JP4693255B2 - 支柱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線空間等として利用することができ、またオプション部材を取り付けることもできる支柱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のOA化の推進に伴って、オフィス内には多くの配線が溢れかえるようになっている。特に床下から立ち上げた配線や、天井から室内に引き下ろした配線の引き回しは、オフィス空間に見苦しい形で露出しがちであり、配線が通路を横断していたり天井からぶら下がっているとオフィスの機能低下や不慮の事故の原因ともなりかねない。
【0003】
一方、最近では、オフィスの床面に起立させた複数の支柱に横架材を支持させて、パネルや収納棚、天板等のオプション部材を配置することで特定の作業空間を形成するようにしたものが知られてきている。このような構成の作業空間は、オフィスレイアウトをフレキシブルに行い得ることで注目されているが、作業空間を構築する支柱に配線案内機能を持たせることによって、配線を露出させないすっきりとしたオフィス空間を形成することも考えられている。
【0004】
その他にも、例えばデスクにはコンピュータや照明器具等、特に多くの配線を要する設備が配置されることから、デスクの天板を支持する脚支柱の内部に床下から立ち上げた配線を案内させるようにしたものも考えられている。
【0005】
このような構成の支柱や脚支柱では、その内部を上下に連通して延びる一つの空洞として、その空洞を配線案内路として利用したり、支柱(脚支柱を含む)を支柱本体とその一縁部に沿って装着されるカバーとから構成し、支柱本体とカバーとの間に配線案内路となる空間を形成するようにしたものが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、OA機器や照明器具等の電力線、社内LAN等の通信線、OA機器同士の接続ケーブルなど、他種類の配線が混在して同時に使用される昨今の事情を考慮すると、上述のように配線案内路を一つしか備えていない構成の支柱や脚支柱であると配線を種類や目的ごとに分類することが困難であるため、一見しただけではどれが何の配線であるのか判断することが難しい。また、支柱内部に形成した配線案内路に配線を通したりその配線を取り出したりするには、支柱を持ち上げたり傾けたりする必要が生じるため、作業が大がかりとなり極めて煩雑である。
【0007】
以上のような問題を解消するために本発明は、床下や天井から引き出した配線類を分類して収容し得る有用な配線案内機能を付与することを主たる目的とした支柱を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の支柱は、床面に起立姿勢で配置される支柱本体と、該支柱本体に装着されるカバーとを具備してなり、支柱本体とそれに装着したカバーとの間に、支柱本体の長手方向に沿って延び相互に仕切られた複数の空間を形成している支柱であって、支柱本体が、床面に起立姿勢で配置され支柱本体の中核となる中心体と、該中心体から外方に向けて突出するとともに中心体に沿って上下に延びカバー取付部を形成した複数のアームとを具備してなり、隣接するアームのカバー取付部同士に関係付けてそれぞれ前記カバーを着脱可能に装着し得るように構成し、アームの先端部にカバー取付部を形成するとともに、該カバー取付部よりも内側における支柱本体の一部に補助カバー取付部を形成し、該補助カバー取付部に装着される上下に延びる補助カバーによって、中心体と一対のアームとカバーとで包囲される空間を更に仕切り得るようにしていることを特徴としている。
【0009】
