JPH07194814A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

Info

Publication number
JPH07194814A
JPH07194814A JP30686794A JP30686794A JPH07194814A JP H07194814 A JPH07194814 A JP H07194814A JP 30686794 A JP30686794 A JP 30686794A JP 30686794 A JP30686794 A JP 30686794A JP H07194814 A JPH07194814 A JP H07194814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
outer frame
opening
support
front frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30686794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2565850B2 (ja
Inventor
Nobuaki Mizukai
伸明 水貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Newgin Co Ltd
Original Assignee
Newgin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Newgin Co Ltd filed Critical Newgin Co Ltd
Priority to JP6306867A priority Critical patent/JP2565850B2/ja
Publication of JPH07194814A publication Critical patent/JPH07194814A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2565850B2 publication Critical patent/JP2565850B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前枠を合成樹脂製として一体成形し、製作の
簡素化およびコスト低下を図る。 【構成】 外枠に対して前枠Bは、開閉連結支持手段に
より着脱および開閉可能に連結支持されると共に、施錠
装置により閉鎖保持される。前枠Bは合成樹脂製であ
り、一側縁の上端と下端に開閉連結支持手段を構成する
軸孔付きの掛合部45,56が一体に膨出成形される。
また下端面の反開閉支点側に水平支持用の支持座26が
一体に成形されると共に、上端面の開閉支点側には、外
枠に突設された押え片と整合し得る係止座が一体に凹設
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ遊技機に関
し、更に詳しくは、外郭保持枠用の外枠と、開閉搭載枠
用の前枠とを機体として備え、縦向き状態でパチンコ遊
技に供し得るパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来技術】この種の遊技機の代表例の一つであるパチ
ンコ機やアレンジボール機では、周知のように機体とし
て、専ら固定用の外郭保持枠ともされる外枠が、適正な
強度をもつ規格的外形サイズの縦長直角枠に製作されて
いる一方、各種の遊技構成部材用の開閉搭載枠ともされ
た前枠が適正な強度をもち、外枠の開口前面域に整合す
る外形サイズの縦長直角枠に製作されており、この両枠
が一般に、正面左側上下の開閉連結支持手段と、正面右
内側の施錠装置を利用して、開閉および着脱が可能に組
付けられて施錠保持される。そしてゲームホール内等で
の実施にあたっては、通常「島」とも呼ばれている設置枠
台の水平受け板上において、外枠が縦向きの所定の後傾
角度で固定されたもとで、この外枠の開口前面側に各種
の遊技構成部材を装備セットした前枠ユニットが組付け
られて、内部の遊技盤等を適正な傾倒状態の水平姿勢に
保持して遊技に供されるようになっている。
【0003】このようなパチンコ機等にあっては、少な
くともその遊技実施状態において、球の移動、落下、通
出等の正常化を確保することが最も重要な事項の一つと
されており、外枠に対して前枠が長く安定して好適に開
閉連結支持されているもとで、前枠ユニット全体が適正
な水平姿勢に保持されて、球に関係する各種の遊技構成
部材や遊技盤等が本来の設定位置に定置保持されている
ことが肝要となる。このためこれに適応する具体的な技
