JP2745809B2 - 孔付き制振シートの製造方法 - Google Patents

孔付き制振シートの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は2枚の鋼板の間に遮音、防振及び断熱用の制
振材を積層してなる制振シートを製造する方法に関す
る。
(従来の技術) 自動車車体の車室内とエンジンルームとを区画するた
めに使用されるダッシュパネルには、エンジンルーム内
の騒音、振動及び熱が車室内に伝達されないようにする
ために、2枚の鋼板の間に遮音材つまり制振材を積層さ
せた制振シート材が使用されている。この制振シートを
ダッシュパネルに使用する際には、ダッシュパネルには
エンジンルームから車室内に伸びる配管、ケーブルそし
てハーネス等の装備品が制振シートを貫通することにな
る。したがって、制振鋼板には貫通孔を形成する必要が
あり、この貫通孔を通って車室内に音等が侵入すること
になる。
(発明が解決しようとする課題) 音等の侵入を防止すべく、鋼板に形成される貫通孔の
直径を配管等の外径に近付けて、その直径を小さくする
と、もしも鋼板と制振材とが相互にずれた場合に、配管
等の取付けの操作性が良くない。そこで、貫通孔を通っ
て音等が侵入しないようにするために、従来では、実開
平2−69552号公報に示されるように、制振材のうち鋼
板に形成された貫通孔に対応する位置に薄肉部を形成す
るようにし、その薄肉部に放射状に複数のスリットを形
成している。
この場合には、制振材の一部に薄肉部を形成すると共
に、その薄肉部にスリットを形成する必要があり、制振
材の製造コストが高くなるという問題点ある。
本発明は遮音、制振及び断熱効果に優れた制振シート
を提供しこれを低コストで製造し得るようにすることを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明は、相互に対応する
位置にそれぞれ貫通孔が形成された複数枚の鋼板の間に
制振材が積層されてなる貫通孔付き制振鋼板を製造する
方法であって、貫通孔の内周部に発泡体が配置された制
振材の表裏両外表面に、当該貫通孔に鋼板に形成された
貫通孔を対応させて鋼板を積層し、前記発泡体を加熱し
て当該発泡体を前記制振材に形成された貫通孔の中心部
に向けて膨張させてなる孔付き制振鋼板の製造方法であ
る。
(作用) 複数の鋼板の間に制振材を積層する際に、鋼板に形成
された貫通孔に対応させて、制振材に形成された貫通孔
の内周部に発泡体を配置し、積層後に、発泡体を加熱す
ることにより、この発泡体は貫通孔の中心部に向けて膨
張し、この貫通孔を狭めるように変形する。これによ
り、貫通孔内に配管等の部材を挿入しても、これと貫通
孔との間に隙間が発生することがなくなる。また、その
挿入作業は発泡体を弾性変形させるのみであり、容易で
ある。
(実施例) 以下、図示する本発明の一実施例に基いて本発明を詳
細に説明する。
第1図及び第2図は本発明の一実施例に係る製造方法
により製造した制振シート1の一部を示す図であり、こ
の制振シート1は自動車のダッシュパネルに使用され
る。図示された制振シート1には貫通孔2が形成されて
おり、この制振シート1は2枚の鋼板3、4と、これら
の鋼板3、4の間に積層された制振材としてのアスファ
ルトシート5とから形成されている。
図示するようにアスファルトシート5には、制振シー
ト1をなす鋼板3、4に形成された貫通孔2に対応する
位置にこの貫通孔2よりもやや大径の貫通孔6が形成さ
れており、この貫通孔6の内周部には、ここに形成され
た段部7に発泡体8が配置されている。
第1、2図はこの発泡体8を加熱することによって、
この発泡体8を貫通孔2、6の中心部に向けて膨張させ
た後の形状を示す図であり、このように膨張させる前に
あっては、制振シート1は第3図及び第4図に示される
ようになっている。尚、第3図は第1図に対応し、第4
図は第2図に対応する。
したがって、制振シート1を製造するには、まず、第
3、4図に示すように、制振材としてのアスファルトシ
ート5に形成された貫通孔6の内周部に、貫通孔6とほ
ぼ同様の貫通孔が形成されたリング形状の発泡体8を配
置する。そして、このアスファルトシート5の表裏両外
表面に、貫通孔6に貫通孔2を対応させて鋼板3、4を
