JP2745036B2

JP2745036B2 - パチンコ機

Info

Publication number: JP2745036B2
Application number: JP4309505A
Authority: JP
Inventors: 勇夫岸; 信晴吉田
Original assignee: マルホン工業株式会社; 株式会社テクニカルアドバンス
Priority date: 1992-10-23
Filing date: 1992-10-23
Publication date: 1998-04-28
Anticipated expiration: 2013-04-28
Also published as: JPH06134111A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、所定の組合わせにより
特別入賞口を開放させる組合わせ図柄表示装置を備えた
パチンコ機に関する。

【０００２】

【従来の技術】予め定められた種々の図柄を変動表示す
る複数の図柄表示部によって構成され、球検知装置を備
えた始動ゲートを遊技球が通過すると、球検知装置から
の球検知信号に基づいて各図柄表示部が変動を開始し、
停止して種々の組合わせの図柄を表示する組合わせ図柄
表示装置と、該組合わせ図柄表示装置の各停止図柄が所
定の組合わせである場合に開放作動する特別入賞口とを
備えたものは、「フィーバー式遊技機」と称され、種々
提案されている。

【０００３】また図柄ゲートを遊技球が通過すると変動
を開始し、停止して種々の図柄を不特定表示する普通図
柄表示装置と、始動ゲートに連通して、開閉翼片対が逆
八形傾動して始動ゲートへ遊技球を案内する開放位置
と、開閉翼片対が起立する閉鎖位置とに変換されるもの
であって、普通図柄表示装置の停止図柄が所定の図柄で
ある場合に、開放位置に変換駆動される入賞口開閉装置
とを備え、該入賞口開閉装置の開放により、始動ゲート
への遊技球の通過率を高めて、組合わせ図柄表示装置の
駆動頻度を向上させるようにしたものも提案されてい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】かかるパチンコ機にあ
って、種々の条件が満たされたときに、普通図柄表示装
置の当たり図柄または組合わせ図柄表示装置の当り図柄
の発生確率を向上させて、遊技者に利得を生じさせるよ
うにし、変化に富んだパチンコ遊技を生じさせるように
した構成が提案され得るが、この利得の条件発生を、ソ
フト内部のみで生じさせると、遊技者に疑念を生じさせ
たり、初心者にはその条件が解りにくく、挑戦意欲を高
揚させ難いという問題点がある。本発明は、上記高確率
への移行条件を明瞭に理解し、確認し得る構成を備
え、、所定の利得を遊戯者に供与して、遊技の興趣を増
大させる得るパチンコ機の提供を目的とするものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、予め定められ
た種々の図柄を変動表示し、所定の図柄又は図柄の所定
組み合わせを当り表示とする図柄表示装置を備えたもの
にあって、流入された玉を無効玉と有効玉とに振分ける
振分け装置と、振分け装置への玉の流入を制御する流入
規制手段と、振分け装置に流入した玉が有効玉となった
ときに、図柄表示装置の当り確率を、所定時期まで高確
率に維持する制御指令手段とを具備したことを特徴とす
るパチンコ機である。さらには、予め定められた種々の
図柄を変動表示する複数の図柄表示部によって構成さ
れ、球検知装置を備えた始動ゲートを遊技球が通過する
と、球検知装置からの球検知信号に基づいて各図柄表示
部が変動を開始し、停止して種々の組合わせの図柄を表
示する組合わせ図柄表示装置と、前記組合わせ図柄表示
装置の各停止図柄が所定の組合わせである大当り表示と
なると開放作動する特別入賞口と、球検知装置を備えた
普通図柄始動ゲートを遊技球が通過すると、変動を開始
し、停止して数種のうちいずれかの図柄を表示する普通
図柄表示装置と、始動ゲートへ遊技球を案内する開放位
置と、閉鎖位置とに変換されるものであって、前記普通
図柄表示装置が所定の当り表示の場合に開放作動する入
賞口開閉装置とを備えたものにあって、流入された玉を
無効玉と有効玉とに振分ける振分け装置と、前記振分け
装置への玉の流入を制御する流入規制手段と、前記振分
け装置に流入した玉が有効玉となったときに、前記普通
図柄表示装置または組合わせ図柄表示装置の当り確率
を、所定時期まで高確率に維持する制御指令手段とを具
備したことを特徴とするものである。