支柱としては、横架材等を支持して所定の作業空間を形成する構造物の支柱、デスクやテーブルの脚支柱、パーティションパネル等を支持する支柱など、種々の支柱一般に適用することができるが、上記のような構成の支柱であれば、支柱本体とカバーとの間において相互に仕切られた複数の空間をそれぞれ配線案内路として利用することができるため、少なくとも床下から引き出して立ち上げられる電力線や通信線等の複数種ある配線類を好適に分類して収容しておくことができ、それらをカバーによって隠蔽することで外部から隠すことができるようになる。その結果、オフィス等の室内空間をすっきりとさせることができ、作業効率の向上や事故の防止を有効に図ることもできる。また、支柱が、その上端部が天井付近まで届くようなものであれば、天井から引き出した配線類も分類して収容することができるようになる。
【0010】
また、支柱本体が、床面に起立姿勢で配置され支柱本体の中核となる中心体と、該中心体から外方に向けて突出するとともに中心体に沿って上下に延びカバー取付部を形成した複数のアームとを具備してなり、隣接するアームのカバー取付部同士に関係付けてそれぞれカバーを着脱可能に装着し得るように構成しているので、簡素な構造で支柱を形成し、その支柱の構成を利用して配線案内路として利用可能な空間を容易且つ良好に仕切り得るようにすることができる。
【0011】
その上、アームの先端部にカバー取付部を形成するとともに、カバー取付部よりも内側における支柱本体の一部に補助カバー取付部を形成し、補助カバー取付部に装着される上下に延びる補助カバーによって、中心体と一対のアームとカバーとで包囲される空間を更に仕切り得るように構成しているので、前記各空間内に更に多種類の配線を分類して案内できる。
【0012】
さらに、カバーの支柱本体に対する着脱を容易なものとするためには、カバーを弾性変形可能な素材からなるものとして、その弾性変形を利用して着脱するようにすることが有効である。
【0013】
好適な補助カバー取付部の具体例としては、各アームの基端部側に形成し、隣接するアームの補助カバー取付部同士に関連付けて補助カバーを着脱可能に装着し得るようにしたものが挙げられる。
【0014】
一方、このような支柱に、天板、棚、パネル、照明器具等のオプション部材を取り付けて、会議室やグループあるいは個人用のスペースとしてフレキシブルなオフィス空間を形成し得るようにするためには、カバーを装着した状態で、隣接するカバー同士の間におけるアームの一部にオプション部材取付部を形成することが有効である。このようにすることで、支柱に形成した空間内の配線類に影響を与えることなくオプション部材を取り付けることができるようになる。
【0015】
このような場合、オプション部材の取付高さ位置を自由に変更できるようにするためには、オプション部材取付部が、上下に連続して延び外方に向けて開口するようにアームの先端部に形成した連続溝を備えるようにすることが望ましい。
【0016】
さらにこのような連続溝に対応して、簡単にオプション部材を取り付けられる好適な具体的構成としては、連続溝がその開口縁部よりも内部の方が幅寸法の広い形状を有し、連続溝の開口縁部を起立姿勢で通過させて位置付けた内部で水平軸周りに一方向へ回転させることによって開口縁部からの抜け出しが規制されるナット部材に対して前記オプション部材を該オプション部材側からネジ止めにより取り付け得るようにしたものが挙げられる。
【0017】
以上のような構成の支柱を、鉛直軸周りの方向を問わずに配置し得るようにして、施工の簡便化を図り得る具体例には、中心体の周囲に、それぞれ同一形状をなす前記複数のアームを等間隔で突出させた構成のものが挙げられる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本実施形態の支柱2を床面Fに複数起立状態で配置するとともに、隣接する支柱2の上端部間に横架材8を支持させて形成した構造体1によって、オフィス空間に所定の作業空間、いわゆる作業空間モジュールを形成したものを示している。支柱2には、オプション部材として棚用の円形天板10を取り付けられるようにしているが、オプション部材にはその他にもデスク用の天板10xや照明器具10y等も取り付け得ることができる。
【0020】
次に、支柱2の具体的構成について説明する。
【0021】
