JP2631811B2 - ねぎ用土上げ作業機の畦側面掘削装置 - Google Patents

ねぎ用土上げ作業機の畦側面掘削装置

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JP2631811B2 JP6887794A JP6887794A JP2631811B2 JP 2631811 B2 JP2631811 B2 JP 2631811B2 JP 6887794 A JP6887794 A JP 6887794A JP 6887794 A JP6887794 A JP 6887794A JP 2631811 B2 JP2631811 B2 JP 2631811B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両側のねぎ植付け畦の
傾斜側面を掘削して畦上方に土上げを行なうことができ
るねぎ用土上げ作業機の畦側面掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、両側のねぎ植付け畦の上方に泥
土を跳ね上げることができるロータリ作業機を管理機に
装着するとともに、ロータリ作業機の進行方向前方には
両側のねぎ植付け畦の傾斜側面をそれぞれ掘削できる両
テーパナイフを装備して構成するねぎ用土上げ作業機に
おいて、図10に示されるように、正面視倒八字状に傾
斜する両テーパナイフC1、C1は平面視においても八
字状に傾斜するとともに、矢印イで示す進行方向に対し
てそれぞれ内側にα角度、傾斜するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うに両テーパナイフC1、C1が平面視において八字状
に傾斜しているので、機体が矢印イ方向に進行する状態
で、管理機の操縦具合や、管理機およびロータリ作業機
に対する走行抵抗の具合によって、片方のテーパナイフ
がねぎ植付け畦Dの傾斜側面に矢印ロまたはハで示すよ
うに突き刺さってしまうことになり、機体は直進性を阻
害されたり、両畦D、Dの傾斜側面を均等に掘削できな
くて土寄せが片寄ってしまい、管理機の操縦が難しくて
作業性が悪い、といった不具合を呈していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、そのような不
具合を解決し、好適に実施できるよう提供するものであ
り、そのため、両側のねぎ植付け畦の上方に泥土を跳ね
上げることができるロータリ作業機を管理機に装着する
とともに、ロータリ作業機の進行方向前方には両側のね
ぎ植付け畦の傾斜側面をそれぞれ掘削できる両テーパナ
イフを装備して構成するねぎ用土上げ作業機において、
正面視倒八字状に傾斜する前記両テーパナイフの前部に
は前端縁が刃縁となって機体の進行方向に平行となる掘
削面をそれぞれ形設し、両掘削面の後方には該掘削面と
同様に傾斜するとともに平面視八字状となる案内面をそ
れぞれ屈折形設して構成したものである。
【0005】
【作用】したがって、両テーパナイフの掘削面が進行方
向に平行になっているので、掘削時には両掘削面が掘削
したあとの畦側面にそってそれぞれ押し付けられる状態
となりながら、左右側に対しては安定して機体を有効に
直進させることができることになり、しかも、両掘削面
により両畦の側面を均等に掘削させながら、案内面によ
り掘削した泥土を良好に誘導して両畦に均等に土上げを
行なうことができる。
【0006】
【実施例】図1および図2はねぎ用土上げ作業機全体を
概略示したものであり、両スパイク中輪5、ミッション
ケース6、エンジン7、振替自在のハンドル8などを備
えた管理機Aのリヤヒッチ9にロータリ作業機Bを連結
するが、該ロータリ作業機Bは、ロータリフレーム10
に挿着して前記ミッションケース6にカウンタケース1
1を介し伝動連結するロータリケース12の下部両側に
は耕うん爪からなるロータリ13を軸架し、ロータリフ
レーム10の両側には両ロータリカバー14、14の内
端部を各ヒンジ15を介して回動可能に連結し、両ロー
タリカバー14、14の上面から延出する両支持アーム
16、16を、ロータリフレーム10上のステー17に
調節自在に連結して両ロータリカバー14、14を傾斜
変更調節自在にし、両ロータリカバー14、14の下面
には長孔18およびボルトナット19を介して外側方へ
伸縮させることができる延長カバー20、20をそれぞ
れ取付け、両延長カバー20、20の先端部には、連結
軸21中心に回動させながらセットボルト(図示省略)
により固定して傾斜変更調節ができる案内フエンダ2
2、22をそれぞれ連結して構成し、ロータリ13およ
び両スパイク車輪5が、ねぎ23を植付けた両畦D、D
の間を走行できるようにして構成する。
【0007】前記ロータリフレーム10の端部に固設し
た支持金24には、屈曲した下端部に小径の両前輪25
を軸架した前輪ステー26の上部を摺動自在に嵌挿する
とともに、セットボルト27により固定し、両前輪25
を上下動調節可能にして構成する。
【0008】前記前輪ステー26の上部に摺動自在に嵌
装するナイフ支持筒28をセットボルト29により固定
可能に取り付けて、そのナイフ支持筒28の左右側には
両テーパナイフC、Cを配備するが、正面視倒八字状に
傾斜する両テーパナイフC、Cの前部には前端縁が刃縁
1となって機体の進行方向(矢印イで示す)に平行とな
る掘削面2、2をそれぞれ形設し、両掘削面2、2の後
方には上下方向に傾斜するとともに平面視八字状となる
