JP2000197526A - テ―ブルにおける配線装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パソコン等の電気機器の電線を簡単かつ体裁
よくテーブルの内部に収納することにより、使用者が会
議に集中しうるようにしたテーブルにおける配線装置を
提供する。 【解決手段】 支柱３の上端部に、内部に電気機器３１
の電線３２、３３を収容するための収納部１３、１４を
形成した支基４を取り付けて、この支基４の上面により
天板２６を支持するとともに、天板２６に、支基４の内
部と連通する開口部６を設け、かつ、支基４に、収納部
１３、１４内の配線２１、３２を支基４の外部へ取り出
すための通孔１６を穿設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば会議等にお
いて用いられるテーブルに関し、特に、天板に載置され
た電気機器等の電源コードや配線ケーブル等を、体裁よ
く支基の内部に収納しうるようにした配線装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】パソコンやＯＨＰやスライドプロジェク
ター等を用いて会議を行うために、特殊な設備を備える
プレゼンテーションルームを設けることがあるが、この
ような部屋を形成するには、かなりの費用がかかる。

【０００３】しかし、近年は、ＯＡ機器の普及にともな
い、このような会議の方法も急速に変化しつつある。例
えば、各テーブルにパソコン等の電気機器を載せるとと
もに各テーブルにコンセントや情報系コネクターを取り
付け、これらのコンセント等を利用して、各パソコンを
利用しながら会議を行うことがある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
する場合、電気機器の電源コードや配線ケーブル等の電
線が、テーブルの上やその周囲に散乱するため、邪魔に
なるとともに、見苦しく、また会議参加者の注意が集中
するのを妨げるおそれがある。

【０００５】本発明は、上述のような問題点を解決する
ためになされたもので、パソコン等の電気機器の電線
を、簡単かつ体裁よくテーブルの内部に収納することに
より、周辺を洗練されたものとして、使用者が会議等に
集中しうるようにした、テーブルにおける配線装置を提
供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (１) 支柱の上端部に、内部に電気機器の電線を収容す
るための収納部を形成した支基を取り付けて、この支基
の上面により天板を支持するとともに、前記天板に、支
基の内部と連通する開口部を設け、かつ、前記支基に、
前記収納部内の配線を支基の外部へ取り出すための通孔
を穿設する。

【０００７】(２) 上記(１)項において、天板の開口部
を、電線が挿通しうる切欠部を有する蓋板をもって、開
閉自在に塞ぐ。

【０００８】(３) 上記(１)または(２)項において、収
納部の上下方向の中間部に、前記収納部を上下２つの収
納部に分割するほぼ水平の仕切板を設け、かつ、前記通
孔を下側の収納部側に設けるとともに、前記仕切板に、
コンセントユニットや蓋材を取付可能な取付孔を形成す
る。

【０００９】(４) 上記(１)〜(３)項のいずれかにおい
て、支基における通孔の近傍に、コイルスプリング状の
配線保護カバーを吊支する。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を備え
るテーブル(１)について、添付図面を参照しながら説明
する。

【００１１】図１、図２に示すように、平面視ほぼ円形
をなす台脚(２)の中心部には、内部に配設されたガスス
プリング等により、上下方向に伸縮自在な支柱(３)が立
設され、支柱(３)の上端部には、逆円錐形をなす中空の
支基(４)が取り付けられている。(５)は、ガススプリン
グを作動させるためのレバーである。

【００１２】図３に示すように、支基(４)の上部は円筒
部(６)となっており、この円筒部(６)の周縁部上面は、
上向きの環状突条(７)となっており、また同じく、外周
には、天板を取り付けるための環状の外向フランジ(８)
が形成されている。外向フランジ(８)の下面の複数箇所
には上向きの凹孔(９)が形成され、この凹孔(９)の上面
には、小孔(10)が穿設されている。支基(４)の下面は、
閉塞されている。

【００１３】円筒部(６)の下方において、支基(４)の内
面には環状段部(11)が形成され、この環状段部(11)に
は、円形の仕切板(12)の周縁部が載置され、支基(４)の
内部は、仕切板(12)により上部収納部(13)と下部収納部
(14)とに仕切られている。

【００１４】上部収納部(13)の側壁には、外部と連通す
る係止孔(15)が穿設され、下部収納部(14)の側壁には、
電線(21)(33)等を通すためのやや大寸の通孔(16)が穿設
されている。

【００１５】仕切板(12)には、前後方向に長い角形の左
右１対の取付孔(17)(17') が穿設されている。左側の取
付孔(17)には、上面に前後２個のコンセント孔(20)を備
え、下面に電源コード(21)が接設されたコンセントユニ
ット(22)が嵌合されている。右側の取付孔(17')は、開
閉自在の前半部及び後半部からなり、かつ前半部及び後
半部の一部に切欠部(18)を設けた蓋部(19)により閉塞さ
れている。

【００１６】支柱(３)の側方には、上下方向を向くコイ
ルスプリング状の配線保護カバーが設けられ、その上端
部に形成された係止フック(24)を前記係止孔(15)に係合
し、下端を台脚(２)に当接してある。

