JP2737016B2 - 二成分系現像剤用キャリアの製造方法 - Google Patents

二成分系現像剤用キャリアの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、二成分系現像剤を構成する二成分系現像剤
用キャリアの製造方法に関する。
[従来の技術] 電子写真法として米国特許第2,297,691号明細書、特
公昭42−23910号公報及び特公昭43−24748号公報等に種
々の方法が記載されているが、これらの方法、いずれも
光導電層に原稿に応じた光像を照射することにより静電
潜像を形成し、次いで該静電潜像上に、これとは反対の
極性を有するトナーと呼ばれる着色微粉末を付着させて
該静電潜像を現像し、必要に応じて紙等の転写材にトナ
ー画像を転写した後、熱,圧力あるいは溶剤蒸気等によ
り定着し、複写物を得るものである。
かかる静電潜像を現像する工程は、潜像とは反対の極
性に帯電せしめたトナー粒子を静電引力により吸引せし
めて静電潜像上に付着させるものであるが、一般に、ト
ナーを用いて現像する方法としては、大別してトナーを
キャリアと呼ばれる媒体に少量分散させたいわゆる二成
分系現像剤を用いる方法(磁気ブラシ法,カスケード法
等)とキャリアを用いることなくトナー単独使用のいわ
ゆる一成分系現像剤を用いる方法とがある。
一般に二成分系現像剤を構成するキャリアは、導電性
キャリアと絶縁性キャリアとに大別される。
導電性キャリアとしては、通常、酸化または未酸化の
鉄粉が用いられているが、この鉄粉キャリアを成分とす
る現像剤においては、トナーに対する摩擦帯電特性が不
安定であり、また現像剤により形成される可視像にカブ
リが発生する欠点がある。すなわち、現像剤の使用に伴
い、鉄粉キャリア粒子の表面にトナー粒子が付着するた
め、キャリア粒子の電気抵抗が増大してバイアス電流が
低下し、しかも摩擦帯電特性が不安定となり、この結果
形成される可視像の画像濃度が低下しカブリが増大す
る。
一方、絶縁性キャリアとしては、一般に鉄,ニッケ
ル,フェライト等の強磁性体より成るキャリア芯材の表
面を絶縁性樹脂により被覆したキャリアが特開昭56−14
0358号公報、特開昭54−110839号公報,特開昭60−1760
49号公報等に提案されている。
このキャリアを用いた現像剤においては、、キャリア
表面へのトナー粒子融着が導電性キャリアの場合に比べ
て著しく少なく、耐久性に優れ、使用寿命が長い点で特
に高速の電子複写機に好適であるという利点がある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、かかるキャリア表面を樹脂等で被覆す
るためには、一般的には用いる樹脂組成物を一旦有機溶
剤に溶解した後に塗布,乾燥する必要がある。その際に
は、高価な有機溶剤を多量に使用し、かつ溶剤を除去す
るために多くのエネルギーを必要とし、設備的にも莫大
な投資を必要としている。
また、上記製造方法により得られる樹脂で表面を被覆
したキャリアでは、樹脂を溶解した有機溶剤を除去する
過程で被覆層に細孔が生じ易い。また、被覆層を均一に
することも困難である。
また、上記欠点を改良するために、不活性雰囲気下に
メカノケミカル的な手法を用いて、キャリア表面に被覆
層を形成する製造方法が特開昭63−37359号公報に記載
されている。上記製造方法によれば、キャリア表面に樹
脂被覆層を形成する際に、有機溶剤を全く使用しない
か、あるいは少量の使用で済むという点では改善されて
いるものの、メカノケミカル的手法を用いるためにキャ
リア粒子同士が激しく衝突し、キャリア粒子の破壊が生
じ、現像剤の寿命を著しく短くする場合がある。
すなわち、本発明の目的とするところは、かかる問題
点を解決した、二成分系現像剤キャリアとして好ましい
電気抵抗を有し、安定した摩擦帯電量を付与し、かつ、
耐久性の良好な二成分系現像剤キャリアの製造方法を提
供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は、ポリマー微粒子を有し、且つpHが酸性域に
設定された水相中に、鉄、ニッケル及びフェライトから
なるグループから選択される強磁性体より成るキャリア
芯材を分散させて、該キャリア芯材の表面に該ポリマー
微粒子の被覆層を形成し、該水相中から該被覆層の形成
されたキャリアを分離することを特徴とする二成分系現
像剤用キャリアの製造方法に関する。
本発明に係る二成分系現像剤用キャリア(以下、本発
明のキャリアと称す。)は、キャリア芯材とポリマー微
粒子を水中で混合し、キャリア芯材の表面にポリマー微
粒子を付着させ被覆層を形成し、しかる後に水中より分
離,乾燥することにより得られる。
キャリア芯材の被覆に用いるポリマー微粒子(以下、
本発明に係るポリマー粒子と称す。)は、乳化重合法、
特にソープフリー乳化重合法と呼ばれる重合法により得
られるものを使用するのが好ましい。
また、キャリア芯材の表面にポリマー微粒子を付着さ
せる際には、水相のpHを酸性に保持するのが好ましく、
更に好ましくはpHを3までの弱酸性に保持するのがよ
い。pH7を大きく上まわる様なアルカリ性にした場合に
は、ポリマー微粒子によるキャリア芯材の被覆は殆ど起
こらない。
キャリア芯材の表面にポリマー微粒子が均一に付着す
る理由については明らかではないが、いわゆるヘテロ凝
集と称される反対電荷を有する粒子間に生じる静電的相
互作用によるものと推定される。
本発明のキャリア芯材の粒径は、20〜200μmである
