JP2748416B2 - 生理活性物質固定化膜の製造法 - Google Patents
生理活性物質固定化膜の製造法Info
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- JP2748416B2 JP2748416B2 JP63188092A JP18809288A JP2748416B2 JP 2748416 B2 JP2748416 B2 JP 2748416B2 JP 63188092 A JP63188092 A JP 63188092A JP 18809288 A JP18809288 A JP 18809288A JP 2748416 B2 JP2748416 B2 JP 2748416B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生理活性物質固定化膜の製造法に関する。
更に詳しくは、酵素などの生理活性物質をジアルデヒド
化合物を介してアルブミンと架橋固定化せしめる生理活
性物質固定化膜の製造法に関する。
更に詳しくは、酵素などの生理活性物質をジアルデヒド
化合物を介してアルブミンと架橋固定化せしめる生理活
性物質固定化膜の製造法に関する。
〔従来の技術〕および〔発明が解決しようとする課題〕 酵素などの生理活性物質をジアルデヒド化合物を介し
てアルブミンと架橋固定化せしめ、生理活性物質固定化
膜を製造する方法としては、次のような方法が従来から
知られている。
てアルブミンと架橋固定化せしめ、生理活性物質固定化
膜を製造する方法としては、次のような方法が従来から
知られている。
(1)酵素などの生理活性物質およびアルブミンの水溶
液とグルタルアルデヒド、ジアルデヒドでん粉などの水
溶液の混合液を流延し、製膜する方法(特開昭63−119,
677号公報) この方法は、ジアルデヒド化合物とアルブミンまたは
生理活性物質との反応が速いため、お互いの架橋結合に
むらを生ずる場合があり、また混合液の調製後直ちに製
膜しないと膜状化される前に架橋反応し、製膜が困難と
なる場合がある。
液とグルタルアルデヒド、ジアルデヒドでん粉などの水
溶液の混合液を流延し、製膜する方法(特開昭63−119,
677号公報) この方法は、ジアルデヒド化合物とアルブミンまたは
生理活性物質との反応が速いため、お互いの架橋結合に
むらを生ずる場合があり、また混合液の調製後直ちに製
膜しないと膜状化される前に架橋反応し、製膜が困難と
なる場合がある。
(2)生理活性物質−アルブミン混合物膜を予め製膜し
ておき、この混合物膜をジアルデヒド化合物水溶液中に
浸漬して架橋する方法 この方法は、浸漬時に生理活性物質およびアルブミン
の一部がジアルデヒド化合物水溶液中に溶出するのを避
けることができない。
ておき、この混合物膜をジアルデヒド化合物水溶液中に
浸漬して架橋する方法 この方法は、浸漬時に生理活性物質およびアルブミン
の一部がジアルデヒド化合物水溶液中に溶出するのを避
けることができない。
本発明は、かかる問題点を解決せしめる生理活性物質
固定化膜の製造法を提供することを目的としている。
固定化膜の製造法を提供することを目的としている。
かかる本発明の目的を達成せしめる生理活性物質固定
化膜の製造は、基質上に形成させた生理活性物質−アル
ブミン混合物膜をジアルデヒド化合物の蒸気と接触さ
せ、ジアルデヒド化合物を介して架橋させた前記混合物
架橋膜を基質から剥離することによって行われる。
化膜の製造は、基質上に形成させた生理活性物質−アル
ブミン混合物膜をジアルデヒド化合物の蒸気と接触さ
せ、ジアルデヒド化合物を介して架橋させた前記混合物
架橋膜を基質から剥離することによって行われる。
基質としては、ガラスプレート、金属プレート、シリ
コン板などのプレート状又は板状のものを使用すること
ができる。
コン板などのプレート状又は板状のものを使用すること
ができる。
生理活性物質としては、例えばインベルターゼ、ウレ
アーゼ、クレアチニンディイミナーゼ、クレアチニンア
ミドヒドロラーゼ、グルコースオキシダーゼ、パーオキ
シダーゼ、ヘキソキナーゼ、カタラーゼ、G−6−Pデ
ヒドロゲナーゼ、グルタメートデヒドロゲナーゼ、ウロ
キナーゼ、ウリカーゼ、コレステロールオキシダーゼ、
コレステロールエステルヒドロラーゼ、アデノシントリ
フォスファターゼ、アルカリフォスファターゼ、ホスホ
リパーゼD、リパーゼ、プロテアーゼ、TPAなどの酵
素、各種酵母、糸状菌、放線菌、バクテリアなどの微生
物、抗生物質、抗原抗体、ホルモン、レセプター、ヘパ
リン、カルモジュリン、生体組織、アルブミンなどのた
ん白質などが挙げられ、また人工酵素としての鉄−フタ