積層する。発泡体8の材料としては、発泡ゴム、例えば
商品名「サンダイン」(アサヒコーポレーション製)を
使用した。
第3、4図に示されるように積層した後に、制振シー
ト1全体を、約170℃で30分間加熱した。すると、発泡
体8は第1、2図に示されるように、貫通孔2、6の中
心部に向けて膨張した。制御シート1は自動車のダッシ
ュパネルに使用するためのもので、第3、4図に示され
るように積層した後に、鋼板を下塗り塗装のための電着
塗装工程において、上述した温度で上述した時間加熱さ
れることから、この電着塗装工程の熱を発泡体8の加熱
に利用した。ただし、この熱を利用することなく、発泡
体8のみを加熱するにようにしても良い。
第1、2図に示されるように、発泡体8を加熱発泡し
て貫通孔6の内方に向けて膨張させた後に、配管等の装
備品を挿入すると、発泡体8自体は弾性を有するので、
容易に挿入することができる。しかも、発泡体8は配管
等の設備品の外周面に密着するので、配管等の外周面の
隙間から車室内にはエンジンルーム内の音等があまり侵
入しなくなり、同様に振動や熱の伝達が防止される。
加熱がなされる前に、発泡体8をアスファルトシート
5の貫通孔6の内周面に配置するには、段部7を設ける
ことなく、内周面全体に発泡体8を配置するようにして
も良い。また、第5図に示されるように、内周面に4つ
の発泡体片8aを、アスファルトシート5に形成された収
容部5aに配置するようにしても良い。この場合には、膨
張した後の4つの発泡体片8aは相互に独立しているの
で、配管等を貫通孔2に挿入する際に、比較的容易に挿
入操作を行なうことができる。
図示する場合は、この制振シート1を自動車のダッシ
ュパネルに使用する場合を想定しているが、制振シート
1に貫通孔が形成され、その貫通孔からの音、熱ないし
振動の伝達を防止するのであれば、ダッシュパネルに限
定されることなく、種々の部材に使用することができ
る。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、貫通孔を有する制振
シートをその貫通孔の部分に発泡体を配置し、これを加
熱することにより発泡体が貫通孔を閉じる方向に膨張さ
せるようにしたので、制振シートの製造を容易に行なう
ことができ、しかも、貫通孔を通る音等は貫通孔を貫通
する部材の外周面に発泡体が密着することから防止さ
れ、部材を挿入する操作も容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る制振シートの製造方法
により製造した後の制振シートを示す断面図、第2図は
第1図におけるII−II線に沿う断面図、第3図は加熱前
の制振シートを示す断面図、第4図は第3図におけるIV
−IV線に沿う断面図、第5図は本発明の他の具体例に係
る制振シートの発泡体を示す斜視図である。 1……制振シート、2……貫通孔、3、4……鋼板、5
……制振材、6……貫通孔、7……段部、8、8a……発
泡体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に対応する位置にそれぞれ貫通孔が形
    成された複数枚の鋼板の間に制振材が積層されてなる貫
    通孔付き制振鋼板を製造する方法であって、 貫通孔の内周部に発泡体が配置された制振材の表裏両外
    表面に、当該貫通孔に鋼板に形成された貫通孔を対応さ
    せて鋼板を積層し、 前記発泡体を加熱して当該発泡体を前記制振材に形成さ
    れた貫通孔の中心部に向けて膨張させてなる孔付き制振
    鋼板の製造方法。
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GB2475025A (en) * 2009-07-28 2011-05-11 Zephyros Inc Laminate, for vehicle, includes foam layer and anchorage holes
JP2020090069A (ja) * 2018-12-07 2020-06-11 日東電工株式会社 補強シートおよび補強構造体

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