JP2745214B2 - 被運搬物等の持ち上げ移動装置 - Google Patents

被運搬物等の持ち上げ移動装置

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JP2745214B2
JP2745214B2 JP13074896A JP13074896A JP2745214B2 JP 2745214 B2 JP2745214 B2 JP 2745214B2 JP 13074896 A JP13074896 A JP 13074896A JP 13074896 A JP13074896 A JP 13074896A JP 2745214 B2 JP2745214 B2 JP 2745214B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばコンピュータ
関連機器その他の各種の被運搬物等を移設、運搬するに
際し、それらを簡単な操作によって持ち上げて設置場所
等の必要箇所に移動、運搬できる被運搬物等の持ち上げ
移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータ関連機器その他の所
定箇所に据え付け設置される重量的に嵩張る各種の機器
はその移動、運搬等に際しては持ち上げて例えば台車上
に載置し、所定箇所まで台車によって移動した後に降ろ
し、据え付け位置に対して微調整しながら固定設置して
いる。このときこれらの被運搬物は地面、床面その他に
一旦は置かれることが多く、それを台車上に載置するに
は置いたものを床面等から持ち上げており、その持ち上
げには例えば被運搬物自体に取っ手を形成してあればそ
れを利用している。
【0003】また被運搬物自体に取っ手等がなく、重量
的に嵩張る場合にはジャッキその他の揚上装置によって
持ち上げるものとし、床面等と被運搬物との間にジャッ
キフォークを強制的に差し入れることで被運搬物をフォ
ーク上に載置している。更に床面等と被運搬物との間に
フォークが差し入れられる空隙を形成するように、先端
をほぼ鋭利なものとした上下一対の嘴状の差入片相互間
にこの差入片相互間で油圧駆動等によって進退する拡開
操作片を装入して成り、差入片等の先端部を床面等と被
運搬物との間への差し入れ後に拡開操作片を先端側に強
制的に前進させることで拡開する差入片相互によって空
隙を形成する差入れ間隙形成具が提供されてもいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが被運搬物を床
面等から持ち上げて台車等に載置する場合、被運搬物に
取っ手等がないものでは被運搬物を若干でも傾けて間隙
を形成し、手指等を挿入して持ち上げる手作業によると
危険であるばかりでなく身体的な負担が大きく腰痛等の
原因ともなる。またいずれにしても台車に載置して移動
運搬し、移動先の据付場所等では台車上からそれを降ろ
さなければならないから面倒である。そればかりでなく
作業場所が狭いときには揚上装置等の各種の荷役機器の
使用が困難であったり、動力源の駆動用電力コード類の
引き回しが必要であったりして取扱いが面倒でもある。
【0005】また上述した差入れ間隙形成具を使用して
床面等と被運搬物との間に間隙を形成し、その間隙に被
運搬物を持ち上げるジャッキフォーク等を差入れ、ジャ
ッキフォーク上に載置することによって運搬するにして
も、ジャッキフォーク自体は上下にスライドするスライ
ド部前方に突設形成したものとしてあるから、それ自体
が被運搬物の重量等に耐え得る堅牢性を備えたものでな
ければならず、重量的に嵩張るものとならざるを得ない
ものであった。
【0006】そこで本発明は叙上のような従来存した諸
事情に鑑み創出されたもので、例えばコンピュータ関連
機器その他の各種の被運搬物等を移設、運搬するに際
し、それらを簡単な操作によって持ち上げて設置場所等
の必要箇所に移動、運搬でき、しかも特別な動力源を要
せず手動操作によって簡単に取り扱うことができる被運