案内面3、3をそれぞれ屈折形設し、刃縁1、掘削面2
および案内面3の垂直方向の高さが同一となるようにし
て形成する。
【0009】また、前記ナイフ支持筒28の前面上下に
は両端に連結孔29を有して側面視L字状となる支持杆
30、30の中間部をそれぞれ固着し、両テーパナイフ
C、Cの案内面3、3の上部側上下には突出側に連結孔
31を有する支持片34、34の他端側をそれぞれ固着
し、両端および中間に3個の連結孔32を有する4本の
支持板33を前記支持杆30と支持片34の間にそれぞ
れボルトナット35を介し連結できるようにして構成す
る。
【0010】したがって、図2、図6および図7に示す
ように、両テーパナイフC、Cが両前輪25およびロー
タリ13の下部より高くなるようナイフ支持筒28を上
動させてセットするとともに、両ロータリカバー14、
14を傾斜させておくと、機体が両畦D、D間を矢印イ
方向に進行して作業を行なう場合、図1、図3、図6お
よび図7に示すように、両テーパナイフC、Cの掘削面
2、2が進行方向に平行になっているので、刃縁1、1
による掘削の際に、両掘削面2、2が掘削したあとの畦
側面にそってそれぞれ押し付けられる状態となりなが
ら、左右側に対しては安定して機体を有効に直進させる
ことができることになり、しかも、両掘削面2、2によ
り両畦D、Dの側面を均等に掘削させながら、案内面
3、3によりロータリ13の前方へ泥土を良好に誘導で
きることになり、そのまま、図7に示すように、ロータ
リ13によって跳ね上がる泥土をロータリカバー14、
14により案内して両畦D、Dに均等に土上げを行なう
ことができる。
【0011】前記前輪ステー26を上下動調節すると、
ロータリ13の耕深調節ができるが、ナイフ支持筒28
を上下動調節したり、各支持板3を傾斜調節することに
よって両テーパナイフC、Cを上下動調節できることに
なり、土上げの最終工程では、図8に示すように両テー
パナイフC、Cを矢印ニで示すように上動させて高くセ
ットしたり延長カバー20を高めに調節するとともに案
内フエンダ22も延長カバー20と平行状に調節して、
畦D、Dの側面上部側を有効に掘削するとともに、畦上
部に図8の如く土上げができることになる。
【0012】左右の両支持板3、3の傾斜や連結長さを
変化させてセットすると、両テーパナイフC、Cの掘削
面2、2の傾斜を、図7に示すようにθ1角度にした
り、図9に示すようにθ2角度にすることができること
になって、畦Dの側面の傾斜に適応させることができる
ことになり、また、各支持板3の連結長さを短くするこ
とによって、両テーパナイフC、C間を縮めることがで
きることになり、溝幅が狭くなる両畦D、D間に適応さ
せることができる。
【0013】また、図7ないし図9に示すように、延長
カバー20、20を伸縮させたり案内フエンダ22、2
2の傾斜角度βを調節すると、ロータリ13により跳ね
上げる泥土の方向を有効に調節できることになる。
【0014】
【発明の効果】このように本発明は、両テーパナイフ
(C)、(C)の掘削面(2)、(2)が機体の進行方
向に平行になっているので、刃縁(1)、(1)による
掘削の際に、両掘削面(2)、(2)が掘削したあとの
畦側面にそってそれぞれ押し付けられる状態となりなが
ら、左右側に対しては安定状態となって機体を有効に直
進させることができることになり、しかも、両掘削面
(2)、(2)により両畦(D)、(D)の側面を均等
に掘削させながら、案内面(3)、(3)により泥土を
良好に誘導して両畦(D)、(D)に均等に土上げを行
なうことができることになり、機体の操縦性および作業
性を一段と向上させて好適に実施できる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ねぎ用土上げ作業機を概略示した平面図であ
る。
【図2】ねぎ用土上げ作業機を概略示した側面図であ
る。
【図3】本発明実施例の要部を示した平面図である。
【図4】図1の一部を示した斜視図である。
【図5】図4の一部を分解して示した斜視図である。
【図6】図1の一部を示した正面図である。
【図7】図6の作動状態を示した作動説明図である。
【図8】図7の土上げ最終工程の状態を示した作動説明
図である。
【図9】図7の作動状態を示した作動説明図である。
【図10】従来例を示した平面図である。
【符号の説明】
A 管理機 B ロータリ作業機 D 畦 C テーパナイフ 1 刃縁 2 掘削面 3 案内面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側のねぎ植付け畦(D)、(D)の上
    方に泥土を跳ね上げることができるロータリ作業機
    (B)を管理機(A)に装着するとともに、ロータリ作
    業機(B)の進行方向前方には両側のねぎ植付け畦
    (D)、(D)の傾斜側面をそれぞれ掘削できる両テー
    パナイフ(C)、(C)を装備して構成するねぎ用土上
    げ作業機において、正面視倒八字状に傾斜する前記両テ
    ーパナイフ(C)、(C)の前部には前端縁が刃縁
    (1)となって機体の進行方向に平行となる掘削面
    (2)、(2)をそれぞれ形設し、両掘削面(2)、
    (2)の後方には該掘削面(2)、(2)と同様に傾斜
    するとともに平面視八字状となる案内面(3)、(3)
    をそれぞれ屈折形設して構成したことを特徴とする畦側
    面掘削装置。
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