JPH11285133A - オフィス空間における電源,信号ラインの取出装置 - Google Patents

オフィス空間における電源,信号ラインの取出装置

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JPH11285133A
JPH11285133A JP10318315A JP31831598A JPH11285133A JP H11285133 A JPH11285133 A JP H11285133A JP 10318315 A JP10318315 A JP 10318315A JP 31831598 A JP31831598 A JP 31831598A JP H11285133 A JPH11285133 A JP H11285133A
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JP
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columnar body
power supply
groove
cable
signal line
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Application number
JP10318315A
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English (en)
Inventor
Hironaga Obata
畑 広 永 小
Tetsuya Kano
野 徹 也 狩
Kenichiro Kosugi
杉 健 一 郎 小
Yoshihiko Furusawa
澤 可 彦 古
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Itoki Crebio Corp
Itoki Co Ltd
Original Assignee
Itoki Crebio Corp
Itoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 電源,信号ラインの取出装置における改
善すべき点を、それに対応して改良した電源,信号ライ
ンの取出装置を提供すること。 【解決手段】 オフィス内の床に位置可変に立設され、
床下、又は、天井裏に敷設された電源ケ−ブルVc及び信
号ケ−ブルSc又はいずれか一方のケ−ブルに接続された
ケ−ブルを収装するようにした柱状体1′において、こ
の柱状体1′は、その長さ方向において中心部から外周
に向けてほぼ直交するように形成した平断面略十字状を
なす隔壁1b′,1c′により、前面が開口した4つの中空
部Sをこの柱状体1′の長さ方向に具備すると共に、前
記各中空部Sの開口部位に、前記隔壁1b′,1c′の先端
部位に形成した係止辺1d′,1e′に支持させて蓋部材1
j′を着脱自在に装着して成ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィス空間内に
おいて、屡々、使用場所を変えて使用されることがある
コンピュ−タ,ワ−ドプロセッサ,電話,ファクシミ
リ,照明器具等の電子,電気機器(以下、これらを総称
して単にOA機器という)用の電源ライン及び信号ライ
ン、又は、いずれか一方のライン(以下、これらを電
源,信号ラインという)を、オフィス空間内の任意の場
所に配置されるデスク等の上であっても、自由自在に離
接することができるようにしたオフィス用OA機器の電
源,信号ラインの取出しシステムに用いて好適な装置、
具体的には前記電源,信号ラインを形成する各種配線や
その配線に接続されたコンセントやコネクタ等を、使い
勝手良く、しかも、見映えよく収納,収装できるよにし
た溝部を具備した柱状体とこの柱状体に連結される溝部
を具備した横杆体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のオフィスでは、コンピュ−タ等の
OA機器の導入により、いわゆる情報化が大幅に進展
し、オフィスでの業務形態,オフィス空間も含めた作業
環境,オフィス家具そのものについても大きな変化に見
舞われている。即ち、オフィスワ−クにとって、例えば
パ−ソナルコンピュ−タは、その様々な機能、例えば、
文書作成,計算,通信、それらのネットワ−ク化による
コミュニケ−ション等の多様な機能により、今やオフィ
ス業務にはなくてはならないものになっており、またオ
フィスワーカ一人について少なくとも一台は必要となっ
てきている。そして、これらに対応すべく、コンピュ−
タ等のOA機器を置くためのデスク等の家具は、OA機
器の電源線や情報線となる種々のケ−ブルを収納するた
め配線ダクトを設けたり、OA機器を載置するために天
板を大形化するなど益々大型化,複雑化している。
【0003】しかしながら、上記のようにコンピュ−タ
の機能が向上し、オフィスへの導入が進んだ結果、オフ
ィスでのワ−ク形態にも大きな変化が惹起されており、
今後それがますます大きくなることが予想される。即
ち、まず、コンピュ−タにより、様々な諸雑務が合理化
されることによって、より生産性が高く質も高い知的ワ
−クが求められよう。また、その場でオフィスワーカ同
士が直接顔を会わせていなくてもコンピュ−タ等を通し
たコミュニケ−ションが円滑に行われる結果、従来のい
わゆる縦割りの組織及びそのためのオフィス家具のレイ
アウトの必要がなくなり、より効率的な業務形態をとる
ことが可能なフラットな組織、そして、臨機応変に目的
を達成するためのプロジェクトチ−ム等によるワ−クス
タイル等が増えてくると思われる。
【0004】これらの様々なワ−クスタイルは、ワ−ク
の内容に応じた最適のオフィス環境が望まれるわけであ
り、しかもその環境は常に様々な変化に対応できる自由
さ、即ち、フレキシビリティをもっていることが必要と
なる。しかしながら、これまでのオフィス家具は、上述
したようにいずれも個々の家具自体に配線機能を取り込
んだ構造である上に固定的な配置であったために、今後
予想されるオフィス家具やOA機器のオフィス内での移
