JP2737935B2 - ポリエステルフイルム及びプリンター用印字基材 - Google Patents

ポリエステルフイルム及びプリンター用印字基材

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリエステルフイルムに関する。更に詳し
くはプリンター印字基材や像形成用材料に適したポリエ
ステルフイルムに関する。特に感熱転写型プリンター用
印字基材として好ましい。
[従来の技術] 従来、プリンター用印字基材や像形成用材料として
は、ポリオレフイン系の合成紙をベースとしたものや、
原紙の上に酸化チタンなどの白色顔料を混練したポリエ
チレンを耐水層として設け、その上に感光性写真乳剤層
を塗布した、いわゆる印画紙等が知らせている。
また、上記印画紙は破れ易く、耐水性も十分ではない
(端面から吸水)ため、こうした欠点を改良する基材と
して、熱可塑性樹脂を用いることが提案されている。例
えば、酸化チタンと硫酸バリウムを熱可塑性樹脂に配合
した例(特公昭56−4901号)、ポリエステルに硫酸バリ
ウムを配合した例(特公昭60−30930号)、ポリエステ
ルに酸化チタンを配合した例(特開昭61−118746号)な
どがある。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来の技術において、印画紙は、破れ易
く、耐水性も十分ではない。また、ポリオレフイン系の
合成紙をベースとしたものは、耐熱性が悪く、感熱転写
型プリンター用印字基材として用いた場合には、印字し
た際プリント時の熱でカールを起こしたり、印字面が波
打ったりする。
更に、特公昭56−4901号や特公昭60−30930号、特開
昭61−118746号等における基材フイルムを印字基材に用
いた場合、クッション性や表面粗さに関する配慮が欠け
ているため、プリント時の印字適性が悪く、印字が不鮮
明となったり、インクの乗りが悪い、いわゆる抜けを生
じたりする。特に、画像の鮮明さが必要とされるビデオ
プリンターにおいては、不鮮明な画像しか得られず、実
用化に至っていない。
又、従来技術では少なくとも無機粒子が必須であった
が、その粒子表面の非親和性のため、ポリエステル中に
体積当りに換算して高濃度で含有させるのが困難であ
り、又剛性の高い無機粒子の添加ではクッション率を10
%以上にすることは困難であった。
本発明は、かかる問題点を解決し、強度、耐熱性に優
れるポリエステルフイルム、特にプリンター用印字基
材、像形成用材料の用途に適したクッション性の良いポ
リエステルフイルムを提供することを目的とするもので
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、ポリエステル100重量部に対し、該ポリエ
ステルと異種の熱可塑性樹脂5〜50重量部を含有せしめ
た樹脂からなるフイルムであって、該フイルムのクッシ
ョン率が10〜50%であり、かつ少なくとも一方向に延伸
されていることを特徴とするポリエステルフイルム及び
これを用いたプリンター用印字基材に関するものであ
る。
本発明におけるポリエステルとは、ジカルボン酸成分
として、テレフタル酸、イソフタル酸、イソフタル酸−
5−硫酸ナトリウム塩、アジピン酸、セバシン酸、2,6
−ジカルボキシナフタリン等、ジオール成分として、エ
チレングリコール、1,4−、ブタンジオール、ジエチレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、シクロヘキサンジメタール、ビスフエノー
ルAのエチレンオキサイド付加物などよりなるポリエス
テルである。機械的強度、耐熱性の点から、エチレンテ
レフタレート単位又は2,6−エチレンナフタレート単位
が50モル%以上のポリエステルが好ましく、より好まし
くはエチレンテレフタレート単位又は2,6−エチレンナ
フタレート単位が70モル%以上のポリエステルである。
また、このポリエステルの中には、公知の各種添加
剤、例えば酸化防止剤、滑剤、熱硬化性樹脂粒状微粉
体、シリコーン樹脂粒体、無機粒子、帯電防止剤、増白