この支柱2は、図2及び図8に示すように、アルミ押し出し成形材を所定の長手寸法に切断することによって長手方向に沿って各部等断面形状をなすようにした支柱本体3と、その支柱本体3に着脱可能に装着されるカバー6とからなるものである。また、支柱2には前記カバー6の他に図8に示すような補助カバー7も着脱可能に装着できるようにしている。
【0022】
支柱本体3は、その中核部分をなし中心に位置付けられる中心体4と、中心体4から四方に延ばした四本のアーム5とを一体成形したものである。中心体4は、平断面視概略正方形の角筒状をなすもので、支柱本体3に対応する長手寸法を有している。アーム5は、いずれも同一形状を有し中心体4と同一の長手寸法を有しており、それぞれ中心体4の四つの起立壁41における外向面がなす各四隅をそれぞれ基端として中心体4の平断面形状である正方形の対角線に沿って外方に向けて延びる平板状のアーム本体51と、アーム本体51の先端部を二股に分岐させたカバー取付部52と、アーム本体51の基端部において外方に向けて相互に約90°をなして開くように突出させた突状をなす一対の補助カバー取付部53とを備えている。カバー取付部52は、アーム本体51の先端から平面視クランク状をなして複数箇所で屈曲させた第1の起立壁521と、第1の起立壁521の基端部から中心体4の一起立壁41と略平行するように延ばした第2の起立壁522と、第2の起立壁522の先端部をさらに中心体4の起立壁41に向けて略90°屈曲させた第3の起立壁523とから構成される。第3の起立壁523の先端部はさらに平面視「く」の字形に屈曲させて、上下に延びる凹部523aを形成している。また、前記第1の起立壁521には、同一のアーム本体51から突出する他方のカバー取付部52における第1の起立壁521と相寄る方向に突出する板状の突出壁524を形成して、これら突出壁524と二つの第1の起立壁521とによって囲まれる空間に平面視矩形状をなして上下に延びる連続溝54を形成している。この連続溝54は、前記一対の突出壁524の先端間を通じて外部に開放されているため、その開口縁部54aよりも内部の方が広がった形状となっている。また、連続溝54よりもさらにアーム本体51側の部位は、アーム本体51の先端と一対の第1の起立壁521の基端部とによって平面視コ字形に囲まれ連続溝54に対して開放されて上下に延びる溝部55を形成している。そして、これら突出壁523、連続溝54及び溝部55によって、オプション部材取付部Xを構成している。なお、この支柱本体3は、図示しないが下端部において中心体4の中央部に挿入した固定ナットに床面F側から突出させたボルトを止着することにより床面Fに固定している。
【0023】
カバー6は、アーム5の一方の第2の起立壁522の基端部からそれに隣接するアーム5の第2の起立壁522までの幅寸法を有し支柱本体3よりも若干短い高さ寸法を有するカバー本体61と、カバー本体61の後向面から前記中心体4に向けて突出させた一対の突出壁62とを一体に成形した弾性変形可能な合成樹脂製の部材である。カバー本体61は、外側に向けて凸となるように若干湾曲させており、両側端部を斜め後方に向けて内側へ屈曲させて爪部61aを形成し、この爪部61aをアーム5の第1の起立壁521の先端部ないしは第2の起立壁522の基端部に係り合わせるようにしている。また、突出壁62は、隣接するアーム5の第3の起立壁523同士の対向面に沿ってそれぞれ延びるもので、それらの先端部もそれぞれ外側方に向けて屈曲させて爪部62aを形成しており、この爪部62aをそれぞれ前記第3の起立壁523の凹部523aに係り合わせるようにしている。そして、隣接する爪部61aと爪部62aとの間にアーム5のカバー取付部52をそれぞれ挟み込むように素材の弾性を利用してカバー本体61を扁平に弾性変形させてカバー6を装着すると、中心体4の一起立壁41と隣接する一対のアーム5とカバー6との間にそれぞれ上下に延びる四つの空間Sが形成されることになる。このとき各アーム本体51は、隣接する空間S同士を仕切る隔壁として機能している。なお、カバー本体61の爪部61aと突出壁62との間には、カバー6を支柱本体3に装着した状態でアーム5の第2の起立壁522の前面に前方から突き当たるように後方に向けて突出させた複数のリブ63を設けており、カバー6の装着時における安定化を図っている。また、床面Fにおける支柱2を配置すべき個所には図示しないが配線引き出し用の穴を開けて、その穴と支柱2の空間Sとを連通させるようにしている。
