JP2740991B2 - 障害者用車椅子 - Google Patents
障害者用車椅子Info
- Publication number
- JP2740991B2 JP2740991B2 JP3343842A JP34384291A JP2740991B2 JP 2740991 B2 JP2740991 B2 JP 2740991B2 JP 3343842 A JP3343842 A JP 3343842A JP 34384291 A JP34384291 A JP 34384291A JP 2740991 B2 JP2740991 B2 JP 2740991B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheelchair
- saddle
- frame
- vertical frame
- right sides
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、身体障害者用の車椅
子に関する。
子に関する。
【０００２】
【従来技術】従来、障害者用の車椅子は、背もたれが構
成された椅子の左右両側に手扱ぎ用のリングを備えた走
行車輪とその前側に小径の転動輪とが設けられた構造で
あり、前側のみから乗降する形態であった。
成された椅子の左右両側に手扱ぎ用のリングを備えた走
行車輪とその前側に小径の転動輪とが設けられた構造で
あり、前側のみから乗降する形態であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、従来型の身体障害者用の車椅子は、障害
者がベットから乗り移る場合、逆に車椅子からベットに
戻る場合には車椅子の開放側である前側から乗降しなけ
ればならず、車椅子からベットへの乗り降りの姿勢は車
椅子に背を向けた状態であり極めて危険かつ不便であっ
た。
とする課題は、従来型の身体障害者用の車椅子は、障害
者がベットから乗り移る場合、逆に車椅子からベットに
戻る場合には車椅子の開放側である前側から乗降しなけ
ればならず、車椅子からベットへの乗り降りの姿勢は車
椅子に背を向けた状態であり極めて危険かつ不便であっ
た。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記の課題
解決のために、前後方向に延びる縦フレーム１ａと左右
方向に延びる横フレーム１ｂとからなる平面視が前後及
び左右にそれぞれ対称の十文字状に形成された高さの低
いフレーム１を設け、前記縦フレーム１ａの上部には前
後方向に延びる馬乗り状態に乗車する左右中間部のサド
ル９を設け、このサドル９の左右両側に前後に通過自在
な空間部を配して前記サドル９の高さよりも高い部位に
設けられた手摺枠８ａ，８ｂと、この左右の手摺枠の外
側に設けられた手扱ぎ駆動リング６ａ，６ｂ付きの走行
車輪７ａ，７ｂとを設け、前記縦フレーム１ａの前後に
前記走行車輪の下端接地位置よりも少し高位に外周下端
が位置して側面視で前記走行車輸の接地点Ｐを支点にシ
ーソー状に上下作動自在な転動輪２，３を軸承し、前記
サドル９の左右両側に位置する横フレームにステップ１
０を設けてなる障害者用車椅子とした。
解決のために、前後方向に延びる縦フレーム１ａと左右
方向に延びる横フレーム１ｂとからなる平面視が前後及
び左右にそれぞれ対称の十文字状に形成された高さの低
いフレーム１を設け、前記縦フレーム１ａの上部には前
後方向に延びる馬乗り状態に乗車する左右中間部のサド
ル９を設け、このサドル９の左右両側に前後に通過自在
な空間部を配して前記サドル９の高さよりも高い部位に
設けられた手摺枠８ａ，８ｂと、この左右の手摺枠の外
側に設けられた手扱ぎ駆動リング６ａ，６ｂ付きの走行
車輪７ａ，７ｂとを設け、前記縦フレーム１ａの前後に
前記走行車輪の下端接地位置よりも少し高位に外周下端
が位置して側面視で前記走行車輸の接地点Ｐを支点にシ
ーソー状に上下作動自在な転動輪２，３を軸承し、前記
サドル９の左右両側に位置する横フレームにステップ１
０を設けてなる障害者用車椅子とした。
【０００５】
【実施例】１はフレームで、前後方向に延びる縦フレー
ム１ａとこの縦フレームの下側に固着されて左右横方向
に延びる横フレーム１ｂとで平面視が前後及び左右にそ
れぞれ対称の十文字状に形成されており、このフレーム
１の前記縦フレーム１ａの前端側と後端側にはキャスタ
ーによって縦軸のまわりに回動自在に小径の転動前輪２
と転動後輪３とが取付けられている。又、前記横フレー
ム１ｂの左右両端側には鳥居型状のサイド支柱４ａ，４
ｂを固着し、この支柱の上下中間部に車輪軸支用めメタ
ル付きフレーム５を設け、このメタル部に手扱ぎ駆動リ
ング６ａ，６ｂを外側に取付けた走行車輪７ａ，７ｂを
軸支させている。そして、この左右一対の走行車輪の接
地点Ｐが前記転動輪２，３の下端よりもやや下位にあ
り、このＰ点を支点にして前記縦フレーム１ａがシーソ
ー状態に揺動するよう構成している。また、フレーム１
自体は低い位置にあって特に左右横方向に延びる横フレ
ーム１ｂは容易に跨げる高さに構成されている。
ム１ａとこの縦フレームの下側に固着されて左右横方向
に延びる横フレーム１ｂとで平面視が前後及び左右にそ
れぞれ対称の十文字状に形成されており、このフレーム
１の前記縦フレーム１ａの前端側と後端側にはキャスタ
ーによって縦軸のまわりに回動自在に小径の転動前輪２
