JP3017882U - 角パイプに対する回転テーブルの取付構造および同構造を備えた収納棚 - Google Patents

角パイプに対する回転テーブルの取付構造および同構造を備えた収納棚

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JP3017882U
JP3017882U JP1995001074U JP107495U JP3017882U JP 3017882 U JP3017882 U JP 3017882U JP 1995001074 U JP1995001074 U JP 1995001074U JP 107495 U JP107495 U JP 107495U JP 3017882 U JP3017882 U JP 3017882U
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square pipe
rotary table
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locking
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智 市川
信重 小林
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MK Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 角パイプに対して回転テーブルを工具等を必
要とすることなく容易に取り付けることができ、しかも
取付具を太くすることなく好ましい外観が得られる取付
構造を提供する。 【構成】 角パイプを挿通させ得る大きさの挿通穴を穿
設したリング状のベース部に、角パイプのコーナー部に
沿って切り離された複数の立片からなるガイド部を一体
に成形して取付具とし、前記立片の少なくとも一つに
は、その内側面に突出させた係止部を設けてあり、この
取付具に角パイプを挿通させ、角パイプに穿設された係
止穴に前記係止片を嵌合させて取付具を角パイプに固定
支持させ、回転テーブルは、角パイプのコーナーに対す
る最小の外接円より少許大きな軸穴が設けられ、該軸穴
を前記取付具のガイド部に嵌め込ませる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、立設された角パイプに回転テーブルを回動可能に取付支持する構 造、およびこの構造を備えてなる収納棚に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、丸パイプにリング状の取付具をネジ止めし、取付具に対して回動可 能に回転テーブルを取り付ける構造が知られている。こうした従来の構造では、 取付具を丸パイプに穿設されたネジ穴に対し左右上下に位置合わせをする必要が あり、固定に手間取る不都合があった。また、固定具をネジ止めするためにドラ イバ等の工具を必要とする関係で、ネジ止め部を前面に設けることが多く、ネジ やネジ穴が前面に表れて外観上見苦しいという欠点があった。
【0003】 ところで、パイプフレームにより箱形等に構成される収納棚にあっては、立設 したパイプ材に棚等をがたつきなく取り付けるため、角パイプが使用されること が多い。角パイプに回転テーブルを取り付ける構造としては、図1に示すように 、角パイプ1と相似形の角穴2を穿設したリング状の取付具3を、角パイプ1に ネジ止めして固定し、この取付具3に回転テーブル4を回動可能に取り付ける方 式が考えられる。この場合、取付具3は角パイプ1に対して回動することがない ので、ネジ穴5に対して上下方向にだけ位置合わせをすれば良く、前記した丸パ イプの場合に比べて位置合わせは容易であるが、角パイプ1の平面部6において 取付具3が肉厚に突出して、外観上好ましくない不都合がある。特に、テーブル 4への荷重に伴い角穴2のコーナー部に応力が集中し割れが生じ易いため、肉厚 を薄くするどころか、できるだけ厚くする必要があり、取付具3がパイプ1に比 べて外見上不自然に太く形成されることとなり、見苦しく使用上でも邪魔になる 欠点があった。
【0004】
【考案が解決すべき課題】 従って、この考案の課題とするところは、角パイプに対して回転テーブルを工 具等を必要とすることなく容易に取り付けることができ、しかも取付具を太くす ることなく好ましい外観が得られる取付構造を提供することにある。また、こう した改良した取付構造を採用することにより、より便利に使用できる収納棚を提 供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、立設された角パイプに回転テーブルを回動可能に取付支持する構 造であって、角パイプを挿通させ得る大きさの挿通穴を穿設したプラスチック製 のベース部と、該ベース部より上方に立ち上げて一体に成形され、中心に挿通穴 から連続した略角柱状の空間を形成し、該空間のコーナー部に沿って切り離され てなる複数の立片を設けたガイド部とを設けて取付具を構成し、前記立片は外側 面をそれぞれ断面略かまぼこ形に膨出させると共に、立片の少なくとも一つには 、その内側面に前記空間側に突出した係止部を設けてあり、前記取付具に角パイ プを挿通させ、角パイプに穿設された係止穴に前記係止片を嵌合させて取付具を 角パイプに固定支持させ、回転テーブルは、角パイプのコーナーに対する最小の 外接円より少許大きな軸穴が設けられ、該軸穴を前記取付具のガイド部に嵌め込 ませ、軸穴が前記立片の外側面に摺接して回動可能であることを特徴とする角パ イプに対する回転テーブルの取付構造により、上記課題を解決したものである。
