本体23の前面側の縦方向に多
数本形成された横方向に隣り合う前記外壁パネル１、１
間の隙間より侵入する雨水を下方へ導くガイド溝24と、
これらのガイド溝24の両側のガイド溝24、24に嵌合され
た前記外壁パネル１、１の内側面と密接して雨水が内部
に侵入するのを防ぐゴム製のパッキン部材25、25とで構
成されている。 26は建物２のコーナー部の外壁面３を覆う２個の外壁
パネル１、１を接続する接続金具で、この接続金具26は
アングル材で形成されている。 上記構成の外壁パネル１にあっては、建物２の外壁面
３に取付ける場合には、まずベース材４を所定間隔で外
壁面３にアンカーボルト20で固定する。 しかる後、固設された複数本のベース材４の所定位
置、例えば、下部側の中央部位置にセットし、該セット
した外壁パネル１の係止部材12を係止具11で係止状態に
装着し、この状態で該係止具11をベース材４にビス21で
固定して取付ける。 次に取付けられた外壁パネル１の左右両端部の内側に
水切りジョイント22を略半分突出した状態に差込み、次
の外壁パネル１を略半分突出している水切りジョイント
22を若干の隙間を設けた状態で覆うようにセットして、
取付け済の外壁パネル１と同様に複数個の係止具11で係
止部材12を係止し、順次前述と同様に水切りジョイント
22、外壁パネル１を交互に取付けて左右方向へと取付け
を行なう。 この時、建物２のコーナー部にきたら、あらかじめ一
端をコーナー角に対応させた面取りを施した２個の外壁
パネル１、１を接続金具26でビス27固定して接続し、内
側コーナー部にシール材28を充填した状態で取付ける。 こうして１列目が終了すれば、取付け済の外壁パネル
１の嵌合部材10に別の外壁パネル１の嵌合部７を外壁パ
ネル本体５、５に隙間がない状態に嵌合させて、係止具
11で前述のように係止部材12を係止することによって２
列目の設置を始め、この２列目の始めの外壁パネル１の
取付けが終了すれば、１列目と同様に順次水切りジョイ
ント22、外壁パネル１と交互に取付けて設置する。 しかる後、前述の要領で順次２列目と同様に３列、４
列と建物２の上部側へと取付けることによって、建物２
の外壁面３全面に第１図に示すように取付けることがで
きる。 このように外壁パネル１の嵌合部材10と、他の外壁ぱ
ねる１の嵌合部７とを嵌合させた状態で取付けることに
よって、それぞれの外壁パネル１、１の外壁パネル本体
５、５間に隙間が生じない平坦面の状態にできるので、
従来のように外壁パネル１、１間の目地部９にゴムや埃
が溜ることがない。 また、嵌合部材10には切欠き14、14や複数本の水切り
溝15を設けているので、嵌合部７内に嵌合した際に、内
部に空間が生じるので、外壁パネル本体５、５間の目地
部９より雨水が入った場合でも建物２の外壁面３の内側
に侵入するのを確実に防ぐことができる。 なお、外壁パネル本体５、５間に任意の隙間を取った
状態に嵌合部材10と嵌合部７とを嵌合させて施工して
も、上端部材６の基部に嵌合部材10が突出しているの
で、外壁パネル１、１間にできる目地部９、すなわち、
外壁パネル本体５の上端部にゴミや埃が溜ることがな
い。 「発明の異なる実施例」 次に第11図ないし第17図に示す本発明の異なる実施例
につき説明する。なお、これらの実施例の説明に当っ
て、前記本発明の実施例と同一構成部分には同一符号を
付して重複する説明を省略する。 第11図ないし第13図の実施例において、前記本発明の
実施例と主に異なる点は、嵌合部材10Aの先端側をドラ
イバー等で押広げることによって拡開できるように略Ｕ
字状の溝29を設けた点で、このうよに嵌合部材10Aに溝2
9を設けることにより、他の外壁パネル１の嵌合部７の
幅寸法にバラツキがある場合でも、嵌合部材10Aの先端
側をドライバー等で押広げることによって、嵌合部７に
適したガタツキのない嵌合状態にできる。 第14図ないし第16図の実施例において、前記第11図な
いし第13図の実施例と主に異なる点は、嵌合部材10Bに
設ける溝29を該嵌合部材10Bの内側面寄りに設けて内側
面をドライバー等で拡開できるようにするとともに、外
側面の中央部に水切り溝15を設けた点と、外壁パネル本
体５の内側面に補強リブ13を所定幅で２個設けた点で、
