JP2750413B2 - 金属屋根板用軒先唐草 - Google Patents

金属屋根板用軒先唐草

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JP2750413B2
JP2750413B2 JP6136402A JP13640294A JP2750413B2 JP 2750413 B2 JP2750413 B2 JP 2750413B2 JP 6136402 A JP6136402 A JP 6136402A JP 13640294 A JP13640294 A JP 13640294A JP 2750413 B2 JP2750413 B2 JP 2750413B2
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忠夫 田村
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TAMURA SOKEN JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製屋根板を横葺き
した軒先において屋根板の先端を係止する軒先唐草に関
する。
【0002】
【従来の技術】金属製の屋根板の先端は、軒先材の前端
に釘止めしたT型鉄板を軒先唐草として係止されてい
る。T型鉄板が軒先前方に突出する一端を下方に若干折
り曲げた軒先唐草も知られている。また、二重の逆U字
形に成形した軒先唐草も使用されている。これら軒先唐
草は、軒先材の前端に直接又は付け子を介して取り付け
られる。従来の軒先唐草は、雨水が毛細管現象によって
軒の先端部から侵入し、漏水し易い構造になっている。
侵入した雨水は、唐草と屋根板との間に溜り、金属製の
唐草,屋根板等を腐食する原因となる。本発明者等は、
この種の腐食を防止するため、毛細管現象を断ち切る空
間部を軒先唐草と付け子との間に形成した軒先構造を実
開平4−76847号公報で紹介した。この軒先構造
は、図1に示すように、逆L字形の通し付け子1と軒先
唐草2を備えている。
【0003】通し付け子1は、直立部1aの上部を前方
に折り曲げて第1係止部1bとし、直立部1aの下部を
後方に折り曲げて第2係止部1cとしている。また、直
立部1aの途中に、後方に張出した湾曲部1dが設けら
れている。軒先唐草2は、垂直部2aの上部及び下部に
第1係止部1bが差し込まれる突出部2b及び第2係止
部1cに嵌り込む係合部2cがそれぞれ設けられてい
る。突出部2bの前方は二重に山折りされた山形係止部
2dとなり、水平部2eにつながっている。水平部2e
には、水切り用のリブ2fが途中に設けられ、先端が折
り返されて水切り部2gとなっている。先ず、通し付け
子1が図2に示すように野地板3の前端に釘4で固定さ
れる。そして、軒先唐草2の突出部2b及び係合部2c
を通し付け子1の第1係止部1b及び第2係止部1cに
それぞれ嵌合させ、野地板3のコーナーに軒先唐草2を
取り付ける。その後、水平部2eの後端を釘5で野地板
3に固定する。野地板3に取り付けられた軒先唐草2に
屋根板6を嵌め合わせ、先端部6aを山形係止部2dに
係合させる。屋根板6の先端部6aと軒先唐草2との間
には空間部7a,7bが形成されており、毛細管現象に
よって前方から雨水が侵入することが防止される。ま
た、通し付け子1と軒先唐草2との間の空間部7cも、
雨水の侵入防止に有効に働く。そのため、金属製屋根板
6や木質の野地板3の腐食が防止される。また、軒先唐
草2は、通し付け子1に突出部2b及び係合部2cが結
合され、野地板3に釘5で固定されているので、ガタツ
キを生じることがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通し付け子1を使用し
て軒先唐草2を野地板3に取り付ける方式では、通し付
け子1及び軒先唐草2の少なくとも2種類の部品を必要
とする。しかも、軒先唐草2が図示するように成形され
ていることから、軒先唐草2の形状ごとに対応する通し
付け子1が必要とされ、各種形状の軒先唐草2に通し付
け子を共用できない。その結果、通し付け子1と軒先唐
草2とをセットで取り扱うことが必要となり、部品の保
管,現場作業,補修作業に支障を来す。また、通し付け
子1を野地板3の前端に釘4で固定した後、通し付け子
1に軒先唐草2を係合させ、軒先唐草2の水平部2eを