搬物等の持ち上げ移動装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本発明にあっては、移動走行方向に沿った左右で対
状に配される走行可能な移動走行ブロック1と、この移
動走行ブロック1前方に位置させた被運搬物W底面に差
し入れるリフタ15を持ち上げ操作ハンドル14の揺動
による梃作用で昇降させるように移動走行ブロック1に
配装した持ち上げ機構10と、持ち上げ操作ハンドル1
4に揺動自在に付設した進退操作ハンドル24によって
走行可能な進退走行ブロック21を、持ち上げられたリ
フタ15の下方に前進させ、また移動走行ブロック1の
後方に後退させるようにした走行安定機構20とを備え
て成るものである。移動走行ブロック1は所定間隔で相
対時させて配した側面から見てほぼL字形を呈する左右
のローラーフレーム2と、この左右のローラーフレーム
2夫々における下部の水平部分前後相互間で支承した前
後の走行ローラー3とから構成でき、また持ち上げ機構
10は移動走行ブロック1におけるローラーフレーム2
の直立部分に揺動自在に支承した相対峙した左右で対状
のリフタブロック11と、このリフタブロック11の後
部の直立部分に固着した持ち上げ操作ハンドル14と、
リフタブロック11の下部の水平部分前端に揺動自在に
連繋した側面から見てほぼL字形で、被運搬物Wが載置
されるリフタ15と、このリフタ15、移動走行ブロッ
ク1におけるローラーフレーム2の直立部分相互間で揺
動自在に連繋され、リフタブロック11の水平部分と共
に平行リンクを形成する持ち上げリンク17とから構成
できる。走行安定機構20は移動走行方向に沿って前後
に進退される走行可能な進退走行ブロック21と、持ち
上げ操作ハンドル14に揺動自在に付設した進退操作ハ
ンドル24と、この進退操作ハンドル24に進退走行ブ
ロック21を連繋するコネクティングロッド29とから
構成でき、また進退走行ブロック21は左右に配した移
動走行ブロック1相互を一体状に組合せて移動走行ブロ
ック1相互間に連繋した連繋バー5が貫挿される前後に
長いスライド長孔によるガイド手段35を備えて構成す
ることができる。
【0008】以上のように構成された本発明に係る被運
搬物等の持ち上げ移動装置にあって、持ち上げ機構10
の持ち上げ操作ハンドル14は移動走行ブロック1、走
行安定機構20の進退走行ブロック21等を共に一体状
に移動走行させ、持ち上げ操作ハンドル14自体の揺動
でリフタ15を昇降させ、持ち上げ操作ハンドル14に
付設の進退操作ハンドル24の揺動で進退走行ブロック
21を進退させる。揺動操作される持ち上げ操作ハンド
ル14は、移動走行ブロック1におけるローラーフレー
ム2の直立部分を揺動支点とするリフタブロック11と
持ち上げリンク17とが、ローラーフレーム2の直立部
分とリフタ15の背部である直立部分とが夫々平行であ
ることでリフタ15を上下方向に昇降させるものとな
り、被運搬物Wの底面に差し入れられることで被運搬物
Wを載置して持ち上げさせ、また降ろさせる。同様に揺
動操作される走行安定機構20における進退操作ハンド
ル24は、コネクティングロッド29を介して進退走行
ブロック21を移動走行ブロック1に対して進退させ、
後退時では移動走行ブロック1前方におけるリフタ15
の昇降を可能にするよう退避待機させる。また持ち上げ
操作ハンドル14の操作で上昇して上位置にあるリフタ
15の下方に位置するよう前進時では被運搬物Wの荷重
をその下方で直接に支持させ、移動走行ブロック1の走
行と共に同時走行して移動中の被運搬物Wを安定させ
る。また走行安定機構20の進退走行ブロック21は、
左右の移動走行ブロック1相互を一体状に組合せている
連繋バー5が貫挿される前後に長いスライド長孔による
ガイド手段35によって左右の移動走行ブロック1相互
の間隙内でがたつかずに円滑に前後に進退される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するに、図において示される符号1は移