このように嵌合部材10Bに溝29および水切り溝15を設け
てもよい。また、外壁パネル本体５の内側面に補強リブ
13を所定幅で２個設けることにより、より強い強度にで
きる。 第17図の実施例において、前記本発明の実施例と主に
異なる点は、外壁パネル１の上端部部材６の上端部と、
他の外壁パネル１の嵌合部７の下端部との間に隙間を有
する比較的広幅の目地部9Aを形成して接続した点で、こ
の場合、前記嵌合部７と混合部材10との嵌合強度が充分
でなくなる嵌合状態となる場合には隙間16部にクサビ30
を所定間隔で複数個打込んで、嵌合強度の補強を図ると
よい。 なお、31は外壁パネル１、１の対応する嵌合部７、７
の端部に形成された切り欠き部32、32にそれぞれ両端部
を嵌合固定させた目隠しプレートである。 「本発明の効果」 以上の説明から明らかなように本発明にあっては、次
に列挙する効果がある。 （１）所定幅寸法で横長に押出し成形された板状の外壁
パネル本体と、この外壁パネル本体の上端部に一体に押
出し成形された内方へ突出する上端部部材と、前記外壁
パネル本体の下部側の内側面に一体に押出し成形された
該外壁パネル本体の下端部とで溝状の嵌合部を形成する
嵌合部形成部材と、前記上端部部材の基部に上方へ突出
成形された他の外壁パネルの嵌合部内に、それぞれの外
壁パネル本体が略平坦面となるように入込んで嵌合し、
該部の目地部に埃等が溜るのを防ぐとともに、内部に毛
細管現象によって雨水等が侵入するのを防ぐ嵌合部材
と、前記上端部部材の先端部に前記嵌合部材と上部位置
の外壁パネルの嵌合部とが嵌合した状態で該上部位置の
外壁パネルの嵌合部形成部材との間に所定の隙間を設け
て上方へ突出するように押出し成形によって一体成形さ
れた上端部が内側に屈曲されたプレート片と、このプレ
ート片の上端部に上方へ突出するように押出し成形によ
って一体成形された先端部が外側に屈曲された前記外壁
パネル本体を建物の外壁面に係止することのできる係止
部材とで構成しているので、嵌合部材に他の外側パネル
の嵌合部をそれぞれの外壁パネル本体が平坦面となるよ
うに入込ませて嵌合して設置できる。 したがって、取付けた場合でも従来のように外壁パネ
ル間に幅広で奥行きのある目地にならないので、該部に
ゴミや埃が溜ることがない。 （２）前記（１）によって、他の外壁パネルとの間の目
地部にゴミや埃が溜らないようにできるので、建物の美
観を損うことがない。 （３）前記（１）によって、押出し成形によって製造し
ているので、寸法精度の安定した高品質の製品を安価に
製造することができる。 （４）前記（１）によって、外壁パネル本体を横長に成
形しているので、取付け作業を行う場合、作業者は横に
並んで作業できる。 したがって、施工が容易である。 （５）前記（１）によって、建物の外壁面の下部位置に
固定された外壁パネルの上部の嵌合部材に上部に位置さ
せる外壁パネルの下部の嵌合部を嵌合させた後、上部の
係止部材を係止具によって建物の外壁面に係止すること
のできる。 したがって、接続する外壁パネルを直接位置決めした
後、固定することができるので、外壁パネル間に隙間な
く確実に嵌合固定された状態で取付けることができると
ともに、楽に一人でも取り付け作業を行うことができ
る。 すなわち、従来のように建物の外壁面にあらかじめ寸
法を決めて係止具を固定した後、（外壁パネルに係止具
を取付けてから係止具を建物の外壁面に取付けることが
できない構造であるため）上下部位の係止具に外壁パネ
ルの上下部位の係合片を係合させるものは外壁パネルの
位置決めが上下部位の係止具の取付け位置により決ま
り、係止具の取付け位置の設定に苦労するとともに、外
壁パネルや係止具の寸法誤差によって外壁パネル間に隙
間が生じたり、係止具と外壁パネルとの係合が十分にな
されないという欠点を本願は解消することができる。
壁パネルに関する。 「従来の技術」 従来、ビル等の建物の外壁面に多数個取付けて覆う外
壁パネルは種々あるが、いずれも取付けた場合、外壁パ
ネル間に比較的幅広で奥行きのある隙間の目地ができる
ものであった。 このため、目地部にゴミや埃が溜り建物の美観を著し
く損うという欠点があるとともに、該部より雨水が内部
に浸入しやすいという欠点があった。 また、前述のような欠点を解決するために目地の隙間