動を伴うフレキシブルなオフィス環境やワ−ク形態の体
制には、全くといってよい程対応できないのが現状であ
る。
【0005】例えば、オフィス空間内で、人事異動や配
置替えなどにより、例えばデスクやOA機器を移動させ
るには、そのデスク内の配線ダクトに取込まれている床
や壁等からの電源,信号ラインを一旦切り離し、そのデ
スクとOA機器の移動先で再接続しなければならず、ま
た、OA機器類だけを移動させる場合でも、移動先に電
源,信号ラインのコンセントやコネクタがなければ、新
ためてその電源,信号ラインを手配する必要があるから
である。
【0006】上記のように、現状ではワ−ク形態の変更
等に応じてオフィス空間内で自由に移動できるようにし
たデスクやキャビネットに対し、それらの家具の上で使
用するOA機器類の電源,信号ラインの接続形態をどの
ようにするかは、未だ十分なレベルで解決されていると
はいえない。
【0007】本発明の発明者らは、上述のようなオフィ
スにおける様々な家具とOA機器の電源,信号ラインの
関係の現状に鑑み、オフィス空間内でデスク等の家具を
自由に移動,配置しても、それらの移動先において使用
するOA機器類の電源,信号ラインを容易かつ迅速に
離,接することができる一方、そこで使用するデスク等
のオフィス家具には従来品のような配線ダクトや配線取
出口を一切不要にできるオフィス用の電源,信号ライン
の取出装置を、既に特願平9−26154号などにより
提案している。
【0008】本発明の発明者らが先に提案した電源,信
号ラインの取出装置は、オフィス内の床に位置可変に立
設される柱状体であって、床下、又は、天井裏に敷設さ
れた電源ケ−ブル及び信号ケ−ブル又はいずれか一方の
ケ−ブルに接続されたケ−ブルを前記柱状体の内部に収
装すると共に、この柱状体の任意の高さにおける外周面
に、前記ケ−ブルにOA機器を接続するためのコネクタ
を位置可変に設けて構成することにより、デスク等の家
具を移動した先においても、そこに設置されている前記
柱状体に設けた電源用,信号用のコネクタに、必要な配
線を直ちに接続できる利点が得られるようにしたもので
ある。
【0009】先に提案した電源,信号ラインの取出装置
を実際に使用してみたところ、いくつかの改善すべき点
のあることが判った。即ち、電源,信号ラインの取出装
置を形成する上記の柱状体は、その外周上に放射状に隔
壁を設けて柱状体の高さ方向に亘り溝状部を形成し、そ
こに電源ラインと信号ラインを区分して収納するように
したが、最近のオフィスにおけるOA機器の使用台数に
鑑みると、前記溝状部の配線容量が不足気味であること
がその一つである。また、上記取出装置では柱状体の外
周面にコネクタを位置可変に設置できるようにしたが、
コネクタが柱状体の外面に露出して設けられているため
見映えの点で今一であることも知得した。更に、オフィ
ス内で電源,信号ラインの取出装置を水平方向に展開す
るため、前記柱状体に連結される配線収納用の溝部を有
する横杆体の連結態様にフレキシビリィティにやや欠け
るという点も判明した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、先に提案し
た上記の電源,信号ラインの取出装置における改善すべ
き点を、それに対応して改良した電源,信号ラインの取
出装置を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明取出装置の構成は、オフィ
ス内の床に位置可変に立設され、床下、又は、天井裏に
敷設された電源ケ−ブル及び信号ケ−ブル又はいずれか
一方のケ−ブルに接続されたケ−ブルを収装するように
した柱状体において、この柱状体は、その長さ方向にお
いて中心部から外周に向けてほぼ直径上に形成した隔壁
とこの隔壁に連続して形成した部分周壁により、前面が
開口した2つの中空部を、この柱状体の長さ方向に具備
すると共に、前記ケーブルに接続される所要のコネクタ
を前記中空部内に配設して成ることを主な特徴とするも
のであり、前記中空部の開口部位には、着脱自在の蓋部
材を設けることもある。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図に拠り説明する。図1は本発明における一例の柱状
体を主体に形成した本発明電源,信号ライン取出装置
(取出ポイント)の一例の正面図、図2は図1の装置の
右半を断面にした平面図、図3は図1の柱状体の拡大平
断面図、図4は柱状体の別例の拡大平断面図、図5は図
3の柱状体と横杆体の一例の連結構造を例示した要部の
左半を断面にした正面図、図6は図5の連結部分の平断
面図、図7は本発明における電源,信号ラインの取出ラ
インを形成する横杆体の一例の側断面図、図8は横杆体
の別例の側断面図、図9は図8の横杆体における溝状体
のヒンジ構造の要部の断面図、図示10は図9のヒンジ構
造の開いた状態の断面図、図11はヒンジ構造の別例の要
部の断面図、図12は図11のヒンジ構造の開いた状態の断
面図、図13は図11のヒンジ構造において規制部材が未装
着状態の断面図、図14は柱状体における回転カバーの平
断面図、図15は図3の柱状体に容器を装着した一例の平
断面図、図16は図15の要部の拡大断面図、図17は図1,
図3の柱状体と図7の横杆体を組合せて電源,信号ライ
ンの取出装置のレイアウト例を示す平面図、図18は図17
の正面図、図19は図17の右側面図、図20は本発明装置を
電源,信号ラインの取出ポイントとして配置した一例を
示す平面図、図21は図17の本発明装置にオフィス家具,
OA機器を配置した他の例を示す平面図、図22は柱状体
への安定板の取付構造を例示した断面図、図23は図22の
柱状体の平断面図、図24は安定板の別例の平面図、図25
は図24の安定板の正面図である。
【0013】図1〜図3に於て、1は、図3に例示した
平断面形状を有するポ−ル状の柱状体で、図1,図2は
この柱状体1を主体にしてオフィス床面に配設された電
源,信号ラインに接続される本発明取出装置(以下、柱
状体1による電源,信号ラインの取出装置を取出ポイン
トPvsという)の例である。
