JP2739424B2 - 縦型弾球遊技機 - Google Patents

縦型弾球遊技機

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JP2739424B2
JP2739424B2 JP34676593A JP34676593A JP2739424B2 JP 2739424 B2 JP2739424 B2 JP 2739424B2 JP 34676593 A JP34676593 A JP 34676593A JP 34676593 A JP34676593 A JP 34676593A JP 2739424 B2 JP2739424 B2 JP 2739424B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦型弾球遊技機に関
し、更に詳しくは、縦向き状態で遊技に供されてゲーム
領域内にパチンコ球を打出してゲームを展開し得る型式
の遊技機にあって、その縦向き設置姿勢を調整し得るよ
うにした縦型弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来技術】この種の縦型弾球遊技機の代表例の一つで
あるパチンコ機では、周知のように専ら固定用の外郭保
持枠ともされる外枠が、複数本の枠杆部材を互いに枠組
み補強結合して所定縦長方形サイズの直角枠状に製作さ
れている一方、各種の遊技構成部材用の搭載セット枠と
もされる開閉用の前枠が、外枠の前側開口面に適した縦
長方形サイズに製作されて、この両枠が一般に正面左側
上下の開閉連結支持手段を利用して組付けられている。
そしてゲームホール内等での実施にあたっては、一般に
「島」とも呼ばれている設置枠台において、一定開口広さ
に区画成形された各々の枠内毎に、外枠が縦向きに収納
されて所定の後傾角度で固定化される一方、この外枠の
前面側に各種の遊技構成部材を装備セットした前枠が組
付けられて、内部の遊技盤を適正な傾倒状態の水平姿勢
に保持して遊技に供される。
【0003】なおパチンコ機の外枠の設置にあたって
は、設置枠台の台板部の全長に亘り設定された水平基準
縁に対して、各々の枠内に収納される外枠の下端前縁を
位置決め(基準合わせ)して台板部側に固定する一方、ひ
も等による水平補助線や傾き測定具等を利用して、外枠
の上端部を後方へ所定量(一般に長さ単位の何分何厘と
も呼ばれている所要長さ分)変位させて上板部側に固定
して、外枠全体を所要の後傾角度(例えば1〜1.5度
位)に設定保持して固定化している。ちなみに、外枠の
下枠杆部および上枠杆部は、多くの場合が釘止め固定と
されており、そして外枠の傾き設定が重視されるだけ
で、これに組付けられた前枠側全体の水平姿勢の確認や
調整等はなされていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでゲームホール
内等で実施されるパチンコ機は、前述のように設置枠台
に所要の後傾条件で設置されているものの、設置後の1
台毎を観ると、前枠側全体が正面から見て例えば左下り
または右下りのように傾いていることがあるが、これは
その殆どの場合が、外枠自体の変形に起因していること
が多い。すなわち、外枠は枠組み結合枠であるために、
各々の枠杆部や隅角部に外力や衝撃等を受けた場合に
は、当該の枠杆部の変位により菱形状に変形し易い傾向
があり、このような性状のために固定作業中の衝撃や振
動を受けて、設置枠台における当該の枠内との隙間分の
変形を呈したまま固定されていることがある。ちなみに
外枠の変形の有無については、固定作業段階において、
設置枠台の当該の枠内と外枠との隙間状況を目安として
一応の判断はできる。
【0005】従って図15に誇張略示するように、固定
された外枠Aが例えば左寄りの菱形状に変形されている
場合には、上下の開閉連結支持手段C,Cが同一垂直線
上に位置し得なくなるため、同手段C,Cを利用して外
枠Aに組付けられた前枠B側全体が、反支点側(図示右
側)を浮上げた状態のまま保持されてしまう。これに起
因して遊技盤Iは、前述した設定後傾角度でセットされ
ていようとも、図15に例示するような正面右上りの傾
きに変位されて、水平基準にして構成されたゲーム領域
(各々の入賞具、案内具、遊技釘等の配置を含む)を、適
