JPS636918Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 本考案は、電話機の送受話器を収納する収納箱
の構造に関する。特に、机に設置される電話機の
送受話器収納箱の構造に関する。

〔従来技術の説明〕

従来、事務所等において限られた机上面積を有
効に活用するために、電話機を机の引出し内に格
納したり、あるいは机の側部に取付けている。し
かし上記のように電話機を設置すると、前者の場
合には電話機から送受話器に至るまでのカールコ
ードが引出しからはみ出し、また後者の場合には
カールコードの引出口が送受話器収納箱の下部に
設けられているため、机に向つている者の足下付
近で垂れ下り、カールコードを足で引掛け易い欠
点があつた。

〔考案の目的〕

本考案は、この点を改良するもので、送受話器
が垂直方向に掛けられる電話機のカールコードを
簡便にかつ確実に収納して、足に引掛ける恐れの
ない送受話器収納箱の構造を提供することを目的
とする。

〔考案の要旨〕

本考案は、送受話器のカールコードの引出口が
この送受話器を垂直方向に収納する収納箱の上部
に設けられ、この引出口をほぼ上端とし幅が上記
カールコードの外径よりやや広く長さが上記送受
話器の長さにほぼ等しい溝が上記収納箱の内側に
設けられ、上記送受話器をこの収納箱に収納した
状態では上記カールコードがこの溝に収容される
ように構成されたことを特徴とする。

なお上記送受話器収納箱内の溝はその深さがカ
ールコードの引出口から送話器に至るに従つて深
くなるように構成されることが好ましい。

また上記送受話器収納箱は机、テーブル等の家
具の側部または壁、柱等に取付けられる構造であ
ることが好ましい。

〔実施例による説明〕

以下実施例図面に基づいて説明する。

第１図は本考案一実施例収納箱が取付けられた
机の外観斜視図である。机１の側部には送受話器
２およびカールコード３を収納する送受話器収納
箱４が取付けられる。５は扇状に出入れ可能な引
出板であつて、この引出板５の上には押ボタン６
および計算機７が格納される。さらに押ボタン６
と送受話器収納箱４との間は、天板８の下を通る
図外の電線により接続され、送受話器２、カール
コード３、送受話器収納箱４、および押ボタン６
により電話機が構成される。

第２図〜第７図はこの送受話器収納箱４の詳細
な構造を示す図である。第４図〜第７図には、送
受話器２およびカールコード３は省略してある。
カールコード３の引出口１１が第２図および第４
図に示すように収納箱４の上隅部に設けられる。
またこの収納箱４の内側には、第２図および第５
図〜第７図に示すように溝１２が設けられる。こ
の溝１２は前記引出口１１を上端とし、幅がカー
ルコード３の外径よりやや広く、長さが送受話器
２の長さにほぼ等しい。またこの溝１２の深さ
は、前記引出口１１から収納箱４の中央部付近ま
では浅く、収納箱４の下部に収納される送話器２
ａの近傍では深くなるように構成されている。１
３は電話機のスピーカ口であり、１４はこのスピ
ーカの音量調節ツマミであり、１５はフツクスイ
ツチである。

このような構成で、送受話器２を収納箱４に収
納すれば、カールコード３が引出口１１を起点に
して重力により垂れ下り、自然に溝１２内に収容
される。特に送話器２ａが収納箱４の奥深く入つ
た状態でも、溝１２の送話器２ａ近傍の深さは深
いため、カールコード３が浮上ることはない。ま
た送受話器２を外して通話する場合にも、引出口
１１が収納箱４の上部に位置するため、通話者が
立ち上つてもカールコード３を余裕をもつて伸張
することができ、しかも通話中に机１の上に送受
話器２を置いても、カールコードの復元力により
送受話器２が床に落下することがない。

〔応用例の説明〕

上記例では、送受話器とダイヤル押ボタンとが
分離された例を示したが、送受話器にダイヤル押
ボタンが一体に設けられたものにも適用すること
ができる。

また送受話器収納箱を机の側部に取付ける例を
示したが、ベツドの近傍に置かれる小テーブル
（ナイトテーブル）等の床から低い位置におかれ
る机類、家具類、カウンタ、壁等に取付けること
もでき、特に壁埋込型電話に有用であり、電話に
限らずインタホーンにも用いることができる。

〔考案の効果〕

以上述べたように、本考案によれば、従来カー
ルコードの引出口が収納箱の下部にあつたものを
上部に設け、かつ収納箱内のカールコードの自然
垂下する位置に溝を設けることにより、送受話器
を収納すると同時にカールコードが確実に収納さ
れ、しかも従来のように収納箱の下方に垂れ下る
ことがないため、足に引掛ける恐れがなく、また
送受話器を外して通話する場合にもカールコード
を余裕をもつて伸張することができるため、通話
者が立上つて通話することができ、通話者の通話
中の動作を拘束することがなくなる。また通話中
に送受話器を机上に置く場合にも、送受話器が床
の上に落下することがない優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例収納箱が取付けられた
机の外観斜視図。第２図はこの収納箱の正面図。
第３図は同じく側面図。第４図は第２図に示す
AA′要部断面図。第５図は第４図に示すBB′要部
断面図。第６図は第４図に示すCC′要部断面図。
第７図は第４図に示すDD′要部断面図。 １……机、２……送受話器、２ａ……送話器、
３……カールコード、４……送受話器収納箱、５
……引出板、６……押ボタン、７……計算機、８
……天板、１１……引出口、１２……溝、１３…
…スピーカ口、１４……音量調節ツマミ、１５…
…フツクスイツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 電話機の送受話器を垂直方向に収納する送受
   話器収納箱の構造において、この送受話器のカ
   ールコードの引出口がこの収納箱の上部に設け
   られ、この引出口をほぼ上端とし幅が上記カー
   ルコードの外径よりやや広く長さが上記送受話
   器の長さにほぼ等しい溝が上記収納箱の内側に
   設けられ、上記送受話器をこの収納箱に収納し
   た状態では上記カールコードがこの溝に収容さ
   れるように構成されたことを特徴とする送受話
   器収納箱の構造。 (2) 送受話器収納箱内の溝はその深さがカールコ
   ードの引出口から送話器に至るに従つて深くな
   るように構成された実用新案登録請求の範囲第
   (1)項記載の送受話器収納箱の構造。