【0006】 また、前後にスライド可能なスライドテーブルを備え、該スライドテーブル上 方の空間に角パイプが立設されており、該角パイプに上記の取付構造を採用して 回転テーブルを設けてあり、スライドテーブルと回転テーブルの間には所要の収 納空間が形成されると共に、回転テーブルは収納棚の前方へ少なくとも180度 回転可能であることを特徴とする収納棚を提案するものである。
【0007】 更に、上記の取付構造を備えた収納棚において、立設された角パイプには所定 の間隔で上下に複数の係止穴が穿設されており、回転テーブルの取付位置が上下 に変更可能であることを特徴とする収納棚を提案するものである。
【0008】 また、上記の取付構造を備えた収納棚において、回転テーブルの上面には着脱 可能なトレーが載置されていることを特徴とする収納棚を提案するものである。
【0009】
【作用】
これにより、取付具はリング状のベース部とそれぞれ切り離された複数の立片 からなるガイド部とからなり、ガイド部では切り離された立片がそれぞれに弾性 を持って変形可能となるため、回転テーブルへの荷重に伴う応力が立片の変形に より吸収されて集中することがなく、肉厚を薄くしても割れを生じることがない 。また、ガイド部ではコーナー部で複数の立片に切り離されていて角パイプのコ ーナーを被うことがないから、回転テーブルに設けられる軸穴の径は角パイプの コーナーに対する最小の外接円に近い最小限の大きさで良い。更に、ガイド部の 立片に設けられた係止部を角パイプの係止穴に嵌合させることで取付具を固定で き、切り離された立片の弾性により工具を使用することなく容易に係止固定させ ることができる。
【0010】 また、前後にスライド可能なスライドテーブの上方に角パイプを立設させ、所 要の収容空間を介して回転テーブルを取り付けることにより、例えばスライドテ ーブルに炊飯器を置き炊飯器を収容した上に回転テーブルを配置するようにして 回転テーブルを配膳用の食器置として使用するなど、回転テーブルをスライドテ ーブルに収容した機器の作業台として活用できる。しかも、回転テーブルは前方 へ少なくとも180度回動可能であるから、例えばスライドテーブルに乗せた炊 飯器を前方へ引き出して蓋を開けても回転テーブルを収納棚の側方へ出しておけ ば邪魔になることがなく、そのまま回転テーブルを作業台として活用できる。
【0011】 更に、上記の取付構造を備えた収納棚において、立設された角パイプには所定 の間隔で上下に複数の係止穴を穿設しておけば、回転テーブルを取付具のガイド 部より上方へ外し、立片を手で起こして係止位置を適当な別の係止穴へ移すこと により、回転テーブルを使い易い高さに変更できる。
【0012】 また、回転テーブルの上面に着脱可能なトレーを設けておけば、例えば収納棚 から必要な食器や調味料等をトレーに選び出してトレーごと運ぶなどの用途に活 用できる。
【0013】
【実施例】
以下この考案の実施例について図2〜図8を基に説明する。 図2はこの考案に係る回転テーブルの取付構造の実施例についての組立説明図 、図3は同実施例の平面説明図、図4は同実施例の縦断面図である。
【0014】 角パイプ11は、断面が略正方形の鉄鋼製パイプで、略鉛直に立設されており 、その側面の一平面部には係止穴12が穿設されている。
【0015】 取付具13は、角パイプを挿通させ得る大きさの挿通穴14を穿設したリング 状のベース部15と、このベース部15より上方に立ち上げたガイド部16とを 、プラスチック材により一体に成形してなり、挿通穴14において角パイプ11 を挿通させる。ベース部15は、ガイド部16と段部17を介して一体となり、 外周ではガイド部16より大径に形成される。
【0016】 ガイド部16は、中心に挿通穴14から連続し略角柱状の空間18を形成し、 この空間18のコーナー部に沿って切り離され角パイプ11の平面部の数に応じ た4本の立片19を設けている。立片19は、外側面をそれぞれ断面略かまぼこ 形に膨出させ、4本が集合して外側に円柱状周面を形成し、これにより回転テー ブルの回転軸として機能する。立片19のうち少なくとも一つの先端近くには、 その内側面に空間18内に突出した係止部20を設けており、この係止部20を 角パイプ11の係止穴12と嵌合させることにより、取付具13を角パイプ11 へ固定する。係止部20を設けた立片19は、先端部の内面一部がカットされ角 パイプ11との間にすき間21が形成されており、ここに指を当てて立片19を 角パイプ11から引き離すようにすれば、容易に係止部20の係合を解くことが できる。