正なゲーム姿勢に保持できなくなる。また図示しない
が、前枠Bの前側に装備された上の球受け皿が、遊技球
の送出し部側である右端部を右上りに変位した状態とさ
れる。この結果、このような状態で実施されるパチンコ
機では、設定されたゲーム内容に適した好適なパチンコ
ゲームが展開できず、また遊技者からの強い不満に対し
てもゲームホール側では直ちに善処することができない
等の大きな問題があった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した課題に鑑み、これを
好適に解決するべく提案されたものであって、ゲームホ
ール内等の設置枠台に縦向きで設置された外枠の不要な
傾きや変形を修正して、同外枠に組付けられた前枠全体
を適正なゲーム姿勢に保持し得るようにした縦型弾球遊
技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、ゲームホー
ル内等の設置枠台に対して所要の後傾角度で起立固定さ
れる縦長直角方形枠状の外枠と、遊技盤を含む各種の遊
技構成部材をセット装備した縦長方形状の前枠とを開閉
連結支持手段により組合わせて1台単位とされる縦型弾
球遊技機にあって、前記外枠における下枠部材の両側に
調整保持機構が配設され、この双方の機構について、下
枠部材の底板部の前後方向に形成された一定開口幅の支
持孔と、この支持孔の両側同方向に形成された帯歯状の
調整係止部と、支持孔を通して前記設置枠台における台
板部内にねじ込み支持される支軸兼用の止めネジと、こ
の止めネジに回動変向自在に支持されると共に締付けら
れて両列の調整係止部に対して噛合変位可能に固定化さ
れる調整盤と、支持孔内に嵌合当接して止めネジに対す
る調整盤の回動変向時に偏心カム状態で回動偏位して前
記下枠部材に変移力を作用する調整子とを備えて構成さ
れたことを特徴とする。
【0008】
【作用】ゲームホール内等での縦型弾球遊技機の実施に
あたり、設置枠台に対して縦向きにして所要の後傾角度
で不動化設置された外枠が、正面左寄りまたは右寄りに
変形している場合に、同外枠の下枠部材における調整機
構部を調整して下枠部材を正面左寄りまたは右寄りに修
正変位させて、外枠全体を本来の縦長方形枠に修復保持
すると共に、前枠との開閉連結支持部の位置適正化を図
る。これにより、この外枠に組付けられる前枠全体が適
正な水平姿勢に調整保持される。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る縦型弾球遊技機につき、
好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳
細に説明する。なお本実施例では、一般化されているパ
チンコ機を主にして示す。
【0010】本実施例のパチンコ機は、その基本的構成
の概要として図1に全体を略示するように、機体の外郭
保持枠をなす外枠Aの前側開口面に、各種の遊技構成部
材用の搭載セット枠をなす前枠Bが、正面左側の上下の
開閉連結支持手段C,Cを利用して開閉および着脱可能
に組付けられている。そしてこの前枠Bの前側各部に、
ガラス扉Eを組付けた窓枠D、上,下の球受け皿F,Gお
よび打球操作部H等が夫々装備され、また前枠Bの正面
内部に、各種の入賞器具28,28や案内部品29,29
等を含む所要のゲーム領域27を構成した遊技盤Iが着
脱交換可能に収容セットされている。なお、その余の遊
技構成部材は、図示程度に止めて説明を省略する。
【0011】このようなパチンコ機にあって、固定用機
枠ともされる外枠Aは、図に例示するように木材より成
形加工された上枠杆1および左右の側枠杆2,3と、合
成樹脂成形された下枠部材4とを互いに枠組み補強結合
して、平行度および直角度が維持された所定方形サイズ
の縦長直角枠に構成されている。そして下枠部材4につ
いては、図2,図5および図6に示すように、設置枠台
Jに対する直接の当接部となる底板部5と、この底板部
5の前縁に起立する前板部6と、同前板部6の上端縁に
位置する水平の台板部7とが、互いに側断面コの字状の
連接状態で一体に成形されて主枠部とされており、この
主枠部の左右両端に、前記側枠杆2,3の位置決め連結
部とされた連結凹部8,8と垂立状の連結板9,9が夫々
成形されている。
【0012】そして、この下枠部材4におけるその余の