術として、開閉連結支持手段では、一般に「蝶番形態」の
ものとして、外枠の上下に固定された支軸付きの支持金
具と、前枠の上下に固定された軸孔付きの掛け金具とが
採用され、また水平支持手段では、両枠の載置対向面つ
まり外枠の下枠部材の上端面に固定された受け座具と、
前枠の下端面に固定された当接座具とが採用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述したよう
なパチンコ機等では、その機体の一つである前枠につい
て、例えば特開昭60−5182号,特開昭60−78
82号,特開昭61−193683号,実開平2−548
1号の各公報に開示されるように、在来の木製枠に代え
て合成樹脂成形製枠のものが提案されている。しかしこ
れら何れの先行技術に係る前枠にあっても、樹脂製であ
ることとは別に、開閉連結支持手段の一つである軸孔付
きの掛け金具、水平支持手段の一つである当接座具を別
個に成形して、前枠の各部に固定するタイプのものばか
りであった。言換えると、前枠が樹脂製であることの優
位性を活して、掛け金具に相応する軸孔付きの掛け部
(ボス部)、当接座具に相応する当接座部を、同材質を以
って一体に成形付加することの思想もなく、またそれを
具体化する技術もなかった。このためこのような前枠で
は、別個に製作した各部品を個々に固定しなければなら
ず、手間が掛かるうえコスト高にもなり、特に樹脂製前
枠を利用する遊技機の量産性を図ることができなくなる
不利な面があった。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前述した課題に鑑みて、こ
れを好適に解決するべく提案されたもので、外郭保持枠
用の外枠の開口前面側に組付けられる開閉搭載枠用の前
枠を合成樹脂成形製として、両枠の適正姿勢の組付け保
持を可能とするための必要な構造部分を各部に一体成形
し、前枠自体の製作の簡素化およびコスト低下を図ると
共に、この前枠を利用した遊技機の量産性の良化向上を
図り得るようにしたパチンコ遊技機を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明に係るパチンコ遊技
機は、外郭保持枠をなす縦長方形の外枠の開口前面側に
対して、各種の遊技用構成部材の搭載枠をなす縦長方形
の前枠が、開閉連結支持手段および施錠装置を利用して
起立状態で開閉可能に組付けられて施錠閉鎖保持される
パチンコ遊技機にあって、前記前枠は、外枠の開口面域
に整合される外形サイズに成形されて内側に窓口を開口
した枠体と、この枠体の裏側に成形されて遊技盤セット
用の収容嵌合口を開口すると共に遊技盤と整合される発
射盤部を有する収容保持枠とが、主要枠部分として前後
2段連設枠形態で一体に合成樹脂成形され、この前枠に
おける枠体において、一側縁の上端と下端に前記開閉連
結支持手段の軸受部をなす軸孔付きの掛合部を前向き一
体に膨出成形する一方、下端面の反開閉支点側に外枠の
下枠部材上端面の受け座と整合当接し得る水平支持用の
支持座を一体成形し、上端面の開閉支点側に外枠の上枠
部材の前縁に突設された浮上り防止用の押え片と整合し
得る係止座を凹設したことを特徴とする。
【0007】
【作用】外枠に対して前枠は、開閉連結支持手段により
着脱および開閉可能に連結支持されると共に、施錠装置
により閉鎖保持される。この前提において、前枠は合成
樹脂成形製とされ、その一側縁の上端部と下端部とに、
開閉連結支持手段を構成する軸孔付きの掛合部と、支持
座とが一体に成形されている。また、外枠に突設された
押え片と整合し得る係止座が前枠に一体的に凹設されて
いる。すなわち、両枠の適正姿勢の組付け保持を可能と
するための必要な構造部分が前枠の各部に一体成形さ
れ、前枠自体の製作の簡素化およびコスト低下が図られ
る。
【0008】
【実施例】次に本発明に係るパチンコ遊技機について、
好適な実施例を挙げて添付図面を参照して以下詳細に説
明する。
【0009】本実施例のパチンコ遊技機は、その全体が
図1および図2に略示されるように、機体の外郭保持枠
をなす縦長方形の外枠Aと、各種の遊技構成部材用の開
閉搭載枠をなす縦長方形の前枠Bとが、正面左側上下の
開閉連結支持手段C,Cにより連結支持されて、正面右
側内部の施錠装置37により閉鎖セットされる。そして
両枠A,Bの組付け状態において、双方の接合対向面域
の各部に配設された後述の係合支持手段D,Dおよび水
平支持手段Eにより保持される。
【0010】そこで本実施例のパチンコ遊技機の機体を
なす外枠および前枠、そして両枠の組付け保持に係る前
記各手段毎について説明する。
【0011】(外枠Aについて)この外枠Aでは、図1に