ことが好ましく、更に好ましくは50〜100μmとなる場
合である。
また、本発明に係るポリマー微粒子の粒径は、0.01〜
2μmであることが好ましく、更に好ましくは0.05〜0.
5μmとなる場合である。ポリマー粒子の粒径が2μm
を超える場合には、該ポリマー粒子の製造時に凝集物を
多量に生じ、しかも粒度分布もブロードとなり好ましく
ない。また、ポリマー粒子の粒径が0.01μmより小さく
なると、凝集物も少なく粒度分布もシャープであり、本
発明のキャリアの芯材表面に均一に付着させることがで
きるが、被膜が薄く耐久性が劣ることになり好ましくな
い。
本発明のキャリアにおいては、キャリアの芯材と該芯
材の表面に付着するポリマー微粒子は、重量比で1:0.2
〜1:10-4であることが好ましく、更に好ましくは1:0.1
〜1:10-3となる場合である。1:0.2よりもポリマー微粒
子が多い場合には、芯材粒子表面を被覆するには十分で
あるが、同時にポリマー粒子の凝集物が多量に生じ好ま
しくない。また、1:10-4よりもポリマー粒子が少い場合
には、均一な被膜を形成することはできない。
本発明に係るポリマー微粒子を製造するにあたって
は、以下に示す重合性単量体を1種または2種以上を使
用することができる。
例えば、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチル
スチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n
−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n
−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−
n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n
−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェ
ニルスチレン等のスチレン系モノマー;メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレー
ト、iso−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ート、iso−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリ
レート、n−アミルアクリレート、n−ヘキシルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチ
ルアクリレート、n−ノニルアクリレート、シクロヘキ
シルアクリレート、ベンジルアクリレート、ジメチルフ
ォスフェートエチルアクリレート、ジエチルフォスフェ
ートエチルアクリレート、ジブチルフォスフェートエチ
ルアクリレート、2−ベンゾイルオキシエチルアクリレ
ート等のアクリル系モノマー;メチルメタクリレート、
エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、
iso−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレ
ート、iso−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタ
クリレート、n−アミルメタクリレート、n−ヘキシル
メタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、
n−オクチルメタクリレート、n−ノニルメタクリレー
ト、ジエチルフォスフェートエチルメタクリレート、ジ
ブチルフォスフェートエチルメタクリレート等のメタク
リレート系モノマー;メチレン脂肪族モノカルボン酸エ
ステル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ
酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル、ギ酸ビニル等
のビニルエステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエ
チルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエ
ーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケト
ン、メチルイソプロピルケトン等のビニルケトン類等の
ビニル系モノマー;が挙げられる。
多官能性モノマーとしては、ジエチレングリコールジ
アクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエ
チレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポ
リプロピレングリコールジアクリレート、2,2′−ビス
[4−(アクリロキシ・ジエトキシ)フェニル]プロパ
ン、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラ
メチロールメタンテトラアクリレート、エチレングリコ
ールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタク
リレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、
テトラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリ
コールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメ
タクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、2,
2′ビス[4−(メタクリロキシ・ジエトキシ)フェニ
ル]プロパン、2,2′ビス[4−(メタクリロキシ・ポ
リエトキシ)フェニル]プロパン、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート、テトラメチロールメタントリ
メタクリレート、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタリ
ン、ジビニルエーテル等を挙げることができる。
本発明に係るポリマー微粒子の製造にあたっては、以
下に示す重合開始剤が好ましく用いられる。
例えば、2,2′−アゾビス[2−(2−イミダゾリン
−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2′−アゾビス
{2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)
−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド}、2,2′
−アゾビス{2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキ
シメチル)エチル]プロピオンアミド}、2,2′−アゾ
ビス{2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロ
ピオンアミド}、2,2′−アゾビス(イソブチルアミ
ド)、2水和物、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロ
パン)二塩酸塩等を挙げることができる。
上記重合開始剤と併用することができる重合開始剤と
しては、例えば、1,1′−アゾビス(シクロヘキサン−
1−カルボニトリル)、2,2′−アゾビスイソブチロニ
トリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、2,2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチル
バレロニトリル)、2,2′−アゾビスイソ酪酸ジメチ
ル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル等を挙げるこ
とができる。
本発明のキャリアと組合せて二成分系現像剤として用
いられるトナーの結着樹脂としては、ポリスチレン、ポ
リp−クロルスチレン、ポリビニルトルエン等のスチレ
ン及びその置換体の単量体;スチレン−p−クロルスチ
レン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレ
ン−ビニルトリエン共重合体、スチレン−ビニルナフタ
リン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、
スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アク
リル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル
共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル−アミノ
アクリル系共重合体、スチレン−アミノアクリル系共重
合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イン
デン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレ
ン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合
体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレ
ート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポ
リアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリ
アクリル酸樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪
族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化
パラフィン、パラフィンワックス等が、単独あるいは、
必要に応じて2種以上組み合せて使用できる。
上記トナーにおいては、任意の適当な顔料や染料が着
色剤として使用可能である。例えば、カーボンブラッ
ク、鉄黒、フタロシアニンブルー、群青、キナクリド
ン、ベンジジンイエロー等公知の染顔料が用いられる。
また、荷電制御剤として、アミノ化合物、第4級アン
モニウム化合物及び有機染料、特に塩基性染料とその
塩、ベンジルジメチル−ヘキサデシルアンモニウムクロ
ライド、デシル−トリメチルアンモニウムクロライド、
ニグロシン塩基、ニグロシンヒドクロライド、サフラニ
ンγ及びクリスタルバイオレット、含金モノアゾ染料、