に目地部材を嵌入して隙間を塞ぐことも考えられるが、
この場合には目地部材を多数個必要とするため、コスト
アップになるという欠点があった。 「本発明の目的」 本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、取付けた場
合に、外壁パネル間に比較的幅広で奥行きのある隙間の
目地ができないようにして、該部にゴミや埃が溜るのを
防止して建物の美観を損うのを防止するとともに、内部
に雨水が浸入するのを確実に防止することのできる外壁
パネルを得るにある。 「本発明の目的を達成するための手段」 本発明は所定幅寸法で横長に押出し成形された板状の
外壁パネル本体と、この外壁パネル本体の上端部に一体
に押出し成形された内方へ突出する上端部部材と、前記
外壁パネル本体の下部側の内側部に一体に押出し成形さ
れた該外壁パネル本体の下端部とで溝状の嵌合部を形成
する嵌合部形成部材と、前記上端部部材の基部に上方へ
突出成形された他の外壁パネルの嵌合部内に、それぞれ
の外壁パネル本体が略平坦面となるように入込んで嵌合
し、該部の目地部に埃等が溜るのを防ぐとともに、内部
に毛細管現象によって雨水が侵入するのを防ぐ嵌合部材
と、前記上端部部材の先端部に前記嵌合部材と上部位置
の外壁パネルの嵌合部とが嵌合した状態で該上部位置の
外壁パネルの嵌合部形成部材との間に所定の隙間を設け
て上方へ突出するように押出し成形によって一体成形さ
れた上端部が内側に屈曲されたプレート片と、このプレ
ート片の上端部に上方へ突出するように押出し成形によ
って一定成形された先端部が外側に屈曲された前記外壁
パネル本体を建物の外壁面に係止することのできる係止
部材とからなることを特徴としている。 「本発明の実施例」 以下、図面に示す実施例により、本発明を詳細に説明
する。 第１図ないし第10図の実施例において、１はビル等の
建物２の外壁面３を該外壁面３に本実施例では縦方向に
所定間隔で固定された複数本のベース材４を介して縦お
よび横方向に多数個接続設置して覆うアルミ等の金属材
で形成された本発明の外壁パネルで、この外壁パネル１
は所定幅寸法で横長に押出し成形された板状の外壁パネ
ル本体５と、この外壁パネル本体５の上端部に一体に押
出し成形された内方、すなわち建物２の外壁面３側へ突
出する上端部部材６と、前記外壁パネル本体５の下側部
の内側面に一体に押出し成形された該外壁パネル本体５
の下端部とで溝状の嵌合部７を形成する嵌合部形成部材
８と、前記上端部部材６の基部に上方へ突出された他の
外壁パネル１の嵌合部７にそれぞれの外壁パネル本体
５、５が略平坦面となるように入込んだ状態で嵌合し、
該部の目地部９となる部位にゴミや埃が溜るのを防ぐと
ともに、内部に雨水等が侵入するのを防ぐ嵌合部材10
と、前記上端部部材６の先端部に上方へ押出し成形によ
って一体に形成された前記外壁パネル本体５を前記建物
２の外壁面３に固設された前記ベース材４に係止具11で
係止される係止部材12とから構成されている。 前記外壁パネル本体５は、例えば200〜300mmの幅で、
長さが４〜5mの寸法に形成され、内側面の略中央部の横
方向にはＴ字状の補強リブ13が一体に突出成形されてい
る。 なお、この補強リブ13は左右両端部が所定寸法量切欠
かれて、後述する水切りジョイントが挿入できるように
なっている。 前記上端部部材６は前記外壁パネル本体５に対して直
角に突出成形されている。 前記嵌合部成形部材８は逆Ｌ字状に形成され、垂直辺
部8aが前記外壁パネル本体５の下端部と平行状態に突出
成形されている。 前記嵌合部材10は前記嵌合部７の深さと同じ高さ寸法
に突出成形され、他の外壁パネル１の嵌合部７と嵌合し
た時に雨水が毛細管現象によって内部に侵入するのを防
止できるように、上端部に山形形状となる切欠き14、14
が形成され、かつ、内側面に複数本の水切り溝15が設け
られている。 前記係止部材12は前記上端部部材６の先端部に嵌合部
材10と嵌合部７とを嵌合した状態で他の外壁パネル１の
嵌合部形成部材８との間に措定の隙間16を設けて上方へ
突出された上端が内側へ直角に屈曲したプレート片17
と、このプレート片17の上端部に上方へ突設され先端部