剤、蛍光発色剤等が添加されていてもよい。
好ましい熱硬化性樹脂粒状微粉体としては、架橋ベン
ゾグアナミン粒子、架橋ポリスチレン粒子等がある。ま
た、好ましい無機粒子としてはフイルム自体の軽量感の
ためやスリット時の刃の耐摩耗性により、真比重が4.0
以下、モース硬度が4未満の粒子であり、特に炭酸カル
シウムが好ましい。
本発明においては、ポリエステルに対し、該ポリエス
テルと異種の熱可塑性樹脂を添加せしめる。この中で
も、該ポリエステルに対し、非相溶な樹脂が好ましい。
ポリエステルに対し非相溶な熱可塑性樹脂とは、示差走
査熱量計(DSC)で公知の方法での測定において、ポリ
エステルと該熱可塑性樹脂とを溶融混合した系におい
て、ポリエステルに相当するガラス転移温度(以下Tgと
略する)以外に該熱可塑性樹脂に相当するTgが観測され
る樹脂である。ポリエステルに対し、非相溶な熱可塑性
樹脂は、ポリエステル中では、粒子状に分散し、延伸に
よりポリエステルフイルム中に空所を形成せしめる効果
が大きい。このような熱可塑性樹脂の融点は、ポリエス
テルの融点よりも低温であり、かつポリエステルを配向
させるに用いる温度よりも高温であることが好ましい。
又、該ポリエステルフィルムの高クッション性を実現さ
せるためにも、該熱可塑性樹脂の剛性は低い方がよい。
このため該熱可塑性樹脂のガラス転移温度(Tg)はポリ
エステルを配向させるのに用いる温度よりも低温である
ことが好ましい。かかる点から、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ4−メチル−1−ペンテンのようなオレ
フイン系の重合体又はその共重合体が好ましい。延伸に
よる空所を微細化し、表面粗さを小さくするために、カ
ルボキシル基やエポキシ基等の極性基やポリエステルと
反応性のある官能基をもったオレフイン系の重合体及び
共重合体を添加すると分散径が小さくなり、ひいては延
伸による空所を微細化でき、表面粗さも小さくなるので
更に好ましい。
本発明においては、かかる熱可塑性樹脂をポリエステ
ルに100重量部に対し、5〜50重量部、好ましくは10〜4
0重量部含有させる。含有量がこの範囲より少ないと、
延伸によりクッション率を本発明範囲内にすることが難
しく、印字適性に優れた印字基材が得られない。一方、
多すぎると、分散不足を起こし易く、延伸工程での破れ
も頻発して好ましくない。
用いたポリエステルと異種の熱可塑性樹脂をポリエス
テル中に混合する方法は、予め溶融混合し、それを押出
してもよく、又押出成形中に添加してもよい。場合によ
っては、ポリエステルを製造中にその中に異種の熱可塑
性樹脂を分散させることができる。分散系は細かく均一
にすることが好ましい。
本発明のポリエステルフイルムのクッション率は、10
〜50%、好ましくは20〜40%である。フイルムが硬くて
クッション率がこの範囲より小さい場合は、例えば印字
基材として用いた場合、プリント時の印字適性が改良さ
れない。一方、クッション率がこの範囲より大きいいも
のは、逆に表面が柔かすぎて塑性変形し、印字面の美観
が損われるため好ましくない。
本発明でいうクッション率とは、フイルムに一定荷重
をかけた時の厚さ変化量を定量化したものである。
本発明のポリエステルフイルムの密度は、ASTM−D150
5で測定されるものである。本発明の密度は0.5〜1.0の
範囲、好ましくは0.7〜0.9の範囲である。フイルムの密
度が小さい場合は、フイルムの強度が小さく実用上取扱
いが困難で、破断し易く、一方密度が1.0を越えるとク
ッション率が十分でなくなり、印字基材として使用した
場合の印字適性が改良されない。
本発明におけるポリエステルフイルムの表面粗さRa
は、2.0μm以下、好ましくは1.0μm以下、更に好まし
くは0.21μm以下である。表面粗さRaがこの値より大き
いと、印字基材として使用した場合の印字適性が改良さ
れない。
本発明におけるフイルムの白色度は75%以上が望まし
く、また反射率は80%以上が好ましいが、これらに限定
されるものではない。