【０００６】前記流入規制手段は、前記振分け装置上に
配設されて、振分け装置の流入口を覆って玉の流入を遮
断する遮蔽位置と、退避して玉の流入を可能とする開放
位置とに変換される開閉蓋装置と、特定時期にのみ前記
開閉蓋装置を所定時間開放位置へ変換駆動するタイミン
グ駆動装置とで構成し得る。

【０００７】また、前記流入規制手段は、振分け装置上
に配設されて、下方へ開口し、入賞玉を前記振り分け装
置の流入口へ供給する入賞口開閉装置で構成し得る。

【０００８】さらには、前記流入規制手段は、振分け装
置上に配設されて、打玉を捕捉して滞留する保持位置
と、滞留玉を振分け装置に供給する開放位置とに変換さ
れる供給制御装置と、特定時期にのみ供給制御装置を供
給位置へ変換駆動するタイミング制御装置とで構成し得
る。

【０００９】

【作用】かかる構成にあって、振分け装置に流入した玉
が有効玉となったときに、図柄表示装置の当り確率を、
所定時期まで高確率に維持され、当りの発生率が高ま
る。この構成にあって、組合わせ図柄表示装置と、普通
図柄表示装置とを備えた上述の構成にあっては、次のよ
うな作用を生じる。すなわち、遊技球が始動ゲートを通
過すると、組合わせ図柄表示装置が駆動して各図柄が始
動し、停止して、種々の組合わせの図柄を表示する。そ
してこの図柄が例えば同じ図柄等所定の組合わせの図柄
となった場合（大当り表示）には、特別入賞口が開放し
て、遊技者に大きな利得を生じさせることとなる。

【００１０】そして、大当り作動が終了し、組合わせ図
柄表示装置の開放が終了するのと同期させるなど、特定
の時期に、上述で例示した流入規制手段により、振り分
け装置の流入口への玉供給がなされ、この玉が有効玉と
して振り分けられた場合には、普通図柄表示装置または
組合わせ図柄表示装置の当り確率を、所定時期まで高確
率に維持される。従って、普通図柄表示装置が高確率と
なる場合には球の入賞捕捉率が向上して、玉減少が押え
られ、組合わせ図柄表示装置が高確率となる場合には大
当りの可能性が高まる。

【００１１】

【実施例】添付図面について本発明の実施例を説明す
る。図１は、第一実施例のパチンコ機１の正面図であっ
て、その機枠２の図示しない下部には玉受皿と、玉発射
用の回転式ハンドル等が設けられる。遊技盤３の盤面中
央には、図２で拡大して示すようにセンターケース４が
配設され、該センターケース４の中央に形成した装着窓
孔５に、組合わせ図柄表示装置６を構成する三個の７セ
グメント指示器からなる図柄表示部７ａ，７ｂ，７ｃが
並設されている。前記図柄表示部７ａ，７ｂ，７ｃは、
ＬＥＤ又は液晶によって構成され、「０」〜「９」，
「Ａ」，「Ｊ」，「Ｌ」…等、数字及びアルファベット
からなる７セグメント指示器で表現可能な図柄が表示さ
れる。また装着窓孔５の直下部には、４個のパイロット
ランプからなる待機記録ランプ列９が設けられている。

【００１２】さらには前記センターケース４の上部には
７セグメント指示器からなる普通図柄表示装置１０が配
設されている。この表示図柄は例えば「７」を含む３図
柄とし、「７」表示の場合には当たりとする。この普通
図柄表示装置１０は、例えば種々の色が表示される複数
のＬＥＤランプからなり、特定の色のＬＥＤランプが点
灯した場合には、これを当たりとするようにしても良
い。

【００１３】その他、前記センターケース４の上部にも
入賞口１２が設けられる。

【００１４】センターケース４の両側方には、光電スイ
ッチ、リミットスイッチ等により構成される球検知スイ
ッチＳ1 （図１４参照）を備える普通図柄始動ゲート１
３，１３が設けられている。この普通図柄始動ゲート１
３，１３に、遊技球が通過して該球検知スイッチＳ1 に
よる球検知信号が発生すると、中央制御装置ＣＰＵの指
令により普通図柄表示駆動回路を介して普通図柄表示装
置１０が駆動開始し、当り又はハズレ表示をすることと
なる。

