JPH053416U - 間仕切パネルにおけるコンセント取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 間仕切パネルの所望の個所にコンセントを簡
単に取り付ける。 【構成】 各パネル(１)の枠体(２)の縦枠杆(５)の内側
面要所に穿設した、上下に並ぶ複数の係止孔(８)…に、
前面にコンセント(４)を取り付けた横向ブラケット(９)
を、その一側端に設けた下向フック(12)により着脱自在
に係止して、コンセント(４)の前面部(4a)を、予め化粧
板の要所に穿設した窓孔に弛みなく嵌合する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、複数の方形枠体を連結して、各枠体の前後両面に化粧板を装着した 間仕切パネルの所望の個所に、簡単にコンセントを取り付けることができ、しか もパネル内を自由に電気配線しうるコンセント取付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

事務所等において、広い室内をパネルにより仕切って、独立したワークステー ションを形成した際、間仕切パネルの適所に、コンセントが必要となる。

【０００３】 この要求に対応するため、従来は、パネルの枠体の中間に横向取付杆を架設し て、これにコンセントを取り付けるのが通例であった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述の手段によると、コンセントの取付け高さが限定され、またパネ ル内の空間を配線する際、横向の取付杆が邪魔になって、電気配線の自由度が損 なわれる。

【０００５】 本考案は、これらの問題点を解決することを目的になされたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、枠体の左右両縦枠杆の内側面要所に穿設した、上下に並ぶ複数の係 止孔に、横長の前面もしくは前後両面にコンセントを取り付けた側方を向くブラ ケットを、その一側端に設けた下向フックにより着脱自在に係止し、上記化粧板 に、コンセントの前面部が嵌合する窓孔を穿設することにより、上述の課題の解 決を図っている。

【０００７】

【作用】 本考案の装置は、縦枠杆の内側面に上下に並んで穿設した多数の係止孔の任意 の個所に、ブラケットを係止しうるので、コンセントをパネルの所望の高さに取 り付けることができる。

【０００８】 取り付けたコンセントは、化粧板の窓孔に嵌合して、上下左右の振れが防止さ れる。 パネル内には、ブラケット以外は何もないので、電気配線を自由に行なうこと ができる。 縦枠杆の内側面にＵ字溝を形成して、その底面に係止孔を穿設すれば、係止し たブラケットの基部がＵ字溝に嵌合して、コンセントの前後の振れが抑止される 。

【０００９】

【実施例】

図面は、本考案を適用した間仕切パネルを示すもので、図４において、(１)は パネル、(２)は方形の枠体、(３)は、各枠体(２)の前後両面に４枚ずつ着脱自在 に装着した等大の化粧板、(４)は、本考案によって取り付けたコンセントである 。

【００１０】 各枠体(２)の縦枠杆(５)の外側面には、両枠体(２)(２)を側方に連結した時相 互嵌合する凹凸条(６)が形成されている。 各縦枠杆(５)の内側面中央には、その全長にわたって、Ｕ字溝(７)が形成され 、その底面両側には、上下に並ぶ前後２列の多数の係止孔(８)が穿設されている 。

【００１１】 (９)は、コンセント(４)取付用のブラケットで、上面開口する横長Ｕ字溝状の 取付部(10)の図２における右端には、右面開口する縦長Ｕ字溝状の係止部(11)が 連設され、その右端縁には、下向フック(12)が切設されている。 ブラケット(９)は、係止部(11)が縦枠杆(５)のＵ字溝(７)に弛みなく嵌合して 、各フック(12)が各係止孔(８)に係合することにより、内側方を向いて、縦枠杆 (５)に着脱自在に係止されている。

【００１２】 取付部(10)の前面には、コンセント(４)がビス(13)…をもって取り付けられ、 コンセント(４)の前面部(4a)は、本体より若干くびれて小形となっている。(14) は、給電用のコードである。

【００１３】 一部の化粧板(3')におけるコンセント(４)に対応する個所には、窓孔(15)が切 設され、縦枠杆(５)に取り付けられたコンセント(４)の前面部(4a)が嵌合してい る。

【００１４】 上述の間仕切パネルは、各縦枠杆(５)の係止孔(８)…と、各ブラケット(９)の フック(12)のピッチを、化粧板(３)の上下幅に対応して、適切に設定することに より、図４に示すように、少い部材で各パネル(１)にコンセント(４)を、所望の 高さに簡単に取り付けることができる。

【００１５】 なお、上述においては、コンセント(４)をブラケット(９)の前面に取り付けた が、必要に応じ、ブラケット(９)の後面あるいは前後両面に取り付けて、対応す る化粧板(3')の要所に、窓孔(15)を切設してもよい。

【００１６】

【考案の効果】

(ａ) 縦枠杆の内側面に上下に並んで穿設した多数の係止孔の適所に、ブラケッ トを係止するだけで、コンセントをパネルの所望の高さに取り付けることができ る。 (ｂ) 取り付けたコンセントは、その前面部が化粧板の窓孔に嵌合して、上下左 右の振れが防止される。 (ｃ) パネル内には、ブラケット以外は何もないので、自由に電気配線を行なう ことができる。 (ｄ) 縦枠杆の内側面にＵ字溝を形成して、その底面に穿設した係止孔にブラケ ットを係止すれば、その基部がＵ字溝に弛みなく嵌合して、コンセントの前後の 振れが抑止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用したパネルの要部横断一部分解平
面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線矢視図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図である。

【図４】本考案を適用した間仕切パネルの正面図であ
る。

【符号の説明】

(１)パネル (２)枠体 (３)(3')化粧板 (４)コンセント (4a)前面部 (５)縦枠杆 (６)凹凸条 (７)Ｕ字溝 (８)係止孔 (９)ブラケット (10)取付部 (11)係止部 (12)フック (13)ビス (14)コード (15)窓孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の方形枠体を連結して、各枠体の前
   後両面に化粧板を装着した間仕切パネルにおいて、枠体
   の左右両縦枠杆の内側面要所に穿設した、上下に並ぶ複
   数の係止孔に、横長の前面もしくは前後両面にコンセン
   トを取り付けた側方を向くブラケットを、その一側端に
   設けた下向フックにより着脱自在に係止し、上記化粧板
   に、コンセントの前面部が嵌合する窓孔を穿設した、間
   仕切パネルにおけるコンセント取付装置。
2. 【請求項２】 縦枠杆の内側面に、ブラケットと等幅の
   Ｕ字溝を形成して、その底面にブラケット係止用の係止
   孔を穿設してなる請求項１記載の間仕切パネルにおける
   コンセント取付装置。