動走行方向に沿った左右で対状に配される側面から見て
ほぼL字形を呈する走行可能な移動走行ブロックであ
る。この左右の移動走行ブロック1自体夫々は所定間隔
で相対時させて配した側面から見てほぼL字形を呈する
左右のローラーフレーム2と、この左右のローラーフレ
ーム2夫々における下部の水平部分前後部における左右
相互間で支承した前後の走行ローラー3とを備えて成
り、そして左右の移動走行ブロック1夫々は内外に位置
するローラーフレーム2の水平部分相互間でネジ止め等
によって連繋した連繋バー5によって一体状に組合せて
ある。
【0010】図示にあって左右の移動走行ブロック1夫
々におけるローラーフレーム2の走行ローラー3は移動
走行方向に沿った単列構造のものとし、左右の移動走行
ブロック1相互間には後述する走行安定機構20におけ
る進退走行ブロック21を配装するに足りる間隔を設定
してある。もとより走行ローラー3が複列構造のものと
されたり、進退走行ブロック21が複数列に配列された
ものとされたり等にすることも可能である。
【0011】またこの移動走行ブロック1には、コンピ
ュータ関連機器等の被運搬物W底面に差し入れて持ち上
げるようになっている梃作用で作動される持ち上げ機構
10が設けられている。この持ち上げ機構10は前方に
突出するよう側面から見てほぼL字形で、移動走行ブロ
ック1におけるローラーフレーム2の直立部分に揺動自
在に支承した相対峙した左右で対状のリフタブロック1
1と、このリフタブロック11の後部の直立部分に固着
した持ち上げ操作ハンドル14と、リフタブロック11
の下部の水平部分前端に揺動自在に連繋した側面から見
てほぼL字形で、被運搬物Wが載置されるリフタ15
と、このリフタ15、移動走行ブロック1におけるロー
ラーフレーム2の直立部分相互間で揺動自在に連繋さ
れ、リフタブロック11の水平部分と共に平行リンクを
形成する持ち上げリンク17とを備えて成る。
【0012】リフタブロック11は側面ほぼL字形の適
宜肉厚の板材を左右で対状となるように相対峙すること
で形成されており、これの水平部分の後部近傍位置及び
ローラーフレーム2の直立部分のほぼ中央位置で貫挿し
た揺動軸ピン12によって移動走行面に対して起伏状に
揺動するものとして移動走行ブロック1に揺動自在に連
繋してある。そしてこの左右のリフタブロック11にお
ける後部の直立部分相互間でやや後方へ傾斜させること
で固定した連結支柱体13の上部軸部に長パイプ状の持
ち上げ操作ハンドル14を嵌め合わせることで固着して
あり、連結支柱体13には下部に揺動軸ピン12を貫挿
させる透孔が穿設されていて、揺動軸ピン12によって
移動走行ブロック1に対して持ち上げ操作ハンドル1
4、リフタブロック11等が一体化されるようにしてあ
る。
【0013】持ち上げ操作ハンドル14は図示例のよう
に複数本で連結することでのあるいは1本の長いパイプ
状に形成されていて、上部の握り部分は後方にやや傾斜
折曲されており、この持ち上げ操作ハンドル14の揺動
操作によってリフタ15を上下動させるときリフタ15
を持ち上げる前にあっては作業者の腰部あたりに握り部
分が位置するようにしてある。またこの持ち上げ操作ハ
ンドル14の上端には合成樹脂製のキャップ等が被せら
れている。
【0014】リフタ15は被運搬物Wの底部の隅角部分
に当接することで被運搬物Wを持ち上げるよう適宜肉
厚、幅員の板材によって側面から見てほぼL字形に折曲
形成されていて、水平部分の先端縁は床面等と被運搬物
Wとの接触面相互間に強制的に差し入れられように断面
でやや鋭角状に形成されている。
【0015】このリフタ15とリフタブロック11の水
平部分前端との連繋は図2、図3に示すように、リフタ
15背面に相対峙状にして一体状に突設形成した左右の
連繋片16夫々の外側面に左右のリフタブロック11の
内側面を当接させると共にそれらの当接部分に軸ピンを
貫挿したものである。一方、リフタ15と持ち上げリン
ク17との連繋も同様に、左右の連繋片16夫々の外側