【００１５】さらに組合わせ図柄表示装置６の直下位置
には始動ゲート１４が設けられ、該始動ゲート１４のさ
らに直下部には入賞口開閉装置１５を配設し、その内部
も始動ゲート１７としている。この入賞口開閉装置１５
はその開閉翼片対１６，１６の起立状態で、始動ゲート
１７を遮蔽する閉鎖位置と、開閉翼片対１６，１６が逆
八形傾動して始動ゲート１７へ遊技球を案内する開放位
置とに電気的駆動手段を介して変換制御されるものであ
る。この入賞口開閉装置１５は、普通図柄表示装置１０
が当り表示となると開放駆動する。

【００１６】そして、前記始動ゲート１４，１７は、光
電スイッチ、リミットスイッチ等により構成される球検
知スイッチＳ2 （図１４参照）を備え、通常の入賞口と
同様に、その遊技球の通過に伴って所定数の景品球を発
生させると共に、球検知スイッチＳ2 による球検知に伴
って、中央制御装置ＣＰＵの指令により図柄表示駆動回
路を介して前記組合わせ図柄表示装置６を駆動する。
尚、始動ゲート１７（入賞口開閉装置１５）は、後述す
るように、振分け装置３０への玉供給口として用いるこ
ともでき、この場合には振分け装置３０を介して、景品
玉を発生させることとなる。

【００１７】前記入賞口開閉装置１５のさらに下方に
は、幅広の特別入賞口２３を備えた入賞装置２２が配設
されている。この入賞装置２２は、蓋体２４をソレノイ
ドにより前後方向に開放することにより、該蓋体２４の
案内作用により、特別入賞口２３に遊技球を案内する公
知構成からなり、前記特別入賞口２３の中央部を特定領
域２５として、後述するように該特定領域２５に遊技球
が入ると、連続開放作動を生ずるようにしている。

【００１８】次にかかる構成の作動につき説明する。遊
技盤３に遊技球が打ち出されて、普通図柄始動ゲート１
３，１３を通過すると、前記普通図柄表示装置１０が駆
動開始して、例えば「７」を含む３図柄で変動開始し、
約10秒で停止する。そして「７」表示の場合には、これ
を当りとする。この当りの場合には、前記入賞口開閉装
置１５が開放状態となって開閉翼片対１６，１６が約5.
8 秒間開放する。尚、この当り作動は往復開閉作動とし
ても良い。また、普通図柄始動ゲート１３，１３の通過
は最初の４個まで記憶されて順次実行される。

【００１９】そして入賞口開閉装置１５が開放状態とな
ると、前記始動ゲート１７への流入が可能となり、組合
わせ図柄表示装置６の作動頻度が向上する。この開放し
た入賞口開閉装置１５に玉が１個入賞すると閉鎖状態と
なる。

【００２０】前記始動ゲート１４，１７を遊技球が通過
すると、景品球の供給と共に組合わせ図柄表示装置６が
駆動する。尚、連続的に通過した場合には、待機記録ラ
ンプ列９が順次点灯し最高四回まで保留される。

【００２１】前記始動ゲート１４，１７への球通過に伴
って、組合わせ図柄表示装置６が駆動すると、図柄表示
駆動回路による切換制御により図柄表示部７ａ，７ｂ，
７ｃは変動を開始し、約８秒程度経過すると、図柄表示
部７ａ，７ｂ，７ｃの順番に変動が停止する。このとき
前記図柄表示部７ａと図柄表示部７ｂの図柄が一致した
場合には、図柄表示部７ｃが低速スクロール又はその他
の機械的作動を生ずる等、リーチ状態に対応する特別な
作動を生じて、遊戯者の高揚感を増長させるようにした
後、図柄表示部７ｃが停止する。このとき、図柄表示部
７ｃが異なった図柄で停止した場合には元の状態に復帰
する。

