JP2978711B2

JP2978711B2 - パチンコ機

Info

Publication number: JP2978711B2
Application number: JP6031835A
Authority: JP
Inventors: 宏榎本
Original assignee: Kyoraku Sangyo Co Ltd
Current assignee: Kyoraku Sangyo Co Ltd
Priority date: 1994-02-02
Filing date: 1994-02-02
Publication date: 1999-11-15
Anticipated expiration: 2014-11-15
Also published as: JPH07213704A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、変動表示される２組の
表示図柄がそれぞれ所定の組合せに揃うことにより、一
度に多くの入賞球が発生し得る所謂特別遊技状態となる
ようにしたパチンコ機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のパチンコ機は、数字、文
字または図柄等からなる複数の表示図柄を変動表示する
１組の表示部を設けた可変表示装置と、受け入れられた
パチンコ球を検出して前記表示部の各表示図柄を変動さ
せる始動入賞口と、該表示部の作動結果が特別の組合せ
になったとき一度に多くの入賞球を発生させる入賞装置
などから概ね構成されている。そこで、通常遊技者にサ
ービスするため、特別遊技状態になった時、同状態が連
続して数多く発生するような乱数を組むことがしばしば
行なわれていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前記パチン
コ機にあっては、特別遊技状態が連続的に数多く出現す
るような乱数の組み方は射幸心を煽り望ましくなく、自
粛の方向にある。しかし、これにより逆に遊技の醍醐味
に欠け面白味が薄れることとなり、サービス向上の面か
らその改善策が強く望まれていた。そこで、本発明は上
記課題を解決すべくなされたもので、一度特別遊技状態
になると、再び特別遊技状態になるまでの確率を高くし
て遊技の興味増大を図った新規なパチンコ機を提供する
ことを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め本発明のパチンコ機は、数字、文字または図柄等から
なる複数の表示図柄が表示される普通図柄表示部及び特
別図柄表示部と、パチンコ球を検出して普通図柄表示部
の各図柄を変動させる第一入賞口と、普通図柄表示部の
作動結果が所定の組合せに揃うことを条件にパチンコ球
が入賞可能な状態に開かれ、入賞したパチンコ球を検出
して特別図柄表示部の各表示図柄を変動させる第二入賞
口と、特別図柄表示部の作動結果が所定の組合せに揃う
と遊技者に有利な特別遊技状態とする大当り動作手段
と、特別図柄表示部の作動結果が特別の組合せに揃うと
特別遊技状態が終了した後再び同状態になるまでの間、
普通図柄表示部の作動結果が所定の組合せに揃う確率を
高めると共に、その作動結果が所定の組合せに揃う毎に
第二入賞口をパチンコ球がより多く入賞し易いように開
放する変動手段とを備えるようにしたものである。

【０００５】

【作用】まず、第一入賞口でパチンコ球が検出される
と、これにより普通図柄表示部の各表示図柄が変動を開
始し、一定時間経過後に停止する。そこで、前記普通図
柄表示部の作動結果が所定の組合せに揃うことを条件に
第二入賞口でパチンコ球が検出されると、特別図柄表示
部の各表示図柄が変動を開始する。そして、該各表示図
柄の変動が停止してその作動結果が所定の組合せに揃っ
たとき、特別遊技状態となって大当り動作手段により一
度に多くの入賞球を発生させるようになる。

【０００６】そして、特別図柄表示部の作動結果が特別
の組合せに揃い特別遊技状態になると、該特別遊技状態
が終了した後再び同状態になるまでの間、普通図柄表示
部の作動結果が所定の組合せに揃う確率が高くなり、か
つその作動結果が所定の組合せに揃う毎に第二入賞口が
開放して特別図柄表示部の各図柄を変動させるためのパ
チンコ球をより多く発生させる。これにより、特別図柄
表示部が変動する回数が多くなり、その動作結果が所定
の組み合わせになる時期が早まる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明に係るパチンコ機の一実施例を
図面に基づき詳述する。図１は本発明が適用されるパチ
ンコ機の正面図を示す。図中、１はパチンコ機の機枠、
２は該機枠１の前面に開閉自在に装着される前面枠であ
り、その前面にガラス扉枠３と前板４がそれぞれ開閉自
在に装着されている。前記ガラス扉枠３の後方には遊技
盤５が配設されており、該遊技盤５のガイドレール６で
囲われる遊技部５ａには、複数の一般入賞口７と共に、
本発明に係る可変表示装置８、第一入賞口としての始動
通過チャッカー９、第二入賞口としての始動入賞口１０
及び大当り動作手段としての入賞装置１１がそれぞれ縦
一列に配設されている。なお、前板４の前面に打球供給
皿１２が取り付けられ、前面枠２の下部には操作ハンド
ル１３と余剰球受皿１４がそれぞれ取り付けられてい
る。

