JP2750663B2 - コンクリート柱埋込用コンセント - Google Patents
コンクリート柱埋込用コンセントInfo
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- JP2750663B2 JP2750663B2 JP6171556A JP17155694A JP2750663B2 JP 2750663 B2 JP2750663 B2 JP 2750663B2 JP 6171556 A JP6171556 A JP 6171556A JP 17155694 A JP17155694 A JP 17155694A JP 2750663 B2 JP2750663 B2 JP 2750663B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート柱埋込用コ
ンセントに係り、特に鉄筋コンクリート柱内の所定位置
に埋込用ボックスを使用して埋設設置されるコンクリー
ト柱埋込用コンセントに関する。
ンセントに係り、特に鉄筋コンクリート柱内の所定位置
に埋込用ボックスを使用して埋設設置されるコンクリー
ト柱埋込用コンセントに関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート造の工場、倉庫等では
床面積が広いため、室内作業を行うのに、壁に設置され
た電源コンセントの他に、独立柱の所定位置にも電源コ
ンセントを設けたいという要請がある。この場合、電線
管を柱に沿ってサドル等で固定する露出工事を施すこと
もあるが、美観上、機能上の観点からコンセント部分を
柱内に埋設するような設計も多い。従来より、コンセン
トを柱内に埋設設置するために、図7(a)に示したよ
うな電線管50が連結された金属製の埋込用ボックス5
1(なお、コンセント設置用の部品名としてアウトレッ
トボックスともいう。)が使用されている。その工事手
順としては、埋込用ボックス51をコンクリート柱型枠
内面の所定位置に仮止めにより固定しておき、柱コンク
リートを打設する。そして打設後、柱表面に位置する埋
込用ボックス51内にコンセントモジュール52を組み
込むようになっている。このコンセントモジュール52
は所定口数の単体コンセントが金属製取付枠に固定され
たものである。コンセントモジュール52の各結線箇所
と電線管50内に配線された所定の電線53とを接続し
た状態で埋込用ボックス51内に収容して化粧カバー
(図示せず)とともに埋込用ボックス51に固定ネジ等
で固定するするようになっている。なお、図7(a)で
は、コンセントモジュール52は破線で示されている。
また、コンクリート表面には塗り壁54が施工され、ボ
ックス51の表面を覆うボックスカバー55のフランジ
表面部分55aが壁の表面と同一面を形成するようにな
っている。
床面積が広いため、室内作業を行うのに、壁に設置され
た電源コンセントの他に、独立柱の所定位置にも電源コ
ンセントを設けたいという要請がある。この場合、電線
管を柱に沿ってサドル等で固定する露出工事を施すこと
もあるが、美観上、機能上の観点からコンセント部分を
柱内に埋設するような設計も多い。従来より、コンセン
トを柱内に埋設設置するために、図7(a)に示したよ
うな電線管50が連結された金属製の埋込用ボックス5
1(なお、コンセント設置用の部品名としてアウトレッ
トボックスともいう。)が使用されている。その工事手
順としては、埋込用ボックス51をコンクリート柱型枠
内面の所定位置に仮止めにより固定しておき、柱コンク
リートを打設する。そして打設後、柱表面に位置する埋
込用ボックス51内にコンセントモジュール52を組み
込むようになっている。このコンセントモジュール52
は所定口数の単体コンセントが金属製取付枠に固定され
たものである。コンセントモジュール52の各結線箇所
と電線管50内に配線された所定の電線53とを接続し
た状態で埋込用ボックス51内に収容して化粧カバー
(図示せず)とともに埋込用ボックス51に固定ネジ等
で固定するするようになっている。なお、図7(a)で
は、コンセントモジュール52は破線で示されている。
また、コンクリート表面には塗り壁54が施工され、ボ
ックス51の表面を覆うボックスカバー55のフランジ
表面部分55aが壁の表面と同一面を形成するようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常は柱埋