【0014】本発明の取出ポイントPvsの主体をなす柱
状体1は、図3に示すように、内部が中空又は充実した
細柱状の芯体1aの全長に亘る外周を、平面視略二重壁状
の隔壁1b,1cにより挾むと共に、各壁1b,1cの左,右の
外端部に、全体が大略平面円形をなすように平面略円弧
状をなす周壁1d,1dと、同1e,1eとを、夫々に前記芯体
1aの略全長に亘り形成して成る。ここで左右から対向し
て延出して来た各周壁1d,1dと同1e,1eは、対向する端
部間に隙間1f,1gを有すると共に、周壁の端部近くに断
面略凹状の溝hと、各周壁1d,1eの対向端に略V状の小
溝1iが外向きに形成されている。
【0015】上記の断面形状により、柱状体1は、二重
の隔壁1b,1cに一体に設けた各周壁1d,1eが夫々に形成
する平断面略半円状の中空断面が形成する空間Sの内部
に、電源ケ−ブルVc及び信号ケ−ブルSc、又は、いずれ
か一方のケ−ブル(以下、これらのケ−ブルを電源,信
号ケ−ブルという)を出し入れしたり、内部空間Sに収
納することができる。そして、柱状体1の外周は各部分
周壁1d,1eにより形成される空間Sの出入口となる隙間
1f,1gの対向端部に形成した小溝1iに各周壁1d,1eと略
同曲率の蓋部材1jが装着されるから、前記空間Sに収納
される上記ケ−ブルVc,Scは、その空間Sから逸脱し難
い。なお、芯体1aを挾んで二重に形成された壁1b,1cが
形成する隙間1mは、図示しないがパネルやサイン等の部
材の係止溝として利用される。また、前記隔壁1b,1cに
おい略中心部位には、後述するように電源用又は信号用
の夫々のコネクタCv,Csの装着部として利用できる平断
面略T状(又は逆T状)の台座1kが芯体1aの長さ方向に
沿って形成されている。
【0016】図3に示す断面構造を具備したポ−ル状の
柱状体1は、図1,図2、或は、図18,図20に例示する
態様において、オフィス空間内の床下又は天井裏に敷設
されている電源,信号ケ−ブルに接続された電源,信号
ラインの取出ポイントPvs、即ち、本発明の一例の取出
装置として形成されるので、以下、この点について説明
する。図1,図2は、柱状体1の下端には、ここでは平
面十字状の安定板2を設けると共に、上端に、比較的小
径の天板3を設けて形成した本発明による電源,信号ラ
インの取出ポイントの一例の正面と平行を示している。
柱状体1は上端に小天板3を設けない場合には、ド−ム
状等をなすキャップを施着する。上記安定板2には、床
下に既に敷設されている電源ケ−ブル及び信号ケ−ブル
に接続された電源,信号の各ケ−ブルの取出切欠2a,2b
が十字状のクロス部分の2箇所に形成され、この穴2a,
2bから夫々に取出されたケ−ブルが柱状体1の溝状の空
間Sに収装されてそのケ−ブルの先端に接続されたそれ
ぞれのコネクタCv又はCsが、例えば柱状体1の内部に形
成した取付台座1k上の所望の高さに配置される。なお、
安定板2は、クロス状ではない直線状(図17〜19参照)
の安定板2′に代えたり、安定板2,2′を設けずアジャ
スタAjを芯体1aの下端に設けることがある。
【0017】図3に示したコネクタCv又はCsの配置は、
一例として前記台座1kの上面に鉄板を貼着し、この鉄板
にコネクタCv又はCsの背面に埋設した磁石の吸着力によ
り取付けたり、両面粘着テープなどを利用して取付け
る。また、他の配置形態としては、図1に例示するよう
に、所要の蓋部材1jにコネクタCv又はCsを取付ける窓孔
1nを形成しておき、この窓孔1nに、前記コネクタCv又は
Csを柱状体1の外面に臨ませて設けることがある。更に
は、図示しないが、蓋部材1jに延長コード付きのコネク
タCv又はCsを予め取付けておき、このコネクタ付きの蓋
部材1jを装着することもある。図1の蓋部材1jにおい
て、1pはコード出入れ口としても利用できる着脱用の手
掛かりとなる切欠きである。
【0018】図15,図16は、図1〜図3に示した電源,
信号ラインの取出ポイントPvsを構成する柱状体1にお
いて、柱状体1の周壁1d,1eの器物取付用の溝1hに係止
させると共に、この状態をビス4eにより固定することに
よって、概ね箱状をなす容器4を柱状体1に支持させて
設けた例の平断面を示している。容器4は、金属板,プ
ラスチック板,それらのパンチング穴明け板等の適宜の
板体により形成すると共に、ここでは柱状体1に隣接す
る側に切欠4bを有する底板4aを設けて有底に形成されて
いるが、この容器4の平面形状や切欠4bの形状は任意で
ある。
【0019】上記の箱状容器4は、柱状体1に出入れさ
れたり収納されるケ−ブルCv,Csの余長部分を収納した
り、これらの電源,信号ライン用の中継器材、例えば、
ブ−スタアンプや配電箱等の必要な機器,器材を収納す
ることができるように、所要の平面形状,高さに形成さ
れていれば足りるが、図15,図16に例示したものは、次
の形態を具備している。即ち、図15,図16において、容
器4は、その左右の側壁4dの終端部を平面からみて幅狭
になるように絞り込み、その終端に夫々に形成した逆J
状をなす係止片4cを形成し、この左右の係止片4c,4cを
柱状体1の周壁1d又は1eにおける左右一対の溝1h,1hに
引掛けることにより、柱状体1の所望高さに取付けるこ
とができるようになっている。容器4が柱状体1の凹溝
1hに保持されるのは、係止片4cのバネ性による反撥力に
よるが、取付け位置を固定するために止めねじネジ4eを
左右いずれか一方の係止片4cに立て、このネジ4eを螺込
んで、係止片4cから外れるのを防止している(図15,図
16参照)。なお、容器4は、その形態(大きさ,形状
等)によって、余長コードや中継器等の接続機器のみな
らず、コンピュ−タの本体(CPU)を収納するボック
スとして利用できるように形成することもある。
【0020】上記の柱状体1は、通常オフィス空間の床
上に設置する高さに形成されているが、図11の左側に例
示するように床と天井の間で、いわゆる突張り形態で立
設可能な高さに形成し、床と天井の間に立設することも
ある。このような種々の立設形態をとることにより、上
記柱状体1は図20に例示するように、オフィスの床又は