【０００８】しかして、前記可変表示装置８はドットマ
トリクス型の表示器であり、前面に３個の表示図柄１５
ａ〜１５ｃ，１６ａ〜１６ｃが左、中、右に並んで変動
表示される普通図柄表示部１５並びに特別図柄表示部１
６がそれぞれ上下に設けられている。普通図柄表示部１
５の各表示図柄１５ａ〜１５ｃは後記する始動通過チャ
ッカー９をパチンコ球が通過することにより変動を開始
し、一定時間経過後停止する。また、特別図柄表示部１
６の各表示図柄１６ａ〜１６ｃは後記する始動入賞口１
０にパチンコ球が入賞することにより変動を開始し、一
定時間経過後停止されるようになっている。

【０００９】始動通過チャッカー９は、図２に示すよう
取付基板１７の前面に上下端が開放される通口１８が設
けられ、その内部に通過するパチンコ球を検出するため
の球検出器１９が設けられており、その検出により前記
普通図柄表示部１５の各表示図柄１５ａ〜１５ｃが変動
を開始する。始動入賞口１０は図３に示すように取付基
板２０に形成した球入口２１の前面両側に、一対の可動
翼片２２，２２が平行起立及び逆ハ字形傾動自由に軸着
されている。また、起立する両可動翼片２２，２２間の
上方にはその間にパチンコ球が入らないように塞ぐ邪魔
釘２３が複数本設けられ、これにより両可動翼片２２，
２２が逆ハ字形に傾動して開いた時のみパチンコ球が入
り得るようになっている。

【００１０】また、前記始動入賞口１０の内部にはパチ
ンコ球を検出するための球検出器２４が設けられてい
る。そして、普通図柄表示部１５の作動結果が所定の組
合せに揃ったとき、その可動翼片２２，２２が瞬間的に
１回開く。この間にパチンコ球が入賞すると、球検出器
２４で検出され、これにより前記特別図柄表示部１６の
各表示図柄１６ａ〜１６ｃを変動させる。

【００１１】入賞装置１１は、図４に示すように取付基
板２５に横長の開口２６が開設され、該開口２６にソレ
ノイド２７の駆動によって前後方向へ開閉する開閉扉２
８が設けられている。そして、前記特別図柄表示部１６
の作動結果が所定の組合せに揃ったとき、特別遊技状態
となり前記開閉扉２８が前方へ回動して一度に多くの入
賞球が受け入れられるようになっている。通常、開閉扉
２８は一定時間又は１０個の入賞球を検出するまで開放
されている。

【００１２】また、前記開閉扉２８の内側には、一般入
賞口２９とＶ入賞口３０が設けられており、開閉扉２８
が開放されている間に少なくとも１個のパチンコ球がＶ
入賞口３０に入賞すると、開閉扉２８が一定時間又は１
０個の入賞球を検出して閉じた後、再び同じ動作を所定
回数まで繰り返す。なお、取付基板２５の両側にも一般
入賞口７，７が設けられている。

【００１３】前記可変表示装置８において、普通図柄表
示部１５の各表示図柄１５ａ〜１５ｃには赤色リンゴ，
青色リンゴ，オレンジ色リンゴが表示され、この内右側
の表示図柄１５ｃのみ赤色のかじったリンゴも表示され
る。そして、停止した表示図柄１５ａ〜１５ｃが総べて
丸いリンゴに揃ったとき、始動入賞口１０の可動翼片２
２，２２が約０.６秒間の開放を１回行う。ところが、
右側の表示図柄１５ｃにかじったリンゴが出現したとき
は始動入賞口１０は開放しないようになっている。

【００１４】特別図柄表示部１６の表示図柄１６ａ〜１
６ｃは、０，１，３，５，７，９の数字と赤色リンゴ，
緑色リンゴ，オレンジ色リンゴ，これらの色が混ざった
３個のリンゴの合計１２の図柄が表示され、この内右側
の表示図柄１６ｃのみ赤色と緑色の混ざった２個の丸も
表示される。そして、停止した表示図柄１６ａ〜１６ｃ
が総べて同一の図柄、すなわち所定の組合せに揃ったと
き、遊技者に有利な特別遊技状態になる。なお、始動通
過チャッカー９を通過するパチンコ球と始動入賞口１０
に入ったパチンコ球による記憶は最高４個までされ、記
憶されている個数分に対応して、普通図柄表示部１５と
特別図柄表示部１６がそれぞれ変動を行う。３１は普通
図柄表示部１５の記憶個数を数字で表示する記憶部であ
り、３２は特別図柄表示部１６の記憶個数をランプの点
灯で表示する記憶部である。