本発明のポリエステルフイルムは、機械的強度、寸法
安定性の点から、少なくとも一軸に延伸されているのが
好ましい。
次に、本発明のポリエステルフイルムの製造方法につ
いて一例を挙げて説明する。本発明がこれらの例に限定
されるものでないことはもちろんである。
ポリエステル100重量部に対し、該ポリエステルと異
種の熱可塑性樹脂5〜50重量部を含有せしめた組成物を
通常使用されているTダイ法、環状ダイ法等の方法で−
ト状に成形する。
このようにして得られたシート状物を少なくとも一方
向に延伸する。延伸は、ポリエステルの融点以下、ガラ
ス転移温度以上好ましくはガラス転移温度より10〜30℃
高い温度で一方向又は互いに垂直な2方向に延伸するこ
とにより分子配向を行なわせ、そして次に熱固定を行な
うことがある。例えば、該ポリエステルがポリエチレン
テレフタレート系の場合、約80〜95℃の延伸温度にて、
互いに垂直な2方向にそれぞれ2倍から5倍の範囲内の
延伸を行ない、かつ170〜240℃、好ましくは190〜230℃
の熱固定温度を用いて製造するのが好ましい。
延伸は、一軸方向又は同時二軸もしくは逐次二軸に延
伸してもよい。得られるフイルムの機械的強度を容易に
コントロールできる点において、同時二軸もしくは逐次
二軸延伸が好ましい。
延伸方法としては、ロール式延伸機、チューブラー式
延伸機、テンター式延伸機が使用される。
延伸倍率は、面積比すなわち延伸面積倍率で4〜20
倍、好ましくは7〜15倍である。延伸倍率がこの範囲よ
り小さいと、クッション率を本発明範囲内にすることが
難しく、一方この範囲より大きいと、延伸時にフイルム
破断が多発する。
かかる方法により本発明フイルムを得ることができ
る。
本発明で好ましく用いられるプリンター用印字基材と
は、「情報用紙1987年版((株)紙業タイムス社、編者
(株)テックタイムス編集部、昭和62年3月20日発
行)、14〜20頁、188〜202頁」に記載されているものを
いう。具体的には、ノーカーボン紙、フォーム用紙、NI
P用紙、インクジェット記録紙、感熱記録紙、熱転写
紙、放電記録紙、磁気記録紙、値札用紙、タック紙、感
熱タック紙等をいう。特に高クッション性の特徴を有す
るため顔料系及び染料系で代表される感熱記録紙や溶融
型及び昇華型で代表される熱転写紙に好ましく用いられ
る。さらに、「情報用紙1987年版 193頁16行」に記載
されているように、ベック平滑度は50秒以上の特性を有
することが好ましい。又は、このフイルムをプリンター
用印字基材として用いる場合、印字されるリインキを受
容する層の形成は、バーコート、リバースコート、グラ
ビアコートなどの公知の方法で本発明フイルムに塗布す
ることができる。
[測定及び評価方法] (1) クッション率 三豊製ダイヤルゲージのスピンドル上部に10gの台座
を取りつけ、スピンドルをもち上げて測定台にセットし
たサンプルの上に下す。台座の上に50gの分銅を載せ、
5秒後の厚みを読みとり、この時の値をaμmとする。
台座の分銅を500gのものと取り替え、5秒後の厚みを読
みとり、この時の値をbμmとし、次式よりクッション
率cを算出した。
c=100×(a−b)/a (%) 注)ダイヤルゲージのタイプ:No.2109−10 測定子;3mm
φの硬球 (2) 平均粒子径 無機粒子をエタノール中に分散させ、遠心沈降式粒度
分布測定装置(堀場製作所製CAPA500)を用いて測定
し、体積平均径を算出し、平均粒子径とした。
(3) 表面粗さRa JIS−B−0601に従って、触針式表面粗さ計(小坂研
究所製 ET−10)で測定した。測定倍率は、5万倍、測
定長は、1mmとし、5回の測定値を平均した。
(4) プリント時の印字適性 フイルム上にインク受容層を3μmコーティングした
後、シャープ製ビデオプリンター−GZ−P10B/Wにてプリ
ントし、プリント状態を観察して判定した。
○:印字、画像が良好(本発明の目的は範囲内で好まし
い) ×:印字、画像が不鮮明てあ、一部欠落しているもの
(本発明の目的に達しない) (5) フイルム密度 軽液には、n−ヘプタン(0.68g/cm3)、重液には、