【００２２】一方、この図柄表示部７ａ，７ｂ，７ｃが
例えば「１，１，１」、「２，２，２」、「３，３，
３」、「４，４，４」、「Ａ，Ａ，Ａ」等、数字又はア
ルファベットからなる図柄が同一となる等の大当り表示
となった場合には、図１４の音処理装置を介してスピー
カーが鳴音を発すると共に入賞装置２２のソレノイドが
駆動し、蓋体２４が前方に傾動して特別入賞口２３が開
放し、約10個の遊戯球が入賞するか、約29.5秒間経過す
るかのどちらかの条件を満足すると、一旦開放動作を終
了する。この特別入賞口２３にあっては、特定領域２５
を通過した時には連続駆動し、その開放動作終了後に再
び特別入賞口２３が開放する。この連続作動の回数は初
回開放を含め最高16回までとする。

【００２３】また、「２，２，Ｘ」、「４，４，Ｘ」、
「６，６，Ｘ」（Ｘは変数）などの組合わせにより、特
別入賞口２３を短時間、また少回数開放する小当りとす
るようにしてもよい。さらには上述の構成では、図柄表
示部７ａ，７ｂ，７ｃは同一数字となった場合を大当り
としているが、例えば連続数字を大当りとするようにし
ても良い。

【００２４】上述の一連の作動は図１４で示す中央制御
装置ＣＰＵ等からなる制御指令手段により、容易に実行
され得る。

【００２５】次に本発明の要部について説明する。前記
入賞装置２２の直下位置には、図４〜７で詳細に示す振
分け装置３０が配設されている。かかる振分け装置３０
の構成につき説明する。振分け装置３０は上面が上方に
開口された流入口３１を備える。この流入口３１は案内
円溝３２を備え、中央に透孔３３が形成されている。そ
して、前記案内円溝３２の下方には、同心状に同じく案
内円溝３４を備えた底板が設けられている。前記案内円
溝３４の後側部には、該案内円溝３４の接線方向に玉を
案内する放流路３６が形成され、前記透孔３３は案内円
溝３２の下面に形成された受樋３５により、放流路３６
と上下で連通している。また前記案内円溝３４には、中
央部前縁の有効孔３７と後方左右の無効孔３８，３８と
が形成されており、さらに、有効孔３７は玉検知スイッ
チＳ3 （図１４参照）が具備された有効樋３９に、無効
孔３８，３８は無効樋４０，４０に連通している。

【００２６】かかる構成にあって、前記流入口３１の前
縁部が、遊技盤３から突出して、実質的な口部となり、
ここに入った玉は案内円溝３２の透孔３３から受樋３５
を経て、該放流路３６上に落下する。そして放流路３６
の案内作用により、玉は案内円溝３４に接線方向から流
入して公転し、有効孔３７，無効孔３８，３８のいずれ
かに流入する。この有効孔３７に入った玉は有効玉とな
る。

【００２７】かかる構成の振分け装置３０の直上には前
記流入口３１の開閉制御を行なうために、開閉蓋装置４
３が配設されている。この開閉蓋装置４３は図３で示す
ように、流入口３１の前縁上で遊技盤３前面から進退可
能に配設された円弧状蓋片４１と、該円弧状蓋片４１を
流入口３１を遮蔽する前進位置と、遊技盤３から除去し
て打玉の流入を可能とする退避位置に変換するソレノイ
ド４２とで構成される。またこの蓋片４１の退避作動
は、前記入賞装置２２の開放作動終了後に行なわれる。
そして、このタイミング制御は、図１４で示す中央制御
装置ＣＰＵにより行なわれ得る。すなわち、中央制御装
置ＣＰＵによってタイミング制御装置が構成されること
となる。

【００２８】かかる開閉蓋装置４３による振分け装置３
０の開放は、２秒間程度行なわれる。そして、有効孔３
７に入って、玉検知スイッチＳ3 が玉検知して有効玉と
なった場合には、普通図柄表示装置１０が入賞口開閉装
置１５を開放させる「７」で変動停止する当り確率が10
倍となる。

【００２９】すなわち、普通図柄表示装置１０が当りを
表示する確率は、見掛け上では1/3であるが、ソフト上
（実際上）では通常時にあって1/16であり、これが10/1
6 の開放確率に向上することとなる。これにより開閉規
制装置１５の開放頻度が飛躍的に高くなり、これに伴っ
て組合わせ図柄表示装置６の作動頻度が向上し、再び大
当りとなる確率が高くなると共に、景品玉の供給によ
り、玉の漸減傾向が止まり玉持ちが良くなる。

