JP2748302B2 - 作業車のエンジン制御装置 - Google Patents

作業車のエンジン制御装置

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JP2748302B2
JP2748302B2 JP34762893A JP34762893A JP2748302B2 JP 2748302 B2 JP2748302 B2 JP 2748302B2 JP 34762893 A JP34762893 A JP 34762893A JP 34762893 A JP34762893 A JP 34762893A JP 2748302 B2 JP2748302 B2 JP 2748302B2
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得行 小松原
浩 木村
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクレーン等の作業機を搭
載した作業車において、アクセルペダル側及び作業機操
作ハウス側の双方からガバナのコントロールレバーを操
作可能にした作業車のエンジン制御装置に係り、特に作
業機操作時にトルク確保の為のアイドルアップを行なう
作業車のエンジン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばエンジンより動力を受けてクレー
ン操作を行なうクレーン車におけるエンジンの制御に
は、走行時は、キャリヤのアクセルペダルに連結された
コントロールレバーを操作して応答性の良いミニマム−
マキシマムスピード制御を行ない、クレーン作業時は、
クレーンハウスの操作ハンドルに連結されたオールスピ
ード制御用コントロールレバーを操作してオールスピー
ド制御を行なう、いわゆる二段切換ガバナが使用されて
いる。
【0003】図4に、かかる二段切換ガバナを使用した
クレーン車用エンジンの制御装置を示す。1はエンジン
の速度制御用のガバナ、2はキャリヤ側のアクセルペダ
ルである。
【0004】前記ガバナ1は、ミニマム−マキシマム制
御用コントロールレバー3、オールスピード制御用コン
トロールレバー5の2本のコントロールレバーを備えて
いる。そして、前記ミニマム−マキシマム制御用コント
ロールレバー3は、アクセルペダル側コントロールケー
ブル6及びリンク7を介してアクセルペダル2に連結さ
れ、オールスピード制御用コントロールレバー5はクレ
ーンハウス側コントロールケーブル8を介してクレーン
ハウスの操作ハンドル(図示せず)に連結されている。
【0005】前記のような二段切換ガバナ1を使用した
クレーン業車において、車両の走行時にはオールスピー
ド制御用コントロールレバー5をフリー(不作動状態)
とし、アクセルペダル2からリンク7、アクセルペダル
側コントロールケーブル6を介してミニマム−マキシマ
ム制御用コントロールレバー3を操作して応答性の良い
最高−最低速制御を行い、一方、クレーン作業時には、
ミニマム−マキシマム制御用コントロールレバー3をフ
リーとし、クレーンハウス側からクレーン側コントロー
ルケーブル8を介してオールスピード制御用コントロー
ルレバー5を操作してオールスピード(全定速)制御を
行うように構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな二段切換ガバナは走行時、作業時毎に2本のコント
ロールバー3,5を使い分ける必要があり、制御が煩雑
である上、近年国内、及びヨーロッパにおける排ガス規
制に対応することが困難である。
【0007】前記排ガス規制に対応するには、アクセル
ペダルによる走行制御及びクレーンハウス内操作ハンド
ルによる作業制御の双方共、オールスピードガバナによ
る制御が必要となる。
【0008】このため、かかるオールスピード制御のク
レーン車においては、オールスピードガバナの1本のエ
ンジンコントロールレバーを走行制御と作業制御とで使
い分けるように構成されている。即ち、該オールスピー
ドガバナのコントロールレバーに、アクセルペダルに連
結されるアクセル側コントロールケーブル及びクレーン
ハウスの操作ハンドルに連結される作業機側コントロー
ルケーブルを夫々連結し、走行制御を行うときは、作業
制御側がフリーとなり、作業制御を行うときは走行制御
側がフリーとなるようにして、オールスピードガバナを
2種類のエンジン制御に対応させている。
【0009】しかしながら、前記オールスピードガバナ
によるエンジン制御においては、1本のコントロールレ
バーをアクセルペダル側(走行制御)とクレーンハウス
側(作業制御)とに共用しており、双方のエンジン制御
が独立していないため、アイドル回転速度を走行時のア
イドル回転速度(450rpm前後)に合せている。し
かしながら前記のような低回転アイドル速度では、クレ
ーン作業時における低回転域トルクが不足し、この為ク
レーン作業に必要なトルクを確保するには、前記エンジ
ンのアイドル回転速度を1000rpm前後まで引上げ
る必要があるが、この事は、走行時のアイドル回転速度
が増加し、騒音及び燃費の増加につながる。
【0010】本発明の目的は、クレーン作業と走行時の
アイドル回転数を異ならせ、これによりクレーンその他
の作業機操作時に必要なトルク確保と、走行時の騒音及
び燃費の低減を可能にした作業車のエンジン制御装置を
提供する事にある。本発明の他の目的は前記アイドル回
転数の変更を安全且つ確実の行なう事の出来る作業車の
