JP2004329455A - 縦型遊技機の枠構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要とされる枠強度を維持しつつ部品点数や組み付け工数等を低減して製作コストを抑制し得る枠構造を提供する。
【解決手段】上下および左右の枠板を外郭方形状に枠組みした外枠10と、この外枠10に開閉連結支持機構を介して開閉および着脱が可能に連結支持された前枠とを有する縦型遊技機において、下側の枠板14は底板15とこの底板の上面前縁に沿って左右の枠板の間を繋いで張り渡された幕板16とを有し、開閉連結支持機構は、外枠側のヒンジ金具と前枠側のヒンジ金具とからなり、外枠側の下部ヒンジ金具2aは、開閉連結機構が設けられた側方の枠板12と底板15と幕板16との3つの枠部材を連結して固定するように枠構造を構成する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下および左右の枠板を外郭方形状に枠組みして構成された外枠と、この外枠の前側開口面域に合わせた方形状に構成されて外枠に対して一側縁上下の開閉連結支持機構を介して開閉および着脱が可能に連結支持された前枠と、前枠の所要設定位置に装備された遊技構成部材とを有する縦型遊技機の枠構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような外枠と前枠と遊技構成部材とを有した縦型遊技機として、パチンコ機やアレンジボール機、雀球機などが知られている。この種の遊技機の代表例とされるパチンコ機では、外郭方形状に構成された固定保持用の外枠と、この外枠の前側開口面域に合わせた方形状に構成された開閉搭載用の前枠とが、互いの一側縁に設けられた開閉連結支持機構を介して開閉可能に連結され、他側縁に設けられた施錠装置を利用して常には外枠の前面を覆う閉鎖姿勢に保持される。前枠には所要のゲージ設定で遊技領域が形成された遊技盤、遊技盤の前面を覆うガラス扉、遊技球を貯留する上下の球皿、球皿に貯留された遊技球を遊技盤に向けて発射する遊技球発射装置、球貯留タンクや球払出装置等を備えた裏セット盤、パチンコ機の作動を制御する各種制御基板や中継基板など、各種の遊技構成部材が各々の設定位置に装備されている。
【0003】
ここで、上記のように遊技構成部材が装備されて前枠と遊技構成部材とが一つにまとめられた前枠全体(以下、「前枠構造体」という)はかなりの重量物体とされる。このため、パチンコ機では通常の形態として、重量のある前枠構造体と比較的軽量な外枠とが別に取り扱われるようになっており、このような前枠構造体が外枠に対して片持ち支持形態で連結されて開閉できるようになっている。ちなみに外枠は、木材や硬質樹脂材により形成された上下および左右の枠板を枠組み連結して構成され、このうち下側の枠板は、上枠板と平行に左右に延びる底板と、この底板の上面前縁に沿って左右の枠板の間を繋いで張り渡された幕板とを有して構成されている。上枠板と左右の枠板、底板と左右の枠板は、それぞれ各隅角部に設けられたL字状の補強金具で連結固定され補強されている。また開閉連結支持機構は、外枠と前枠の互いの一側縁(例えば正面左側の側縁)上下に固定された外枠側および前枠側ヒンジ金具の軸ピンと軸孔との嵌合いヒンジ機構が一般に多用されている。
【0004】
ところで、パチンコ機では本来の縦向き遊技提供状態において、重量物である前枠構造体が裏セット盤内に貯留・収容される多数個の遊技球を合わせて相当な重量となっている。このような実状にあって、外枠に対して左側縁上下のヒンジ機構で片持ち連結支持されている前枠は、ヒンジ機構の軸ピンと軸孔との嵌合差(径差)やヒンジ金具の撓みに起因して反支点側(正面右側)が下傾してしまい、水平姿勢・位置を保持できなくなる。この結果、前枠および収容枠の所定設計基準位置に装備されている遊技構成部材が傾き変位することになり、それぞれの球通流路の勾配変化による球流れ不良を招くことの他、特に遊技盤では遊技領域のゲージ設定条件が失われて本来の設計意図に基づく安定したゲームが展開維持し得なくなってしまう。それだけに前枠構造体を適正な姿勢・位置に保持することが重要であり、またその支持技術手段が不可欠とされている。
【0005】
そこで、従来のパチンコ機に実施されている一般的な枠構造では、外枠を遊技施設の遊技島に設置する際に外枠を適正な姿勢・位置に調整して固定し、このように姿勢調整された外枠に前枠構造体を連結させて閉止したときに、前枠構造体が適正な姿勢・位置に支持されるように構成されている。具体的には、外枠と前枠の互いの下部整合部位、すなわち、外枠の前側開口面域下端に位置する耐久強度の高い幕板の上端面において左右方向の傾きが水平になるように水平調整を行い、さらに外枠の前後方向の傾きが所定の後傾角度(一般に1度以内の後傾角度とされる)になるように傾斜調整を行って、外枠を適正な姿勢・位置に調整したうえで遊技島に釘打ち固定する。
【0006】
