JP2746392B2 - プロピレンブロック共重合体の製造法 - Google Patents

プロピレンブロック共重合体の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 技術分野 本発明は、高剛性かつ高衝撃強度で流動性の良いプロ
ピレンブロック共重合体を、実質的に溶媒を使用しない
条件下で、しかも高活性で重合する方法に関するもので
ある。
先行技術 結晶性ポリプロピレンは、剛性および耐熱性に優れた
特性を有する反面、耐衝撃強度、特に低温における耐衝
撃強度、が弱いという問題があった。
この点を改良する方法として、プロピレンとエチレン
またはその他のオレフィンを段階的に重合させてブロッ
ク共重合体を生成させる方法はすでに公知である(特公
昭43−11230号、特公昭44−16668号、特公昭44−20621
号、特公昭49−24593号、特公昭49−30264号、特開昭48
−25781号、特開昭50−115296号、特開昭53−35789号、
特開昭54−110072号公報など)。
しかしながら、プロピレンとエチレンを二段もしくは
多段で重合させた場合は、耐衝撃性が改良される反面、
生成物は共重合部分を含むため、低結晶性の重合体が大
量に副生するという問題を生ずる。特に、一般的に、ブ
ロック共重合体の衝撃強度を向上させるためにゴム状共
重合体の生成割合を増加することが行なわれるが、それ
に伴って重合体粒子の粘着性が増大する傾向がある。そ
の結果、重合体粒子間の付着、装置内壁への付着などを
起こして、安定な長期連続運転が困難となることが多
い。特に、溶媒を使用しない重合、たとえば気相重合に
おいては、重合体粒子粘着による流動性の悪化は、運転
操作上きわめて大きな問題である。したがって、ゴム状
共重合の生成割合を増加させたとき、重合体粒子粘着を
防止して運転安定性を増加することのできる技術の開発
が望まれている。
〔発明の概要〕
要 旨 本発明者らは前述の問題点を解決すべく鋭意研究の結
果、特定の触媒を使用することにより前述の問題点を解
決して本発明に到達した。
すなわち、本発明によるプロピレンブロック共重合体
の製造法は、下記の触媒成分(A)および(B)の組合
せからなる触媒を使用して、実質的に溶媒の不存在下の
条件で、下記重合工程(1)および(2)を実施して、
プロピレンのゴム状共重合体(20℃キシレン可溶分)の
含量が20〜70重量パーセントであるプロピレンブロック
共重合体を得ることを、特徴とするものである。
触 媒 成分(A) 下記の成分(i)に成分(ii)、(iii)および(i
v)を共存下に接触させて得られた接触生成物。
成分(i): ジハロゲン化マグネシウム、チタンテトラアルコキシ
ドおよび(または)その重合体、および一般式 で示される構造を有するポリマーケイ素化合物の接触生
成物。
成分(ii): 一般式 (但し、R2は分岐鎖状炭化水素残基を、R3はR4と同一か
もしくは異なる炭化水素残基を、R4は炭化水素残基を、
nは1≦n≦3の数をそれぞれ示す)で表わされるケイ
素化合物、 成分(iii): 一般式 (但し、R5は水素または炭化水素残基であり、Xはハロ
ゲンを示し、aは、0<a≦4の数を示す)で表わされ
るケイ素化合物、 成分(iv): 有機アルミニウム化合物 成分(B) 有機アルミニウム化合物 重合工程 (1) プロピレンまたはプロピレン/エチレン混合物
を一段あるいは多段に重合させて、プロピレン単独重合
体またはエチレン含量7重量%以下のプロピレン・エチ
レン共重合体を形成させる工程(ただし、この工程での
重合量は、全重合量の20〜80重量%に相当する量であ
る)。
(2) プロピレン/エチレン混合物を一段あるいは多
段に重合させて、プロピレン/エチレンの重合比(重量
比)が70/30〜30/70の割合であるプロピレンのゴム状共
重合体を得る工程(ただし、この工程での重合量は、全
重合量の80〜20重量%に相当する量である)。
効 果 本発明による触媒で実質的に溶媒を使用しない方法で
プロピレンブロック共重合体を製造することにより、高
活性で、すなわち触媒当り高収率で、しかも高剛性、高
衝撃強度のプロピレンブロック共重合体を安定して製造
することができる。
また、本発明によれば、ゴム状共重合体の重量が多く
なった場合(たとえば60重量パーセント)にも、重合体
粒子の粘着性が少なく、従来問題とされていた運転操作
上のトラブルを解決することができる。
さらにまた、本発明の触媒で重合を行なうと、ゴム成
分重合時(本発明では、重合工程(2))の触媒活性が
高いことがあげられる。従来知られている多くの触媒系
