JP2736324B2 - シリルシアノヒドリンの合成 - Google Patents

シリルシアノヒドリンの合成

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JP2736324B2
JP2736324B2 JP8216493A JP21649396A JP2736324B2 JP 2736324 B2 JP2736324 B2 JP 2736324B2 JP 8216493 A JP8216493 A JP 8216493A JP 21649396 A JP21649396 A JP 21649396A JP 2736324 B2 JP2736324 B2 JP 2736324B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/18Compounds having one or more C—Si linkages as well as one or more C—O—Si linkages
    • C07F7/1804Compounds having Si-O-C linkages
    • C07F7/1872Preparation; Treatments not provided for in C07F7/20
    • C07F7/188Preparation; Treatments not provided for in C07F7/20 by reactions involving the formation of Si-O linkages

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリルシアノヒド
リンの合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】o-トリメチルシリルシアノヒドリンの
ようなo-保護されたシアノヒドリンは、生物学的に重
要な化合物に対する先駆体としてのかなりの有用性を有
し、多くの合成変換においてアシルアニオン等価体とし
て有用である。
【0003】シリル化シアノヒドリンを合成するための
いくつかのワンポット法が知られている。Rasmussenお
よびHeilmann(Synthesis、3月、1978年、pp.219〜2
1)は、アセトニトリルまたはジメチルホルムアミドの
いずれかの溶媒中で、カルボニル化合物(アルデヒドま
たはケトン)と固体のシアン化カリウムおよびクロロト
リメチルシランとを還流する工程を開示している。Suka
ta(Bull. Chem. Soc. Jpn.、v.60、n.10、1987年、pp.
3820〜22)は、溶媒とシアン化カリウムまたはシアン化
ナトリウムを含浸させたAmberlite XAD樹脂との存在下
で、アルデヒドまたはケトンとメチルシリルクロライド
とを反応させる工程を開示している。Duboudinおよびそ
の共同研究者(Synthesis、3月、1982年、pp.212〜1
4)は、クロロトリメチルシランおよびシアン化カリウ
ムをアセトニトリル中で、かつ触媒量のヨウ化ナトリウ
ムとピリジンとの存在下で混合する工程を開示してい
る。これらの方法は、シアノシリル化反応の複雑さおよ
び費用に加えて、高価な試薬であるシアン化塩、溶媒、
および触媒を必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シリ
ル化シアノヒドリンの直接ワンポット合成法を提供する
ことである。
【0005】本発明の第2の目的は、トリメチルシリル
ニトリルを単離することなく、トリメチルシアノヒドリ
ンを生成する方法を提供することである。
【0006】本発明の第3の目的は、高価な試薬である
シアン化塩および溶媒を使用することなく、シリル化シ
アノヒドリンを生成する方法を提供することである。
【0007】これらおよび他の目的は、アルデヒドまた
はケトンと、シアン化水素、三置換ハロシラン、および
対応する置換されたジシラザンまたはシリルアミンとを
反応させる工程を包含する、シリルシアノヒドリンを調
製するプロセスによって満たされる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリル化シア
ノヒドリンを形成するための方法であって、a)アルデ
ヒドおよびケトンからなる群から選択されるカルボニル
化合物と、シアン化水素、ならびにクロロシラン、ブロ