エンジン制御装置を提供する事にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、1本のコント
ロールレバーにより走行制御と作業制御とを行うことの
できるオールスピードガバナに好適に適用されるもの
で、その特徴とするところは、前記作業機操作ハウスの
操作部とガバナのコントロールレバー間を連結するコン
トロールケーブルの途中位置に介在させ、前記操作ハウ
ス側よりのスイッチ操作により、作業機操作の為のアイ
ドルアップを行なうアイドルアップ機構と、キャリア側
に設けたPTOスイッチとを具え、前記PTOスイッチ
ON時にのみ、前記アイドルアップ機構のアイドルアッ
プ動作を許容可能に構成した事を特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】かかる技術手段によれば、通常の走行時におい
ては、PTOスイッチがOFF状態にあるために、走行
時のアイドル回転速度は450rpm前後に設定され、
騒音及び燃費の増加につながらない。そして前記PTO
スイッチをONする事により、前記アイドルアップ機構
のアイドルアップ動作を許容され、前記操作ハウス側の
スイッチをONする事によりアイドルアップ機構が動作
し、エンジンのアイドル回転速度を、クレーン作業に必
要なトルクを確保する事の出来るアイドル回転速度、例
えば1000rpm前後まで引上げる事が出来る。
【0013】一方前記アイドル回転速度の引上げは、P
TOスイッチをONした場合のみ許容されるものである
ために、例えば走行時に操作ハウス側のスイッチを誤っ
てONした場合にも、不用意にアイドル回転速度が引上
がる事なく、走行時の通常のアイドル回転速度を維持で
き、安全である。
【0014】
【実施例】以下図1〜図3を参照して本発明の実施例に
つき詳細に説明する。但し、この実施例に記載されてい
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特
に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれ
に限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0015】図3において、1はエンジン制御用のオー
ルスピードガバナ、2はキャリヤ側に設けられたアクセ
ルペダル、30はコントロールシャフト引上端に固着さ
れたガバナのコントロールレバーである。前記コントロ
ールレバー30の下端ピボット30aは、リンク32、
アクセル側のコントロールケーブル6及びリンク7を介
してアクセルペダル2に連結されている。
【0016】また、前記コントロールレバー30の上端
ピボット30bは、リンク33及び作業機側コントロー
ルケーブル8を介してストッパ機構100のストップレ
バー(A)34に連結されている。前記リンク32,3
3には、図1及び図4に示すように、長穴32a,33
aが設けられ、各長穴32a,33aが嵌合されてい
る。
【0017】従って、走行制御時においてアクセルペダ
ル側からコントロールケーブル8を燃料増方向に引く
と、コントロールレバー30の上側のピボット30bは
作業機側リンク33の長穴33a内を自由に移動するの
で、作業機側コントロールケーブル8は移動しない。ま
た、作業機側コントロールケーブル8を燃料増方向に引
くと、コントロールレバー30の下側のピボット30a
はアクセル側リンク32の長穴32a内を自由に移動す
るのでアクセル側コントロールケーブル8は移動しな
い。
【0018】図1は作業機側コントロールケーブル8中
に介装されたアイドルアップ機構100の詳細を示し、
図において、34は、空気圧シリンダ40の往復動によ
り位置調節板38を介して所定角度揺動するアイドル位
置変更レバー34で、該変更レバー34はケース(図示
せず)に軸支された支持軸36に固着され、さらに該支
持軸36にはアイドル位置変更レバー34と並設された
形で操作レバー35が固着されている。又前記操作レバ
ー35の先端ピボット部35aには、クレーンハウスの
操作ハンドル(図示せず)に連結される作業機側コント
ロールケーブル8の連結具37が連結されている。
【0019】そして前記アイドル位置変更レバー34は
エアシリンダの往復による押圧動作により、450rp
mの通常走行時のアイドル位置(ホーム位置)より、1
000rpmのクレーン作業時のアイドル位置(アイド
ルアップ位置)へと所定角度揺動可能に、位置調節板3
8の取り付け位置を調整している。
【0020】図2は前記空気圧シリンダ操作系の系統図
で、空気圧シリンダ40は、ピストン40a、ピストン
ロッド40b及びピストンロッド40bの端部に設けた
押圧部40cからなり、該押圧部40cを介して位置調
節板38を押圧/復帰操作することによりホーム位置か
らアイドルアップ位置へ若しくはその逆の位置に、アイ
ドル位置変更レバー34を揺動操作できる。
【0021】そして前記空気圧シリンダ40には空気タ
ンク46内の圧縮空気が空気管路49を経て供給される
ようになっている。45は該空気管路49を開閉する電
磁弁、47は該電磁弁45に開閉信号を送るクレーンハ
ウス側のアイドルアップスイッチ、42はPTOスイッ
チで、これらの2つのスイッチ42、47は電源48と
直列に接続し、PTOスイッチ42がON時にのみ、ア
イドルアップスイッチのONにより電磁弁45が開くよ
うに構成されている。即ち、前記電磁弁45は、アイド
ルアップスイッ47がOFF(断)のとき空気管路49
を閉じ、アイドルアップスイッ47がON(接)のとき