では、ゴム成分重合時に触媒活性が低下することが多く
問題になることが多い。本発明の触媒系では、上記のよ
うな問題がなく、工業生産上もきわめて有利である。
さらに、本発明の触媒を使用した場合の効果として、
ポリマー重合体の性状がよいことが挙げられる。例えば
ポリマー嵩比重について考えると、本発明では0.45g/cc
以上、場合によっては0.50g/cc以上、の値も可能であ
る。
〔発明の具体的説明〕
プロピレンブロック共重合体の製造 I.触 媒 本発明による触媒は、下記の成分(A)、(B)より
構成される。
成分(A) 本発明の成分(A)は、成分(i)〜成分(iv)の接
触生成物である。ここで「接触生成物」ということは、
挙示の成分(すなわち、i〜iv)のみの接触生成物の外
に、合目的的な補助成分をも含んだ接触による産物をも
意味するものである。そのような補助成分としては、エ
チレン性不飽和化合物がある(詳細後記)。
成分(i): (1)組 成 成分(i)は、ジハロゲン化マグネシウム、チタンテ
トラアルコキシドおよび(または)その重合体、および
特定のポリマーケイ素化合物より構成される固体組成物
である。これらの構成成分はその群内において複数種の
混合物であってもよいことはいうまでもない。
この固体組成物(成分(i))は、ジハロゲン化マグ
ネシウムとチタンテトラアルコキシドおよび(または)
その重合体との錯体でもなく、別の固体である。現状で
はその内容は充分に解析されていないが、組成分析の結
果によれば、この固体組成物はチタン、マグネシウム、
ハロゲンおよびケイ素を含有するものである。
成分(i)は上記三必須成分からなるが、これら三成
分のみからなるものではない。従って、成分(i)は、
本発明の精神を逸脱しない範囲の任意成分、たとえば少
量のアルコールおよび(または)有機酸エステル、を含
有することもできる。
(2)製 造 成分(i)は、ジハロゲン化マグネシウム、チタンテ
トラアルコキシドおよび(または)その重合体、および
ポリマーケイ素化合物の相互接触により製造される。
(イ)ジハロゲン化マグネシウム たとえば、MgF2、MgCl2、MgBr2、等がある。これらの
うち好ましいのは、MgCl2である。
(ロ)チタンテトラアルコキシドおよびその重合体 チタンテトラアルコキシドとしては、たとえば、 Ti(OC2H5、 Ti(O−isoC3H7、 Ti(O−nC4H9、 Ti(O−nC3H7、 Ti(O−isoC4H9、 Ti〔OCH2CH(CH3、 Ti〔OC(CH3、 Ti(O−nC5H11、 Ti(O−nC6H13、 Ti(O−nC7H15、 Ti〔OCH2CH(C2H5)C4H9、 等がある。これらの中で好ましいのは、 Ti(OC2H5および Ti(O−nC4H9である。
チタンテトラアルコキシドの重合体としては、下式 で表わされるものがある。
ここでR6〜R9は同一または異なる炭化水素残基、好ま
しくは炭素数1〜10の脂肪族または芳香族炭化水素、特
に炭素数2〜6の脂肪族炭化水素、である。nは2以上
の数、特に20までの数、を示す。nの値は、このポリチ
タン酸エステルがそれ自身あるいは溶液として液状で他
成分との接触工程に供しうるように選ぶことが望まし
い。取扱い上適当なnは、2〜14、好ましくは2〜10、
程度である。このようなポリチタン酸エステルの具体例
をあげれば、ノルマルブチルポリチタネート(n=2〜
10)、ヘキシルポリチタネート(n=2〜10)、ノルマ
ルオクチルポリチタネート(n=2〜10)、等がある。
これらの中で、ノルマルブチルポリチタネートが好適で
ある。
(ハ)ポリマーケイ素化合物 これは、下式で示される構造を有するものである。
ここで、R1は、炭素数1〜10程度、特に1〜6程度、
の炭化水素残基である。
このような構造単位を有するポリマーケイ素化合物の
具体例としては、メチルヒドロポリシロキサン、エチル
ヒドロポリシロキサン、フェニルヒドロポリシロキサ
ン、シクロヘキシルヒドロポリシロキサン、1,1,3,3−
テトラメチルジシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシ
クロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタメチルシク
ロペンタシロキサン等があげられる。
それらの重合度は、特に限定されるものではないが、
取り扱いを考えれば、粘度が10センチストークスから10
0センチストークス程度となるものが好ましい。また、
ヒドロポリシロキサンの末端構造は大きな影響をおよぼ
さないが、不活性基たとえばトリアルキルシリル基で封
鎖されることが好ましい。