構成として、前記主枠部5,6,7および左右の連結板
9,9は、その内側各部の補助用リブで連結強化されて
おり、また外枠Aの後傾設置を考慮して、底板部5の底
面が後側に向けて適宜勾配の斜面5aとされている(図
5,図6参照)。一方、台板部7の上面右側に前枠用の受
け座7aが成形されている一方、同台板部7の後縁側に
沿って前枠位置決め用の当接杆部10が成形されてい
る。なお下枠部材4では、当接杆部10に配設されたビ
ス孔10aを利用して球受け箱(図示しない)用の止め具
30が、必要に応じて取着し得るようになっている(図
2,図5参照)。
【0013】また開閉用機枠ともされる前枠Bは、その
全体が合成樹脂成形されたもので、図3に例示するよう
に、外枠Aの前側開口面に適合する縦長方形サイズとさ
れており、基本的には窓口12を開口した外郭枠体11
と、この外郭枠体11の裏側に位置する遊技盤用の収容
保持枠15とが、互いに前後2段連接枠状態で一体に成
形されている。そして、外郭枠体11の窓口12の周囲
に、前記窓枠Dや上の球受け皿Fが装備され、また同枠
体11の下盤部13に、前記下の球受け皿Gや打球操作
部H等が装備されるようになっている。一方、収容保持
枠15に開設されたセット口16には、前記遊技盤Iが
収容セットされて、同枠下部の遊技補助盤17に対して
同一起立面で水平に整合されるようになっている。なお
外郭枠体11裏側の各隅角部に、外枠Aの各枠部材の内
側に係合し得る係止片14が成形されており(図6参
照)、また下盤部13の下端面右部に前記受け座7aと
整合する支持座13aが成形されている。
【0014】そして、外枠Aと前枠Bとに係る前記上,
下の開閉連結支持手段C,Cについては、ともに基本的
な構成として、支軸および軸孔を利用した回動分離可能
形態とされており、双方の連結支点中心がパチンコ機の
左側縁前面を通る縦中心線上に整一されている。ちなみ
に、図1,図2および図3に例示するように、上部の手
段Cでは、外枠Aの左上隅角部に連結固定された補強連
結用の支持金具18の支軸19と、前枠Bの外郭枠体1
1の左上隅角部に膨出成形された軸受ボス部20の貫通
状の支持孔21とが嵌挿連結される。これに対して下部
の手段Cでは、外枠Aの下枠部材4の左端上部に膨出成
形された支持ボス22の支軸23と、前枠Bの外郭枠体
11の左下隅角部に膨出成形された軸受ボス部24の軸
孔25とが、図6に示す合成樹脂成形の軸受スリーブ2
6を介して互いに密に嵌挿連結される。なお同スリーブ
26のフランジ26aは、前枠Bを水平支持するための
スペーサ用の座とされる。
【0015】前述のように構成された本実施例のパチン
コ機において、遊技に供される縦向きの設置姿勢の調整
化保持をなすための手段として、外枠Aの下枠部材4の
両側に一組の調整保持機構K,Kが付設されている。こ
の機構Kは、ともに外枠Aの後傾(傾き)角度の調整設定
と、正面左右方向に変形修正とをなして固定化保持し得
る多能調整形態とされたものであって、その基本的な構
成として、図6,図7,図8および図9に示すように、下
枠部材4の底板部5の所要部位に前後方向に開口成形さ
れた長孔状の支持孔31と、この支持孔31の両側に沿
った平行位置に成形された帯歯状をなす2列1組の調整
係止部34,34と、該両列の係止部34,34に対して
相対移動および回動を含む変位自在に噛合されると共
に、止めネジ44の締付力で固定化される位置決め用の
調整盤37と、この調整盤37の変位操作に基いて下枠
部材4を正面左右方向へ移動調整し得る調整子42と、
底板部5の表面上において一方の調整係止部34の側縁
部に記された目盛43とが主体とされている。
【0016】そしてこの調整保持機構Kの構成を具体的
に見ると、支持孔31は、その周囲のリブ32を利用し
て底板部5の厚み分より適宜深くして一様な幅に成形さ
れて、その両側の孔内面33が調整子42に対する平滑
な当接面とされている。また両列の調整係止部34は、
ともに台部35の上面に複数の鋸状歯36を同一ピッチ
で平行に形成しており、これに合わせて目盛43は、中
央の「0」点位置を基準にして前後方向に各目盛点を等ピ
ッチで形成している。一方調整盤37は、十字状をなす
回動形式とされて、その中心に前記止めネジ44用の挿
通孔38を調整子42に亘って貫通しており、そして9