一方、ヒンジ機構と反対側にあたる右側の下部整合部分には、ヒンジ機構の連結支持高さ位置を基準とする係合支持部が設けられ、左側のヒンジ機構と右側の係合支持部とで前枠を支持することで、前枠を閉鎖した遊技提供時に前枠構造体が適正な左右方向の水平姿勢・位置および所定の後傾姿勢で保持されるように構成されている。係合支持部の構成としては、一般的には、幕板の上端右側に受け金具を設ける一方、前枠の下端右側にはこの受け金具と係脱可能な座部を下方に突出成型し、前枠を閉鎖したときに前枠側の座部が外枠側の受け金具に乗り上げるように係合して前枠構造体を支持する構成が用いられている。また、重量物である前枠構造体の開閉操作をより滑らかに実現するため、前枠側および外枠側の係合支持部のいずれか一方に回動可能な回転円盤を設け、回転円盤と平面(受け金具または座部)との係合によって前枠構造体を支持するように構成した枠構造が提案されている。(例えば、特許文献1を参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−143493号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上述したような従来の枠構造では、外枠に取り付けられる各金具類がそれぞれの目的・機能ごとに製作され、取り付けられていた。例えば、前枠を開閉および着脱可能に支持する外枠側の下部ヒンジ金具は、正面左側の枠板(側枠杆)に枠板を挟み込むように補助金具およびリベットを用いて固定され、幕板の左端上面に支持される形態のものが一般的に用いられていた。また、前枠の閉鎖姿勢で前枠の下面を支持する受け金具は、平板状の受け金具が幕板の右側上端面にサラ小ネジ等を用いてネジ固定されていた。これらのヒンジ金具および受け金具は、基本的には、ヒンジ機構としての目的、支持機構としての目的を達成するために各々の機能に応じて設けられた部品であった。
【0009】
一方、外枠の枠組みを補強するL字状の補強金具は、外枠の各隅角部の内側または外側に、連結すべき枠板を挟み込むように補助金具およびリベットを用いて固定されていた。これらの補強金具についても、多くは外枠を補強する目的のためだけに製作され取着された部品であり、かつ互いに隣接する2つの枠部材を連結固定するにとどまっていた。例えば、下側の枠板についてみれば、底板と左側の枠板とを連結する補強金具、底板と右側の枠板とを連結する補強金具、底板と幕板とを連結する補強金具、などがそれぞれ製作されて取り付けられていた。
【0010】
このため、外枠に取り付けられる部品点数、加工工数、組み付け工数などが各補強金具に対応して発生しており、製作コスト上昇の一因になっているという問題があった。
【0011】
本発明は、このような問題に鑑みて成されたものであり、部品点数や組み付け工数等を低減して製作コストを抑制し得る枠構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、第1の本発明は、上下および左右の枠板を外郭方形状に枠組みして構成された外枠と、外枠の前側開口面域に合わせた方形状に構成されて外枠に対して一側縁上下の開閉連結支持機構を介して開閉および着脱が可能に連結支持された前枠と、前枠の所要設定位置に装備された遊技構成部材とを有し、全体として縦向きに立設されて遊技に供される縦型遊技機において、上記外枠における下側の枠板は、底板とこの底板の上面前縁に沿って左右の枠板の間を繋いで張り渡された幕板とを有し、上記開閉連結支持機構は、それぞれ一側縁側の上下に設けられて係脱および係合状態で相対揺動が可能な外枠側の上下のヒンジ金具と前枠側の上下のヒンジ金具とからなり、そして外枠側の下部ヒンジ金具(例えば、実施形態におけるヒンジ金具2aを有するベース部材110L)が、上記一側縁側の側方の枠板と幕板と底板との3つの枠部材を連結して固定するように枠構造を構成する。
【0013】
上記枠構造では、外枠側の下部ヒンジ金具が、開閉連結支持機構が設けられた一側縁側の側方の枠板と幕板と底板との3つの枠部材を連結して固定するように構成されている。すなわち、本構成の枠構造における下部ヒンジ金具は、ヒンジ金具としての機能のみならず、外枠を補強する補強金具としての機能も兼ね備えた構成になっている。さらに、この下部ヒンジ金具では、側方の枠板と幕板と底板との3つの枠部材を連結固定する構成であり、従来、隣接する枠部材ごとに設けられていた複数の補強金具の機能を一つの金具で果たす構成になっている。従って、本構成の枠構造によれば、部品点数や組み付け工数等を低減することができ、製作コストを抑制した枠構造を提供することができる。
【0014】
また上記目的達成のため、第2の本発明は、上下および左右の枠板を外郭方形状に枠組みして構成された外枠と、外枠の前側開口面域に合わせた方形状に構成されて外枠に対して一側縁上下の開閉連結支持機構を介して開閉可能に連結支持された前枠と、前枠の所要設定位置に装備された遊技構成部材とを有し、全体として縦向きに立設されて遊技に供される縦型遊技機において、上記外枠における下側の枠板は、底板とこの底板の上面前縁に沿って左右の枠板の間を繋いで張り渡された幕板とを有し、上記開閉連結支持機構が設けられた一側縁と反対側における外枠と前枠との下部整合部分に、前枠の下面を支持する受け金具(例えば、実施形態における受け金具部116を有するベース部材110R)を有し、そしてこの受け金具が、開閉連結支持機構が設けられた一側縁と反対側の側方の枠板と幕板と底板との3つの枠部材を連結して固定するように枠構造を構成する。
【0015】
このような枠構造では、前枠の下面を支持する受け金具が、開閉連結支持機構が設けられた一側縁と反対側の側方の枠板と幕板と底板との3つの枠部材を連結して固定するように構成されている。すなわち、本構成の枠構造における受け金具は、前枠を支持する受け金具としての機能のみならず、外枠を補強する補強金具としての機能も兼ね備えた構成になっている。さらに、この受け金具では、側方の枠板と幕板と底板との3つの枠部材を連結固定する構成であり、従来、隣接する枠部材ごとに設けられていた複数の補強金具の機能を一つの金具で果たす構成になっている。従って、本構成の枠構造によれば、部品点数や組み付け工数等を低減することができ、製作コストを抑制した枠構造を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明に係る枠構造を備えた縦型遊技機の一例として、遊技島に取り付けられた状態におけるパチンコ機PMを図1に示しており、まずこの図面を参照してパチンコ機PMの全体概要について説明する。なお図1では、遊技島の手前側に取り付けられたパチンコ機の正面図(a)と、遊技島の反対側に取り付けられたパチンコ機の背面図(b)とを、図中の右側と左側とに並べて示している。