と転動後輪３とが取付けられている。又、前記横フレー
ム１ｂの左右両端側には鳥居型状のサイド支柱４ａ，４
ｂを固着し、この支柱の上下中間部に車輪軸支用めメタ
ル付きフレーム５を設け、このメタル部に手扱ぎ駆動リ
ング６ａ，６ｂを外側に取付けた走行車輪７ａ，７ｂを
軸支させている。そして、この左右一対の走行車輪の接
地点Ｐが前記転動輪２，３の下端よりもやや下位にあ
り、このＰ点を支点にして前記縦フレーム１ａがシーソ
ー状態に揺動するよう構成している。また、フレーム１
自体は低い位置にあって特に左右横方向に延びる横フレ
ーム１ｂは容易に跨げる高さに構成されている。
【０００６】 ８ａ，８ｂは手摺枠で、前記サイド支柱４
ａ，４ｂの上部に前後方向に長く延びるようにして固着
されている。
ａ，４ｂの上部に前後方向に長く延びるようにして固着
されている。
【０００７】 ９は乗車用のサドルで、前記縦フレーム１
ａの上部において前後方向に延びる馬乗り状態に乗車す
る構成になっている。
ａの上部において前後方向に延びる馬乗り状態に乗車す
る構成になっている。
【０００８】 このように、サドル９の左右両側に高さが
低く、しかも前後に狭い横フレーム１ｂ，１ｂが設けら
れた形態になり、該サドルの左右側は、前後に通過自在
な空間部が構成される。１０はステップで、前記サドル
両側の横フレーム１ｂに平板を張設してステップにして
いる。
低く、しかも前後に狭い横フレーム１ｂ，１ｂが設けら
れた形態になり、該サドルの左右側は、前後に通過自在
な空間部が構成される。１０はステップで、前記サドル
両側の横フレーム１ｂに平板を張設してステップにして
いる。
【０００９】 上例の作用について詳述すると、脚の不自
由な障害者や老人がベットＢから車椅子に乗り移った
り、逆に、車椅子からベットＢ側に移る場合には、従来
の車椅子では前者の場合にはベットから離れて車椅子の
前側で後向きになり後退りしながら椅子掛け乗車しなけ
ればならず、後者の場合には車椅子の椅子掛け前方から
一旦離れてベットＢに移らなければならなかった。しか
し、この発明の実施例によると、第３図で示した通り、
ベットＢの左右一側方に椅子掛け状態になって車椅子を
そのサドル９がベットに椅子掛け状姿勢の左右両股間に
位置するように引き寄せて該サドル９の後側端面をベッ
トＢの側端面に当接させ、左右の手摺枠８ａ，８ｂ上に
手と肘を載せて車椅子のサドル９に乗り移るとよい。こ
のとき、車椅子に乗り移るにあたっては、最初は車椅子
の後方側に体重が掛かりやや車椅子のサドル９が後方側
に傾斜するから乗り移り易くなる。そして、サドル９の
前後中央部に移ると前後バランスがとれて体重が主に走
行車輪７にかかる状態になる。また、足はステップ１０
に載せて確実に乗車できる。
由な障害者や老人がベットＢから車椅子に乗り移った
り、逆に、車椅子からベットＢ側に移る場合には、従来
の車椅子では前者の場合にはベットから離れて車椅子の
前側で後向きになり後退りしながら椅子掛け乗車しなけ
ればならず、後者の場合には車椅子の椅子掛け前方から
一旦離れてベットＢに移らなければならなかった。しか
し、この発明の実施例によると、第３図で示した通り、
ベットＢの左右一側方に椅子掛け状態になって車椅子を
そのサドル９がベットに椅子掛け状姿勢の左右両股間に
位置するように引き寄せて該サドル９の後側端面をベッ
トＢの側端面に当接させ、左右の手摺枠８ａ，８ｂ上に
手と肘を載せて車椅子のサドル９に乗り移るとよい。こ
のとき、車椅子に乗り移るにあたっては、最初は車椅子
の後方側に体重が掛かりやや車椅子のサドル９が後方側
に傾斜するから乗り移り易くなる。そして、サドル９の
前後中央部に移ると前後バランスがとれて体重が主に走
行車輪７にかかる状態になる。また、足はステップ１０
に載せて確実に乗車できる。
【００１０】 この状態で、手扱ぎ駆動リング６ａ，６ｂ
を扱ぎながら走行車輪７ａ，７ｂを回転して走行すれば
よい。このとき、前進時には駆動反力で転動後輪３が接
地した状態で走行され、後進時には逆に転動前輪２が接
地する。したがって、何れにしても走行中は車体が前後
に振動せず安定走行ができる。また、走行車輪７の接地
点Ｐを中心とするシーソー作動量は極く小さくなってい
るので不安定感が少ない。このようにして、ベットＢ側
から極めて簡単容易に車椅子に乗り移ることができる。
を扱ぎながら走行車輪７ａ，７ｂを回転して走行すれば
よい。このとき、前進時には駆動反力で転動後輪３が接
地した状態で走行され、後進時には逆に転動前輪２が接
地する。したがって、何れにしても走行中は車体が前後
に振動せず安定走行ができる。また、走行車輪７の接地
点Ｐを中心とするシーソー作動量は極く小さくなってい
るので不安定感が少ない。このようにして、ベットＢ側
から極めて簡単容易に車椅子に乗り移ることができる。
【００１１】 また、逆に、車椅子からベットＢに乗り移
る場合には、前記のベットからの乗り移りの場合と全く
反対であり、車椅子に乗車した状態でサドル９の後端を
ベットＢの側方端面にバックして当接させて、後退りし
ながらベットＢに移ればよい。更に、車椅子を前進させ
てサドル９の前端をベットＢの側方端面に当接させて前
側からベットＢに乗り移ることもできる。そして、この
ように車椅子前側からベットＢに乗り移った場合でも、
この車椅子は前後対称に構成されて前後の区別なく使用
