JP2745107B2 - 組合せすべり軸受 - Google Patents
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Description
向きすべり軸受)とスラストすべり軸受(軸向きすべり
軸受)との組合せすべり軸受に関するものである。
受けるようにしたラジアルすべり軸受とスラストすべり
軸受との組合せすべり軸受は既に知られている。
せすべり軸受においては摩耗した部品を他の部品と無関
係に交換することができないという問題がある。また、
従来の組合せすべり軸受は構造的構成要素(部品)の数
が多く、しかも全体の寸法が大きいという問題もある。
上記の如き問題を解決しようとしてなされたものであ
る。即ち、本発明は、摩耗した部品を相互に無関係に交
換し得るようにした組合せすべり軸受を提供しようとし
てなされたものである。また、本発明は、すべり軸受の
組合せであるにも拘らず必要な構造的構成要素の数が少
ない組合せすべり軸受を提供し、更には比較的大きなラ
ジアル荷重とアキシアル荷重とを受けることができるに
も拘らず寸法の小さな組合せすべり軸受を提供しようと
してなされたものである。
に、本発明は下記の組合せすべり軸受を提供するもので
ある。
との組合せすべり軸受であって、ラジアルすべり軸受シ
ェルの少なくとも一端面には環状のスラストすべり軸受
部材を取り付け、当該環状のスラストすべり軸受部材に
は少なくとも一つのスラストすべり軸受面を備えさせた
組合せすべり軸受において、 前記スラストすべり軸受面
は該スラストすべり軸受面と対向すべり軸受面との相対
的な回転に伴い当該スラストすべり軸受面と対向すべり
軸受面との間に潤滑膜又は潤滑パッドを形成する複数の
くさび形又はポケット形の油溜めゾーンを備え、該くさ
び形の油溜めゾーンは該対向すべり軸受面の回転方向に
おいて該対向すべり軸受面との間の軸方向の距離が小さ
くなるように該対向すべり軸受面に向かって高さが増加
するようになし、 更に前記スラストすべり軸受部材は前
記ラジアルすべり軸受シェルに交換自在且つ取り外し自
在に取り付けられていることを特徴とする組合せすべり
軸受(請求項1)。なお、特許請求の範囲を含む本明細
書において「対向すべり軸受面」とはスラストすべり軸
受面に対向するすべり軸受面をいうものとする。
半環状ラジアルすべり軸受シェルハーフに分割され、前
記スラストすべり軸受部材は少なくとも二つのセグメン
トに分割され、該セグメントの少なくとも一つの分割面
はラジアルすべり軸受シェルハーフの分割面と一致して
いることが望ましい(請求項2)。
もそのすべり軸受面はプラスチック材料により形成され
ていることが望ましい(請求項3)。
すべり軸受面は金属又は合金により形成されていること
が望ましい(請求項4)。
すべり軸受面に油を供給するための少なくとも一つの潤
滑ポケットを備えていることが望ましい(請求項5)。
における一つ又は二つ以上の球面状又は中空部分球面状
の凹状支え面内に該凹状支え面の中心点を中心として全
方向に回転自在になるように支持されていることが望ま
しい(請求項6)。
ラストすべり軸受部材を接触させるようにすることが望
ましい(請求項7)。
スラストすべり軸受部材をそれぞれ接触させるようにす
ることが望ましい(請求項8)。
り軸受シェルはラジアル荷重を受け、少なくともその一
端面に取り付けられた環状のスラストすべり軸受部材は
そのスラストすべり軸受面にてアキシアル荷重を受け
る。環状のスラストすべり軸受部材が摩耗したときに
は、該スラストすべり軸受部材をラジアルすべり軸受シ
ェルの端面から取り外して新品と交換することができ
る。請求項1の組合せすべり軸受はスラストすべり軸受
面を備えた環状のスラストすべり軸受部材をラジアルす
べり軸受シェルの端面に取り付けてなるものであり、構
造的構成要素の数が少なく、小型化が可能である。
スラストすべり軸受面と対向すべり軸受面との間に潤滑
油の膜が好ましく形成される。
ラストすべり軸受部材はラジアルすべり軸系シェルに交
換自在且つ取り外し自在に取り付けられているため、こ
れらのものに摩耗や損傷が生じた場合又は軸受の設計を