天井に配備されている電源,信号ラインを、床に立設し
た柱状体1の内部に導入し、この柱状体1に配設した夫
々のコンセントCv,Csに、使用するOA機器の電源,信
号ケーブルを接続するための取出ポイントPvsとして使
用する。
【0021】図20においては、オフィスの床に立設され
た1箇所の取出ポイントPvsの周囲に、異形の円形テー
ブルTcをコンピュータ載置台として配置し、これらの各
テーブルTcの脇に、夫々、デスクDeや椅子Ch等のオフィ
ス用家具を配置することにより、一つのワークブースを
形成している。図20のテーブルTc上において、CrはCR
T、Kbはキーボードである、また、各デスクDeにおい
て、Teは電話器、Liは照明機器、Paはデスクパネルであ
る。
【0022】以上に説明した本発明における取出ポイン
トPvsの主体をなす柱状体1は、図3に示した断面形状
のものに代え、図4に示す断面形状のものを使用するこ
とができるので、次に図4に例示した別例の柱状体1′
の構成について説明する。なお、図4の例において図3
の柱状体1と同じ部分は同一符号で示す。
【0023】図4に示した柱状体1′は、細い角パイプ
状の芯体1aに、この芯体1aの各頂点を通る、ここでは平
面X字状をなす隔壁1b′,1c′を、芯体1aの全長に亘り
一体に形成すると共に、各隔壁1b′,1c′の先端部位に
は、図の例では平断面大略V字状をなす溝1h′を形成す
る係止辺1d′,1e′が、全長に亘り一体に形成されてい
る。この構成により、この柱状体1′は、その芯体1aの
外周上に、クロスした隔壁1b′,1c′と各隔壁1b′,1
c′の先端に形成した平面略V字状をなす係止辺1d′,1
e′とで囲まれ、外面側が開口した4つの空間Sを具備
することとなるので、この4つの空間Sに、電源ケーブ
ルVc、或は、信号ケーブルScが区分されて収容できるこ
ととなる。本発明においては、係止辺1d′,1e′を図4
の例のように大略V字状をなす溝1h′に形成しなければ
ならない訳ではない。例えば、隔壁1b′,1c′の先端部
位と係止辺1d′と1e′とが、略T字状をなすように形成
してもよい。要すれば、係止辺1d′,1e′によって、後
述する蓋部材1j′が空間Sの開口部に保持される形態で
あれば足りるのである。
【0024】上記の柱状体1′における4つの空間Sの
前面の開口部には、左右の係止辺1e′,1d′を利用して
蓋部材1j′が着脱可能に装着される。この蓋部材1j′
は、その左,右側の裏面側の平断面形状が、柱部材1′
における上記係止辺1d′,1e′をその平面において抱持
するように嵌合される形態の係着部1i′に形成されてい
る。この蓋部材1j′は、柱状体1′の空間Sの内部に配
設されるコンセント等のコネクタCs又はCvをこの柱状体
1′の外面に露出させるための窓孔1nを有するものと窓
孔1nが設けられないものとがある。
【0025】上記の図4に示したコネクタCs又はCvは、
上記蓋部材1j′における左,右の係着部1i′の端末部に
支持されるコネクタCv、前記係着部1i′の末端に支持さ
せるためのアタッチメント部材1pを介して支持されるコ
ネクタCsであるが、本発明において上記柱状体1′の各
空間Sに収装されるコネクタCv又はCsの支持形態は、図
4に示した例に限られるものではない。例えば、隔壁1
b′,1c′において、芯体1aに近い側に長さ方向に亘っ
て形成した支持翼辺1k′に、図示しないが、コネクタCv
又はCsの背面側を支持させる形態、或は、単に柱状体
1′における空間Sに投入しておく形態もある。なお、
電源コンセントは直列連結タイプのものを使用すると、
スペース効率よく空間Sに収めることができる。
【0026】以上に説明した柱状体1、又は、柱状体
1′を主体に形成される取出ポイントPvsは、床又は天井
からその内部に導入した電源,信号ラインを、オフィス
内で水平方向に延長展開することにより、一例として図
17〜図19、図21に示すような形態で、更に、多くのOA
機器用の電源,信号ラインを、オフィス内で容易に取出
して利用することを可能とするので、以下にこの点につ
いて説明する。
【0027】図17〜図19は、上述した本発明における電
源,信号ラインの取出ポイントPvsを形成する図3の断
面形状の柱状体1を、図7に一例として示した断面構造
を具備する横杆体5を用いて床に平行な面内でオフィス
空間内に敷設し、電源,信号ラインの取出装置を任意の
ライン状に形成することができる例(以下、床に平行な
ライン状の電源,信号ラインの取出装置を取出ラインLv
sという)を示している。図5,図7により、この取出
ラインLvsを形成する横杆体5の構造の一例と、この横
杆体5と柱状体1の接続構造の例を説明する。
【0028】横杆体5は、基本的には断面が中空の略T
状をなす長尺の支持杆体51と、この杆体51の下部に、こ
こでは二層形態で吊設された2本の断面略U状のダクト
状をなす溝状体52,53により形成されている。
【0029】図6に示した横杆体5において、棒状の支
持部材たる支持杆体51は、断面縦長矩形の芯管体51aの
上部に、中央に形成した縦長の上向きの溝部51bを介し
て屋根形のカバー部51cを左,右に具備すると共に、こ
の芯管体51aの直下に下向きの溝部51dを具備して形成さ
れている。溝部51bは、パネルPaやスクリーン、或は、
天板Tbの支持ブラケットBr等を立設するための溝であ
る。
【0030】図7の第一の溝状体52は、その底部下面の
中央に垂下形成した前記芯管体51aと同幅の下向きの溝
部52aと、この溝部52aから左右の上部に向けて形成した
断面略凹状をなす樋部52bを具備して形成されている。
この樋部92bは、底壁92cと側壁92dを具備して形成され
ている。
【0031】図7の第二の溝状体53は、第一溝状体53と
実質上同一形状の断面を具備している。即ち、下向きの
溝部53aと、この溝部53aの左右から上方へ立上げた断面
略凹状の樋部53bを具備し、かつ、樋部53bは、それぞれ
底壁53cと側壁53dを具備しているのである。下向きの溝
部53aは、幕板パネルUpなどを吊設するためのものであ
る。
【0032】上記の支持杆体51と第一,第二の溝状体5