【0017】
パチンコ機PMは、所定の外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠10の前面側に、外枠10の前側開口面域に合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠20が、互いの正面左側縁上下に配設された開閉連結支持機構1,2で横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置3を利用して常には外枠10と係合された閉鎖状態に保持される。
【0018】
前枠20には、遊技構成部材として、前枠20の前面域に合わせた方形状のガラス扉4、上下の球皿6,7、発射ハンドル8、遊技球発射装置9および関連部材、球貯留タンクや球払出装置等の賞球機構を有する裏セット盤30、各種の電気部品や制御・中継基盤等が、それぞれの所要設定位置に装備され、また所定のゲージ設定(各種遊技部品と多数本の遊技釘とを合わせた配置設定)に基づく遊技領域PAを構成した遊技盤5が前枠に一体成型された収容枠に水平姿勢・位置の縦向きで着脱交換可能にセット保持されている。
【0019】
外枠10は、木材や樹脂材等で成形加工された複数本の定形尺の枠板部材、すなわち上下の枠板11,14および左右の枠板12,13を直角に枠組み連結して構成される。下枠板14は、上枠板11と平行に枠組みされた底板15と、この底板15の上面前縁に沿って左右の枠板12,13間に亘って連結された支持台板としての幕板16とからなり、前枠構造体を支持し得る頑強な耐久強度を有した構造とされる。なお外枠10の前側開口面域とは、上枠板11および左右の枠板12,13の前面と下枠板14における幕板16の上面とに亘る方形面域をいう。また、外枠10の各隅角部には補強金具が固定されるが、図1では、背面左上の角部に補強金具18を設け、右上の角部には上部ヒンジ金具1aを曲折して補強金具を兼用した例を示し、下部左右の補強構造については後に詳述する。
【0020】
前枠20は、樹脂材や木材等で外枠10の前側開口面域に合わせた若干小型枠に構成されており、遊技盤5を収容保持する収容枠を一体に形成したタイプと別体で形成したタイプとがあるが、本実施例ではABS樹脂等の樹脂材料を用い射出成型等の成形手段で収容枠を含めて一体樹脂成型したタイプを示す。そして上下の開閉連結支持機構1,2は、外枠10と前枠20との所定位置に固定されて互いに整合し得るヒンジ金具1a,1bおよび2a,2bの軸ピンと軸孔との嵌挿ヒンジ形態とされている。なお、外枠側の下部ヒンジ金具2aの構成については後に詳述する。
【0021】
パチンコ機PMでは、前枠20の所要各部に上記のような遊技構成部材が装備されて一つにまとめられた前枠構造体が形成され、この前枠構造体が互いの左側縁上下に設けられたヒンジ金具1a,1bおよび2a,2bを利用して着脱可能に、そしてこれらを連結させた片持ち支持形態で前方への引出開放と後方への押し込み閉鎖ができるようになっている。
【0022】
一方、パチンコ機が設置される遊技施設の遊技島40は、左右に延びて張り渡されたテーブル状の島棚板41、この島棚板の上方に島棚板と平行に左右に延びて張り渡された島上板42、島上板42の前方を覆う化粧扉43、化粧扉に取り付けられた報知ランプ44、パチンコ機の下部後方に配設されてパチンコ機から排出される遊技済み球を回収する球回収バケット45、および図示省略するがパチンコ機の上部後方に配設されてパチンコ機の球貯留タンクに遊技球を供給する遊技球供給樋などから構成される。島棚板41および島上板42は木製の板材を加工して張り渡され、遊技者側のテーブル部分等には適宜金属製の化粧板が貼り付けられている。
【0023】
さて、以上のように概要構成されるパチンコ機PMにあって、図2にパチンコ機PMの下部領域の平断面図を示すように、外枠10の下部左右に高さ調整機構100L,100Rが装備されており、左右の高さ調整機構を利用してパチンコ機PMの左右方向の水平調整、および前後方向への傾斜調整を容易に行えるようになっている。以下では、これらの高さ調整機構100R,100Lについて、図3〜図8の各図を参照しながら説明する。
【0024】
ここで、図3は正面右側の高さ調整機構100Rを斜め後方から見た分解斜視図、図4は左右の高さ調整機構100L,100Rにおける変位部材120の取付状態を示す断面図、図5は正面左側の高さ調整機構100Lを斜め後方から見た斜視図、図6は正面右側の高さ調整機構100Rの背面図(部分断面図)、図7は正面左側の高さ調整機構100Lの側断面図である。なお、左右の高さ調整機構100L,100Rは、それぞれの基盤となるベース部材110L,110Rにおけるヒンジ金具部および受け金具部を除いて基本的な構成は共通である。このため、左右の高さ調整機構の共通部分を説明するに当たっては、正面視における左・右を示す符号L(Left)およびR(Right)の記載を省略し、高さ調節機構100のように表記して説明する。
【0025】