込用のコンセントモジュールにも、石膏ボード等の化粧
板への取り付けに使用するような単体コンセント56が
上下方向に並んだ縦型タイプのものが使用されている
(図7(b)参照)。したがって縦型タイプのコンセン
トモジュールを収容可能な形状寸法の埋込用ボックス5
1を柱に取り付ける必要がある。この埋込用ボックス5
1は高さが、柱フープ筋61の配筋間隔より大きいた
め、従来は、図7(b)に示したように柱主筋60を取
り囲む柱フープ筋61の配筋の一部をずらすようにし
て、埋込用ボックス51の設置スペースを設け、その部
分に位置保持用の細径鉄筋62等を利用して配筋の一部
に鉄線で結束するようにして固定していた。この結果、
埋込用ボックス51を設置した部分の柱フープ筋61に
相当する補強筋を追加する必要がある。また、配筋間隔
をあけたままで柱コンクリートを打設してしまうと、埋
込用ボックス51開口の周囲に斜めひび割れが発生して
しまい、柱コンクリートとしての品質低下を招くおそれ
がある。また、位置保持用の細径鉄筋62等を鉄線(図
示せず)で配筋の一部に結束するようにして埋込用ボッ
クス51を固定支持するようにしていたので、型枠内に
打設されたコンクリートにより埋込用ボックス51の位
置がズレてしまうおそれもある。
込用のコンセントモジュールにも、石膏ボード等の化粧
板への取り付けに使用するような単体コンセント56が
上下方向に並んだ縦型タイプのものが使用されている
(図7(b)参照)。したがって縦型タイプのコンセン
トモジュールを収容可能な形状寸法の埋込用ボックス5
1を柱に取り付ける必要がある。この埋込用ボックス5
1は高さが、柱フープ筋61の配筋間隔より大きいた
め、従来は、図7(b)に示したように柱主筋60を取
り囲む柱フープ筋61の配筋の一部をずらすようにし
て、埋込用ボックス51の設置スペースを設け、その部
分に位置保持用の細径鉄筋62等を利用して配筋の一部
に鉄線で結束するようにして固定していた。この結果、
埋込用ボックス51を設置した部分の柱フープ筋61に
相当する補強筋を追加する必要がある。また、配筋間隔
をあけたままで柱コンクリートを打設してしまうと、埋
込用ボックス51開口の周囲に斜めひび割れが発生して
しまい、柱コンクリートとしての品質低下を招くおそれ
がある。また、位置保持用の細径鉄筋62等を鉄線(図
示せず)で配筋の一部に結束するようにして埋込用ボッ
クス51を固定支持するようにしていたので、型枠内に
打設されたコンクリートにより埋込用ボックス51の位
置がズレてしまうおそれもある。
【0004】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消したコンクリート柱埋込用コン
セントを提供することにある。
術が有する問題点を解消したコンクリート柱埋込用コン
セントを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はコンセントを横並び方向に配列したコンセ
ントモジュールと、コンクリート打設前の柱型枠内に組
み立てられた上下に隣接するフープ筋間に位置決め固定
されてコンクリート柱内に埋設され、前記コンセントモ
ジュールが固定されるとともに、その一部を収容する埋
込用ボックスと、該埋込用ボックスの上下面から鉛直方
向に延在するように固着されネジ部に座金プレートが螺
合された複数のボルトとを備え、前記座金プレートを前
記埋込用ボックスの上下位置にあるフープ筋に押圧させ
るように位置調整し、前記埋込用ボックスを前記フープ
筋の間隔に合わせてフープ筋に固定保持させるようにし
たことを特徴とする。
に、本発明はコンセントを横並び方向に配列したコンセ
ントモジュールと、コンクリート打設前の柱型枠内に組
み立てられた上下に隣接するフープ筋間に位置決め固定
されてコンクリート柱内に埋設され、前記コンセントモ
ジュールが固定されるとともに、その一部を収容する埋
込用ボックスと、該埋込用ボックスの上下面から鉛直方
向に延在するように固着されネジ部に座金プレートが螺
合された複数のボルトとを備え、前記座金プレートを前
記埋込用ボックスの上下位置にあるフープ筋に押圧させ
るように位置調整し、前記埋込用ボックスを前記フープ
筋の間隔に合わせてフープ筋に固定保持させるようにし
たことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、柱配筋のフープ筋の配筋間隔
を広げることなく、精度良く埋設型のコンセントを鉄筋
