JP2733837B2 - 文字読取装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は文字読取装置に関するもので、特にコードデ
ータまたは年月日データ等の正当性の確認が必要となる
データエントリー用の文字読取装置において、正当でな
い読取り結果が得られた時に、オペレータによる修正処
理を効率的なものとする文字読取装置に関するものであ
る。 （従来の技術） 従来のこの種の方式では、文字認識の結果として得ら
れる文字コード列をデータチェックしそれが正当でない
と判断された時に、正当な文字コード列に修正するには
以下の手順がとられていた。すなわち文字読取装置によ
り読取不可能文字（リジェクト）が発生した場合には、
該文字の画像データを１文字分につき操作表示手段で表
示し、オペレータに正当文字コードを入力させ、改めて
データチェックを行うことによって、円滑な修正処理を
実現することができた。一方、文字読取装置による誤
読、または帳票上の文字自体の誤記入、誤印字があった
場合には、データチェックの結果、正当でない旨を操作
表示手段に表示し、オペレータが対応する帳票に立ち戻
り該帳票上の文字列と前記操作表示手段に表示された文
字認識結果とを照合し、必要な修正をオペレータに促す
ものであった。 （発明が解決しようとする問題点） 前記の読取不能文字が発生した場合、前記の手段にも
とづく方式では、原帳票に立ち戻る必要があるという点
で、オペレータの負担が大きくなること、修正処理に時
間がかかること等の問題点があった。 前記問題点である原帳票に立ち戻る作業をなくした別
の手段として、リジェクトと判定されたか否かに係わら
ずデータチェックの必要な記入フィールドに対し全ての
文字の画像データをファイル装置等に記憶させる方式が
考えられるが、データ量およびデータ入出力時間が大き
くなるためスループットが低下するといった問題点があ
った。 本発明の目的は、文字読取装置における修正処理も含
めたスループットが低下されることなく、コードデータ
または年月日データ等の認識結果の正当性の確認、修正
を効率的に実現できるデータエントリー用の文字読取装
置を提供することにある。 （問題点を解決するための手段） 本発明は前記問題点を解決するために、帳票上の文字
を帳票フォーマツト情報に従い、所定の文字フィールド
に印字または記入された文字列を光学的に読取り、所定
のモードで文字認識を行い、読取り不能又は誤読文字が
発生した時にはオペレータに正確文字入力を行わせる文
字読取装置において、帳票フォーマツト情報のデータに
前記文字フィールド内の文字列の有する業務上の意味論
的の文字種、字体の正当性を確認するデータチェツク方
法が登録されており、前記文字フィールド内の前記文字
認識の結果として得られた文字コード列を前記データチ
ェツク方法に従い確認するデータチェツク手段と、該デ
ータチェツクの結果が正当でないと判断した場合に限り
該業務上意味論的に必要な該文字フィールドに係わる画
像データを切り出す画像切り出し手段と、業務上意味論
的必要な該文字コード列と該文字フィールド画像とを表
示する手段とを、設けたことを特徴とする文字読取装置
を構成した。 （作用） 本発明を読取処理と修正処理を平行して実行する文字
読取装置の読取過程において、文字認識の結果として得
られる文字フィールド単位の文字コード列を帳票フォー
マット情報として予め指定してあるデータチェック方式
に従い正当性を確認するデータチェック手段と、該デー
タチェックの結果、文字コード列が正当でないと判断さ
れた場合に限り、該文字フィールドに係わる画像データ
を切出すフィールド画像切出手段とを設け構成したこと
により、文字読取装置における修正処理も含めたスルー
プットが低下されることなく、コードデータまたは年月
日データ等の認識結果の正当性の確認、修正を効率的に
実現できるデータエントリー用の文字読取装置を得るこ
とができるのである。 （実施例） 本発明の一実施例を図面とともに説明する。 第１図は本発明の一実施例の構成並に動作説明図であ
る。 第１図において、１は読取対象となる帳票、２は帳票
フォーマット定義情報格納手段、３は走査光電変換手
段、４は画像データ格納手段（メモリ）、５は文字切出
手段、６は文字認識手段、７は認識結果格納および送出
手段、８はデータチェック手段、９はフィールド画像切
出手段、10は操作表示手段、11は読取結果格納手段であ
る。本実施例における前記データチェック手段８での具
体的なチェック例として以下のようなものがある。 （ａ） 年月日用記入フィールドにおける数字データの
禁則処理 （許容される数値の範囲等が指示すべきパラメータとな
る） （ｂ） チェックデジット付きの数字データのモジュラ
スチェック （モジュラス値、重み、桁数等が指示すべきパラメータ
となる） （ｃ） 金額欄における￥記号の有無のチェック これらのデータチェック方法は公知のものであり、帳
票フォーマット定義情報により必要な動作上の指示すべ
きパラメータを前記データチェック手段８に入力するこ
とにより、F/W処理等で該機能を容易に実現できる。 以下、第１図の実施例の動作について順を追って説明
する。 先ず、走査光電変換手段３は、帳票フォーマット定義
情報格納手段２に予め格納されている読取るべき文字フ
ィールドの行位置パラメータ21をもとに帳票１に記入ま
たは印字された文字列を光電変換し、行単位の画像デー
タを画像データ格納手段４に格納する。次に文字切出手
段５は、帳票フォーマット定義情報格納手段２に予め格
納されているフィールド位置および文字ピッチ情報22を