示すように、木材成形された上杆2および左右の側杆
3,3を連結して門形の木枠体1が形成され、この木枠
体1とは別に合成樹脂成形された下枠部材4が、両側杆
3,3の下端間に連結されて、全体が規格的外形サイズ
の縦長方形枠として強固に構成されている。下枠部材4
については、図3および図4に示すように、上杆2と水
平に対向される下杆(底板ともいう)5と、この下杆5前
縁に起立された前支持杆6とが、側断面L形の連接状態
で一体成形される一方、この両杆5,6の両端に亘り、
左右の側杆3,3に対する一対の連結板7,7が垂立状態
で一体成形されている。そして前支持杆6の水平上端面
の適宜部位に、前枠Bに対する水平支持手段Eの一部と
して、上面水平な受け座8が形成される一方(図3,図6
参照)、同杆6の上端面および両連結板7,7間に亘り、
前枠Bの下部裏面に対する当接杆部9が形成されてい
る。また下杆5の両側部には、角度設定用固定機構M,
Mが配設されている。
【0012】なおゲームホール内の設置枠台Fに対して
遊技機が所要傾斜角度による適正姿勢で設置されること
を前提として、下杆5の底面は後側に向けて適宜勾配面
とされている。また下杆5、前支持杆6、左右の連結板
7,7および当接杆部9は、夫々の各部位において補強
用のリブで連結強化されている。一方、前支持杆6の前
面上縁に同杆の長手方向に沿って、突条10が水平に形
成されている。この突条10は、遊技機の実施状態にお
いて図6に示すように、前記設置枠台Fの下受け板71
上に球受け箱20が載置された場合、同箱外周の縁部2
0aと線接触で当接して、箱20による支持杆6前面の
汚れ、つまり縁部20aとの摺り跡を回避し得る効果が
ある。
【0013】前記角度設定用固定機構M,Mは、外枠A
を所定の傾き角度に固定するためのもので、図5、図6
および図12に示されるように、下杆5の前後方向に形
成された長孔11と、この長孔11の両側に沿った平行
位置に形成されて鋸状の歯13,13を有する略ラック
状の一組の係止歯帯12,12と、この両列の係止歯帯
12,12に対して鋸状の歯15を介して変位自在に噛
合固定される位置決め用の固定盤14と、この固定盤1
4中央部の孔16から長孔11内に挿入されて設置枠台
Fの下受け板71中に垂直状にねじ込まれる止めねじ1
7とを有する。そしてこれに付加される傾き角度表示手
段として、固定盤14の一側面中央に位置基準用の指針
18が形成されると共に、一方の係止歯帯12側の上面
に目盛19が形成されている。
【0014】なお双方の固定機構M,Mにおいて、両列
の係止歯帯12および固定盤14の各歯13,15のピ
ッチは、互いに同一とされ、これに合わせて目盛19は
中央の「0」点を基準にして前後方向に各点が等ピッチで
形成され、各点に数字「1〜5」が付されるとする。
【0015】(前枠Bについて)前記前枠Bは、その全体
が合成樹脂成形されたもので、図8および図9に示すよ
うに、基本的には外枠Aの前面開口域、すなわち木枠体
1の前周面および下枠部材4の前支持杆6の上面に亘る
開口面域に適合する規格的外形サイズの縦長方形枠とさ
れている。そして主体となる枠について、内周に縦長方
形の窓口22が開口された枠体21と、この窓口22の
裏側に位置されて遊技盤セット用の収容嵌合口24が開
口されると共に、遊技盤と同一垂直面で整合される発射
盤部25等が形成された収容保持枠23とが、前後2段
連設枠状態で一体成形されている。
【0016】なお枠体21の前面および後面の各部分
に、各種の遊技用構成部材に係る夫々の設置部や開口部
等が形成されると共に、正面右寄り側の下端面に外枠A
に対する水平支持手段Eの一部として、下枠部材4の受
け座8と水平に当接し得る下面水平な支持座26が形成
されている(図3,図6参照)。また収容保持枠23の裏
面や収容嵌合口24の内周隅部、そして発射盤部25の
前面に、各遊技用構成部材に係る夫々の設置部が形成さ
れる一方、各部に開口部(通路を含む)が形成されてい
る。
【0017】ちなみに、この前枠Bに搭載される遊技用
構成部材について付記すると、図1および図2に略示さ
れるように、枠体21側には窓枠27やガラス扉28お
よび上下の球受け皿29,30や打球発射装置31等が
装着される。また収容保持枠23側には各種入賞装置3
3や集合カバー34を有する遊技盤32と、機構セット
盤35および電気制御回路基盤36等がセットされてい
る。また施錠装置37については、前面から合鍵等によ
り開錠し得る錠機構体38が枠体23の右内側に設置さ
れ、この錠機構体38における上下の掛け金具39,3
9に対する施錠受け金具40,40が、外枠Aの右側杆
3内側の上下に固定配置されている。