0度の間隔位置にある4つの突部39の下面に鋸状歯4
0を互いに直交する向きで形成していると共に、必要と
する突部39の外周に目盛43に対する印41を形成し
ている。また調整子42は、長孔31内に嵌合当接し得
る円形状とされて、調整盤37の下面中央部に挿通孔3
8の偏心位置に一体に成形されている(図7参照)。
【0017】なお前記調整盤37は、基本的には手で回
動操作し得る形態例としたが、上面中心部に角軸部や係
合凹部等を形成して工具で回動操作し得るものとしても
よい。また調整子42は、挿通孔38の中心基準に見て
偏心カム状とされており、図7に例示するように、調整
盤37の回動操作角度の90度位置毎の偏位量が、r1
<r2<r3に設定されて、偏位量差r3−r2(例えば2
〜3mm)が、外枠Aの変形修正量、つまり下枠部材4
の正面左右方向への移動調整量とされている。ちなみに
調整盤37の操作変向位置として、図9に示すように調
整子42の最大偏位量r3を支持孔31の長手方向に向
けた状態を「傾き調整用位置」とし、また図13に示すよ
うに最大偏位量r3を支持孔31の何れかの孔内面33
に当接させた状態を「変形修正用位置」とする。そして前
記止めネジ44は、調整盤37から設置枠台Jの台板部
48の所要深さ分に適する長さのタッピングビスが例と
され、挿通孔38の嵌挿軸部分がネジなしの直軸部であ
ることが望ましい。図中の符号45は、下枠部材4を釘
止めでも固定可能とするための釘用の孔を示す。
【0018】
【実施例の作用】前述のように構成された本実施例のパ
チンコ機では、在来機の場合と同様に、遊技盤Iを含む
各種の遊技構成部材D,E,F,G,H等を装備した前枠B
全体を外枠Aに組合わせることにより、1台単位にして
取扱うことができる。そしてゲームホール内等での実施
にあたっては、設置枠台Jにおける各枠内毎に外枠Aを
適正な縦向き姿勢に固定し、これに前枠B全体を組付け
ることにより、1台ずつが縦向き整列状態で設置されて
縦型弾球遊技機として遊技に供し得る。
【0019】そこで本実施例のパチンコ機の設置、主と
して外枠Aの傾き設定固定並びに変形修正固定について
説明する。
【0020】先ず、外枠Aの傾き設定固定例では、設置
枠台Jの各枠内50の縦向きに収納載置された外枠A
が、垂立基準に見て後方へ所要分傾倒変位されて固定さ
れる。すなわち図4,図5および図10に例示するよう
に、先ず外枠Aの基準出しとして、下枠部材4の下端前
縁P1を、設置枠台Jの台板部48に設定された基準縁
Pに水平に整合する。そして外枠Aが真正面に向けられ
た状態のもとで、双方の調整保持機構Kにおいて、調整
盤37を図9および図10に示す「傾き調整用位置」に向
けたまま、目盛43の基準位置(「0」点)に合わせて両列
の調整係止部34に噛合させ、止めネジ44を台板部4
8側にねじ込んで下枠部材4を固定する。これにより台
板部48上の外枠Aは、下枠部材4の底板部5の斜面5
aを利用して予じめ後傾変位された鉛直状態で位置決め
保持される。そうして、適宜測定用具(図示しない)を利
用して外枠Aの上端部側を後方へ正確に測定変位させた
もとで、上枠杆1を設置枠台Jの上板部49に釘46で
打止め固定する。これにより、外枠A全体が所要の傾き
角度に設定保持されて固定される。
【0021】また、遊技に供されているパチンコ機の傾
き変更にあたり、前述のように起立固定された外枠Aの
傾きを調整する場合には、上枠杆1側を釘止め保持した
まま、双方の機構Kにおける止めネジ44を少し緩めて
調整係止部34と調整盤37との噛合いを一旦解除させ
る。このもとで、図11に例示するように、止めネジ4
4に定置保持されている調整盤37の印41と目盛43
とを利用して、下枠部材4を台板部48の基準縁Pを基
準にして前後何れかの方向へ平行移動させた後、双方の
調整盤37を目盛43の同一点位置に合わせて調整係止
部34に噛合させたもとで、止めネジ44を再び強くね
じ込む。これにより、外枠A全体が所要とする新たな傾
き角度に変更設定されて強固に固定保持される。
【0022】ところでパチンコ機の実施にあたり、設置
枠台Jの各枠内50に所要の傾きで固定された外枠A
は、前述した位置決め固定作業における釘止め時等にお
いて、上枠杆1に不要な外力や衝撃等を受けたり、釘4
6が斜めから強引に打込まれた場合に、固定状態の下枠