コンクリート柱内の所定位置に設置できる。
を広げることなく、精度良く埋設型のコンセントを鉄筋
コンクリート柱内の所定位置に設置できる。
【0007】
【実施例】以下本発明によるコンクリート柱埋込用コン
セントの一実施例を添付図面を参照して説明する。図1
はコンクリート柱の柱フープ筋に固定された状態のコン
クリート柱埋込用コンセント1を各部の構成がわかるよ
うに分解して示した分解斜視図である。同図において、
符号10は埋込用ボックスを示している。この埋込用ボ
ックス10は高さが柱フープ筋61(通常、100mm
ピッチ)の配筋間隔より小さく、その上下面にはボック
ス固定保持部材としてのそれぞれ2本ずつのボックスス
ペーサ11が上下方向に延びるようにして配置されてい
る。ボックススペーサ11は本実施例では全ネジボルト
からなり、端部11aが溶接により埋込用ボックス10
の所定位置に固着されている。さらにボックススペーサ
11のネジ部分には座金プレート12が螺合されてい
る。この座金プレート12はボックススペーサ11のネ
ジ部に沿って上下方向にその位置を調整することがで
き、埋込用ボックス10が図1及び図2に示したように
隣合う上下のフープ筋61間の所定位置に位置するよう
に位置合わせを行うことができる。
セントの一実施例を添付図面を参照して説明する。図1
はコンクリート柱の柱フープ筋に固定された状態のコン
クリート柱埋込用コンセント1を各部の構成がわかるよ
うに分解して示した分解斜視図である。同図において、
符号10は埋込用ボックスを示している。この埋込用ボ
ックス10は高さが柱フープ筋61(通常、100mm
ピッチ)の配筋間隔より小さく、その上下面にはボック
ス固定保持部材としてのそれぞれ2本ずつのボックスス
ペーサ11が上下方向に延びるようにして配置されてい
る。ボックススペーサ11は本実施例では全ネジボルト
からなり、端部11aが溶接により埋込用ボックス10
の所定位置に固着されている。さらにボックススペーサ
11のネジ部分には座金プレート12が螺合されてい
る。この座金プレート12はボックススペーサ11のネ
ジ部に沿って上下方向にその位置を調整することがで
き、埋込用ボックス10が図1及び図2に示したように
隣合う上下のフープ筋61間の所定位置に位置するよう
に位置合わせを行うことができる。
【0008】この埋込用ボックス10は公知の金属製の
打ち抜き加工品で、側面には所定径のノックアウト10
aが形成されており、使用する電線管50の接続を容易
にしている。たとえば図1に示したように電線管50を
接続するには、公知の接続方法により、たとえば電線管
50の端部にロックナット13を螺着し、ボックスの内
側から絶縁ブッシュ(図示せず)を締着することが好ま
しい。
打ち抜き加工品で、側面には所定径のノックアウト10
aが形成されており、使用する電線管50の接続を容易
にしている。たとえば図1に示したように電線管50を
接続するには、公知の接続方法により、たとえば電線管
50の端部にロックナット13を螺着し、ボックスの内
側から絶縁ブッシュ(図示せず)を締着することが好ま
しい。
【0009】図1に示したように埋込用ボックス10の
開放面10bにはボックスカバー14が配置されてお
り、固定ネジ20によりコンセントモジュール15、化
粧プレート18とともに、埋込用ボックス10に確実に
固定できるようになっている。このボックスカバー14
は外形が埋込用ボックス10に一致する寸法で、コンセ
ントモジュール15の結線側を埋込用ボックス10内に
位置させるための開口14aが形成されている。この開
口14aは打ち抜きにより形成され、同時にコンセント
モジュール15の座面となるフランジ14bも同時に形
成されている。このフランジ14bの座面端部には取付
タブ14cが形成されており、その中央位置に取付孔が
開けられている。
開放面10bにはボックスカバー14が配置されてお
り、固定ネジ20によりコンセントモジュール15、化
粧プレート18とともに、埋込用ボックス10に確実に
固定できるようになっている。このボックスカバー14
は外形が埋込用ボックス10に一致する寸法で、コンセ
ントモジュール15の結線側を埋込用ボックス10内に
位置させるための開口14aが形成されている。この開
口14aは打ち抜きにより形成され、同時にコンセント
モジュール15の座面となるフランジ14bも同時に形
成されている。このフランジ14bの座面端部には取付
タブ14cが形成されており、その中央位置に取付孔が