(ニ)任意成分 任意成分の代表的なものはアルコールおよび(また
は)有機酸エステルであるが、アルコールとしては炭素
数1〜20程度の一価または二価アルコール(好ましくは
前者)が、エステルとしてはこれらのアルコールとの炭
素数2〜20程度の一価または二価カルボン酸(好ましく
は前者)のエステルが好ましい。
(ホ)各成分の接触 (量 比) 各成分の使用量は本発明の効果が認められるかぎり任
意のものでありうるが、一般的には次の範囲内が好まし
い。
チタンテトラアルコキシドおよび(または)その重合
体の使用量は、ジハロゲン化マグネシウムに対してモル
比で0.1〜10の範囲内がよく、好ましくは1〜4の範囲
内であり、さらに好ましくは2〜3の範囲内である。
ポリマーケイ素化合物の使用量は、ジハロゲン化マグ
ネシウムに対してモル比で1×10-2〜100の範囲内がよ
く、好ましくは0.1〜10の範囲内であり、さらに好まし
くは1〜4の範囲内である。
アルコールおよび(または)有機酸エステルは、それ
を使用する場合はジハロゲン化マグネシウムに対してモ
ル比で1×10-3〜5×10-1の範囲内がよく、好ましくは
5×10-2〜3×10-1の範囲内である。
(接触方法) 本発明の固体成分(i)は、前述の必須三成分から構
成されるもの、具体的にはこれらを接触させて得られる
もの、である。三成分の触媒は、一般に知られている任
意の方法で行なうことができる。一般に、−100℃〜200
℃の温度範囲内で接触させればよい。接触時間は、通常
10分から20時間程度である。接触は、ある成分について
それを分割して複数回行なうことができ、その際に複数
回の接触の中間に他成分の接触を介在させてもよい。
三成分の接触は、撹拌下に行なうことが好ましい。三
成分の接触の順序は、本発明の効果が認められるかぎり
任意のものでありうるが、ジハロゲン化マグネシウムと
チタンテトラアルコキシドおよび(または)その重合体
を接触させて、次いでポリマーケイ素化合物を接触させ
るのが一般的である。三成分の接触は、分散媒の存在下
に行なうこともできる。その場合の分散媒としては、炭
化水素、ハロゲン化炭化水素、ジアルキルシロキサン等
があげられる。炭化水素の具体例としてはヘキサン、ヘ
プタン、トルエン、シクロヘキサン、等があり、ハロゲ
ン化炭化水素の具体例としては、塩化n−ブチル、1,2
ジクロロエチレン、四塩化炭素、クロルベンゼン、等が
あり、ジアルキルポリシロキサンの具体例としては、ジ
メチルポリシロキサン、メチル−フェニルポリシロキサ
ン等があげられる。
なお、上記の好ましい接触態様によれば、一般に前者
の接触でジハロゲン化マグネシウムが溶解し、後者の接
触でジハロゲン化マグネシウムを含む固体が析出する。
析出固体は、上記のような溶剤化合物で洗浄してから、
成分(ii)等との接触に使用することが望ましい。
成分(ii): 成分(A)を製造するために使用する成分(ii)は、
一般式 (但し、R2は分岐鎖状炭化水素残基を、R3はR2と同一か
もしくは異なる炭化水素残基を、R4は炭化水素残基を、
nは1≦n≦3の数をそれぞれ示す)で表わされるケイ
素化合物である。成分(ii)が本式の化合物の複数種の
混合物であってもよいことはいうまでもない。
ここで、R2はケイ素原子に隣接する炭素原子から分岐
しているものが好ましい。その場合の分岐基は、アルキ
ル基、シクロアルキル基またはアリール基(たとえば、
フェニル基またはメチル置換フェニル基)であることが
好ましい。さらに好ましいR2は、ケイ素原子に隣接する
炭素原子、すなわちα−位炭素原子、が2級または3級
の炭素原子であるものである。とりわけ、ケイ素原子に
結合している炭素原子が3級のものが好ましい。R2の炭
素数は通常3〜20、好ましくは4〜10、である。
R3は、炭素数1〜20、好ましくは1〜10、の分岐ある
いは直鎖状の脂肪族炭化水素基であることがふつうであ
る。R4は脂肪族炭化水素基、好ましくは炭素数1〜4の
鎖状脂肪族炭化水素基、であることがふつうである。
成分(ii)のケイ素化合物の具体例は、下記の通りで
ある。
(CH33CSi(CH3)(OCH3、 (CH33CSi(CH(CH3)(OCH3、 (CH33CSi(CH3)(OC2H5、 (C2H53CSi(CH3)(OCH3、 (CH3)(C2H5)CHSi(CH3)(OCH3、 ((CH32CHCH22Si(OCH3、 (C2H5)(CH32CSi(CH3)(OCH3、 (C2H5)(CH32CSi(CH3)(OC2H5、 (CH33CSi(OCH3、 (CH33CSi(OC2H5、 (C2H53CSi(OC2H5、 (CH3)(C2H5)CHSi(OCH3、 (C2H5)(CH32CSi(OCH3、 (C2H5)(CH32CSi(OC2H5 これらの中で好ましいのは、R2のα位の炭素が2級又