部材4に対して上枠杆1が枠内50の隙間分を左方また
は右方に変位すると共に、左右の側枠杆2,3が斜状変
化することに起因して、全体的に正面左寄りまたは右寄
りの菱形状に変形したまま固定されていることがある。
従って図15に例示するように、左寄りに変形した外枠
Aに対して前枠B全体が、上下の開閉連結支持手段C,
Cを利用して組付けられた場合には、右上り状態に変化
して遊技盤Iがそのゲーム領域27を水平に維持し得な
くなる一方、図1に略示する上の球受け皿Fが、右上り
に変化して円滑な球送出しができなくなり、このために
好適なパチンコゲームを展開し得なくなる事態を招く。
【0023】そこで、このような外枠Aの変形状態に対
しては、前記双方の調整保持機構Kでの修正操作により
好適に解消されると共に、本来の適正な後傾姿勢に再保
持される。すなわち、外枠Aの上枠杆1が釘止め固定さ
れているもとで、図4および図10に示す「傾き調整用
位置」の状態にある双方の機構Kにおいて、止めネジ4
4を少し緩めて調整係止部34から解離させた調整盤3
7を、少し浮上げた状態で止めネジ44を支軸として所
定の修正方向(図10中時計方向)へ90度回動させて、
図12および図13に示す「変形修正用位置」に変向させ
て、当該の突部39の印41を目盛43の基準位置に合
わせて両列の調整係止部34に噛合させる。その後、前
記止めネジ44を再び強くねじ込む。
【0024】このような修正操作により、双方の支持孔
31内に嵌合位置する調整子42が、偏心カム作用とし
てその外周を孔内面33に当接したまま、台板部48に
ねじ込み保持されている止めネジ44を支点として回動
されて、最大偏位量r3側の外周部を支持孔31の横向
き(図示左向き)に変位させ、当該の孔内面33と共に非
固定状態(解放状態)にある下枠部材4を左方へ強く押付
ける。これにより下枠部材4が、双方の調整子42によ
る偏心カム作用を受けて、偏位量差r3−r2分を左方へ
強制的に押寄せられて上枠杆1と同一対向位置に変移さ
れる。この結果外枠A全体は、両方の側枠杆2,3を垂
立平行状態にした本来の縦長直角枠に戻され、そして前
記調整盤37の印41と目盛43との位置合わせに基く
所要の傾き角度に設定保持されたもとで強固に起立固定
される。従って、この外枠Aに前枠B全体を組付けて遊
技に供されるパチンコ機では、遊技盤Iおよび上の球受
け皿Fを本来の適正な姿勢に保持し得、このもとで好適
なパチンコゲームを展開することができる。
【0025】なお、前述のように修正された外枠Aは、
当該の枠内50の左端寄り位置に起立保持されることに
なる。また外枠Aが右寄りの菱形状に変形している場合
には、前述の調整盤37を図10中反時計方向へ90度
回動変向させた位置で、噛合させて止めネジ43で締付
ける。これにより下枠部材4の右方への変移修正に基い
て、外枠A全体が本来の縦長直角枠に戻されて枠内50
の右端寄り位置に起立保持される。
【0026】このように本実施例のパチンコ機では、実
施にあたり設置枠台J上に設置される外枠Aについて、
下枠部材4の両側に配設された調整保持機構Kを利用し
て、所定の傾き角度の調整固定と、変形を修正した調整
固定とをなし得る。それてこれら何れの調整固定にあっ
ても、双方の調整保持機構Kの噛合部、つまり下枠部材
4側に形成された調整係止部34と、設置枠台Jの台板
部48側に定着された止めネジ44で支持される調整盤
37との互いの鋸状歯36,40の噛合いを利用するの
で、下枠部材4の微調整を可能にし得ると共に微動を阻
止し得、外枠Aを強固に起立保持し得る。
【0027】
【変更例】本発明が対象とする縦型弾球遊技機にあっ
て、外枠Aの起立固定調整に係る技術については前述し
た実施例だけに制限されず、別例として図14に略示す
る形態の調整保持機構Kも好適に実施可能である。すな
わち同図のように、外枠Aの下枠部材4の底板部5の所
要位置にビス等を利用して定置セットされる合成樹脂成
形の調整セット盤51において、外周囲にリブ53を有
する長孔状の支持孔52と、この支持孔52の両側同方
向に沿って形成された鋸状歯55を有する帯歯状の調整
係止部54,54と、目盛62等が形成される。そし
て、この調整セット盤51に噛合変位可能に固定化され
る調整盤56において、図示八角形状の盤本体57の外
周90度間隔で位置する突部59および鋸状歯60と、