【００３０】次に、前記普通図柄表示装置１０の当り制
御手段を、図１４に従って説明する。中央制御装置ＣＰ
Ｕに接続された記憶装置ＲＯＭには、「０」〜「15」ま
での16コマを循環する乱数値が格納され、前記普通図柄
始動ゲート１３，１３への球通過にともない、そのいず
れかを選出する。そしてこの値が「15」の場合のみを当
りとし、それ以外をハズレと判定し、普通図柄始動ゲー
ト１３，１３への球通過直後、又は通過記憶された場合
には、その記憶数が消化されると普通図柄表示装置１０
の変動が開始され、前記判定結果に基づいて、当りの場
合には普通図柄表示装置１０を駆動停止して「７」表示
する。

【００３１】また、玉検知スイッチＳ3 のオン作動によ
り高確率となった場合には、前記乱数値のうち「６」〜
「15」の10コマを当りとする。すなわち、通常の確率1/
16が、10/16 となって、確率が10倍となる。そして、同
様に、その判定値に基づいて普通図柄表示装置１０を駆
動停止することとなる。

【００３２】この高確率状態は次の大当りまで継続させ
るようにする。尚、前記振分け装置３０の開放直前の大
当りの表示内容により、継続条件を変えるようにしても
良い。例えば、「７，７，７」の当り表示の場合には、
次の大当りが２回発生するまで高確率が維持されるよう
にし、他の当たり表示の場合には、次の大当りで終了す
るようにする。

【００３３】また前記振分け装置３０の有効孔３７を複
数形成して、その孔の種類により大当りの継続回数を変
化させるようにしても良い。

【００３４】さらには前記「７，７，７」の当り表示の
場合には、開閉蓋装置４３を開放状態としないで、無条
件で高確率としても良い。

【００３５】同様な条件因子により、高確率状態を例え
ば通常状態に比して10倍、５倍とする等、複数設定し、
「７，７，７」の当り表示の場合には10倍、他の当たり
表示の場合には５倍というように、表示内容により確率
内容を変化させるようにしても良い。

【００３６】図８は第二実施例を示し、前記入賞口開閉
装置１５を下方へ開口するようにし、前記入賞口開閉装
置１５の直下位置に上述の振分け装置３０を配設するよ
うにしたものである。

【００３７】かかる構成にあっては、前記入賞口開閉装
置１５が開放駆動し、この開放状態で流入した玉は全
て、前記振分け装置３０に流入して、有効玉と無効玉と
に振り分けられることとなる。

【００３８】この場合に有効玉となった場合には、前記
組合わせ図柄表示装置６の当たり確率を向上させるよう
にする。この組合わせ図柄表示装置６の当たり確率は、
例えば1/515 程度とした場合には、これを10倍程度向上
させる。

【００３９】図９は第三実施例を示し、入賞装置５０の
構成を変えると共に、該入賞装置５０の直下位置に振分
け装置３０を配設したものである。

【００４０】前記入賞装置５０の構成を図１０〜１３に
従って説明する。基板５１の左右には、始動ゲート５
２，５２が配設される。この始動ゲート５２，５２に玉
が入賞することにより、景品玉が発生すると共に、組合
わせ図柄表示装置６が駆動する。

【００４１】また前記基板５１の中央部には、入賞装置
５０が配設される。この入賞装置５０は、玉受部５３の
入口の両側には、開閉翼片５５が枢支される。前記開閉
翼片５５はその支軸の回動操作をソレノイド５６により
リンク５７を介して制御するようにし、これにより開閉
作動が行なわれる。また前記玉受部５３上には特定領域
となるセンサー（図示せず）が具備されたゲート５８が
配設される。このゲート５８は図９で示すように開閉翼
片５５が遮蔽した状態で隠蔽される。

【００４２】さらに、前記玉受部５３の下部は開口して
おり、かかる開口部５９を遮蔽するように、ソレノイド
６０によって開閉制御される係止案内板６１が配設され
る。この係止案内板６１は、遮蔽状態で、流入玉を後方
へ案内して、所定の流下路へ供給する役割を備える。ま
た前記ゲート５８にはソレノイド６３により開閉制御さ
れる保留板６４が配設され、該保留板６４の伸出状態
で、ゲート５８を遮蔽して玉１個の滞留を可能としてい
る。この入賞装置５０は前記組合わせ図柄表示装置６が
当たり状態のときに、玉を捕捉する特別入賞口となると
共に、振分け装置３０への玉を制御する供給制御装置の
役割を有する。