釘5で野地板3に固定する3工程の作業手順となる。特
に、野地板3の前端に通し付け子1を釘打ちする作業で
は、不安定な姿勢を強いられる。軒先唐草2の取付け
は、高所で行われる危険度の高い作業であることから、
作業者が不安定な姿勢をとらせず、可能な限り工程数を
減らすことが望ましい。高所作業の危険度は、使用する
部品点数の減少によっても低下する。この点、通し付け
子1を介して軒先唐草2を野地板3に取り付ける作業自
体の見直しが必要である。本発明は、このような問題を
解消すべく案出されたものであり、金属板がもつ弾性を
利用して軒先唐草を野地板に直接弾性的に係合させるこ
とにより、通し付け子を省略し、且つ水平部を釘打ちす
るだけの作業で強固に野地板に取り付けできる軒先唐草
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の金属屋根板用軒
先唐草は、その目的を達成するため、屋根板を敷設する
野地板又はスレート板の表面と平行に伸びる水平部と、
野地板又はスレート板の前端面に当接し、野地板又はス
レート板の厚みよりも若干長い垂直部と、該垂直部から
前記水平部と平行に折り曲げられた屈曲部と、該屈曲部
の先端を内側に折り曲げた弾性係止部と、前記垂直部の
上部から前記水平部と平行に折り曲げられた突出部と、
該突出部から前記水平部に至る二重に折り返された山形
係止部とを備えた形状に成形加工された金属板からな
り、前記弾性係止部が野地板又はスレート板の下面に弾
圧されることにより野地板又はスレート板の前端部に直
接装着されることを特徴とする。軒先唐草が野地板又は
スレート板に直接装着されたときに破風板の上方に当る
位置で、水平部に水切り部が設け、この水切り部を釘打
ち箇所の目安として使用することもできる。
【0006】
【実施例】本実施例の軒先唐草は、耐食性,耐久性に優
れた塗装鋼板,めっき鋼板,ステンレス鋼板,塗装ステ
ンレス鋼板等を図3(a)に示す形状に成形している。
軒先唐草10は、野地板3の表面と平行な水平部11の
途中を屈曲させ、複数の水切り部12,13としてい
る。水平部11の前方には、二重に折り返された部分に
山折りされた山形係止部14が形成されている。山形係
止部14は、突出部15を経て垂直部16に至る。垂直
部16の下部は、水平部11と平行に折り曲げられた屈
曲部17となっており、屈曲部17の先端が折り返され
て弾性係止部18が形成されている。水切り部12は、
雨水の侵入を防止すると共に、軒先唐草10を野地板3
に固定する際に釘打ち箇所の目安としても使用される。
そこで、野地板3の下方に位置する破風板8の近傍で釘
打ちされるように、野地板3の先端に当る垂直部16と
水切り部12との間を所定距離だけ離しておく。垂直部
16は、水平部11と屈曲部17との間で弾性的に挟持
する野地板3又はスレート板9の厚みより若干大きな長
さに設定されている。垂直部16から前方に突出する突
出部15は、敷設しようとする金属製屋根板6の前方折
返し部6aを固定するのに必要な長さとなっている。
【0007】軒先唐草10は、野地板3に金属製屋根板
6を直接敷設する場合にも使用されるが、図3(b)に
示すように既設のスレート板9を介して屋根板6を敷設
することにも使用できる。このときの作業手順は、次の
通りである。先ず、屈曲部17を図3(a)で下向きに
撓ませ、水平部11と屈曲部17との間の空間部19を
若干広げた状態で、軒先から突出しているスレート板9
の前方端部に差し込む。垂直部16の内面がスレート板
9の前端面に当接したとき、屈曲部17を撓ませている
力を解放し、屈曲部17を弾性的に復元させる。これに
より、スレート板9の下面に弾性係止部18が弾圧さ
れ、スレート板9の前部に軒先唐草10が弾性支持され
る。このとき、軒先唐草10の水平部11に設けた水切
り部12は、破風板8のほぼ上方に当るスレート板9上
に位置する。そこで、水切り部12を目安として、スレ
ート板9を貫通して釘5を野地板3に打ち込み、スレー
ト板9を介して野地板3に軒先唐草10を固定する。こ
の部分の野地板3は下方から破風板8で支持されている
ため、釘打ちの際に加えられる力は、釘5の打込み及び
釘5による確実な固着に消費される。
【0008】軒先唐草10は、このようにして内側から
スレート板9で支持され、弾性係止部18により弾性支