高さ調整機構100は、外枠10における底板15に上下を連通して形成された開口部15aと、この開口部15aの上方に位置して取り付けられたベース部材110(110L,110R)と、ベース部材110に上下に移動可能に取り付けられ下端の当接部が開口部15aを通って下方に突出可能に配設された変位部材120と、変位部材120の高さ位置を調整する調整ネジ130およびナット113からなる調整手段とを備え、調整ネジ130を回動操作することで変位部材120の高さ位置を調整し、開口部15aを通って下方に突出する当接部の張出量を調整可能に構成されている。
【0026】
ベース部材110は、背面視ハット形状に曲折されて下方に開くコの字状の変位部材収容部111と、この変位部材収容部111の左右に水平に形成された支持フランジ部112,112とを、左右ベース部材の共通構造として有している。変位部材収容部111の上面中央部には、上下に貫通する円孔が穿設されその上方にナット113が固着されている。
【0027】
一方、左右のベース部材110L,110Rで相異する形態として、正面右側のベース部材110Rでは、右側のフランジ部の右端側が上方に直角に折り曲げられて右側の枠板13と平行に延びる側枠連結フランジ部114が形成され、また変位部材収容部111の上面の前端側が上方に直角に折り曲げられて幕板16と平行に延びる幕板連結フランジ部115が形成されるとともに、その上端部が幕板16の高さに合わせて前方に直角に折り曲げられて受け金具部116が形成されている。受け金具部116の前端は上端角部が押しつぶされて円弧状に形成され、あるいは斜め下方に折り曲げられてガイド面が形成されている。
【0028】
また、正面左側のベース部材110Lでは、左側のフランジ部の左端側が上方に直角に折り曲げられて左側の枠板12と平行に延びる側枠連結フランジ部114が形成され、また変位部材収容部111の上面の前端側が上方に直角に折り曲げられて幕板16と平行に延びる幕板連結フランジ部115が形成されるとともに、その上端部が幕板16の高さに合わせて前方に直角に折り曲げられてヒンジプレート部117が形成され、さらにこのヒンジプレート部117の所定位置に上方に突出してヒンジピン118がカシメ固着されている。すなわち、このヒンジプレート部117およびヒンジピン118が外枠側の下部ヒンジ金具2aを構成する。
【0029】
そして、これらの左右のベース部材110L,110Rにおける支持フランジ部112、側枠連結フランジ部114、幕板連結フランジ部115およびヒンジプレート部117の各所定位置には、各フランジ部をそれぞれ底板15、左右の枠板12,13、幕板16に固定する固定ネジ147または固定リベット148を挿通させる連結固定孔が形成されている。左右のベース部材110は、例えば、板厚2.3mm程度の冷間圧延鋼板をプレス加工等により打ち抜きおよび曲げ成形して図示する形状に加工成形したうえ、ナット113を溶接またはカシメ等の手段により固着し、ユニクロメッキ等の所要の表面処理を施して形成される。なお側方の枠板に連結される側枠連結フランジ114は、図7中に二点鎖線で付記するように適宜上方に延長して形成してもよい。
【0030】
変位部材120は、ベース部材110の変位部材収容部111に収容されるブロック状の本体部121を主体とし、この本体部121の上端面から本体内部に穿設された調整ネジ受容穴123、本体部121の側面から調整ネジ受容孔123に向けて形成されたサラモミ穴形態のネジ係止穴125、本体部121の下端に形成された側断面視円弧状の当接部126等から構成される。変位部材120は、ABS樹脂等の樹脂材料またはアルミ合金等の金属製材を用いて公知の成形手段で形成される。
【0031】
調整ネジ130は、上端に形成された工具係合部131、工具係合部から下方に延びてナット113と螺合する雄ネジ部133、雄ネジ部133の先端側が小径に段落としされて下方に延びる支柱部134、支柱部の先端側に形成されたネジ係合溝135、などからなり、例えば、市販の六角ボルトを追加工して形成される。なお、六角穴付きボルトや十字スリ割り付きのボルト等、工具係合部131が他の形態のボルトを利用してもよく、また雄ネジ部133の上端に把持して回動操作可能なノブを有する多角形ノブ等を用いることも可能である。
【0032】
ベースプレート110、変位部材120、調整ネジ130の組立は、まずベースプレート110の上方から調整ネジ130の支柱部134をナット113に挿通させて雄ネジ部133をナット113に螺合させ、調整ネジ130を時計回りに回動して支柱部134を変位部材収容部111の下方に突出させる。次いで変位部材収容部111の下方から支柱部134に調整ネジ受容孔123を嵌合させ、調整ネジ受容孔123上端の面取り部が雄ネジ部133下端のテーパ面に当接するまで変位部材120を上動させる。
【0033】
そしてこのときネジ係合溝135と位置整合するネジ係止穴125に、先端丸先のサラ小ネジ145を螺合させてネジ先端の丸先部をネジ係合溝135に係合させる。このサラ小ネジ先端の丸先部とネジ係合溝135との係合により、変位部材120と調整ネジ130とが一定の高さ位置関係を保持しつつ、変位部材120に対する調整ネジ130の相対回動を許容する。
【0034】
このため、調整ネジ130をネジ軸まわりに回動させると、調整ネジ130が雄ネジ部133とナット113との螺合に応じてベース部材110に対して回動しながら上下に移動し、変位部材120は回動することなく調整ネジ130の上下移動とともにベース部材110に対して昇降移動する。
【0035】
なお、図4中に二点鎖線で付記するように、変位部材120におけるネジ係止穴125および調整ネジ130におけるネジ係合溝135の形成高さ位置は、上記のように雄ネジ部133をナット113に螺合させたときに、支持フランジ部112よりも下方に位置するように設定されており、支持フランジ部112の側方から一般工具(ドライバー)DTを用いてサラ小ネジ145を係止できるように構成されている。