2,53とは、棒状の杆体54が、第一溝状体52の溝部92aを
貫通させられ、この杆体54の上,下端部54a,54bを前記
支持杆体51の下方の下向き溝部51dと第二溝状部材53の
溝部53aとにおいてナット締結54cすることにより結合さ
れている。54d,54eは、構成部材51〜53同士の間隔を規
制する2つのスペーサである。
【0033】上記において2つの溝状体52,53の側壁52
d,53dは、図6に示すように、その上半側を、開閉自在
の蓋状体52d′,53d′に形成し、電源,信号ケーブル等
の樋部52b,53bへの出入れを容易にしているので、この
点について図6を参照して説明する。即ち、樋部52bの
左右の側壁52dは、それを上下方向でほぼ二等分し、こ
の壁52dの下半側の上端に細幅で深目の溝52eを形成する
一方、前記壁52dの上半側になる蓋状体52d′の下端に上
記溝52eに嵌合してヒンジ動作をする玉縁状の縁部52fを
形成し、この縁部52fを前記溝52eに嵌合保持させると共
に、縁部52fが溝52eの上部にあれば、側壁52d上半側が
溝52eの上部において開閉動作自在であり、縁部52fを溝
52eの底に落せば、壁52dの上半側の蓋状体52d′と下半
側が一体となって一枚の側壁52dを形成するように構成
されているのである。第二の溝状体53についても、上記
溝状体52と同一構成であり、従って、53eは溝、53fはこ
の溝53eに嵌入される蓋状体53d′の縁部である。
【0034】上記のような断面形状並びに構造を以て形
成される横杆体5は、各溝状体52,53により形成された
樋部52b,53bが、上方を開口した概ねダクト状に形成さ
れるので、例えば、溝状体52に電源ケ−ブルVcとそのコ
ネクタCvを、溝状体53に信号ケ−ブルScとそのコネクタ
Csを、夫々、上方から投入することにより、両ケ−ブル
Vc,Scや各コネクタCv,Csを外部からは見えないように
収めることができることとなる。従って、横杆体5の任
意の位置で電源,信号ラインと適宜のOA機器との接続
をすることが可能になる。
【0035】本発明において、取出ラインLvsを形成す
る上記横杆体5、並びに、その横杆体5を形成する第
一,第二の溝状体52,53は、図8に例示する本発明にお
ける別の横杆体5′の形態、並びに、図9〜図13に例示
する蓋状体52d′,53d′のヒンジ構造を採ることができ
るので、次にこれらの点について、図を参照しつつ説明
する。なお、横杆体5′において図6と同じ符号は同一
部材,同一部分を示すものとする。
【0036】図8の横杆体5′は、支持杆体51が先の図
7に例示したものに比べ、上下方向で薄く形成され、そ
の下面に、例えば5〜8ポートのテーブル用タップによ
るコネクタCvやその他のコネクタCsが設置できるように
形成されている。
【0037】また、図8に示す横杆体5′は、支持杆体5
1の下に、断面略U字状でダクト状をなす溝状体52,53
(なお、溝状体52又は53のいずれか一方でもよい点は、
横杆体5の場合と同様)を具備している点でも、先に述
べた横杆体5の場合と同様であるが、次の説明する点に
おいて横杆体5の場合と異なっている。
【0038】まず、図8の横杆体52,53は、それらの側
壁52d,53dに設けた開閉自在の蓋状体52d′,53d′のヒ
ンジ構造52e,52f、同53e,53fを、図9〜図13に例示す
る構成としている。(この点については後述する。)次
に、図8の側壁52d,53dは、長さ方向で分割構造とし、
その分割長さ単位で、装着される蓋状体52d′,53d′を
開閉できる構造とした。溝状体52d,53dの全長におい
て、一つの蓋状体52d′,53d′により開閉自在にする
と、開閉に際しての操作性に問題があるからである。ま
た、図8の溝状体52,53の側壁52d,53dの所要箇所に切
欠きによる窓部52g(側壁53に窓部は現われていない)
を形成し、この窓部に外部からアクセスできるコンセン
トなどのコネクタCv又はCsを取付けることができるよう
にした。このため、溝状体52,53の内部52b,53bには、
コネクタCv又はCsを支持するためのコネクタ取付部材52
h,53hを着脱可能に取付けるようにしている。
【0039】コネクタ取付部材52hは、断面形状が溝状
体52の底壁52cと側壁52dの下半側とに倣った大略L字状
をなし、かつ、前記側壁52dに明けた窓部52gと同型状の
穴52iを具備して形成されているので、この穴52iにコネ
クタCvの凸出部分を嵌合させることにより、外部からこ
のコネクタCvの外面に覗いたプラグ挿入孔にプラグを挿
入んで利用できるようにしている。
【0040】一方、コネクタ取付部材53hは、溝状体53
における下向きの溝部53aの底が形成するフラットな底
面53a′を左右両側から挾持する脚53jを下方に向け具備
すると共に、上方にコネクタCvを左右両側から挾持する
挾持片53kを具備して形成され、図8に示す態様で、前
記フラット底面53a′の上に載架して配置されるように
なっている。
【0041】次に、側壁52,53に開閉自在に設けた蓋状
体52d′,53d′のヒンジ構造について、図9〜図13によ
り説明する。ここでの説明は、側壁52について行うが、
側壁53についても、全く同一のヒンジ構造が採られてい
る。
【0042】側壁52dの下半側の上端には、溝の内側に
向けて略四半円弧状の受け部101が形成されると共に、
その上部に水平な向きで先端がヒンジ動作の開閉支点10
3となる支持部102が形成されている。一方、蓋状体52
d′の下端における溝の内側には、上記支点103を受入れ
る溝104を形成すると共に、この溝104の外側に、前記受
け部101をその外面から抱持する略四半円弧状の覆い部1
05が形成されている。
【0043】図9は、蓋状体52d′が垂直に起立、つま
り、蓋状体52d′の外面が側面52dと同じ外面の面上にあ
って閉じられた状態を示しており、この蓋状体52d′を
開けるには、図9の蓋状体52d′を図10に示すように、
反時計回り方向に倒すと、この蓋状体52d′は、水平な
向きになって開状態に保持される。蓋状体52d′の起立