は3級で炭素数3〜20の分岐鎖状炭化水素残基、特にR2
のα位の炭素が3級であって炭素数4〜10の分岐鎖状炭
化水素残基、を有するケイ素化合物である。
成分(iii): 成分(A)を製造するために使用する成分(iii)
は、下記の一般式で表わされるケイ素化合物であ。る。
(ここで、R5は水素または炭化水素残基(好ましくは炭
素数1〜10程度のもの)であり、Xはハロゲンを示し、
aは0<a≦4の数を示す)。成分(iii)が本式の化
合物の複数種の混合物であってもよいことはいうまでも
ない。
具体例としては、SiCl4、 CH3SiCl3、HSiCl3、 CH3HSiCl2、CH2=CHSiCl3、 CH3CHClSiCl3、C2H5SiCl3、 (CH32SiCl2、 HSi(CH32Cl、C3H7SiCl3、 CH3(C2H5)SiCl2、SiBr4、 (CH33SiCl、 CH3(CH23SiCl3、 (C2H52SiCl2、 CH3(CH24SiCl3、 CH3(CH2(CH3)SiCl2、 (C6H5)SiCl3、 (C6H5)HSiCl2、 (シクロC6H11)SiCl3、 (CH2=CHCH)2SiCl2、 CH3(CH25SiCl3、 C6H5CH2SiCl3、 (C6H5)(CH3)SiCl2CH3(CH26SiCl3、 CH3(CH2(CH3)SiCl2、 (CH3)(CH27SiCl3、 CH3(CH2(CH3)SiCl2、 (CH3CH2CH23SiCl、 CH3(CH29SiCl3、 CH3(CH2(CH3)SiCl2、 (C6H52SiCl2、等があげられ、好ましくは、SiCl4
(CH3)SiCl3、 (C2H5)SiCl3、等がある。
成分(iv): 成分(A)を製造するために使用する成分(iv)は、
有機アルミニウム化合物である。成分(iv)としての有
機アルミニウム化合物は、成分(B)として後記する一
般式で表わされるものが代表的である。成分(iv)が該
式の化合物の複数種の混合物であってもよいことはいう
までもない。
具体例としては、Al(C2H5、 Al(iC4H9、Al(nC4H9、 Al(C5H11、Al(C8H17、 Al(C10H21、Al(C2H52Cl、 Al(iC4H92Cl、 Al(C2H52H、Al(iC4H92H、 Al(C2H5(OC2H5)、 Al(n−C6H13、メチル−アルモキサン、等があげ
られる。
成分(A)の製造 成分(i)〜(iv)(および必要に応じて使用する補
助成分)の接触は、ある成分についてそれを分割して複
数回行なうことができ、その際に複数回の接触の中間に
他成分の接触を介在させてもよい。
上述の成分(i)〜成分(iv)の接触条件は、本発明
の効果が認められるかぎり任意のものでありうるが、一
般的には、次の条件が好ましい。接触温度は、−50〜20
0℃程度、好ましくは0〜100℃、である。接触方法とし
ては、回転ボールミル、振動ミル、ジェットミル、媒体
撹拌粉砕機などによる機械的な方法、不活性希釈剤の存
在下に、撹拌により接触させる方法などがあげられる。
このとき使用する不活性希釈剤としては、脂族または芳
香族の炭化水素およびハロゲン炭化水素、ポリシロキサ
ン等があげられる。
成分(i)〜成分(iv)の量比は本発明の効果が認め
られるかぎり任意のものでありうるが、一般的には、次
の範囲内が好ましい。成分(i)と成分(ii)の量比
は、成分(i)を構成するチタン成分に対する成分(i
i)のケイ素の原子比(ケイ素/チタン)で0.01〜1000
の範囲内がよく、好ましくは0.1〜100の範囲内である。
成分(iii)の使用量は、成分(i)を構成するチタ
ン成分に対する成分(iii)のケイ素の原子比{ケイ素
(成分(iii))}/{チタン(成分(i))}で0.01
〜100の範囲内がよく、好ましくは0.1〜20の範囲内であ
る。成分(iv)の使用量は、成分(i)を構成するチタ
ン成分に対する成分(iv)のアルミニウムの原子比(ア
ルミニウム/チタン)で0.01〜100の範囲内がよく、好
ましくは0.1〜30の範囲内である。
本発明の成分(A)の製造時に、任意成分として、オ
レフィンやジエン化合物等のエチレン性不飽和化合物を
使用することも可能である。具体例としては、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレ
ン、1−ペンテン、2−ペンテン、2−メチル−1−ブ