変更するような場合に、これらのものを迅速且つ容易に
交換することができる。
により組立と分解を行なうことが可能である。即ち、再
組立、スラストすべり軸受部材の各セグメントの交換、
ラジアルすべり軸受シェルハーフの交換等は分割面にお
ける分割により可能となる。特に、被支承軸を軸受に取
り付ける場合又は軸受から取り外す場合には、軸受全体
を分解する必要はなく、単に一方の略半環状ラジアルす
べり軸受シェルハーフを除去すればよい。
り軸受部材又は少なくともそのすべり軸受面がプラスチ
ック材料により形成されているため、摩擦が小さいだけ
でなく、製造コストが低減される。
り軸受シェルのラジアルすべり軸受面は金属又は合金に
より形成されているため、より大きな荷重を受けること
が可能であり、耐久性も向上する。
り軸受シェルに設けられている潤滑ポケットがラジアル
すべり軸受面に十分な潤滑油を供給する。
として若しくは凹状支え面の中心点を中心として回転す
る軸の軸受として使用することができる。
ェルの端面にスラストすべり軸受部材を接触させるよう
にしたため、極めて簡単な構造となる。
ェルの両端面にスラストすべり軸受部材をそれぞれ接触
させるようにしたため、極めて簡単な構造となる。
に、本発明の好ましい実施例を添付図面に従って例示す
る。図1、図2に示す組合せすべり軸受は、ラジアルす
べり軸受2と相対向する一対のスラストすべり軸受4、
6とよりなる。当該一対のスラストすべり軸受4、6は
同一の構造を有する。これらの軸受は球面状又は中空部
分球面状の凹状支え面10を備えた支持体8によりハウ
ジング(図示せず。)内に収容される。この凹状支え面
10にはラジアルすべり軸受シェル12が該凹状支え面
10の中心点14を中心とする万能ピボット運動を行な
うように、即ち凹状支え面10の中心点14を中心とし
て全方向に回転自在になるように、支持されている。ラ
ジアルすべり軸受シェル12は凹状支え面10に対応す
る形状の凸状支え面16を備えている。凸状支え面16
は該凸状支え面16と凹状支え面10との中心点14を
中心として全方向に回転自在になるように凹状支え面1
0に支持されている。これらの支え面10、16の曲率
中心は中心点14である。ラジアルすべり軸受シェル1
2は二つの略半環状ラジアルすべり軸受シェルハーフ1
8、20により構成されている。これら二つのシェルハ
ーフ18、20は軸受軸線24を通って半径方向に延び
る分割面26を通る油潤滑ポケット22を形成する。分
割面26とは二つのシェルハーフ18、20が相互に隣
接する面をいう。油潤滑ポケット22はラジアルすべり
軸受シェル12に形成されたラジアルすべり軸受面28
に対して後述の如く油を供給する。ラジアルすべり軸受
面28は、好ましくはラジアルすべり軸受シェル12の
内周に配設された層30により形成される。層30は好
ましくは溶射により形成され、金属好ましくは合金によ
り構成される。該合金は好ましくはホワイトメタルより
なる。該ホワイトメタルは主成分として鉛又はすずを含
む。
面にそれぞれ凹部32を備えており、各凹部32におけ
る半径方向の底面34はラジアル軸受孔36に連なって
いる。これら二つの底面34上にはそれぞれスラストす
べり軸受リング40が取り外し自在且つ交換自在に例え
ばねじ42により取り付けられている。これらのねじ4
2はラジアルすべり軸受シェル12に軸方向に平行に形
成されたねじ孔44に螺合される。各スラストすべり軸
受リング40は複数のリングセグメント、好ましくは二
つの半環状リングセグメント40/1、40/2に分割
される。この場合、各リング端は分割面26にて相互に
隣接する。
2、図5に示すように、端面のスラストすべり軸受面4
6に複数のくさび形の油溜めゾーン(以下単に「くさび
面」という。)48を備えさせてもよい。くさび面48
は、該くさび面に隣接する対向すべり軸受面である圧力
カラー50の回転運動に伴い、該くさび面と該圧力カラ
ー50との間にオイルクッションを与える。図5におい
ては、各スラストすべり軸受リング40における軸方向
に外方に向いた側にオイルポケット200、上昇するく