(閉じ)状態は、受け部101の外面に形成した凹部106と
覆い部105の先端に形成した凸部107の嵌合により保持さ
れ、伏倒(開き)状態は、蓋状体52d′の下端凸部108が
支持部102の下面に当接することにより規制されて保持
されるようになっている。上記のヒンジ構造は、側壁52
d(53d)と蓋状体52d′(53d′)の全長に亘り形成する
か、或は、複数箇所に設けるかは、任意である。
【0044】上記のヒンジ構造は、図11〜図13のような
ヒンジ構造に代替できるので、以下に説明する。なお、
図11〜図13において、図9,図10と同一符号は、同一部
材、同一部分を指すものとする。図11〜図13のヒンジ構
造では、図9,図10のヒンジ構造における覆い部105、
並びに、凸部106と凹部107を、別部材により形成した。
従って、この別部材は、蓋状体52d′の起立状態を規
制,保持するために作用する部材であるから、以下、起
立規制部材109と呼ぶ。
【0045】起立規制部材109は、蓋体状体52d′の裏面
に配置されるため、この蓋状体52d′には、この規制部
材109の支持片110,111が形成される一方、規制部材109
には前記支持片110,111に対応する嵌合部112,113が、
規制部材本体105′の上部に形成されている。そして、
規制部材本体105′の下端部には、受け部101に突出形成
した凸部114に嵌合する凹部115が形成されていることに
より、起立した蓋状体52d′を側壁52と同一面をなすよ
うに規制して保持する。また、この規制部材109は、蓋
状体52d′とは別ピースであるから、側壁52d,蓋状体52
d′の長さ方向の複数箇所に設ければ足りることとな
る。
【0046】次に、先に述べた取出ポイントPvsを形成
する柱状体1は、先に説明した構造を具備した横杆体5
と接続するため、一例として図5,図6に示す構造が付
与されているので、以下この点について述べる。
【0047】図5において、柱状体1の芯体1aはその上
部を、二重の隔壁1b,1cやこれらの壁1b,1cと一体の周
壁1d,1eの上端から突出させて設け、その上端部に立壁
6aを環状に具備したほぼ皿状の接続部6を設ける。この
接続部6は、芯体1aの上端部に後付けにより設けて芯杆
体1aと一体化している。なお、1gは上記の柱状体1にお
ける周壁1d,1eの上端に止着したキャップである。
【0048】図5における柱状体1は、隔壁1b,1c、周
壁1d,1eの上端と、上記接続部6の間に位置する芯体1a
に、概ね篭状をなし、かつ、芯体1aに回転自在に外装さ
れた回転カバー7が設けられる。この回転カバー7は、
図14に例示するように、芯体1aに嵌挿される内筒7aと、
柱状体1の周壁1d,1eがなす円形と同形の外筒7bと、内
外両筒7a,7bを連結する平面十字状の支杆7cと、前記外
筒7bの周上に形成したケーブル出入れ用のスリット7dと
から形成され、芯体1aにおける上記皿状の接続部6の下
方でキャップ1gの上に配置され回転自在である。
【0049】一方、横杆体5においては、その側端に位
置する支持杆体51における芯杆体51aの内部に、上記接
続部6における環状立壁6aに係止しされる係止爪8aを具
備した接続ブロック8が、前記爪8aを横杆体5の端面か
ら所要量突出させられた形態で設けられており、この係
止爪8aと前記環状立壁6aの協働作用によって横杆体5
は、柱状体1の周囲の任意の位置に連結可能であり、連
結後に連結角(平面角)を任意に変更することもでき
る。(図21参照)
【0050】これにより、柱状体1における内部空間S
と、横杆体5における上,下の樋部52b,53bとは、回転
カバー7におけるスリット7dと当該カバー7の内外筒7
a,7b間の空間を介して電源,信号ケーブルVc,Scの自
由な通線が確保されるのである。なお、図5において、
55は、支持杆体51、溝状体52,53の端末に装着したエン
ドキャップである。
【0051】上記のようにして横杆体5を接続部6にお
ける環状立壁6aの任意の位置に接続して具備する柱状体
1は、その上端、即ち、接続部6の上方に、中心にボル
ト9aを具備し、外周に上記接続ブロック8の先端側をそ
の上から押える周壁9bを具備したキャップ9を、前記ボ
ルト9aを芯体1aの上端に螺子込んで設けることにより、
横杆体5の接続ブロック8が外力や振動等によって環状
立壁6aから外れないように形成されている。なお、9cは
キャップ9の内筒である。
【0052】上記のように取出ポイントPvsを形成する
柱状体1とこの柱状体1に連結されて取出ラインLvsを
形成し、横杆体5をオフィス内に形成される電源,信号
ラインの取出ポイントPvsと取出ラインLvsの組合せ(以
下、これを取出ポイント・ラインPLvsという)の一例を
図17〜19と図21に拠り説明する。図17〜図19の取出ポイ
ント・ラインPLvsは、5本の柱状体1と4本の横杆体5
とを、図5により説明した接続部6と回転カバー7によ
るフリージョイント部を介して接続し、各ポイントPvs
或はラインLvsに沿って、適宜のOA機器を載置したオ
フィス家具を配置し、所望のオフィスワーク空間を形成
している。図17〜図19,図21において図1〜図8、図14
〜図16の符号と同一符号は、同一部材又は同一部分を指
すものとする。本発明は、柱状体1と横杆体5に代え、
図4により説明した柱状体1′、及び、図8の横杆体5′
を使用しても、上記と同様の取出ポイント・ラインPLvs
を形成することができる。更に、上記の横杆体5,5′
は、取出ラインLvsを形成するために、上記の柱状体
1,1′に代え、床に立設可能で、内部に配線挿通空間
を有し、かつ、横杆体5又は5′の端部を接続できる構
造,機能を持つものであれば、上記柱状体1又は1′以
外の柱状体を使用することができる。
【0053】上述のように本発明における電源,信号ラ
インの取出ポイントPvs、或は、取出ポイント・ラインP
Lvsは、その構成部材である柱状体1又は1′、或は、柱
状体1又は1′と横杆体5又は5′に、必要があれば容器
4,パネルPa,Up,天板Tbなどを支持させて、オフィス
用設備の構成部材の一部としての機能を発揮させるよう