もとに、一文字単位の２値画像データ51を切出し、文字
認識手段６へ入力する。文字認識手段６は、前記２値画
像データ51をもとに、帳票フォーマット定義情報格納手
段２に予め格納してある認識モード指定情報（文字種、
字体等）23に従い、該文字に対する認識結果61を導き認
識結果格納および送出手段７に格納する。この時に該文
字がリジェクトされた時には、前記２値画像データ51
を、一時的に認識結果格納および送出手段７に格納して
おく。認識結果格納および送出手段７に文字フィールド
全体の認識結果である文字コード列が得られたならば、
データチェック手段８は、帳票フォーマット定義情報格
納手段２に予め格納されているデータチェック方法の選
択情報（前記（ａ），（ｂ），（ｃ）等の選択）および
動作上の指示パラメータ24をもとに、所定のデータチェ
ックを行い、該文字コード列の正当性を確認し、それが
正当でない時には、フィールド画像切出手段９に切出指
示信号81を送出する。フィールド画像切出手段９は、前
記切出指示信号81に従い、前記文字フィールドに対応す
るフィールド画像データ91を、帳票フォーマット定義情
報格納手段２に予め格納されているフィールド位置パラ
メータをもとに画像データ格納手段４より切出し認識結
果および送出手段７へ格納する。 １帳票分の読取処理が完了したならば、該読取過程で
得られ認識結果格納および送出手段７に格納されている
認識結果としての文字コード、リジェクトに係わる前記
２値画像データ51、およびデータが正当でないフィール
ドに係わる前記フィールド画像データ91の内容を、読取
結果72として操作表示手段10に送出する。操作表示手段
10は、読取結果格納手段11に前記読取結果72を順次格納
する。 次に操作表示手段10は、読取結果格納手段11に格納さ
れている、読取結果である文字コード列に加え、前記２
値画像データ51、フィールド画像データ91を順次読出
し、表示することによって、オペレータに確認、修正を
促すものである。 ここで前記データチェックの例を示す。 第２図は前記チェックデジット付きの数字データのモ
ジュラスチェックの例を示したものである。 入力データｂの12344に対して、各桁に対する重みｃ
をそれぞれの桁の数字に乗算したものの総和のｄを算出
する。この例での総和34をモジュラス値ｅの４で割算す
るとその商は８で余り２となる。この２がチェックデジ
ットとして入力データに予め付加されている場合にはこ
の入力データ12344の値は正常であると判断可能とな
る。文字読取りの後の数字に対して上記の様にその数字
列の正否をチェック出来るので文字データそのものが万
一間違って読取り入力データと異なった数字として認識
された場合でもチェックデジットと異なる時は読取エラ
ーとして検出可能となる。このように確実にその数字列
の正当性の可否を認識することが出来る。 こうした方法によれば数字列の桁数、数字の字体に全
く関係なく利用することが出来る大きな特徴がある。 ここで重みとモジュラス値はパラメータによるもので
ある。 このような構成および動作となっているため、データ
チェックの必要な文字フィールドのデータチェックと、
正当でない文字コード列とされた文字フィールドの画像
データを読取処理過程において取得でき、正当とされた
文字フィールドを除く必要最小限のデータ量として操作
表示手段に送出することができる。 （発明の効果） 以上説明したように、文字フィールド全体の認識結果
である文字コード列が、正当でないと判断された場合、
修正処理で帳票上に実際記入されている該フィールドに
係わるフィールド画像データを参照しつつ正しいデータ
へ修正する機能を実現する上で、必要最小限の画像デー
タに限定した修正処理のための一時ファイル化が可能と
なるため、データ入出力時間を短縮でき、かつ、オペレ
ータの負担の少ない効率的なデータエントリー用の文字
読取装置を提供できる利点があるという効果がある。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例の構成並に動作説明図であ
る。 １……帳票、２……帳票フォーマット定義情報格納手
段、３……走査光電変換手段、４……画像データ格納手
段、５……文字切り出し手段、６……文字認識手段、７
……認識結果格納および送出手段、８……データチェッ
ク手段、９……フィールド画像切出手段、10……操作表
示手段、11……読取結果格納手段、21……行位置パラメ
ータ、22……フィールド位置および文字ピッチ情報、23
……認識モード指定情報、24……動作上の指示パラメー
タ、51……２値画像データ、61……文字に対する認識結
果、71……送出、72……読取結果、81……切出指示信
号、91……フィールド画像データ。

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．帳票上の文字を帳票フォーマット情報に従い所定の
   文字フィールドに印字又は記入された文字列を光学的に
   読取る文字読取装置において、 前記文字フィールド内の特に数字列に対してその正当性
   を確認し得るデータチェック方法を予め含めた数字列に
   変換して所定の文字フィールドに印字又は記入しておく
   事により、前記文字読取の結果として得られた文字コー
   ド列を前記データチェック方法に従い確認するデータチ
   ェック手段と、該データチェックの結果文字コード列が
   正当でないと判断された場合に限り、該文字フィールド
   に係わる画像データを切出すフィールド画像切出し手段
   と該文字コード列と該フィールド画像とを表示する手段
   を設けたことを特徴とする文字読取装置。