できるから、再び車椅子に乗車するときにも車椅子の向
きを直す必要がなく、至便である。
る場合には、前記のベットからの乗り移りの場合と全く
反対であり、車椅子に乗車した状態でサドル９の後端を
ベットＢの側方端面にバックして当接させて、後退りし
ながらベットＢに移ればよい。更に、車椅子を前進させ
てサドル９の前端をベットＢの側方端面に当接させて前
側からベットＢに乗り移ることもできる。そして、この
ように車椅子前側からベットＢに乗り移った場合でも、
この車椅子は前後対称に構成されて前後の区別なく使用
できるから、再び車椅子に乗車するときにも車椅子の向
きを直す必要がなく、至便である。
【００１２】
【発明の効果】この発明によると、車椅子のサドル９が
左右の走行車輪７ａ，７ｂ及び手摺枠８ａ，８ｂの中央
に所定の通路空間を配して設けられているために、ベッ
トＢ側から容易に馬乗り状態の乗車ができ、また、逆に
車椅子側からベットＢに移ることができる。また、車椅
子が前後及び左右にそれぞれ対称状に構成されているか
ら前後の区別なく使用でき、乗り降りの際にも車椅子の
向きを気にする必要がない。
左右の走行車輪７ａ，７ｂ及び手摺枠８ａ，８ｂの中央
に所定の通路空間を配して設けられているために、ベッ
トＢ側から容易に馬乗り状態の乗車ができ、また、逆に
車椅子側からベットＢに移ることができる。また、車椅
子が前後及び左右にそれぞれ対称状に構成されているか
ら前後の区別なく使用でき、乗り降りの際にも車椅子の
向きを気にする必要がない。
【図１】全体の側面図
【図２】全体の平面図
【図３】作用説明用の側面図
１ フレーム １ａ 縦フレーム １ｂ 横フレーム ２，３ 転動輪 ６ 手扱ぎ駆動リング ７ 走行車輪 ８ 手摺枠 ９ サドル １０ ステップ Ｐ 走行車輪の接地点 Ｂ ベット
Claims (1)
- 【請求項１】 前後方向に延びる縦フレーム１ａと左
右方向に延びる横フレーム１ｂとからなる平面視が前後
及び左右にそれぞれ対称の十文字状に形成された高さの
低いフレーム１を設け、前記縦フレーム１ａの上部には
前後方向に延びる馬乗り状態に乗車する左右中間部のサ
ドル９を設け、このサドル９の左右両側に前後に通過自
在な空間部を配して前記サドル９の高さよりも高い部位
に設けられた手摺枠８ａ，８ｂと、この左右の手摺枠の
外側に設けられた手扱ぎ駆動リング６ａ，６ｂ付きの走
行車輪７ａ，７ｂとを設け、前記縦フレーム１ａの前後
に前記走行車輪の下端接地位置よりも少し高位に外周下
端が位置して側面視で前記走行車輪の接地点Ｐを支点に
シーソー状に上下作動自在な転動輪２，３を軸承し、前
記サドル９の左右両側に位置する横フレームにステップ
１０を設けてなる障害者用車椅子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3343842A JP2740991B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 障害者用車椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3343842A JP2740991B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 障害者用車椅子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05115510A JPH05115510A (ja) | 1993-05-14 |
| JP2740991B2 true JP2740991B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=18364662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3343842A Expired - Lifetime JP2740991B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 障害者用車椅子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2740991B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6950136B2 (ja) * | 2016-03-16 | 2021-10-13 | エムアイ技研株式会社 | 車椅子 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SE381563B (sv) * | 1973-03-19 | 1975-12-15 | Stiftelsen Teknisk Hjelp At Ha | Handdriven rullstol |
| JP2628091B2 (ja) * | 1989-10-24 | 1997-07-09 | 忠 井浦 | 障害者用移動車 |
-
1991
- 1991-10-25 JP JP3343842A patent/JP2740991B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05115510A (ja) | 1993-05-14 |
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