が外側に屈曲された前記係止具11によって横方向にスラ
イド可能に支持される係合部18とで構成され、該係合支
持部18の下端部にはジョイントストッパー19が下方へ突
設されている。 前記ベース材４は第６図に示すように前面壁4aに所定
間隔でボルト挿入孔4bが設けられた断面コ字状の縦長に
形成され、複数本のアンカーボルト20で建物２の外壁面
３に固設されている。 前記係止具11は第６図に示すように、前記ベース材４
の前面壁4aにビス21で固定されるようにビス挿入孔11a
が設けられている。 22は横方向に接続された前記外壁パネル１、１間の隙
間より侵入する雨水を内部に侵入させることなく下流側
へ排水する水切りジョイントで、この水切りジョイント
22は第７図および第８図に示すように上部が前記外壁パ
ネル１の上端部部材６および係止部材12のプレート片17
に沿ってＬ字状に、下部が前記嵌合部形成部材８に沿っ
て逆Ｌ字状にそれぞれ屈曲した水切りジョイント本体23
と、この水切りジョイント本体23の前面側の縦方向に多
数本形成された横方向に隣り合う前記外壁パネル１、１
間の隙間より侵入する雨水を下方へ導くガイド溝24と、
これらのガイド溝24の両側のガイド溝24、24に嵌合され
た前記外壁パネル１、１の内側面と密接して雨水が内部
に侵入するのを防ぐゴム製のパッキン部材25、25とで構
成されている。 26は建物２のコーナー部の外壁面３を覆う２個の外壁
パネル１、１を接続する接続金具で、この接続金具26は
アングル材で形成されている。 上記構成の外壁パネル１にあっては、建物２の外壁面
３に取付ける場合には、まずベース材４を所定間隔で外
壁面３にアンカーボルト20で固定する。 しかる後、固設された複数本のベース材４の所定位
置、例えば、下部側の中央部位置にセットし、該セット
した外壁パネル１の係止部材12を係止具11で係止状態に
装着し、この状態で該係止具11をベース材４にビス21で
固定して取付ける。 次に取付けられた外壁パネル１の左右両端部の内側に
水切りジョイント22を略半分突出した状態に差込み、次
の外壁パネル１を略半分突出している水切りジョイント
22を若干の隙間を設けた状態で覆うようにセットして、
取付け済の外壁パネル１と同様に複数個の係止具11で係
止部材12を係止し、順次前述と同様に水切りジョイント
22、外壁パネル１を交互に取付けて左右方向へと取付け
を行なう。 この時、建物２のコーナー部にきたら、あらかじめ一
端をコーナー角に対応させた面取りを施した２個の外壁
パネル１、１を接続金具26でビス27固定して接続し、内
側コーナー部にシール材28を充填した状態で取付ける。 こうして１列目が終了すれば、取付け済の外壁パネル
１の嵌合部材10に別の外壁パネル１の嵌合部７を外壁パ
ネル本体５、５に隙間がない状態に嵌合させて、係止具
11で前述のように係止部材12を係止することによって２
列目の設置を始め、この２列目の始めの外壁パネル１の
取付けが終了すれば、１列目と同様に順次水切りジョイ
ント22、外壁パネル１と交互に取付けて設置する。 しかる後、前述の要領で順次２列目と同様に３列、４
列と建物２の上部側へと取付けることによって、建物２
の外壁面３全面に第１図に示すように取付けることがで
きる。 このように外壁パネル１の嵌合部材10と、他の外壁ぱ
ねる１の嵌合部７とを嵌合させた状態で取付けることに
よって、それぞれの外壁パネル１、１の外壁パネル本体
５、５間に隙間が生じない平坦面の状態にできるので、
従来のように外壁パネル１、１間の目地部９にゴムや埃
が溜ることがない。 また、嵌合部材10には切欠き14、14や複数本の水切り
溝15を設けているので、嵌合部７内に嵌合した際に、内
部に空間が生じるので、外壁パネル本体５、５間の目地
部９より雨水が入った場合でも建物２の外壁面３の内側
に侵入するのを確実に防ぐことができる。 なお、外壁パネル本体５、５間に任意の隙間を取った
状態に嵌合部材10と嵌合部７とを嵌合させて施工して
も、上端部材６の基部に嵌合部材10が突出しているの
で、外壁パネル１、１間にできる目地部９、すなわち、
外壁パネル本体５の上端部にゴミや埃が溜ることがな
い。 「発明の異なる実施例」 次に第11図ないし第17図に示す本発明の異なる実施例