空気管路49を開くように構成されているが、その操作
を許容するのはPTOスイッチ42がON時のみであ
る。
【0022】前記実施例によれば、アクセルペダル2に
よる走行制御時においては、PTOスイッチ42をOF
F状態にあるために、アイドルアップスイッ47がOF
F時は勿論、クレーンハウス側より誤ってアイドルアッ
プスイッ47をONした場合においても、電磁弁45が
通電されず空気管路49は閉となり、空気圧シリンダ4
0にはエアタンク46内の圧縮空気は供給されず、ピス
トン40aはばね40cの弾力により図3の左方に押し
戻され、前記アイドル位置変更レバー34が、450r
pmの通常走行時のアイドル位置に復帰しており、騒音
及び燃費の増加につながらない。
【0023】この状態でキャリヤ側からアクセルペダル
2を踏み込むと、アクセル側コントロールケーブル6が
燃料増方向に引かれるが、コントロールレバー30側は
上側ピボット30bが作業機側リンク33の長穴33a
内を図3の右方に自由に移動できるので、アクセル側コ
ントロールケーブル6の作動に支障はない。
【0024】一方、作業車の走行を停止し、クレーン作
業を行なう際は、キャリア側の運転席よりPTOスイッ
チ42をONした後、クレーンハウス側よりアイドルア
ップスイッ47をONする事により、電磁弁45が開
き、空気管路49を連通させて空気タンク46内の圧縮
空気を空気圧シリンダ40内に送給する。これによりピ
ストン40aは右方に押され、ピストンロッド40bの
端部に設けた押圧部40cが位置調節板38を押圧し、
アイドル位置変更レバー34をアイドルアップ位置へ揺
動操作出来、この結果、エンジンのアイドル回転速度
を、クレーン作業に必要なトルクを確保する事の出来る
アイドル回転速度、例えば1000rpm前後まで引上
げる事が出来る。
【0025】この状態でクレーンハウスから作業機側コ
ントロールケーブル8を操作すると、操作レバー/支軸
/アイドル位置変更レバーがこれに追従して揺動するの
で作業機側コントロールケーブル8の操作量はアイドル
アップ機構100及び連結具33を介してコントロール
レバー30に伝達され、例えばフルロードで1900r
pm程度の回転数で所定のクレーン作業制御を支障なく
行うことができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、国内、及
びヨーロッパにおける排ガス規制に対応させたオールス
ピード制御ガバナ装置を組込んだ作業車の場合において
も、クレーン作業と走行時のアイドル回転数を異なら
せ、これによりクレーンその他の作業機操作時に必要な
トルク確保と、走行時の騒音及び燃費の低減を可能とす
るとともに、前記アイドル回転数の変更を安全且つ確実
の行なう事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る作業車のエンジン制御装
置の要部構成図で、アイドルアップ機構の構造図を示
す。
【図2】図1の実施例の流体圧(空気圧)シリンダ操作
系の系統図で、(A)はクレーン作業時のアイドルアッ
プ機構動作状態、(B)は走行時のアイドルアップ機構
非動作状態を示す。
【図3】本発明が適用されるオールスピードガバナが組
込まれた作業車のエンジン制御装置の構成図。
【図4】従来例として示される2段切換ガバナが組込ま
れた図3応当図。
【符号の説明】
1 ガバナ 2 アクセルペダル 100 アイドルアップ機構 30 エンジン操作レバー 34 アイドル位置変更レバー 35 操作レバー 40 空気圧シリンダ 32 PTOスイッチ 45 電磁弁 46 空気タンク 47 アイドルアップスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−265429(JP,A) 特開 平5−3299(JP,A) 実開 平3−19444(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーン等の作業機を搭載した作業車の
    作業機操作ハウス側及びキャリア内アクセルペダル側の
    双方からガバナのコントロールレバーを操作可能に構成
    された作業車において、前記作業機操作ハウスの操作部
    とガバナのコントロールレバー間を連結するコントロー
    ルケーブルの途中位置に介在させ、前記操作ハウス側よ
    りのスイッチ操作により、作業機操作の為のアイドルア
    ップを行なうアイドルアップ機構と、キャリア側に設け
    たPTOスイッチとを具え、前記PTOスイッチON時
    にのみ、前記アイドルアップ機構のアイドルアップ動作
    を許容可能に構成した事を特徴とする作業車のエンジン
    制御装置
JP34762893A 1993-12-24 1993-12-24 作業車のエンジン制御装置 Expired - Fee Related JP2748302B2 (ja)

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KR100540446B1 (ko) * 1998-11-25 2006-02-28 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 휠타입 굴삭기의 엔진 속도 제어방법_
KR100325163B1 (ko) * 1999-07-08 2002-02-25 이계안 자동차의 정속 엔진 회전수 제어 시스템

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