モシラン、およびヨードシランからなる群から選択され
る三置換ハロシランとを配合する工程;ならびにb)ジ
シラザンおよびシリルアミンからなる群から選択される
反応物を、該工程(a)の配合物に加えることによっ
て、反応混合物を形成する工程を包含する。
【0009】好適な実施態様では、上記工程(b)の反
応物はジシラザンであり、そして上記カルボニル化合物
と上記三置換ハロシランと上記シアン化水素と上記ジシ
ラザンとのモル比は約3:1:3:1である。
【0010】好適な実施態様では、上記工程(b)の反
応物はシリルアミンであり、そして上記カルボニル化合
物と上記三置換ハロシランと上記シアン化水素と上記シ
リルアミンとのモル比は約2:1:2:1である。
【0011】好適な実施態様では、上記三置換ハロシラ
ンは、トリメチルクロロシラン、フェニルジメチルクロ
ロシラン、t-ブチルジメチルクロロシラン、t-ブチルジ
フェニルクロロシラン、およびトリ-n-ヘキシルクロロ
シランからなる群から選択される三置換クロロシランで
ある。
【0012】好適な実施態様では、上記三置換ハロシラ
ンはトリメチルクロロシランであり、上記ジシラザンは
ヘキサメチルジシラザンであり、そして上記シリル化シ
アノヒドリンはトリメチルシリルシアノヒドリンであ
る。
【0013】好適な実施態様では、上記工程(a)の配
合は室温にて行われる。
【0014】好適な実施態様では、上記反応物は、上記
反応混合物の温度が約100℃を超えない様式で加えられ
る。
【0015】本発明はまた、シリルシアノヒドリンを形
成するための方法であって、以下の工程を包含する:
a)アルデヒドおよびケトンからなる群から選択される
カルボニル化合物とシアン化水素および(R1)(R2)(R3)Si
-Xとを配合する工程;ならびにb)(R1)(R2)(R3)Si-NH-
Si(R1)(R2)(R3)および(R1)(R2)(R3)Si-NH2からなる群か
ら選択される反応物を、該工程a)の配合物に加えるこ
とによって、反応混合物を形成する工程;ここで、X
は、Cl、Br、およびIからなる群から選択されるハロゲ
ンであり;そしてR1、R2およびR3は、同一のアリール基
またはC1〜C6アルキル基であるか、あるいはR1はt-ブチ
ルであり、かつR2およびR3は同一のアリール基またはC1
〜C6アルキル基であるか、あるいはR1はアリール基であ
り、かつR2およびR3は同一のC1〜C6アルキル基であるか
のいずれかであり;そして、さらにここで、該反応物が
(R1)(R2)(R3)Si-NH-Si(R1)(R2)(R3)である場合、該カル
ボニル化合物と該(R1)(R2)(R3)Si-Xと該シアン化水素と
該(R1)(R2)(R3)Si-NH-Si(R1)(R2)(R3)とのモル比は約3:
1:3:1であり、そして該反応物が(R1)(R2)(R3)Si-NH2
ある場合、該カルボニル化合物と該(R1)(R2)(R3)Si-Xと
該シアン化水素と該(R1)(R2)(R3)SiNH2とのモル比は約
2:1:2:1である。
【0016】好適な実施態様では、上記反応物は(R1)(R
2)(R3)Si-NH-Si(R1)(R2)(R3)であり、そしてR1、R2、お
よびR3はメチル基である。
【0017】本発明はまた、シリルシアノヒドリンを調
製するための反応混合物であって、アルデヒドおよびケ
トンからなる群から選択されるカルボニル化合物、三置
換ハロシラン、シアン化水素、ならびに置換されたジシ
ラザンおよび置換されたシリルアミンからなる群から選
択される反応物(ここで、該ジシラザンおよび該シリル
アミンは、ハロシランと同一の化学種で置換されてい
る)を含有する。
【0018】好適な実施態様では、上記三置換ハロシラ
ンはトリメチルクロロシランであり、そして該置換され
たジシラザンはヘキサメチルジシラザンである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の方法において、アルデヒ
ドまたはケトンのようなカルボニル化合物は、シアノシ
リル化されて、シリルシアノヒドリンを形成し得る。こ
のような方法の1つによれば、アルデヒドまたはケトン
は、三置換ハロシラン、シアン化水素、およびジシラザ
ンまたはシリルアミンと反応し、シリルシアノヒドリン
を形成する。ジシラザンおよびシリルアミンは、ハロシ
ランと同一の化学種で置換される。上記の反応は以下の
ように表され得る:
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】
【0022】化1または化2のいずれかに従う試薬は、
好ましくは、ほぼ化学量論的な量で反応する。従って、
化1によれば、好ましいモル比は以下の通りである:カ
ルボニル化合物と三置換ハロシランとシアン化水素と置
換されたジシラザンとが、約3:1:3:1である。化2によ
れば、好ましいモル比は以下の通りである:カルボニル
化合物と三置換ハロシランとシアン化水素と置換された
シリルアミンとが、約2:1:2:1である。化学量論的な量
の反応物は、生成物の精製および安全性に関する困難さ
を最小限にするために好ましい。約5重量%までのわず
かに過剰の三置換ハロシランが容認され得るが、過剰の
シアン化水素は避けられるべきである。
【0023】置換基R1、R2、およびR3は、本発明におい
て、以下の通りであり得る: (a) R1=R2=R3は、アリールまたはC1〜C6アルキル
基であるか;または(b) R1はt-ブチルであり、かつ
R2=R3はアリールまたはC1〜C6アルキル基であるか;ま
たは(c) R1はアリール基であり、かつR2=R3はC1
C6アルキル基である。置換基R1、R2、R3の(a)〜
(c)のそれぞれの組み合わせに対して、XはCl、Br、
またはIであり得る。さらに、それぞれの組み合わせに
対して、C1〜C6アルキル基は、分枝、非分枝、飽和、不
飽和、置換、または非置換の、環状または非環状基であ
り得、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、tert-
ブチル、ネオペンチル、n-ヘキシルなどの基を包含す
る。アリール基は、フェニル、ベンジル、ナフチル、フ
ェナントラニル、アントラニルなどの基であり、そして
一般に3つの環まで含み得る。さらに、このようなアリ
ール基は、ハロ、アルキル、アラルキル、アリール、ア
ルコキシ、シアノ、エーテルなどの基を包含する、1つ
またはそれ以上の置換基を有し得る。
【0024】カルボニル化合物に関して、R4およびR
5は、それぞれ水素またはC1〜C30の基であり得る。炭素
基は、分枝、非分枝、飽和、不飽和、置換、または非置
換の、環状または非環状のアリール基またはアルキル基
であり得る。
【0025】ただし、R4が水素であり、かつR5が水素ま
たはC1〜C30である場合は、カルボニル基はアルデヒド
である。適切なアルデヒドの例としては、限定されない
が、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアル
デヒド、およびステロイド系アルデヒドが挙げられる。
ただし、R4がメチル基であり、かつR5がC1〜C30である
場合は、カルボニル基はケトンである。適切なケトンの
例としては、限定されないが、アセトン、シクロヘキサ
ノン、アセトフェノン、およびステロイド系ケトンが挙
げられる。
【0026】本発明の好ましい実施態様により、カルボ
ニル化合物、三置換ハロシラン、およびシアン化水素が
配合される。次いで、対応するジシラザンまたはシリル
アミンを、上記の反応物の配合物に滴下する。反応は発
熱性であるので、反応混合物の温度が上昇する。ジシラ
ザンまたはシリルアミンの滴下が制御され、反応混合物
の温度が、室温から約90℃〜100℃に上昇する。
【0027】本発明による方法においては、副生成物と
してハロゲン化アンモニウムが形成される。このハロゲ
ン化アンモニウムを濾過によって除去する以前に、好ま
しくは、反応混合物を約10℃まで冷却する。好ましく
は、ハロゲン化アンモニウム濾過物を、エーテルまたは
他の適切な溶媒(例えば、ヘキサン、テトラヒドロフラ
ン、またはトルエン)で洗浄する。有機洗浄物および有
機相を合わせ、減圧下で蒸留して、シリル化シアノヒド
リン生成物が得られる。
【0028】本発明の好ましい実施態様において、三置
換ハロシランはトリメチルクロロシランであり、そして
シリルアミンよりむしろ、ヘキサメチルジシラザンが使
用される。
【0029】表1に、本発明の方法により合成され得る
多くのシリルシアノヒドリンのうちのいくつかを示す。
【0030】
【表1】
【0031】例1〜4のシリルシアノヒドリンの合成の
さらなる詳細を以下に示す。当業者は、本教示に基づい
て、上記例5〜8のシリルシアノヒドリンを含む他のシ
リルシアノヒドリンを、本発明の範囲内で合成し得るこ
とを理解すべきである。
【0032】
【実施例】
<実施例1:ベンゼン アセトニトリル-α[(トリメチル