四塩化炭素(1.59g/cm3)を用い、ASTM−D1505により測
定した。
(6) ポリプロピレンのアイソタクチック・インデッ
クス(I.I)は、沸騰n−ヘプタンの抽出残量(wt%)
で表わす。
(7) ポリプロピレンの極限粘度[η]は、ASTM−D1
601に従って、テトラリン中135℃で測定した。単位は、
dl/gである。
(8) ポリエステルの極限粘度(I.V)は、ASTM−D16
01に従って、o−クロロフェノール中で測定したもの
で、dl/gで表わす。
(9) 反射率:日立製作所製分光光度計323型で測定
し、白さの代表値とされる450nmの反射率を用いた。MgO
白板を100%基準とした。
(10) 白色度:JIS−L1073の2波長法により求めた値
であり、目視判定とよく合う。
白色度H=4B−3G ここで、B:分光光度計で測定した450nmの反射率 G:分光光度計で測定した550nmの反射率 [実施例] 以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明の一実施
態様を説明する。
実施例1 低密度ポリエチレン(メルト・インデックス=7、密
度0.919)20重量部、慣用のフイルム形成性ポリエチレ
ンテレフタレート(極限粘度(I.V)=0.60)80重量部
からなる組成物をフイルム形成ダイを通して押出し成形
し、冷却した回転ドラム上で急冷して無定形シートとし
た。フイルムをまず縦方向、次いで横方向にそれぞれ延
伸倍率3倍で延伸した。延伸温度は、フイルム温度で約
85℃であり、かつ熱固定温度は雰囲気温度で約208℃で
あった。
本フイルムのクッション率は、15%であり、密度は0.
95であり、表面粗さ(Ra)は、1.01であった。
得られたフイルム上に、インクの受容層として、下記
組成物を3μm(固形分)の厚みにバーコートし、プリ
ンター用印字のフイルムを得た。
・ポリエステル樹脂(東洋紡バイロン200) 10wt% ・アミノ変性シリコーン(信越化学工業製KF−393)0.5
wt% ・エポキシ変性シリコーン(信越化学工業製X−22−34
3) 0.5wt% ・トルエン/メチルエチルケトン=1/1 90wt% 得られた印字フイルムは、プリント時の印字適性が良
好であった。
実施例2 ポリプロピレン(極限粘度[η]=2.0、I.I=97)15
重量部、アイオノマー(商標;ハイミラン1702、三井ポ
リケミカル(株)製)5重量部、慣用のフイルム形成性
ポリエチレンテレフタレート(I.V=0.60)80重量部か
らなる組成物とした。それ以外は、実施例1と同様の手
法でフイルムを作成し、評価を行なった。その結果を第
1表に示した。
実施例3 実施例2で用いたアイオノマー25重量部、慣用のフイ
ルム形成性ポリエチレンテレフタレート(I.V=0.60)7
5重量部からなる組成物とした以外は、実施例1と同様
の方法で製膜し、評価した。
実施例4 ポリフッ化ビニリデン(商標KFポリマー#1000、呉羽
化学工業(株)製)20重量部、慣用のフイルム形成性ポ
リエチレンテレフタレート(I.V=0.60)80重量部とか
らなる組成物とした以外は、実施例1と同様の方法で製
膜・評価した。
実施例5 ポリ−4−メチル−ペンテン−1(商標MX−001:三井
石油化学工業(株)製)10重量部、実施例2で用いたア
イオノマー5重量部、慣用のポリエチレンテレフタレー
ト(I.V=0.60)85重量部からなる組成物をフイルム形
成ダイを通して押出成形し、冷却した回転ドラム上で急
冷して無定形シートとした。該シートをフイルムストレ
ッチャーを使用して延伸温度95℃、縦方向に5倍で一軸
延伸した。以上の実施例1〜5の結果を纏めたのが第1
表であり、特定組成の樹脂を適切な延伸条件で製膜する
ことにより、クッション率、密度、表面粗さを調整し、
ひいては印字適性の良好なプリンター用印字基材が得ら
れることがわかる。
比較例1〜3 ポリプロピレン([η]=2.0、I.I=97)30重量部、
慣用のフイルム形成性ポリエチレンテレフタレート(I.
