JPH0446589Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、室内の床面から立設した支柱間に間
仕切用のパネルを配設して成るパネル装置の前面
に机を組立自在に設けるため、机天板を支持する
脚体の取付け装置の構造に関するものである。

〔従来の技術とその問題点〕

最近の事務室では、各執務者ごとの机の後面間
や側面間に衝立式の間仕切を立設して、執務中マ
イクロコンピユ−タやプリンタ等の各種事務機器
から発する騒音を隣接部分に大きく伝達させない
で、仕事に集中できるようにしている。

その場合、机天板とその支持用の左右脚体とが
一体的に固着した机の後面等に、これも独立的に
立設できる間仕切を配設することは無駄空間が多
くなる一方、各種事務機器取扱上机天板の高さも
高低できるようにすることが望ましく、または机
天板を左右に連設する場合もあるので、最近で
は、独立的に立設できる間仕切のパネル装置にお
ける支柱に、机天板を支持するための脚体の後端
を取付け金具を介して装着したり、該脚体と机天
板とを取付け金具を介して装着することが行われ
ている。

しかしながら、前記のように、机天板の高さ位
置に対応させたり、左右に連設する机天板の中間
部分の脚体と連設する机天板のうち最端部を支持
するための脚体とは、その脚体の高さ寸法や奥行
き寸法が異なる等、各々対応させるべき脚体の種
類や取付け金具の種類は多いのであつた。

この場合、各種別ごとの脚体に各々前記支柱や
机天板に対する異なる種類の取付け金具を一体的
に固着したものを準備すると、その種類が多くな
り過ぎて製品管理が極めて煩雑になると云う問題
があつた。

さらに、パネル装置における支柱には上下に沿
つて適宜ピツチにて係止孔が穿設されているの
で、この係止孔に嵌挿係止できる係止爪を後端に
備えた取付け金具を、脚体の後端面にビス止めす
るのが一般的であり、机天板の下面と脚体上端と
の取付け金具は、断面逆Ｌ字状に形成して、該取
付け金具の垂直片を脚体の側面上部にねじ止め
し、取付け金具の水平片を机天板の下面にねじ止
めしているのが一般的であつたから、当該螺子の
頭部が脚体の後端面や側面に突出するので外観が
悪い。しかも、複数の机天板を左右に隣接する箇
所の使用する脚体では、椅子に座る人の足が脚体
の前端に支えないようにするため、脚体の奥行き
寸法を机天板の奥行き寸法より小さいものにして
いる場合においては、机天板の前寄り位置の下面
を脚体に対して固着することができないと云う問
題もあつた。

本考案は、従来の前記問題点を簡単に解決する
ことを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

そのため本考案は、机天板の下面を支持する脚
体をパネル装置の前面に配設して着脱自在に取り
付ける装置において、脚体の後端面には、後向き
開口した断面コ字型の上下長手支持枠を固着し、
脚体の上端面には上向きおよび前後方向に開口し
た前後長手支持枠を固着し、上下長手支持枠内
に、前記パネル装置における支柱の前面に穿設し
た係止孔に係止できる爪を備えた後部取付け金具
の基部を、前後長手支持枠内には机天板の下面に
対する上部取付け金具の基部を各々着脱自在に装
着した構成としたものである。

〔考案の作用及び効果〕

本考案では、机における脚体はパネル装置にお
ける支柱及び机天板に対して各々着脱自在である
から、高さ寸法の異なる脚体及び取付け金具を
種々準備しておけば、机天板の高さ位置を変更す
ることができるし、脚体を机天板の左右いずれの
側に配置するとしても、取付け金具の種類を左右
対象形状のものを準備しておくだけで、左右いず
れにも取付けることができる。また、脚体を左右
に連設する２つの机天板の対面する端部の下面に
て跨つて配設するときと机天板の最端部に配置す
る場合との位置替えも、その脚体に対する後部取
付け金具及び上部取付け金具の装着変更だけで容
易に変更できるという効果を有する。

そして、脚体の後端面及び上端面に固着した支
持枠は各々断面コ字型であり、各々の支持枠はそ
の後向き、上向きに開口しているので、その各々
の開口部内に取付け金具の基部を容易に嵌挿で
き、その内部において各支持枠と取付け金具の基
部とを装着できるから、該各基部の装着箇所は机
の組立終了後には外部から見えなくなり、美感が
損なわれない。

脚体の上端面の前後長手支持枠は上向きに開口
していると同時に長手方向の前後端部おいても開
放しているから、脚体の上端面において前後長手
の取付け金具を装着する場合にも、脚体の奥行き
寸法より長い取付け金具を装着することができ、
脚体の奥行き寸法より大きい奥行き寸法を有する
机天板の前寄り位置の支持が確実に行うことがで
きるので、机の組立強度が向上する。