に形成することができ、しかも、柱状体1,1′や横杆
体5,5′の長さ方向任意の箇所で電源,信号ラインの
取出しが可能であるから、この電源,信号ラインの取出
ポイントPvs、或は、取出ポイント・ラインPLvsに対し
て自由にデスク等の家具やOA機器を移動位置付けし
て、OA機器の接続をすることができる。
【0054】上述した本発明の取出ポイントPvs、或
は、取出ポイント・ラインPLvsに対して任意に配置した
各デスクDeやテーブルTcは、いずれも、従来デスクのよ
うな配線ダクトや配線取出口を全く必要としないので、
デスクやテーブルの構造を簡単にでき、かつ軽量に作製
できるので移動させるのも容易になる。
【0055】また、上記の各デスクDeは、従来の固定配
置タイプのデスクにくらべ、そのデスクと一体の袖キャ
ビネットを設けず、また、センタ−抽出も原則として設
けない構造とすることにより、上記の配線ダクトが不要
になることと相俟って重量が嵩らず、移動が容易である
ほか、固定収納部を設けないので、不特定複数の者が共
用する上でも、便利になる。
【0056】以上に説明した本発明装置において、図4
により説明した柱状体1′はその断面構造が図3により
説明した柱状体1と断面形状が異なることに起因して、
安定板2′の形態、並びに、この安定板2′の柱状体1′
への取付態様が柱状体1の場合と異なるので、この点に
ついて、図22〜図25を参照しつつ説明する。なお、図2
2,図23において、図5,図6と同一符号は、同一部
材,同一部分を指すものとする。
【0057】図24,図25に示す安定板2′は、平断面略
コ字状の型材による垂直向きの取付ブラケット部2a′の
下端に略平板状の脚部材2b′の後端を溶接等により固定
一体化することにより、正面視略L字状に形成されてい
る。ブラケット部材2a′には、その中心線上に取付穴と
して丸穴2cと長穴2dが設けられていて、この部2a′の裏
面が、柱状体1′におけるいずれかの空間Sにおいて、
左右2つの受座k′に当てがわれ、前記穴2c,2dにボル
ト2e,2fを通して、これらのボルト2e,2fを、柱状体
1′における芯体1aに挿入された受駒部材2gと芯体1aの
下端に設けたアジャスタAjの取付座2hに締結することに
より取付けられるように形成されている。
【0058】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、オフィス
空間内に、そこで使用する電子機器等の電源,信号ライ
ンを自由に離接することができるようにした電源,信号
ラインの取出ポイント、或は、取出ポイント・ラインを
配設できるようにしたので、これらの取出ポイント,取
出ポイント・ラインに対し、例えば、天板の高さを自由
に設定できるように形成した天板の大きさが種々異なる
デスクやテーブルを選択し、かつ、選択したデスクやテ
ーブルを自由な配向で任意の位置に移動させて配置する
ことにより、種々のワ−ク形態に対応できる形態のワ−
クブ−スを、任意かつ容易に形成することができる。そ
して、どのような形態のワ−クブ−スを形成してもそこ
で使用するOA機器の電源,信号ラインを、特別な配線
工事やそのつどの配線手配などを要することなく直ちに
接続することができるという効果のほか、次のような格
別の効果が得られる。
【0059】特に、本発明では、取出ポイントを形成す
る柱状体を、芯体に形成した隔壁,周壁と蓋部材、或
は、隔壁と蓋部材により、内部全域に中空の2つ又は4
つの空間を形成し、そこに電源ケーブル,信号ケ−ブル
を分けて収装するようにしたので、夫々のケーブルの収
容量を拡大できると共に、各ケ−ブルの出入れが容易に
なる。
【0060】また、柱状体の外周面を臨む任意の位置の
前記空間内に、前記ケ−ブルに接続された電源,信号用
の所要のコネクタを直接移動可能に設けたり、或は、前
記コネクタを前記空間の入口に施着する蓋部材に保持さ
せて蓋部材の施着位置を選択することによって、柱状体
の上,下方向で移動可能に設けることができるようにし
たので、所要のコネクタの設置位置の高さを任意に選定
して配置でき、使い勝手が向上する。
【0061】更に、設置されるコネクタは蓋部材を介し
て、又は介さずに柱状体の空間内部に配置され、柱状体
の外面から突出することがないので、見映えもよい。
【0062】一方、柱状体は、横杆体との接続部に環状
立壁を形成し、この立壁の周上の任意の位置に横杆体の
端部に形成した鉤状の係止部を引掛けて接続するように
したので、柱状体と横杆体の接続角(平面角)を自由に
選択することができ、レイアウトする上できわめて好都
合である。また、上記環状立壁による接続部の下方に
は、柱状体から立上るケーブルを横杆体側へ導く上,下
で対称なガイド体を柱状体に回転自在に設けたので、上
記の任意の接続角と相俟って、収容したケーブルの方向
を変更する際の取扱いが容易になる。
【0063】また、取出ラインを形成する横杆体には、
その側壁を開閉自在にする蓋状体をヒンジ機構を介して
設けると共に、側壁に窓を設けてこの窓にコネクタをそ
れが外部に臨むように設けることができるようにしたの
で、コネクタに対するアクセス態様の選択肢が拡大さ
れ、使い勝手の面で優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一例の柱状体を主体に形成した
本発明電源,信号ライン取出装置(取出ポイント)の一
例の正面図。
【図2】図1の装置の右半を断面にした平面図。
【図3】図1の柱状体の拡大平断面図。
【図4】柱状体の別例の拡大平断面図。
【図5】図3の柱状体と横杆体の一例の連結構造を例示
した要部の左半を断面にした正面図。
【図6】図5の連結部分の平断面図。
【図7】横杆体の一例の側断面図。
【図8】横杆体の別例の側断面図。
【図9】図8の横杆体における溝状体のヒンジ構造の要
部の断面図。
【図10】図9のヒンジ構造の開いた状態の断面図。
【図11】ヒンジ構造の別例の要部の断面図。
【図12】図11のヒンジ構造の開いた状態の断面図。
【図13】図11のヒンジ構造において規制部材が未装着状
態の断面図。
【図14】柱状体における回転カバーの平断面図。
