JPH0134367Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はOA機器、電話器用配線コード等の配
線収納箱の構造に関するものである。

事務所等で複数の机を一箇所に集めて配設した
場合に複数の電話器、コンピユータの端末機等の
機器をどの机の前に座る人からも扱えるようにす
ると便利であるし、また、このような複数の機器
のコード根元部等を一箇所に集めてそこから各機
器に配線すると、コードのたるみ等の始末ができ
見ぐるしくなくさらに便利となる。

そこで本考案では、コーナテーブル等のテーブ
ル天板の孔等に嵌め込み又はスタンド上端等に取
り付ける等した配線収納箱であつて、該箱を上端
開口した底板付き外筒体とその内径部に前記底板
に上下に貫通するように固着した内筒とで構成
し、外筒体上端開口部には内径が前記内筒の外筒
より大径の環状蓋体を着脱自在に冠装し、内筒か
ら外筒体内径部にコードを連通できるようにし
て、外筒体内径部に電話器等の機器配線コードの
余分の長さ部分やコネクタを収納できるようにす
る一方、外筒体の内径部には前記環状隙間内を通
つて上向き突出する支柱をそれぞれ着脱自在且つ
回動自在に装着支持する支持部材を設けることに
より、複数の機器を収納箱の上方で広い範囲にわ
たつて移動配置できるようにし、機器の取扱いも
容易となるようにしたものである。

次に本考案を実施例に基いて説明すると、第１
図は平面視Ｌ字状に配設した２個の机１，１の側
部に配設した、平面視扇状の天板２を備えたコー
ナテーブルの孔３に本考案の配線収納箱４を設け
た場合を示す。この収納箱４は、孔あき金属板製
等の外筒体５と内筒６とからなり、外筒体５は底
板７付きで上端に開口部を形成した平面視円形又
は四角形、六角形等に形成され、外筒体５の上端
縁外周には環状の縁部材８を囲繞して設ける一
方、外筒体５の上端縁内周には内筒６の外径より
大きい内径を有する環状蓋体９の下面外周を支持
する環状又は円弧状のブラケツト１０を内向き突
設する。これによつて環状蓋体９を外筒体５に対
し着脱自在に冠装できるように構成する。

外筒体５の内径部にはその底板７の中心部に上
下に貫通する内筒６を固着し、該内筒６の上端縁
を外筒体５の上端縁と略同じ高さ位置に臨ませ、
内筒６の上端開口部にカバー体１１を着脱自在に
被嵌は嵌挿させる等して冠装する一方、内筒６の
筒周面にはその上部及び下部に各々外筒体５の内
径部と内筒６の内径部とに互に連通する複数の通
孔１２，１２′をＵ字状に切欠く等して設ける。

また外筒体５の内径部には、平面視で前記蓋体
９の内径と内筒６の外径とで囲まれる環状隙間空
間に、底板７上面等から上向き突出するようなパ
イプ材製等の支持部材１３を円周方向に適宜間隔
隔てて複数（実施例では４個）設ける。

１４は電話器等の機器１５を先端部に載置する
ようにしたパイプ材製等の側面視Ｌ字状に折曲形
成した支柱で、該支柱１４の垂直部を前記環状蓋
体９の内径部から差し込んで前記支持部材１３に
着脱自在は被嵌又は嵌挿する等して装着すると共
に支柱１４を前記支持部材１３に対しその軸線ま
わりに施回動自在となるように構成する。このと
き、複数の支柱１４…の各水平部が回動に際して
互にその回動範囲が重複できるように垂直部から
水平部への折曲高さ位置を変えるものとする。

１６は前記各支柱１４の水平部先端にその軸線
方向に沿つて移動自在に設けられた載置台で、該
載置台１６の下面に固着した筒状ブラケツト１７
を前記支柱１４の水平部に合成樹脂製等の環状摺
動体１８，１８を介して摺動自在に被嵌し、前記
支柱１４の水平部下面に軸線に沿つて形成された
長手のガイド溝１９には前記筒状ブラケツト１７
にねじ２０止め固着した合成樹脂製等の船型ガイ
ド体２１を支柱１４水平部の軸線に沿つて摺動自
在で且つ軸線まわりに回動不能に嵌挿するもので
ある。