盤本体57中心の挿通孔58に偏心位置する楕円カム状
の調整子61等が形成された形態の機構Kである。なお
この機構例において、調整セット盤51の支持孔52の
両端側に、調整盤57の左右方向の位置決め用の係止歯
63を必要に応じて形成してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る縦型弾
球遊技機によれば、ゲームホール内等での縦型弾球遊技
機の実施にあたり、設置枠台に対して縦向きにして所要
の後傾角度で不動化設置された外枠が、正面左寄りまた
は右寄りに変形している場合に、同外枠の下枠部材にお
ける調整機構部を調整して下枠部材を正面左寄りまたは
右寄りに修正変位させて、外枠全体を本来の縦長方形枠
に修復保持すると共に、前枠との開閉連結支持部の位置
適正化を図ることができる。これにより、この外枠に組
付けられる前枠全体が適正な水平姿勢(ゲーム姿勢)に調
整保持され、遊技機に設定されたゲーム内容に適した好
適なゲームが展開できる。また、遊技者からの強い不満
に対して、ゲームホール側で直ちに善処することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るパチンコ機およびその
実施状態を略示する正面図である。
【図2】 パチンコ機の外枠を略示する正面図である。
【図3】 パチンコ機の前枠を略示する正面図である。
【図4】 設置枠台に対するパチンコ機の設置状態を略
示する側断面図である。
【図5】 外枠の起立固定状態の主要部を示す側断面図
である。
【図6】 外枠に設けられた一方の調整保持機構の要部
を主に分解して示す斜視図である。
【図7】 調整保持機構の要部を例示する説明図であ
る。
【図8】 調整保持機構の実施状態を示す断面図であ
る。
【図9】 調整保持機構の要部を例示する平面図であ
る。
【図10】 調整保持機構による外枠の傾き角度設定固
定の基準例を示す説明図である。
【図11】 調整保持機構による外枠の傾き角度設定固
定の変更調整例を示す説明図である。
【図12】 調整保持機構による外枠の変形修正固定例
を示す説明図である。
【図13】 調整保持機構による外枠の変形修正固定例
における調整状態を示す説明図である。
【図14】 調整保持機構の別例を分解して略示する説
明図である。
【図15】 縦型弾球遊技機の変形状態を略示する説明
図である。
【符号の説明】
4 下枠部材,5 底板部,31 支持孔,34 調整
係止部,37 調整盤 42 調整子,44 止めネジ,48 台板部,A 外
枠,B 前枠 C 開閉連結支持手段,D 窓枠,E ガラス扉,F
上の球受け皿 G 下の球受け皿,H 打球操作部,I 遊技盤,J
設置枠台 K 調整保持機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲームホール内等の設置枠台(J)に対し
    て所要の後傾角度で起立固定される縦長直角方形枠状の
    外枠(A)と、遊技盤(I)を含む各種の遊技構成部材(D,E,
    F,G,H)をセット装備した縦長方形状の前枠(B)とを開閉
    連結支持手段(C,C)により組合わせて1台単位とされる
    縦型弾球遊技機にあって、 前記外枠(A)における下枠部材(4)の両側に調整保持機構
    (K,K)が配設され、この双方の機構(K,K)について、下枠
    部材(4)の底板部(5)の前後方向に形成された一定開口幅
    の支持孔(31)と、この支持孔(31)の両側同方向に形成さ
    れた帯歯状の調整係止部(34)と、支持孔(31)を通して前
    記設置枠台(J)における台板部(48)内にねじ込み支持さ
    れる支軸兼用の止めネジ(44)と、この止めネジ(44)に回
    動変向自在に支持されると共に締付けられて両列の調整
    係止部(34)に対して噛合変位可能に固定化される調整盤
    (37)と、支持孔(31)内に嵌合当接して止めネジ(44)に対
    する調整盤(37)の回動変向時に偏心カム状態で回動偏位
    して前記下枠部材(4)に変移力を作用する調整子(42)と
    を備えて構成されたことを特徴とする縦型弾球遊技機。
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