テン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、2−ヘ
キセン、3−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3
−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、
2−メチル−2−ペンテン、3−メチル−2−ペンテ
ン、4−メチル−2−ペンテン、2−エチル−1−ブテ
ン、2,3−ジメチル−1−ブテン、3,3−ジメチル−1−
ブテン、2,3−ジメチル−2−ブテン、1−ヘプテン、
1−オクテン、2−オクテン、3−オクテン、4−オク
テン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−
ドデカン、1−トリデカン、1−テトラデカン、1−ペ
ンタデカン、1−ヘキサデカン、1−ヘプタデカン、1
−オクタデカン、1−ノナデカン、スチレン、α−メチ
ル−スチレンジビニルベンゼン、1,2−ブタジエン、イ
ソプレン、ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘ
キサジエン、1,3−ペンタジエン、1,4−ペンタジエン、
2,3−ペンタジエン、2,6−オクタジエン、cis−2,trans
4−ヘキサジエン、trans 2,trans 4−ヘキサジエン、
1,2−ヘプタジエン、1,4−ヘプタジエン、1,5−ヘプタ
ジエン、1,6−ヘプタジエン、2,4−ヘプタジエン、ジシ
クロペンタジエン、1,3−シクロヘキサジエン、1,4−シ
クロヘキサジエン、シクロペンタジエン、1,3−シクロ
ヘプタジエン、1,3,−ブタジエン、4−メチル−1,4−
ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,9−
デカンジエン、1,13−テトラデカジエン等があげられ
る。
これらのエチレン性不飽和化合物は成分(A)調製時
に重合するものと考えられ、従ってその使用量はこれら
化合物の使用前の成分(A)に対し0.01〜100重量倍、
好ましくは0.1〜10重量倍とすることができる。
成分(B) 成分(B)は、有機アルミニウム化合物である。この
有機アルミニウム化合物は、成分(iv)のそれと同一で
も異なってもよい。具体例としては、 (ここでR10及びR11は同一または異なってもよい炭素数
1〜20程度の炭化水素残基または水素原子、R12は炭化
水素残基、Xはハロゲン、nおよびmはそれぞれ0≦n
<3、0<m<3の数である。)で表わされるものがあ
る。成分(B)が本式の化合物の各式内または各式間複
数種の混合物であってもよいことはいうまでもない。
このような有機アルミニウム化合物としては、具体的
には、(イ)トリメチルアルミニウム、トリエチルアル
ミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシル
アルミニウム、トリオクチルアルミニウム、トリデシル
アルミニウム、などのトリアルキルアルミニウム、
(ロ)ジエチルアルミニウムモノクロライド、ジイソブ
チルアルミニウムモノクロライド、エチルアルミニウム
セスキクロライド、エチルアルミニウムジクロライド、
などのアルキルアルミニウムハライド、(ハ)ジエチル
アルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウム
ハイドライド、(ニ)ジエチルアルミニウムエトキシ
ド、ジエチルアルミニウムフェノキシドなどのアルミニ
ウムアルコキシドなどがあげられる。
これら(イ)〜(ハ)の有機アルミニウム化合物に他
の有機金属化合物、たとえば (ここで、1≦a≦3、R13およびR14は同一または異な
ってもよい炭素数1〜20程度の炭化水素残基である。)
で表わされるアルキルアルミニウムアルコキシドを併用
することもできる。たとえば、トリエチルアルミニウム
とジエチルアルミニウムエトキシドの併用、ジエチルア
ルミニウムモノクロライドとジエチルアルミニウムエト
キシドとの併用、エチルアルミニウムジクロライドとエ
チルアルミニウムジエトキシドとの併用、トリエチルア
ルミニウムとジエチルアルミニウムエトキシドとジエチ
ルアルミニウムクロライドとの併用があげられる。
成分(B)の使用量は、重量比で成分(B)/成分
(A)が0.1〜1000、好ましくは1〜100の範囲である。
本発明で使用する触媒は、成分(A)および(B)の
組合せからなるものである。ここで、「組合せからな
る」ということは、挙示の成分(すなわちAおよびB)
の外に合目的的な第三成分の共存を排除しないというこ
とである。