【0018】(開閉連結支持手段C,Cについて)開閉連
結支持手段C,Cは、外枠Aと前枠Bの正面左側の上端
部と下端部とに夫々配設されて、互いの連結支点中心が
遊技機の左側端前面を通る同一縦中心線上に整合されて
いる。すなわち先ず上の手段Cでは、図10および図1
1に示されるように、外枠Aの左上隅角部、つまり木枠
体1の上杆2と左側杆3との連結隅角部の外側に連結固
定された略L形の補強用連結金具(一般に蝶番受金具と
も言う)41と、前枠Bの枠体21の左上隅角部の前面
に膨出形成された軸受ボス状の掛合部45とが主体とさ
れる。そして連結金具41の垂直片部から前方へ延出さ
れた支持座片42上に垂立固定された支軸43と、掛合
部45内に形成された支持孔46と、支軸43外周に密
に嵌挿されて支持孔46内に密に嵌着される合成樹脂成
形の軸受スリーブ47とにより、金具41および掛合部
45同志が互いに着脱および回動(開閉)が可能に連結支
持される。
【0019】なお枠体21の左側面上部には、連結金具
41の支持座片42に対する逃し部49が凹設され、ま
た枠体21の上面左部には、連結金具41の前縁に形成
された押え片44に対する係止座48が凹設されている
(図11参照)。そして掛合部45は、枠体21の上面に
整一されており、その支持孔46がスリーブ47を若干
のテーパを利用して密嵌し得る段差孔部と上面まで縦貫
された孔部を有する。但し、スリーブ47が省略される
場合には、支持孔46が直通孔とされて、支軸43と嵌
挿連結されるものとする。
【0020】これに対して下の手段Cでは、図10およ
び図12に示されるように、外枠Aにおける下枠部材4
の前支持杆6の左側上端部に前向き一体に膨出形成され
たボス状の支持部51と、前枠Bの枠体21の左下隅角
部に前向き一体に膨出形成された軸受ボス状の掛合部5
6とが主体とされている。そして支持部51の軸支孔5
2内に下半分を密に嵌挿して垂立固定された支軸54
と、掛合部56内に形成された支持孔57と、支軸54
の上半分外周に密に嵌挿されて支持孔57内に若干のテ
ーパを利用して密に嵌着される合成樹脂成形の軸受スリ
ーブ58とにより、両部51,56同志が互いに着脱お
よび回動(開閉)が可能に連結支持される。
【0021】そして支持部51では、その上面が前支持
杆6の上端面と同一水平に整合され、軸支孔52が上面
に座孔53を有する有底孔とされている。また支軸54
は、その中央部に形成されたフランジ55が座孔53に
嵌合してその上面を支持部51の上面に整一したもと
で、嵌挿垂立されている。一方掛合部56は、その下面
が枠体21の下端面と同一水平に整合され、支持孔57
が有底孔とされている。また軸受スリーブ58は、支軸
54の上軸部に被嵌し得る円筒キャップ形とされ、その
下端外周に支軸54のフランジ55の上面に夫々当接し
得るスペーサ用の位置決め座59が形成されている。ち
なみにこの位置決め座59の厚みtは、外枠Aの受け座
8および前枠Bの支持座26の上下重合厚み分hと同等
にされ、これにより外枠Aの下枠部材4に対して前枠B
が水平に載置支持されるようになっている。
【0022】そして上下双方の手段C,Cにおいて、外
枠Aに対する前枠Bの組付け簡易化を図る前提におい
て、上の支軸43が下の支軸54の上半分より適宜長く
されている。また各々のスリーブ47,58は、適度の
弾性を有するものにして予め当該の掛合部45,56内
に交換可能に嵌着されている例とする。
【0023】(係合支持手段D,Dについて)前記係合支
持手段D,Dは、外枠Aおよび前枠Bの組付けセット保
持状態において、前述の開閉連結支持手段C,Cに対す
る前枠全体の総荷重の軽減化を図るためのもので、外枠
Aの左右内側面を係合受け面とした場合の前提におい
て、全体的には図9に略示されるように、前枠Bにおけ
る枠体21の裏面各部に計4個の係合支片61,61が
形成配置されて後方に突出されている。
【0024】すなわち正面左上の手段Dでは、図11に
例示されるように、枠体21の裏面上部に突設された係
合支片61が左側杆3の内側面3aに係合可能とされ、
また左下の手段Dでは、図12等に例示されるように、
枠体21の裏面下部に突設された係合支片61が下枠部
材4の左連結板7の内側面7aに係合可能とされる。一
方正面右上の手段Dでは、図13に例示されるように、
枠体21の裏面上部に突設された係合支片61が右側杆
3の内側面3aに係合可能とされ、また正面右下の手段
Dでは、図14等に例示されるように、枠体21の裏面
下部に突設された係合支片61が下枠部材4の右連結板
7の内側面7aに係合可能とされる。
【0025】なお遊技機全体の縦向き姿勢にあっては、
左側上下の各手段D,Dでは、夫々係合支片61,61の