V=0.60)70重量部からなる組成物とした以外は、実施
例1と同様の方法で無定形シートを得た。
該シートをフイルムストレッチャーを使用して延伸温
度75℃、縦方向に3倍、横方向に3倍同時2軸延伸し
た。このシートは、延伸中に破断した(比較例1)。
上記シートをフイルムストレッチャーを使用して延伸
温度95℃、縦方向に3倍に一軸延伸して製膜し、評価し
た。その結果、クッション率が6%となって本発明の範
囲内にすることができず、印字適性は良好でなかった
(比較例2)。
上記シートをフイルムストレッチャーを使用して延伸
温度120℃、縦方向に3倍、横方向に3倍同時二軸延伸
して製膜し、評価した。その結果、クッション率が5%
となって本発明の範囲内にすることができず、印字適性
は良好でなかった(比較例3)。
比較例4 ポリプロピレン([η]=2.0、I.I=97)2重量部、
慣用のフイルム形成性ポリエチレンテレフタレート(I.
V=0.60)98重量部からなる組成物を実施例1と同様の
方法で製膜し、評価した。
添加する熱可塑性樹脂が少ないとクッション率を本発
明範囲内にすることが困難であることがわかる。
比較例5〜6 平均粒径4μmの硫酸バリウム25重量部、慣用のフイ
ルム形成性ポリエチレンテレフタレート(I.V=0.60)7
5重量部からなる組成物を実施例1と同様の方法で無定
形シートを得た。
該シートを比較例4と同様の方法で製膜したが、破断
した(比較例5)。
上記シートをフイルムストレッチャーを使用し、延伸
温度100℃、縦方向に3倍、横方向3倍、同時2軸延伸
した。
無機粒子のみの添加では、延伸によりクッション率を
本発明範囲内にすることが困難であることがわかる。以
上の比較例1〜6の結果を纏めたのが第1表であり、特
定組成の樹脂を適切な延伸条件で製膜しないと、本発明
の範囲内のクッション率、密度、表面粗さが得られず、
ひいては所定の印字適性が得られないことがわかる。
[発明の効果] 本発明のポリエステルフイルムは、強度、耐熱性、耐
水性等に優れると共に、良好なクッション性を有してい
る。従って、プリンター用印字基材や像形成用材料とし
て用いた場合、印字適性が良く、鮮明な画像が得られる
等の効果がある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // G03C 1/76 G03C 1/76 B29K 67:00 B29L 7:00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル100重量部に対し、該ポリエ
    ステルと異種の熱可塑性樹脂5〜50重量部を含有せしめ
    た樹脂からなるフイルムであって、該フイルムのクッシ
    ョン率が10〜50%であり、かつ少なくとも一方向に延伸
    されていることを特徴とするポリエステルフイルム。
  2. 【請求項2】密度が0.5〜1.0gr/cm3であることを特徴と
    する請求項1記載のポリエステルフイルム。
  3. 【請求項3】表面粗さRaが2.0μm以下であることを特
    徴とする請求項1又は2記載のポリエステルフイルム。
  4. 【請求項4】ポリエステルと異種の熱可塑性樹脂が、該
    ポリエステルと非相溶の熱可塑性樹脂であることを特徴
    とする請求項1記載のポリエステルフイルム。
  5. 【請求項5】ポリエステルと異種の熱可塑性樹脂がポリ
    オレフィン系樹脂であることを特徴とする請求項1記載
    のポリエステルフイルム。
  6. 【請求項6】ポリオレフィンがポリプロピレンであるこ
    とを特徴とする請求項5記載のポリエステルフイルム。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載のポリエス
    テルフイルムの少なくとも片面にインク受容層が設けら
    れていることを特徴とするプリンター用印字基材。
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