【0024】
補助カバー7は、図8に示すように、平断面コ字形をなし前記空間S内において中心体4に沿って延びるもので、両側端部を隣接するアーム5の補助カバー取付部53に対して外側方から抱くようにして着脱可能に装着されるもので、装着した状態で空間Sを更に仕切る隔壁として機能するとともに、この補助カバー7と一対の補助カバー取付部53と中心体4の起立壁41との間に補助空間Tを形成している。
【0025】
このような構成の支柱2に支持される横架材8は、図3に示すように両側端部を開口させたチャネル材であり、隣接する支柱2の上端部にそれぞれ取り付けた連結部材9を介して両支柱2に支持されている。連結部材9は、支柱2の上端部に取り付けた図示しないアジャスタ部材に対して上下移動させた任意の位置で固定できるようになっており、隣接する支柱2同士の間で各連結部材9を上下動作させることで横架材8を水平に保つようにしている。そのために、連結部材9には隣接する支柱2に向けて突出する突起部91を形成しており、これら突起部91に横架材8を上方から落とし込んで載せるようにしている。また、横架材8の上面には、配線類を載せられるように長手方向に延びる案内溝81を形成している。そして、支柱2に形成された空間Sを、天井付近の空間や横架材8の内部又は案内溝81に連通させるように、連結部材9にはそれぞれ開口窓92、93を形成している。なお、外部から連結部材9等を隠すため、支柱2の上端部には図1に示すようなコーナーカバー13を被せている。
【0026】
次に、支柱2の中間高さ位置において、オプション部材取付部Xに図1に示す円形天板10をオプション部材として取り付ける場合について、図4〜図7を参照して説明する。
【0027】
この円形天板10は、支柱2を中心部に挿通させた平面視ドーナツ形をなすもので、その形状を直径方向に均等に二分割した形状の一対の天板要素10a、10bを接合してなるものである。各天板要素10a、10bは、オプション部材取付部Xにおける連続溝54に位置付けたナット部材12にボルトBによって固定される取付部材11によって支持されている。取付部材11は、支柱2の隣接するカバー6の側端部間距離よりも若干小さい幅寸法を有する起立板111と、この起立板111からV字形に広がって斜め上方に延びる二つの支持桿112、113と、各支持桿112、113の上端部に略水平な姿勢で取り付けられ天板要素10a、10bを下方から支持する水平板114とからなる。起立板111には上端部及び下端部にそれぞれボルトBを厚み方向に挿通し得る貫通孔111aを形成している。支持桿112、113は起立板111に支持される基端部の高さ位置を相互に異ならせるとともに、水平板114を前端部側、後端部側でそれぞれ支持するようにしている。水平板114は、平面視台形状をなすもので、下方から天板要素10a、10bにネジ止めするようにしている。このような取付部材11を支柱2の四つのオプション部材取付部Xにそれぞれ配置して、隣接する二つの取付部材11によって一つの天板要素10a、10bをそれぞれ支持するようにしている。
【0028】
一方、ナット部材12は、前記連続溝54の開口縁部54aよりも若干小さい幅寸法と、連続溝54の内部における幅寸法に略等しい高さ寸法と、連続溝54の奥行き寸法に略等しい厚み寸法を有し、中央部に前記ボルトBの先端部を止着し得るネジ孔12aを形成した板状の部材であって、正面視した場合長方形の一対角部分を斜めに切除したような扁平な六角形状をなしている。そして、図7に示すように、このナット部材12を長手方向を上下方向に一致させた姿勢で連続溝54の開口縁部54aを通過させて連続溝54内に位置付け、その位置で同図に矢印a方向で示すように時計回りに回転させて姿勢を水平軸周りに90°変更した状態にして、前記取付部材11の起立板111の貫通孔111aに挿入したボルトBをナット部材12のネジ孔12aに止着するようにしている。この状態で、ナット部材12と起立板111との間に突出壁524を共締めにして挟み込んでいる。なお、ここでは一つの起立板111に対してナット部材12を二個使用している。また、ボルトBの先端部Baは連続溝54の奥方の溝部55内に逃がすようにしている。さらに、ボルトBの頭部と起立板111との間には、リング状の座金Wを配置している。