【００１５】本発明は上記構成よりなり、次にフローチ
ャートと共にその動作を説明する。電源がＯＮすると、
普通図柄表示部１５及び特別図柄表示部１６の各表示図
柄１５ａ〜１５ｃ，１６ａ〜１６ｃは図５に示すように
「リンゴの図」と７，５，７の数字が表示されるように
設定されている。そこで、始動通過チャッカー９をパチ
ンコ球が通過すると、図６に示すように該パチンコ球が
球検出器１９により検出され（ステップ３３の判定Ｙｅ
ｓ）、普通図柄表示部１５の各表示図柄１５ａ〜１５ｃ
が変動し（ステップ３４）、一定時間（約５秒）経過後
に表示図柄１５ａ，１５ｂ，１５ｃの順に停止する（ス
テップ３５）。この時、図７のように全て丸いリンゴが
揃って現れるとステップ３６のＹｅｓの判定により始動
入賞口１０が瞬間的に１回開く（ステップ３７）。ま
た、表示図柄１５ｃにかじったリンゴが現れる（ステッ
プ３６の判定ＮＯ）と始動入賞口１０は開かず、各表示
図柄１５ａ〜１５ｃはそのまま停止し始動通過チャッカ
ー９を次のパチンコ球が通過するのを待つ（ステップ３
３）。

【００１６】前記開いた始動入賞口１０にパチンコ球が
入賞すると球検出器２４がそのパチンコ球を検出し、す
なわち図８のフローチャートに移り、ステップ３８の判
定がＹｅｓとなり特別図柄表示部１６の各表示図柄１６
ａ〜１６ｃが変動し（ステップ３９）、一定時間経過後
に表示図柄１６ａ，１６ｂ，１６ｃの順に停止する（ス
テップ４０）。この時、図９のように同じ色の丸いリン
ゴの図柄が揃って現れる（ステップ４１の判定Ｙｅｓ）
と特別遊技状態、すなわち大当り状態となり、入賞装置
１１の開閉扉２８が前方へ回動しパチンコ球が入賞し易
くなる（ステップ４２）。

【００１７】そして、開閉扉２８が一定時間又は１０個
の入賞球を検出するまで開放され、その後閉塞される。
一方、表示図柄１６ａ，１６ｂ，１６ｃが揃わないとき
（ステップ４１の判定ＮＯ）開閉扉２８は閉じたままと
なり、始動入賞口１０に次のパチンコ球が入賞するのを
待つ（ステップ３８）。特別遊技状態中は、特別図柄表
示部１６の各表示図柄１６ａ〜１６ｃは停止しており、
普通図柄表示部１５は始動通過チャッカー９の球検出器
１９がパチンコ球を検出している限り変動を続けてい
る。

【００１８】例えば、普通図柄表示部１５の記憶部３１
に１〜４の数字が表示されて記憶球が有ると、各表示図
柄１５ａ〜１５ｃが同一図柄に揃わなかったとき（図１
１におけるステップ４３の判定ＮＯ）、ステップ４４で
記憶を判定し、ステップ４５により再度表示図柄１５ａ
〜１５ｃが変動を開始する。また特別図柄表示部１６の
記憶部３２が点灯されて記憶球が有ると、各表示図柄１
６ａ〜１６ｃが同一図柄に揃わなかったとき（図１２に
おけるステップ４６の判定ＮＯ）、ステップ４７で記憶
を判定し、ステップ４８により再度表示図柄１６ａ〜１
６ｃが変動を開始する。

【００１９】そこで、本発明では前記特別図柄表示部１
６の各表示図柄１６ａ〜１６ｃが図１０のように所定の
組合せの内特に数字のゾロ目７，７，７（他に０００，
１１１，３３３，５５５，９９９も同じ）、すなわち特
別の組合せに揃って現れると図８，図１２のステップ４
９でＹｅｓの判定がされ、前記入賞装置１１の開閉扉２
８が閉塞した後、図１１の変動手段Ａにより普通図柄表
示部１５の表示図柄１５ａ〜１５ｃが同一図柄に揃う確
率が高確率に切り替わり（図１１のステップ５０）、同
時に普通図柄表示部１５の表示図柄１５ａ〜１５ｃが同
一図柄に揃う毎に始動入賞口１０の可動翼片２２，２２
が２回開放する（図１１のステップ５１）。ただし、こ
の高確率は２回特別遊技状態が来るまで続くが、その後
通常の確率に戻る。また、特別遊技状態中は通常の確率
に戻る。