そのような第三成分として、重合時にホウ素アルコキ
シド化合物を添加することができる。そのようなホウ素
化合物の具体例として、 B(OCH3、B(OC2H5、 B(OC3H7、B(OiC3H7、 B(O−nC4H9、B(OC6H13、 B(OC6H5、 B(OC6H4(CH3))、 B(OC2H52Cl、B(OCH32Cl、 (C2H5)B(OC2H5、 B(C6H5)(OCH3、 B(OC4H9)Cl2など、があげられる。このホウ素化合物
の使用量は、成分(A)を構成するチタン成分に対する
モル比で0.1〜40の範囲内がよい。
II.重合工程 前記触媒成分の存在下に行なう本発明の重合工程は、
少なくとも工程(1)および工程(2)の二段階よりな
る。工程(1)および工程(2)はいずれを先に実施し
てもよいが、この順序((1)→(2))で実施するこ
とが工業的に有利である。両工程は、実質的に溶媒の不
存在下に実施する。いずれにしても、両工程は、ブロッ
ク共重合体製造の常法に従って、その前段工程の産物の
少なくとも一部の存在下に後段工程を実施する。
触媒の形成 前記触媒成分(A)および(B)を、一時にあるいは
段階的に、重合系内であるいは重合系外で、接触させる
ことによって、本発明での触媒が形成される。触媒は各
工程で追加してもよく、特に後段工程は成分(B)を追
加して実施することができる。
重合工程(1) 重合工程(1)は、プロピレン単独あるいはプロピレ
ン/エチレン混合物を前記触媒成分(A)、(B)を有
する重合系に供給して、一段あるいは多段に重合させ
て、プロピレン単独重合体またはエチレン含量7重量%
以下、好ましくは0.5重量%以下、のプロピレン・エチ
レン共重合体を、全重量の20〜80重量%に相当する量形
成させる工程である。
重合工程(1)でプロピレン・エチレン共重合体中の
エチレン含量が7重量%を越えると、最終共重合体の嵩
密度が低下し、低結晶性重合体の副生量が大幅に増大す
る。また、重合割合が上記範囲の下限未満では、やはり
低結晶性重合体の副生量が増加する。
重合工程(1)での重合温度は30〜95℃、好ましくは
50〜85℃、程度であり、重合圧力は通常1〜50Kg/cm2G
の範囲である。重合工程(1)においては、水素などの
分子量調節剤を用いてMFRを制御して、最終共重合体の
溶融時流動性を高めておくのが好ましい。
重合工程(2) 重合工程(2)は、プロピレン/エチレン混合物を一
段あるいはい多段に重合させて、プロピレン/エチレン
の重合比(重量比)が70/30〜30/70の割合であるプロピ
レンのゴム状共重合体を得る工程(ただし、この工程で
の重合量は、全重合量の80〜20重量%に相当する量であ
る)である。
重合工程(2)では、他のコモノマーを共存させても
良い。例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン等のα−オレフィンを用いることができる。
重合工程(2)の重合温度は、30〜90℃、好ましくは
50〜80℃、程度である。重合圧力は、1〜50Kg/cm2Gの
範囲が通常用いられる。
重合工程(1)から重合工程(2)に移る際に、プロ
ピレンガスまたはプロピレン/エチレン混合ガスと水素
ガスをパージして次の工程に移ることが好ましい。
重合工程(2)で分子量調節剤は、目的に応じて用い
ても用いなくても良い。
重合様式 本発明による共重合体の製造法は、回分式、連続式、
半回分式のいずれの方法によっても実施可能である。こ
のとき使用する単量体自身を媒質として重合を行なう方
法、媒質を使用せずにガス状の単量体中で重合を行なう
方法、さらにはこれらを組み合わせて重合を行なう方法
などがある。
好ましい重合様式は、媒質を使わずにガス状の単量体
中で重合を行なう方法、たとえば生成ポリマー粒子をモ
ノマー気流で流動させて流動床を形成させる方式あるい
は生成ポリマー粒子を撹拌機で反応槽で撹拌する方式、
である。
III.生成プロピレンブロック共重合体 本発明に従って実質的に溶媒の不存在下に重合を行な
って製造すべきプロピレン共重合体は、プロピレンのゴ
ム状共重合体の含量が20〜70重量%、好ましくは35〜60
重量%、のものである。ここで「プロピレンのゴム状重
合体」とは、20℃でのキシレン可溶分のことである。
本発明はプロピレンブロック共重合体の製造法であ
る。しかし、ここでいう「ブロック共重合体」は、必ず
しも理想的な姿のものすなわち工程(1)で生成したブ
ロックと工程(2)で生成したブロックとが一つの分子
鎖上に存在するもののみを意味するものではなく、慣用
されているところに従って各工程で生成したポリマーの