【0017】 回転テーブル22は、やはりプラスチック製で一端に軸穴23が穿設されてい る。この軸穴23は、角パイプ11のコーナーに対する最小の外接円(4つのコ ーナーいずれにも接する円)より少しだけ大きな径寸法に設定され、取付具13 のガイド部16に嵌合される。回転テーブル22は、軸穴23においてガイド部 16およびベース部15の段部17と摺接し、回動自在である。
【0018】 なお、この実施例では四角のパイプを採用しているが、角パイプとしては断面 三角〜八角まで必要に応じて選択・採用することができ、この角パイプの形状に 応じてガイド部16における立片19の数が変わってくることは自明である。
【0019】 図5は図2〜図4に示す取付構造を採用した収納棚についての実施例外観図、 図6および図7は同実施例の使用状態を示す説明図、図8は同実施例の要部説明 図である。
【0020】 収納棚30は、戸棚31および引出32・33を上下に備えた本体34より4 本の角パイプ11を立設させ、その上端に天板35を備えている。本体34の上 面には前後にスライド可能なスライドテーブル36が設けられ、4本の角パイプ 11のうち本体前面に位置するうちの1本に図2〜図4に示す取付構造により取 り付けられた回転テーブル22が設けられている。ここでスライドテーブルの上 には炊飯器のような使用の際に引き出して使うタイプの機器を、また天板の上に は電子レンジのような固定したまま使用できる機器を載せて使用する。
【0021】 回転テーブル22を取り付ける角パイプ11には上下に所定の間隔で複数の係 止穴12が設けられ、取付具13の係止部20の係止位置を適宜変更することに より回転テーブル22の位置を使いやすい高さに変えることができる。また回転 テーブルは、約300度にわたり回動可能で、天板35の下方にある通常の収納 位置aから天板35の側方の使用位置bまで自由に回転させることができる。
【0022】 図6および図7において、スライドテーブル36に炊飯器37を載せて使用す る例を示している。炊飯する場合や炊飯した御飯を取り出す場合にはスライドテ ーブル36を前方へ引き出して使用し、回転テーブル22はスライドテーブル3 6との間に炊飯器37が自由にスライド移動できる空間を有して設けられる。炊 飯器37から御飯を取り出す場合には、回転テーブル22の上に茶碗を載せてお くことができ、回転テーブル22を天板35の側方まで移動させれば炊飯器の蓋 を開ける場合にも回転テーブルが邪魔になることがない。
【0023】 また、図8に示すように、回転テーブル22の上面にはトレー38が着脱自在 に載置されており、テーブル22に載せた茶碗等をトレー38ごと持ち運ぶこと が可能である。
【0024】 この実施例は以上のように構成され、収納棚本体34には食料品や調味料など の小物を収容し、スライドテーブルや天板には炊飯器や電子レンジを載置できる など、台所で使用して便利な構成となっている。なお、収納棚の構成は上記実施 例に限定されることなく、棚や引出など種々のレイアウトが考えられる。また、 収納棚は台所の用途に限定されるものでもなく、例えば洗面部における洗面用具 ・化粧品の収納や植木鉢等の収納にも便利に使用でき、その形状や構造細部も用 途に応じて適宜変更されるであろうことは自明である。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように、取付具はリング状のベース部とそれぞれ切り離された複 数の立片からなるガイド部とからなり、ガイド部では切り離された立片がそれぞ れに弾性を持って変形可能となるため、肉厚を薄くしても割れを生じることがな く、また、ガイド部ではコーナー部で複数の立片に切り離されていて角パイプの コーナーを被うことがないから、回転テーブルに設けられる軸穴の径は最小限の 大きさで良く、この結果、従来のように取付具が角パイプに比べて外見上不自然 に太く形成されることがなく、角パイプと回転テーブルとが調和のとれた形状と することができ好ましい外観が得られ、回転テーブルの取付部が突出して邪魔に なることもない。
【0026】 更に、ガイド部の立片に設けられた係止部を角パイプの係止穴に嵌合させるこ とで取付具を固定でき、切り離された立片の弾性により工具を使用することなく 容易に係止固定させることができ、しかも、これに伴い角パイプの係止穴はあえ て前面に設けなくても容易に回転テーブルの高さ調節ができ、固定用のネジが不 要である上、係止穴を前面以外の目立たない位置に設けることが可能となり、す っきりとした優れた外観に構成できる。