シリル)オキシ]の合成>150g(1.4モル)のベンズアル
デヒド、60g(0.55モル)のトリメチルクロロシラン、
および40g(1.48モル)のシアン化水素を、オーバーヘ
ッドスターラー、温度計、滴下ロート、および水冷式冷
却器を備えた、500mlの4つ口フラスコに加えた。100g
(0.62モル)のヘキサメチルジシラザンを、約3時間か
けてフラスコに滴下した。アンモニウムクロライド副生
成物をエーテルで2回洗浄した。エーテル洗浄物および
有機相を合わせ、0.5mmHgで蒸留した。生成物のベンゼ
ン アセトニトリル-α[(トリメチルシリル)オキシ]の収
率は82%であった。生成物は、以下のように特徴付けら
れた:沸点:0.5mmで91℃;IR:νmax=2243cm-1(C
N);1H NMR δppm(CDCl3) 0.2(s,9H)、5.5(s,1
H)および7.3〜7.5(m,5H);13C NMR δppm(CDCl3
0.4、64、119、126.8、129.3、129.1、および137。
【0033】<実施例2:シクロヘキサン カルボニト
リル-1-(トリメチルシリル)オキシの合成>158g(1.6
モル)のシクロヘキサノン、60g(0.55モル)のトリメ
チルクロロシラン、および45g(1.66モル)のシアン化
水素を、実施例1に記載のようにフラスコに加えた。10
0g(0.62モル)のヘキサメチルジシラザンを、実施例
1に記載のように加えた。エーテルで洗浄し、そして35
mmHgの減圧下で蒸留した後、生成物のシクロヘキサン
カルボニトリル-1-(トリメチルシリル)オキシを収率77
%で得た。生成物は、以下のように特徴付けられた:沸
点:35mmで115℃;IR:νmax=2239cm-1(CN);1H NMR
δppm(CCl4) 0.1(s,9H)および1.2〜1.9(m,10
H);13C NMR δppm(CCl4) 2.0、23.2、25.2、40.0、
70.0、および121。
【0034】<実施例3:プロパン カルボニトリル-1-
エチル-1(トリメチルシリル)オキシの合成>実施例1お
よび2に概説した手順に従い、25g(0.25モル)の2-エ
チルブチルアルデヒド、8.9g(0.08モル)のトリメチ
ルクロロシラン、6.8g(0.25モル)のシアン化水素、
および13.3g(0.08モル)のヘキサメチルジシラザンを
反応させ、生成物を91%で得た(GCアッセイ)。生成物
は、以下のように特徴付けられた:1H NMR δppm(CC
l4) 0.1(s,9H)および0.8(t,6H)、1.4(m,4H)およ
び4.3(d,1H);13C NMR δppm(CCl4) 0.9、10.7、1
0.8、21.1、21.2、46.1、63.4、および118.2。
【0035】<実施例4:ブタン カルボニトリル-2-エ
チル-1(トリメチルシリル)オキシの合成>実施例1およ
び2に概説した手順に従い、21.5g(0.25モル)の3-ペ
ンタノン、8.9g(0.08モル)のトリメチルクロロシラ
ン、6.8g(0.25モル)のシアン化水素、および13.3g
(0.08モル)のヘキサメチルジシラザンを反応させ、生
成物を95%で得た(GCアッセイ)。生成物は、以下のよ
うに特徴付けられた:1H NMRδppm(CCl4) 0.1(s,9
H)および0.9(t,6H)、1.6(q,4H);13C NMR δppm
(CCl4) 0.67、7.1、33、73.5、および120。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、高価な試薬であるシア
ン化塩および溶媒を使用する必要がないので、シリル化
シアノヒドリンをより費用を抑えて製造することができ
る。さらに、本発明の方法は、トリメチルシリルニトリ
ルを単離するなどの必要もないので、より簡便にシリル
化シアノヒドリンを製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 596107084 220 Davidson Avenue, Somerset, New Jer sey 08873 U.S.A. (56)参考文献 特開 昭63−201193(JP,A) J.Am.Chem.Soc.,115 [24](1993),11231−11236. Synthesis,(1986),1054 −1055. Synthesis,(1978),219 −221.