【0036】
一方、外枠10における底板15の左右には、この高さ調整機構100の取付位置および変位部材120の形状寸法に合わせた矩形形状の開口部15aが、底板15を上下に貫通して形成されている。なお、各図に示す枠構造では、左右方向の水平調整を感覚的にも容易に行えるように、左右の高さ調整機構100L,100Rを外枠10の左右対称位置に配設した例を示している。
【0037】
そして、これらの左右の開口部15aの上方に、前述したように部分組立された高さ調整機構が組み付けられる。高さ調整機構100L,100Rでは、変位部材収容部111の左右に水平に延びる支持フランジ部112,112、変位部材収容部111の側方に各枠板12,13と平行に延びる側枠連結フランジ部114、変位部材収容部111の前方に幕板16と平行に延びる幕板連結フランジ部115が形成されている。このため、開口部15aに変位部材120を嵌挿して、各フランジ部をそれぞれ対応する枠板に突き当てたとき(枠板3面の交点に向けて押圧したとき)に、ベース部材110L,110Rが適正な位置に配設され、各変位部材120が開口部15aの中心に位置して配設される。
【0038】
このため、組み付け作業を行う作業者は、下端の当接部126が開口部15aから下方に突出しない程度の高さ位置に変位部材120を設定して開口部15aに嵌挿し、上記のようにベース部材の3つのフランジ部を各枠板に突き当てて位置決めすることができ、この状態で、各フランジ部112,114,115およびヒンジプレート116の各連結固定孔に固定ネジ147,147…を打ち込み、あるいは固定リベット148を用いて締結することで、部分組立された高さ調整機構100L,100Rを外枠10の下部左右の所定位置に固定することができる。
【0039】
またベース部材110L,110Rを固定することにより、左右の各ベース部材110L,110Rが各々の高さ調整機構100L,100Rの基体としてのみならず、各枠板の枠組みを補強する補強金具としても機能し、さらに左右各1枚のベース部材で底板15と幕板16と各側方の枠板12,13とを一体的に連結させるため、別個独立した専用の補強金具を設ける必要がなく、部品点数を削減した簡明な構成で強固な枠構造を形成する。
【0040】
そして、このようにしてベース部材110が底板15に固定されると、調整ネジ130をネジ軸まわりに回動させたときに、調整ネジ130がその回動角度とネジ部のピッチとの関係に応じた移動量で上下に移動し、この調整ネジ130に係合された変位部材120が調整ネジ130とともに外枠10に対して昇降移動する。このため、調整ネジ130を回動させてその回動角度位置を調整することで、開口部15aの内部に位置する当接部126の高さ位置を変位させることができ、開口部15aから下方に当接部126を出没させ、またその突出量を調整することができる。
【0041】
このため、外枠10の下部左右に高さ調整機構100L,100Rが設けられたパチンコ機PMでは、外枠10を遊技島40に固定設置する際に、この左右の高さ調整機構100L,100Rを利用して、外枠10の左右方向の水平調整、および前後方向への傾斜調整を容易に行うことができる。
【0042】
すなわち、パチンコ機PMは、前述した従来のパチンコ機と同様に、機体の左右方向の水平調整(以下、単に「水平調整」という)および前後方向への傾斜調整(同様に「傾斜調整」という)を、外枠10を遊技島40に固定設置する際に行い、水平調整および傾斜調整(これらをまとめて「姿勢調整」という)された外枠に前枠構造体を係合連結させて閉鎖した時にパチンコ機全体が適正な姿勢・位置に保持される形態の縦型遊技機であり、左右の高さ調整調整機構100L,100Rを利用することにより、熟練作業者でなくても外枠の姿勢調整を容易にかつ簡単に行えるようになっている。
【0043】
外枠10の姿勢調整は、開閉連結支持機構1,2により前枠構造体を分離した外枠単体で行われ、外枠10を島棚板41の目的とする取付位置に配置してまず左右方向の水平調整を行い、次に底板15を島棚板41に仮止めした状態で前後方向の傾斜調整を行い、そしてこれらの調整作業により適正な姿勢・位置に設定された外枠10の底板15を島棚板41に、上枠板11を上島板42に固定するようにして行われる。
【0044】
まず、外枠10の水平調整では、幕板16の上端面が基本的な測定位置とされ、幕板16の上端面に水準器を載置して左右方向の傾斜を観察して、傾斜下方に当たる高さ調整機構の変位部材120を張り出させて当該下方の側を持ち上げること、あるいは傾斜上方に当たる高さ調整機構の変位部材120を開口部15a内に収容させて当該上方の側を下げることにより行われる。
【0045】
例えば、幕板16の上端面に載置した水準器の指標が右下がりである場合には、右側の高さ調整機構100Rにおける調整ネジ130を時計回りに回動させて変位部材120を下動させ、下端の当接部126を開口部15aから張り出させて島棚板41に当接させ、水準器の指標が水平になるまで変位部材120を張り出させて外枠10の右側部分を持ち上げ支持させる。
【0046】
あるいは、初期設定として、左右の高さ調整機構100L,100Rにおける変位部材120,120の高さ位置を、下端の当接部126,126がともに開口部15a,15aから一定量突出して配設されるように調整しておき、この状態から上記のように右側の高さ調整機構100Rの変位部材120を張り出させて外枠10の右側を持ち上げさせ、あるいは逆に、左側の高さ調整機構100Lの変位部材120を引き込んで外枠10の左側を下げさせて水平調整を行う。外枠10の左右両側が島棚板41から浮き上がるような場合(底板15の中央部が持ち上げられるような場合)にも、この方法で水平調整を行うことができる。