【００４３】一方、前記入賞装置５０の直下には振分け
装置３０が配設される。この振分け装置３０の流入口３
１には、前記玉受部５３の開口部５９からの玉のみが流
入可能となるように、釘等により、側方からの玉を規制
している。

【００４４】前記構成につき説明する。常態にあって
は、前記係止板６１は伸出状態となっており、開口部５
９が遮断される。尚、前記保留板６４は退避状態となっ
ており、ゲート５８は開放されている。また、前記開閉
翼片５５も遮蔽され、従って、玉の流入が阻止される。
そして、組合わせ図柄表示装置６が当たり作動が生ずる
と、前記ソレノイド５６が駆動して図１０，１１で示す
ように開閉翼片５５が開放され、前記ゲート５８への玉
の流下が可能となって、特定領域の役割を生ずると共
に、開閉翼片５５上に多数の玉が捕捉される。

【００４５】この開閉翼片５５には、約10個の遊技球が
入賞するか、約29.5秒間経過するかのどちらかの条件を
満足すると、一旦開放動作を終了する。またゲート５８
を通過した時には連続駆動し、その開放動作終了後に再
び開閉翼片５５が開放する。この連続作動の回数は初回
開放を含め最高16回までとする。

【００４６】そして、この作動が16回目となると、ソレ
ノイド６３が駆動して、保留板６４が進出し、図１２で
示すように、ゲート５８に一個の玉ｘの滞留を可能とす
る。そして、所定個数が流入するか又は所定時間が経過
すると、ソレノイド５６が駆動解除されて、前記開閉翼
片５５が閉鎖位置に復帰すると共に、ソレノイド６０，
６３が駆動し、係止板６１，保留板６４が開放位置に退
避し、図１３で示すように、ゲート５８に滞留していた
玉ｘが係止板６１から振分け装置３０の流入口３１に落
下する。そして、該玉ｘは、有効孔３７，無効孔３８，
３８のいずれかに流入し、有効孔３７に入った場合に
は、上述した図１５で示すように、普通図柄表示装置１
０が入賞口開閉装置１５を開放させる「７」で変動停止
する当り確率が10倍となる。この有効玉による作用効
果、及び変形例は、第一実施例で説明したのと同様であ
り、詳細な説明を省略する。尚、かかる第三実施例の変
形例として、供給制御装置を、前記入賞装置５０とは別
に振分け装置３０上に設けることもできる。

【００４７】上述の第三実施例の一連の作動は図１４で
示す中央制御装置ＣＰＵ等からなる制御指令手段によ
り、容易に実行され得る。

【００４８】

【発明の効果】本発明は、振分け装置に流入した玉が有
効玉となったときに、図柄表示装置（６，１０）の当り
確率を、所定時期まで高確率に維持するようにしたか
ら、遊戯者は、挑戦意欲を刺激されて、パチンコ遊技の
興趣が向上する。また、上述したように、図柄表示部７
ａ，７ｃ，７ｂにより構成される組合わせ図柄表示装置
６と、その始動ゲート１４，１７を開閉する入賞口開閉
装置１５を備え、普通図柄表示装置１０の当り表示によ
り、前記入賞口開閉装置１５を開放駆動するようにした
ものにあって、所定時期に開放される振分け装置３０に
入った玉が有効玉となったときにのみ、普通図柄表示装
置１０又は組合わせ図柄表示装置６の当り表示の確率
を、所定回の大当り表示が発生するまで高確率に維持す
るようにした。このため球の減少が抑止され、さらには
組合わせ図柄表示装置６の駆動頻度が向上して、遊技者
に所定の利得が新たに付与されることとなり、大当り後
の新たな期待感を遊技者に与えられ、しかもその利得の
供与が変化に富んだものとなる。さらには、この確率の
移行条件を振分け装置３０の振分け作用に基づくように
したから、遊戯者は、変動条件を容易に理解でき、挑戦
意欲を刺激されて、パチンコ遊技の興趣が一層高められ
得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施例のパチンコ機１を示す正面
図である。