さび面48、高くなった表面部202、下降するくさび
面48等が円周方向にこの順序で配設されている。従っ
て、図示の軸受はいずれの回転方向にも使用することが
可能である。即ち、上昇するくさび面48は一方の回転
方向に使用され、下降するくさび面48は他方の回転方
向に使用される。因みに、下降するくさび面48は他方
の回転方向については「上昇するくさび面」となる。一
つの回転方向に対してはいずれか一方のくさび面のみで
充分である。
油入口溝204(図1参照)を介してシェルハーフ1
8、20に形成された潤滑ポケット22に送られる。潤
滑ポケット22の油は半径方向にラジアルすべり軸受面
28に送られると共に軸方向にオイルポケット200に
送られる。オイルポケット200内の油は更にくさび面
48に送られる。
ともくさび面48を備えたスラストすべり軸受面46は
プラスチック材料により構成することが望ましい。しか
しながら、予想される組合せすべり軸受の用途に応じ、
例えばアルミニウム合金、青銅、ホワイトメタル等の他
の材料を用いてもよい。
0/2の一つは分解状態のものが示されているが、他の
リングセグメント40/1、40/2はすべて組立状態
のものが示されている。
ジアルすべり軸受面28に支承されている軸60が示さ
れている。軸60は軸方向に間隔を置いて配設された一
対の圧力カラー50を備えている。これらの圧力カラー
50は軸受の両側において二つのスラストすべり軸受リ
ング40に接触している。二つの圧力カラー50は軸6
0と一体的に形成してもよい。組合せすべり軸受は、分
割面26で分割することにより組立と分解を行なうこと
が可能となる。再組立、スラストすべり軸受リングセグ
メント40/1、40/2の交換、ラジアルすべり軸受
シェルハーフ18、20の交換、軸受面28を備えたラ
ジアルすべり軸受層30の改良又は更新についても分割
面26における分割により可能である。
例はラジアルすべり軸受2と二つのスラストすべり軸受
4、6とを備えているが、この実施例は図1、図2に示
す実施例と下記の点においてのみ相違する。即ち、図
3、図4に示す組合せすべり軸受におけるスラストすべ
り軸受リング140はくさび面48に代えてオイルポケ
ット148を備えており、該オイルポケット148には
公知の手法により油が供給される。また、該オイルポケ
ット148は、くさび面48と同様に、スラストすべり
軸受面46と該スラストすべり軸受面上に取り付けられ
該スラストすべり軸受面に対して回転する軸60の圧力
カラー50との間に油の膜又はオイルクッションを与え
る。図3、図4に示す実施例についてはこれ以上の説明
を省略する。図3、図4においては、図1、図2に対応
する部分については図1、図2と同じ符号が用いられて
いる。
4に示されている位置に対し円周上をずらした位置に示
されている。これは両図面にねじを示すためである。実
際には、これらのねじは円周上相互に同一の位置にあ
る。
は金属製とするが、プラスチック材料により形成しても
よい。ラジアルすべり軸受面28は層30なしで使用し
ても差し支えない。
トすべり軸受部材が摩耗したときには、該スラストすべ
り軸受部材をラジアルすべり軸受シェルの端面から取り
外して新品と交換することができる。請求項1の組合せ
すべり軸受はスラストすべり軸受面を備えた環状のスラ
ストすべり軸受部材をラジアルすべり軸受シェルの端面
に取り付けてなるものであり、構造的構成要素の数が少
なく、小型化が可能である。
スラストすべり軸受面と対向すべり軸受面との間に潤滑
油の膜が好ましく形成される。
ラストすべり軸受部材はラジアルすべり軸受シェルに交
換自在且つ取り外し自在に取り付けられているため、こ
れらのものに摩耗や損傷が生じた場合又は軸受の設計を
変更するような場合に、これらのものを迅速且つ容易に
交換することができる。
により組立と分解を行なうことが可能である。即ち、再
組立、スラストすべり軸受部材の各セグメントの交換、
ラジアルすべり軸受シェルハーフの交換等は分割面にお
ける分割により可能となる。特に、被支承軸を軸受に取
り付ける場合又は軸受から取り外す場合には、軸受全体