につき説明する。なお、これらの実施例の説明に当っ
て、前記本発明の実施例と同一構成部分には同一符号を
付して重複する説明を省略する。 第11図ないし第13図の実施例において、前記本発明の
実施例と主に異なる点は、嵌合部材10Aの先端側をドラ
イバー等で押広げることによって拡開できるように略Ｕ
字状の溝29を設けた点で、このうよに嵌合部材10Aに溝2
9を設けることにより、他の外壁パネル１の嵌合部７の
幅寸法にバラツキがある場合でも、嵌合部材10Aの先端
側をドライバー等で押広げることによって、嵌合部７に
適したガタツキのない嵌合状態にできる。 第14図ないし第16図の実施例において、前記第11図な
いし第13図の実施例と主に異なる点は、嵌合部材10Bに
設ける溝29を該嵌合部材10Bの内側面寄りに設けて内側
面をドライバー等で拡開できるようにするとともに、外
側面の中央部に水切り溝15を設けた点と、外壁パネル本
体５の内側面に補強リブ13を所定幅で２個設けた点で、
このように嵌合部材10Bに溝29および水切り溝15を設け
てもよい。また、外壁パネル本体５の内側面に補強リブ
13を所定幅で２個設けることにより、より強い強度にで
きる。 第17図の実施例において、前記本発明の実施例と主に
異なる点は、外壁パネル１の上端部部材６の上端部と、
他の外壁パネル１の嵌合部７の下端部との間に隙間を有
する比較的広幅の目地部9Aを形成して接続した点で、こ
の場合、前記嵌合部７と混合部材10との嵌合強度が充分
でなくなる嵌合状態となる場合には隙間16部にクサビ30
を所定間隔で複数個打込んで、嵌合強度の補強を図ると
よい。 なお、31は外壁パネル１、１の対応する嵌合部７、７
の端部に形成された切り欠き部32、32にそれぞれ両端部
を嵌合固定させた目隠しプレートである。 「本発明の効果」 以上の説明から明らかなように本発明にあっては、次
に列挙する効果がある。 （１）所定幅寸法で横長に押出し成形された板状の外壁
パネル本体と、この外壁パネル本体の上端部に一体に押
出し成形された内方へ突出する上端部部材と、前記外壁
パネル本体の下部側の内側面に一体に押出し成形された
該外壁パネル本体の下端部とで溝状の嵌合部を形成する
嵌合部形成部材と、前記上端部部材の基部に上方へ突出
成形された他の外壁パネルの嵌合部内に、それぞれの外
壁パネル本体が略平坦面となるように入込んで嵌合し、
該部の目地部に埃等が溜るのを防ぐとともに、内部に毛
細管現象によって雨水等が侵入するのを防ぐ嵌合部材
と、前記上端部部材の先端部に前記嵌合部材と上部位置
の外壁パネルの嵌合部とが嵌合した状態で該上部位置の
外壁パネルの嵌合部形成部材との間に所定の隙間を設け
て上方へ突出するように押出し成形によって一体成形さ
れた上端部が内側に屈曲されたプレート片と、このプレ
ート片の上端部に上方へ突出するように押出し成形によ
って一体成形された先端部が外側に屈曲された前記外壁
パネル本体を建物の外壁面に係止することのできる係止
部材とで構成しているので、嵌合部材に他の外側パネル
の嵌合部をそれぞれの外壁パネル本体が平坦面となるよ
うに入込ませて嵌合して設置できる。 したがって、取付けた場合でも従来のように外壁パネ
ル間に幅広で奥行きのある目地にならないので、該部に
ゴミや埃が溜ることがない。 （２）前記（１）によって、他の外壁パネルとの間の目
地部にゴミや埃が溜らないようにできるので、建物の美
観を損うことがない。 （３）前記（１）によって、押出し成形によって製造し
ているので、寸法精度の安定した高品質の製品を安価に
製造することができる。 （４）前記（１）によって、外壁パネル本体を横長に成
形しているので、取付け作業を行う場合、作業者は横に
並んで作業できる。 したがって、施工が容易である。 （５）前記（１）によって、建物の外壁面の下部位置に
固定された外壁パネルの上部の嵌合部材に上部に位置さ
せる外壁パネルの下部の嵌合部を嵌合させた後、上部の
係止部材を係止具によって建物の外壁面に係止すること
のできる。 したがって、接続する外壁パネルを直接位置決めした
後、固定することができるので、外壁パネル間に隙間な
く確実に嵌合固定された状態で取付けることができると
ともに、楽に一人でも取り付け作業を行うことができ