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリル化シアノヒドリンを形成するため
    の方法であって、以下の工程を包含する方法: a)アルデヒドおよびケトンからなる群から選択される
    カルボニル化合物と、シアン化水素、ならびにクロロシ
    ラン、ブロモシラン、およびヨードシランからなる群か
    ら選択される三置換ハロシランとを配合する工程;なら
    びに b)ジシラザンおよびシリルアミンからなる群から選択
    される反応物を、該工程(a)の配合物に加えることに
    よって、反応混合物を形成する工程。
  2. 【請求項2】 前記工程(b)の反応物がジシラザンで
    あり、そして前記カルボニル化合物と前記三置換ハロシ
    ランと前記シアン化水素と前記ジシラザンとのモル比が
    約3:1:3:1である、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(b)の反応物がシリルアミン
    であり、そして前記カルボニル化合物と前記三置換ハロ
    シランと前記シアン化水素と前記シリルアミンとのモル
    比が約2:1:2:1である、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記三置換ハロシランが、トリメチルク
    ロロシラン、フェニルジメチルクロロシラン、t-ブチル
    ジメチルクロロシラン、t-ブチルジフェニルクロロシラ
    ン、およびトリ-n-ヘキシルクロロシランからなる群か
    ら選択される三置換クロロシランである、請求項1に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 前記三置換ハロシランがトリメチルクロ
    ロシランであり、前記ジシラザンがヘキサメチルジシラ
    ザンであり、そして前記シリル化シアノヒドリンがトリ
    メチルシリルシアノヒドリンである、請求項1に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 前記工程(a)の配合が室温にて行われ
    る、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記反応物が、前記反応混合物の温度が
    約100℃を超えない様式で加えられる、請求項1に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 シリルシアノヒドリンを形成するための
    方法であって、以下の工程を包含する方法: a)アルデヒドおよびケトンからなる群から選択される
    カルボニル化合物とシアン化水素および(R1)(R2)(R3)Si
    -Xとを配合する工程;ならびに b)(R1)(R2)(R3)Si-NH-Si(R1)(R2)(R3)および(R1)(R2)
    (R3)Si-NH2からなる群から選択される反応物を、該工程
    a)の配合物に加えることによって、反応混合物を形成
    する工程;ここで、 Xが、Cl、Br、およびIからなる群から選択されるハロ
    ゲンであり;そしてR1、R2およびR3が、同一のアリール
    基またはC1〜C6アルキル基であるか、あるいはR1がt-ブ
    チルであり、かつR2およびR3が同一のアリール基または
    C1〜C6アルキル基であるか、あるいはR1がアリール基で
    あり、かつR2およびR3が同一のC1〜C6アルキル基である
    かのいずれかであり;そして、さらにここで、該反応物
    が(R1)(R2)(R3)Si-NH-Si(R1)(R2)(R3)である場合、該カ
    ルボニル化合物と該(R1)(R2)(R3)Si-Xと該シアン化水素
    と該(R1)(R2)(R3)Si-NH-Si(R1)(R2)(R3)とのモル比が約
    3:1:3:1であり、そして該反応物が(R1)(R2)(R3)Si-NH2
    である場合、該カルボニル化合物と該(R1)(R2)(R3)Si-X
    と該シアン化水素と該(R1)(R2)(R3)SiNH2とのモル比が
    約2:1:2:1である。
  9. 【請求項9】 前記反応物が(R1)(R2)(R3)Si-NH-Si(R1)
    (R2)(R3)であり、そしてR1、R2、およびR3がメチル基で
    ある、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 シリルシアノヒドリンを調製するため
    の反応混合物であって、アルデヒドおよびケトンからな
    る群から選択されるカルボニル化合物、三置換ハロシラ
    ン、シアン化水素、ならびに置換されたジシラザンおよ
    び置換されたシリルアミンからなる群から選択される反
    応物、ここで、該ジシラザンおよび該シリルアミンは、
    ハロシランと同一の化学種で置換されている、を含有す
    る、反応混合物。
  11. 【請求項11】 前記三置換ハロシランがトリメチルク
    ロロシランであり、そして該置換されたジシラザンがヘ
    キサメチルジシラザンである、請求項10に記載の反応
    混合物。
JP8216493A 1995-08-18 1996-08-16 シリルシアノヒドリンの合成 Expired - Fee Related JP2736324B2 (ja)

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US08/516,644 1995-08-18

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