【００２０】これによって、始動入賞口１０により多く
のパチンコ球が入賞し易くなり、特別遊技状態が終了し
た後、特別図柄表示部１６の各表示図柄１６ａ〜１６ｃ
が連続してより多く変動し、第２回目の特別遊技状態が
短い時間で来ることになる。しかもこの間、始動入賞口
１０には頻繁にパチンコ球が入賞するので、その分の景
品球もより多く払い出され次の特別遊技状態が来るまで
遊技者の持球が減るようなことはない。そして、結果的
には前記高確率に切り替わると、特別遊技状態が３回生
ずることとなる。

【００２１】なお、本発明の可変表示装置８はドットマ
トリクス型の表示器を採用したが、７セグメント型又は
ドラム型の表示器でも同様な作用効果を得ることができ
る。また、第一入賞口として通過チャッカー、第二入賞
口として一対の可動翼片２２，２２を有する入賞口を採
用したが、これらに限られるものではなく、例えば前者
については一般にポケットと称されている入賞口であっ
ても良く、後者については前記入賞装置の如く開口に取
り付けられた開閉扉が前後方向へ傾動する入賞口、又は
入賞口自体が遊技盤面から前方へ突出するようなもので
あっても良い。

【００２２】

【発明の効果】以上述べたように本発明のパチンコ機
は、普通図柄表示部の動作結果が所定の組合せに揃うこ
とを条件に特別図柄表示部の表示図柄を変動させ、該表
示図柄が所定の組合せに揃うと遊技者に有利な特別遊技
状態になるようにし、更に特別図柄表示部の作動結果が
特別の組み合わせに揃うと、特別遊技状態が終了した
後、再び同状態になるまでの間、普通図柄表示部の作動
結果が所定の組合せになる確率が高くなり、かつその動
作結果が所定の組合せに揃う毎に第二入賞口をパチンコ
球が入り易いように開放しパチンコ球をより多く入賞さ
せるようにしたので、表示図柄の特別の組合せによる特
別遊技状態が終了した後、遊技者の持球がほとんど減ら
ずに次の特別遊技状態まで遊技ができ、しかも射幸心を
煽ることなく、従来の機種のように特別遊技状態が連続
して発生するのと同等な効果が有る。これにより遊技者
へのサービスの向上が可能となり、遊技者を充分満足さ
せることができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ機の正面図。

【図２】始動通過チャッカーの斜視図。

【図３】始動入賞口の斜視図。

【図４】入賞装置の斜視図。

【図５】要部の拡大正面図。

【図６】始動入賞口が開閉するまでの流れを説明するた
めのフローチャート。

【図７】作用を示す要部の拡大正面図。

【図８】入賞装置が開閉するまでの流れを説明するため
のフローチャート。

【図９】作用を示す要部の拡大正面図。

【図１０】作用を示す要部の拡大正面図。

【図１１】普通図柄表示部の表示図柄の判定およびその
処理を説明するためのフローチャート。

【図１２】特別図柄表示部の表示図柄の判定およびその
処理を説明するためのフローチャート。

【符号の説明】

１５普通図柄表示部１５ａ，１５ｂ，１５ｃ表示図柄１６特別図柄表示部１６ａ，１６ｂ，１６ｃ表示図柄

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】数字、文字または図柄等からなる複数の
表示図柄が表示される普通図柄表示部及び特別図柄表示
部と、パチンコ球を検出して普通図柄表示部の各図柄を
変動させる第一入賞口と、普通図柄表示部の作動結果が
所定の組合せに揃うことを条件にパチンコ球が入賞可能
な状態に開かれ、入賞したパチンコ球を検出して特別図
柄表示部の各表示図柄を変動させる第二入賞口と、特別
図柄表示部の作動結果が所定の組合せに揃うと遊技者に
有利な特別遊技状態とする大当り動作手段と、特別図柄
表示部の作動結果が特別の組合せに揃うと特別遊技状態
が終了した後再び同状態になるまでの間、普通図柄表示
部の作動結果が所定の組合せに揃う確率を高めると共
に、その作動結果が所定の組合せに揃う毎に第二入賞口
をパチンコ球がより多く入賞し易いように開放する変動
手段とを備えたことを特徴とするパチンコ機。
【請求項２】前記第二入賞口は、遊技盤面に装着され
る取付基板の前面に、平行起立してパチンコ球を受け入
れないようにし、かつ逆八字形に傾動してパチンコ球を
受け入れ易くする一対の可動翼片を軸着した構成からな
る請求項１記載のパチンコ機。