る。 すなわち、従来のように建物の外壁面にあらかじめ寸
法を決めて係止具を固定した後、（外壁パネルに係止具
を取付けてから係止具を建物の外壁面に取付けることが
できない構造であるため）上下部位の係止具に外壁パネ
ルの上下部位の係合片を係合させるものは外壁パネルの
位置決めが上下部位の係止具の取付け位置により決ま
り、係止具の取付け位置の設定に苦労するとともに、外
壁パネルや係止具の寸法誤差によって外壁パネル間に隙
間が生じたり、係止具と外壁パネルとの係合が十分にな
されないという欠点を本願は解消することができる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の一実施例を示す外壁パネルを設置した
状態の建物の説明図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿う
断面図、第３図は中間部を省略した外壁パネルの平面
図、第４図は中間部を省略した外壁パネルの正面図、第
５図は外壁パネルの側面図、第６図はベース材と係止具
の関係を示す説明図、第７図は水切りジョイントの斜視
図、第８図は第７図のＢ−Ｂ線に沿う断面図、第９図は
接続金具の説明図、第10図は接続金具で接続した状態の
建物のコーナー部に取付ける外壁パネルの説明図、第11
図ないし第13図、第14図ないし第16図、第17図はそれぞ
れ本発明の異なる実施例を示す説明図である。 1:外壁パネル、2:建物、 3:外壁面、4:ベース材、 5:外壁パネル本体、6:上端部部材、 7:嵌合部、8:嵌合部形成部材、 ９、9A:目地部、 10、10A、10B:嵌合部材、 11:係止具、12:係止部材、 13:補強リブ、14:切欠き、 15:水切り溝、16:隙間、 17:プレート片、18:係合支持部、 19:ジョイントストッパー、 20:アンカーボルト、21:ビス、 22:水切りジョイント、 23:水切りジョイント本体、 24:ガイド溝、25:パッキン部材、 26:接続金具、27:ビス、 28:シール材、29:溝、 30:クサビ、31:目隠しプレート、 32:切り欠き部。
状態の建物の説明図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿う
断面図、第３図は中間部を省略した外壁パネルの平面
図、第４図は中間部を省略した外壁パネルの正面図、第
５図は外壁パネルの側面図、第６図はベース材と係止具
の関係を示す説明図、第７図は水切りジョイントの斜視
図、第８図は第７図のＢ−Ｂ線に沿う断面図、第９図は
接続金具の説明図、第10図は接続金具で接続した状態の
建物のコーナー部に取付ける外壁パネルの説明図、第11
図ないし第13図、第14図ないし第16図、第17図はそれぞ
れ本発明の異なる実施例を示す説明図である。 1:外壁パネル、2:建物、 3:外壁面、4:ベース材、 5:外壁パネル本体、6:上端部部材、 7:嵌合部、8:嵌合部形成部材、 ９、9A:目地部、 10、10A、10B:嵌合部材、 11:係止具、12:係止部材、 13:補強リブ、14:切欠き、 15:水切り溝、16:隙間、 17:プレート片、18:係合支持部、 19:ジョイントストッパー、 20:アンカーボルト、21:ビス、 22:水切りジョイント、 23:水切りジョイント本体、 24:ガイド溝、25:パッキン部材、 26:接続金具、27:ビス、 28:シール材、29:溝、 30:クサビ、31:目隠しプレート、 32:切り欠き部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭53−99622（ＪＰ，Ａ)
実公 昭36−21138（ＪＰ，Ｙ１)
実願 昭54−101407号（実開 昭56−
19607号）の願書に添付した明細書及び
図面の内容を撮影したマイクロフィルム
（ＪＰ，Ｕ)
実願 昭60−96344号（実開 昭62−
4541号）の願書に添付した明細書及び図
面の内容を撮影したマイクロフィルム
（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．所定幅寸法で横長に押出し成形された板状の外壁パ
ネル本体と、この外壁パネル本体の上端部に一体に押出
し成形された内方へ突出する上端部部材と、前記外壁パ