面に左右で配した持ち上げリンク17の内側面を当接さ
せると共にそれらの当接部分に軸ピンを貫挿し、また持
ち上げリンク17と移動走行ブロック1の直立部分上部
との連繋はこれら持ち上げリンク17、移動走行ブロッ
ク1相互の当接部分に軸ピンを貫挿したものである。こ
うすることで前後で直立状に配された移動走行ブロック
1の直立部分とリフタ15の連繋片16との上下部位相
互間で、リフタブロック11の水平部分、持ち上げリン
ク17夫々が連繋されている平行リンクを形成してお
り、持ち上げ操作ハンドル14の揺動操作によるリフタ
ブロック11の起伏揺動によってリフタ15自体を上下
方向に沿って案内昇降させるものとしてある(図1、図
2参照)。
【0016】なおこのリフタ15の案内昇降は図示例の
ように持ち上げ操作ハンドル14の揺動操作で作動する
平行リンク構造によるものとしてあるが、この平行リン
ク構造においてリフタブロック11、持ち上げリンク1
7が上下で逆に配置されていても差し支えなく、また図
示を省略したが回動ハンドルの操作によるピニオン、ラ
ックによってリフタ15を案内昇降させることも可能で
ある。
【0017】また持ち上げられたリフタ15の下方に前
進配置されることで被運搬物Wを載置した状態での走行
時の安定性を図る前記走行安定機構20は移動走行方向
に沿ってガイド手段35を介して前後に進退される走行
可能な進退走行ブロック21と、前記持ち上げ操作ハン
ドル14に揺動自在に付設した進退操作ハンドル24
と、この進退操作ハンドル24に進退走行ブロック21
を連繋するコネクティングロッド29とを備えて成る。
【0018】進退走行ブロック21は前記左右の移動走
行ブロック1相互間に配装されており、下方が開口され
た断面でほぼ溝形状の前後に沿って長いローラーフレー
ム22の前後部における左右相互間に走行ローラー23
を支承して成る。図示にあって前部の走行ローラー23
は単列構造のものとし、後部の走行ローラー23は後述
のようにコネクティングロッド29を連繋する関係上、
左右に分離された複列構造のものとしてあるも、必要が
あれば前部を複列構造のものとし、コネクティングロッ
ド29との連繋構造の変更等によって後部を単列構造の
ものとすることも可能である。
【0019】進退操作ハンドル24は持ち上げ操作ハン
ドル14の高さ方向のほぼ半ば位置に揺動自在にして設
けられており、図1、図2、図5に示すように持ち上げ
操作ハンドル14を挟み込むように左右に相対峙状にし
て配置したハンドルフレーム25相互間で持ち上げ操作
ハンドル14をも貫挿するようにしたハンドル軸ピン2
6によってハンドルフレーム15自体を持ち上げ操作ハ
ンドル14に沿った方向で揺動自在にすると共に持ち上
げ操作ハンドル14の上方に位置する上端に例えば球状
の摘み27を連結し、持ち上げ操作ハンドル14の下方
に位置する下端相互間で連繋ピン28を横架したもので
ある。
【0020】コネクティングロッド29は図示のよう
に、進退操作ハンドル24下端における連繋ピン28と
進退走行ブロック21後部における走行ローラー23の
ローラー軸との間で連繋され、連繋ピン28、ローラー
軸夫々に揺動自在に上方から係合する断面でほぼU字形
の係合端31を両端に有するパイプあるいは棒材によっ
て形成されている。このコネクティングロッド29自体
は持ち上げ操作ハンドル14の下方に沿って配置されて
いて、進退操作ハンドル24の上端が持ち上げ操作ハン
ドル14の下端側に位置する起立状態にあるときは進退
走行ブロック21が移動走行ブロック1の後方側に後退
外出しており、進退操作ハンドル24の揺動によってこ
れの上端が持ち上げ操作ハンドル14の上端側に位置す
る倒伏状態にあるときは進退走行ブロック21を移動走
行ブロック1の前方側に前進突出するものとしてある。
【0021】もとより進退操作ハンドル24の揺動操作
によって進退走行ブロック21を進退させるものとする
とき、進退操作ハンドル24自体は持ち上げ操作ハンド
ル14を挟み込む構造のものとせずに持ち上げ操作ハン