【0029】
以上のように、本実施形態の支柱2は、支柱本体3とそれに装着したカバー6との間に、上下に延び相互に仕切られた複数の空間Sを形成しているので、図8に想像線で示すように、床面Fから立ち上げたり天井から引き下ろした電力線や通信線等の種々の配線類Hをそれら各空間Sに分類して通すことができ、各空間Sを好適な配線案内路として利用することが可能である。特に本実施形態の支柱2は、横架材8等と共にオフィス内の作業空間を形成する構造物1に適用しているため、特に多くの配線類Hを使用することが予想されるが、このような支柱2によって配線類Hを分類して案内しそれらをカバー6によって隠蔽することで、オフィス空間をすっきりとしたものとすることができ、作業効率の向上や事故の防止を有効に図ることが可能である。また、支柱2に案内させた配線類Hを横架材8にも案内させて、他の支柱2へと引き回すことも可能である。
【0030】
また、カバー6は支柱本体3に着脱できるため、支柱本体3の設置後でもカバー6を取り外せば前記空間Sに収容された配線類Hが露出されることになり、容易に配線作業やメンテナンスを行うことができる。さらにこのカバー6は、合成樹脂製の弾性変形可能な素材からなるものであるので、その弾性変形を利用すれば容易に支柱本体3に着脱することができ、また装着後は簡単には脱落しないようにすることもできる。
【0031】
支柱本体3の具体的構成は、その中核となる中心体4と、中心体4から外方に向けて突出する四つのアーム5とから構成したものであり、アーム5にカバー取付部52を形成して、隣接するアーム5のカバー取付部52同士にカバー6を装着するようにしているため、簡単な構成の支柱本体3にカバー6を容易に装着することができ、また支柱本体3とカバー6との間に好適な空間Sを形成しつつアーム本体51に隣接する空間S同士を仕切る隔壁としての機能を付与することが容易である。
【0032】
より具体的には、前記カバー取付部52は上述のように隔壁として機能するアーム本体51の先端部に形成したものであり、そのアーム本体51の基端部に補助カバー取付部53を形成しているので、補助カバー取付部53に上下に延びる補助カバー7を装着すれば、前記空間Sを補助カバー7によって更に仕切り、図8に示すように、補助カバー7と中心体4との間にも補助空間Tとして更に多種類の配線類Hを好適に分類して案内させることができる。
【0033】
一方、隣接するアーム5同士の間に露出されるアーム5の先端部には、カバー6を装着した状態で前記円形天板10等のオプション部材を取り付け得るオプション部材取付部Xを形成しているので、支柱2の配線案内機能には影響を与えることなく、しかもその都度カバー6を取り外すこともなく円形天板10等を支柱2に取り付けて、極めて使い勝手のよいオフィス空間を容易に構築できる。
【0034】
さらに、このオプション部材取付部Xは、外方に向けて開口し上下に延びる連続溝54を備えているため、その連続溝54に対して自由な高さ位置に円形天板10等を取り付けられることになり、オフィス空間のレイアウトの変更も容易である。そして、連続溝54を開口縁部54aよりも内部の幅寸法の方を広げて、その開口片部54aを通過させたナット部材12を連続溝54の内部で水平軸周りに一方向へ回転させることによって開口縁部54aから抜け出ないようにした上で、ナット部材12に円形天板10等のオプション部材をボルトBで止着するようにしているため、支柱2に対する自由な高さ位置で円形天板10等を極めて簡単且つ安定的に取り付けることが可能である。
【0035】