物理的混合物およびこれと上記の理想的なブロック共重
合体との間の各種の形態のポリマーを包含するものであ
る。
IV.実 験 例 実施例1 〔成分(A)の製造〕 充分に窒素置換したフラスコに脱水および脱酸素した
n−ヘプタン200ミリリットルを導入し、次いでMgCl2
0.4モル、Ti(O−nC4H9を0.8モル導入し、95℃で
2時間反応させた。反応終了後、40℃に温度を下げ、次
いでメチルヒドロポリシロキサン(20センチストークス
のもの)を48ミリリットル導入し、3時間反応させた。
生成した固体成分をn−ヘプタンで洗浄して、成分
(i)とした。
ついで、充分に窒素置換したフラスコに上記と同様に
精製したn−ヘプタンを50ミリリットル導入し、上記で
合成した固体成分をMg原子換算で0.24モル導入した。つ
いでn−ヘプタン25ミリリットルに成分(iii)のSiCl4
0.8モルを混合して30℃、30分間でフラスコへ導入し、
90℃で1時間反応させた。反応終了後、n−ヘプタンで
洗浄した。
充分に窒素置換したフラスコに充分に精製したn−ヘ
プタンを50ミリリットル導入し、次いで上記で得た固体
成分を5グラム導入し、次いで成分(ii)のケイ素化合
物として(CH33CSi(CH3)(OCH3を2.4ミリリッ
トル導入し、次いで成分(iii)のSiCl4を5.8ミリリッ
トル、更に成分(iv)のトリエチルアルミニウム6.0グ
ラムをそれぞれ導入し、30℃で2時間接触させた。接触
終了後、n−ヘプタンで充分に洗浄して、成分(A)と
した。
〔プロピレンの共重合〕
特公昭61−33721号公報に開示されている方法で、内
容積13リットルの横型2軸気相重合槽を使用してプロピ
レンの共重合を行なった。
重合槽内を充分に精製した窒素で置換したあと、充分
に脱水および脱酸素したポリマー担体を400グラム添加
した。次いで成分(B)のトリエチルアルミニウム500
ミリグラムおよび前記で合成した成分(A)を120ミリ
グラム導入した。第一段目の重合工程(1)では、水素
を1000ミリリットル導入した後、温度を75℃にして、プ
ロピレンを1.3グラム/分の定速で導入した。なお、重
合槽の撹拌回転数は、350r.p.mであった。重合温度を75
℃に維持し、3時間30分後、プロピレンの導入を停止し
た。75℃で重合を継続し、重合圧力が1Kg/cm2Gになった
時点で重合サンプルを一部採取した。
その後、H2を500ミリリットル添加して、重合工程
(2)を開始した。第二段重合は、プロピレンを0.59グ
ラム/分、エチレンを0.40g/分のそれぞれ定速で、70℃
で1時間50分導入した。プロピレンおよびエチレンを導
入を停止して、重合圧力が1Kg/cm2Gになるまで残圧重合
した。重合終了後、パージをしてポリマーを取り出し
た。383グラムの重合体が得られた。生成ポリマーのMFR
は7.7g/10分であり、ポリマー嵩密度(B.D.)は0.49(g
/cc)であり、ポリマー落下速度は4.3秒であった。ゴム
状共重合体の重量は、29.8重量パーセントであった。
また、重合槽はポリマー付着が全くなく、中間サンプ
ルのMFRは17.4g/10分であった。
なお、ポリマー落下速度は、50グラムのポリマーが落
下するのに要する時間を意味する。
実施例2 〔触媒成分(A)の合成〕 実施例1と全く同様に成分(i)〜成分(iv)の接触
を行ない、次いで1,5−ヘキサジエン3.5ミリリットルを
添加して、30℃で2時間反応させた。反応終了後、ヘプ
タンで洗浄して、触媒成分(A)とした。
〔プロピレンの共重合〕
実施例1の重合条件において、重合工程(1)の重合
時間を3時間10分とし、重合工程(2)の重合時間を2
時間15分に変更した以外は、全く同様に重合を行なっ
た。381グラムのポリマーが得られ、MFR=7.5g/10分、
ポリマーB.D.=0.48(g/cc)であり、ポリマー落下速度
=4.3秒であった。ゴム状共重合体の重量は、34.2重量
%であった。
実施例3 〔成分(A)の合成〕 実施例1と全く同様に成分(i)〜成分(iv)の接触
を行ない、ヘプタンで洗浄して、固体成分を得た。次い
で、スチレンを1.5グラム添加して30℃で2時間反応さ
せ、反応終了後、ヘプタンで洗浄して、触媒成分(A)
とした。
〔プロピレンの共重合〕
実施例1の重合条件において、重合工程(1)の重合
時間を2時間56分、重合工程(2)の重合時間を2時間
33分に変更した以外は、全く同様に重合を行なった。38
4グラムのポリマーが得られ、MFR=7.1g/10分、ポリマ
ーB.D.=0.46(g/cc)であり、ポリマー落下速度=4.7
秒であった。ゴム状共重合体の重量は、38.8重量%であ