ロシアニン錯体なども用いることができる。
アーゼ、クレアチニンディイミナーゼ、クレアチニンア
ミドヒドロラーゼ、グルコースオキシダーゼ、パーオキ
シダーゼ、ヘキソキナーゼ、カタラーゼ、G−6−Pデ
ヒドロゲナーゼ、グルタメートデヒドロゲナーゼ、ウロ
キナーゼ、ウリカーゼ、コレステロールオキシダーゼ、
コレステロールエステルヒドロラーゼ、アデノシントリ
フォスファターゼ、アルカリフォスファターゼ、ホスホ
リパーゼD、リパーゼ、プロテアーゼ、TPAなどの酵
素、各種酵母、糸状菌、放線菌、バクテリアなどの微生
物、抗生物質、抗原抗体、ホルモン、レセプター、ヘパ
リン、カルモジュリン、生体組織、アルブミンなどのた
ん白質などが挙げられ、また人工酵素としての鉄−フタ
ロシアニン錯体なども用いることができる。
生理活性物質−アルブミン混合物膜の形成は、一般に
生理活性物質を約1〜100mg/mlの濃度で、またアルブミ
ンを約10〜200mg/mlの濃度で、pH7.0のリン酸緩衝液な
どに溶解させた溶液を基質上に流延展開し、室温以下の
温度に保存して乾燥させることにより行われる。
生理活性物質を約1〜100mg/mlの濃度で、またアルブミ
ンを約10〜200mg/mlの濃度で、pH7.0のリン酸緩衝液な
どに溶解させた溶液を基質上に流延展開し、室温以下の
温度に保存して乾燥させることにより行われる。
このようにして基質上に形成させた混合物膜へのジア
ルデヒド化合物蒸気の接触は、例えばふた付き容器内に
グルタルアルデヒドなど揮発性を有するジアルデヒド化
合物の約1〜50%水溶液およびこの水溶液中に浸漬され
ない状態で置かれた混合物膜をそれぞれ収容し、室温乃
至約150℃の温度で約5〜60分間容器にふたをして放置
することにより行われる。
ルデヒド化合物蒸気の接触は、例えばふた付き容器内に
グルタルアルデヒドなど揮発性を有するジアルデヒド化
合物の約1〜50%水溶液およびこの水溶液中に浸漬され
ない状態で置かれた混合物膜をそれぞれ収容し、室温乃
至約150℃の温度で約5〜60分間容器にふたをして放置
することにより行われる。
その後、基質ごと水その他の適当な溶媒中に浸漬する
ことにより、生理活性物質−アルブミン混合物のジアル
デヒド化合物架橋膜を基質から剥離することができる。
ことにより、生理活性物質−アルブミン混合物のジアル
デヒド化合物架橋膜を基質から剥離することができる。
生理活性物質−アルブミン混合物膜をジアルデヒド化
合物の蒸気と接触させ、ジアルデヒド化合物を介して生
理活性物質とアルブミンとを架橋させて混合物架橋膜と
する本発明方法は、従来法にみられた架橋むら、製膜の
困難さ、生理活性物質およびアルブミンの水溶液中への
溶出などの問題点を有効に解決させ、生理活性物質固定
化膜の品質を向上させる。
合物の蒸気と接触させ、ジアルデヒド化合物を介して生
理活性物質とアルブミンとを架橋させて混合物架橋膜と
する本発明方法は、従来法にみられた架橋むら、製膜の
困難さ、生理活性物質およびアルブミンの水溶液中への
溶出などの問題点を有効に解決させ、生理活性物質固定
化膜の品質を向上させる。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例 ウレアーゼ酵素1mgおよび牛血清アルブミン20mgを100
mMのリン酸緩衝液(pH7.0)0.2mlに溶解させた溶液を、
ガラスプレートの中央部分上に流延展開し、4℃で5時
間保存して乾燥させた。
mMのリン酸緩衝液(pH7.0)0.2mlに溶解させた溶液を、
ガラスプレートの中央部分上に流延展開し、4℃で5時
間保存して乾燥させた。
このウレアーゼ−牛血清アルブミン混合物膜を形成さ
せたガラスプレートを斜めに立てた状態で、30℃に加熱
された50%グルタルアルデヒド水溶液を入れたビーカ内
に収容し、混合物膜部分を水溶液中に浸漬させることな
く、30分間グルタルアルデヒド蒸気にさらした。
せたガラスプレートを斜めに立てた状態で、30℃に加熱
された50%グルタルアルデヒド水溶液を入れたビーカ内
に収容し、混合物膜部分を水溶液中に浸漬させることな
く、30分間グルタルアルデヒド蒸気にさらした。
その後、ガラスプレートごと水中に浸漬して混合物架
橋膜を剥した。この浸漬した水中に含まれるたん白質量
を、波長280nmの吸収でみたところ吸収はみられなかっ
た。また、得られた混合物架橋膜の酵素活性をインドフ
ェノール法(波長570nm、温度37℃、pH7.0)で測定した
ところ、4サンプルについて95、96、95および94(ng・
尿素/分・cm2)の値がそれぞれ得られた。
橋膜を剥した。この浸漬した水中に含まれるたん白質量
を、波長280nmの吸収でみたところ吸収はみられなかっ