【0047】
そして、上記水平調整により外枠10が左右方向に水平姿勢となった状態で、左右の変位部材120,120を結んだ線よりも後方に、底板上面から島棚板41に向けて固定釘を軽く打ち込み底板15を仮止めする。これにより、外枠10が左右水平姿勢で島棚板41上に仮止めされる。なお、図8にはパチンコ機PMの外枠10と島棚板41および島上板42との関係を側面図として示している。
【0048】
次に、外枠10の前後方向の傾斜調整を行う。外枠10の傾斜調整では、左右の枠板12,13の前端面が測定位置とされ、枠板の前端面に専用の水準器を突き当てて前後方向の傾斜を観察し、左右の枠板が基準の後傾角度(一般に1度以内の後傾角度)になるように傾斜調整を行う。傾斜調整は高さ調整機構を用いずに従来同様の手作業によりに行うことも可能であるが、左右の高さ調整機構100L,100Rを用いることによりさらに容易に行うことができる。左右の高さ調整機構100L,100Rを利用した傾斜調整作業は、仮止めされた底板後部に対して、前方に位置する変位部材120,120の張出量を調整することにより行われる。
【0049】
具体的な傾斜調整作業では、左右いずれかの枠板を基本として(一般的には開閉連結支持機構1,2が設けられた左側の枠板12を基本として)左右の高さ調整機構100L,100Rを同一量調整し、底板15を含む外枠全体を所定の後傾角度に傾斜調整する。そして他方の枠板(右側の枠板13)の傾斜状態を水準器を用いて確認し、もし基準後傾角度と異なっている場合には、この他方の枠板の後傾角度を微調整することにより行われる。
【0050】
例えば、外枠10の基準後傾角度を仮に1度とし、左側の枠板12の前端面に水準器を当てたときの枠板の後傾角度が0.3度程度の表示指標であった場合には、左右の高さ調整機構100L,100Rの調整ネジ130,130をともに時計回りにネジピッチに応じた同一角度回動させて変位部材120,120を下動させ、左側の枠板12に当てた水準器の表示指標が基準後傾角度になるまで左右の変位部材120,120を張り出させて、底板15の前方部分を持ち上げさせる。
【0051】
このとき調整ネジ130の工具係合部131にスパナを掛けて回動することで、仮止め用に打ち込まれた固定釘の抗力によらず変位部材を張り出させることができる。また変位部材下端の当接部126が傾斜方向に対して比較的大きな円弧状に形成されているため、外枠10の傾斜調整を滑らかに行い得るとともに、遊技提供時を含めて一定かつ低い面圧で荷重を支持させることができる。
【0052】
次に、左側の枠板13を基本として底板15を含む外枠10全体が基準後傾角度に設定された状態で、右側の枠板13の傾斜状態を水準器を用いて確認し、このときにもし右側の枠板13の傾斜角度が基準後傾角度と異なっている場合には、右側の枠板13の上端部を前方または後方に軽く押圧して基準後傾角度と一致するように微調整する。例えば、左側の枠板12の傾斜角度が基準後傾角度の1度に設定された状態で、右側の枠板13の後傾角度が0.8度程度の場合には、右側の枠板13の上端部を軽く後方に押圧して後傾させ、後傾角度が1度になる角度位置に設定する。
【0053】
そして、以上のような水平調整と傾斜調整とによって、外枠10が左右方向に水平で前後方向に所定の後傾角度になった姿勢位置で島上板42の上方から上枠板11に固定釘を打ち込み、また仮止め状態であった底板15の固定釘を完全に打ち込んで外枠10を遊技島40に固定する。これにより、外枠10が適正な水平姿勢および後傾姿勢で遊技島40に固定設置される。
【0054】
前枠20は、このように適正な水平姿勢および後傾姿勢に調整された外枠10に開閉連結支持機構1,2を利用して係合連結させ、外枠の前側開口面域を塞ぐように閉止させることで、この外枠10に倣って適正な姿勢・位置に支持されるようになっている。すなわち、開閉連結支持機構1,2と反対側にあたる右側の下部整合部分には、開閉連結支持機構による連結支持高さ位置を基準とする係合支持部が設けられ、左側の開閉連結支持機構と右側の係合支持部とで前枠20を支持することで、前枠20およびこの前枠に取り付けられた各遊技構成部材(前枠構造体)が適正な姿勢で保持されるように構成されている。
【0055】
具体的には、パチンコ機PMでは開閉連結支持機構1,2における下側のヒンジ金具2aのヒンジプレート部117が前枠支持の高さ基準とされ、このヒンジ金具2aと左右反対の対称位置にヒンジプレート117と同一高さに受け金具部116が設けられる一方、前枠20の下端部には受け金具部116と位置整合して係脱可能な座部29が下方に突出成型されており、外枠側のヒンジ金具1a,2aに前枠側のヒンジ金具1b,2bを嵌合連結させて前枠20を揺動閉止させ、受け金具部116に座部29を係合支持させることで、前枠20およびこの前枠に取り付けられた各遊技構成部材(前枠構造体)が適正な姿勢で保持されるようになっている。
【0056】
従って、以上説明した高さ調整機構100を備えたパチンコ機では、複数種類の厚さのシムを準備したり、水準器による表示指標から適当と思われるシムを選択して挟み込みその変化から再調整するなど、経験や勘に基づく複雑な調整作業を必要とせず、水準器の表示指標に応じて左右の調整ネジ130を回動操作することで外枠10を容易に適正な姿勢・位置に固定設置することができ、パチンコ機を適正な姿勢に設置することができる。
【0057】