持され且つ釘5で固着されているので、スレート板9に
対してガタツキなく固定される。この軒先唐草10の取
り付けを、図1及び図2で説明した軒先唐草2の取り付
けに比較すると、釘打ち作業は、無理な姿勢を強いる軒
先前端での作業がなく、比較的平易な姿勢がとれる水平
部11だけで済む。また、付け子を使用せず軒先唐草1
0だけを取り付けることができることから、取付け作業
自体も簡単になる。スレート板9に取り付けられた軒先
唐草10の山形係止部14に、金属製屋根板6の前方折
返し部6aを嵌め込み、最下段の金属製屋根板6を敷設
する。折り返し部6aには図示するように内方突出部6
bが形成されており、内方突出部6bが山形係止部14
の凹部と噛み合うことによって屋根板6が固定される。
このとき、スレート板9又は軒先唐草10と屋根板6の
内面との間に、防水,遮音,断熱等の作用を呈するシー
ト,ボード等の下葺き材20を介装することが好まし
い。なお、符番21は、野地板3の前端に取り付けられ
ている既存の水切りを示す。屋根板6の上位側部分に、
上段側屋根板(図示せず)の下位側部分を順次重ね合わ
せ、屋根全体に屋根板を敷設する。このようにして、屋
根葺き作業が容易に且つ安全に行われる。
【0009】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の軒先唐
草は、屋根板を敷設しようとする野地板又はスレート板
の裏面に弾性係止部を弾圧することによって、付け子を
使用する必要なく軒先に直接取り付けられる。軒先唐草
を野地板に固着する作業は、平易な作業姿勢がとれる水
平部の釘打ちだけでよいため、作業効率が改善されると
共に、作業の安全性も向上する。軒先唐草が取り付けら
れた状態では、軒先前端に露出する釘がないので、見栄
えのよい仕上りとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明者等が先に提案した軒先唐草構造
【図2】 同じく通し付け子を介して野地板に取り付け
た軒先唐草
【図3】 本発明実施例で使用した軒先唐草(a)及び
軒先唐草をスレート板の前端に装着した状態(b)
【符号の説明】
3:野地板 5:釘 6:屋根板 8:破風板
9:スレート板 10:軒先唐草 11:水平部 12,13:水切
り部 14:山形係止部 15:突出部 16:
垂直部 17:屈曲部 18:弾性係止部 19:空間部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根板を敷設する野地板又はスレート板
    の表面と平行に伸びる水平部と、野地板又はスレート板
    の前端面に当接し、野地板又はスレート板の厚みよりも
    若干長い垂直部と、該垂直部から前記水平部と平行に折
    り曲げられた屈曲部と、該屈曲部の先端を内側に折り曲
    げた弾性係止部と、前記垂直部の上部から前記水平部と
    平行に折り曲げられた突出部と、該突出部から前記水平
    部に至る二重に折り返された山形係止部とを備えた形状
    に成形加工された金属板からなり、前記弾性係止部が野
    地板又はスレート板の下面に弾圧されることにより野地
    板又はスレート板の前端部に直接装着される金属屋根板
    用軒先唐草。
  2. 【請求項2】 軒先唐草が野地板又はスレート板に直接
    装着されたときに破風板の上方に当る位置で、水平部に
    水切り部が設けられている請求項1記載の金属屋根板用
    軒先唐草。
JP6136402A 1994-05-26 1994-05-26 金属屋根板用軒先唐草 Expired - Lifetime JP2750413B2 (ja)

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JPH07317255A JPH07317255A (ja) 1995-12-05
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JPH0430629U (ja) * 1990-07-04 1992-03-12
JPH0636150Y2 (ja) * 1990-11-20 1994-09-21 有限会社田村創研 軒先唐草構造

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