【0027】 また、前後にスライド可能なスライドテーブの上方に角パイプを立設させ、所 要の収容空間を介して回転テーブルを取り付けるようにして収納棚を構成すれば 、例えばスライドテーブルに炊飯器を置き炊飯器を収容した上で回転テーブルを 茶碗等の食器置として使用できるなど、回転テーブルをスライドテーブルに収容 した機器の作業台として有効に活用できる。しかも、回転テーブルは前方へ少な くとも180度回動可能であるから、例えばスライドテーブルに乗せた炊飯器を 前方へ引き出して蓋を開けても回転テーブルを収納棚の側方へ出しておけば邪魔 になることがない。
【0028】 更に、収納棚に立設された角パイプに所定の間隔で上下に複数の係止穴を穿設 しておけば、回転テーブルを取付具のガイド部より上方へ外し、立片を手で起こ して係止位置を適当な別の係止穴へ移すことにより、回転テーブルを使い易い高 さに容易に変更でき、しかも変更が容易であるため係止穴をあえて前面に設けな くても良いから、係止穴を目立たぬ位置に移してすつきりとした好ましい外観に まとめ上げることが可能になる。
【0029】 また、回転テーブルの上面に着脱可能にトレーを載置しておけば、回転テーブ ルに載せた食器等をトレーのまま取り外して持ち運ぶことができ便利に使用でき る。
【図面の簡単な説明】
【図1】角パイプに対する回転テーブルの取付構造につ
いての一般例を示す要部斜視図である。
【図2】本考案に係る回転テーブル取付構造の実施例の
組立説明図である。
【図3】本考案に係る回転テーブル取付構造の実施例の
平面説明図である。
【図4】本考案に係る回転テーブル取付構造の実施例の
断面説明図である。
【図5】図2〜図4に示す取付構造を採用した収納棚実
施例の外観図である。
【図6】図2〜図4に示す取付構造を採用した収納棚実
施例の使用状態説明図である。
【図7】図2〜図4に示す取付構造を採用した収納棚実
施例の使用状態説明図である。
【図8】図2〜図4に示す取付構造を採用した収納棚実
施例の要部説明図である。
【符号の説明】
11 角パイプ 12 係止穴 13 取付具 14 挿通穴 15 ベース部 16 ガイド部 18 空間 19 立片 20 係止部 22 回転テーブル 23 軸穴

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立設された角パイプに回転テーブルを回
    動可能に取付支持する構造であって、 角パイプを挿通させ得る大きさの挿通穴を穿設したプラ
    スチック製のベース部と、該ベース部より上方に立ち上
    げて一体に成形され、中心に挿通穴から連続した略角柱
    状の空間を形成し、該空間のコーナー部に沿って切り離
    されてなる複数の立片を設けたガイド部とを設けて取付
    具を構成し、 前記立片は外側面をそれぞれ断面略かまぼこ形に膨出さ
    せると共に、立片の少なくとも一つには、その内側面に
    前記空間側に突出した係止部を設けてあり、 前記取付具に角パイプを挿通させ、角パイプに穿設され
    た係止穴に前記係止片を嵌合させて取付具を角パイプに
    固定支持させ、 回転テーブルは、角パイプのコーナーに対する最小の外
    接円より少許大きな軸穴が設けられ、該軸穴を前記取付
    具のガイド部に嵌め込ませ、軸穴が前記立片の外側面に
    摺接して回動可能であることを特徴とする角パイプに対
    する回転テーブルの取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の取付構造を備えた収納棚
    において、前後にスライド可能なスライドテーブルを備
    え、該スライドテーブル上方の空間に角パイプが立設さ
    れており、該角パイプに請求項1記載の取付構造を採用
    して回転テーブルを設けてあり、スライドテーブルと回
    転テーブルの間には所要の収納空間が形成されると共
    に、回転テーブルは収納棚の前方へ少なくとも180度
    回転可能であることを特徴とする収納棚。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の取付構造を備えた収納棚
    において、立設された角パイプには所定の間隔で上下に
    複数の係止穴が穿設されており、回転テーブルの取付位
    置が上下に変更可能であることを特徴とする収納棚。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の取付構造を備えた収納棚
    において、回転テーブルの上面には着脱可能なトレーが
    載置されていることを特徴とする収納棚。
JP1995001074U 1995-02-01 1995-02-01 角パイプに対する回転テーブルの取付構造および同構造を備えた収納棚 Expired - Lifetime JP3017882U (ja)

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