左側端が当該の内側面3a,7aに係合した状態にあ
る。一方右側上下の各手段D,Dでは、前枠Bの開閉半
径による円弧軌跡に対して左右水平方向に極微少な変位
差が生ずるものの、夫々の係合支片61,61の右側端
が当該の内側面3a,7aに当接または接触した状態に
ある。但し右側の各係合支片61,61の右側端が開閉
半径の円弧軌跡線に沿って形成されている場合には、当
該の内側面3a,7aに係合される。
【0026】(水平支持手段Eについて)この水平支持手
段Eは、外枠Aに対する前枠Bの組付け水平姿勢を保持
するためのもので、図3,図6,図8,図9に例示するよ
うに、外枠Aの下枠部材4の前支持杆6上端面の反開閉
支点側部位に一体成形された上面水平の受け座8と、前
枠Bの枠体21下端面の開閉支点側部位に一体成形され
た下面水平の支持座26とを有し、そしてこの上,下の
両座8,26の整合厚み分hが、前述した如く、前記下
の開閉連結支持手段Cにおける軸受スリーブ58の位置
決め座59の厚みtと同等にされている。これにより、
外枠Aに対する前枠Bが、長く安定して好適に開閉連結
支持されているもとで、適正な水平姿勢に静止保持され
る。
【0027】
【実施例の作用】前述した本実施例のパチンコ遊技機に
おいて、先ず機体をなす双方の枠A,Bの組付け態様例
について説明する。すなわち床面上等に縦向き姿勢で静
止保持された外枠Aに対して、前枠Bを開放した向きで
少し高い位置に保持する。そして上の開閉連結支持手段
Cでは、支軸43に対して上方から掛合部45の軸受ス
リーブ47を仮り嵌めして位置決めし、このもとで下の
開閉連結支持手段Cでは支軸54に対して上方から掛合
部56の軸受スリーブ58を合わせる。この状態で前枠
Bを下げることにより、上下の各手段C,Cにおける支
軸43,54に各スリーブ47,58が密に嵌挿されて、
外枠Aに対して前枠Bが適宜芯出しされた状態で連結支
持される。なおこの組付けは、上の支軸43が下の支軸
54より適宜長いことにより容易に行ない得る。
【0028】次に前枠Bを上下の支軸43,54を開閉
(回動)中心として外枠Aに向けて閉じ込み、前枠Bの反
支点部側の下端面が外枠Aの下枠部材4の水平上端面に
位置した以後において前枠Bを適宜強く押込む。これに
より、施錠装置37における上下の掛け金具39,39
が自己の変形を伴ない、外枠Aの当該施錠受け金具4
0,40に係合して外枠Aに前枠Bが閉鎖状態で施錠保
持される。
【0029】これにより両枠A,Bの組付け状態にあっ
て、下の手段Cにおける軸受スリーブ58の位置決め座
59下面が、支持部51の水平上端面(図示では支軸5
4のフランジ55上面)に当接し、また水平支持手段E
における前枠Bの支持座26が下枠部材4の受け座8に
当接する一方、前枠Bの下端内側が当接杆部9に位置決
めされる。従って前枠B全体が、下枠部材4の前支持杆
6に対して適宜浮上状態で適正な水平姿勢に安定支持さ
れる。更には上の手段Cの連結金具41の押え片44
が、前枠B上端面の係止座48上面に圧接または接触し
て、前枠Bの上方への変動を好適に阻止している。
【0030】一方両枠A,Bの組付け状態において、各
部の係合支持手段D,Dにおいて、左側上下の各係合支
片61,61が外枠A左側の各内側面3a,7aに係合さ
れ、右側上下の各係合支片61,61が、外枠A右側の
各内側面3a,7aに接触または当接されている。これ
により、外枠Aに対する前枠B全体の左右方向へのガタ
付きが良好に制止される。このためパチンコ遊技機につ
いて、例えば製造工場内での保管時(ストック時)や車両
運送時、更にはゲームホール内や各部所への搬入移送時
等において、機自体が横向き(横倒し)状態で段積みされ
たり取扱われる場合、外枠Aが前枠B側全体を好適に支
持する。
【0031】すなわち横向き状態では、外枠Aに対して
前枠B側全体が下がろうとし、これに伴ない総荷重が常
に下向きに作用することになる。このような状態にあっ
て、開閉連結支持手段C,Cが下側または上側とされた
横向き状態では、下側左右に変位されることになる当該
側の係合支持手段D,Dの係合支片61,61が、外枠A
の下側に変位された内側面3a,7aに対して夫々係合
されることになる。このため何れの横向き時にあっても
前枠B全体の総荷重が、外枠Aの左右何れかの側杆3,
3と下枠部材4の左右何れかの連結板7,7に直接的に
作用することになる。また機自体が横向きから縦向きに
起こされる際、外枠Aの下枠部材4の左下または右下の
隅角部が一旦床面上に当てられることがあっても、夫々
の係合支持手段D,Dが係合状態を呈していることによ
り、前枠B側の総荷重が外枠Aの各部に作用することに
なる。
【0032】従って前述した各部の係合支持手段D,D
