JPS6140188Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、厨房家具におけるガスこんろ収納
装置に関するものである。

一般に、台所にあつては、少なくとも流し台お
よびガス台を配列してなるキツチンユニツトなど
の厨房家具が配置されており、しかも上記ガス台
上にはガスこんろが載置されている。

しかしながら、上記のような厨房家具にあつて
は、ガスこんろが単にガス台上に載置されている
だけであるから、特に使用しないときに、塵俟が
付き易く、衛生的に好ましくないという問題があ
つた。

この考案は、上記のような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、ガスこんろ
を使用しないときに、塵俟が付着しないように収
納することができると共に、ガス台を調理台とし
て利用することもでき、また使用するときに、ガ
スこんろを容易にガス台上に配置することがで
き、良好にガスこんろを使用することができる厨
房家具におけるガスこんろ収納装置を提供するこ
とにある。

以下、この考案の一実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図中１は台所に配置されるキツ
チンユニツトなどの厨房家具であつて、流し台２
の一側（図中左側）にガス台３を配列したもので
ある。この場合、ガス台３は、その上部にガスこ
んろ４を配置するものであつて、その高さはガス
こんろ４が載置された際、ガスこんろ４の上面が
流し台２の上面よりも若干低くなるように設定さ
れている。このため、上記ガス台３が接する箇所
の流し台２には、段差部５が形成されている。こ
の流し台２の段差部５には、ガスこんろ４がスラ
イドして挿脱自在に収納される収納部６が形成さ
れている。この場合、上記ガスこんろ４は、四角
形状の箱形をなし、その上部に火口４ａ……が設
けられていると共に、手前側に点火スイツチ４ｂ
……が設けられている。しかも、上記ガスこんろ
４の左側には、平板状の蓋体７が取り付けられて
いる。この蓋体７は、ガスこんろ４の収納部６内
に収納した際、収納部６の口を塞ぐものである。

なお図中８は流し台２のシンクであつて、収納
部６と交差しない箇所に設けられている。

次に、上記のように構成された厨房家具１を使
用する場合について説明する。まず、ガスこんろ
４を使用する場合には、流し台２の段差部５に配
置された蓋体７に手を掛け、ガス台３側（図中左
側）へ引き出す。すると、蓋体７と共にガスこん
ろ４が収納部６内から引き出され、ガス台３上に
配置される。このようにしてガス台３上にガスこ
んろ４が配置された場合には、一般のものと同様
に使用することができる。

また、ガスこんろ４を使用しない場合には、ガ
スこんろ４を流し台２側へスライドさせ、流し台
２の段差部５に設けられた収納部６内に押し込
み、第２図に示すように、蓋体７を収納部６の口
に配置すればよい。このようにガスこんろ４が収
納部６内に収納された場合には、ガスこんろ４に
塵俟などが付着することがないので、衛生的に優
れたものとなり、しかもガス台３上にガスこんろ
４がないので、ガス台３上を調理台として使用す
ることができ、特に狭い台所にあつては厨房家具
１を有効に利用することができる。

なお、上記実施例では、ガスこんろ４を単にス
ライドさせて収納部６内に挿脱自在に収納するよ
うに構成されているが、この考案はこれに限られ
ることなく、例えばガス台３上および収納部６内
にレールを架設し、このレール上をガスこんろ４
がスライドするように構成したものであつてもよ
い。

また、上記実施例では、ガスこんろ４の左側に
蓋体７を設け、ガスこんろ４を収納した際、収納
部６を塞ぐように構成されているが、この考案は
これに限られることなく、収納部６に直接蓋体を
設けたものであつてもよい。

さらに、上記実施例では、流し台２に収納部６
を形成したが、この考案はこれに限られることな
く、例えば調理台に収納部６を設けたものであつ
てもよく、要はガス台３に隣接する厨房家具のキ
ヤビネツトに収納部６を設けたものであればよ
い。

以上説明したように、この考案に係る厨房家具
におけるガスこんろ収納装置によれば、ガス台上
にガスこんろを載置した状態で、ガスこんろの上
面が厨房家具の上面より低くなるように上記ガス
台を構成し、且つこのガス台に連続する厨房家具
のキヤビネツトの段差部に上記ガスこんろを挿脱
自在に収納する収納部を形成した構成であるか
ら、ガスこんろを使用しない場合には、厨房家具
側へガスこんろをスライドさせるだけの簡単な作
業で、収納部内にガスこんろを収納することがで
き、このためガスこんろに塵俟などが付着するこ
とがなく、衛生的に優れたものとなり、しかもガ
ス台上にガスこんろがないので、ガス台上を調理
台として利用することができ、またガスこんろを
使用する場合には、収納部内からガスこんろを引
き出すだけの簡単な作業で、ガス台上にガスこん
ろを配置することができ、一般のものと同様に使
用することができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る厨房家具の概略正面
図、第２図はガスこんろを収納した状態の概略正
面図である。 １……厨房家具、２……流し台、３……ガス
台、４……ガスこんろ、５……段差部、６……収
納部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくともガスの隣に流し台、調理台などを備
   えた厨房家具において、上記ガス台上にガスこん
   ろを載置した状態で、ガスこんろの上面が厨房家
   具の上面より低くなるように上記ガス台を構成
   し、且つこのガス台に連続する厨房家具のキヤビ
   ネツトの段差部に上記ガスこんろを挿脱自在に収
   納する収納部を形成し、前記収納部上面に調理台
   を形成したことを特徴とする厨房家具におけるガ
   スこんろ収納装置。