った。
実施例4 〔成分(A)の合成〕 実施例1の成分(A)の合成において成分(ii)の
(CH33CSi(CH3)(OCH3の使用量を3.2ミリリッ
トルに変更し、成分(iii)のSiCl4の使用量を11.6ミリ
リットルに変更した以外は、全く同様に合成を行なっ
た。次いでスチレンを5.0グラム添加して35℃で2時間
反応させ、反応終了後ヘプタンで洗浄して、触媒成分
(A)とした。
〔プロピレンの共重合〕
実施例1の重合条件において、重合工程(1)の重合
時間を1時間58分、重合工程(2)の重合時間を3時間
49分に変更し、重合工程(2)の重合開始時にB(OC
H3を77ミリグラム添加した以外は、全く同様に重合
を行なった。381グラムのポリマーが得られ、MFR=6.2g
/10分、ポリマーB.D.=0.47g/cc、ポリマー落下速度=
4.5秒であった。ゴム状共重合体の重量は、58.8重量%
であった。
比較例1 〔成分(A)の製造〕 実施例1の成分(A)の製造において、成分(iii)
のSiCl4を使用しない以外は全く同様に成分(A)の製
造を行なった。
〔プロピレンの共重合〕
実施例1と全く同様の条件でプロピレンの共重合を行
なった。
その結果、291グラムの重合体が得られ、生成ポリマ
ーのMFR=9.6g/10分、ポリマー嵩密度=0.41g/ccであ
り、ポリマー落下速度=9.8秒であった。ゴム状共重合
体の重量=27.6重量%であった。
また、重合終了後、重合槽を調べたところ、少量のポ
リマー付着があった。
比較例2 〔成分(A)の製造〕 実施例1の成分(A)の製造において、成分(ii)の
ケイ素化合物として、 を使用した以外は全く同様に成分(A)の製造を行なっ
た。
〔プロピレンの共重合〕
実施例1と全く同様の条件でプロピレンの共重合を行
なった。
その結果、346グラムの重合体が得られ、生成ポリマ
ーのMFR=10.1g/10分、ポリマー嵩密度=0.38g/ccであ
り、ポリマー落下速度=12.7秒であった。ゴム状共重合
体の重量=27.5重量%であった。
また、重合終了後、重合槽を調べたところ、少量のポ
リマー付着があった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、チーグラー触媒に関する本発明の技術内容の
理解を助けるためのものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の触媒成分(A)および(B)の組合
    せからなる触媒を使用して、実質的に溶媒の不存在下の
    条件で、下記の重合工程(1)および(2)を実施し
    て、プロピレンのゴム状共重合体(20℃キシレン可溶
    分)の重量が20〜70重量パーセントであるプロピレンブ
    ロック共重合体を得ることを特徴とする、プロピレンブ
    ロック共重合体の製造法。 触 媒 成分(A) 下記の成分(i)に成分(ii)、(iii)および(iv)
    を共存下に接触させて得られた接触生成物。 成分(i):ジハロゲン化マグネシウム、チタンテトラ
    アルコキシドおよび(または)その重合体、および で示される構造を有するポリマーケイ素化合物の接触生
    成物。 成分(ii):一般式R2R3 3-nSi(OR4(但し、R2は分
    岐鎖状炭化水素残基を、R3はR4と同一かもしくは異なる
    炭化水素残基を、R4は炭化水素残基を、nは1≦n≦3
    の数をそれぞれ示す)で表わされるケイ素化合物、 成分(iii):一般式R5 4-aSiXa(但し、R5は水素または
    炭化水素残基であり、Xはハロゲンを示し、aは0<a
    ≦4の数を示す)で表わされるケイ素化合物、 成分(iv):有機アルミニウム化合物 成分(B) 有機アルミニウム化合物 重合工程 (1) プロピレンまたはプロピレン/エチレン混合物
    を一段あるいは多段に重合させて、プロピレン単独重合
    体またはエチレン含量7重量%以下のプロピレン・エチ
    レン共重合体を形成させる工程(ただし、この工程での
    重合量は、全重合量の20〜80重量%に相当する量であ
    る)。 (2) プロピレン/エチレン混合物を一段あるいは多
    段に重合させて、プロピレン/エチレンの重合比(重量
    比)が70/30〜30/70の割合であるプロピレンのゴム状共
    重合体を得る工程(ただし、この工程での重合量は、全
    重合量80〜20重量%に相当する量である)。
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