さらに支柱本体3は、中心体4の周囲に同一形状の四つのアーム5を等間隔で突出させているので、支柱2を鉛直軸周りの方向を問わずに配置することができ、また支柱2の周囲にいずれも同じ状態で横架材8や円形天板10等を支持させることができるようになり、施工作業の簡便化や部材の共通化を図ることが可能である。
【0036】
なお、本発明は上記実施例に限られず、例えばオプション部材として前記円形天板10の他に、図1に示すようなデスク用の天板10xや照明器具10y等、種々のものを円形天板10と同様の構成によって取り付けることができる。また、カバー本体61の内向面に図8に想像線で示すようなコンセント14を取り付ける場合には、そのコンセント14の差込口を露出するようにカバー本体61の一部を切り欠いて開口を設ければよい。
【0037】
さらに、本発明の支柱は、デスクの天板を支持する脚支柱やパーティションパネルの支柱等、いわゆる支柱一般に適用することができるものである。
【0038】
その他、支柱本体やカバーの形状や構成等、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0040】
すなわち、本発明の支柱は、床面に起立姿勢で配置される支柱本体と、該支柱本体に装着されるカバーとの間に、支柱本体の長手方向に沿って延び相互に仕切られた複数の空間を形成し、それら空間を配線案内路として利用し得るようにしている。このため、支柱として横架材等を支持して所定の作業空間を形成する構造物の支柱やデスクやテーブルの脚支柱等として適用すれば、少なくとも床下から引き出して立ち上げられる電力線や通信線等の種々の配線類を好適に分類して収容しカバーによって隠蔽した状態にして、オフィス等の室内空間をすっきりとさせることができ、さらには作業効率の向上や事故の防止を有効に図ることが可能である。さらに、支柱が、床面から天井付近まで延びるものであれば、同様に天井から引き出した配線類も分類して収容することができる。
具体的には、支柱本体を、その中核となる中心体と、中心体から外方に向けて突出して上下に延びる複数のアームとから構成し、そのアームにカバー取付部を形成して、隣接するアームのカバー取付部同士に関係付けてそれぞれカバーを装着するようにしているので、支柱の構造を簡素化できるだけでなく、アームを、中心体とカバーとの間に形成される隣接する空間の隔壁として利用して、配線類の分類を容易に行うことが可能である。
さらに、アームの先端部にカバー取付部を形成し、そのカバー取付部よりも内側における支柱本体のいずれかの部位に補助カバー取付部を形成して、補助カバー取付部に上下に延びる補助カバーを装着し得るようにしているので、中心体と隣接する一対のアームとカバーとで包囲される空間を補助カバーによって更に仕切ることによって、より多種類の配線を使用している場合でもそれらを好適に分類して案内させることができる。
【0041】
特に、カバーを合成樹脂等の弾性変形可能な素材から形成して、その弾性変形を利用して支柱本体に着脱するようにすれば、カバーの着脱を容易にして支柱本体から容易には脱落しにくいようにすることもできる。
【0043】
特に、補助カバー取付部を各アームの基端部側に形成し、隣接するアームの補助カバー取付部同士に関連付けて補助カバーを着脱可能に装着し得るようにしていれば、中心体には構造上の変更を加えることなく、補助カバーを良好に装着することが可能である。
【0044】
一方、隣接するアーム同士の間にカバーを装着した状態で、隣接するカバー間におけるアームの一部にオプション部材取付部を形成している場合、支柱に形成した空間内の配線類に影響を与えることなくオプション部材を取り付けることができるので、オプション部材として例えば天板や棚等を適用すれば、非常に使い勝手のよいオフィス空間を容易に形成することができる。
【0045】