ネル本体の下部側の内側面に一体に押出し成形された該
外壁パネル本体の下端部とで溝状の嵌合部を形成する嵌
合部形成部材と、前記上端部部材の基部に上方へ突出成
形された他の外壁パネルの嵌合部内に、それぞれの外壁
パネル本体が略平坦面となるように入込んで嵌合し、該
部の目地部に埃等が溜るのを防ぐとともに、内部に毛細
管現象によって雨水等が侵入するのを防ぐ嵌合部材と、
前記上端部部材の先端部に前記嵌合部材と上部位置の外
壁パネルの嵌合部とが嵌合した状態で該上部位置の外壁
パネルの嵌合部形成部材との間に所定の隙間を設けて上
方へ突出するように押出し成形によって一体成形された
上端部が内側に屈曲されたプレート片と、このプレート
片の上端部に上方へ突出するように押出し成形によって
一体成形された先端部が外側に屈曲された前記外壁パネ
ル本体を建物の外壁面に係止することのできる係止部材
とからなることを特徴とする外壁パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62200671A JP2753703B2 (ja) | 1987-08-11 | 1987-08-11 | 外壁パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62200671A JP2753703B2 (ja) | 1987-08-11 | 1987-08-11 | 外壁パネル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6443664A JPS6443664A (en) | 1989-02-15 |
| JP2753703B2 true JP2753703B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=16428299
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62200671A Expired - Fee Related JP2753703B2 (ja) | 1987-08-11 | 1987-08-11 | 外壁パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2753703B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011174344A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Nippon Aaku Kaihatsu Kk | サイディングの防水構造 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0816391B2 (ja) * | 1989-12-29 | 1996-02-21 | 三洋工業株式会社 | 外装パネルの取付方法及び取付構造 |
| JP3731106B2 (ja) * | 1999-11-08 | 2006-01-05 | 三菱電機株式会社 | 手乾燥装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58544B2 (ja) * | 1977-02-09 | 1983-01-07 | 株式会社クボタ | パネルの目地構造 |
| JPS637629Y2 (ja) * | 1979-07-23 | 1988-03-04 |
-
1987
- 1987-08-11 JP JP62200671A patent/JP2753703B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011174344A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Nippon Aaku Kaihatsu Kk | サイディングの防水構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6443664A (en) | 1989-02-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |