JP2750681B2 - 芝地用コア排除装置及びそれを備えた作業車 - Google Patents

芝地用コア排除装置及びそれを備えた作業車

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JP2750681B2 JP5674196A JP5674196A JP2750681B2 JP 2750681 B2 JP2750681 B2 JP 2750681B2 JP 5674196 A JP5674196 A JP 5674196A JP 5674196 A JP5674196 A JP 5674196A JP 2750681 B2 JP2750681 B2 JP 2750681B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は芝地用コア排除装置
及びそれを備えた作業車に関するものである。更に詳し
くは、例えばゴルフ場のグリーンの補修の際、コア抜き
装置によって抜き取られるコアをスイーパーなどの作業
車の車輪の軌道上から排除する芝地用コア排除装置及び
それを備えた作業車に関するものである。
【0002】
【従来技術】ゴルフ場の整備項目の一つに、グリーンな
どの芝の根の成長を促進するためにエアレーションとい
う作業項目がある。このエアレーションとは、コア抜き
装置を使用してグリーンなどの芝地に、約直径6mm〜
16mm、深さ80mmほどの金属製の筒を、芝地とほ
ぼ垂直になるように差し込んで、当該部分のコア(前記
金属製の筒内に入り込んだ土)を抜き取り、そこに穴を
あける作業のことである。通常、このエアレーションの
際に抜き取られたコアは、芝地上に一旦まき捨てられ、
後に手作業またはスイーパーなどの作業車で回収され
る。
【0003】この芝地上にまき捨てられたコアは、エア
レーションを行うコア抜き装置を備えた作業車や他の作
業車の車輪により踏みつぶされてしまうことがある。コ
アが踏みつぶされると、コアがめり込んで芝地が凸凹に
なったり、コアが除去しにくくなったり、更にはコア抜
き装置により開けた穴を塞いでしまったりするので、作
業効率を低下させる原因のひとつとなっていた。
【0004】その対策として、図8に示すように作業車
の車輪の前方に取り付けて、コアを車輪の軌道上より排
除する排除装置が使用されている。この排除装置は、長
い板状のコア排除部材5と、このコア排除部材5を作業
車に取り付ける取着部材6とを備えている。コア排除部
材5は、芝地とほぼ垂直になるように、かつコアが作業
車の外側または内側へ排除されるように進行方向に対し
て30°〜75°ほどの角度をもって取り付けてある。
この排除装置を備えた作業車によれば、コアはコア排除
部材5の排除面に当たって車輪の軌道上から排除され、
走行中に車輪によってコアを踏むことはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この排除装置
には、次に示すような課題があった。すなわち、進行方
向に対するコア排除部材5の角度(α)を浅く(例え
ば、30°)すれば、コアはコア排除部材5との摩擦抵
抗も少なく車輪の軌道上からスムーズに排除されるが、
反面、作業幅は狭くなる。また、一定の作業幅を確保す
るためにコア排除部材5の長さを長くすると、芝地の起
伏に対応しにくくなり、コアの排除残しが多くなる。
【0006】また、同じ作業幅で、反対に進行方向に対
するコア排除部材5の角度(α)を深く(例えば、75
°)すれば、角度が浅い場合と比較してコア排除部材5
の長さを短くすることができる。この場合、芝地の起伏
に対応し易くなり、コアの排除残しを少なくすることが
できる。しかし、反面、コアはコア排除部材5との摩擦
抵抗が大きくなるため、排除されにくくなり、コアがコ
ア排除部材5の排除面に溜って乗り越えたり、つぶれて
しまうことがある。
【0007】また、従来の排除装置には、使用時におい
てコアがコア排除部材に当たることにより作業車進行方
向に対して常に横向きの力がかかるので、排除装置自体
は安定した状態を保ちにくかった。更に、このコア排除
部材は芝地とほぼ垂直になるように取り付けられている
ので、芝地に起伏がある場合に、芝地の凸部にコア排除
部材の先端部が食い込んで芝地を傷めてしまったり、芝
地の凹部との間にコアを挟んで押しつぶしたりして排除
残しが生じることがあった。
【0008】本発明は、上記課題を解消するもので、ゴ
ルフ場のグリーンなどでエアレーション作業を行う場合
に、芝地にまき捨てられたコアを作業車の車輪の軌道上
から芝地を傷めることなく効率よく排除することができ
る芝地用コア排除装置及びそれを備えた作業車を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、作業車の車輪の前方に配置され、芝地上に
あるコアを上記車輪の軌道上から排除する芝地用コア排
除装置であって、この装置は、コアを左右に振り分ける
コア排除部材と、当該コア排除部材を上記作業車に取着
する取着手段と、上記コア排除部材が走行面の形状に追
従して姿勢を変えることができるようにする手段と、を
備えている、芝地用コア排除装置である。
【0010】第2の発明にあっては、コア排除部材の排
除面は、作業車の進行に伴ってコアをすくい上げるよう
に傾斜させてある、第1の発明に係る芝地用コア排除装
置である。
【0011】第3の発明にあっては、コア排除部材の前
部に、当該前部が走行面に食込まないようにする誘導部
材が設けてある、第1または第2の発明に係る芝地用コ
ア排除装置である。
【0012】第4の発明にあっては、コア排除部材の底
部に、芝地と当接する滑り部材が設けてある、第1ない
し第3の発明に係る芝地用コア排除装置である。
【0013】第5の発明にあっては、取着手段とコア排
除部材との取り付け位置は、コア排除部材の重心より進
行方向側にずらしてある、第1ないし第4の発明に係る
芝地用コア排除装置である。
【0014】第6の発明にあっては、第1ないし第5の
発明に係る芝地用コア排除装置を備えている、芝地用コ
ア排除装置を備えた作業車である。
【0015】(作 用)コア排除部材を作業車の車輪の
前方に取り付け、芝面に当接させて作業車を走行すれ
ば、作業車の車輪の軌道上にあるコアは、コア排除部材
によって左右方向へ排除される。また、コア排除部材は
実質的にV形あるいはそれに類似する形状となり、コア
排除部材の全体の長さが同じである場合、従来の直線上
のコア排除部材と比較して、前後の長さが短くなるの
で、芝地の形状に追従しやすい。コア排除部材が走行面
の形状に追従して姿勢を変えることができるようにする
手段を備えているので、コア排除部材は芝地の形状に沿
うように動くことができる。
【0016】コア排除部材の排除面がコアをすくい上げ
るように傾斜させてあるものにあっては、作業時にコア
がコア排除部材に当たると、その力は分解されて一部分
力はコア排除部材を下方向に押し付けるように作用す
る。従って、コア排除部材は芝地に自然に接面し、浮き
上がりにくいので、コアをつぶすことなくすくい上げる
ことができる。
【0017】コア排除部材の前部に、当該前部が走行面
に食込まないようにする誘導部材が設けてあるものにあ
っては、例えば、芝地に凸部や凹部がある場合でも、逃
げが利きやすいので、コア排除部材が芝地に食い込みに
くい。
【0018】コア排除部材の底部に芝地と当接する滑り
部材を備えたものにあっては、移動時の抵抗が小さくな
り、コア排除部材がスムーズに移動でき、先部が芝面に
食込みにくくなる。
【0019】取着手段とコア排除部材との取り付け位置
がコア排除部材の重心より進行方向側にずらしてあるも
のにあっては、コア排除部材が芝地を移動しているとき
に、常に後部側により大きな荷重がかかるので、芝地に
凸部があっても先端部の逃げが利きやすく、芝地に食い
込みにくい。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る前輪用のコ
ア排除装置の実施の形態を示す側面図、図2は図1に示
すコア排除装置の平面図、図3は図1に示すコア排除装
置の正面図である。符号K1は本発明に係る前輪用のコ
ア排除装置を示している。このコア排除装置K1は、コ
ア排除部材1と、このコア排除部材1を作業車に取り付
けるための取着手段である取着部材2とを備えている。
【0021】上記コア排除部材1は、進行方向側が閉塞
し、進行方向と逆側が拡開するように設けてある排除面
10を有し、全体形状はほぼV形である。本実施の形態
では、コア排除部材1の先端部の角度はコア排除部材1
の左右側が進行方向の中心位置において対称となるよう
に60°に形成してあるが、これに限定されるものでは
ない。
【0022】コア排除部材1の先端部には、進行方向へ
向かって上方へ傾斜した斜部を有する誘導部材11が設
けてある。また、コア排除部材1の底部には、芝地4と
当接する平面板状の滑り部材12が、実質的に同一平面
上にあるように設けてある。なお、滑り部材12は本実
施の形態では平面板であるが、ローラーなど滑りを助長
する他の構造のものを使用してもよい。コア排除部材1
は、排除面10が使用時においてコアをすくい上げるよ
うに作業車の進行方向とは逆方向に傾斜させてある。コ
ア排除部材1の後部側には、部材の間を掛け渡して補強
材14が設けてある。
【0023】コア排除部材1の前部寄りには、上記取着
部材2が取り付けられている。取着部材2の先端部には
取着基体15が備えてある。取着基体15は、コア排除
部材1に固着された取着台150を備えている。取着台
150の上部には前後方向に軸受管151が設けてあ
る。軸受管151には軸ピン152を介し、コ状に折曲
された板状体である軸受具153が回動可能に取り付け
てある。軸受具153の上面には同じくコ状に折曲され
た板状体である軸受具154が軸方向を直角にして背合
せに固着してある。
【0024】軸受具154の軸孔には、軸ピン155を
介して取着部材2の脚部材20の先端部が回動可能に取
り付けてある。脚部材20の先端部には後述する軸受管
23が設けてあり、脚部材20はこの軸受管23に軸ピ
ン155を挿着して取り付けられる。この構造により、
コア排除部材1は前後方向及び横方向に遊動または回動
することができる。なお、取着部材2の脚部材20の先
端部が取り付けられる軸ピン155の位置は、コア排除
部材1及び取着基体15の重心よりも進行方向側にやや
ずらしたところに設けてある。
【0025】上記取着部材2は、上記脚部材20とホル
ダー部材25を備えている。脚部材20は所要間隔をお
いて設けてある二本の脚板21を備えている。脚板2
1、21の中間部にはストッパー部材22が掛け渡して
固着してある。脚板21、21の両端部には軸受管23
が取り付けてある。脚板21、21間の上部寄りには、
コア排除部材1を昇降させる操作ワイヤーWを取り付け
るためのワイヤー固定具24が設けてある。なお、スト
ッパー部材22の先端部は斜め下方に突出しており、コ
ア排除部材1の前部が上がったときに、誘導部材11の
上部がストッパー部材22の先端部と当接する位置に設
けてある。
【0026】ホルダー部材25は、作業車の前輪フォー
ク330に設けてある後述するブラケット331(図7
参照)に、ボルトナットなどを介して取り付けてある。
ホルダー部材25の先端部には、脚部材20を取り付け
るための取着片27が設けてある。脚部材20は、上端
部の軸受管23を軸ピン271を介して取着片27の軸
孔に回動可能に取り付けてある。なお、ホルダー部材2
5は連結ボルト28を備えており、連結ボルト28を緩
めて分離することができる。また、上記した各軸ピン
は、着脱自在な係止ピンPで固定されているため、取り
付け及び取り外しが可能である。
【0027】図4は本発明に係る後輪用のコア排除装置
の実施の形態を示す側面図、図5は図4に示すコア排除
装置の平面図、図6は図4に示すコア排除装置の正面図
である。なお、図4ないし図6において図1ないし図3
に示したものと同一または同等箇所には同一の符号を付
して示している。符号K2は本発明に係る後輪用のコア
排除装置を示している。コア排除部材1の構造は上記コ
ア排除装置K1のコア排除部材1と同様であるので説明
を省略する。取着基体15の取着台156の上部には進
行方向とは直角方向に軸ピン158が設けてある。
【0028】脚部材20の先端部には軸受管23が設け
てあり、脚部材20はこの軸受管23に軸ピン158を
挿着して取り付けられている。この構造により、コア排
除部材1は前後方向に回動することができる。なお、脚
部材20の先端部が取り付けられる軸ピン158の位置
は、コア排除部材1の重心よりも進行方向側にややずら
したところに設けてある。
【0029】コア排除装置K2の取着部材2にはホルダ
ー部材25は設けられていない。脚部材20は、コア排
除装置K1の脚部材20とほぼ同様の構造であるが、ス
トッパー部材22は斜め下方へは突出していない。脚部
材20の上端部は作業車に設けられた取着ブラケット2
9に軸ピン291を介して回動可能に取り付けられてい
る。なお、取着部材2は上記の形態のものに限定せず、
作業車の取着構造にあわせて便宜変形が可能である。
【0030】図7は本発明に係るコア排除装置を備えた
作業車の概略側面図である。なお、本実施の形態におい
ては、作業車がコア回収作業車である場合を例にとって
説明する。また、コア回収作業車は公知のものであるた
め詳細な説明は省略する。符号Sはコア排除装置K1、
K2を備えたコア回収作業車を示している。コア回収作
業車Sには、操縦部30と、芝地4にまき捨てられたコ
アを回収するスイーパー部31と、スイーパー部31を
昇降させる油圧シリンダー32と、一輪の前輪33と二
輪の後輪34が備えてある。前輪33の前方にはコア排
除装置K1が設けてあり、後輪34の前方にはコア排除
装置K2が設けてある。
【0031】操縦部30に設けてある排除装置昇降レバ
ー300には、下端部が上記ワイヤー係止具24に接続
された操作ワイヤーWの上端部が接続されている。この
操作ワイヤーWの取り付け及び取り外しは自在である。
スイーパー部31には、芝地4上のコアをかき集める昇
降可能なロータリーブラシ(図示省略)と、ロータリー
ブラシの作業時における高さの調整を補助するロータリ
ーアーム311とが備えてある。ロータリーアーム31
1の前部には、昇降作用軸312が外方向に突出して設
けてある。また、前輪33を支持している前輪フォーク
330の所要部分には、上記ホルダー部材25を取り付
けるブラケット331が固着して設けてある。
【0032】(作 用)図1ないし図8を参照して本発
明の実施の形態の作用を説明する。コア回収作業車Sが
走行すると、前輪33及び後輪34の前方の芝地上にあ
るコアは、コア排除部材1の排除面10に当たり、コア
排除部材1に沿って前輪33及び後輪34の軌道上から
排除される。コア排除部材1は左右に対称に60゜の角
度をもって形成してあるので、コアは左右両側へ排除さ
れ、コアが当接したことによりかかる横方向の力は互い
にほぼ打ち消し合い、コア排除部材1にかかる偏荷重を
軽減することができる。
【0033】コア排除部材1の先部側に誘導部材11が
設けてあることにより、例えば、芝地4に凸部または凹
部が形成されているような場合にあっても、コア排除部
材1の逃げが利きやすく芝地4に食い込みにくい。
【0034】コア排除部材1の底部に、芝地4と当接す
る平面板状の滑り部材12が設けてあることにより、コ
ア排除部材1の底部は芝地4との接地面積を広くするこ
とができ、芝地4にかかる単位面積当りの荷重を小さく
なるので、滑りやすくなる。また、この滑り部材12
は、実質的に同一平面上にあるように設けてあるので、
平坦な芝地4との間では実質的に隙間を形成せずに当接
することができる。
【0035】コア排除部材1はコアをすくい上げるよう
に作業車の進行方向とは逆方向に傾斜させてあるので、
作業時にコアがコア排除部材1に当たると、その力は分
解されて一部分力はコア排除部材1を下方向に押し付け
るように作用する。従って、コア排除部材1は芝地4に
自然に接面し、浮き上がりにくい。また、コア排除装置
K1、K2のコア排除部材1は、取着部材2との取着構
造により遊動または回動可能であり、走行面である芝地
4の形状に追従して姿勢を変えることができる。
【0036】取着部材2の脚部材20の先端部を取り付
ける位置が、コア排除部材1の重心よりも進行方向側に
ややずれたところに設けてあることにより、コア排除部
材1が芝地4を移動しているときも、常に後部側により
大きな荷重がかかるので、芝地4に凸部があっても先端
部の逃げが利きやすく、芝地に食い込みにくい。
【0037】排除装置昇降レバー300と、前輪用のコ
ア排除装置K1に設けてあるワイヤー係止具24との間
には、互いに接続された操作ワイヤーWが設けてあるの
で、排除装置昇降レバー300を操作することにより、
コア排除部材1を必要に応じて昇降させることができ
る。なお、コア排除部材1を芝面4から上昇させるとコ
ア排除部材1は後部側が下がり、先端部の誘導部材11
の上部が脚部材20のストッパー部材22の下部に当接
して必要以上に回動しない。
【0038】コア排除装置K1は、回収作業車本体3よ
り前方に突出しているためにそのままの状態では収容し
にくいが、ホルダー部材25に備えてある連結ボルト2
8を緩めることにより、コア排除装置K1は簡単に分離
することができる。従って、本発明に係るコア回収作業
車Sを倉庫などに収容する場合において収容スペースを
減少させることができる。また、破損したときの取り替
えも容易である。
【0039】操縦中ハンドルを切ることにより、前輪フ
ォーク330がハンドルを切った方向に若干倒れるが、
前輪33の前方に設けてあるコア排除装置K1の脚部材
20も若干その方向に倒れるが、コア排除部材1は遊動
または回動可能に取り付けてあるため、芝地4から浮き
上がるようなことはなく、実質的に芝地4との間に隙間
を形成せず当接したままの状態を保つことができる。
【0040】油圧シリンダー32を作動させロッドを伸
長すると、スイーパー部31全体は芝地4から上昇す
る。これにより、ロータリーアーム311に設けられた
昇降作用軸312も上昇して、後輪34前方のコア排除
装置K2の脚部材20の一部に当接する。そして、脚部
材20は軸ピン291を回動中心として回動し、コア排
除部材1も上昇する。コア排除部材1が上昇するとコア
排除部材1は後部側が下がり、先端部の誘導部材11の
上部が脚部材20のストッパー部材22の下部に当接し
て必要以上に回動しない。このように、油圧シリンダー
32を作動させることにより、スイーパー部31及びコ
ア排除装置K2を昇降操作することができる。なお、本
発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、特
許請求の範囲の記載内において種々の変形が可能であ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)コア排除部材を作業車の車輪の前方に取り付け、
芝面に当接させて作業車を走行すれば、作業車の車輪の
軌道上にあるコアは、コア排除部材によって左右方向へ
排除される。これにより、コア排除装置に対し横方向へ
偏った荷重がかかりにくく、安定した状態で作業でき
る。また、コア排除部材は実質的にV形あるいはそれに
類似する形状となり、コア排除部材の全体の長さが同じ
である場合、従来の直線上のコア排除部材と比較して、
前後の長さが短くなるので、芝地の形状に追従しやす
い。コア排除部材が走行面の形状に追従して姿勢を変え
ることができるようにする手段を備えているので、コア
排除部材は芝地の形状に沿うように動くことができる。
従って、作業中のコアの排除残しを低減することができ
る。
【0042】(b)コア排除部材の排除面がコアをすく
い上げるように傾斜させてあるものにあっては、作業時
にコアがコア排除部材に当たると、その力は分解されて
一部分力はコア排除部材を下方向に押し付けるように作
用する。従って、コア排除部材は芝地に自然に接面し、