また左右のベース部材110L,110Rが各高さ調整機構100L,100Rの基体としてのみならず、それぞれ隣接する3つの枠板を連結させる補強金具としての機能をもち、さらに加えて左側のベース部材110Lではヒンジ金具2aとしての機能を、右側のベース部材では係合支持部としての機能を併せ持つ構成になっている。このため各機能ごとに複数の別個独立した金具類を製作し取り付ける必要がなく、部品点数や組み付け工数等を低減して製作コストを抑制した枠構造を提供することができる。なお、ベース部材110Rに形成される受け金具部116および前枠20に設けられる受け座29からなる係合支持部の形態は、従来から公知の他の形態(例えば前枠側の座部に回動可能な回転円盤を設けた支持形態)を用いることも可能である。
【0058】
以上では変位部材120と調整ネジ130とが、サラ小ネジ145によって係合され、変位部材120が回動することなく上下移動する形態の高さ調整機構100を例示したが、図9に他の構成例を示すように、下端の当接部226,136が調整ネジとともに回動しながら上下移動して底板の開口部15aから出没するように構成してもよい。
【0059】
例えば、図9(a)に示すように、雄ネジ部133の下部に四角柱状の係合部137を形成する一方、変位部材220の上面に係合部と嵌脱可能な嵌合穴を形成し、これらを嵌合接続させたうえ外周から係止ピンないし止めネジ149を用いて、調整ネジ130′の下端に変位部材220を固定する。変位部材220の下端の当接部226は球面状に形成されており、調整ネジ130′における雄ネジ部133と変位部材収容部111におけるナット113との螺合に応じて、調整ネジ130′とともに回動しながら上下移動して底板の開口部15aから出没する。これにより前述した高さ調整機構100と同様に、外枠10の水平調整および傾斜調整を行うことができる。
【0060】
このような変位部材220を用いた高さ調整機構では、変位部材の当接部226が球面状に形成されているため、変位部材220の回動角度位置や外枠10の傾斜状態に拘わらず一定の接触面が得られるようになっている。また、上述した高さ調整機構100と同様に、変位部材220を調整ネジ130′と異なる材質(例えばABS樹脂や高分子ポリエチレン等)で構成でき、かつ当接部226を比較的大きな曲率半径に形成することができるため、例えば島棚板41の面板が木材単板である場合のように棚板の表面硬度が低い場合であっても圧痕等を生じさせにくい構成である。
【0061】
一方、図9(b)に示すように、変位部材120,220を設けず、雄ネジ部133から下方に延びる支柱部134の下端部に球面状の当接部136を直接形成して高さ調整機構を構成することもできる。このような高さ調整機構では調整ネジ130″を回動させたときに、雄ネジ部133とナット113との螺合に応じて当接部136が回動しながら上下移動し、底板の開口部15aから出没する。従って本構成によっても高さ調整機構100と同様に外枠10の水平調整および傾斜調整を行うことができる。
【0062】
また、この高さ調整機構によれば、当接部136は、一般的には調整ネジ130″と同一材質の金属製となるが、部品点数を削減して高さ調整機構を簡明化することができ、例えば島棚板41の面板が積層合板である場合のように棚板の表面硬度が高い場合に好適な構成例である。
【0063】
なお、各実施例では、左右の高さ調整機構における変位部材の高さ位置をともに調整した例を示したが、左右のいずれか一方の変位部材を当接部が下方に一定量突出した高さ位置に固定し、あるいは左右いずれか一方の調整機構に代えて底板から下向きに突出する固定突起を設け、これら固定された当接部ないし固定突起を基準として水平調整および傾斜調整を行うように構成することも可能である。
【0064】
また、本発明の枠構造は外枠10の枠サイズの大小によらず適用可能であることはいうまでもないが、例えば「関東枠」と称される枠サイズの外枠を基本枠とし、この基本枠の外側に所定板厚のスペーサを固定して関東枠よりも幾分大きめの「関西枠」に適用させるような枠構成の場合には、スペーサの整合位置に前述同様の開口部15a等を設けて、当接部126等を出没変位させるように構成することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上各実施例において説明したように、本発明では、上下および左右の枠板を外郭方形状に枠組みして構成された外枠と、外枠の前側開口面域に合わせた方形状に構成されて外枠に対して一側縁上下の開閉連結支持機構を介して開閉および着脱が可能に連結支持された前枠と、前枠に装備された遊技構成部材とを有する縦型遊技機において、下側の枠板は底板とこの底板の上面前縁に沿って左右の枠板の間を繋いで張り渡された幕板とを有し、開閉連結支持機構は、それぞれ一側縁側の上下に設けられて係脱および係合状態で相対揺動が可能な外枠側の上下のヒンジ金具と前枠側の上下のヒンジ金具とからなり、外枠側の下部ヒンジ金具が上記一側縁側の側方の枠板と幕板と底板との3つの枠部材を連結して固定するように枠構造を構成する。
【0066】
この枠構造では、外枠側の下部ヒンジ金具が、開閉連結支持機構が設けられた一側縁側の側方の枠板と幕板と底板との3つの枠部材を連結して固定するように構成されている。すなわち、本構成の枠構造における下部ヒンジ金具は、ヒンジ金具としての機能のみならず、外枠を補強する補強金具としての機能も兼ね備えた構成になっている。さらに、この下部ヒンジ金具による補強形態は、側方の枠板と幕板と底板との3つの枠部材を連結固定する構成であり、従来、隣接する枠部材ごとに設けられていた複数の補強金具の機能を一つの金具で果たす構成になっている。従って、本構成の枠構造によれば、部品点数や組み付け工数等を低減することができ、製作コストを抑制した枠構造を提供することができる。
【0067】