〔実施例〕

次に本考案の実施例について説明すると、符号
１は、室内を仕切る組立式の間仕用のパネル装置
で、該パネル装置１は、アジヤスタ７付きの支柱
４，４間に前後一対のパネル板５，５を取付けた
もので、各支柱４の前後面には、上下方向に適宜
ピツチにて係止孔６が穿設され、該係止孔６は左
右に隣接配置するパネル板５側部間の隙間に位置
して外に臨むようになつている。

符号２，２は机天板、３，３′は脚体を示し、
脚体３は第１図における右側机天板２の右端を支
持する脚体で、脚体３′は左右に隣接する２つの
机天板２，２の側端部下面間に跨つて配設してい
るが、脚体３′にて右側机天板２の右端を支持す
るようにしても良い。

第１図の左側机天板２における左端部の下面
は、実施例では直交配設したパネル板８の端部に
位置する支柱における係止孔に係止する爪を備え
た断面逆Ｌ字状のブラケツト９にて支持されてい
る。

前記各脚体３，３′の後端面には、後方向に開
口する断面コ字型の上下長手支持枠１０を固着し
てあり、各脚体の上端面には、上向き及び前後方
向に開口する断面コ字型の前後長手支持枠１１が
固着されている。

符号１２は前記脚体３における後端面の上下長
手支持枠１０内に基部１２ａをねじ１３により着
脱自在に装着した後部取付け金具で、該後部取付
け金具１２の後端には、上下一対の爪１２ｂ，１
２ｂを一体的に備え、該各爪１２ｂ，１２ｂを支
柱３の係止孔６に嵌挿係止することにより外れ不
能になる（第４図参照）。

符号１４は、脚体３の上端における前後長手支
持枠１１内に基部１４ａを同じくねじ１５により
着脱自在に装着した上部取付け金具で、該上部取
付け金具１４は断面Ｚ字状の前後長手に形成さ
れ、その水平片１４ｂを机天板２の下面にねじ１
６止めしている（第５図参照）。なお、符号１７
は机天板２の側縁を保護するための縁枠部材であ
る。

脚体３′における後端面の上下長手支持枠１０
内には、後部取付け金具１８の基部１８ａをねじ
２０により着脱自在に装着し、該後部取付け金具
１８の後端には、上下一対の爪１８ｂ，１８ｂを
一体的に備え、該各爪１８ｂ，１８ｂを支柱３の
係止孔６に嵌挿係止することにより外れ不能にな
る（第６図参照）。

符号２１は、脚体３の上端における前後長手支
持枠１１内に基部２１ａを同じくねじ２２により
着脱自在に装着した上部取付け金具で、該上部取
付け金具２１は断面上向きコ字状の左右両側上部
に水平の支持片２１ｂを一体的に備えた前後長手
に形成され、この上部取付け金具２１は脚体３′
の奥行き寸法（１）より長く、机天板２の奥行
き寸法（２）と略同じ寸法であり、前後長手支
持枠１１の前後端の開口部から前後に延びるよう
に配設することができる。

上部取付け金具２１における左右両側の支持片
２１ｂは各々の机天板２の下面に適宜複数箇所に
てねじ２３止めしている（第７図参照）。

なお、脚体３′では机天板２，２の下方におい
てその左右方向に配線コードを挿通するためのコ
ード孔２４が設けられており、着脱自在なカバー
にて覆われている。

この構成において、左右両側の机天板２，２の
下面に跨つて中間位置に配設する脚体３′を右端
の机天板２における右端部に配置し、右端の脚体
３を前記中間位置に配線するように位置替えする
には、当該両脚体３，３′における後部取付け金
具１２，１８と、上部取付け金具１４，２１とを
各々外して配置替えして取付ければ良い。

このように、机天板２及びパネル装置１の支柱
３に対する脚体３，３′の左右取付け位置を変え
る場合にも、脚体や取付け金具が無駄にならず、
容易に配置替えすることができるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はパネル
装置の斜視図、第２図は第１図の−視側面
図、第３図は第１図の−視側面図、第４図は
第２図の−視拡大断面図、第５図は第２図の
−視拡大断面図、第６図は第３図の−視
拡大断面図、第７図は第３図の−視拡大断面
図である。 １……パネル装置、２……机天板、３……脚
体、４……支柱、５，８……パネル板、６……係
止孔、９……ブラケツト、１０……上下長手支持
枠、１１……前後長手支持枠、１２，１８……後
部取付け金具、１４，２１……上部取付け金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 机天板の下面を支持する脚体をパネル装置の前
   面に配設して着脱自在に取り付ける装置におい
   て、脚体の後端面には、後向き開口した断面コ字
   型の上下長手支持枠を固着し、脚体の上端面には
   上向きおよび前後方向に開口した前後長手支持枠
   を固着し、上下長手支持枠内に、前記パネル装置
   における支柱の前面に穿設した係止孔に係止でき
   る爪を備えた後部取付け金具の基部を、前後長手
   支持枠内には机天板の下面に対する上部取付け金
   具の基部を各々着脱自在に装着したことを特徴と
   するパネル装置への机の脚体の取付け装置。