ドル14側方に配置形成されたり、進退走行ブロック2
1を複列配置したときの進退操作ハンドル24の単複、
持ち上げ操作ハンドル14における各個別の側方配置と
したり等にすることも可能である。
【0022】更に移動走行ブロック1に対して進退走行
ブロック21を移動走行方向に沿って案内進退させる前
記ガイド手段35は、左右の移動走行ブロック1相互を
一体化するように移動走行ブロック1相互間でそれらの
ローラーフレーム2相互に貫挿配置した前記連繋バー5
を貫挿させるよう進退走行ブロック21のローラーフレ
ーム22の側部自体に前後方向に沿って長く穿設したス
ライド長孔のものとしてある、そしてこのスライド長孔
の前後端縁に連繋バー5が衝接することによって進退走
行ブロック21自体の前後の進退範囲を規制している。
【0023】以上のように構成された本発明に係る持ち
上げ移動装置の使用の一例を説明するに、図2に示すよ
うに進退走行ブロック21を後方に後退させておくと共
にリフタ15を下方に位置させた状態としておいて移
動、運搬すべき例えばコンピュータ関連機器等の各種の
被運搬物Wの底面に例えば被運搬物Wを傾けることで得
た床面等との間隙内に強制的に差し入れる。差し入れ後
では持ち上げ操作ハンドル14を倒伏揺動させることで
リフタ15を上昇させて被運搬物Wを持ち上げ、リフタ
15上に被運搬物Wを載置したものとし、次いで進退操
作ハンドル24を持ち上げ操作ハンドル14に対して倒
伏揺動させることで進退走行ブロック21を移動走行ブ
ロック1の前方に前進突出させてリフタ15の下方に配
置する(図1参照)。そして場合によっては進退走行ブ
ロック21上にリフタ15を下降させることで進退走行
ブロック21によって被運搬物Wの荷重を支持した状態
で持ち上げ操作ハンドル14によって所定場所まで移動
する(図6参照)。移動後では進退操作ハンドル24の
操作で進退走行ブロック21を後退させる一方持ち上げ
操作ハンドル14の操作でリフタ15を下降させて被運
搬物Wを降ろし、被運搬物Wの底面からリフタ15を抜
き出すものである。
【0024】なお被運搬物Wの持ち上げ、移動に際し単
独で使用する場合のみならず、複数のもので被運搬物W
を各方向から載置して移動するように適宜に組合せて使
用することでもよいのである。
【0025】また図示を省略したが、移動走行プロック
1における走行ローラー3、進退走行ブロック21にお
ける走行ローラー23夫々はその全てあるいは一部を走
行方向が自在に変更できる自在キャスター構造とするこ
とで、走行運搬時での移動方向を容易に変更することが
できる。移動走行ブロック1に対して進退する走行ブロ
ック21は左右の走行ブロック1相互間で形成配装され
た適当なガイド手段、例えばいずれかのローラーフレー
ム2,22の一方に突設した突部をいずれかのローラー
フレーム22,2の他方にスライド自在に嵌め合わせて
成るガイド手段を形成配装することで進退作動時の円滑
性を図ることができる。更にはコネクティングロッド2
9両端の係合端31を番線材によらずに幅広なU字形部
材によるものとすることもできる。すなわち構成各部の
構造、形状上での変更、付加等は本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で当業者によって任意に行なうことができるの
であり、これらは本発明に当然ながら包含されるもので
ある。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
め、各種の被運搬物W等を移設、運搬するに際し、被運
搬物Wの底面にリフタ15を差し入れ、持ち上げ操作ハ
ンドル14自体の簡単な揺動操作によって持ち上げ、ま
た進退操作ハンドル24の揺動操作によってリフタ15
下方に位置させた進退走行ブロック21によって安定し
た状態で被運搬物Wを移動運搬できるのであり、しかも
特別な動力源を要せず手動操作によって簡単に取り扱う
ことができるのである。
【0027】すなわちこれは本発明において、移動走行