による係合支持作用の結果において、外枠Aが前枠総荷
重の大部分を直接受け持つことになり、これに対して開
閉連結支持手段C,Cでは、前枠総荷重が大幅に軽減さ
れた小外力を受ける程度とされ、剪断方向への大外力作
用が未然に回避される。これにより前記手段C,Cにお
ける支軸43,54の変形や緩み、また支持部51およ
び掛合部45,56の変形や亀裂破損、更には施錠装置
37の掛け金具39,39の変形等が解消される。
【0033】そして前述のように、組付け保持される外
枠Aおよび前枠Bを機体とするパチンコ遊技機は、その
実施においてゲームホール内の設置枠台Fに縦向きに設
置されて縦型弾球遊技機として遊技に供される。この実
施状態において、外枠Aに対して前枠B全体が適正かつ
安定に連結支持されたもとで、ガタ付き等を生ずること
なく円滑に開閉し得ると共に、適正な水平姿勢に維持さ
れたまま閉鎖セット保持される。
【0034】ここで遊技機の設置について付記する。す
なわち当該設置枠台Fの各面側(一般に「列」ともいう)毎
において、各台の遊技機では、所要の傾き角度で固定さ
れた外枠Aに前枠B側全体を組付けて遊技盤32を後方
へ適宜傾けた状態が正常で適正姿勢とされている。そし
て遊技機全体の傾きについては、垂直状態を基準に観て
下端前縁に対して上端側を後方へどれだけ変位させるか
に基いて設定している。ちなみに前記変位量について、
「何分何厘」とも称されている。
【0035】このような背景にあって、本実施例のパチ
ンコ遊技機では、設置枠台Fに対して外枠Aを次のよう
に傾き固定することができる。すなわち図6に部分的に
例示するように、設置枠台Fに載置した外枠Aの位置合
わせとして、下端縁の整合位置(下枠部材4の下端前縁
とする)P1を下受け板71の基準位置Pに整合する一
方、図示しないが上端の整合位置(上杆2の前端縁とす
る)を上板72の基準位置に対して後方へ適宜変位させ
て、角度測定器(図示しない)により枠全体の傾き角度を
設定する。このもとで外枠Aの上杆2を、上板72に釘
止め固定する。
【0036】次に、外枠Aの下整合位置P1と下受け板
71の基準位置Pとを、誤差の修正をして整一保持した
もとで、下枠部材4を双方の角度設定用固定機構M,M
により下受け板71上に固定する。すなわち図5および
図6に示すように、夫々の固定盤14について、指針1
8を目盛19の例えば「0」点位置に基準合わせして、両
列の係止歯帯12,12に対し互いの歯13,15を介し
て位置決め噛合させる。そして止めねじ17を固定盤1
4の孔16から長孔11に挿入して下受け板71に深く
ねじ込み、固定盤14を上から強く締付けて下杆5を直
接押圧固定する。これにより外枠Aが傾き固定され、こ
れに前枠B側が組付けられることにより、遊技機全体が
所要の傾き角度で設置される。
【0037】そして前述のように設置された遊技機を別
の角度に変更調整する場合には、先ず止めねじ17を少
し緩めて係止歯帯12と固定盤14との噛合を一旦解除
させ、外枠Aの下枠部材4を前後何れかの方向へ変動さ
せる。これにより図7(a),(b)に例示されるように、
設置枠台Fの下受け板71にねじ込み固定されたままの
止めねじ17に対して、下枠部材4が長孔11を介して
相対的に移動される。この移動調整については、固定盤
14の指針18に対する目盛19の変位を見ながら行な
い、「0」点基準から数値「1〜5」の何れかの点に変更整
合させる。これにより、外枠Aの傾き角度が決定され
る。
【0038】前記外枠Aの角度設定後には、止めねじ1
7を再び強くねじ込むことにより、固定盤14が両列の
係止歯帯12に対して相対的変位部分で再び噛合固定さ
れる。これにより固定盤14に対する下枠部材4の微動
が阻止されて、外枠Aが強固に傾き固定される。この結
果遊技機全体、そして外枠Aに組付けられた前枠B側の
遊技盤32の角度が変更される。なおこの角度変更作業
については、前枠B側全体を一旦組外した状態、または
開放保持した状態、あるいは当該設置枠台Fの反対側列
における遊技機の前枠側全体を開放保持した状態の何れ
の態様でも行なうことが可能である。
【0039】なお本発明が対象とするパチンコ遊技機の
組付け係合保持に係る技術については、前述した実施例
以外の他例も好適に推奨される。すなわち両枠A,Bの
反開閉支点側の係合保持を前提とした嵌め合い係合例に
おいて、(1) 図15に例示されるように、外枠Aの右
側杆3の内側前縁に固定された受け金具75と、前枠B
の右側裏面から突設された係合支片61とによる係合支
持手段D、(2) 図16に例示されるように、外枠Aの
下枠部材4の右連結板7内側に一体成形された受け具7