また他の本発明は、上下および左右の枠板を外郭方形状に枠組みして構成された外枠と、外枠の前側開口面域に合わせた方形状に構成されて外枠に対して一側縁上下の開閉連結支持機構を介して開閉可能に連結支持された前枠と、前枠に装備された遊技構成部材とを有する縦型遊技機において、下側の枠板は底板とこの底板の上面前縁に沿って左右の枠板の間を繋いで張り渡された幕板とを有し、開閉連結支持機構が設けられた一側縁と反対側における外枠と前枠との下部整合部分に前枠の下面を支持する受け金具を有し、この受け金具が開閉連結支持機構が設けられた一側縁と反対側の側方の枠板と幕板と底板との3つの枠部材を連結して固定するように枠構造を構成する。
【0068】
この枠構造では、前枠の下面を支持する受け金具が、開閉連結支持機構が設けられた一側縁と反対側の側方の枠板と幕板と底板との3つの枠部材を連結して固定するように構成されている。すなわち、本構成の枠構造における受け金具は、前枠を支持する受け金具としての機能のみならず、外枠を補強する補強金具としての機能も兼ね備えた構成になっている。さらに、この受け金具による補強形態は、側方の枠板と幕板と底板との3つの枠部材を連結固定する構成であり、従来、隣接する枠部材ごとに設けられていた複数の補強金具の機能を一つの金具で果たす構成になっている。従って、本構成の枠構造によれば、部品点数や組み付け工数等を低減することができ、製作コストを抑制した枠構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る枠構造を備えた縦型遊技機の一例として示すパチンコ機の遊技島への設置状態を示す正面図(a)、および背面図(b)である。
【図2】上記パチンコ機の下部領域の平断面図である。
【図3】正面右側の高さ調整機構を斜め後方から見た分解斜視図である。
【図4】左右の高さ調整機構における変位部材の取付状態を示す断面図である。
【図5】正面左側の高さ調整機構を斜め後方から見た斜視図である。
【図6】正面右側の高さ調整機構の背面図(部分断面図)である。
【図7】正面左側の高さ調整機構の側断面図である。
【図8】パチンコ機の外枠と島棚板および島上板との関係を示す側面図である。
【図9】高さ調整機構の他の構成例を示す要部側面図である。
【符号の説明】
DT 一般工具(ドライバー)
PA 遊技領域
PM パチンコ機
1 上側の開閉連結支持機構(1a,1b ヒンジ金具)
2 下側の開閉連結支持機構(2a,2b ヒンジ金具)
3 施錠装置
4 ガラス扉
5 遊技盤
6 上球皿
7 下球皿
8 発射ハンドル
9 遊技球発射装置
10 外枠
11 上枠板
12 左枠板
13 右枠板
14 下枠板
15 底板(15a 開口部)
16 幕板
18 補強金具
20 前枠
29 座部
30 裏セット盤
40 遊技島
41 島棚板
42 島上板
43 化粧扉
44 報知ランプ
45 球回収バケット
100 高さ調整機構
(100R 正面右側の高さ調整機構、100L 正面左側の高さ調整機構)
110 ベース部材
(110R 正面右側のベース部材、100L 正面左側のベース部材)
111 変位部材収容部
112 支持フランジ部
113 ナット
114 側枠連結フランジ部
115 幕板連結フランジ部
116 受け金具部
117 ヒンジプレート部(ヒンジ金具2a)
118 ヒンジピン(ヒンジ金具2a)
120 変位部材
121 本体部
123 調整ネジ受容穴
125 ネジ係止穴
126 当接部
130,130′,130″ 調整ネジ
131 工具係合部
133 雄ネジ部
134 支柱部
135 ネジ係合溝
136 当接部
137 係合部
145 サラ小ネジ
147 固定ネジ
148 固定リベット
149 止めネジ
220 変位部材
226 当接部

Claims (2)

  1. 上下および左右の枠板を外郭方形状に枠組みして構成された外枠と、前記外枠の前側開口面域に合わせた方形状に構成されて前記外枠に対して一側縁上下の開閉連結支持機構を介して開閉および着脱が可能に連結支持された前枠と、前記前枠の所要設定位置に装備された遊技構成部材とを有し、全体として縦向きに立設されて遊技に供される縦型遊技機において、
    前記下側の枠板は、底板とこの底板の上面前縁に沿って前記左右の枠板の間を繋いで張り渡された幕板とを有し、
    前記開閉連結支持機構は、それぞれ前記一側縁側の上下に設けられて係脱および係合状態で相対揺動が可能な外枠側の上下のヒンジ金具と前枠側の上下のヒンジ金具とからなり、
    前記外枠側の下部ヒンジ金具が、前記一側縁側の側方の枠板と前記幕板と前記底板との3つの枠部材を連結して固定するように構成されていることを特徴とする縦型遊技機の枠構造。
  2. 上下および左右の枠板を外郭方形状に枠組みして構成された外枠と、前記外枠の前側開口面域に合わせた方形状に構成されて前記外枠に対して一側縁上下の開閉連結支持機構を介して開閉可能に連結支持された前枠と、前記前枠の所要設定位置に装備された遊技構成部材とを有し、全体として縦向きに立設されて遊技に供される縦型遊技機において、
    前記下側の枠板は、底板とこの底板の上面前縁に沿って前記左右の枠板の間を繋いで張り渡された幕板とを有し、
    前記開閉連結支持機構が設けられた前記一側縁と反対側における前記外枠と前記前枠との下部整合部分に、前記前枠の下面を支持する受け金具を有し、
    前記受け金具が、前記一側縁と反対側の側方の枠板と前記幕板と前記底板との3つの枠部材を連結して固定するように構成されていることを特徴とする縦型遊技機の枠構造。
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