開けられている。
【0010】コンセントモジュール15は図1に示した
ように取付枠16と、この取付枠16の開口位置16a
部分にその前面が臨むようにして固定された単体コンセ
ント17とのアッセンブリ部品である。取付枠16には
2個の単体コンセント17を横並びに配列可能な開口部
が打ち抜き加工により形成されている。そして両側部に
はボックスカバーに固定するための取付孔16bが形成
されている。さらにコンセント部分を覆う化粧プレート
18との間隔を確保するための爪部16cが折曲げ加工
により形成されている。
ように取付枠16と、この取付枠16の開口位置16a
部分にその前面が臨むようにして固定された単体コンセ
ント17とのアッセンブリ部品である。取付枠16には
2個の単体コンセント17を横並びに配列可能な開口部
が打ち抜き加工により形成されている。そして両側部に
はボックスカバーに固定するための取付孔16bが形成
されている。さらにコンセント部分を覆う化粧プレート
18との間隔を確保するための爪部16cが折曲げ加工
により形成されている。
【0011】このように構成されたコンクリート柱埋込
用コンセントを柱の所定位置に固定する固定手段につい
て図2を参照して簡単に説明する。図2において、埋込
用ボックス10はボックススペーサ11の座金プレート
12の調整により柱フープ筋61に支持されたかたちで
柱フープ筋61間の所定位置に位置固定されている。さ
らに埋込用ボックス10には柱主筋側背面位置にスタッ
ト21が回転を抑止された状態で固定され、このスタッ
ト21に開放面側から型枠固定ボルト22が螺着されて
いる。
用コンセントを柱の所定位置に固定する固定手段につい
て図2を参照して簡単に説明する。図2において、埋込
用ボックス10はボックススペーサ11の座金プレート
12の調整により柱フープ筋61に支持されたかたちで
柱フープ筋61間の所定位置に位置固定されている。さ
らに埋込用ボックス10には柱主筋側背面位置にスタッ
ト21が回転を抑止された状態で固定され、このスタッ
ト21に開放面側から型枠固定ボルト22が螺着されて
いる。
【0012】この型枠固定ボルト22は全ネジボルト
で、その先端22aは埋込用ボックス10の柱主筋側で
スタット21に螺着されている。そして他端22bは、
図2に示したように所定位置に孔をあけた合板製の型枠
パネル25を貫通し、座金23を介してナット24で型
枠パネル25に固定されている。このため型枠パネル2
5を組み立てた際に、ナット24を締め込むと、埋込用
ボックス10のボックスカバー14が型枠パネル25の
柱側内面に密着する。これにより前述のボックススペー
サ11の座金プレート12とともに、埋込用ボックス1
0を確実に柱内の所定位置に固定することができる。ま
た、埋込用ボックス10は開放面が型枠パネル25に密
着しているので、コンクリートのセメントペーストが侵
入するのを防止することができる。
で、その先端22aは埋込用ボックス10の柱主筋側で
スタット21に螺着されている。そして他端22bは、
図2に示したように所定位置に孔をあけた合板製の型枠
パネル25を貫通し、座金23を介してナット24で型
枠パネル25に固定されている。このため型枠パネル2
5を組み立てた際に、ナット24を締め込むと、埋込用
ボックス10のボックスカバー14が型枠パネル25の
柱側内面に密着する。これにより前述のボックススペー
サ11の座金プレート12とともに、埋込用ボックス1
0を確実に柱内の所定位置に固定することができる。ま
た、埋込用ボックス10は開放面が型枠パネル25に密
着しているので、コンクリートのセメントペーストが侵
入するのを防止することができる。
【0013】次に、埋込用ボックス10の隅角部に発生
するせん断ひび割れを防止するせん断補強用斜め鉄筋
(ダイヤ筋)の設置例について図3を参照して説明す
る。図3に示した埋込用ボックス10は縦横にボックス
スペーサ11が固着されており、このボックススペーサ
11に取り付けられた座金プレート12により柱フープ
筋61に位置決めされている。さらに縦横に延びたボッ
クススペーサ11には斜め方向にせん断補強用斜め鉄筋
として例えば規格D10程度の細径の異形鉄筋30が結
束線(図示せず)により固定されている。この異形鉄筋
30を配筋することにより、埋込用ボックス10の埋設
位置であるコンクリート開口の各隅角部にせん断ひび割
れが発生するのを防止することができる。このときボル
ト状のボックススペーサ11を利用してせん断補強用斜