浮き上がりにくいので、コアをつぶしにくくすくい上げ
ることができ、作業中のコアの排除残しを低減すること
ができる。
【0043】(c)コア排除部材の前部に、当該前部が
走行面に食込まないようにする誘導部材が設けてあるも
のにあっては、例えば、芝地に凸部や凹部がある場合で
も、逃げが利きやすいので、コア排除部材が芝地に食い
込みにくい。
【0044】(d)コア排除部材の底部に芝地と当接す
る滑り部材を備えたものにあっては、移動時の抵抗が小
さくなり、コア排除部材がスムーズに移動でき、先部が
芝面に食込みにくくなる。
【0045】(e)取着手段とコア排除部材との取り付
け位置がコア排除部材の重心より進行方向側にずらして
あるものにあっては、コア排除部材が芝地を移動してい
るときに、常に後部側により大きな荷重がかかるので、
芝地に凸部があっても先端部の逃げが利きやすく、芝地
に食い込みにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る前輪用のコア排除装置の実施の形
態を示す側面図。
【図2】図1に示すコア排除装置の平面図。
【図3】図1に示すコア排除装置の正面図。
【図4】本発明に係る後輪用のコア排除装置の実施の形
態を示す側面図。
【図5】図4に示すコア排除装置の平面図。
【図6】図4に示すコア排除装置の正面図。
【図7】本発明に係るコア排除装置を備えた作業車の概
略側面図。
【図8】従来のコア排除装置の構造を示す説明図。
【符号の説明】
K1 コア排除装置 1 コア排除部材 10 排除面 11 誘導部材 12 滑り部材 14 補強材 15 取着基体 150 取着台 151 軸受管 152 軸ピン 153、154 軸受具 155 軸ピン 2 取着部材 20 脚部材 21 脚板 22 ストッパー部材 23 軸受管 24 ワイヤー固定具 25 ホルダー部材 27 取着片 271 軸ピン 28 連結ボルト 29 取着ブラケット 291 軸ピン W 操作ワイヤー S コア回収作業車 30 操縦部 300 排除装置昇降レバー 31 スイーパー部 311 ロータリーアーム 312 昇降作用軸 32 油圧シリンダー 33 前輪 330 前輪フォーク 331 ブラケット 34 後輪 P 係止ピン K2 コア排除装置 156 取着台1 158 軸ピン

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車の車輪の前方に配置され、芝地上
    にあるコアを上記車輪の軌道上から排除する芝地用コア
    排除装置であって、この装置は、 コアを左右に振り分けるコア排除部材と、 当該コア排除部材を上記作業車に取着する取着手段と、 上記コア排除部材が走行面の形状に追従して姿勢を変え
    ることができるようにする手段と、を備えていることを
    特徴とする、 芝地用コア排除装置。
  2. 【請求項2】 コア排除部材の排除面は、作業車の進行
    に伴ってコアをすくい上げるように傾斜させてあること
    を特徴とする、 請求項1記載の芝地用コア排除装置。
  3. 【請求項3】 コア排除部材の前部に、当該前部が走行
    面に食込まないようにする誘導部材が設けてあることを
    特徴とする、 請求項1または2記載の芝地用コア排除装置。
  4. 【請求項4】 コア排除部材の底部に、芝地と当接する
    滑り部材が設けてあることを特徴とする、 請求項1ないし3記載の芝地用コア排除装置。
  5. 【請求項5】 取着手段とコア排除部材との取り付け位
    置は、コア排除部材の重心より進行方向側にずらしてあ
    ることを特徴とする、 請求項1ないし4記載の芝地用コア排除装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5記載の芝地用コア排除
    装置を備えていることを特徴とする、 芝地用コア排除装置を備えた作業車。
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