【図15】図3の柱状体に容器を装着した一例の平断面
図。
【図16】図15の要部の拡大断面図。
【図17】図1,図3の柱状体と図7の横杆体を組合せて
電源,信号ラインの取出装置のレイアウト例を示す平面
図。
【図18】図17の正面図。
【図19】図17の右側面図。
【図20】本発明装置を電源,信号ラインの取出ポイント
として配置した一例を示す平面図。
【図21】図17の本発明装置にオフィス家具,OA機器を
配置した他の例を示す平面図。
【図22】柱状体への安定板の取付構造を例示した断面
図。
【図23】図22の柱状体の平断面図。
【図24】安定板の別例の平面図。
【図25】図24の安定板の正面図。
【符号の説明】
1 柱状体 1a 芯体 1b,1c 隔壁 1d,1e 円弧状周壁 1f 隙間 1j 蓋部材 2,2′ 安定板 2a 取出穴 3 天板 4 容器 4a 底板 5 横杆体 6 接続部 De デスク Vc 電源ケ−ブル Sc 信号ケ−ブル Cv,Cs コネクタ Pvs 取出ポイント Lvs 取出ライン PLvs 取出ポイント・ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小 杉 健 一 郎 大阪府大阪市中央区淡路町1丁目6番11号 株式会社イト−キ内 (72)発明者 古 澤 可 彦 大阪府大阪市城東区今福東1丁目4番12号 株式会社イト−キクレビオ内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフィス内の床に位置可変に立設され、
    床下、又は、天井裏に敷設された電源ケ−ブル及び信号
    ケ−ブル又はいずれか一方のケ−ブルに接続されたケ−
    ブルを収装するようにした柱状体において、この柱状体
    は、その長さ方向において中心部から外周に向けてほぼ
    直径上に形成した隔壁とこの隔壁に連続して形成した部
    分周壁により、前面が開口した2つの中空部を、この柱
    状体の長さ方向に具備すると共に、前記ケーブルに接続
    される所要のコネクタを前記中空部内に配設して成るこ
    とを特徴とするオフィス空間における電源,信号ライン
    の取出装置。
  2. 【請求項2】 オフィス内の床に位置可変に立設され、
    床下、又は、天井裏に敷設された電源ケ−ブル及び信号
    ケ−ブル又はいずれか一方のケ−ブルに接続されたケ−
    ブルを収装するようにした柱状体において、この柱状体
    は、その長さ方向において中心部から外周に向けてほぼ
    直交するように形成した平断面略十字状をなす隔壁によ
    り、前面が開口した4つの中空部をこの柱状体の長さ方
    向に具備すると共に、前記各中空部の開口部位に、前記
    隔壁の先端部位に形成した係止辺に支持させて蓋部材を
    着脱自在に装着して成ることを特徴とするオフィス空間
    における電源,信号ラインの取出装置。
  3. 【請求項3】 柱状体の中空部はその開口部位に着脱自
    在の蓋部材を設けた請求項1のオフィス用の電源,信号
    ラインの取出装置。
  4. 【請求項4】 蓋部材は、柱状体の長さ方向において複
    数に分割した構成である請求項2又は3のオフィス用の
    電源,信号ラインの取出装置。
  5. 【請求項5】 コネクタは、柱状体の外面に臨ませ、蓋
    部材に取付けて柱状体の中空部内に設けるか又は柱状体
    の中心部に支持させて柱状体の中空部内に設けた請求項
    1〜4のいずれかのオフィス用の電源,信号ラインの取
    出装置。
  6. 【請求項6】 蓋部材には、電源,信号ラインのコンセ
    ント等のコネクタを後付けするための1〜複数個の開口
    部を設け、当該蓋部材を柱状体の高さ方向の所望の位置
    に設けた請求項1〜5のいずれかのオフィス用の電源,
    信号ラインの取出装置。
  7. 【請求項7】 柱状体の周壁の開口部近傍には、柱状体
    の高さ方向に沿って蓋部材を装着するための溝、及び/
    又は、箱状容器等の器物を着脱自在に装着するための溝
    を形成した請求項1又は3〜6のいずれかのオフィス用
    の電源,信号ラインの取出装置。
  8. 【請求項8】 柱状体の係止辺は、柱状体の高さ方向に
    沿って箱状容器等の器物を着脱自在に装着するための溝
    を具備した請求項2〜6のいずれかのオフィス用の電
    源,信号ラインの取出装置。
  9. 【請求項9】 柱状体の上端部又は中間部に、該柱状体
    に水平な向きで連結される電源,信号ケーブルの収容用
    溝部を具備した横杆体の連結部を環状立壁により形成す
    ると共に、前記環状立壁の下方に、前記ケーブルを横杆
    体の溝部に案内するめのスリット又は穴を具備した短筒
    体を回転自在に設けた請求項1〜8のいずれかのオフィ
    ス用の電源,信号ラインの取出装置。
  10. 【請求項10】 立設された柱状体に連結される電源,信
    号ケーブルの収容用溝部を具備した横杆体は、床に立設
    されて内部にケーブルを収容する前記柱状体が具備した
    環状立壁による連結部に引掛式で連結される側面視略鉤
    状の係止部を端部に具備した棒状の支持部材と、該支持
    部材に吊下された形態で支持される断面略U状の溝状部
    材とを具備すると共に、該溝状部材の側壁には、当該溝
    状部材の外側に関し起伏自在の蓋として機能する立壁部
    分を具備させたことを特徴とするオフィス用の電源,信
    号ラインの取出装置。
  11. 【請求項11】 立壁部分は、ヒンジ機構を介して溝状部
    材の側壁に開閉自在に装着された請求項10のオフィス用
    の電源,信号ラインの取出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002227397A (ja) * 2001-02-02 2002-08-14 Kokuyo Co Ltd 支 柱

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