6と、前枠Bの下部裏面から突設された係合支片61と
による係合支持手段D、(3) 図17に例示されるよう
に、外枠Aの右側杆3の下部内側に固定された受け金具
75と、前枠Bの下部裏面から突設された係合支片61
とによる係合支持手段D、(4) 図18に例示されるよ
うに、外枠Aの上杆2右部の内面前縁に固定された受け
金具75と、前枠Bの上縁裏面から突設された係止支片
61とによる係合支持手段D、(5) 図19に例示され
るように、水平支持手段Eにおける外枠Aの下枠部材4
の受け座8上に形成された突条77と、前枠Bの支持座
26に凹刻された係合溝78とによる係合支持手段D、
等であり、これら何れの係合支持手段においても、受け
側と係合側とが互いに嵌挿したもとで、遊技機の縦向き
正面に対する左右に係合および当接することが可能であ
る。このため、開閉支点側の係合支持手段については省
略することもできる。
【0040】
【発明の効果】前記した実施例から理解できるように、
本発明のパチンコ遊技機では、外郭保持枠をなす外枠と
遊技用構成部材が搭載される前枠とが、開閉連結支持手
段により着脱および開閉可能に連結支持されると共に施
錠装置により閉鎖保持される前堤において、該前枠は、
その全体が合成樹脂成形されている。そして、開閉連結
支持手段を構成する軸孔付きの掛合部や支持座、および
外枠の押え片に対する係合座が一体的に成形される。す
なわち、外枠に対して前枠を適正姿勢で組付け保持する
ための必要な構造部分を各部に一体成形することがで
き、前枠自体の製作の簡素化およびコスト低下を図るこ
とができる。また、この前枠を利用した遊技機の量産性
の良化向上を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の概要を分解状態で示す斜視図
である。
【図2】パチンコ遊技機の実施態様を示す正面図であ
る。
【図3】機体の下部を部分的に示す正面図である。
【図4】外枠の下部を一部省略して示す平面図である。
【図5】外枠における角度設定用固定機構を示す平面図
である。
【図6】外枠の傾き固定状態を示す側断面図である。
【図7】同上機構による外枠の傾き角度の変更例を例示
する説明図である。
【図8】前枠全体を示す正面図である。
【図9】前枠全体を示す背面図である。
【図10】外枠および前枠の上下の開閉連結支持手段の
連結状態を部分的に破断して示す正面図である。
【図11】左上の開閉連結支持手段および係合支持手段
を分解状態で示す斜視図である。
【図12】左下の開閉連結支持手段および係合支持手段
を分解状態で示す斜視図である。
【図13】右上の係合支持手段を分解状態で示す斜視図
である。
【図14】右下の係合支持手段を分解状態で示す斜視図
である。
【図15】右上の別例係合支持手段を示す斜視図であ
る。
【図16】右下の別例係合支持手段を分解状態で示す斜
視図である。
【図17】右下の別例係合支持手段を分解状態で示す斜
視図である。
【図18】右上の別例係合支持手段を分解状態で示す斜
視図である。
【図19】右下の別例係合支持手段を分解状態で示す斜
視図である。
【符号の説明】
2 上枠部材 4 下枠部材 8 受け座 21 枠体 22 窓口 23 収容保持枠 24 収容嵌合口 25 発射盤部 26 支持座 32 遊技盤 37 施錠装置 44 押え片 45,56 掛合部 46,57 軸孔 A 外枠 B 前枠 C 開閉連結支持手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外郭保持枠をなす縦長方形の外枠(A)の
    開口前面側に対して、各種の遊技用構成部材の搭載枠を
    なす縦長方形の前枠(B)が、開閉連結支持手段(C)および
    施錠装置(37)を利用して起立状態で開閉可能に組付けら
    れて施錠閉鎖保持されるパチンコ遊技機にあって、 前記前枠(B)は、外枠(A)の開口面域に整合される外形サ
    イズに成形されて内側に窓口(22)を開口した枠体(21)
    と、この枠体(21)の裏側に成形されて遊技盤セット用の
    収容嵌合口(24)を開口すると共に遊技盤(32)と整合され
    る発射盤部(25)を有する収容保持枠(23)とが、主要枠部
    分として前後2段連設枠形態で一体に合成樹脂成形さ
    れ、 この前枠(B)における枠体(21)において、一側縁の上端
    と下端に前記開閉連結支持手段(C)の軸受部をなす軸孔
    (46,57)付きの掛合部(45,56)を前向き一体に膨出成形す
    る一方、下端面の反開閉支点側に外枠(A)の下枠部材(4)
    上端面の受け座(8)と整合当接し得る水平支持用の支持
    座(26)を一体成形し、上端面の開閉支点側に外枠(A)の
