JP2749024B2 - 金属ストリップのサイドトリミング方法 - Google Patents

金属ストリップのサイドトリミング方法

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JP2749024B2
JP2749024B2 JP33907192A JP33907192A JP2749024B2 JP 2749024 B2 JP2749024 B2 JP 2749024B2 JP 33907192 A JP33907192 A JP 33907192A JP 33907192 A JP33907192 A JP 33907192A JP 2749024 B2 JP2749024 B2 JP 2749024B2
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scrap
metal strip
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trimming
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直樹 酒井
真一郎 花田
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Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属ストリップの両側
縁を耳切りするサイドトリミング技術に関し、さらに詳
しくは、耳切りによって生じたスクラップがスクラップ
シュート内から飛び出すことを防止し、スクラップシュ
ート内に円滑に進入するようにした金属ストリップのサ
イドトリミング技術に関する。
【0002】
【従来の技術】金属ストリップの処理ラインにおいて、
金属ストリップの両側縁を耳切りすることが行われてい
るが、その際この耳切りによって生じた細長い帯状のス
クラップ(耳くず)がスクラップチョッパ、スクラップ
ボーラ等のスクラップ処理設備に到達するまでのスクラ
ップ経路、特に耳切りを行うサイドトリマの直近出側に
あるスクラップシュートにおいて内部に詰まったり、外
部に飛び出したりするトラブルが頻発していた。こうし
たトラブルが発生すると、スクラップを正規の経路へ戻
してやるため、耳切りを中断して処置を取らなければな
らず、処理ラインの能率が低下する。このため、スクラ
ップシュートの形状を改良するなどの対策がとられてき
たが、有効な解決策は得られていなかった。
【0003】従来一般のサイドトリマ近傍の正面図を図
4に、ライン進行方向からの側面図を図5に示す。1は
金属ストリップ、2は上下対をなす回転カッタ2a、2bよ
りなるサイドトリマ、3はトリミング後の金属ストリッ
プ、4はトリミングにより発生するスクラップ、5はス
クラップシュートである。サイドトリマ2、スクラップ
シュート5は金属ストリップ1の両側の対称位置に配置
されていることはいうまでもない。
【0004】スクラップのスクラップシュートからの飛
び出し現象は、特に金属ストリップの幅が変化した接続
点において、切り始めのスクラップが上反り傾向となっ
て先端部が飛び出すものが多い。図4において、実線の
切断後のスクラップ4は飛び出した状態のスクラップを
示し、破線のスクラップ4'は正規の経路に導かれている
状態を示す。
【0005】従来は、スクラップシュートをサイドトリ
マに極力接近させ、スクラップシュートで上反りスクラ
ップを強制的にガイドして通過させることが行われてい
たが、飛び出しを完全に解消することはできなかった。
しかも、スクラップシュートに寸法上の余裕がなくなる
と逆にスクラップの詰まりが発生するなどの問題点があ
った。
【0006】特開昭55-120920 号公報によれば、図6の
斜視図に示すようにサイドトリマ直前の金属ストリップ
の上下に2本のローラ11、12を配置し、とくに下流のロ
ール12はサイドトリマの下カッタ2bと同径かつ同一中心
位置に設置させ、金属ストリップの曲率半径をサイドト
リマの丸刃の半径と一致させることによって、トリミン
グ後の金属ストリップ3の両縁部の耳折れが発生しなく
なることが開示されている。同公報では剪断後のスクラ
ップの挙動については特に触れられていないが、本発明
者らの知見によれば、金属ストリップに下反り傾向の曲
げを与える結果となるので、スクラップシュートからの
飛び出し防止には多少の効果があるものと思われるが、
金属ストリップをトリマカッタ径と同程度の曲率に曲げ
ることにより、金属ストリップ自体への腰折れ等の品質
上の悪影響がある。また、ロール12をサイドトリマの同
心に配置することには構造上困難があり、サイドトリミ
ングの幅変更やカッタ交換にも障害となる。
【0007】このほか、特開昭62-228316 号公報によれ
ば、金属ストリップを噛込み位置においてカッタの接線
方向から噛込ませるため、サイドトリマ入側のパスライ
ンを高くし、カッタの接線方向に等しい入射角を与える
ようにする鋼帯のトリム方法も提案されているが、この
場合も母材である金属ストリップをわざわざ屈曲させる
ことになり、品質上好ましくない。さらに、特開昭60-1
27915 号公報のように切断直後のスクラップを機械的に
下方向へ押さえつけることも提案されているが、かえっ
てスクラップの引っ掛かり等のトラブルを招く原因とな
りやすく、実用上問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を生じることなくスクラップシュートにおけるス
クラップの飛び出しを解消し、ストリップ処理ラインの
稼働率を向上させるための金属ストリップのサイドトリ
ミング方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属ストリッ
プの両側縁を連続的に耳切りするサイドトリミング方法
において、切断後のスクラップがスクラップシュート内
に円滑に進入するための限界下反り量を求め、上下対を
なす回転カッタの径の組み合わせを、上下カッタの径の
相違によって生じるスクラップの下反り量が前記の限界
下反り量以上となるように選定することを特徴とする。
【0010】
【作 用】本発明は、サイドトリミングの際の上下のカ
ッタ径を変えることにより、スクラップの上下方向の反