【００１７】外向フランジ(８)には、中心部に前記円筒
部(６)の外周に嵌合しうる円形の開口部(25)が形成され
た天板(26)が載置され、天板(26)の下面における前記小
孔(10)と整合する箇所に埋設したナット(27)へ、小孔(1
0)へ下方から挿入した止めねじ(28)を螺合することによ
り、天板(26)は支基(４)に固定されている。

【００１８】環状突条(７)の上面に、周縁部の３箇所に
求心方向を向く切欠部(29)を有する円形の蓋板(30)を載
置することにより、天板(26)の開口部(25)及び支基(４)
の開口部(６)は開閉自在に閉塞されている。

【００１９】天板(26)の上面には、会議に使用するため
のパソコンやＯＨＰ等の電気機器(31)が載置され、電気
機器(31)の側面から延出する電源コード(32)と配線ケー
ブル(33)は、蓋板(30)の切欠部(29)から、上部収納部(1
3)に挿通されている。電源コード(32)は、上部収納部(1
3)に余長分を蛇行又は巻回して収納され、そのプラグ(3
4)は、コンセントユニット(22)のコンセント孔(20)に接
続されている。配線ケーブル(33)は、上部収納部(13)か
ら蓋材(19)の切欠部(18)を通って下部収納部(14)に挿通
されている。電源コード(21)と配線ケーブル(33)は、通
孔(16)を通って支基(４)の外部に引き出され、配線保護
カバー(23)の上端部からその内部に挿入され、かつ配線
保護カバー(23)の下端部から外部に引き出され、会議室
内の電源やケーブル接続部（図示せず）に接続されてい
る。

【００２０】以上説明した本実施形態によれば、天板(2
6)上に載置した電気機器(31)の電線(32)(33)やコンセン
トユニット(22)を、簡単かつ体裁良く支基(４)の内部に
収納できるので、電線(32)(33)が天板(26)や床面上に散
乱することはなく、美観が向上するとともに、使用者が
会議に集中しやすい環境を提供することができる。

【００２１】

【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
ることができる。 (ａ) 請求項１記載の発明によれば、天板上に載置した
電気機器の電線を、簡単かつ体裁良く支基の内部に収納
できるので、電線が天板や床面上に散乱することはな
く、美観が向上するとともに、使用者が会議に集中しや
すい環境を提供できる。

【００２２】(ｂ) 請求項２記載の発明によれば、開口
部を蓋板で塞ぐことにより、天板を有効に使用でき、蓋
板を取り外せば、電線を支基の内部に容易に収容するこ
とができる。

【００２３】(ｃ) 請求項３記載の発明によれば、収納
部が上下に区切られているので、電線を互いに絡み合う
ことなく収容することができ、また、収納部にコンセン
トユニット等を取り付けることができ、電気機器を利用
しやすくなる。

【００２４】(ｄ) 請求項４記載の発明によれば、テー
ブルが昇降式の場合には、テーブルの昇降に合わせて配
線保護カバーが伸縮するので、常に電線を保護すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を備えるテーブルの正面図
である。

【図２】同じく、平面図である。

【図３】図２のIII−III線に沿う拡大縦断正面図であ
る。

【図４】図３のIV−IV線に沿う横断平面図である。

【符号の説明】

(１)テーブル (２)台脚 (３)支柱 (４)支基 (５)レバー (６)円筒部 (７)環状突条 (８)外向フランジ (９)凹孔 (10)小孔 (11)環状段部 (12)仕切板 (13)上部収納部 (14)下部収納部 (15)係止孔 (16)通孔 (17)(17')取付孔 (18)切欠部 (19)蓋板 (20)コンセント孔 (21)電源コード（電線） (22)コンセントユニット (23)配線保護カバー (24)係止フック (25)開口部 (26)天板 (27)ナット (28)止めねじ (29)切欠部 (30)蓋板 (31)電気機器 (32)電源コード（電線） (33)配線ケーブル（電線） (34)プラグ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支柱の上端部に、内部に電気機器の電線
   を収容するための収納部を形成した支基を取り付けて、
   この支基の上面により天板を支持するとともに、前記天
   板に、支基の内部と連通する開口部を設け、かつ、前記
   支基に、前記収納部内の配線を支基の外部へ取り出すた
   めの通孔を穿設したことを特徴とするテーブルにおける
   配線装置。
2. 【請求項２】 天板の開口部を、電線を挿通しうる切欠
   部を有する蓋板をもって、開閉自在に塞いだことを特徴
   とする請求項１記載のテーブルにおける配線装置。
3. 【請求項３】 収納部の上下方向の中間部に、前記収納
   部を上下２つの収納部に分割するほぼ水平の仕切板を設
   け、前記通孔を下側の収納部側に設けるとともに、前記
   仕切板に、コンセントユニットや蓋材等を取付けるため
   の取付孔を設けたことを特徴とする請求項１または２記
   載のテーブルにおける配線装置。
4. 【請求項４】 支基における通孔の近傍より、コイルス
   プリング状の配線保護カバーを吊支したことを特徴とす
   る請求項１〜３のいずれかに記載のテーブルにおける配
   線装置。