を分解する必要はなく、単に一方の略半環状ラジアルす
べり軸受シェルハーフを除去すればよい。
り軸受部材又は少なくともそのすべり軸受面がプラスチ
ック材料により形成されているため、摩擦が小さいだけ
でなく、製造コストが低減される。
り軸受シェルのラジアルすべり軸受面は金属又は合金に
より形成されているため、より大きな荷重を受けること
が可能であり、耐久性も向上する。
り軸受シェルに設けられている潤滑ポケットがラジアル
すべり軸受面に十分な潤滑油を供給する。
として若しくは凹状支え面の中心点を中心として回転す
る軸の軸受として使用することができる。
ェルの端面にスラストすべり軸受部材を接触させるよう
にしたため、極めて簡単な構造となる。
ェルの両端面にスラストすべり軸受部材をそれぞれ接触
させるようにしたため、極めて簡単な構造となる。
べり軸受との組合せすべり軸受を示す軸方向の断面図で
ある。
し、図1に示されている軸は省略する。
べり軸受との組合せすべり軸受の別の実施例を示す軸方
向の断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 ラジアルすべり軸受とスラストすべり軸
受との組合せすべり軸受であって、ラジアルすべり軸受
シェルの少なくとも一端面には環状のスラストすべり軸
受部材を取り付け、当該環状のスラストすべり軸受部材
には少なくとも一つのスラストすべり軸受面を備えさせ
た組合せすべり軸受において、 前記スラストすべり軸受面は該スラストすべり軸受面と
対向すべり軸受面との相対的な回転に伴い当該スラスト
すべり軸受面と対向すべり軸受面との間に潤滑膜又は潤
滑パッドを形成する複数のくさび形又はポケット形の油
溜めゾーンを備え、該くさび形の油溜めゾーンは該対向
すべり軸受面の回転方向において該対向すべり軸受面と
の間の軸方向の距離が小さくなるように該対向すべり軸
受面に向かって高さが増加するようになし、 更に前記スラストすべり軸受部材は前記ラジアルすべり
軸受シェルに交換自在且つ取り外し自在に取り付けられ
ていることを特徴とする 組合せすべり軸受。 - 【請求項2】 前記ラジアルすべり軸受シェルは二つの
略半環状ラジアルすべり軸受シェルハーフに分割され、
前記スラストすべり軸受部材は少なくとも二つのセグメ
ントに分割され、該セグメントの少なくとも一つの分割
面はラジアルすべり軸受シェルハーフの分割面と一致し
ていることを特徴とする請求項1の組合せすべり軸受。 - 【請求項3】 前記スラストすべり軸受部材又は少なく
ともそのすべり軸受面はプラスチック材料により形成さ
れていることを特徴とする請求項1又は2の組合せすべ
り軸受。 - 【請求項4】 前記ラジアルすべり軸受シェルのラジア
ルすべり軸受面は金属又は合金により形成されているこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかの組合せすべり
軸受。 - 【請求項5】 前記ラジアルすべり軸受シェルはラジア
ルすべり軸受面に油を供給するための少なくとも一つの
潤滑ポケットを備えていることを特徴とする請求項1〜
4のいずれかの組合せすべり軸受。 - 【請求項6】 前記ラジアルすべり軸受シェルは軸受部
材における一つ又は二つ以上の球面状又は中空部分球面
状の凹状支え面内に該凹状支え面の中心点を中心として
全方向に回転自在になるように支持されていることを特
徴とする請求項1〜5のいずれかの組合せすべり軸受。 - 【請求項7】 前記ラジアルすべり軸受シェルの端面に
スラストすべり軸受部材を接触させるようにしたことを
特徴とする請求項1〜6のいずれかの組合せすべり軸
受。 - 【請求項8】 前記ラジアルすべり軸受シェルの両端面
にスラストすべり軸受部材をそれぞれ接触させるように
したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかの組合せ
すべり軸受。
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|
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