【図２】センターケース４の正面図である。

【図３】開閉蓋装置４３の分離斜視図である。

【図４】振分け装置３０の示す縦断正面図である。

【図５】図４Ａ−Ａ断面図である。

【図６】振分け装置３０の示す平面図である。

【図７】図４Ｂ−Ｂ断面図である。

【図８】本発明の第二実施例のパチンコ機１を示す正面
図である。

【図９】本発明の第三実施例のパチンコ機１を示す正面
図である。

【図１０】入賞装置５０の正面図である。

【図１１】入賞装置５０の縦断正面図である。

【図１２】入賞装置５０の縦断側面図である。

【図１３】入賞装置５０の他の作動状態を示す縦断側面
図である。

【図１４】制御指令手段を示すブロック図である。

【図１５】普通図柄表示装置１０の当り制御を示すフロ
ーチャート図である。

【符号の説明】

１パチンコ機６組合わせ図柄表示装置７ａ，７ｂ，７ｃ図柄表示部１０普通図柄表示装置１３，１３普通図柄始動ゲート１４，１７始動ゲート１５入賞口開閉装置２３特別入賞口３０振分け装置３１流入口３７有効孔３８無効孔４３開閉蓋装置５０入賞装置５３玉受部５５開閉翼片５８ゲート５９開口部６１係止板６４保留板

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】予め定められた種々の図柄を変動表示し、
所定の図柄又は図柄の所定組み合わせを当り表示とする
図柄表示装置を備えたものにあって、流入された玉を無効玉と有効玉とに振分ける振分け装置
と、振分け装置への玉の流入を制御する流入規制手段と、振分け装置に流入した玉が有効玉となったときに、図柄
表示装置の当り確率を、所定時期まで高確率に維持する
制御指令手段とを具備したことを特徴とするパチンコ
機。
【請求項２】予め定められた種々の図柄を変動表示する
複数の図柄表示部によって構成され、球検知装置を備え
た始動ゲートを遊技球が通過すると、球検知装置からの
球検知信号に基づいて各図柄表示部が変動を開始し、停
止して種々の組合わせの図柄を表示する組合わせ図柄表
示装置と、前記組合わせ図柄表示装置の各停止図柄が所定の組合わ
せである大当り表示となると開放作動する特別入賞口
と、球検知装置を備えた普通図柄始動ゲートを遊技球が通過
すると、変動を開始し、停止して数種のうちいずれかの
図柄を表示する普通図柄表示装置と、始動ゲートへ遊技球を案内する開放位置と、閉鎖位置と
に変換されるものであって、前記普通図柄表示装置が所
定の当り表示の場合に開放作動する入賞口開閉装置とを
備えたものにあって、流入された玉を無効玉と有効玉とに振分ける振分け装置
と、振分け装置への玉の流入を制御する流入規制手段と、振分け装置に流入した玉が有効玉となったときに、普通
図柄表示装置または組合わせ図柄表示装置の当り確率
を、所定時期まで高確率に維持する制御指令手段とを具
備したことを特徴とするパチンコ機。
【請求項３】前記流入規制手段を、振分け装置上に配設
されて、振分け装置の流入口を覆って玉の流入を遮断す
る遮蔽位置と、退避して玉の流入を可能とする開放位置
とに変換される開閉蓋装置と、特定時期にのみ前記開閉蓋装置を所定時間開放位置へ変
換駆動するタイミング駆動装置とで構成したことを特徴
とする請求項１又は請求項２記載のパチンコ機。
【請求項４】前記流入規制手段を、振分け装置上に配設
されて、下方へ開口し、入賞玉を前記振り分け装置の流
入口へ供給する入賞口開閉装置で構成したことを特徴と
する請求項１又は請求項２記載のパチンコ機。
【請求項５】前記流入規制手段を、振分け装置上に配設されて、打玉を捕捉して滞留する保
持位置と、滞留玉を振分け装置に供給する開放位置とに
変換される供給制御装置と、特定時期にのみ供給制御装置を供給位置へ変換駆動する
タイミング制御装置とで構成したことを特徴とする請求
項１又は請求項２記載のパチンコ機。