め鉄筋(異形鉄筋30)を直接配筋できるので、細かい
ピッチでの補強筋配筋が可能になるという利点がある。
するせん断ひび割れを防止するせん断補強用斜め鉄筋
(ダイヤ筋)の設置例について図3を参照して説明す
る。図3に示した埋込用ボックス10は縦横にボックス
スペーサ11が固着されており、このボックススペーサ
11に取り付けられた座金プレート12により柱フープ
筋61に位置決めされている。さらに縦横に延びたボッ
クススペーサ11には斜め方向にせん断補強用斜め鉄筋
として例えば規格D10程度の細径の異形鉄筋30が結
束線(図示せず)により固定されている。この異形鉄筋
30を配筋することにより、埋込用ボックス10の埋設
位置であるコンクリート開口の各隅角部にせん断ひび割
れが発生するのを防止することができる。このときボル
ト状のボックススペーサ11を利用してせん断補強用斜
め鉄筋(異形鉄筋30)を直接配筋できるので、細かい
ピッチでの補強筋配筋が可能になるという利点がある。
【0014】図4は柱フープ筋61としてらせん鉄筋を
使用した柱配筋におけるボックススペーサ11による位
置調整を行った状態を示した概略正面図である。同図に
示したように柱フープ筋61に1本のらせん状をなす鉄
筋を使用しているため、埋込用ボックス10の取付位置
において、水平状態から所定の角度をなして配筋される
ことになる。そこで、各ボックススペーサ11の座金プ
レート12の位置をフープ筋61の傾斜に合わせて高さ
調整して埋込用ボックス10が水平をなすように設置す
ることが好ましい。
使用した柱配筋におけるボックススペーサ11による位
置調整を行った状態を示した概略正面図である。同図に
示したように柱フープ筋61に1本のらせん状をなす鉄
筋を使用しているため、埋込用ボックス10の取付位置
において、水平状態から所定の角度をなして配筋される
ことになる。そこで、各ボックススペーサ11の座金プ
レート12の位置をフープ筋61の傾斜に合わせて高さ
調整して埋込用ボックス10が水平をなすように設置す
ることが好ましい。
【0015】図5は前述のボックス固定保持部材の構成
部材としての座金プレートの変形例を示した断面図であ
る。同図に示したように本変形例では座金プレートに代
えて、位置保持及びフープ筋61への吊り下げを可能に
した吊下げフック40を使用している。この吊下げフッ
ク40はフープ筋61の外径にほぼ一致した曲率の係止
部40aを有し、ネジ部41でのネジ回転による位置調
整により座金プレートと同様に高さ調整を行うことがで
きる。また、下側のクリップ42は、上側の吊下げフッ
ク40をフープ筋61に係止した状態で、下側フープ筋
61に湾曲部分42aをはめ込むようにして係止させ、
埋込用ボックス10全体を所定位置に位置保持させるも
のである。本変形例によれば、埋込用ボックス10をフ
ープ筋61に直に吊り下げて容易に位置決めできるとい
う利点がある。
部材としての座金プレートの変形例を示した断面図であ
る。同図に示したように本変形例では座金プレートに代
えて、位置保持及びフープ筋61への吊り下げを可能に
した吊下げフック40を使用している。この吊下げフッ
ク40はフープ筋61の外径にほぼ一致した曲率の係止
部40aを有し、ネジ部41でのネジ回転による位置調
整により座金プレートと同様に高さ調整を行うことがで
きる。また、下側のクリップ42は、上側の吊下げフッ
ク40をフープ筋61に係止した状態で、下側フープ筋
61に湾曲部分42aをはめ込むようにして係止させ、
埋込用ボックス10全体を所定位置に位置保持させるも
のである。本変形例によれば、埋込用ボックス10をフ
ープ筋61に直に吊り下げて容易に位置決めできるとい
う利点がある。
【0016】図6(a)は吊下げフック40を金属プレ
ートを湾曲させて製作した例で、ネジ部41はプレート
の一部をネジ孔加工して形成している。この吊下げフッ
ク40は全体を一体加工して製作できるという利点があ
る。図6(b)は細径の丸鋼材を湾曲加工してフック部
分を形成し、さらに小片プレートによりネジ部41を製
作したものである。なお、図5に示した必要に応じて前
述の公知の型枠固定ボルト等を併用してコンクリート打
設時の位置保持を確実に行えるようにすることが好まし
い。
ートを湾曲させて製作した例で、ネジ部41はプレート
の一部をネジ孔加工して形成している。この吊下げフッ
ク40は全体を一体加工して製作できるという利点があ
る。図6(b)は細径の丸鋼材を湾曲加工してフック部