方向に沿って配した走行可能な左右の移動走行ブロック
1と、この移動走行ブロック1前方に位置させた被運搬
物W底面に差し入れるリフタ15を持ち上げ操作ハンド
ル14の揺動で昇降させるように移動走行ブロック1に
配装した持ち上げ機構10と、持ち上げ操作ハンドル1
4に揺動自在に付設した進退操作ハンドル24によって
走行可能な進退走行ブロック21を、持ち上げられたリ
フタ15の下方に前進させ、また移動走行ブロック1の
後方に後退させるようにした走行安定機構20とを備え
て成るものとしたからであり、これによってこれ自体の
移動、持ち上げ操作ハンドル14による被運搬物Wの持
ち上げあるいは降ろし、進退する進退走行ブロック21
による移動時の安定性等を得ることができる。
【0028】また移動走行ブロック1に持ち上げ機構1
0の持ち上げ操作ハンドル14を、更にこの持ち上げ操
作ハンドル14に走行安定機構20の進退操作ハンドル
24を夫々揺動自在に設けてあるから、持ち上げ操作ハ
ンドル14が全体を一体状に纏めたものとなっており、
持ち上げ操作ハンドル14によって移動走行ブロック
1、走行安定機構20の進退走行ブロック21等を纏め
て一体状に移動走行できると共に取り扱うことができ
る。すなわち移動走行ブロック1に揺動自在に設けた持
ち上げ操作ハンドル14自体の揺動によってリフタ15
を昇降でき、持ち上げ操作ハンドル14に揺動自在に付
設した進退操作ハンドル24の揺動によって進退走行ブ
ロック21を進退できるのである。
【0029】被運搬物Wの底面に差し入れたリフタ15
を持ち上げたり、降ろしたりするときに揺動操作される
持ち上げ操作ハンドル14は、移動走行ブロック1にお
けるローラーフレーム2の直立部分を揺動支点とするリ
フタブロック11に固着されており、更にこのリフタブ
ロック11と持ち上げリンク17とが、またローラーフ
レーム2の直立部分とリフタ15の背部である直立部分
とが夫々平行であることで平行リンクを形成しているか
ら、持ち上げ操作ハンドル14の揺動はリフタ15を上
下方向に昇降させるものとなり、被運搬物Wの底面に差
し入れたリフタ15によって被運搬物Wを載置したとき
には被運搬物Wを円滑簡単に持ち上げ、また降ろすこと
ができるのである。
【0030】また走行安定機構20は移動走行方向に沿
って前後に進退される走行可能な進退走行ブロック21
と、持ち上げ操作ハンドル14に揺動自在に付設した進
退操作ハンドル24とをコネクティングロッド29によ
って連繋してあるから、進退操作ハンドル24の揺動に
よって進退走行ブロック21を移動走行ブロック1に対
して進退させることができる。そして進退走行ブロック
21が後退した位置にあるときでは移動走行ブロック1
前方におけるリフタ15の昇降を可能にした状態で退避
待機させるものとなり、被運搬物Wに対して前進した下
位置にあるリフタ15先端を被運搬物W底面に差し入れ
ることができる。また持ち上げ操作ハンドル14の操作
で上昇して上位置にあるリフタ15の下方に位置するよ
う前進した位置にあるときでは被運搬物Wの荷重をその
下方で直接に支持できるものとなり、その状態で走行す
るとき移動走行ブロック1が左右で対状に配されている
ことでこの移動走行ブロック1相互が安定していること
と相俟ち、この移動走行ブロック1の走行と共に同時走
行して移動中であっても被運搬物Wを安定させたものと
し、リフタ15から被運搬物Wを脱落、落下させること
がない。
【0031】更に走行安定機構20の進退走行ブロック
21には左右に配した移動走行ブロック1相互を一体状
に組合せて移動走行ブロック1相互間に連繋した連繋バ
ー5が貫挿される前後に長いスライド長孔によるガイド
手段35を設けてあるから、進退操作ハンドル24の操
作によってこの進退走行ブロック21が進退されると
き、左右の移動走行ブロック1相互の間隙内でがたつか
ずに円滑に前後に進退させることができる。
【0032】以上説明したように本発明によれば、各種
の被運搬物等を簡単な操作によって持ち上げて移動、運