    上枠部材(2)の前縁に突設された浮上り防止用の押え片
    (44)と整合し得る係止座(48)を凹設したことを特徴とす
    るパチンコ遊技機。
JP6306867A 1994-11-15 1994-11-15 パチンコ遊技機 Expired - Lifetime JP2565850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6306867A JP2565850B2 (ja) 1994-11-15 1994-11-15 パチンコ遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6306867A JP2565850B2 (ja) 1994-11-15 1994-11-15 パチンコ遊技機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14245491A Division JPH07114848B2 (ja) 1991-05-17 1991-05-17 パチンコ遊技機の機体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07194814A true JPH07194814A (ja) 1995-08-01
JP2565850B2 JP2565850B2 (ja) 1996-12-18

Family

ID=17962213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6306867A Expired - Lifetime JP2565850B2 (ja) 1994-11-15 1994-11-15 パチンコ遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2565850B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005237439A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005331892A (ja) 2004-05-21 2005-12-02 Yamaha Corp 演奏装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005237439A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Toyomaru Industry Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2565850B2 (ja) 1996-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2565850B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2565851B2 (ja) パチンコ遊技機における機体の開閉連結支持構造
JP2551922B2 (ja) パチンコ遊技機用の外枠
JPH1176549A (ja) 弾球遊技機
JP2571502B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2599107B2 (ja) 縦型遊技機の機体
JPH0518573U (ja) 遊技機
JPH07114849B2 (ja) パチンコ遊技機における機体
JPH07114848B2 (ja) パチンコ遊技機の機体
JP2549036B2 (ja) 縦型遊技機
JP2551880B2 (ja) パチンコ遊技機
JPH0757262B2 (ja) 遊技機
JP2562796B2 (ja) 縦型遊技機用の機体
JP2584367B2 (ja) 縦型遊技機
JPH1176552A (ja) 弾球遊技機
JP2579899B2 (ja) パチンコ遊技機
JP4275026B2 (ja) 縦型遊技機
JPH0746300Y2 (ja) 遊技機の外枠
JP4275025B2 (ja) 縦型遊技機
JP3777563B2 (ja) 縦型遊技機の連結支持装置
JP4330314B2 (ja) 遊技機のガラス保持機構
JP2004329455A (ja) 縦型遊技機の枠構造
JPH09103570A (ja) パチンコ遊技機
JPH0746301Y2 (ja) 遊技機における外枠の設置角度調整装置
JPH0898938A (ja) 遊技機の窓構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 15