た。また、得られた混合物架橋膜の酵素活性をインドフ
ェノール法(波長570nm、温度37℃、pH7.0)で測定した
ところ、4サンプルについて95、96、95および94(ng・
尿素/分・cm2)の値がそれぞれ得られた。
比較例1 ウレアーゼ酵素1mg、牛血清アルブミン20mgおよび50
%グルタルアルデヒド水溶液5μを100mMのリン酸緩
衝液0.2ml中に溶解させた溶液を、ガラスプレート上に
流延展開し、4℃で1時間保存して架橋製膜化した。
%グルタルアルデヒド水溶液5μを100mMのリン酸緩
衝液0.2ml中に溶解させた溶液を、ガラスプレート上に
流延展開し、4℃で1時間保存して架橋製膜化した。
その後、ガラスプレートごと水中に浸漬して混合物架
橋膜を剥し、その膜について酵素活性を測定すると、4
サンプルについて85、95、80および92(ng・尿素/分・
cm2)の値がそれぞれ得られた。
橋膜を剥し、その膜について酵素活性を測定すると、4
サンプルについて85、95、80および92(ng・尿素/分・
cm2)の値がそれぞれ得られた。
比較例2 実施例1において、混合物膜を2.5%グルタルアルデ
ヒド水溶液(pH7.0)中に30分間浸漬して架橋させた。
得られた混合物架橋膜の酵素活性を測定すると、4サン
プルについて70、75、80および75(ng・尿素/分・c
m2)の値がそれぞれ得られた。
ヒド水溶液(pH7.0)中に30分間浸漬して架橋させた。
得られた混合物架橋膜の酵素活性を測定すると、4サン
プルについて70、75、80および75(ng・尿素/分・c
m2)の値がそれぞれ得られた。
Claims (1)
- 【請求項1】プレート状または板状の基質上に形成させ
た生理活性物質−アルブミン混合物膜をジアルデヒド化
合物の蒸気と接触させ、ジアルデヒド化合物を介して架
橋させた前記混合物架橋膜を基質から剥離することを特
徴とする生理活性物質固定化膜の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63188092A JP2748416B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 生理活性物質固定化膜の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63188092A JP2748416B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 生理活性物質固定化膜の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0239883A JPH0239883A (ja) | 1990-02-08 |
JP2748416B2 true JP2748416B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=16217563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63188092A Expired - Lifetime JP2748416B2 (ja) | 1988-07-29 | 1988-07-29 | 生理活性物質固定化膜の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2748416B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5344687A (en) * | 1976-10-04 | 1978-04-21 | Omron Tateisi Electronics Co | Fixed enzyme membrane |
JPS55153594A (en) * | 1979-05-21 | 1980-11-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Enzyme fixation |
JPS5876089A (ja) * | 1981-10-28 | 1983-05-09 | Sumitomo Chem Co Ltd | 酵素もしくは微生物の固定化方法 |
-
1988
- 1988-07-29 JP JP63188092A patent/JP2748416B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0239883A (ja) | 1990-02-08 |
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