さらに、オプション部材取付部に、アームの先端部に上下に連続して延び外方に向けて開口する連続溝を設けていれば、その連続溝の高さ位置を問わずにオプション部材を取り付けられるため、オフィス空間のレイアウトの自由度を向上することができる。そして、連続溝の開口縁部よりも内部の方が幅寸法の広い形状を有するものとして、ナット部材を連続溝の開口縁部を起立姿勢で通過させて連続溝の内部で水平軸周りに一方向へ回転させることによって開口縁部から抜け出ないようにして、その状態のナット部材にオプション部材をネジ止めにより取り付けるようにすれば、オプション部材を支柱に対する自由な高さ位置で、極めて簡単に取り付けることができる。
【0046】
以上のような構成の支柱の具体的形状として、中心体の周囲に、それぞれ同一形状をなす複数のアームを等間隔で突出させていると、鉛直軸周りにはいずれの方向を向けても支柱を同じ状態で配置することができるため、施工を極めて簡便にすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用したオフィス空間の概観を示す斜視図。
【図2】同実施形態の上端部近傍を一部分解して示す斜視図。
【図3】同実施形態に横架材を支持させた状態を一部省略して示す斜視図。
【図4】同実施形態に天板を取り付けた状態を示す部分的な正面図。
【図5】図4におけるA−A線断面図。
【図6】図5の一部を拡大して示す断面図。
【図7】同天板の取付状態を示す分解斜視図。
【図8】同実施形態に補助カバー、コンセントを取り付けた状態を示す概略的断面図。
【符号の説明】
2…支柱
3…支柱本体
4…中心体
5…アーム
6…カバー
7…補助カバー
10…オプション部材(円形天板)
12…ナット部材
52…カバー取付部
53…補助カバー取付部
54…連続溝
X…オプション部材取付部

Claims (7)

  1. 床面に起立姿勢で配置される支柱本体と、該支柱本体に装着されるカバーとを具備してなり、支柱本体とそれに装着したカバーとの間に、支柱本体の長手方向に沿って延び相互に仕切られた複数の空間を形成している支柱であって、
    支柱本体が、床面に起立姿勢で配置され支柱本体の中核となる中心体と、該中心体から外方に向けて突出するとともに中心体に沿って上下に延びカバー取付部を形成した複数のアームとを具備してなり、隣接するアームのカバー取付部同士に関係付けてそれぞれ前記カバーを着脱可能に装着し得るように構成し、
    アームの先端部にカバー取付部を形成するとともに、該カバー取付部よりも内側における支柱本体の一部に補助カバー取付部を形成し、該補助カバー取付部に装着される上下に延びる補助カバーによって、中心体と一対のアームとカバーとで包囲される空間を更に仕切り得るようにしていることを特徴とする支柱。
  2. カバーが弾性変形可能な素材からなるものであり、その弾性変形を利用してカバーを支柱本体に着脱するようにしていることを特徴とする請求項記載の支柱。
  3. 前記補助カバー取付部を、各アームの基端部側に形成し、隣接するアームの補助カバー取付部同士に関連付けて補助カバーを着脱可能に装着し得るようにしていることを特徴とする請求項1又は2記載の支柱。
  4. カバーを装着した状態で、隣接するカバー同士の間におけるアームの一部にオプション部材取付部を形成していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の支柱。
  5. オプション部材取付部が、上下に連続して延び外方に向けて開口するようにアームの先端部に形成した連続溝を具備していることを特徴とする請求項記載の支柱。
  6. 前記連続溝がその開口縁部よりも内部の方が幅寸法の広い形状を有し、連続溝の開口縁部を起立姿勢で通過させて位置付けた内部で水平軸周りに一方向へ回転させることによって開口縁部からの抜け出しが規制されるナット部材に対して前記オプション部材を該オプション部材側からネジ止めにより取り付け得るように構成していることを特徴とする請求項記載の支柱。
  7. 中心体の周囲に、それぞれ同一形状をなす前記複数のアームを等間隔で突出させていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の支柱。
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