含金ジスアゾ染料、サリチル酸金属キレート等を添加し
ても良い。
上記したトナーの構成は、一般に行われている混合−
粉砕法によるトナーに用いてもよく、また、マイクロカ
プセルトナーの壁材または芯材、あるいはその両方に用
いることも可能である。
[実施例] 以下に、実施例を用い、本発明を具体的に説明する。
ポリマー微粒子(1)の製造 以下に示す重合性単量体及び重合開始剤を用いて、ポ
リマー微粒子(1)の製造を行った。
イオン交換水500重量部に塩酸を加えて水相のpHを約
4に調整する。次に、2,2′−アゾビス(アミジノプロ
パン)0.5重量部を溶解後、イオン交換水10重量部に注
入する。
上記、塩酸を含有する酸性の重合開始剤混合水溶液を
攪拌しながら65℃まで加熱し、前記重合性単量体組成物
を滴下する。滴下終了後、更に10時間その温度に保ち反
応を終了する。
室温まで冷却後、得られたポリマー微粒子の平均粒径
を電子顕微鏡により観察したところ、0.08μmであっ
た。
ポリマー微粒子(2)〜(5)の製造 下記第1表に示す、重合性単量体組成物及び重合開始
剤を用いた以外は、前記(1)の製造と同様にし、ポリ
マー微粒子(2)〜(5)を得た。
実施例1 Fe2O3,CuO,ZnOを主成分とするフェライトキャリア芯
材を、造粒・乾燥後焼成した。この後、解砕−篩分し、
中心粒径50μmであり、中心粒径±10μmの粒径を持つ
粒子が70wt%以上となるキャリア芯材を得た。
上記、キャリア芯材300重量部をpH4に調整したイオン
交換水1000重量部中に投入する。室温下、キャリアの芯
材が完全に沈降しない様に混合,攪拌しながら、本発明
に係るポリマー微粒子(2)の水分散液をポリマー固形
分量で25重量部を含有する量を滴下した。
滴下終了後、加熱し水温を60℃にし、1時間保持す
る。室温まで冷却後、過乾燥することにより本発明の
キャリアを得た。
尚、本実施例によるキャリアの表面を電子顕微鏡によ
り観察したところ、ポリマー微粒子はある程度原形を保
っているものの粒界はみられず、被覆層としての欠損部
もみられず、良好な表面状態をしていた。
実施例2〜5 下記第2表に示す、FeO2O3,CuO,ZnOを主成分とするフ
ェライトキャリア芯材及びポリマー微粒子を用いて本発
明のキャリア〜を得た。尚、表中でキャリア芯材は
100重量部を用い、ポリマー微粒子は固形分量に換算し
た重量部で示した。
ここで、本実施例2〜5によるキャリア〜の表面
を電子顕微鏡により観察したところ、ポリマー微粒子は
ある程度原形を保っているものの粒界はみられず、被覆
層としての欠損部もみられず、良好な表面状態をしてい
た。
実施例6 本発明のキャリアを、ポリエステル樹脂,フタロシ
アニン系顔料,低分子量ポリプロピレン,電荷制御剤よ
り成る平均粒径10〜20μmのシリカ外添負帯電性トナー
と混合して現像剤を作り、画出しを行った。
その結果、得られたコピー画像は、いずれもカブリが
なく、また、キャリア付着のない優れた画質を有した。
また、この現像剤は帯電量の変動もなく、この点から
も優れた現像剤であることが分かった。
比較例1 ポリマー微粒子(4)を塩析して凝集物として取り出
し、真空乾燥することにより比較用ポリマー(1)を得
た。
このポリマー組成物を2−ブタノンに溶解し、実施例
2で用いたキャリア芯材表面に常法に従って被覆するこ
とにより比較用キャリアを得た。
この比較用キャリアを用いた以外は、実施例6と同
様にしてトナーと混合して現像剤を精製し、画出しを行
った。
その結果、得られたコピー画像は、耐久が進むにつれ
て画像濃度が低下し、キャリア付着及びカブリが目立ち
はじめた。その時点で画出しを止めてキャリアの表面を
電子顕微鏡及び光学顕微鏡を用いて観察したところ、キ
ャリアの表面に多数のトナーが強固に付着しているのが
分かった。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明の静電像現像用キャリアの
製造方法によれば、製造工程の簡略化、経済性の向上が
図れ、かつ、キャリアとして好ましい電気抵抗を有し、
安定した摩擦帯電量を付与し、耐久性に優れた静電像現
像用キャリアを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土井 信治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−190345(JP,A) 特開 昭62−229161(JP,A) 特開 昭58−86561(JP,A) 特開 昭58−62657(JP,A) 特開 昭61−246203(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリマー微粒子を有し、且つpHが酸性域に
    設定された水相中に、鉄、ニッケル及びフェライトから
    なるグループから選択される強磁性体より成るキャリア
    芯材を分散させて、該キャリア芯材の表面に該ポリマー
    微粒子の被覆層を形成し、該水相中から該被覆層の形成
    されたキャリアを分離することを特徴とする二成分系現
    像剤用キャリアの製造方法。
  2. 【請求項2】上記水相中で形成された表面に被覆層が形
    成されたキャリアを、ろ過することにより該水相中より
    分離する請求項1記載の二成分系現像剤用キャリアの製
    造方法。
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