この構成の配線収納箱４をコーナーテーブルに
取付けるにはまず外筒体５を天板２に穿設された
孔３に差し込むが、このとき収納箱４が左右にガ
タ付かないようにリング状座２２を介挿する。次
いで、内筒６の上端開口部から通孔１２，１２′
を介してコード２３，２３，２３を外筒体５の内
径部に引き込み、その内部に挿入したコネクタ２
４に接続するか、外筒体５の上端開口部から環状
蓋体９の内径部を通して外に引き出す。前記外筒
体５上端開口部に冠装した環状蓋体９の内径部分
に前記支柱１４の垂直部を差し込みその下端を支
持部材１３に被嵌させる等して装着すれば、その
後は各支柱１４先端の載置台１６に機器１５を載
せ、前記外筒体５内径部から引出したコード２３
を配線するだけで良く、コード２３の余分の長さ
部分は外筒体５内に収納できる。

これによつて第１図に示すように各支柱１４は
外筒体５内の支持部材１３箇所を中心に水平施回
でき、さらに各支柱１４先端の載置台１６も水平
部に沿つて移動できるから、それに載る機器１６
は平面視円状の広い範囲にわたつて移動できるこ
とになつて、各机１，１箇所から複数の機器１
５，１５に手が届き、容易に扱えることになる。

なお本考案の配線収納箱４は第６図で示すよう
な脚２５付きテーブル２６にも適用でき、このと
きは外筒体５とテーブル天板２６′とを固着する
か天板２６′を水平施回自在となるように構成す
る一方、内筒６と筒状脚２５とを連結し、その内
部にコードを挿通して脚２５下端からコードを引
き出すようにすれば良い。この場合前記支柱１４
を取り外して使用することもできる。

さらに第７図に示すように第６図におけるテー
ブル天板を省略して、スタンド２７先端に配線収
納箱４を固着した形式にしても良い。

このように本考案は、上端開口した底板付き外
筒体と、その内径側に前記底板に対して上下に貫
通するようにして固着した内筒とからなり、前記
外筒体の上端開口部には内筒の外径と適宜環状隙
間を有するように形成した環状蓋体を着脱自在に
冠装し、外筒体内径部には前記環状隙間内で上向
き突出する支柱を着脱自在且つ回動自在に支持す
る支持部材を適宜間隔隔てて複数設け、内筒には
外筒体内径部に連通するコード挿通孔を穿設して
なる配線収納箱であつて、該収納箱に対し、機器
を載置した複数の支柱を各々着脱自在に設けたの
で、必要な数の機器に応じて支柱を設ければ良
く、不必要な支柱の存在によつて取扱いに邪魔と
なることがない。各支柱は水平施回動自在である
ので配線収納箱から遠い場所の広い範囲にわたつ
て移動でき、一つの機器を複数人が別々の場所で
取扱うことができると共に機器配置数の削減に役
立つ。収納箱内に複数機器の配線コードを集中し
て収納できると共にコードの余分の長さの部分の
始末ができて外観が見ぐるしくない効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はコーナ
ーテーブルに適用した場合の平面図、第２図は第
１図の−線断面図、第３図は第２図の要部拡
大断面図、第４図は載置台の要部側断面図、第５
図は第４図の−線視断面図、第６図は別の実
施例の斜視図、第７図はさらに別の実施例の斜視
図である。 ２……天板、３……孔、４……配線収納箱、５
……外筒体、６……内筒、７……底板、９……環
状蓋体、１２，１２′……通孔、１３……支持部
材、１４……支柱、１５……機器、１６……載置
台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端開口した底板付き外筒体と、その内径側に
   前記底板に対して上下に貫通するようにして固着
   した内筒とからなり、前記外筒体の上端開口部に
   は内筒の外径と適宜環状隙間を有するように形成
   した環状蓋体を着脱自在に冠装し、外筒体内径部
   には前記環状隙間内で上向き突出する支柱を着脱
   自在且つ回動自在に支持する支持部材を適宜間隔
   隔てて複数設け、内筒には外筒体内径部に連通す
   るコード挿通孔を穿設して成る配線収納箱。