りをコントロールすることができるという知見から、上
下カッタ径の組み合わせにおける適正範囲を実験によっ
て特定したものである。図1は上下カッタ2a、2bによっ
てストリップ1の耳部が剪断される状況を示す模式断面
図である。上下カッタ2a、2bの径をそれぞれD1、D2
し、上下カッタのラップ量をLとする。ストリップ1
は、上下カッタの重なる位置ではなく、ややそれよりも
手前のA位置で切断され、母材とスクラップとが分離す
る。この位置Aにおけるストリップ1の断面を図1のよ
うにストリップ上面をA1、下カッタ上縁との交点をA2
ストリップ下面をA3とすると、A3からA2の間はカッタに
よって剪断された部分であり、A2からA1の間は脆性破壊
によって破断した部分である。この両者の長さ比、すな
わち、(脆性面の長さ/延性面の長さ)を剪断比αと称
し、主としてストリップ1の材質によって異なる傾向を
示し、引張強さの大きい材料は剪断比αも大きい。
【0011】また、位置Aにおける上カッタ2aの接線の
傾斜角をθとしたとき、 下反り量β= tanθ と定義すると、このサイドトリマにおけるスクラップシ
ュートの取り付け角度、取り付け位置等の幾何学的条件
によって切断、分離されたスクラップが円滑にスクラッ
プシュートに進入するための下反り量βの適正範囲が存
在し、特に実用上は下反り量の下限値が問題となる。と
ころで、図1から明らかなように、上カッタ2aの径D1
変化させ、たとえば上カッタ2aの径D1を小さくすると同
じ剪断比αの材料であれば分離位置A点は右側に移動
し、接線の傾斜角θならびに下反り量βは大きくなる。
【0012】前記したように、本発明はサイドトリミン
グの際の上下のカッタ径を変えることにより、スクラッ
プの上下方向の反りをコントロールすることができると
いう知見から、このサイドトリマにおいて切断、分離さ
れたスクラップがスクラップシュートに入らなくなる下
反り量の下限値を求め、下反り量がこの「限界下反り
量」以上となるような上下カッタ径を選定することによ
ってスクラップシュートにおけるスクラップの飛び出し
をなくしたものである。
【0013】従来のサイドトリマにおける上下カッタの
径はほぼ同一であるが、上カッタの径を下カッタ径より
も小さくして行くと、切断後のスクラップは下反り傾向
となり、スクラップシュート内へ円滑に入ってゆく。た
だし、カッタの取り付け構造上カッタ径には下限があ
り、また、あまり上下で径差があると、カッタの交換時
期がずれてくる等の不都合もあり、設備毎におのずから
限界がある。
【0014】
【実施例】下カッタ直径 500mmのサイドトリマにおい
て、スクラップシュートへの進入角度から限界下反り量
を求めたところ、0.08であった。そこで、上カッタ径を
500mmおよび 460mmの2通りとして低炭素鋼、極低炭素
鋼の2種類のストリップを耳切り代を変化させ、下反り
量を測定した結果を図2に示す。上カッタ径が 500mmの
とき、極低炭素鋼については一部限界下反り量を下回る
結果となり、これ以外のものについても数値は低い。一
方、上カッタ径が 460mmの場合は材質、耳切り代の如何
によらずすべて限界下反り量をクリアし、同じ切断条件
のものを比較すると、すべて下反り量が増加している。
【0015】そこで、ストリップの材質、耳切り代、上
下カッタのラップ代等にかかわりなく下反り量が限界値
以上となる上下カッタの径の関係を実験によってプロッ
トしてみると、図3が得られた。この図において破線は
上下カッタ径の等しい場合、斜線を施した領域が下反り
量が限界値以上となる最適範囲である。ちなみに、この
図3における最適範囲上限を直線で回帰した結果は、 D1 = 0.256 × D2 + 337.4 となった。D1は上カッタの直径、D2は下カッタの直径で
ある。たとえば上記の例のように下カッタの直径 500mm
の場合、下反り量が限界値以上となり、スクラップの飛
び出しを起こさない上カッタ直径の上限は 465.4mmとな
る。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、母材のストリップに影
響を与えることなく、カッタの径を適切に選定すること
で切断、分離されたスクラップが円滑にスクラップガイ
ド内に進入し、ストリップ処理ラインの稼働率が向上す
るという、すぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念を示す断面図である。
【図2】上カッタ径の変化に対する下反り量の変化を示
すグラフである。
【図3】上下カッタ径の組み合わせにおける適正範囲を
示すグラフである。
【図4】本発明にかかわるサイドトリマの正面図であ
る。
【図5】本発明にかかわるサイドトリマの側面図であ
る。
【図6】従来の技術を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 金属ストリップ 2 サイドトリマ 2a 上カッタ 2b 下カッタ 3 トリミング後の金属ストリップ 4 スクラップ 5 スクラップシュート 11、12 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23D 19/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ストリップの両側縁を連続的に耳切
    りするサイドトリミング方法において、切断後のスクラ
    ップがスクラップシュート内に円滑に進入するための限
    界下反り量を求め、上下対をなす回転カッタの径の組み
    合わせを、上下カッタの径の相違によって生じるスクラ
    ップの下反り量が前記の限界下反り量以上となるように
    選定することを特徴とする金属ストリップのサイドトリ
    ミング方法。
JP33907192A 1992-12-18 1992-12-18 金属ストリップのサイドトリミング方法 Expired - Lifetime JP2749024B2 (ja)

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JPH06182616A JPH06182616A (ja) 1994-07-05
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