分を形成し、さらに小片プレートによりネジ部41を製
作したものである。なお、図5に示した必要に応じて前
述の公知の型枠固定ボルト等を併用してコンクリート打
設時の位置保持を確実に行えるようにすることが好まし
い。
【0017】なお、以上の説明では横型の2連タイプの
埋込用コンセントを例に説明を行ったが、3個以上コン
セントを横並びに配置した多連配置のコンセントや、横
型に配置されたスイッチを埋込み構造としたい場合にも
同様の構成で実現するが可能である。
埋込用コンセントを例に説明を行ったが、3個以上コン
セントを横並びに配置した多連配置のコンセントや、横
型に配置されたスイッチを埋込み構造としたい場合にも
同様の構成で実現するが可能である。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、コンクリート柱の配筋を変更することなく、
簡単に柱埋込用コンセントを鉄筋コンクリート柱内に精
度良く設けることができるという効果を奏する。
によれば、コンクリート柱の配筋を変更することなく、
簡単に柱埋込用コンセントを鉄筋コンクリート柱内に精
度良く設けることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコンクリート柱埋込用コンセント
の一実施例の柱フープ筋への取付状態及びその構成を示
した分解斜視図。
の一実施例の柱フープ筋への取付状態及びその構成を示
した分解斜視図。
【図2】本発明のコンクリート柱埋込用コンセントの型
枠内での固定方法を示した部分断面図。
枠内での固定方法を示した部分断面図。
【図3】図1に示したコンクリート柱埋込用コンセント
によるせん断補強筋の配筋状態を示した配筋状態説明
図。
によるせん断補強筋の配筋状態を示した配筋状態説明
図。
【図4】らせんフープ筋にコンクリート柱埋込用コンセ
ントを取り付けた状態を示した設置状態説明図。
ントを取り付けた状態を示した設置状態説明図。
【図5】ボックス固定保持部材の変形例を示した概略断
面図。
面図。
【図6】ボックス固定保持部材の変形例を示した斜視
図。
図。
【図7】従来のコンクリート柱埋込用コンセントの一例
を示した説明図。
を示した説明図。
10 埋込用ボックス 11 ボックススペーサ 12 座金プレート 14 ボックスカバー 15 コンセントモジュール 40 吊下げフック 61 柱フープ筋
Claims (1)
- 【請求項1】コンセントを横並び方向に配列したコンセ
ントモジュールと、 コンクリート打設前の柱型枠内に組み立てられた上下に
隣接するフープ筋間に位置決め固定されてコンクリート
柱内に埋設され、前記コンセントモジュールが固定され
るとともに、その一部を収容する埋込用ボックスと、該
埋込用ボックスの上下面から鉛直方向に延在するように
固着されネジ部に座金プレートが螺合された複数のボル
トとを備え、前記座金プレートを前記埋込用ボックスの
上下位置にあるフープ筋に押圧させるように位置調整
し、前記埋込用ボックスを前記フープ筋の間隔に合わせ
てフープ筋に固定保持させるようにしたことを特徴とす
るコンクリート柱埋込用コンセント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6171556A JP2750663B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | コンクリート柱埋込用コンセント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6171556A JP2750663B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | コンクリート柱埋込用コンセント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0817517A JPH0817517A (ja) | 1996-01-19 |
JP2750663B2 true JP2750663B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=15925326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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