搬でき、その際特別な動力源を要せず手動操作によって
簡単に取り扱えるのであり、しかも不要時ではコンパク
トな状態のものであるから邪魔にならず、極めて便利で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における持ち上げ使用状
態の一部切欠側面図である。
【図2】同じく持ち上げ前の側面図である。
【図3】同じく要部の平面図である。
【図4】同じく要部の背断面図である。
【図5】同じく進退操作ハンドルの断面図である。
【図6】同じく使用状態の一例における概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
W…被運搬物 1…移動走行ブロック 2…ローラーフ
レーム 3…走行ローラー 5…連繋バー 10…持ち上げ機構 11…リフタブ
ロック 12…揺動軸ピン 13…連結支柱
体 14…持ち上げ操作ハンドル 15…リフタ 16…連繋片 17…持ち上げ
リンク 20…走行安定機構 21…進退走行
ブロック 22…ローラーフレーム 23…走行ロー
ラー 24…進退操作ハンドル 25…ハンドル
フレーム 26…ハンドル軸ピン 27…摘み 28…連繋ピン 29…コネクテ
ィングロッド 31…係合端 35…ガイド手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動走行方向に沿った左右で対状に配さ
    れる走行可能な移動走行ブロックと、この移動走行ブロ
    ック前方に位置させた被運搬物底面に差し入れるリフタ
    を持ち上げ操作ハンドルの揺動による梃作用で昇降させ
    るように移動走行ブロックに配装した持ち上げ機構と、
    持ち上げ操作ハンドルに揺動自在に付設した進退操作ハ
    ンドルによって走行可能な進退走行ブロックを、持ち上
    げられたリフタの下方に前進させ、また移動走行ブロッ
    クの後方に後退させるようにした走行安定機構とを備え
    たことを特徴とする被運搬物等の持ち上げ移動装置。
  2. 【請求項2】 移動走行ブロックは所定間隔で相対時さ
    せて配した側面から見てほぼL字形を呈する左右のロー
    ラーフレームと、この左右のローラーフレーム夫々にお
    ける下部の水平部分前後相互間で支承した前後の走行ロ
    ーラーとを備えている請求項1記載の被運搬物等の持ち
    上げ移動装置。
  3. 【請求項3】 持ち上げ機構は移動走行ブロックにおけ
    るローラーフレームの直立部分に揺動自在に支承した相
    対峙した左右で対状のリフタブロックと、このリフタブ
    ロックの後部の直立部分に固着した持ち上げ操作ハンド
    ルと、リフタブロックの下部の水平部分前端に揺動自在
    に連繋した側面から見てほぼL字形で、被運搬物が載置
    されるリフタと、このリフタ、移動走行ブロックにおけ
    るローラーフレームの直立部分相互間で揺動自在に連繋
    され、リフタブロックの水平部分と共に平行リンクを形
    成する持ち上げリンクとを備えている請求項1または2
    記載の被運搬物等の持ち上げ移動装置。
  4. 【請求項4】 走行安定機構は移動走行方向に沿って前
    後に進退される走行可能な進退走行ブロックと、持ち上
    げ操作ハンドルに揺動自在に付設した進退操作ハンドル
    と、この進退操作ハンドルに進退走行ブロックを連繋す
    るコネクティングロッドとを備えている請求項1乃至3
    のいずれか記載の被運搬物等の持ち上げ移動装置。
  5. 【請求項5】 進退走行ブロックは左右に配した移動走
    行ブロック相互を一体状に組合せて移動走行ブロック相
    互間に連繋した連繋バーが貫挿される前後に長いスライ
    ド長孔によるガイド手段を備えている請求項1乃至4の
    いずれか記載の被運搬物等の持ち上げ移動装置。
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